小川恭弘 -園芸研究家-
小川恭弘 -園芸研究家-の記事
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おすすめ植物(その他)

【専門家が選ぶ】自宅でハワイ気分! 魅惑のハワイアンプランツ5選
ハワイアンプランツとは All a Shutter/Shutterstock.com ハワイ諸島はアメリカ大陸まで3,600km離れており、最も孤立した島々の一つです。大型の草食動物がいない環境で独自に進化したことから、植物は貴重な固有種が多いのが特徴。一方、世界中からの移民が多いので、さまざまな地域から持ち込まれた外来植物も豊富です。ハワイで熱帯雨林へのトレッキングに出かけると、世界各地の熱帯植物を見ることができ、さながら植物園のよう。ホテルや公園の植栽も多くの植物が使われ、洗練された美しい景観で楽園の雰囲気が効果的に演出されています。 ハワイアンプランツ5種の魅力と育て方のコツ photopmh/Shutterstock.com そんな豊富な熱帯植物の中でも多く植えられて親しまれているハワイアンプランツは、ハイビスカスやプルメリア以外にもじつに多彩。美しい花が咲き芳香豊かで、ハーブとしての有用性を備えたものもあるうえ、育てやすさなどにも優れた植物です。 この記事では、その中でも日本の家庭で育てやすい種類を選んで5種ご紹介。まだ日本では聞きなれない植物名が多いですが、どれも花や葉が美しく、爽やかな香りが楽しめたり、ユニークな姿に驚いたり、お茶としても活用できるなど、多彩な魅力を備えています。 ここからは、ハワイアンプランツ5種の魅力と愛されてきた理由、育て方のコツを解説します。 おすすめハワイアンプランツ1 ピカケ bonchan/Shutterstock.com 学名 Jasminum sambac分類 モクセイ科ソケイ属原産 熱帯アジア和名 マツリカ ピカケの特徴 高さ3mほどになる半つる性の常緑低木で、世界の熱帯地域で広く栽培されています。ジャスミンの仲間で、英名は、アラビアンジャスミン。甘く爽やかな芳香のある白花は、ジャスミンティーの材料になることでも有名です。 四季咲き性で、春から秋まで長期間開花します。八重咲きなど品種も多数あり、ハワイではつぼみの状態でレイに用いられ、結婚式などに多く使われています。また、ハワイ王国最後の王女プリンセス・カイウラニ(Princess Kaiulani)が愛したことでも知られ、ハワイを象徴する特別な花の一つ。多くの国々では神聖な花などとして愛され、フィリピンやインドネシアでは国花とされています。 ピカケの育て方 photosthai/Shutterstock.com 栽培環境は、日向から半日陰の場所が適します。日光が不足しがちな場所では枝が細くよく伸びて生育し、つる性の性質が強くなります。 水やりは、鉢土の表面が乾き始めたら与えます。夏に大株になり花をよく咲かせている場合、晴れの日は毎日与えてください。 肥料は5~10月の成長期に、リン酸が多めの化成肥料などを規定量施してください。 冬は戸外ではほぼ越冬しませんが、室内に置けば容易です。 おすすめハワイアンプランツ2 イリマ tamu1500/Shutterstock.com 学名 Sida fallax分類 アオイ科キンゴジ属原産 ハワイ諸島、太平洋諸島 イリマの特徴 樹高1m程度の常緑低木で、オアフ島の島花とされています。直径2~3cmの小さな黄色い花は四季咲き性で、春から秋まで長期間楽しめます。暑さにも強く、環境適応性が高いので育てやすいです。 海岸沿いの乾燥した地域に生育するイリマは、葉が銀色がかり、枝は横方向に広がって伸びます。森に生育するものは、葉は緑色で大きくなり、背が高くなります。 イリマの花は、古くはハワイの王族のためのレイに使われていましたが、現在は一般に広く利用されて親しまれています。 イリマの育て方 alybaba/Shutterstock.com 栽培環境は、日向から半日陰の場所が適し、暑さに負けず長期間開花します。春から秋まで庭などに地植えすれば、長期間手間いらずで花が咲き続けます。 水やりは、鉢土の表面が乾いてから与えます。地植えの場合は、根付けば水やりをしなくてもよいでしょう。 肥料は控え気味でよいですが、よく成長させたい場合は5~10月に液体肥料を2週間に1回施してください。 冬越しは、11月までに庭から掘り上げて、鉢植えの状態で室内に置けば容易に越冬します。 おすすめハワイアンプランツ3 ティー pilialoha/Shutterstock.com 学名 Cordyline fruticosa分類 キジカクシ科コルジリネ属原産 熱帯アジア~オーストラリア北部別名 ティーリーフ、コルディリネ ティーの特徴 樹高2~4mになる常緑低木で、カラフルな葉色が美しく、観葉植物としても栽培されています。コルジリネの仲間には、関東でも地植えで越冬する種類もありますが、このティーは室内で冬越しさせてください。品種が多いので、コレクションしても楽しいでしょう。 ハワイではティーの名で知られ、厚みのある葉はフラダンスのスカートやレイ、屋根葺き材料、サンダル、食品の包装用などさまざまな用途で古くから利用されてきました。また魔除けの力があると信じられ、健康の象徴としても親しまれています。 ティーの育て方 sharohyip/Shutterstock.com 栽培環境は、日向から半日陰が適します。葉の厚みが薄い品種は、夏は半日陰に置いたほうがよいでしょう。 水やりは鉢土の表面が乾いてから与えます。 肥料は、観葉植物用のものなどを5〜10月に規定量施してください。 冬は11月までに室内に移動し、日当たりのよい場所に置いて冬越しさせましょう。 おすすめハワイアンプランツ4 ラウアエ Soranan Boonyoung/Shutterstock.com 学名 Phymatosorus scolopendria分類 ウラボシ科オキナワウラボシ属(ミクロソリウム属)原産 沖縄~東南アジア~オーストラリア~大平洋諸島~アフリカ和名 オキナワウラボシ ラウアエの特徴 光沢のある葉はユニークな形で、ハワイアンキルトなどのモチーフにも使われるシダ植物です。切れ込みが多く入った葉は直立し、高さ40cmほどになります。ハワイに自生していた植物ではありませんが丈夫な性質で、ハワイ諸島各地でグラウンドカバーなどとしてもよく植栽されています。また甘い芳香があることも人気の理由で、レイの素材にも利用されています。 シダ類としては例外的に乾燥に強く、日向の岩場にも生育し、環境適応性が高いという特徴もあります。 ラウアエの育て方 Cheng Wei/Shutterstock.com 栽培環境は、日向から明るい日陰で生育します。戸外で育ててもよく、室内で観葉植物として楽しむことも可能で、栽培用途が広いです。 水やりは鉢土の表面が乾いてから与えます。 鉢植えの場合は植え替えを適切に行えば、地植えと同じく特に肥料は施さなくてもよいでしょう。早く生育させたい場合は、5~10月に液体肥料を2週間に1回、水やり代わりに与えてください。 冬越しは、11月までに鉢植えにして室内に取り込めば容易に越冬します。 おすすめハワイアンプランツ5 ママキ Merissa Revestir/Shutterstock.com 学名 Pipturus albidus分類 イラクサ科ヌノマオ属原産 ハワイ諸島 ママキの特徴 ハワイ諸島の固有種で、昨今人気上昇中のハワイアンハーブです。樹高9mになる常緑樹ですが、小さな株の間は草本植物のように見えます。古くからハーブとして利用され、葉は万能薬とされます。お茶にすると、苦みの少ないまろやかな甘味で、カテキンなどの抗酸化物質やミネラルが豊富に含まれているので、体の調子を整え、アンチエイジングやデトックス、疲労回復、高い美容効果などが期待されています。お茶の市販品もありますが、流通量は多くありません。苗の流通量も少ないので、ネット通販などを利用するとよいでしょう。 お茶の作り方は、目安として500mlの熱湯に対し、生葉を4~5枚入れ、10~15分蒸らしてください。冷やして飲んでもおいしいです。 ママキの育て方 Merissa Revestir/Shutterstock.com 栽培環境は、午前中だけ日光が当たる半日陰が適します。夏の強い直射日光に当てると葉焼けするので、注意しましょう。 水やりは、鉢土の表面が乾いてから与えます。過湿は嫌うので注意してください。 肥料は、5~9月に液体肥料を2週間に1回、規定量与えてください。 寒さには弱いので、10月中に室内に取り込み、暖房の入る暖かい場所で冬越しさせてください。 魅力いっぱい! ハワイアンプランツを育てて自宅でハワイ気分 makenamedia/Shutterstock.com 丈夫で育てやすく観賞性の高いハワイアンプランツ4種と、ハーブとしての効能に優れるママキをご紹介しました。ママキのお茶は、今後ハワイアンハーブティーとしても人気が期待できますが、飲料や茶葉を探し求めるよりも育てたほうが入手が簡単です。日本ではまだ珍しい、ハワイの人々に愛される魅惑の植物を育てて、ハワイの気分や雰囲気をご自宅で味わってみてください。
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果樹

【ドラゴンフルーツの育て方】美と健康に効能のある果実と花を家庭でも楽しもう!
