スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中! 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中! 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)発売中!
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花と緑

季節の花の3択クイズ! 真夏もカラフルに咲き続けるジニア(百日草)は、次のうちどれ?
夏花壇でもおなじみ!「ジニア」は次の3つのどれ? Fumeezz/Shutterstock.com ジニアはメキシコを中心とした南北アメリカを原産とする一年草。日本には江戸時代末期に伝わったといわれています。開花期は5月~11月上旬と長く、花付きよく次々と咲き継ぐことから、「百日草(ひゃくにちそう)」という名前で親しまれてきました。暑さに負けない貴重な花で、お盆の時期にお墓や仏壇にお供えしたことがある方も多いのではないでしょうか。花色は白、赤、ピンク、オレンジ、黄、緑、複色など多様にあり、花姿も豊富です。 さて、そんなジニアには、よく似た花がいくつかあります。今回は、正しいジニアの写真を選ぶ3択クイズ! ジニアは、次のA~Cのどれでしょう? A Job Narinnate/Shutterstock.com B Henk Colijn/Shutterstock.com C hanifahh/Shutterstock.com ヒント いずれもキク科の花。花姿は似ていますが、咲く時期や大きさ、葉の形などに違いがあります。 正解は… ↓ ↓ ↓ ↓ A Job Narinnate/Shutterstock.com ジニアの基本データ 学名:Zinnia科名:キク科属名:ヒャクニチソウ属(ジニア属)原産地:メキシコを中心とした南北アメリカ和名:ヒャクニチソウ(百日草)英名:Zinniaその他の名前:チョウキュウソウ(長久草)、ウラシマソウ(浦島草)など開花期:5月~11月上旬花色:白、赤、ピンク、オレンジ、黄、緑、複色形態:一年草草丈:15~100cm ヒャクニチソウ(百日草)という和名のとおり、初夏から晩秋まで、長期間次々と花を咲かせてくれるジニア。メキシコを中心とした南北アメリカを原産とし、日本でも親しまれています。お供え花としてのイメージが強いことから、ガーデンには合わないのでは……と敬遠しがちな方もいるかもしれませんが、夏の厳しい暑さや強い日差しにも負けずに開花し、丈夫で育てやすいジニアは夏花壇でも頼れる優秀なガーデンプランツ。花色や花形も豊富で、サイズも1mを超える高性種からコンパクトな矮性種まで幅広い品種があります。 Hvarts/ Shutterstock.com ガーデンで主に利用されているのは、一般にジニアやヒャクニチソウと呼ばれる代表的なジニア・エレガンス、ホソバヒャクニチソウとも呼ばれるジニア・リネアリス、暑さや乾燥に強くビビッドな花が咲く交配種の「プロフュージョン」シリーズ、花の中央部が濃い赤、先端が黄色などになるジニア・ハーゲアナ(メキシコヒャクニチソウ)など。近年は特に、強健で育てやすい「プロフュージョン」シリーズが人気です。 「プロフュージョン」のバイカラー品種。kwanchai.c/Shutterstock.com 矮性で花壇にピッタリの「ザハラ」シリーズ。Amam ka/Shutterstock.com ジニアは放射状に花弁を広げ、中心に筒状花を咲かせます。花形は多様で、一重咲きや半八重咲き、丸みのある花弁が幾重にも重なるボリュームあるダリア咲き、小輪でドーム状に咲くポンポン咲き、花弁がねじれるカクタス咲きなどがあります。葉は長卵形で対生するものが多く、葉柄がなく茎を抱くように付きます。 imamchits/Shutterstock.com ジニアは種まきからでも苗からでも育てられる一年草。発芽適温は20〜25℃で、種まき適期は4~5月。苗から育てる場合は5~6月に植え付けるとよいでしょう。 日当たりと風通しのよい環境を好みます。半日陰でも育ちますが、真夏の直射日光でも弱りにくいため、日なたで管理するとよいでしょう。ただし、ジニア・エレガンスは長雨にあたると病気が出やすいため、鉢植えの場合、梅雨時は軒下など雨の当たらない場所に移動するのがおすすめ。地植えの場合はバークチップなどでマルチングし、泥はねを防ぎましょう。乾燥に強く、水やりの際は過湿にならないよう注意します。 植え付け後、摘心をすると脇芽が増えて花数が多くなります。また、ひと通り咲いて株姿が乱れてきたら草丈を半分程度に切り戻すと、再び生育してきれいな花姿で開花します。 ジニアは開花期間が長いため、開花中は10日に1回を目安に液体肥料を与えるなど追肥をすると、株の勢いを保つことができます。咲き終わった花がらはこまめに摘み取ります。 Vahan Abrahamyan/Shutterstock.com 残りの選択肢の花は… B ダリア Henk Colijn/Shutterstock.com キク科テンジクボタン属(ダリア属)の多年草。花色は赤、ピンク、オレンジ、黄、白、紫、複色などさまざま、花のサイズも3cmほどの小輪から30cmを超えるような超巨大輪まであり、秋花壇の主役にもなる花です。地中に根が肥大した球根があり、春植え球根として扱われます。開花期は6月中旬~11月で、主に9月中旬~10月に花を咲かせます。ダリアの葉は奇数羽状複葉で、小葉は先の尖った長楕円形で葉縁にギザギザした鋸歯があります。草丈は20~200cmで、皇帝ダリアは5m近くになることもあります。 C マリーゴールド hanifahh/Shutterstock.com キク科の一年草(一部多年草)。開花期は4~12月と長く、黄やオレンジの鮮やかな花が長期間楽しめます。花壇や鉢植えのほか、コンパニオンプランツとして家庭菜園でも人気です。葉は葉軸の左右に細長い小葉が並ぶ羽状複葉で、軽やかな印象。ハーブのような独特の香りがあるのが特徴です。日本では、草丈が低く小さめの花をたくさん咲かせるフレンチ・マリーゴールドと、高性でボリュームある大輪の花を咲かせるアフリカン・マリーゴールドが主に栽培されます。 クイズ一覧はこちら!
