スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
3and gardenの記事
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樹木

日本に上陸! 中国医学理論が認定した美と健康の「食香バラ」
これまで日本で「食べられるバラ」として利用されているのは、観賞用のバラを無農薬で育てたものですが、2017年登場したのは、主に食や薬を目的として中国で改良された平陰玫瑰(へいいんまいかい/平陰県のバラの意)の中の「食香バラ(しょっこうばら)」。直径6㎝前後の鮮やかなピンクの花を咲かせる‘豊華(ホウカ)’と‘紫枝(ズズ)’の2種類があり、ワックス分が少ない花びらは、後味に苦味がないのが特徴です。 この2種のバラは、ヨーロッパ向けにローズオイルを輸出している中国産のバラの原産地、山東省(さんとうしょう)平陰県(へいいんけん)生まれ。唐の時代から1,300年もバラの栽培が続くバラの村「玫瑰鎮(めいくいちん)」の自生種(ハマナスの近縁Rosa maikuwai var.pingyin)が改良されたものです。ハマナスの近縁のため病気に強く、うどんこ病や黒星病にほとんどかからないのも、家庭で栽培するには嬉しい性質です。 食香バラの産地である平陰では、東京ドーム約800個分(面積3,500ヘクタール)の栽培畑で年間9,000トンもの花びらが採取されています。咲き始めの開ききらない頃の花を手で摘み取り、朝のうちに乾燥させてお茶にしたり、高品質のローズウォーターやローズオイル、バラジャム、バラ酒、バラのスキンケア製品など、さまざまに加工しています。加工されているお茶は、日本で4年間、重金属と残留農薬230項目を検査して安全性を確認済み。平陰県バラ鎮の平陰玫瑰は無農薬で栽培され、中国で唯一食用バラとして認定されています。また、2012年には薬食同源の中国医学理論に基づき、中国中央政府衛生部が、食香バラを新資源食品に認定しました。 中国では、バラを暮らしに役立てる歴史が長く、最も古くは唐時代(618-907年)、宮廷での沐浴に使用されていました。また、『本草綱目(食薬学書)』には、気分をほぐし、血行をよくし、肝臓機能を整える薬として紹介されているなど、観賞するだけでなく、薬材や食材として積極的に使われてきました。さらに近年は技術が進み、1960年、中国において水蒸留法での精油の抽出に成功。2013年には香りを劣化させることなく花をドライにする低温焙煎バラ茶技術を成功させるなど、暮らしに取り入れやすい加工技術も進化を続けています。 乾燥させた花は、バラの季節を思い出させてくれる香り高いお茶として楽しんだり、ポプリやサシェにして枕元に置いたりなど、暮らしのさまざまなシーンで生かすことができます。ドライのバラを数輪ティーカップに入れ、そこへ熱いお湯をゆっくり注いだら、花びらのピンク色が湯に移り、同時にやさしいバラの香りが湯気とともに立ち上ります。 数ある芳香性のバラの中でも、食香バラの香りは飛び抜けていて、甘い香りに突き抜ける爽快感があるのです。 農研機構野菜花き研究部門、大久保直美氏の論文「アロマリサーチ(No.62)」によると、平陰バラの香気成分は「β-シトロネール」「ゲラニオール」「2-フェニルエタノール」が主要な成分であると分かっています。成分の一つ「ゲラニオール」には、体臭や口臭を抑えたり、肌のターンオーバーを促進する効果が。古くから健康と美、若さの象徴として愛されてきたバラ。世界三大美女のクレオパトラがバラの香りを味方につけたように、私たちも食香バラでその効果を試さないわけにはいきませんよね。 1,300年の栽培の歴史があるバラの村からやってきた食香バラを庭で育てて、咲きたての香りを胸いっぱい吸ってください。そして、摘んだ花はお風呂に入れてバラ風呂を楽しむのもオススメ。これは、身近に育てて花が開いたその瞬間を見逃さない、育てている人だけが体験できる特権です。
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観葉・インドアグリーン