ドラゴンフルーツの基本情報 EugeneEdge/Shutterstock.com ドラゴンフルーツはサボテン科ヒモサボテン属の森林性サボテンで、中米から南米北部が原産です。ピタヤの別名でも知られています。茎は自立せず、木や岩などに気根を出しながらよじ登り、20mを超えるほどになります。環境がよいと1年で1m伸びるほど生育が早く、育てる上では適切に仕立てて強く剪定することが必要で、熱帯の農園などでは、傘状に仕立てて栽培されています。ベトナムで多く生産され日本にも輸入されているほか、熱帯の乾燥した地域でも商業栽培が盛んです。 Bigc Studio/Shutterstock.com サボテンなので乾燥に強く、病害虫の被害も少ないです。また水を切れば0℃近くまで耐え、丈夫で育てやすいのも特徴。冬は室内で管理すれば、家庭でも開花させて実を収穫することは十分可能です。 開花習性と果実 Kanurism/Shutterstock.com 6〜10月には月に1回、満月の頃に開花します。そして年に3~5回開花結実し、開花から1カ月程度で果実が収穫できます。 果肉はゴマのような小さな種が無数にありますが、そのまま気にせずに食べることができます。一般に甘味が少なく薄味ですが、甘味の強い品種もあり、栄養豊富でヘルシーなことから世界的に人気が上昇しています。 一般に流通しているドラゴンフルーツは果実を未熟なうちに収穫していることが、甘味が薄い原因となっています。樹上で完熟させた果実は甘味が強くなり、これは育てた人だけが味わえる特権です。 ドラゴンフルーツの美しい花 PickyPow/Shutterstock.com 夜に月下美人を思わせる直径20~30cmほどの白くて大きな美しい花が、一晩だけ咲きます。花は美しいだけでなく、爽やかな芳香も楽しめます。ドラゴンフルーツの農園で見られる、満月の夜に花が一斉開花する光景は非常に幻想的な美しさで、一見の価値があります。 ドラゴンフルーツの種類 Bigc Studio/Shutterstock.com 多く流通しているのは果皮が赤で果肉が赤と白の種類ですが、他の種類もあります。 ・果肉が赤色の種類(赤肉種) 鮮烈な赤色の果肉が人目を引きます。甘みがやや強く、服などに果汁が付くと落ちにくいです。例外はありますが、自家不和合性の品種があるので、品種名が不明の場合は白肉種と混植するとよいでしょう。 ・果肉が白色の種類(白肉腫) 世界で最も多く生産される種類です。夏の終わり頃に集中して結実する傾向があります。赤色に比べると甘味がやや薄いですが、酸味が少しあってすっきりした味わいです。自家不和合性の品種もあります。 ・果皮が黄色で果肉が白色の種類 Gregory Gerber/Shutterstock.com ニュージーランドから輸入されるドラゴンフルーツです。味はほとんど変わりませんが、より高価格で流通しています。近年は見かけることが少ないようです。 ・果肉がピンクの種類 果肉が赤と白の種類を交配したピンクの品種(ちゅらみやらび)が、沖縄や通販などで少数ですが流通しています。 ・その他 イエロードラゴン、またはイエローピタヤの名で輸入果実が少数販売されています。別属ともされますが、ドラゴンフルーツの中では一番美味です。またイエロードラゴンと一般的な赤と白の果肉の品種との交配種、オレンジドラゴンもありますが、こちらはほぼ流通していません。 ドラゴンフルーツの栄養と食べ方 mama_mia/Shutterstock.com 各種ビタミンとミネラルがバランスよく豊富に含まれていることから、スーパーフードとして知られています。美容に効果のあるビタミンとミネラルを多く含み、アンチエイジング効果も期待されるため、女性に強く支持されるのも納得です。体内の代謝を促進し、高血圧などの生活習慣病やがん予防、疲労回復などさまざまな効能があるといわれています。 また、体内を内側から綺麗にしてくれる食物繊維が非常に豊富に含まれています。ただし食物繊維はとりすぎるとお腹を壊すので、ドラゴンフルーツも食べすぎには注意してください。1日に半分程度なら多くの人は問題ないですが、お腹の調子が悪いときや便秘気味のときは避けたほうがよいでしょう。 また、ジュースやスムージーにして味わうのもおすすめです。そのまま食べるとほとんど吸収されない種の部分の栄養と繊維も効率よく吸収することができます。 食用としてのさまざまな利用法 BBA Photography/Shutterstock.com ピューレ状にしたドラゴンフルーツに、ベリー類やバナナなどをトッピングしたピタヤボウルは、ハワイでは定番のヘルシーデザートになっています。 癖がないので、アボカドのように野菜感覚でサラダに使ってもよく合います。 赤肉種は色素のアントシアニンが豊富なので、アイスやシャーベットの栄養豊富な着色原料として使うこともできます。 ドラゴンフルーツは果実以外も食用でき、原産地では捨てるところのない植物とされています。果実の皮も火を通すと柔らかくなり、パプリカに似た食感と味。つぼみや花弁は野菜として、天ぷらやスープなどに使えます。新しく伸びた枝の葉肉は柔らかく、刻めばオクラに似た味です。 ドラゴンフルーツの育て方 Ralyb/Shutterstock.com 置き場所 春から秋は、屋外の日光がよく当たる場所が適します。日光不足になると花も咲かなくなるので、半日以上日光が当たる場所に置くようにしてください。 ビニールハウスの中や暑さの厳しい地域、風通しの悪い場所では夏に葉焼けすることが多いです。午前中だけ日光が当たる場所に置くか、遮光率50%くらいの遮光ネットを張ってください。 水やり よく花を咲かせて実を収穫するには、春から秋は鉢土の表面が乾いてからたっぷりと水を与えてください。水はけのよい用土の場合は、表層を湿らすように毎日少しずつ与えるとよいでしょう。乾燥に強いですが、水が不足すると花が咲かなくなります。開花から結実までは、水切れしないようにすることで果実の品質がよくなります。また受け皿に水をためると根腐れするので、注意してください。 冬は断水します。 肥料 実をたくさん収穫したい場合は、十分な肥料が必要です。春から秋の成長期に、骨粉が入った発酵済み油粕などの有機肥料を規定量与えてください。 用土 比較的選びませんが、初心者はサボテン用の土など排水性のよいものがおすすめです。花を多く咲かせたい場合は、汎用性の高い一般的な培養土に、赤玉土中粒を3~4割混ぜるとよいでしょう。 また、植え付けや植え替えの際は、急に大きな鉢に植えないでください。根腐れしやすく、成長も遅くなります。 冬越し 断水すれば、0℃近くまで温度が下がっても耐えます。11~12月までに室内に移動すれば容易に越冬します。関東南部の海沿いの地域では大株が戸外で越冬することもありますが、失敗も多く難しいです。 病害虫 被害は少ないですが、花や果実にアブラムシが発生することがあります。水を勢いよく当てて洗い流すとよいでしょう。 実をならせるための仕立て方と作業 Havryliuk-Kharzhevska/Shutterstock.com よく実をならせるには、仕立て方が重要です。10~15号くらいの鉢に2株程度植えるとよいでしょう。自家不和合性の品種もあるため、1鉢だけ育てる場合は赤肉種と白肉種の2株を植えると確実です。 1mほどのしっかりとした支柱を立て、枝をヒモで固定しながら伸ばします。支柱の先端部付近からは、1株につき枝を2~4本ほどさらに伸ばし、ヒモなどで縛って垂らすように誘引してください。枝を垂らすようにしないと、花芽がつきにくくなります。また新芽が至る所から出るので、余分な新芽は早めに切りましょう。 人工授粉 花は20時頃に満開になります。筆や軍手などに花粉を付け、中央のめしべに人工授粉すると確実です。花が雨に当たると花粉が不活性化し、受粉がうまくいきません。 ドラゴンフルーツの増やし方 Mr.Thanathip Phatraiwat/Shutterstock.com ドラゴンフルーツは、挿し木で非常に簡単に増やすことができます。30~50cmほど切って切り口を日陰で1週間ほど乾かした後、赤玉土小粒や川砂などの清潔な用土に挿します。雨と風が当たらない明るい日陰に置き、用土が乾いたら表層がだいたい湿る程度に水やりします。新芽が勢いよく成長を始めたら日当たりのよい場所に置き、水やりの量を増やしていきます。 育てればさまざまな楽しみが! ドラゴンフルーツを栽培しよう Thanu Garapakdee/Shutterstock.com ドラゴンフルーツはサイズが大きくスペースをとるのが難点ですが、花を咲かせたり実を収穫できる容易さはトップレベル。しかも果実は女性の美と健康、若さの維持に役立つのも見逃せません。年に何度も美しい花や果実を楽しめ、いろいろに食用できるドラゴンフルーツは、家庭で育てればさまざまなメリットがあることでしょう。ぜひこの機会にドラゴンフルーツの栽培にチャレンジしてください。
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果樹

家庭でも育てられる! おすすめのトロピカルフルーツ5選&育て方
熱帯果樹の育て方の基本 Photoongraphy/Shutterstock.com 春から秋の成長期は、できるだけ戸外の直射日光が当たる場所で育てるようにしてください。ただし気温が35℃以上に上昇する暑さが厳しい夏は、午前中だけ日光が当たる場所に置くか、軽く遮光したほうがよいでしょう。 強風に当たると枝葉が傷んだり、株がグラつくなどの被害を受けます。特に実がついている時期は深刻な被害になりやすいので、注意してください。 熱帯果樹の冬越しの方法 地域によって差はありますが、紅葉が始まったら鉢植えのまま室内へ移動し、春まで室内で乾かし気味に管理します。小さな株は寒さに弱いので、室内の暖かい場所に置くようにしてください。窓のすぐ近くは、外気と同じくらい温度が下がることがあります。厚手のカーテンを間に引くか、部屋の中央付近に夜間だけ移動すると安心です。また暖房機器の近くや、風が直接当たる場所には置かないようにしてください。 寒さに強い種類を戸外で越冬させる場合は、建物近くの南側に置くとよいでしょう。冬の冷たい北風が当たらず、冬越しが成功しやすくなります。 以下にご紹介する各品種は、耐寒温度がそれぞれ異なり、お住まいの地域によっては地植えで越冬するものもあります。 家庭で育てるトロピカルフルーツおすすめ5選 トロピカルフルーツにはいろいろな種類がありますが、鉢植えでコンパクトに育てられるうえ、比較的耐寒性もあり、家庭でも果実が収穫できる育てやすい種類を5種ご紹介します。 ビタミンCが豊富な果実「アセロラ」 NIKCOA/Shutterstock.com キントラノオ科ヒイラギトラノオ属の常緑低木 学名 Malpighia glabra原産地 熱帯アメリカ 特徴と魅力 ビタミンCが豊富で、各種ジュースなどによく利用されています。生の果実は一般にはほとんど流通していないので、栽培している人だけが味わうことができます。 春から秋に数回開花し、1カ月程度で収穫できます。樹勢が強く、水と肥料を多く与えると旺盛に成長しますが、花が咲きにくくなります。 育て方 Huy Thoai/Shutterstock.com 日当たりのよい場所に置き、水は鉢土が乾いてから与えます。ただし結実中は水切れに注意してください。肥料は春と秋に3要素が等量程度の有機肥料をやや控えめに与えます。冬は室内に入れれば容易に越冬します。水を控えれば0℃近くまで耐えますが、葉を落とさせずに越冬させるには、10℃以上を保つようにしてください。 栽培作業・管理のコツ 肥料と水を多く与えすぎると枝葉ばかり茂って花が咲きにくくなります。また花が咲いても結実しないことが多いので、トマトトーンやジベレリンを花全体に吹き付けるように散布するとよいでしょう。 枝先を切ると花がつきやすくなります。 伸びすぎた枝は随時剪定し、枝が混みすぎている部分は根元から切って間引きます。作業の際に肌を露出しているとかゆくなる場合があるので、手袋や長袖の着用をおすすめします。 収穫と利用 NIKCOA/Shutterstock.com 生の果実は、赤くなると2~3日で変色するので注意してください。収穫した果実は冷凍保存できるので、ある程度たまったらジュースやジャムなどに利用するのもおすすめです。 