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育て方

【8月の庭仕事】猛暑・台風・水不足を乗り切る! 今すぐやるべき観葉・多肉・草花の夏越しケア
ホースの水の熱湯化にご注意 PhotoJuli86/Shutterstock.com 近年の夏の暑さは想像以上で、猛暑日ともなると、ホースに溜まった水は温かいを通り越し、熱湯化して触れると熱いくらいです。しばらく水を出しっぱなしにして、冷水になったことを確認してから植物にも水やりしましょう。朝の水やりは、遅くとも8時前までに。それ以降は気温がぐんぐん上がり、鉢の中で水がお湯化してしまいます。日が落ちてからもう一度あげてもよいでしょう。 暑い夏は地植えでも水やりを この異常な高温のせいで、植物にも異変が発生しています。地植えの場合、通常は水やりは必要ありませんが、この夏は地植えの草花、野菜もシオシオになっている地域があります。特に地中海沿岸原産のハーブのほとんどは、日本の高温多湿が苦手。夜温の高い日が続くと弱ってしまうので、夕方以降はハーブの周辺に打ち水をして地温を下げましょう。中途半端に水を与えると蒸れを引き起こしてしまうので、水やりをする時は、たっぷりと。 地植えの場合、連日雨が降らない真夏には、上写真左のように株元にじっくり水をやります。地中の根に届くように、1株あたり10秒以上。また、葉の表面のホコリを落としたり、病害虫の発生を予防するために、葉に水をかける「葉水(はみず)」(上写真右)もおこないましょう。 ハダニ対策にシャワー放水 Eileen Kumpf/Shutterstock.com ハダニは高温で乾燥した環境を好みます。風に運ばれてやってくるハダニは、繁殖力が旺盛なため、アッという間に広がります。発生すると葉が白っぽくなり、植物の生育が悪くなります。湿気を嫌うので、こまめにシャワーの水を葉裏にかけながら水やりをするとよいでしょう。ベッドやカーペットなどに繁殖し、アレルギーの原因となるダニ類とは種類が異なります。 春秋型、冬型の多肉は生育停滞期 panattar/Shutterstock.com セダムやエケベリア、セネシオ、センペルビウム、ハオルチア、パキフィツムなど春秋に生育する多肉類は、生育が停滞する時期です。日焼けを起こしやすいので直射日光に当たらないよう遮光し、風通しをよくしましょう。生育停滞期は根が水を吸うスピードも遅いので、用土が完全に乾いたことをしっかり確認してから水をたっぷり与えましょう。冬に生育するリトープス、冬型コーデックスなどは休眠期ですので、断水します。どちらも肥料などは施しません。 真夏の液肥は薄めに Sokolenko/Shutterstock.com この暑いさなか、可愛い花を次々に咲かせてくれる夏の草花。植物は花を咲かせると体力を使うので、1〜2週間に1回、液肥を与えましょう。ただし真夏は肥焼けしやすいので、液肥は通常よりも薄めが安心です。花をたくさん咲かせようと液肥を濃くすると、逆に弱らせてしまいます。 鉢植えやつる植物、樹木の台風対策を Alexander/Shutterstock.com 台風の季節です。暴風雨に備えて、草丈の高い草花は茎が折れないようまとめて縛っておくとよいでしょう。また、鉢やハンギングの置き場所を見直して、飛ばされない場所へ移動しましょう。移動できない場合は、鉢を寄せ集めて、まとめて縛っておきます。アーチやフェンスなどの構造物に誘引したつる植物も、外れて倒れないよう留めつけ場所を増やしましょう。樹木も株元をチェック。この時期はカミキリムシが発生し、幼虫のイモムシが樹木の中を食い荒らしていることがあります。弱った樹木は台風によって倒れやすいので、おがくずなどが出ていないか、ぐらつきがないかなどを確認し、弱っているようなら支えをしたり、ロープでつなぐなどの対策をしましょう。 夏休みの旅行中の水やり Olga Ilina/ shutterstock.com 夏休み中に旅行に出かける際、心配になるのが植物の水やりです。1日水やりをしないだけでも水切れの症状を起こしてしまう時期なので、きちんと水やり対策を施してから出かけましょう。1〜3日くらいなら水を張ったバケツなどに鉢ごとつける腰水が有効です。この場合の腰水は、鉢の底が3cmほど浸かる程度が適量です。鉢がたくさんある場合は、バスタブに集めていっぺんに腰水をしてもよいでしょう。また、鉢を日陰に移動するのも有効です。4日以上の場合は、自動灌水機を設置するとよいでしょう。 夏の草花を切り戻しましょう ペチュニアやサルビア、マリーゴールド、インパチェンスなど、夏にたくさん花を咲かせる草花も、8月中旬を過ぎると草姿が乱れてきます。そのタイミングで一度、茎を1/2〜1/3ほど切って「切り戻し」をすると、1カ月ほどで再びきれいに咲いてきて、秋にも花が楽しめます。 バジルの切り戻し 左/8月初旬の伸びすぎた状態。このタイミングで切り戻しをすると200gの瓶2つほどのバジルペーストができます。中/切り戻しをすると、わき芽が吹いて再び収穫できます。右/スイートバジルの花穂。放置するとタネをつけ、葉が硬くなってきます。 5〜6月にタネを播いたり、7月に苗を植えたりしたバジルは、そろそろ花穂が伸びてきます。そのままでは葉が硬くなるので、摘心してわき芽を増やしましょう。8〜9月上旬に株元から15cm程度で切り戻すと再び枝葉が茂り、10月いっぱいまで柔らかい葉が収穫できます。 人気の草花は今から予約 暑い、暑いといえども、季節は巡るもの。秋のガーデニングに向けて準備を始める時期です。宿根草や球根花、バラ苗などは8月から「予約販売」が始まっています。ちょっと変わったものや人気の品種は早いもの順。涼しくなって、「そろそろ秋のガーデニングを始めようかなぁ」という気分になった頃にネットショップをのぞいても、素敵なものは軒並み“sold out”になっていることがしばしば。欲しい花、狙っている花があれば、夏に予約しておくのがベストです。
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宿根草・多年草

「パッション」の意味は情熱じゃない? ユニークすぎる花「トケイソウ」の名前の秘密と栽培のコツ