シックで大人っぽい「ブルーシクラメン」を育てよう
10〜3月ごろまで花が咲き、冬の窓辺を彩るシクラメン。シクラメンには、寒さにあまり強くなく、鉢植えにして室内で楽しむタイプと、耐寒性が比較的強く、地植えにできるガーデンシクラメンがあります。室内で楽しむシクラメンの花色には、これまで白、赤、ピンクなど赤系のバリエーションが多く登場してきましたが、2017 年にはブルーのシクラメン‘セレナーディア’で有名なサントリーフラワーズから、新たなブルーシリーズが仲間入り。「まだ誰も見たことがないシクラメンで、世界を驚かせたい」と千葉・成田のシクラメンクリエーター、高橋康弘さんがつくり出したニューフェイス、ブルーシクラメンに注目です。 江戸ノ青/細く伸びるシャープな花びら全体がブルーに染まるシクラメン。花数も多く、株姿のバランスがとてもよい。 胡蝶/丸みを帯びた花びらが白く縁取られ、まるで蝶が舞っているような愛らしいシクラメン。白斑が入ることで、よりブルーが際立って見える。 月下/月光を受けた雪のようにブルーの花を際立たせる銀葉がたっぷり茂る。落ち着いた大人シックなカラーが楽しめる。 冬化粧/下垂するブルーの花びらに、白みがかった萼がかぶさっているように見える個性的な花。その様子は、冬の富士山のように美しい。 瑠璃玉/丸みを帯びた花びらがふんわりと重なり合い、花のボリュームがやさしい印象のシクラメン。 以上5種の苗販売元はサントリーフラワーズ http://suntory.jp/FLOWER/ ご紹介の「江戸ノ青」をはじめ、美しい姿を長く楽しめるブルーのシクラメンをつくる高橋康弘さん。日々、絵の具を混ぜ合わせるように膨大な品種を掛け合わせ、これまで数々の新しいシクラメンを世に送り出してきました。生産者としても全国トップクラスの技術を持ち、農林水産大臣賞をはじめ、受賞歴も多い実力派。高橋さんの手を離れ、花好きの方々の手に届いてからも、長く美しい姿を保つように育てられたブルーのシクラメンを身近に育ててみませんか? 併せて読みたい ・今年も新品種登場! 春まで咲かせる「シクラメン」品種12選&育て方のコツ ・マストバイ‘おしゃれプランツ’丈夫で、よく咲く、小さな庭のベスト9 ・きれいをロングキープ! 冬こそ楽しみたいミニバラが主役の寄せ植え Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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ガーデンデザイン

クレマチスのスクリーン仕立てで小さな庭も花いっぱい!
小さな庭も花いっぱいを実現する“フラワースクリーン”とは “フラワースクリーン”とは花をフェンスや壁面に這い上らせて、絵画のような立体的な花風景をつくる方法。茎や枝を数m伸ばす「つる性」の植物を使います。写真は紫色で花形の異なる2種のクレマチスをフェンスに絡ませた例。手前の黄色い花はクレマチスと開花期が重なるバラです。 花スクリーンにおすすめなのはつる植物「クレマチス」 クレマチスはたった1株で畳1枚以上の立体的な花風景をつくり出し、一度植えれば翌年も花を咲かせてくれる宿根草です。品種数も300~400あり、色も形もバリエーション豊富。クレマチスは細いヒゲ状のつるをコイル状にクルクル絡ませながら上へ上へと勝手に這い上っていきます。トゲもなく、誰にも簡単に育てることができます。例えば、高く上に伸びている樹木のそばに植えれば、上に登っていきますが、花が高い位置に咲いて鑑賞しにくいので、以下で紹介するような“縦横に幅広いフェンス”に這わせれば、目の高さに花が咲く風景を作ることができます。 格子型フェンスに最適 左:トレメッシュ®フェンス 右:トレメッシュ®シングル/タカショー クレマチスのつるは、絡む場所さえあれば自身で這い上っていきます。メッシュ状になったフェンスはクレマチスの誘引に最適の構造物。形を整えるために、成長とともに途中でつるを数カ所留めつけるだけでOKです。クレマチスが全体を覆えば、プライバシーを守りつつ、周囲の目も楽しませてくれる花と緑のフェンスが完成します。 