幹に直接実がなる⁉︎ 巨峰に似た「ジャボチカバ」 Marco Tulio/Shutterstock.com フトモモ科プリニア属の常緑低木学名 Plinia cauliflora英名 Brazilian grapetree原産地 南アメリカ中部 特徴と魅力 Leonidas Santana/Shutterstock.com 実は幹に直接つき、大きさは2~3cmです。ブドウの巨峰にそっくりで、味もブドウのようですが、種子は大きいです。実は日もちが悪いので、一般には流通していません。成長は遅いですが、幹が太くなるに従って収穫量が増え、原産地では一度植えれば孫の代まで収穫できるといわれています。 ビタミンCとカリウムのほか、高血圧と脳卒中に効果が期待できるタンニンや、抗炎症・毛細血管強化などに効果があるといわれるシアニンを多く含みます。 幹から直接咲く白い花は春と秋に数回開花し、1カ月程度で収穫できます。成株の耐寒性は強く、-3℃くらいまでなら耐えます。霜がほとんど降りない地域では、戸外でも越冬します。 ジャボチカバの種類 実の大きさが2~3cmで四季成りの大葉系タイプと、寒さに強く年1~2回収穫できる葉と実が小さいタイプの苗が流通します。ほかに実の大きさが3~3.5cmの中葉系の‘アッスー’や‘アッスーワン’がありますが、こちらはやや酸味が強いです。 育て方 litchima/Shutterstock.com 日光がよく当たる場所を好みます。ただし、夏に株の調子が悪い場合は、午前中だけ日光が当たる半日陰に移動してください。乾燥を嫌うので、春から秋の成長期には晴れた日は毎日水やりし、夏に高温乾燥の日が続くときは、夕方も与えるとよいでしょう。 肥料を与えすぎると調子が悪くなることが多いので、成長期に薄めの液体肥料などを1カ月に2回程度施せばよいでしょう。 寒さには強く、関東南部では戸外でもよく越冬します。寒さが厳しい冬は、やや乾かし気味に管理します。 栽培作業・管理のコツ 用土は、水はけがよく清潔なものが適します。充実した枝に実がつくので、細い枝が密生しすぎたら適宜切るとよいでしょう。 実が密集しすぎるとアブラムシやカイガラムシがつくことがあるので、発生が見られたら実を間引き、水やりの際に果実に勢いよく当てて、害虫類をはじき飛ばすとよいでしょう。 収穫と利用 収穫した果実は短時間で味が変わってまずくなってしまうので、収穫したらすぐに食べるのがおすすめです。収穫してすぐ冷凍すれば、1カ月程度保存できます。 皮にしわが寄っているのは熟しすぎで、発酵したような味になります。 イチゴのような芳香の果実「イエローストロベリーグアバ」 ChameleonsEye/Shutterstock.com フトモモ科バンジロウ属の常緑低木和名 キミノバンジロウ学名 Psidium cattleianum var. lucidum 原産地 ブラジル 特徴と魅力 グアバの仲間で、名前はイチゴのような芳香があることに由来します。果実はタネが多く小さいですが、風味はよく、熱帯では周年開花して実をつけます。日本では4~5月に開花し、8~10月に収穫できます。寒さには比較的強く、海沿いの霜がほとんど降りない地域では、戸外でも越冬します。 その他の種類 Pikchy/Shutterstock.com 果実が赤く熟す系統に、ストロベリーグアバ(テリハバンジロウ)があります。イエローストロベリーグアバより、実は少し小さいです。 育て方 日当たりのよい場所に置き、水は鉢土が乾いてから与えます。用土は排水性がよく清潔なものが適します。肥料は、春から秋にリン酸がやや多めの有機肥料を適量与えてください。冬は室内に入れれば容易に越冬しますが、できるだけ暖かい場所に置いたほうが多く結実しやすくなります。関東地方南部の海沿いの地域では、戸外でもよく越冬します。 栽培作業・管理のコツ 寒さには比較的強いですが、温度を高く保ったほうがよく結実します。果実が熟してくると、虫や鳥による被害を受けることがあるので、注意してください。 収穫と利用 黄色くなり、果肉が少し柔らかくなってきたら食べ頃です。果肉の中には小さくて硬いたくさんのタネがありますが、生食するときは気にせず食べてかまいません。もし気になる場合は、ジューサーなどで濾してジュースにすると風味がよく、おすすめです。 星形の映え果実「スターフルーツ」 vasanty/Shutterstock.com カタバミ科ゴレンシ属の常緑低木学名 Averrhoa carambola原産地 マレー半島 特徴と魅力 果実は枝に直接つき、名前のように輪切りにした断面は星形になります。果実も花も美しく、観賞価値が高いです。酸味の強いものと酸味が少なく甘みのある品種に大きく分けられ、一般に販売されている果実は酸味の少ない品種が多いです。果肉はサクサクとした歯切れのよい食感で、サラダなどの料理にも合います。接ぎ木苗を育てれば、6~7号鉢程度の大きさでも実がなります。寒さに比較的強く、成木は最低温度ー3℃くらいまで耐えます。 育て方 Tanya_Terekhina/Shutterstock.com 日向から半日陰の場所で、やや湿り気のある土壌が適します。水やりは、鉢土の表面が白っぽく乾いてから与えるのが基本ですが、夏の晴天が続くときは毎日与えてください。肥料は3要素が等量か、リン酸がやや多い化成肥料や骨粉入り油かすなどを規定量与えます。接ぎ木された小株は弱いので、冬は室内のできるだけ暖かい場所に置くようにしてください。 栽培作業・管理のコツ 横方向、または下垂した枝に実が付きやすいです。好みの高さまで成長したら、上方向に伸びる枝は根元から切るとよいでしょう。 収穫と利用 Guy' s Art/Shutterstock.com 果実は黄色くなってから収穫しても、1~2週間冷蔵庫で保存できます。果実が黄色から少しオレンジ色を帯びてきたら食べ頃です。ジュースにするのもおすすめです。 味覚が変わる⁉︎ 不思議な果実「ミラクルフルーツ」 successo images/Shutterstock.com アカテツ科シンセパルム属の常緑低木学名 Synsepalum dulcificum原産地 西アフリカの赤道直下 特徴と魅力 実を食べた後、酸っぱいものを食べると甘く感じさせる不思議なフルーツです。2cmくらいの赤い果実には、「ミラクリン」という成分が含まれています。この成分が、舌の味覚に作用し、レモンのような酸っぱいものを甘く感じさせる効果があります。これをダイエットなどに利用してもよいでしょう。 高温多湿を好み、夏を中心に年に数回結実しますが、大株になると年中よく結実します。結実したら、1カ月程度で収穫できます。大株になれば最低5℃近くの温度まで耐えますが、小株は10℃以上を保つようにしてください。 生育がやや遅く、小苗を購入すると結実まで年数がかかります。できるだけ大きな苗を購入したほうが早く結実が見られます。 育て方 SIJO88871/Shutterstock.com 日光がよく当たる場所を好みますが、暑さが厳しく葉の傷みがひどい場合は半日陰のほうがよいです。水やりは、春から秋の成長期は鉢土が乾いてから与えます。 肥料はリン酸が多めのものを規定量与えてください。 有機物の多い肥沃な用土を好みますが、排水性のよいものを使うようにしてください。 冬越しは小株の場合、温度不足が原因で枯れることが多いので、15℃以上を保ったほうが安全です。また水も控え気味に管理してください。 栽培作業・管理のコツ 結実率はよいほうですが、開花時に木をゆすると結実率が上がります。 自然に形が整うので、剪定の必要性はあまりないでしょう。枝が混みすぎたら、根元から枝を切って間引くようにしてください。 収穫と利用のポイント Ahmad Adnan/Shutterstock.com 食べる際は、口の中でタネを噛み砕かないように軽く果肉を噛み、2~3分間舌の上にのせたままにしてからレモンなどの酸っぱいものを食べてください。効果は数時間持続します。たくさん収穫した場合は、冷凍すれば数カ月保存できます。 トロピカルフルーツが身近に実る楽しみに挑戦しよう! Marcia Cobar/Shutterstock.com ご紹介した熱帯果樹は、定番の観葉植物と同じくらい寒さに強く、丈夫で育てやすいものです。果実は一般に入手が難しいものばかりで、樹上で完熟させた果実は、育てた人のみが味わうことができます。うまく栽培すれば年に何度も実がなり、一味違った観葉植物としても楽しいことでしょう。栽培は難しくないので、ぜひ挑戦してみてください。
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【プロが選ぶ】暑さに負けずに秋まで長期間開花! おすすめ春植え花壇苗12選
【セレクト1】アンゲロニア orientalprincess/Shutterstock.com 本来は草丈1mほどになる多年草ですが、矮性でよく分枝する品種が登場してから花壇苗として人気が出ました。 暑さに強く、春から秋まで長期間咲き続けます。ピンチしなくてもよく分枝して適度なボリューム感が出るので、花壇からプランター、寄せ植えなど、ガーデニングで幅広く活躍します。花色は青、紫、白、ピンク、ローズなどのほか、2色咲きの品種もあります。草丈30cmほどの品種から、高性とされる品種でも60cmくらいです。 <育て方のポイント> 日当たりと風通しのよい場所が適し、水はけの悪い場所は避けてください。明るい日陰でも育ちますが、株姿が間のびして花付きも悪くなります。乾燥する夏は、水切れしないよう注意してください。 【セレクト2】ランタナ Nuk2013/Shutterstock.com 四季咲き性の熱帯花木ですが、寒さに比較的強く育てやすいです。環境適応性が高く非常に丈夫で、熱帯では雑草化して問題になるほどです。関東南部地域ではよく越冬し、大株に育てば都心部などでも戸外で越冬することは珍しくありません。地上部の大部分は冬の寒さで枯れますが、株元付近が越冬し、春になると勢いよく新芽が成長します。 低木のランタナ・カマラと、枝が細く匍匐(ほふく)性のコバノランタナの2種類が流通しますが、その交配種もあります。ランタナ・カマラは花色が変化することから七変化の和名があり、種子をよく付けます。種子は毒性があるので、誤って口にしないよう注意してください。「ブルーミファイ」シリーズは種を付けない品種で、種子による株の消耗がないことから、花付きや連続開花性に優れます。 交配種は種子がつきにくく、分枝性や連続開花性に優れるスーパーランタナなどの品種があります。 ランタナの仲間 コバノランタナ コバノランタナ。wuanxiang/Shutterstock.com 種子は付かず、花色は紫と白で、寒さにはカマラより強いです。枝がよく伸びるので花壇ではやや扱いにくく、吊り鉢やスタンド鉢、グラウンドカバーなどに向きます。 <育て方のポイント> 日向~半日陰が適し、水はけの悪い場所は避けてください。環境適応性が高く、明るい日陰でも育ちますが、株姿が間のびして花付きも悪くなります。3要素が等量の化成肥料などを規定量、またはやや少なめに与えるほか、伸びすぎたら半分程度切り戻し、追肥してください。 【セレクト3】ベゴニア Kristine Rad/Shutterstock.com ベゴニアの花壇苗はセンパフローレンスが定番ですが、夏の終わり頃までに株が非常に弱ってしまったり、枯れてしまうことがあります。 従来のセンパフローレンスと比べて3倍くらい大きくなる‘ビッグ’や‘トップハット’などは、見応えがあって暑さに負けず、丈夫でおすすめです。また、さらに大型の‘ビッグデラックス’や‘ワッパー’などもあり、花壇に植えれば50~70cmにも成長し、巨大な存在感が人目を引きます。 ベゴニア‘ドラゴンウィング’ ベゴニア‘ドラゴンウィング’。Hecos/Shutterstock.com 木立性のベゴニアで、丈夫で花壇に植えることもできます。吊り鉢仕立てもおすすめです。 <育て方のポイント> 日向~半日陰が適し、水はけの悪い場所は避けてください。リン酸がやや多めの化成肥料を規定量与え、伸びすぎたら半分程度切り戻し、追肥してください。 【セレクト4】ペチュニア ペチュニア‘タイダルウェーブ’。Kryvosheia Yurii/Shutterstock.com ペチュニアは花色が豊富で、また1株で大きく広がるなど品種のバリエーションも多く、人気の植物です。ただし、長雨や泥はね、夏の高温多湿に弱いのが欠点です。近年は品種改良により、花壇に植えて秋まで長期間咲き続ける品種が登場しています。