トケイソウの基本情報 Mali lucky/Shutterstock.com 植物名:トケイソウ学名:Passiflora英名:Passion flower和名:時計草その他の名前:科名:トケイソウ科属名:トケイソウ属(パッシフロラ属)原産地:アジア、オーストラリア、熱帯アメリカ形態:多年草 トケイソウは、トケイソウ科トケイソウ属(パッシフロラ属)の常緑性多年草。熱帯アメリカ、アジア、オーストラリア原産の熱帯植物で、暑さには強い一方で寒さに弱い性質です。 トケイソウの花や葉の特徴 Suratwadee Rattanajarupak/Shutterstock.com 園芸分類:熱帯植物開花時期:5~10月草丈:3m以上耐寒性:種によって異なる耐暑性:普通花色:白、ピンク、赤、黄、紫 トケイソウの花は、時計の文字盤のような独特な形をしています。時計の針のような部分が雌しべ、文字盤のような部分が副花冠です。 開花期は5〜10月で、花色は白、赤、ピンク、黄色、紫、複色などがあります。 他者につるを絡ませながら成長していくつる性植物で、3m以上伸びるので、フェンスや壁面、オベリスクなどに這わせてグリーンカーテンのように仕立てると映えるでしょう。 トケイソウの名前の由来と花言葉 Zoltan Major/Shutterstock.com トケイソウの名前の由来は、花の形が時計に似ていることから。また、別名のパッションフラワーの「パッション」は、「情熱」ではなく、「キリストの受難」という意味です。中央に突き出る大きな雌しべと雄しべを十字架にはりつけにされたキリストに、花弁を後光に見立てて名づけられたものです。 トケイソウの花言葉もまた、キリスト教に由来しています。「聖なる愛(Holy Love)」「信仰(Faith)」「宗教的熱情(Religious fervor)」が代表的な花言葉です。 パッションフルーツはトケイソウの仲間 R. Maximiliane/Shutterstock.com パッションフルーツはクダモノトケイソウとも呼ばれており、トケイソウ属のなかでも食用果実がとれることで知られています。花もトケイソウの特徴そのままで、つるを伸ばすところも共通しています。 代表的なのは耐寒性が強い紫色種と、熱帯種の黄色種、そして両者をかけ合わせた交雑種。それぞれ特徴や味が異なります。 トケイソウの代表的な品種 クダモノトケイソウ Passiflora edulis reisegraf.ch/Shutterstock.com 前項でも紹介した、パッションフルーツとして最も普及している食用種。香りのよい果実は、βカロテンやナイアシンなどの栄養が豊富です。 オオミノトケイソウ Passiflora quadrangularis Harmony Video Production/Shutterstock.com Alohayose/Shutterstock.com ジャイアントパッションフルーツとも呼ばれる大型の食用トケイソウです。その名の通り非常に大きな楕円形の果実をつけ、大きいものでは直径30cm、重さ3kgにもなります。花は一日花です。 ミズレモン Passiflora laurifolia Nuh Ishak/Shutterstock.com Ning27011998/Shutterstock.com 熟すると黄色からオレンジ色に色が変化する、卵形の果実をつける品種。色や形がレモンに似ていることからこの名前になりました。果汁は爽やかで甘みが強く、香りもよいため人気があります。 クサトケイソウ Passiflora foetida Trisna Slebew/Shutterstock.com Shanjaya/Shutterstock.com 和名は「臭時計草」。その名の通り、悪臭と感じる人が多い、特有のにおいが特徴の品種です。薄紫色の繊細な花を咲かせます。花後は丸いオレンジ色の実をつけますが、一応食べることもできます。 コッキネア Passiflora coccinea kaskip/Shutterstock.com 美しい緋色の花を咲かせる観賞用品種(別名ベニバナトケイソウ/アカバナトケイソウ)。耐寒性は低く、0℃以上の環境を保つ必要があるので、鉢植えでの管理がおすすめです。流通量が少ない、希少な品種です。 ‘クリアスカイ’ Passiflora caerulea 'Clear Sky' Esin Deniz/Shutterstock.com マイナス15℃まで耐える、耐寒性に優れた品種です。丈夫で育てやすいため人気が高く、観賞用として広く普及しています。大ぶりの花が開花すると、とても華やかです。 ‘アメジスト’ Passiflora 'Amethyst' COULANGES/Shutterstock.com 宝石のアメシストのような、美しい紫色の花を咲かせる品種。マイナス5℃までの低温にも耐え、丈夫で育てやすいのが特徴です。関東より西では戸外でも越冬できます。 ‘レディマーガレット’ Passiflora 'Lady Margaret' Pavaphon Supanantananont/Shutterstock.com 鮮やかな赤色と白色のコントラストが目を引く交配品種。中央が白色、その周りが赤色というユニークな配色が特徴です。暖かい地域や温室で栽培している場合は、一年中花が楽しめるでしょう。 ‘インセンス’ Passiflora 'Incense' tulinphoto/Shutterstock.com パーマをかけたような副花冠のカールが特徴的な品種。大ぶりで香りの良い紫色の花を咲かせます。食用可能な果実をつけますが、主に観賞用として楽しまれています。丈夫で育てやすい品種です。 トケイソウとクレマチスの違い 濃い紫のクレマチスが咲く中に、トケイソウも一緒に咲くガーデン。Kevinr4/Shutterstock.com トケイソウとクレマチスは花の印象がよく似ており、開花期も初夏~秋と重なっています。つる性多年草である点も共通していますが、別種の植物。前者はトケイソウ科、後者はキンポウゲ科です。クレマチスは冬に休眠する品種が多いのに対し、トケイソウは常緑性です。 トケイソウを見分けたい場合は、時計の針のような3裂した雌しべや、中心に目玉のような模様があるかどうかを確認しましょう。 トケイソウの栽培12カ月カレンダー 開花時期:5〜10月植え替え適期:4〜6月肥料:4〜10月植え付け:4〜6月 トケイソウの栽培環境 Mr. Witoon Boonchoo/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 トケイソウは、年間を通して日当たりの良い場所で管理しましょう。ただし、最近の日本ではほぼ毎年猛暑となるので、夏に株が弱っていると感じたら、風通しのよい半日陰へ避難させたり、遮光ネットなどで直射日光を避けるなどするとよいでしょう。病害虫や根腐れを防ぐために、水はけのよい土壌で管理して過湿を防ぐことも重要です。 耐寒性・耐暑性 トケイソウは、品種によって耐寒温度が異なります。寒さに弱い種は霜が降りる前に室内へ移動しましょう。 代表的な品種の耐寒温度は以下です。 コッキネア…0℃ ‘アメジスト’…マイナス5℃ ‘クリア・スカイ’… マイナス15℃ 暑さにはある程度耐えますが、猛暑の日は半日陰へ移動しましょう。朝夕の水やりで水切れを防ぐことも大切です。 トケイソウの育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの2~3週間前に、直径、深さともに30~40cm程度の穴を掘りましょう。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきます。粘土質や砂質、水はけの悪い土壌であれば、腐葉土や堆肥を多めに入れるとよいでしょう。土に肥料などを混ぜ込んだ後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。 