鉢植えでも花がたっぷり咲くクレマチス クレマチスの根は下に向かって真っすぐ伸びる直根性。植栽スペースは40㎤もあれば十分なので、小さな庭に取り入れやすい花です。鉢植えの場合には10号鉢(※鉢の選び方参照)以上が適しています。写真は万重咲きと言われる豪華な花を球状に仕立てた鉢植え。つるが柔らかいので、仕立て方も自由自在です。 コツいらずのクレマチス「新枝咲き」 Photo/Tovstenko/Shutterstock.com 常緑性や落葉性、冬咲く品種や春〜初秋まで咲く品種など、品種数の多いクレマチス。花選びに迷ったら「新枝咲き」から選ぶことをおすすめします。クレマチスはその年に出た新しい枝にしか花を咲かせない「新枝咲き」、前年の枝にしか花を咲かせない「旧枝咲き」、どちらにも咲かせる「新旧両枝咲き」の3つのタイプがあります。新枝咲きはどの枝に花が咲くのか考えずに、地際からばっさりつるを剪定すればよいのでビギナーにもおすすめです。 クレマチスのつるの長さと咲き方をチェック Photo/Kevinr4/Shutterstock.com クレマチスはすべての品種が大きく育つわけではなく、比較的コンパクトなものやつるで伸びずに直立性のタイプのものもあります。広い面積を彩りたい場合には、つるが旺盛に伸びるタイプがおすすめ。新枝咲きには「ビチセラ系」「ビオルナ系」「テキセンシス系」「オリエンタリス系」「タングチカ系」などがあります。 完成が早いクレマチスの「大苗」 Photo/kuni---ka/Shutterstock.com フラワー・スクリーンの完成を早く望むなら、「大苗」を選びましょう。大苗はすでに3~4年育った株で、根が充実しているため春からの枝の伸びや花付きがよいのです。ゆっくり庭づくりを楽しみたい、また予算を抑えたい方は「新苗」を選ぶとよいでしょう。 ●クレマチスの詳しい「植え付け」と「育て方」は、『クレマチスの育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介します』をご覧ください。
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おすすめ植物(その他)

ドライフラワーに適した花6選!育てて美しい色を残す、作り方のコツ
冬の部屋飾りとして、イギリスで研究が進んだドライフラワー作り 庭の花の彩りを、ドライフラワーにして残しましょう。ドライフラワーは、古く北ヨーロッパで室内装飾のために作られたのが始まりです。夏の間、ガーデンで咲き誇る花々を集め、乾燥させて保存し、冬の間は生花の代わりにドライフラワーで室内を彩っていました。冬が長く、多くの時間を室内で過ごす生活をおくる人々にとって、ドライフラワーは彩り溢れる季節への渇望を満たしてくれるささやかな癒やしでもありました。 ヴィクトリア王朝時代のイギリスでは、多くの外来植物がもたらされたことによってフラワーアレンジメントが盛んになり、それに伴ってドライフラワーの研究も進みました。どの花が色を残しやすくドライフラワーに向いているか、また乾燥・保存の方法が模索され、次第に婦人たちの間で人気になっていきました。 ドライフラワー成功のコツは色を美しく残すこと ドライフラワーを作るうえで最も重要なことは、色を美しく残すことです。庭に咲いているときと同じように鮮やかな色を残すには、いかに水分を早く抜くかがコツ。ですから、もともと水分をあまり含んでいない花の方が、ドライフラワーには向いているということ。以下にご紹介するのは、ドライフラワーに適した植物です。 ドライフラワーに適した植物6選 センニチコウ 夏から秋に咲く一年草。紫や赤、ピンク、白などのカラーバリエーションがあります。鮮やかな色の品種は特に色がキレイに残りやすい。 ノゲイトウ 秋の庭を彩る一年草。ビロードのような触り心地の花は、よく色を残してくれます。 エキノプス(ルリタマアザミ) 和名はルリタマアザミ。夏の庭に咲く宿根草で、シルバーがかった青色と花姿が神秘的。庭でもドライでも存在感があります。 