切り戻しなしで夏も元気に咲き、1株で大きく広がって見応えがあります。 <おすすめ品種> タイダルウェーブ、スーパーチュニア、さくらさくら、YES! <育て方のポイント> 日当たりと風通し、排水のよい場所が適します。鉢植えやプランターの水やりは表土が乾いてから与えますが、夏は1日2回の水やりが必要な場合があります。また大株になると肥料を多めに必要とします。3要素が等量の化成肥料などを規定量与えるほか、よく開花している場合は液体肥料も併用して与えてください。 【セレクト5】ニチニチソウ ニチニチソウ‘ニルヴァーナ カスケード’。Lucy Flo/Shutterstock.com 従来のニチニチソウを花壇に植えると、次第に溶けるように枯れてしまいます。これはニチニチソウに多発する疫病によるもので、薬剤防除が難しく厄介です。ニチニチソウを地植えする場合は、疫病耐性のある品種を選びましょう。 <おすすめ品種> バリアント、ニルバーナ、ストロングコーラ、トコナツ <育て方のポイント> 日当たりと排水のよい場所が適します。過湿を嫌うので、水の与えすぎに注意してください。花壇植えでは、根付けば水やりはほぼ不要です。花が少なくなったら追肥してください。また、伸びすぎたら半分程度切り戻し、追肥するとよいでしょう。 【セレクト6】マリーゴールド マリーゴールド‘ゼニス’。Lushchikov Valeriy/Shutterstock.com 小苗からすぐに花が咲き始め、花付きがよいフレンチマリーゴールドが花壇苗としてよく植えられます。ただし猛暑で夏の終わり頃に株が弱り、枯れてしまったりすることも多くあります。 夏も元気で、秋まで咲かせたい場合におすすめなのが、アフリカン種とフレンチ種の交配により作られたアフロフレンチ系の3倍体品種です。アフリカン種の大輪で暑さに強い丈夫な特性と、フレンチ種の優れた連続開花性を併せ持っています。 <おすすめ品種> ゼニス、エンデュランス <育て方のポイント> 日当たりと水はけのよい場所が適します。油かすなど窒素成分が多い肥料では、枝葉ばかり茂って花付きが悪くなり、暑さにも弱くなります。リン酸が多めの化成肥料などを規定量与えてください。 【セレクト7】ペンタス yod 67/Shutterstock.com 小型の熱帯花木ですが、矮性で分枝性に優れる品種が登場し、ガーデニングに欠かせない植物として多く流通しています。暑さに強く、夏でも元気に開花し、春から秋まで長期間咲き続けます。丈夫で四季咲き性の性質が強く、冬に室内の日当たりのよい場所で管理すれば、開花することも珍しくありません。 花色は、赤やピンク、白、紫のほか、青に近いものもあるなど豊富で、八重咲きや2色咲きの品種もあります。 <育て方のポイント> 日向~半日陰で、風通しと水はけのよい場所が適します。過湿に弱いので、水やりは表土が乾いてから与えるようにしてください。肥料は3要素が等量、またはリン酸が多めの化成肥料などを規定量、春から秋まで切らさないように与えてください。 【セレクト8】センニチコウ(ゴンフレナ) Monthira/Shutterstock.com 暑さや乾燥に強く長期間開花し、ドライフラワーにも最適です。カラーはピンクや紫、赤、白など。高さ30cmほどの矮性の品種は、以前から流通していた定番ですが、近年は高さ70~80cmになる高性品種も人気があります。‘ファイヤーワークス’は冬は地上部はほとんど枯れますが、関東の南部や都心部では戸外でも越冬します。 Photo/3and garden <おすすめ品種> 高性品種 ストロベリーフィールズ、ラブラブラブ(上写真)、ファイヤーワークス <育て方のポイント> 日当たりと水はけのよい場所が適します。過湿を嫌うので、水のやりすぎに注意してください。地植えなら、根付けば水やりはほぼ不要です。油かすなど窒素分の多い肥料は花付きが悪くなり、高性種は倒れやすくなるので注意してください。リン酸が多めの化成肥料を規定量与えますが、地植えではほぼ必要ないでしょう。 【セレクト9】サンパチェンス John R Martin/Shutterstock.com 長年人気を保ち続ける、ニューギニアインパチェンスの改良品種です。従来の品種は夏の強い直射日光や地植えの立ち枯れ病などに弱かったのですが、こちらは夏の日向の花壇でも元気よく咲き続けます。春に小型のポット苗を入手して育てると、夏までに旺盛に成長して、大きくなった株全体に秋まで長期間花が咲き続けるので、見応えがあり、育てる楽しさも味わえます。 <同様に育てられるおすすめ品種> 太陽のサンバ、ファンファーレ <育て方のポイント> 日向~半日陰の場所が適し、水はけの悪い場所は避けてください。暑さの厳しい地域では、午前中だけ日光が当たる場所に置くと安心です。 鉢植えの水やりは、6月までは表土が乾いてから与えます。梅雨明け後の7月くらいからは、晴れの日は毎日、さらに夕方もチェックして乾いていたら与えてください。地植えでは、夏に雨が降らず土壌の乾燥が続いたら、水やりしてください。 肥料は3要素が等量の化成肥料などを規定量与えるほか、よく開花している場合は液体肥料も併用して与えるとよいでしょう。また大株でよく咲いている場合は、肥料を十分に与えましょう。ポット苗を購入したら5~6号鉢に植え替え、最終的に10~12号くらいの鉢に植え替えてください。 【セレクト10】サルビア サルビア‘インディゴスパイアーズ’。Ksu Shachmeister/Shutterstock.com サルビア・ファリナセアなどが四季咲きのサルビアとして定番ですが、交配種には連続開花性と丈夫さに優れる品種があります。関東地方では枯れずに宿根し、地上部が枯れても春に新芽が出てくることも多いです。 <おすすめ品種> スーパーサルビア サルビア インディゴスパイアーズ、イパネマ <育て方のポイント> 日向~半日陰の場所が適し、排水の悪い場所は避けてください。地植えでは、根付けば水やりはほぼ不要です。日照不足や油かすなど窒素分の多い肥料を与えると、倒れやすくなるので注意してください。リン酸が多めの化成肥料を規定量与えますが、地植えの場合はやや少なめに与えてください。 【セレクト11】メランポディウム Mang Kelin/Shutterstock.com メキシコ原産の一年草で、小さなヒマワリのような花が株いっぱいに開花します。終わった花を覆うように新芽が伸びて、新たに花を咲かせるので、花がらが目立ちません。 暑さに強く、肥料分の少ない土壌でよく育ち、秋まで手間いらずなうえ長期間開花します。矮性の品種ジャックポットは高さ30cmほどで、株はボール状にきれいにまとまります。 <育て方のポイント> 日向~半日陰が適し、水はけの悪い場所は避けてください。地植えでも夏に7~10日以上雨が降らず土壌がカラカラに乾燥した場合は水やりしてください。油かすなど窒素肥料の与えすぎは避け、やや控え気味に肥料を与えます。地植えでは、追肥はほぼ必要ないでしょう。 【セレクト12】宿根バーベナ Opachevsky Irina/Shutterstock.com 品種名などがなく単に宿根バーベナという場合は、バーベナ・テネラかリギダを指します。多く流通するバーベナ・テネラは、葉は細かく羽状に切れ込み、茎は匍匐性で地面に接すると発根してさらに広がっていきます。 暑さに強く、春から秋まで長期間咲き続けます。 <おすすめ品種>メテオールシャワー 高さ1mほどになり一部野生化しているバーベナの原種ボナリエンシスの交配種です。高さ50~70cmとコンパクトで扱いやすくなり、花の大きさや分枝性、連続開花性も改良され、長期間多くの花を楽しめます。高性の新しいイメージのバーベナとして注目されています。 <育て方のポイント> 日当たりと排水性のよい場所が適します。地植えでは、根付けば水やりはほぼ不要です。油かすなど窒素分の多い肥料は花付きが悪くなり、高性種は倒れやすくなるので注意してください。 リン酸が多めの化成肥料を規定量与えますが、地植えの場合は、やや少なめに与えてください 長期間花を咲かせるコツ Elena Larina/Shutterstock.com 水やりは朝か夕方に行いますが、ひどく水切れさせた場合は、日中でも水やりしてください。 肥料は、種類によって与え方が違うので、注意してください。また暑さが厳しいときに花付きが悪くなったり、元気がない場合は肥料を控えるようにしてください。与えるとかえって悪化することが多いです。 ご紹介した植物は、育て方のコツをつかめば手間のかからないものばかりです。冬はビオラなどを植えれば、年2回の植え替えで花が咲き続けるロングライフな花壇を作ることができます。手間いらずで花いっぱいのガーデニングを、ぜひ楽しんでください。
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育て方

【プロが解説】葉焼けの原因を解説! 誤解の多い植物の置き場所を正しく理解しよう
よい株姿を維持するには? Fauzio/Shutterstock.com 暗い場所で育てていたのか、徒長気味に伸び、葉も小さく少なくなってしまった株を見かけます。例えば、サンセベリアも長期間日陰に置くと葉が細長くなり、自立できないほど軟弱になってしまいます。日当たりのよい屋外に出せない場合は仕方がありませんが、そうなった原因として、遮光を勧めるネット記事などを参考にしたケースも多くあるようです。筆者の周りでも、そのような実例がよく見られるようになってきました。 観葉植物をよい状態に保つには、むやみに遮光したり、日陰に置いたりせず、葉焼けを起こさない範囲で可能な限り日光に当てて育てることが大切です。正しく日が当たっていれば、葉が大きく密についてコンパクトに引き締まった株姿になり、葉色なども鮮明になります。 葉焼けを起こさない範囲を把握するために、まずは、葉焼けが起きる原因について解説します。 葉焼けが起きる原因 Aryari/Shutterstock.com 葉焼けする直接の原因としては、葉面温度の上昇があります。人間に例えると「火傷(やけど)」のようなものです。 光の強さだけが葉焼けを起こす原因と考える人が多いようですが、それは誤った認識です。葉焼けは光の強さだけでなく、気温や風なども要因となります。また、水不足などのストレスによっても影響を受けて発生します。 <葉焼けを起こす5つの原因> 光の強さ気温風ストレス(水不足他)急な移動 強い光と気温が葉面温度の上昇に関連するのはイメージしやすいと思います。 風に関しては、適度な風が当たれば葉面温度が気温以上に上昇するのを抑えられます。一方、無風状態で強い光に当たると、葉面温度は気温以上に激しく上昇を続け、結果的に葉焼けします。 他の原因として、水不足になると葉焼けを防ぐ植物内の働きが衰えるため、葉焼けする可能性が高くなります。また暗い場所から急に移動すると、葉焼けを防ぐ働きがないために葉焼けします。 葉焼けの実例 夏の屋外の日向では葉焼けしない植物も、閉め切った室内の日向では、すべて葉焼けします。このように建物の内外だけでも条件が全く変わります。 また屋外でも、立地条件や地域によって風の当たり具合や気温も異なるので、同じ地域内でも海沿いの日向では葉焼けしなくても、数キロ離れた内陸部では葉焼けすることがあります。 庭の中でも気温や風通しは大きく異なり、コンクリートの近くに置いた植物は葉焼けしても、周りが開けた高い場所に置いた植物は問題ないこともあります。 このように、葉焼けはさまざまな要因に大きく左右されて起こるので、同じ場所でも少しの条件などの差で結果が全く異なることが多いのです。 コーヒー栽培の例 Felipe Zerbini/Shutterstock.com 熱帯でも、平均気温20℃くらいの涼しい山や高原地帯では、日向でコーヒーの木が葉焼けせずに栽培できます。一方、山のふもとの平均気温30℃近くの地域では、遮光しないと葉焼けします。同じ光線の強さでも、山や高原地帯が葉焼けしない理由は、標高が高いため気温が低く、風通しもよいため、葉面温度が上昇しないからです。 ちなみに日本でも30℃近い気温は珍しくないため、日向では葉焼けします。コーヒーの名産地は夏でも涼しい高原地帯が多く、日光をいっぱい受けて育つことで質のよいコーヒー豆になります。 西日に注意 Lertwit Sasipreyajun/Shutterstock.com 夜に冷えた気温は、太陽光により徐々に温められて温度が上がります。