水やり wavebreakmedia/Shutterstock.com 茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。開花する時期は、水切れしないように管理することがポイントです。真夏は気温が上がっている昼間に水やりすると、土中で水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝かタ方の涼しい時間帯に与えましょう。反対に、真冬は気温が十分に上がった日中に行います。夕方に水やりすると凍結の原因になるので避けてください。また、冬は生育が止まるので、水やりの頻度を控えめにするとよいでしょう。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根づいた後は、地植えの場合は地中から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、真夏に晴天が続いて乾燥している場合は水やりをして補いましょう。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチすることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 4〜10月の生育期に、1カ月に1回を目安に緩効性肥料を株の周囲にばらまき、土によくなじませます。 注意する病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 トケイソウに発生しやすい病気は、炭そ病、灰色かび病などです。 炭そ病はカビが原因で、葉に褐色で円形の病斑が現れるのが特徴です。比較的気温が高く、雨の多い時期に発生しやすくなります。枝葉が込み合いすぎていたらすかし剪定をし、風通しよく管理しましょう。病気が広がる前に、早期に発見して適応する殺菌剤を散布して防除します。 灰色かび病は花や葉に発生しやすく、褐色の斑点ができ、やがて灰色のカビが広がっていきます。多湿で風通しが悪く、込み合いすぎていたり、終わった花や枯れ葉を放置していたりすると発生しやすくなります。花がらなどはこまめに取り、茎葉が込み合いすぎている場合は間引いて風通しよく管理しましょう。 【害虫】 トケイソウに発生しやすい害虫は、アブラムシ、ハダニなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2~4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目も悪いので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。 ハダニは、乾燥が続くと発生しやすい小さな虫で、葉裏などについて吸汁します。大発生すると株が弱るので、葉の表や裏にシャワーを勢いよくかけましょう。小さな虫なので、水の勢いで押し流すことができます。 トケイソウの詳しい育て方 苗の選び方 トケイソウは、花苗店やホームセンターなどで苗を購入してスタートするのが一般的です。苗の植え付け適期は、4~6月。苗を購入する際は、節間が短くがっしりと締まって、勢いがあるものを選びましょう。 植え付け・植え替え Nataly Studio/Shutterstock.com トケイソウは、花苗店やホームセンターなどで苗を購入してスタートするのが一般的です。苗の植え付け適期は、4~6月。苗を購入する際は、節間が短くがっしりと締まって、勢いがあるものを選びましょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘って、浅めに植え付けます。最後にたっぷりと水を与えます。早めに支柱やフェンス、オベリスクなどを設置し、つるが巻きつくようにしておきます。 地植えの場合、環境に合って順調に育っていれば、冬前の鉢上げ以外は植え替えの必要はありません。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、7~8号の鉢を準備します。底穴にネットを敷き、軽石を1~2段分入れてから果樹用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗をポットから取り出して鉢に仮置きし、浅植えになるように高さを決めます。水やりの際にすぐあふれ出さないように、土の量は縁から2~3cm下を目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えます。また、鉢栽培用のオベリスクを設置し、つるを誘引しておきましょう。 一年を通して日当たり、風通しのよい場所に置いて管理しましょう。冬は凍結しない場所に移動して寒さ対策をしておきます。 鉢植えで楽しむ場合は、生命力旺盛で成長とともに根詰まりしてくるので、1~2年に1回は植え替えることが大切です。 植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してみて、根が詰まっていたら、根鉢をくずして古い根などを切り取りましょう。根鉢を1/2~1/3くらいまで小さくして、元の鉢に新しい培養土を使って植え直します。根からの水分の吸収と、葉からの水分の蒸散のバランスを保っために、根を小さくしたら地上部の枝葉も切り戻しておきましょう。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 日常の手入れ 【花がら摘み】 トケイソウは次から次へと花が咲くので、終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株周りを清潔に保つことで、病害虫の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 【摘心・誘引】 成長期のトケイソウは、摘心と誘引を行うことで花付きや見た目がよくなります。 摘心は、苗がほどよく育った頃に先端の芽を摘み取る作業です。脇芽が増えるので、株を充実させられます。また、誘引は、伸びてきたつるを支柱やネットに絡める作業です。見た目を整えるだけでなく、枝の重なりを防ぐことで、日当たりと風通しを確保できます。 剪定・切り戻し Andrii Zastrozhnov/Shutterstock.com 【整枝・剪定】 生育期に茎葉が茂りすぎて日陰になったり、風通しが悪くなったりすると、花つきが悪くなります。込み合いすぎている部分があれば、適宜切り取って枝葉や花に日が当たるように整枝しましょう。 一通り開花が終わった10月頃に、古いつるや伸びすぎているつる、込み合っている部分のつるなどを剪定します。 【切り戻し・強剪定】 定期的な切り戻しをすることで、枝数を増やし、開花を促進できます。 全体の形を整える強剪定は新芽が出る前の4月、または越冬のために室内へ鉢を移動する9〜10月が適期です。その際、支柱に絡みついた枯れ枝も丁寧に整理しましょう。 