スターチス 紫や白、ピンクなど、さまざまな色合いがありますが、カラフルな部分は実は萼。散らないのでドライフラワーに最適。 ジプソフィラ(かすみ草) かすみ草です。茎と花が強く、花も小さいので乾燥させやすい花材です。夏の庭に咲きます。 ローダンセ(ハナカンザシ) 咲いている時からカサカサした質感の一年草。花びらに見える部分は萼。夏に開花します。 刈り取りと乾かし方 庭に咲いた花を集めるときは、開花の全盛期を過ぎてしまう前に刈り取りましょう。晴れの日の午前中を選んで、7〜10時までの間に刈り終えるのがベストです。刈り取り後は余分な葉を落とします。ここにご紹介した花はすべて、逆さにして自然乾燥させる方法で十分色がキレイに残ります。直射日光に当たらない、風通しのよい場所に吊るして2〜3週間もすれば、ドライフラワーが完成しますよ。 これらの花を集めてバスケットにたっぷり入れると豪華なインテリア飾りに。ご紹介した花は、どれもとても育てやすいものばかりなので、咲かせてみるところから始めてみてはいかがですか。 ドライフラワーを使ったクラフトを『花で模様を描く「ボタニカルキャンドル」を作ろう』でご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。 Photo/ 1)JP Chretien/ 2)Skyprayer2005/ 3)pic0000/ 4)Sophie McAulay/ 5)Latte Art/ 6)iLight photo/ 7)Darkydoors/ Shutterstock.com
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寄せ植え・花壇

ガーデンデザイナーが教える「寄せ植え上手」のコツ
ごく普通の花をエレガントに変身させる「葉使い」 テーマカラーをイエローにした、輝くような明るい色の寄せ植えです。白い花はペチュニアで、近づいてみるとライムグリーンとホワイトの2色になっています。黄色の八重咲きの花はマリーゴールド。ペチュニアもマリーゴールドも暑い最中によく咲いてくれる夏の一年草。カスミソウのような白い小花はユーフォルビア‘ダイアモンド・フロスト’。ライムイエローの葉を茂らせているのはメギ。花と花の間をチラチラとした小さな葉がつなぎ、寄せ植えに繊細で複雑な印象を生み出しています。ちょっと指でメギを隠してみてください。急に平凡に見えませんか? 花だけを合わせるよりも、このように葉の美しい植物を加えることで、一気に完成度が高くなることが分かります。使われている花はどれも特別珍しいものではありませんが、合わせ方次第でこんなに素敵な寄せ植えができるのですね。 ふんわり優しい雰囲気に「個性をプラス」する花のチョイス 淡い紫色でまとめた優しい印象の寄せ植えです。手前の丸い紫色の小花はブラキカム、ふんわり全体を覆うように咲くのはペラルゴニウム‘ラベンダーラス’、春から咲き残っているネメシアも入っています。鉢からあふれ咲く群花の中からスッと茎を伸ばし、星を散りばめたような花を咲かせているのはアリウム・クリストフィー。ネギ科の球根花です。この花がなくても十分キレイな寄せ植えですが、この2輪が入ることによって個性と変化が生まれ、寄せ植えに見応えを与えています。玄関ポーチに置かれていますが、お客様を迎えるのにふさわしい上品な一鉢に仕上がっています。 寄せ植えを置いた「空間の完成度」へのこだわり セージグリーンのロングポットは英国の王立植物園キューガーデンでつくられているオリジナルポットで、日本でも手に入ります。自然の花色に似合うように微妙なカラーリングが特徴の陶器鉢で、サイズもカラーもいろいろあります。背後の壁のモーブ色に合わせて鉢も花色も選ばれているため、一鉢を置いたワンシーンとして美しく完結しています。寄せ植えをつくる際は、まず置き場所をよく観察し、周囲の色や素材との調和を考えるようにすると、一鉢でも美しい風景を生み出すことができます。八重咲きの花はペチュニア、星型の小花はイソトマ、白い花はミニバラの‘グリーンアイス’、明るい緑の葉を枝垂れさせているのはキイチゴの仲間のルブス。