そのため、日の出から時間が経過した午後のほうが気温が高くなり、葉焼けが発生しやすくなります。また特に午後に風がない日は、強い西日に当たると葉焼けする可能性が高くなるので注意してください。 室内の置き場所 家の中での置き場所の実例と注意点などを解説します。 不在時の閉め切った、日光がよく当たる室内 SUNG YOON JO/Shutterstock.com 気温が上がった晴れの日は、無風状態の室内はさらに非常な高温になり、植物の置き場所として適しません。特に夏の不在時の閉め切った室内の日向は、植物の葉面温度が50~60℃、またはそれ以上になることも多いです。夏の晴れた日の車のダッシュボードを想像すると分かりやすいと思いますが、外気の流入がなく、無風で空気が停滞しているため、異常に温度が上がります。このような場所に植物を置けば、すぐにひどく葉焼けするどころか、枯れてしまいます。高温すぎて通常の生物が生存できない環境ともいえます。 閉め切った室内の日向を基準にすると、すべての植物は遮光下に置くことになりますが、これが多くの観葉植物を夏に遮光下に置く誤った認識の根拠になっているかもしれません。 晴れの日に温度が上昇しやすい5~10月は、閉め切った室内の日の当たる場所に植物を置くのは避けてください。期間はあくまで目安で、建物の立地条件や材質、地域などによって1~2カ月前後します。 風通しのよい、またはエアコンの効いた日光がよく当たる場所 常に窓を全開にしてよく風が入ってくる室内の日向では、日光を好む種類の観葉植物は夏でも葉焼けしません。外気が盛んに流入することにより、株の周辺も異常な温度上昇が起きないのが理由です。ただし、風がなく気温が35℃以上まで上昇する猛暑の天気では、葉焼けする可能性が高いです。 エアコンで冷房を強めに作動させれば、冷風の流れができて葉面温度が上がらず葉焼けしないでしょう。オフィスや店舗などの窓際なども該当します。ただし休日などでエアコンを作動させないと葉焼けするので、注意してください。また、エアコンの風が直接当たる送風口のそばなどは避けましょう。 サーキュレーターを使用するだけでも、空気が循環して葉焼けする可能性がさらに低くなります。 朝だけ日光が当たる場所、カーテン越しの明るい日陰 metamorworks/Shutterstock.com 日中に家を不在にする人が春から秋に日当たりを好む観葉植物を室内で育てる場合、東向きの窓辺など朝だけ日光が当たる場所か、カーテン越しの日光が当たる場所が適します。カーテンは、春と秋はレースなどを、夏はやや薄い生地のものを使用するのがおおよその目安になります。 また直射日光を嫌う植物も、カーテン越しの光が当たる明るい場所で育てると株姿が引き締まります。 冬の日向 気温が低いため、最も葉焼けしにくい季節です。日光を好む種類は、窓越しの日光が当たる場所に置いてください。明るい日陰で育てる植物を日向に置いても葉焼けしない可能性が高いです。生育が止まる冬でも日光に当てるようにすると丈夫に育ちます。また、アンスリウムやスパティフィラムなど花を楽しむ種類は、日光にできるだけ当てるようにすると花がよく咲きます。ただし暖房がよく効いた部屋では葉焼けしやすいので注意してください。また、窓の近くは温度が下がりやすいので、アンスリウムなど寒さに弱い種類は、冷え込みが厳しい夜間は室内の中央付近に移動するなど保温に注意してください。 ※他の保温方法として、夜間は段ボールなどをかぶせる、厚手のカーテンを引く(効果弱)、暖房器具を夜間もつけるなどがあります。また雪が降るような日は昼も冷え込みが厳しいので、保温に注意したほうがよいでしょう。 屋外の置き場所 日向 Amovitania/Shutterstock.com 日光を好む観葉植物は、春から秋は屋外の風通しのよい日向で育てるのが理想的です。節間が詰まって葉が多くなり、株姿が引き締まって本来の魅力が引き立ちます。またクロトンやコルディリネなどのカラーリーフ類は、日光によく当てることで色も鮮明になります。 照り返しに注意 コンクリートの上に鉢を直接置かないでください。コンクリートが熱を持ち、照り返しによる高温で小型の植物は深刻な葉焼けになりやすいです。台の上など、風通しのよい場所に置くとよいでしょう。 午前中だけ日光が当たる半日陰 薄葉系クロトン‘アケボノ’。Jazziel/Shutterstock.com 夏の猛暑時は、日光を好む種類でも、風通しの悪い場所や暑さの厳しい地域では葉焼けすることが多くなります。温暖化が進行し夏の暑さが厳しくなっている日本では、内陸部や盆地のような地域、住宅や建物の密集した地域は特に注意してください。夏は建物の東側など、あらかじめ午前中だけ日光が当たる半日陰に置くと安心です。該当する置き場がない場合は、遮光率30~50%の遮光ネットを張ってください。 また斑入りの品種や、クロトン、コルディリネの葉の薄い品種は葉焼けしやすいので、同様に半日陰に置くとよいでしょう。 夏に乾燥が激しく日向で水やりが大変な場合は、半日陰に移動すると水やりの手間や水切れによる失敗が少なくなります。 ベランダ環境の場合 Nataly Reinch/Shutterstock.com 日光を好む種類は、できるだけベランダに出して育てるとよいでしょう。ただし立地などによって風通しが悪かったり、暑さの厳しい地域や場所、壁や床からの照り返しが強い場合は、葉焼けすることがあるので注意してください。葉焼けする場合は、家庭用のサンシェードや遮光ネットを張るなどの対策をしてください。 葉焼けしていない近隣のベランダと比較して、一見同じような環境に見えても、葉焼けが発生することがあります。 急な移動は葉焼けの原因に 日光を好む種類でも、暗い場所で適応した株を急に強い直射日光に当てると葉焼けします。また買ってきたばかりの植物も日陰に適応している場合が多いので、注意してください。 日向に移動する場合は、1カ月くらいかけて、葉焼けしにくい朝の直射日光から徐々に慣らすようにしてください。ただし暑さの厳しい時期は、直射日光に当てるのは午前中だけにしたほうが安心です。 よくある失敗 日光浴に注意 Beatriz Dominguez Gracia/Shutterstock.com 日光不足解消のため、暗い場所に置いてある植物に日光浴を勧める記事があるようなので注意してください。暗い日陰から明るい日陰への移動ならよいですが、直射日光が当たる場所への急な移動は厳禁です。 日向を好む観葉植物 以下の植物は、戸外の風通しのよい日向で育てるのが理想的です。ただし、斑が多く入った品種などは葉焼けしやすいので注意してください。 クロトン(厚葉系)/コルディリネ(厚葉系)/ストレリチア/ユッカ/サンセベリア/パキラ/シェフレラ/フィカスの仲間(ベンジャミン、ゴムの木、ガジュマル、アルテシマ、ウンベラータ他)/ドラセナ(コンシンネ、ソングオブインディア他) 植物に必要な「光」の正しい知識を身につけて丈夫に育てよう! New Africa/Shutterstock.com 葉が密に付き、引き締まった株姿を保つには、可能な限り日光に当てて育てることが大切です。立地や地域などさまざまな条件で葉焼けのリスクが変わるので、近隣の様子を観察したり、情報交換するのもよいかもしれません。葉焼けについて正しく理解して、トラブルなく素敵な観葉植物を育ててください。
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樹木

【プロが解説】長期開花! トロピカルな花「マンデビラ」の特徴・系統ごとの育て方・楽しみ方
マンデビラの基本情報 写真/小川泰弘 マンデビラは鮮やかな花と艶のある葉が美しい、つる性の熱帯花木です。温度が保たれていれば常緑で周年開花します。寒さには強くありませんが、室内で管理すれば、比較的容易に越冬できます。 キョウチクトウ科マンデビラ属に分類されますが、以前は旧属名のディプラデニアの名で流通していました。近年は多く流通しているマンデビラの品種シリーズ・「サンパラソル」が、そのままマンデビラの名前として知られるようになってきています。 左/KeiferPaceDesigns 右/ Manfred Ruckszio/Shutterstock.com 花色は、ピンクや赤、白のほか、アプリコットなども増え、八重咲きの品種もあります。種類や品種によりますが、鉢物として楽しんだり、つるを誘引してグリーンカーテンやトレリスなどに仕立てたりして親しまれています。また母の日ギフト用として、混色で植えた鉢物なども流通するようになってきました。 枝や葉を切ると出る白い乳液は有害で、皮膚につくとかぶれたり痒みがでることがあり、口に入れると嘔吐や下痢などの中毒症状を引き起こします。また、服などにつくと落ちにくいので注意してください。 マンデビラの種類 マンデビラの仲間は南米に110種が知られています。サンデリやスプレンデンス、ボリビエンシスなどの原種から多くの園芸品種が生み出されています。 マンデビラの園芸品種は、花が大輪でつるがよく伸びる系統と、つるの成長が遅いサンデリの系統に大きく分けられます。系統によって育て方や楽しみ方が異なるので注意してください。 マンデビラ・ボリビエンシス(Mandevilla boliviensis) Nahhana/Shutterstock.com マンデビラ・ボリビエンシスはコスタリカからボリビア、ブラジル原産で、花は白い花弁に中心が黄色の美しい原種です。サマードレスの名でも流通しています。つるの成長はやや遅く、マンデビラの2つの系統の中間的な性質です。小~中サイズのトレリスなどに誘引するほか、伸びすぎたつるをピンチしながら支柱なしでも育てることができます。 ウレキテス ルテア (Urechites lutea (= Pentalinon luteum))Tejas Prajapati/Shutterstock.com 黄色のマンデビラとして、別属のウレキテス・ルテアがサマーブーケの名で流通しています。花はやや小さめですが、マンデビラよりつるの成長が早く旺盛です。 つるがよく伸びる系統の特徴と楽しみ方 ローズジャイアント 写真/小川泰弘 【主な品種】 ローズジャイアント/ルビースター/ホワイトデライト/レッドインパクト/アリスデライト(薄ピンク~白)/ピンクパフェ(八重咲き) /ピンクマリー(半八重咲き)/クライミングサンパラソル つるの伸びが早く、支柱やトレリスに誘引して育てます。暑さに強く、大輪の花が魅力です。 深型のプランターに植え付けて楽しむのがおすすめです。つるはほとんど分枝しないので、多くの株をプランターに植えると枝数も花も多くなり、大きめのグリーンカーテンに適します。鉢植えの目安は、60cm幅のプランターにポット苗を5株植えます。比較的分枝に優れるクライミングサンパラソルは、ポット苗2~3株程度でよいでしょう。 地植えでも楽しむことができますが、水はけのよい場所を好むので、腐葉土や堆肥などの有機物を2~3割程度すき込み、畝を作るなど、排水をよくして植え付けてください。 つるの伸びが遅い系統の特徴と楽しみ方 リップギャル 写真/小川泰弘 【主な品種】 サンパラソル/リオ/アロハ/リップギャル マンデビラ・サンデリとその改良品種の系統です。つるの成長が遅いので、支柱を立てずにそのまま育てます。剪定せず大株で冬越しさせ、翌年は支柱に誘引してさらに大きく育てると、見応えが出ます。 明るい日陰でも開花しますが、徒長気味になってつる性の性質が強くなります。室内でも朝だけ日光が当たる場所に置けば、一年中室内で育てることができます。 鉢植えやプランターのほか、花壇に植えても栽培が可能です。吊り鉢などに仕立ててもよいでしょう。 花壇に植える際は、排水がよく午前中だけ日光が当たる場所が適します。植え付け前に腐葉土や堆肥などの有機物を十分すき込んでください。 マンデビラの入手 4~5月に出回り始め、小型のポット苗や5号鉢くらいの行燈仕立ての鉢物が流通しています。 つるが伸びる系統のポット苗は花が咲いていないものが多いですが、徐々に鉢を大きくすれば、夏までに十分成長して花を楽しむことができます。 つるの伸びが遅いサンデリの系統は、小苗でも花が咲いているものが多く、成長はゆるやかです。 また品種名がない状態で販売されていることも多いです。 株を購入する際は、葉が黄色くなっていたり、落葉が見られるもの、日陰に置かれて徒長したような株は避けてください。がっしりとした印象で茎が太く、葉が多く葉色もよいものを選びましょう。 