冬越し Ludmila Ivashchenko/Shutterstock.com トケイソウは寒さに弱い植物です。一部耐寒性の強い種類以外は、鉢植えにして冬越しさせましょう。 【地植え】 霜が降りる地域では、鉢に植え替えて、日当たりがよく暖かい場所に移動して管理します。植え替えの方法は、苗の植え付けの項目の【鉢植え】を参照してください。 【鉢植え】 日当たりがよく暖かい場所に移動して管理します。 増やし方 Montana Isabella/Shutterstock.com 挿し木とは、枝を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し木できないものもありますが、トケイソウは挿し木で増やすことができます。 挿し木の適期は4~9月です。まず、春に伸びた若くて勢いのある枝を2~3節つけて切り取り、水を入れた器に挿して十分吸水させておきましょう。草花用の培養土を育苗用トレイなどに入れて、採取した枝葉を挿しておきます。水切れしないように管理し、発根したら黒ポットなどに植え替えて育成を。大きくなったら、植えたい場所に定植します。挿し木のメリットは、採取した株のクローンになることです。 種まきで増やす場合は、5〜6月が適期です。果肉から種子を取り出して洗い、一晩水に浸し、市販の果樹用または草花用の培養土に播きましょう。発芽するかどうかはまちまちなので、多めに播いておくのがコツです。 トケイソウの楽しみ方 MaryAnne Campbell/Shutterstock.com トケイソウは、つるを絡ませながら、3m以上成長する植物です。生育初期につるを伸ばしたい方向へ誘引しておけば、その後は自然に枝葉を絡ませて旺盛に伸びていきます。その性質を生かし、フェンスや塀、パーゴラなど広い面を覆うように仕立てると、迫力のある演出ができますよ! 夏の暑さに強いので、グリーンカーテンとして利用してもよいでしょう。ただし、はびこりすぎて他の植物の邪魔になるようなら、適宜カットして全体の調和を図ってください。 鉢植えでは、大鉢に植え込み、デザイン性に優れる鉢栽培用のオベリスクをしつらえてつるを誘引し、アイキャッチにしても素敵です。トケイソウは葉の形が愛らしく花姿もユニークなので、カットして花瓶に挿し、室内に飾って楽しむのもおすすめです。 歴史と個性が詰まった「トケイソウ」で、夏の庭をドラマチックに彩ろう Barbara Ash/Shutterstock.com 花が美しいだけでなく、キリストの受難という神秘的なストーリーをその名に秘めたトケイソウ。時計の文字盤のような唯一無二の花姿は、庭やベランダに一歩足を踏み入れるたび、私たちの好奇心を刺激し、目を楽しませてくれます。 夏の猛暑に負けることなく、ぐんぐんつるを伸ばして涼やかなグリーンカーテンを作ってくれる旺盛な生命力は、育てる私たちにも元気を分けてくれるはず。 鉢植えでも地植えでも、あなたのライフスタイルに合わせた仕立て方で、この不思議で愛らしい「パッションフラワー」を新しい夏の植物として迎えてみませんか?
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宿根草・多年草

お庭の「アイキャッチャー」に最適! 大型種から小型種まで、ユーパトリウムでつくるナチュラルガーデン
ユーパトリウムの基本情報 Orest lyzhechka/Shutterstock.com 植物名:ユーパトリウム学名:Eupatorium(※広義。現在は Ageratina、Eutrochium、Conoclinium 属などに再分類)英名:Eupatorium、boneset、thoroughwort、snakerootなど和名:ヒヨドリバナ(鵯花)その他の名前:セイヨウフジバカマ、エウパトリウムなど科名:キク科属名:ヒヨドリバナ属(ユーパトリウム属)原産地:北米、日本、中国、朝鮮半島形態:宿根草(多年草) ユーパトリウムの学名はEupatoriumで、そのまま流通名になっています。キク科ヒヨドリバナ属(ユーパトリウム属)の多年草の総称で、種類や園芸品種が多数出回っています。原産地は東アジア、北アメリカ。暑さや寒さに強く、一般地では周年戸外で管理できます。日当たりのよい場所を好みますが、種によっては半日陰の環境でも生育可能です。落葉性の多年草で、晩秋になると葉を落として地上部がなくなりますが、地下の根は生きていて、翌春の生育期になると再び芽吹き始めます。長生きする多年草の1つで、数年経つと株立ちになり、庭の骨格としても活躍してくれます。 ユーパトリウムの花や葉の特徴 Mang Kelin/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:7〜10月草丈:0.4~3m耐寒性:強い耐暑性:強い花色:紫、ピンク、白 ユーパトリウムの開花期は7〜10月で、花色は紫、ピンク、白。花茎を伸ばした先に小さな花が多数集まってドーム状に開花します。花が終わった後にそのまま残しておくと、晩秋にふんわりとした綿毛姿のシードヘッドを楽しむことも可能。よく枝分かれしてこんもりと茂ります。葉は基本的に先端が尖り、縁に粗い鋸歯があります。草丈は種によって異なり、40〜60cmほどの小型種から2m以上に達する大型種まで幅が広いので、購入する際はラベルなどで草丈を確認しておくとよいでしょう。 ユーパトリウムの名前の由来と花言葉 Elena D Lisanina/Shutterstock.com ユーパトリウムという名前は学名から。薬草としての効能を見つけたとされる小アジアのポントス王国の王ミトリダテス6世の姓「エウパトル(Eupator)」に由来します。ユーパトリウムは総称で、和名は種により異なりますが、代表的な種類であるヒヨドリバナやフジバカマの名がつけられていることが多いです。諸説ありますが、ヒヨドリバナはヒヨドリが山から下りてきて鳴く秋口に咲くことに、フジバカマは花が藤色で、花の形が袴に似ていることに由来するというのが定説です。 ユーパトリウムの花言葉は「思いやり」「ためらい」などです。 ユーパトリウムの種類 Kabar/Shutterstock.com ユーパトリウムには種や園芸品種が多数ありますが、研究が進んでこれまでユーパトリウム属に分類されていたものが別の属に移されるなど、植物分類の見直しが行われています。ここでは、現在も慣例的にユーパトリウムとして国内で流通しているものを含めてご紹介します。 ‘ピンクフロスト’ Nancy J. Ondra/Shutterstock.com ユーパトリウム・フォーチュナイの園芸品種で、花色は淡いピンク。新葉は赤みがかかり、生育すると葉に不規則な斑が入るため、カラーリーフとしても楽しめます。草丈は100〜120cm。 ‘チョコレート’ tamu1500/Shutterstock.com ユーパトリウム・ルゴサムの園芸品種とされていましたが、現在はアゲラティナ・アルティッシマの園芸品種に分類が変わっています。春から夏にかけてブロンズ色の葉で、カラーリーフとして重宝します。