ロングポットの長さを生かして、エレガントな雰囲気を演出する植栽です。 寄せ植えを複数置いた「コンテナガーデン」の提案 寄せ植えの鉢を並べた玄関ポーチ。土のない場所では、こんな風にいくつかの鉢植えを並べることで花と緑で空間を彩ることができます。こうしたスタイルを「コンテナガーデン」と呼びます。コンテナガーデンの利点は、地植えにできない場所にも庭をつくれることと、レイアウトを自由に変えて楽しめることです。鉢植えの高さに変化をつけることで、奥行きのある風景をつくることができます。テラコッタの鉢は英国ウィッチフォード・ポタリー製。台座に載せた鉢は、クラシックなデザインの「アーン」を復刻させたものです。台座と組み合わせて使うことで、より格式高い雰囲気が生まれます。 <今回ご紹介した寄せ植えをつくった人> 寄せ植えデザインはガーデンデザイナーの安酸友昭さん。鳥取県米子市の面谷内科・循環器内科クリニックと面谷邸の庭用に制作しました。日々の水やりや花殻摘みなどは、面谷ひとみさんが行っています。熱心な手入れのおかげで、寄せ植えはいつもきれいな姿を維持しています。 安酸友昭さんのお店「ラブリーガーデン」の店内。ご紹介したキューガーデンのオリジナルプランターやウィッチフォード・ポタリーの鉢以外にも、素敵な植木鉢やガーデングッズ、おしゃれな寄せ植えがつくれる季節の花苗が揃っています。
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宿根草・多年草

冬の庭に貴重な花「ガーデンシクラメン」を育てよう
ガーデンシクラメンに新顔が仲間入り 冬から早春の頃に花が咲く貴重な冬の花、シクラメン。かつては室内鑑賞用としてつくられてきた贈答用の鉢花のシクラメンに、屋外で花咲く新ジャンル「ガーデンシクラメン」が誕生して22年。これからの時代に求められるシクラメンをつくろうと挑んだ「たけいち農園」によって、現在は花色や花形のバリエーションが増え、冬の庭に欠かせないガーデンプランツの1グループになっています。フリンジがかり鈴のような花を咲かせる‘ベリッシマ’や、寄せ植えに愛らしい表情をプラスする‘ゴブレット’など、「これもガーデンシクラメン!?」と驚く可愛さがあります。育てる際に一つ注意したいのが、霜よけ。冬に霜が降りる地域では木の下に植えたり、マルチングをしたりして対策しましょう。寒冷地では鉢植えやハンギングで楽しむのがオススメです。 ‘ベリッシマ’/花びらに細かなフリンジが入り、膨らんだ花を下向きに咲かせる姿は鈴のよう。雄しべが花の中に隠れるので、受粉しにくく花もちがよいのも特徴。「ベリッシマ」とは、イタリア語で最高の美しさの意味を持つ女性名詞です。写真左から、パープル、ホワイト、ピンク。 ‘ゴブレット’/丸みのある花びらが反り返り、従来のシクラメンの花型とは違う魅力をもった小ぶりのシクラメン。シックな印象のワインレッドに加え、ピンクとパープルが仲間入り。品種写真左から、パープル。ワインレッド、ピンク。 ‘クロンヌ フレームピンク’/花びらの先端がギザギザになり、まるで王冠を思わせる姿からフランス語で「王冠」を意味するクロンヌという名がつきました。寄せ植えに、面白い表情をプラスするシクラメンです。 ‘ヴァンパイア&ジョーカー’/ガーデンシクラメンのミニサイズの中でも濃く深みのある紫花。シックな色合いのハボタンやビオラなどとも相性がよい。濃い紫花の‘ヴァンパイア’に、白く縁取りが現れる‘ジョーカー’も仲間入り。品種写真左がヴァンパイア、右がジョーカー。 ご紹介のガーデンシクラメン販売元:たけいち農園 寄せ植え制作:上田広樹(ロベリア) 併せて読みたい ・今年も新品種登場! 春まで咲かせる「シクラメン」品種12選&育て方のコツ ・シックで大人っぽい「ブルーシクラメン」を育てよう ・冬の花でガーデニングを楽しもう! ・ハボタン&シクラメンを使った冬の寄せ植え~お手軽“つくろう”ガーデニングレシピ~ Credit 写真&文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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樹木