マンデビラの育て方 RStollner/Shutterstock.com 置き場所 日光がよく当たる場所を好みます。最低でも半日以上日光が当たる場所に置いてください。ただし夏の猛暑で株が弱ることも多いので、暑さの厳しい地域では、風通しの悪い場所は避けましょう。また株の調子が悪い場合は、午前中だけ日光が当たる場所に置くか、30~50%程度の遮光ネットを張るなどの対策を行いましょう。 水やり 水やりは用土の表面が乾いてから与えますが、盛んに開花している時期は水切れさせないように注意してください。また用土が湿っているのに水を与えると、根腐れなどを起こしやすいので、与えすぎには十分注意してください。 肥料 よく花を咲かせるには十分な肥料が必要です。三要素が同じ割合で含まれている化成肥料などの置き肥を規定量与え、さらに旺盛に開花しているときは、液体肥料も併用して与えると効果があります。 植え替え 冬越しさせた株は、4月中旬に根鉢を1/3から半分程度くずし、新しい用土を足して植え替えてください。用土は、赤玉土に腐葉土を3割程度混ぜたような排水性がよいものが適します。 病害虫 害虫類は新芽付近にアブラムシが発生するほか、ハマキムシなども発生するので、アセフェート粒剤等をあらかじめ鉢土にまいておくと予防になります。 過湿にすると立ち枯れが発生するので注意してください。 増やし方 挿し木で増やすことができますが、上級者向けで難しいです。挿し木に挑戦する場合は発根剤を使用します。水やりは表土が乾いてから与え、気温20~30℃、かつ湿度の高い環境で管理してください。 2つの系統の作業と冬越し ここからは、2つの系統で管理方法が異なる点を解説します。 つるがよく伸びる系統の作業と冬越し つるの誘引と剪定 Molly Shannon/Shutterstock.com つるはそのまま伸ばすと上方向だけに伸びて密集してしまうので、横や斜めに適宜誘引してください。 支柱につるを誘引する際は、反時計回りに巻きつけてください。理由は、反時計回りに巻きつく習性があるため、時計回りに巻きつけるとほどけてしまうからです。つるを支柱から外したり、誘引する際に折ってしまっても、軽く折れた程度なら回復することがあります。 ピンチについて 基本的にピンチは必要ありません。ピンチをしても枝数が増えることは少なく、また増えても生育が遅くなり、生育初期は特にその傾向が強いです。 冬越しについて 霜が降りる前の10月中に剪定作業をすませ、室内に取り込むとよいでしょう。場所を取らないよう小さくしたい場合は、株元から20~30cmほど残してばっさりと切り詰めてもよいでしょう。室内の明るい場所で冬越しさせ、用土を乾かし気味に管理してください。寒さなどで地上部が枯れても、5~6月に新芽が出てくることがあります。 つるの伸びが遅い系統の作業と冬越し Simone Hogan/Shutterstock.com 剪定、ピンチ 剪定せず放任しても、大株になりながら、よく開花します。吊り鉢では枝が下垂しつつボリューム感が増します。 つるを伸ばさずにコンパクトに楽しみたい場合は、つるが3~4節ほど伸びたら先端付近をピンチすると、新しいつるが伸びてよく開花します。 冬越し前につるが伸びている場合は、軽く枝先を切り詰めてください。コンパクトにしたい場合は、株元から20~30cmほど残して切り詰めてもよいでしょう。大株に育てたい場合は、剪定は不要です。 冬越し 室内の日向から明るい日陰に置けば、容易に越冬します。サンデリとその系統は周年開花性が強いので、冬でも花を咲かせやすいです。開花させるには剪定を行わず、室内の日光がよく当たる場所で最低温度を15℃以上に保つようにしてください。よく開花している場合は、10日に1回を目安に、規定の半分程度の濃度の液体肥料を与えてください。 マンデビラを上手に育てるコツのまとめ Boryana Manzurova/Shutterstock.com マンデビラの育て方は、以下が大きなポイントとなります。 支柱を立てるか否か、系統を確認する日光に当てて育てる夏に暑さが厳しい場合や調子が悪い場合は、半日陰に移動するか遮光する水のやりすぎに注意肥料切れに注意 育て方が分かれば、鮮やかな花が手軽に長期間楽しめます。赤やピンク、アプリコットの花色のマンデビラは、トロピカルな華やかさを演出できます。一方、白や薄ピンク色のマンデビラは、清楚で涼し気な雰囲気に。また背丈の低いものから、つるがよく伸びる品種まで性質が幅広いので、コレクションして育てるとマンデビラだけでも見応えがあるでしょう。花期の長いマンデビラを育てて、夏も元気にトロピカルなガーデニングを満喫してください。
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樹木

【夏花】暑さに強く花が長く咲く! ペンタスの育て方や品種、冬越し全解説
ペンタスの基本情報 jackdreamhd/Shutterstock.com 科属:アカネ科ペンタス(クササンタンカ)属学名:Pentas lanceolata和名:草山丹花(クササンタンカ)英名:Egyptian Starculuster原産地:熱帯東アフリカからイエメン ペンタスの名前は、5つの花弁を持つことから5を意味する「ペンテ」に由来します。また同じ科の熱帯花木のサンタンカに花が似ていることから、クササンタンカの和名もあります。草本性の植物に見えますが、本来は1.5mほどの高さになる常緑低木です。 一昔前は、鉢花などの用途の植物として出回っていましたが、流通量は現在ほど多くありませんでした。矮性で種子から育てられる品種が登場してから、一年草扱いの花壇・ガーデニング用のポット苗などとして多く流通するようになり、春から夏の花売り場では定番の植物です。 開花期は春から秋で、最低温度を10℃以上に保てば周年開花します。寒さには弱いですが、冬に室内で管理すれば容易に越冬することも可能です。暖房事情のよい家で窓越しの日光に当てれば、冬でもよく開花します。 花言葉は、「願い事」や「希望が叶う」です。最近はエディブルフラワーとしても人気があります。 ペンタスの花色や品種 F_studio/Shutterstock.com 花色は豊富で、赤やピンク、白、紫、紫に近い青色などがあります。また2色のバイカラー咲きや八重咲き、葉に斑が入る品種などがあります。 ・種子から育てる矮性品種 ペンタスの現在の主流の品種で、草丈は30cmほどです。分枝性が非常によく、こんもりとまとまった株姿になります。「グラフティー」「ニュールック」「ラッキースター」などのシリーズがあります。 ・八重咲きの品種 「ライカ」シリーズは、豪華な印象の八重咲きの栄養系品種です。花色は豊富で、特に青色のライカブルーなどの珍しい色もあります。 ・バイカラー咲きの品種 「ギャラクシー」シリーズは、鮮明な2色咲きの花が人目を引きます。種子から育てる矮性品種ですが、他の矮性品種よりやや大きくなります。パープルスター、レッドスターのバリエーションがあります。 また「グラフティー」シリーズにも、バイカラー咲きのバリエーションが含まれます。 ・高性品種 「パニックタワー」シリーズは、草丈60cmほどになり、ボリューム感を出したい場合に重宝します。花色は、レッド、ピンク、ホワイトがあります。 ・葉に斑が入る品種 「サマースター」は、葉にライム色の斑が入り、赤色の花とのコントラストが美しい品種です。枝はやや伸びやすいので、適宜切り戻すとよいでしょう。 ペンタスの入手方法 Nokzd/Shutterstock.com 主に5~8月に、ポット苗や小~中型の鉢植えが販売されます。種子から育てられた矮性品種は、比較的手頃な価格で販売されています。購入する際は、コンパクトで枝数が多く、がっしりとした印象で、葉色もよい株を選ぶようにしてください。根元がグラグラしていたり、下葉や葉先が茶色く枯れているような株は避けましょう。 ペンタスの楽しみ方 花壇に植える Fauzanil Azmy/Shutterstock.com 見頃は7〜10月で、真夏の暑さで開花が少なくなる植物が多い中、元気に咲き続けます。 カラフルな花が株いっぱいに開花するので、大きな葉が目立つカンナやホワイトジンジャー、またコルディリネやカラジウム、コリウスなどの葉物と組み合わせると、トロピカルな雰囲気を演出できます。 鉢花 Fehmi/Shutterstock.com 小型の鉢花としても販売されていますが、少しずつ鉢のサイズを大きくして大株に仕立てると見応えが出ます。比較的手間いらずで株いっぱいに花が長期間咲き続け、大株にまで仕立てる人も案外少ないため、珍しさもあります。 また大株に仕立てることで樹勢と耐寒性が強くなり、花もさらに長期間咲きやすくなるのでぜひチャレンジしてください。きっと、ペンタスの花付きのよさとトップレベルの連続開花性の強さを実感できると思います。労力をかけずに人目を引くことができるので、ぜひ挑戦を。 寄せ植え 大きくなりすぎないので、長期間楽しむ寄せ植えに最適です。一般的な矮性品種なら、寄せ植えの前面から中央に配置し、長期間花を楽しむことができます。また高性種は中央から後ろ部分に植えるとよいでしょう。 栽培に適した環境と置き場所 日当たりと風通しのよい場所を好みます。最低でも半日以上日光が当たる場所に置いてください。暗すぎると花が咲かなくなり、枝が間のびして立ち枯れしやすくなります。また鉢植えや小さなプランターは、コンクリートなどに直接置くと、夏の照り返しで弱りやすいです。台の上など地面からできるだけ離し、風通しのよい環境に置くようにしてください。 過湿や蒸れに弱いので、梅雨時など長雨が続くと立ち枯れしやすくなります。鉢植えやプランターは、軒下の雨の当たりにくい場所に移動するとよいでしょう。 ペンタスの植え付けのコツ Feng Cheng/Shutterstock.com 庭やプランターなどへの植え付けの適期は5~7月です。植え付ける前に腐葉土や堆肥を加え、株の周囲を20~30cmの深さまで耕しておきます。また株間は20~30cmとりますが、高性種や風通しのよくない場所では30cmほどあけるようにしてください。 排水の悪い場所では、木材やレンガで枠を作り、周囲から30cmほど土を盛り上げた場所(レイズドベッド)に植えるとよいでしょう。また専用のガーデンフレームを利用すれば、どのような場所でも手軽に花壇が作れます。 ペンタスの水やりのコツ Octopus16/Shutterstock.com 植えやプランターでは、表土が白っぽく乾いてから水やりします。ただし、根詰まり気味でよく開花している株は乾きやすいので、夏の晴れた日は毎日与えるとよいでしょう。夏以外は、水のやりすぎで根腐れする失敗例が多いようです。常に用土が湿っている状態は避けてください。 地植えされた株は、根付いてしまえば水やりの必要はほとんどありません。むやみに水やりすると根腐れの原因になり、根の発達も阻害されて生育が悪くなります。 ペンタスの施肥のポイント 春から秋まで長期間開花するので、肥料を切らさないようにしてください。肥料の3要素が等量か、リン酸が多めの化成肥料や有機肥料を規定量与えてください。ただし、猛暑や長雨が続くときは、肥料が多いと立ち枯れの原因になりやすいので注意してください。 ペンタスの植え替えのコツ LIN MEI CHEN/Shutterstock.com 鉢植えは、1年に1回植え替えてください。花を多く楽しむには、植え替えは大切な作業です。 鉢を大きくしたくない場合は、5〜6月が作業の適期です。根鉢の底の部分を1/3程度くずし、同じ鉢に新しい用土で植えます。また同時に枝葉も1/3程度、伸びすぎた枝などを剪定し、根とのバランスをとってください。 大株に仕立てる場合は、鉢から抜いたら根をくずさず、そのまま1〜2回り大きな鉢に植え替えます。根を傷めないので、5〜8月に作業を行うことができます。 ペンタスに使う用土は、草花用の万能タイプの培養土でよいでしょう。自分で配合する場合は、赤玉土小粒に腐葉土を3割程度混ぜた一般的な用土などが適します。 ペンタスの手入れ simona pavan/Shutterstock.com 終わった花は、こまめに切って取り除くと花付きがよくなり、美観が保てます。 剪定の必要はほとんどなく、日向ではよく分枝して自然に形が整います。ただし徒長したり、大きくしたくない場合は、全体を半分程度までバッサリと切ってもよいでしょう。 ペンタスの病害虫 害虫類の被害は比較的少ないです。