清楚な白い花も魅力です。 ‘アイボリータワー’ Ritvars/Shutterstock.com ユーパトリウム・フィスツロサムの園芸品種。草丈が120〜200cmになる大型種で、茎がかたく丈夫で倒れにくいのが特徴です。比較的淡いグリーン葉と白い花のコンビが、庭に爽やかな雰囲気を演出してくれます。 コノクリニウム・コエレスティヌム Nancy J. Ondra/Shutterstock.com 別名は西洋フジバカマ、または青色フジバカマ。ユーパトリウム・コエレスティヌムから、現在はコノクリニウム・コエレスティヌムに変更されました。一年草のアゲラタムによく似た青紫色や白の花を咲かせることから、宿根アゲラタムとも呼ばれます。アゲラタムの葉は丸みを帯びて茎に産毛があるのに対し、コノクリニウム・コエレスティヌムの葉は細長く先端が尖っているのが特徴です。草丈は50〜60cm。 ‘グリーンフェザー’ ユーパトリウム・カピリリフォリウム。IndahPr/Shutterstock.com ユーパトリウム・カピリリフォリウムの園芸品種。草丈が150〜200cmになる大型種で、羽根のように繊細な細い葉が密につくホウキのような株姿が特徴。その姿から、英名ではドッグフェンネルなどとも呼ばれます。涼しげなカラーリーフとして利用できるほか、秋に細かい白花を咲かせ、晩秋には紅葉します。 ‘アトロプルプレウム’ Peter Turner Photography/Shutterstock.com ユーパトリウム・マクラツムの品種とされていましたが、現在は独立したユートロキウム・マクラツムの品種に分類されています。草丈150~200cmになる大型種で、葉が輪生する黒みのある茎をタワーのように立ち上げ、夏から秋に高い位置で紫ピンクの花を咲かせます。存在感がありますが、あまり横に広がらず扱いやすいのも魅力。開花後の花がらもグラス類などと相性がよいオーナメンタルな植物です。 フジバカマ F_studio/Shutterstock.com フジバカマは秋の七草にも数えられるほか、奈良時代に編纂された『万葉集』にも登場することから、古くから日本では身近に親しまれてきた植物であることが分かります。開花期は8〜9月で、花色は淡い紫、淡いピンク、白など。花径5mmほどの小さな花が多数集まって咲きます。草丈は60〜120cmで、葉は大きく3つに裂け、対生につくのが特徴です。園芸品種の中には葉がブロンズ色になるものもあります。アサギマダラの来る花としても知られています。 アサギマダラ。F_studio/Shutterstock.com ヒヨドリバナ High Mountain/Shutterstock.com ヒヨドリバナは日本全国、および朝鮮から中国に分布する日本の在来種。山道や野原などに見られ、古くから親しまれてきた多年草です。雌しべが飛び出した筒状花を、花茎の先にまとめて咲かせます。花色は通常白で、時に紫を帯びたものもあります。フジバカマと同様に、こちらもアサギマダラが訪花する植物として知られています。 High Mountain/Shutterstock.com さまざまな庭シーンに似合い初心者にもおすすめ ユーパトリウムの咲くボーダーガーデン。Algirdas Gelazius/Shutterstock.com ユーパトリウムは暑さ寒さに強く、強健な性質で放任してもよく育つのでビギナーにもおすすめ。楚々とした花色・花姿はどんな草花とも調和しやすく、ナチュラルガーデンや和庭などに向いています。また、草丈が高くなる種類は年数を重ねると立派な株立ちになるため、庭のアイキャッチャーとして用いるのもよいでしょう。蝶が好む花なので、バタフライガーデンにも向きます。 花壇の背景に咲く大型のユートロキウム・マクラツム。Gardens by Design/Shutterstock.com ユーパトリウムの栽培12カ月カレンダー 開花時期:7〜10月植え付け・植え替え:3~4月、10~12月肥料: ユーパトリウムの栽培環境 Mirna Dwiyanti/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しのよい場所を好みます。半日陰でも生育しますが、日照が不足すると花付きが悪くなったり、ヒョロヒョロとか弱い茎葉が茂って草姿が乱れたりするので注意しましょう。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】土壌は選びませんが、根が浅く、生育中によく水を吸収するので、水切れに注意が必要です。 耐寒性・耐暑性 暑さや寒さに強く、放任してもよく育ちます。種類にもよりますが、耐寒温度はマイナス10~マイナス15℃で、多くの地域で特に防寒対策をしなくても冬越しします。 ユーパトリウムの育て方のポイント 用土 blueeyes/Shutterstock.com 【地植え】 丈夫な性質で土壌を選びませんが、植え付ける1〜2週間前に、腐葉土や堆肥などの有機質資材、緩効性肥料を投入し、よく耕してふかふかの土をつくっておきます。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根の生育がよくなります。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 水やり Osetrik/Shutterstock.com 株が蒸れるのを防ぐために株全体にかけるのではなく、株元の土を狙って与えてください。 真夏は、気温の高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に行うと凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった日中に与えるようにしましょう。 【地植え】 根づくまでは水やりしますが、その後はほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続いて乾燥し、茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、多湿にすると株が弱るので、水の与えすぎには注意。土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。成長期を迎えてぐんぐん茎葉を広げ出すと、水を欲しがるようになります。気候や株の状態に適した水やりを心がけましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。休眠後もカラカラに乾くことのないように、頻度を抑えて水やりを続けましょう。 肥料 Sarycheva Olesia/Shutterstock.com 【地植え】 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施してあれば、追肥は不要です。ただし、株に勢いがないようであれば、液肥を与えて様子を見ましょう。 