エンジェルストランペットの鳴らす危険な調べ
禁帯出 ガーデン毒草図鑑 エンジェルストランペット Louis Feuillée の植物画より。 植物データ 名称:キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔) 英名・別名:angel’s trumpet、gardener’s mydriasis、ダチュラ、エンジェルトランペット 学名:Brugmansia 科:ナス科 有毒部位:全草 特に種子、地下茎 有毒成分:ヒヨスチン、ヒヨスチアミンなどのトロパンアルカロイド 少女が階段を踏み外した理由は? もし、子どもが突然階段を踏み外したとしたら、いったい何が原因でしょうか? 近年、ある6歳の少女が自宅の子ども用のプールからから外に転がり落ちるという事件がありました。幸い命に別状はなかったものの、瞳孔が過度に拡大する散瞳の症状が見られたために、病院で検査を受けることになりました。散瞳は脳内出血などの際に起こり、ピントが合わせにくく、物が見えづらい状態を招きます。この少女の場合、散瞳を引き起こし、足元が不確かな状態になった原因は、脳内出血ではなく裏庭に植えられていた鮮やかな花を咲かせる植物でした。 視力の低下や幻覚などを招く毒性に注意 和名をキダチチョウセンアサガオ、またはダチュラと呼ばれるこの花は、下向きに垂れ下がった鮮やかな花が特徴です。日本では、エンジェルストランペットという園芸品種名で流通しています。花はオレンジ色や白色、淡紅色など種類があり、その名の通り美しいラッパ状の花は印象的。育て方は簡単で、寒さに強く、初夏に大きく葉を茂らせて大きな花を何十も下げて育成する姿が目を引き、最近では住宅地の庭でもよく見かけます。しかしながら、この植物には「庭師の散瞳」という異名もあり、視力低下や幻覚などを招く毒性を含んでいるのです。エンジェルストランペットは、江戸時代に日本に渡来して麻酔薬として活用される一方、マンダラゲやキチガイナスビとも呼ばれ、口にすれば錯乱状態に陥ることで知られていたチョウセンアサガオの近縁種に当たり、よく混同されました。この2種は、花姿はもちろん同様の毒性を持つことでも似ています。これらの植物を摂取した場合、嘔吐やけいれん、幻覚などの症状が出て、呼吸困難が生じ、目に入れば一時的な視力障害をもたらします。しかしながら、これは一定以上の量を摂取してしまった場合なので、まずは心配しなくて大丈夫。庭木としてなど、家で育てている場合は、子どもやペットが誤食しないように気をつけましょう。また、全草に有毒成分を含むので、傷のある手で直接触れるのは避け、ガーデニング作業の際は手袋をはめると安心です。 エキゾチックな花が魅力のエンジェルストランペット 天使のラッパという名前と美しい姿を持ちながら、実際には人を悪夢に導く幻覚や、一歩間違えれば実際に死出の旅に送り出してしまうエンジェルストランペット。なかなかにパンチの効いた皮肉ですが、それもこのエキゾチックな花の持つ魅力の一つなのです。 花つきがよく、地植えにして大株に育てれば、一株で100を超す花をつけることも。甘い香りも特徴的。寒さに強く、鉢植えでも栽培できます。 全草が有毒ですが、特に毒性の高いのが種子の部分です。これは近縁種のチョウセンアサガオの実。 併せて読みたい Photo/1)Warawanai Neko/2)Sealstep/3)Pisit Sangkaboad/Shutterstock.com参考文献/『邪悪な植物』エイミー・スチュワート著(山形浩生・守岡桜訳 朝日出版社刊)
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宿根草・多年草

幼子の命を奪ったスズラン(鈴蘭)毒草としての非業な横顔