風通しの悪い場所で密植すると、カイガラムシが発生する場合があります。また立ち枯れやカビも発生しやすくなるので、株間を詰めないように植えてください。枝が混みすぎたら、伸びすぎた枝をすかすように切ってください。過湿も病気の原因になるので注意してください。 屋外の日当たりと風通しのよい場所で過湿に気をつけて育てれば、病害虫のトラブルはほとんどないでしょう。 ペンタスの増やし方 挿し木と市販されている種を播いて増やすことができます。 挿し木 5~8月に挿し木で増やすことができます。充実した枝先を8~15cm、または2~3節切り、葉を3枚ほど残して挿し穂とします。大きすぎる葉は半分程度に切るとよいでしょう。 挿し床は、赤玉土小粒やバーミキュライトなどの清潔な用土を使い、軒下のような雨が当たりにくく、明るい日陰に置くようにしてください。また室内の明るい日陰も適します。水やりは、はじめ1週間くらいは乾かさないように与えますが、その後は表土が白っぽく乾いてから与えるようにしてください。常に用土が湿っていると腐ります。 種まき 大型のグリーンショップやホームセンター、ネット通販などでペンタスの種が販売されています。大量に苗が欲しい場合は種まきで増やすのがよいでしょう。 5月のゴールデンウィーク明けから6月が種まきの適期です。用土は種まき用の培養土が便利ですが、自分で配合する場合は、赤玉土とピートモスを等量ずつ混ぜた用土などを使います。 種は細かいので、室内など風のない場所で播いてください。覆土はいりません。置き場所は、雨の当たらない明るい日陰、または室内の午前中だけ日光が当たる場所がよいでしょう。水やりは、受け皿などに水を入れて底面から吸収させるようにしてください。 ペンタスは冬越しが可能 Skachkova/Shutterstock.com 寒さには強くありませんが、室内で管理すれば容易に越冬します。 花壇などで地植えしている株を越冬させる場合は、10月中に株を掘り上げて鉢に植えます。寒さに当たると葉が黒っぽく変色し、枯れていきます。葉がきれいなうちに作業を済ませてください。 鉢上げする際は、観葉植物用の培養土か、赤玉土にピートモスを2割くらい混ぜたような清潔な用土が適します。 温かい室内で管理し、冬でも開花している場合は、規定の半分程度に薄めた液体肥料を1週間に1回与えます。ただし花が咲かなくなったり調子が悪くなったら、肥料は与えないでください。 ペンタスを大株にして長く咲かせよう! Karen Brough/Shutterstock.com ペンタスは蒸れや過湿に気をつければ、手間がかからず丈夫で育てやすい夏花です。さらにその周年開花性の強さは特筆すべきレベルです。低価格で気軽に入手でき、しかも花を長期間たくさん楽しめるのでお得な植物ともいえます。一年草扱いと諦めて冬前に処分せず、ぜひ鉢上げして大株仕立てにも挑戦してみてください。花壇から寄せ植え、鉢植えなど、さまざまに長期間楽しめるペンタスは、初心者から上級者までおすすめできる植物です。
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観葉・インドアグリーン

【プロが解説】憧れの観葉植物「ビカクシダ」初心者でも失敗しない育て方
ビカクシダの基本情報 kragtbti/shutterstock.com 科属:ウラボシ科ビカクシダ属学名:Platycerium bifurcatum 自生地である熱帯の地域では、樹木の幹などにへばりつくように生育する着生のシダです。鹿の角にも例えられるユニークな姿から、コウモリランなどの別名があります。 ビカクシダの仲間は、形と役割が違う2タイプの葉があるのが特徴です。前に長く伸びて目立つ胞子葉(繁殖葉)は、成熟すると繁殖のための胞子が葉裏につきます。株元に張りついているような貯水葉(栄養葉)は、幾重にも重なって落ち葉や雨水を受け、水分と養分を貯め込む独特な性質があります。 Vineyard Perspective/Shutterstock.com ビカクシダの仲間は18種類ほどが知られています。しかし、一般に多く流通するのは、太平洋諸島、インドネシア、オーストラリアが原産で、ビカクシダの和名があるビフルカツムP. bifurcatumです。ちなみにビカクシダの名は、ビカクシダ属の植物の総称として使う場合もあります。 ビフルカツムは他の種類に比べて乾燥や寒さに強いので、一般家庭でも育てやすい植物といえるでしょう。また、他の種類と比べて安価で流通しているものもあるので、初心者が気軽に栽培に挑戦するのに最適です。ここでは、丈夫で育てやすいビフルカツムを中心に解説します。 ビカクシダの入手ポイント ホームセンターや園芸店などで、鉢植えやコケ玉、板付けの株などが販売されています。主な流通時期は春から夏ですが、大型店では季節を問わず、いつでも売られていることも多いようです。葉に枯れた箇所やしみなどがなく、がっしりとした印象の株を選ぶようにしてください。ビフルカツム以外の種類を確実に入手するには、専門店などのネット通販を利用するのもよいでしょう。 適した栽培環境と置き場所 ビフルカツムは環境適応性が比較的高く耐陰性もありますが、本来は日当たりのよい場所を好みます。半日以上は日光に当てるようにしますが、閉め切った室内の日当たりがよい場所は、葉焼けするので注意してください。ただし、暗すぎる日陰に置くとだんだん弱って葉が小さくなり、枯れてしまうので避けましょう。 また、夏に風通しが悪くて温度が上昇しやすい場所でも、葉焼けすることがあります。午前中だけ日光が当たる場所か、30%程度の軽い遮光下に移動させるとよいでしょう。戸外で木の幹などに吊り下げるのが理想的で、適度に風に当たることで株も引き締まって育ちます。 ビフルカツム以外のビカクシダの仲間は、多くの種類が直射日光に当てると葉焼けするので気をつけましょう。遮光カーテンなどを利用したり、木陰のような50%くらいの遮光下に置くとよいでしょう。 湿度に注意 高湿度な環境を好むので、室内でエアコンなどの風が当たるような場所には置かないようにしてください。特に風が直接当たるとすぐに枯れてしまいます。エアコンを作動させている場合も空気が乾燥するので、湿度を保つため、こまめな霧吹きが必要です。 ヘゴや木製の板に着生させた株を湿度が低い場所に置いておくと、乾燥によって生育が悪くなることがあります。その場合、水槽や水瓶などのすぐ上に置くと改善されます。 注意事項のまとめ 暗い場所から急に直射日光が当たる場所に移動すると葉焼けします。ネット情報などで日光浴をすすめる記述を見かけますが、その方法はNGです。移動する場合は、1カ月くらいかけて徐々に葉焼けしにくい朝の日光から慣らすようにしてください。屋外で風当たりの強い場所は、乾燥で葉が著しく傷んだりします。屋外で育てる場合は、台風など強風に当たると葉が傷みやすいので注意してください。 水やりのコツ PhotoLife_Style/Shutterstock.com 鉢植えのビカクシダは、春から秋は用土の表面が乾いたらたっぷり与え、冬は用土が完全に乾燥したら与えます。受け皿に水を貯めたままにすると根腐れします。水やり後に受け皿に貯まった水は、数時間以内に捨ててください。空気中の湿度は高めを好みますが、用土が常に湿ったままだと根腐れするので気をつけましょう。 ヘゴや木製の板などに着生させた株や小さな株は、水切れしやすいので十分注意してください。初心者の方や小さな株を栽培する場合は、鉢植えのほうが水切れにしにくく失敗が少ないのでおすすめです。 板などに着生させた株の水やり Andriana Syvanych/Shutterstock.com 水やりのタイミングは、株と板の間に挟まっているミズゴケが乾いたら、を目安にしてください。季節や天候によってタイミングは変わるので、できるだけ毎日チェックするのがおすすめです。 水やりは、根の部分全体に水がよく浸透するようにたっぷりと与えましょう。また、ミズゴケは乾燥すると水をはじいて1回の水やりでは浸透しないことがよくあるので、数分程度の間隔を空けて複数回水やりするとよいでしょう。 着生させた株の水やりで最も失敗する可能性が高いのは、水不足です。小株ほど乾燥しやすく、また室内では水やりが霧吹きだけだったり、与える回数が少なくなる傾向があります。 一方、水を毎日与えて過湿にしすぎると、根が腐って最悪の場合枯れてしまうことがあります。大株は過湿になりやすい傾向があり、また梅雨時や秋の長雨に当たると腐ることがあるので注意してください。 ビカクシダに施す肥料 4~10月の成長期に、貯水葉の裏に油粕などの肥料を与えると生育が旺盛になります。 ビカクシダの冬越し方法 ビフルカツムは乾かし気味に管理すれば0℃近くまで耐えます。ただし、葉を美しく保つには5℃以上を保つようにしてください。室内の日当たりのよい場所に置き、用土が乾いてから水を与えれば、容易に越冬します。 他の種類は寒さに弱いものが多いので、最低温度を10℃以上に保つようにしてください。 冬の暖房した室内は空気の乾燥が激しいので、前出の置き場所で解説した通り、注意してください。 関東地方南部など、霜がほとんど降りない地域では、屋外で越冬することもあります。ただし、数年間隔の強い寒波でひどく傷むこともあるので、おすすめできません。 手入れ 大株になって葉が混んできたら、混み入った葉や縁が枯れてきたなくなった葉などを間引きして風通しをよくすると、日光が全体に当たって株が引き締まります。またカイガラムシなどの害虫類もつきにくくなります 植え替え 植替えの適期は、5~8月。鉢植えで育てている場合は、根詰まりすると生育が衰えるので、1~2年に1回は植え替えてください。板などに着生させる場合は、植え込み材のミズゴケをしっかり敷いて根が伸びる場所を確保するようにしましょう。 気をつけたい害虫 風通しの悪い室内で管理するとカイガラムシが発生します。一年中室内で楽しむ場合は、こまめに観察するようにしてください。一度発生すると跡が残って葉が汚くなり、観賞価値が下がってしまいます。また、カイガラムシは薬剤が効きにくいので、発生したらブラシなどでこすって落とします。その後に適用のある薬剤を散布してください。 丈夫でおすすめのビカクシダの種類 ウィリンキー 撮影場所:新宿御苑 ジャワ島原産でビフルカツムの亜種とされますが、独立種とする見解もあります。ビフルカツムと比較すると上下に伸ばしたような株姿で、葉はより銀色に近く大型になります。寒さには強くないので注意してください。他の育て方は、ビフルカツムに準じます。 ビーチー lee sayeong/Shutterstock.com オーストラリア東部原産でビフルカツムの亜種とされますが、独立種とする見解もあります。ビフルカツムより日光が当たる場所が適します。銀白色の葉が美しく、日光をよく浴びた株は剣が刺さったような姿になり特徴的です。風通しのよい場所で直射日光に当てて育てるとよいですが、真夏は午後に葉焼けしやすいので注意してください。 ネザーランド ビフルカツムの交配種で、さらに丈夫ともいわれている品種です。ビカクシダには交配種も多く存在します。 初心者でも失敗しない栽培ポイント TippyTortue/Shutterstock.com 栽培が難しい種類に挑戦せず、最も一般的な種類(ビフルカツム)を育てること。大株は過湿による根腐れに注意するが、板付けの株や小株は乾燥に注意すること。小株は鉢植えで育てると水やりの手間が減り、失敗が少ない。暖房や冷房時の空気の乾燥に注意すること。 以上のことをふまえて育てれば、失敗は少ないでしょう。個性的な株姿が魅力のビカクシダを育てて、さまざまに飾って身近に楽しんでください。
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観葉・インドアグリーン

バナナを自宅で育てる方法をプロが解説! 観葉植物として育てて果実も収穫