【鉢植え】 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施します。生育期に株に勢いがないようであれば液肥を与えて様子を見ましょう。開花が終わった頃に、緩効性肥料を与えます。 注意する病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 病気の心配はほとんどありませんが、うどんこ病を発症することがあります。 うどんこ病は、カビによる伝染性の病気で、葉やつぼみの表面が白く粉を吹いたような状態になります。放置するとどんどん広がって光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、かかりやすいので注意。病害部は摘み取って処分し、適用のある殺菌剤を散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 【害虫】 発生しやすい害虫は、アブラムシです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 ユーパトリウムの詳しい育て方 苗の選び方 苗を購入する際は、節間が短くがっしりと締まって勢いがあるものを選びましょう。 植え付け・植え替え OlegDoroshin/Shutterstock.com ユーパトリウムの植え付けや植え替えの適期は3~4月、10〜12月です。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも1回り大きな穴を掘って植え付けます。苗が複数の場合は、サイズに合わせて十分に間隔を取りましょう。最後に、たっぷりと水やりします。 数年は植えたままにしてもかまいません。しかし大株に育って窮屈そうに見えたら、地上部を枯らして休眠した頃に掘り上げて株分けし、植え直すとよいでしょう。 【鉢植え】 7〜8号鉢を準備しましょう。 底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れます。苗を鉢に仮置きし、高さを決めてから植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、毎年植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出して根鉢を軽くくずし、新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、前よりも大きな鉢を準備し、根鉢をくずさずに植え替えてください。 日常の管理 Andrii Zastrozhnov/Shutterstock.com 【花がら摘み】 終わった花はまめに取り除きましょう。花がらを除去し、株まわりを清潔に保つことが病害虫の抑制につながります。また、いつまでも花がらを残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして、長く咲き続けてくれます。 ただし、シードヘッドを楽しみたい場合は、花がらを切らずにそのまま残します。 剪定・切り戻し David_Maddock/Shutterstock.com ユーパトリウムが旺盛に生育する晩春から初夏にかけて、草姿が乱れてきたら切り戻します。草丈の1/2〜1/3を目安に切り詰めましょう。切り戻しをしなくても開花しますが、切り戻すことで草丈が抑えられ、分枝して花数が多くなるメリットもあります。ただし、切り戻しが遅れると開花に影響することがあります。 冬には地上部が枯れるため、根元付近で剪定して整理しましょう。 冬越し Flower_Garden/Shutterstock.com ユーパトリウムは秋が深まると地上部を枯らして休眠するので、地際で刈り取っておきましょう。枯れた茎葉をそのまま残しておくと病害虫の越冬地となってしまうので、株まわりをきれいにしておきます。 寒さが厳しく冬に凍結する地域では、表土をバークチップなどでマルチングするとよいでしょう。鉢植えの場合は凍結しない場所に移動しておきます。 増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com ユーパトリウムは株分け、挿し芽で増やすことができます。 【株分け】 ユーパトリウムの株分け適期は、休眠期の3~4月10~12月です。株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株の老化が進むので、「株分け」をして若返りをはかります。株を掘り上げて数芽ずつ付けて根を切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、同じ姿の株が増えていくというわけです。 【挿し芽】 挿し芽とは、茎葉を切り取って土に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し芽ができないものもありますが、ユーパトリウムは挿し芽で増やすことができます。 挿し芽の適期は、5〜6月です。新しく伸びた茎葉を切り口が斜めになるように切り取ります。採取した茎葉(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を取ります。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。発根後は日当たり・風通しのよい場所に移動し、十分に育ったら植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 ユーパトリウムが増えすぎたときはどうする? Andrey_Nikitin/Shutterstock.com ユーパトリウムは、地下茎で広がり、またこぼれ種でも増える強健な性質を持っています。「まさかこんなところから芽を出すなんて!?」と驚くことも。生命力が強く、庭のあちこちから芽を出して他の草花との調和を乱してしまうこともあります。あまりに増えすぎるようであれば、適宜間引いて調整しましょう。引き抜いて整理しやすいので、手に負えないほど広がる心配はあまりありません。地植えにする場合は、あらかじめ仕切りなどを埋め込んでおくのも一案です。 丈夫で可憐なユーパトリウムの栽培を楽しもう suntoki/Shutterstock.com 耐寒性に優れ、夏の高温多湿にも耐えるうえに病害虫にも強いユーパトリウム。長生きする多年草で、年数を経て大株に育つと見応えがあります。晩秋にはふんわりとしたシードヘッドを楽しめるユーパトリウムを、ぜひ庭に取り入れてみてください。
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ガーデン&ショップ

本格的な夏が到来!「第4回東京パークガーデンアワード夢の島公園」の『サステナブル審査』を迎えた5人の庭と審査の様子をご紹介