禁帯出 ガーデン毒草図鑑 スズラン(鈴蘭) 植物DATA List of Koehler Imagesより 名称 スズラン英名・別名 lily of the valley、may lily、君影草、ミュゲなど学名 Convallaria科 キジカクシ科有毒部位 全草(特に根)有毒成分 コンバラトキシン、コンバラトキソール、コンバロサイド などの強心配糖体 ある少女の命を奪ったスズランの逸話 20世紀の終わり、旧西ドイツにあるオスターマーケンという町である痛ましい事件が起きました。3歳になる幼い少女が、花瓶替わりに花を挿してあったコップの水を飲み、中毒症状を呈して死亡したのです。 この恐ろしい毒殺者はスズランの花でした。純白の小さな花は素晴らしい香りを放ち、清楚な草姿のスズラン。ヨーロッパでは、5月の祭りをスズランの花で祝うスズラン祭りがあるほど人々に愛されています。その一方で、青酸カリよりも強力な致死性の毒をその身に隠し持ってもいるのです。この悲劇はスズランに含まれる有毒物質の一つ、コンバラトキシンが水溶性であったために起こりました。 毒草としてのスズラン(鈴蘭) しかしながら、毒草としてのスズランの真骨頂は、その切り花にはありません。数こそ多くはありませんが、秋に実るつややかな赤色の実こそが最も危険の高い誘惑者です。スズランによる中毒事件の発生例の多い欧米諸国では、このおいしそうな毒の果実を子どもたちが口にしてしまう事件が毎年のように発生。死に至るケースも報告されているといいます。日本ではスズランによる食中毒の発生は少ないですが、春先に芽吹く葉と山菜の行者ニンニクを取り違えた例があります。 スズランに含まれる有毒成分は優に30種を超え、その多くが心臓への影響を持つもの。摂取すると、頭痛や嘔吐、めまいなどのほか、不整脈や血圧低下などの症状が現れ、大量に摂取すると死を招きます。中でも主たる有毒成分であるコンバラトキシンは、致死量がおよそ18mg前後という強力なものです。とはいえ、スズラン自体に含まれている量はそれほど多くないので、あまり神経質になる必要はありません。花束を部屋に飾る際は、食卓は避け、子どもやペットの届かない場所に置くなど、少し気を遣うと安心です。 聖母マリアの涙から生まれたという伝説を持つ、清楚な白花。淡いピンク色のスズランの花も美しい。 つややかな赤い実は、特に好奇心旺盛な子どもにとって魅惑的。 ヨーロッパでは、結婚式の花嫁に贈る花としても一般的なスズラン。清楚な姿と馥郁とした香りを持ちながら、強い毒を持っているその二面性こそが、愛される花の秘密なのかもしれません。
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レシピ・料理

眼精疲労の回復に<保存食>サワーチェリージャムの作り方
サワーチェリージャムの美味しさ 日本では生で食べる甘いサクランボがメジャーですが、サワーチェリーは調理用のサクランボ。生ではとても酸っぱいのですが、火を入れると素晴らしい香りを放ち、果肉まで赤く美しいため、お菓子作りに重宝する果実です。サワーチェリーは1本で結実し、お庭で育てやすいのが魅力。あまり流通していないので、育てて味わってみませんか。 サワーチェリージャムの作り方 サワーチェリーをジャムにして長く楽しめます。 【材料】 サワーチェリー、砂糖(サワーチェリーの量の70〜80%) ①サワーチェリーは洗ってから軸を取ります。サクランボの種取り器をお持ちの場合はタネを取り除きます。ない場合は後からでも取れるのでそのままでOK。 ②鍋にサワーチェリーと砂糖を入れ、中火から強火で煮ます。 ③ワインレッドの汁が出てフツフツと湧いてくると同時に、アクが出てくるので、丁寧にすくいます。 ④途中かき混ぜながら10分程煮るとタネが浮いてくるので、火からおろしてタネを取り除きます。あまり長い時間火を入れずに、短時間で仕上げた方が風味が生きます。 サワーチェリークレープの作り方 【材料】 クレープ生地5〜6枚分(卵2個、牛乳300cc、小麦粉100g、砂糖大さじ1〜2)、板チョコ1枚、バター、サワーチェリージャム クレープ生地の材料を全部混ぜ合わせます。 熱したフライパンにバターをひとかけ溶かし入れ、生地をおたま一杯分流し入れ、フライパンに薄く広げます。火は弱火〜中火。 