バナナの基本情報 Meenu Varghese/Shutterstock.com バナナはバショウ科の常緑多年草、東南アジア原産の植物です。多くの植物と違い、一度実をつけた株は枯れてしまうので、根元の子株をまた育てることで、再び実がなる性質です。株分け後1~3年で収穫できますが、収穫時期は不定です。品種によって差はありますが、水を控えれば0℃近くまで耐えます。 バナナは木ではなく、幹に見えるのは葉に由来する偽茎で、生長点は地下に1つしかありません。 スーパーなどで販売されているバナナは、青い未熟状態の果実をフィリピンなどから輸入して追熟させたものです。 家庭で育てるバナナと栽培の魅力 Photoongraphy/Shutterstock.com 3~4mの高さまで育つ品種が主流ですが、家庭で育てるには1~2mで実を付ける矮性品種を選びましょう。実がなるまでもトロピカルムード満点の株姿が目を引き、観葉植物として楽しむことができます。また、つややかな大きな葉は、料理の皿代わりにしたり、ラッピングにも使えるなど実用的な面もあります。樹上で黄色く完熟したバナナは、販売されているものより格段に美味しく、身近に育てている人だけが味わえる特権です。 健康食になるバナナの栄養 Tatjana Baibakova/Shutterstock.com バナナは毎朝食事に加える人も多い果物で、消化がよく、エネルギー源としての即効性に加え、持続性もある効率のよいスタミナ源です。バナナの糖質は吸収がおだやかで腹もちがよいので、ダイエット中の人にもおすすめ。そのほか、整腸作用や免疫力向上、高血圧を抑えるなどの効果があります。食物繊維が豊富で、ビタミン、ミネラルなどの栄養バランスの優れたバナナは、安心して毎日食べられる健康食です。 バナナの苗の購入ポイント New Africa/Shutterstock.com 春から初夏くらいに、ホームセンターや通販で苗が入手できます。茎が太く葉も大きく、がっしりとした印象の株を選んでください。いろいろな品種を育てたい場合は、通販を利用するのがおすすめです。背が高くなる品種も販売されていますが、家庭で鉢栽培する場合は避けたほうがよいでしょう。 置き場所 日当たりのよい場所を好みます。5月からは戸外に出し、十分に日光を当てるようにしてください。また室内に取り込むのは、11月までに済ませると葉が傷まず安心です。 葉が大きく柔らかいので、強風に当たるとビリビリに破けます。建物のそばなど風当たりの弱い場所に置くとよいでしょう。また株の安定が悪く、特に大株は支柱などに固定するなど倒れないように工夫をしてください。台風などが来る場合は、早めに室内に取り込みましょう。 水やり 春から秋の成長期は、表土が乾いてから与えます。7〜9月の暑く晴れた日が続く時期は、水切れしないように毎日与えてください。また水やりするときは、葉全体を洗い流すようにするとよいでしょう。 結実しているとき(青い実がついて膨らんでから)は多くの水分を必要とするので、特に水切れしないように注意してください。冬はやや乾かし気味に管理します。最低温度(0℃近く)が保ちにくい場合は、水やりをかなり控えると、葉が枯れたとしても根が生存する可能性が高くなります。 肥料と用土 肥料は、チッソのほか、カリを多く必要とします。春から秋の成長期には、骨粉が入った発酵済み油粕などの有機肥料を規定量与えます。旺盛に成長しているようなら、やや多めに与えてください。 腐植質を多く含んだ肥沃な土を好みます。草花用の一般的な培養土にくん炭を1割程度混ぜて使うとよいでしょう。くん炭にはカリが多く含まれていて補給源になり、根腐れや病気にも強くなります。 冬越し silvia.cozzi/Shutterstock.com 最低温度を0~3℃以上保てばよいので、室内に置けば比較的容易に冬越しします。ただし、葉を美しく保つには8℃以上を心がけましょう。室内の日当たりのよい窓際に置き、夜間は厚手のカーテンを引いて外からの冷気をシャットアウトしてください。実がついている場合は最低でも12℃以上を保ち、できるだけ保温に努めてください。 植え替え 果実を実らせるのに最も重要なことは、だんだんと大きな鉢に植え替えることです。 鉢替えの大体の目安としては、3~4号 → 6~8号 → 10~15号 です。 3号鉢から急に10号鉢に植え替えるような、大きな環境の変化は避けてください。かえって成長が遅くなり、根腐れなどのトラブルも多くなります。 次世代の苗を確保する株分け作業 Radovan1/Shutterstock.com よい実を付けさせたい場合は、早めに子株を切ってください。茎の表面の枯れた部分は、虫などの隠れ処になり、見た目も悪くなります。ハサミを使って取り除くとよいでしょう。 株分けで増やしますが、小さなうちに株分けすると失敗しやすいので注意しましょう。 バナナの実がついたら 写真/小川恭弘 房状に実がなって大きくなってくると、株が非常に不安定になります。時間をかけて実った大事な果実ですから、倒れて茎が折れたり、実がとれてしまうなど深刻な被害を受けないよう、しっかりした柱などに固定してください。 垂れ下がった茎に重い果実がつく三尺バナナは、そのままだと茎が途中で折れてしまうことが多いです。丈夫な金属製パイプなどに、茎の上部と中部の2カ所をしっかり固定してください。 収穫と利用のポイント 果皮が黄色くなると、すぐに黒くなって腐るので、収穫のタイミングを逃さないようにしましょう。 果実の保存は、常温の風通しのよい場所に。吊して保存するのが理想的です。 果実の表面が黄色くなり、さらに黒い斑点ができてきたら、最も甘く食べ頃です。食べ切れないときは、レモン汁をかけて冷凍すると黒ずみません。 バナナの品種 Hagen Simon/Shutterstock.com いろいろな品種があり、酸味のあるものや、なめらかでアイスクリームに例えられるものなど、さまざまです。またハワイや日本でもごく少数ですが、リンゴのような風味のあるアップルバナナが近年流通し、高値で取り引きされているようです。 フルーツとしてだけでなく、料理用の品種もあります。幹が赤色を帯び、果実も茶色のレッドバナナなどもユニークです。葉や果実に斑が入る品種もあります。 三尺バナナ Musa acuminata ‘Dwarf Cavendish’ Kolomenskaya Kseniya/Shutterstock.com 1~3mほどの高さで実がなる矮性のバナナで、台風の多い沖縄でよく栽培されています。実は大きくたくさんつくので、実がなりはじめたら早めに丈夫な支柱を立てないと、折れてしまいます。果実は緑色のまま完熟する傾向があるので、収穫には注意が必要です。 ドワーフモンキーバナナ 1mほどで結実する矮性バナナで、鉢栽培に特に適しています。株の先端付近に1~2段ほど、やや少量の小さな実がなります。味はやや酸味があり、さっぱりとしています。 島バナナ KPG-Payless/Shutterstock.com 沖縄などで多く育てられています。モンキーバナナのように実が小さく酸味のあるさっぱりした味で、現地では根強い人気があります。苗が通販などで販売されていますが、3~4mほどまで高く成長し、家庭で育てるには不向きなので注意してください。 ジャイアントキャベンディッシュ 最もよく流通して食べられているバナナで、実は大きく甘味も強い品種です。残念ながら、苗は流通していません。 バナナの近縁種 バショウ(芭蕉) Musa basjoo Wirestock Creators/Shutterstock.com 戸外の庭などでバナナにそっくりの植物があったら、バショウです。バナナとは別種ですが、ジャパニーズバナナとも呼ばれ、近い種類です。耐寒性が強く、地上部が枯れてもまた出てきます。東北の比較的暖かい地方でも栽培が見られるようです。 ほとんどは実がつく前に冬の寒さで枯れてしまいますが、暖かい地域や場所では結実します。果実は種が多いですが、食べると酸味のあるバナナの味がして美味しいそうです。 ピンクバナナ(アケビバナナ) Musa velutina LakedemonPhoto/Shutterstock.com バショウのように寒さに強く、戸外で栽培できます。高さは2~3mで、あまり大きくなりません。果実と花はピンク色で、観賞しても楽しく、実もアケビのように種がいっぱいですが食べられます。 育てて収穫も楽めるバナナ栽培に挑戦してみよう! 室内で容易に冬越しでき、展示効果も抜群なバナナは、観葉植物としてもおすすめです。しっかりと植え替えなどの世話をすれば、実を収穫するのも難しくありません。寒さに強いバナナに近縁の種類なら、戸外でガーデニングにも使えます。ぜひ気軽にバナナの栽培にチャレンジしてみてください。
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育て方

ベンジャミンを増やしたい! 適切な時期と方法、注意点を知っておきましょう
ベンジャミンを育てる前に知っておきたいこと グリーンショップやホームセンターなどで、よく販売されている定番の観葉植物です。艶のある濃い緑色の葉に白っぽい幹が映え、枝は柔軟でさまざまな形に仕立てやすく、強い刈り込みに耐えます。日当たりのよい場所が適しますが、耐陰性があるので、室内の明るい場所で楽しむこともできます。枝先を丸く刈り込んだスタンダード仕立てのものが特徴的ですが、自然風に仕立てたものも流通しています。 ベンジャミンの基本データ 学名:Ficus benjamina 科名:クワ科 属名:フィカス(イチジク)属 原産地: インド、東南アジア、オーストラリア 和名: シダレガジュマル、ベンジャミンゴムノキ 英名:Weeping Fig 生育適温:最低温度5℃ 植物を増やすには、いくつかの方法があります。 ベンジャミンの増やし方を知る前に、植物を増やすための基本的な方法を確認してみましょう。 種まき 種を土にまいて発芽させ、増やします。比較的手軽な場合が多い反面、親と形質の違う苗ができるのが欠点です。特にF1品種(一代交配種)は、親とかなり違う形質をもつ苗ができてしまいます。 挿し木 枝や茎を土に挿して発根させ、苗を作ります。親の形質をそのまま受け継いだ苗を、増やすことができます。一方、挿し木が不可能、または難しい植物もあるので注意してください。 株分け 親株の根元から発生した子株を、根のついた状態で切り分けて増やします。根があるので失敗は少なく、親株の形質をそのまま受け継ぎます。ただし、多く増やしたい場合には、不向きな場合が多いです。 ベンジャミンを増やす最適な方法と時期 ベンジャミンは「挿し木」で簡単に増やすことができます。ベンジャミンの挿し木は、適切な時期に行うのが重要です。ベンジャミンを増やすための最適な時期を確認してみましょう。 挿し木の適期 5~8月が適期です。 知りたい! ベンジャミンの増やし方「挿し木」 準備するもの 土に挿して挿し木する場合は、次のものを用意します。 ・増やしたいベンジャミンの株 ・赤玉土(小粒)やバーミキュライト、挿し木専用の土を入れた鉢 ・鉢 ・園芸用のハサミ ・水の入ったバケツ ・水を入れたジョウロ ・発根剤 挿し木の手順 次のような手順で挿し木を行いましょう。 ①増やしたいベンジャミンの株から、10〜15㎝ほどの長さで枝を茎を切ります。 ②茎の先端についている葉3〜4枚を残し、あとの葉は取り除きます。残した先端の葉が4㎝以上ある場合は、半分程度になるようカットします。切り口から白い乳液が出ますが、衣服などに乳液がつくと取れにくくなるので注意してください。 ③これをを60分ほど、バケツの水に浸けて、挿し穂とします。 ④鉢に土を入れて、ジョウロで水やりして土を湿らせます。 ⑤切り口に発根剤の粉を薄く付けます。枝の長さの3分の1を目安に、倒れないように土にしっかり挿しましょう。 ⑥明るめの日陰に置いて、土が乾かないように水やりをしながら管理します。 葉と葉がくっつかなければ、ひとつの鉢に数本の挿し穂を挿しても大丈夫です。1か月ほどで根が出ます。新しい葉が出てきたら新しい土を使って、3号ポットに植えつけましょう。そのあとは、生育するにしたがって植え替えをしていきます。 ベンジャミンの挿し木のコツと注意点は? ハサミやナイフについて 切れ味がよく、清潔なものを使うようにしてください。切れ味の悪い道具を使うと、切断面が潰れて成功率が下がります。また。切り口から雑菌が入らないよう、刃の部分を火で熱したり、消毒液につけて殺菌しましょう。 挿し穂について 挿し穂の挿す部分は、斜めに切るようにしてください。切断面が広くなり、成功率が上がります。挿し穂の葉は、適切な量に調整することが重要です。多すぎると葉からの呼吸で水分が多く失われ、挿し穂が弱ります。一方、葉から成長ホルモンが葉から出るので、葉が少ないと発根が遅くなります。 挿し床について 挿し床の用土は、清潔で肥料分の少ないものを使います。特に、腐葉土や堆肥などは混ぜないようにしてください。




