片面が焼けたらひっくり返し、チョコレートを2〜3片のせて全体に溶かし伸ばします。 クレープ生地をたたんで皿に盛り、サワーチェリージャムをかけて完成。 美と健康に作用する「赤色」 サワーチェリーは果皮だけでなく、中まで赤いのが特徴です。主に加工用に使われるサワーチェリーは、火を入れてもこの赤色が失われることなく、スイーツ作りに美しい色彩を提供し、パティシエから高い評価を得ています。 さらに、この赤色はただ単に色彩として美しいだけでなく、人の健康や美容においてもさまざまな嬉しい機能を持っています。 サワーチェリーの赤色は、アントシアニンという成分に由来します。眼精疲労の回復や視力改善などに即効性の効果を示すため、スマホやPCを頻繁に使用する現代生活では積極的に取り入れたい栄養素です。 また、アントシアニンには強い抗酸化力やコラーゲンの安定作用など、アンチエイジング効果も。保存食として常備し、日々の食卓で取り入れることで健康維持を目指したいですね。 併せて読みたい ・小さな庭と花暮らし「愛でて食して嬉しいジューンベリー」 ・感動の果樹栽培「レモンの木」育て方と楽しみ方 ・庭のベリーを摘んで簡単ベリーのお菓子作りレシピ5つ
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暮らし

【二十四節気】白露は秋の訪れ。彩り豊かなキクの庭花と重陽の節句
二十四節気 白露(はくろ) 9月8日頃 白、黄、オレンジ、紫、ピンク…。 種類が豊富で、多彩な花色を楽しめるキク(菊)は、ガーデンを彩る秋の主役花の一つ。開花期間が長く花もちもよいので、お墓参りや仏花としても欠かせない、暮らしによく登場する花です。それだけに、普段お部屋に飾る花としてはちょっと使いづらい、という方も多いかもしれません。でも、品種の豊富なキクは、実は和風にも洋風にも合わせやすい花なのです。 暮らしを彩るキクの花 ガーデンによく登場するのは、大菊と呼ばれる古典的なキクよりも、たくさんの花をつけるポットマムや小菊など。小さな紫の花を咲かせるノコンギクは、清楚で控えめな美しさ。丸く花弁がまとまるピンポンマムは、小菊や輪菊とはまた違う、可愛らしく華やかな雰囲気の花を咲かせます。花つきがよく、種類も多いキクは、ヨーロッパではとても人気の高いガーデンフラワーです。 栽培も簡単なキクは、自分で育てれば気兼ねなくたっぷり切り取って飾れるのもうれしいところ。耐寒性もあり、あまり手をかけなくてもきちんと花を咲かせてくれる、初心者にもおすすめの花です。 キク栽培に向く土壌は、水はけのよい肥沃な土です。バラと並んで肥料食いといわれるほど肥料が必要ですので、生育期間中は時々追肥をしましょう。 また、背が伸びてきたら切り戻しをすると、草丈が低く抑えられ、分枝して花数も増えます。たくさんの花をつけるので、風通しをよくするためにも花殻摘みや剪定も忘れずに。 花つきのよいポットマムなどは、うまく咲かせると株全体が花で覆われたようなこんもりとした株姿を楽しむことができます。 菊酒を味わおう 日本の国花ともいわれるキクは、私たちにとって最も身近な花の一つ。日本には350種以上の野菊があり、秋になると庭はもちろん、野原や道端など、いろいろな場所で見ることができます。 また、キクの楽しみは観賞するだけではありません。食用のキクは、見た目の美しさはもちろん、シャキシャキとした食感と香りが人気。9月9日の重陽の節句は菊の節句とも呼ばれ、不老長寿を願って、キクに降りる朝露で体を拭く「被せ綿」や、キクの花弁を浮かべた「菊酒」などの風習が伝わっています。このように、古くから親しまれてきたキクは、日本の暮らしに欠かせない花として、さまざまな形で愛されています。 菊酒の作り方 食用菊の花を花首から摘み取り、洗って水気をしっかり切る。 熱湯をかけて乾かした保存容器に菊花を入れ、焼酎を注ぐ。 1カ月ほど置いて焼酎に色が移ったら、菊花を取り出して出来上がり。 キクの花弁を浮かべて飲みます。手軽に短時間漬け込んだものでもいいし、日本酒に菊の花弁を浮かべるだけでも、ほんのりキクが香るお酒を楽しむことができますよ。






