年3回審査を行うガーデンコンテスト海風を感じる夢の島公園「東京パークガーデンアワード」 このコンテストは、最終結果を決めるまでに4月・7月・11月の合計3回、審査が行われ、‘グランプリ’、‘準グランプリ’、‘審査員特別賞’の受賞が決定します。今回行われたのは、施工から約8カ月経過したガーデンが、梅雨を経て猛暑に向けた植栽と耐久性を審査する『サステナブル審査』です。審査期間:2026年7月8日~15日 審査員は以下の5名。福岡孝則(東京農業大学地域環境科学部 教授)、正木覚(環境デザイナー・まちなか緑化士養成講座講師)、吉谷桂子(ガーデンデザイナー)、本木一彦(東京都建設局公園緑地部長)、植村敦子(公益財団法人東京都公園協会 常務理事) 【コンテスト審査基準】 公園の景観と調和していること/公園利用者の関心を得られる工夫があること/公園利用者が心地よく感じられること/植物が会場の環境に適応していること/造園技術が高いこと/四季の変化に対応した植物(宿根草など)選びができていること/「持続可能なガーデン」への配慮がなされていること /メンテナンスがしやすいこと/テーマに即しており、デザイナー独自の提案ができていること/総合評価 ※各審査は別途定める規定に従い、審査委員による採点と協議により行われます。※今回行われた審査結果の公表はありません。 7月のショーアップ審査を迎えた5名のガーデンをご紹介! コンテストガーデンA花の巡り、風と大地の詩 【7月中旬(審査当日)の様子】 審査時の見どころ地面はフラットですが植物で高低差をつけることで、ボリュームと見応えが出ています。多種多様な花の彩りが、モザイクのように美しく広がり、花畑の中を歩いているような気分にさせてくれます。年々植物の生育が充実し、3年後に本領を発揮するのではと想像できます。 【開花を迎えていた植物】ユーコミス‘ビッグボーイ’、コレオプシス‘ルビーフロスト’、ルドベキア‘ゴールドスターム’、リアトリス・スカリオサ、エキナセア‘サンシーカーズレインボー’、エキナセア‘JSスティレッド’、アキレア‘ヘラ・グラショフ’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、セダム‘サンダーヘッド’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、カラミンサ、アークトチス、エキナセア・テネシエンシス、バーベナ、フロックス‘ブトニク’、エキナセア‘パープルレディ’、フロックス‘デイビッド’、バーバスカム‘ウエディングキャンドルズ’、サルビア‘バイオレットクィーン’ ほか コンテストガーデンB潮風に揺れるプレイフルガーデン-Playful Garden Swaying in the Coastal Breeze- 【7月中旬(審査当日)の様子】 審査時の見どころ大型のオージープランツ(樹木)がどっしりとした安定感をもたらしながら強いインパクトを放ち、迫力と没入感を生み出しています。背後のユーカリの林とも一体感があり、このエリアの植物に囲まれているだけで、暑さがやわらぐ感覚があります。 【開花を迎えていた植物】モナルダ・フィスツローサ、エキナセア‘ミニベル’、アガパンサス‘ファイアーワークス’、ポテンティラ‘ロンマクベス’、リモニウム・ラティフォリウム(スターチス)、エキナセア・パリダ、ブルネラ(ウツボグサ)、グレビレア‘ドーンパープル’ ほか コンテストガーデンCStewardship Garden:The Way 【7月中旬(審査当日)の様子】 審査時の見どころカラマグロスティスなどの植物が“風”を視覚的に感じさせ、暑さを忘れさせてくれる植栽です。バランスよく高低差をつけて盛り土した花壇に、絶妙なリズムを生む7・5・3の株数でマスプランティングが施され、波形の花壇にマッチした植栽デザインとなっています。 【開花を迎えていた植物】ユーパトリウム‘ベービージョー’、トリトマ‘オレンジバニラホプシクル’、エキナセア’フェイタルアトラクション’、アガパンサス(白)、セダム・マトロナ、ベロニカ’フェアリーテール’、アキレア‘テラコッタ’ ほか コンテストガーデンDSurFIVE Garden 【7月中旬(審査当日)の様子】 審査時の見どころエネルギッシュでホットな花色と人の背丈を超えるボリューム感が強烈で、人をひきつけるインパクトのあるガーデンです。にぎやかで楽しいリゾート感があり、この公園の雰囲気によく似合っています。 【開花を迎えていた植物】バーベナ・ボナリエンシス、カンナ‘ベンガルタイガー’、カンナ‘ロシアンレッド’、クニフォフィア‘ルーペリ’、ルドベキア‘ゴールドストラム’、アキレア‘ウォルターフンク’、ルドベキア‘タカオ’、ロシアンセージ‘デニムレース’、セダム‘オータムジョイ’、ヘレニウム‘モーハイムビューティ’、ヘレニウム‘マルディグラ(マーティグラス)’、ヘリオプシス‘ブリーディングハーツ’、アマランサス‘ベルベットカーテン’、ヒオウギ、アガスターシェ‘アパッチサンセット’、ペルシカリア‘ロゼア’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、エキノプス‘プラチナムブルー’、キンギョソウ‘ブラックプリンス’、ミソハギ、リクニス・コロナリア ほか コンテストガーデンE「東京サバンナ・バイ・ザ・ベイ」 〜地の記憶と環境を翻訳する庭 【7月中旬(審査当日)の様子】 審査時の見どころサバンナをテーマに計画されたガーデンで、丈高く成長したグラス類の揺らぎの中に、自立性の高い小型宿根草が小花を咲かせています。普段見慣れない珍しい植物が入り混じって、印象的なシーンを描いています。ほぼメンテナンスフリーで美しい風景が維持されています。 【開花を迎えていた植物】アガスターシェ‘タンゴ’、アスター‘クリスティナ’、エキナセア‘ファタルアトラクション’、エキナセア‘グリーンジュエル’、スタキス‘ウッキー’、ネペタ‘キャッツパジャマ’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、ルドベキア‘リトルゴールドスター’、カラミンサ‘マーベレットホワイト’、ゴニオリモン・コリナム、クナウティア‘マースミジェット’、コレオプシス‘ムーンビーム’、ヘレニウム‘ソンブレロ’ ほか メンテナンスで出た発生材などはCO2を出さずに園内で循環させるために「コンポスト」にイン! 植物をメンテナンスする際に出る、花がらや剪定枝などの発生材。ゴミとして捨てれば焼却場で燃やされて二酸化炭素が発生してしまいます。このコンテストでは、焼却による二酸化炭素を出さないために、微生物の力を借りながら発生材を堆肥化させて、植物の肥料や土壌改良材として園内で活用していく予定です。 そのためにコンテストガーデンと同じエリアに設けられたのが、木製「コンポスト」。設置された2月下旬以降、メンテナンス時の発生材をガーデン内の落葉と一緒にこのコンポストに入れています。花壇からの発生材を資源として花壇等に還元する、これからのガーデニングのスタンダードにしていくための試みです。 第3回のコンテストまではそれぞれのガーデン内に設けた入賞者自作のバイオネストなどで、各自発生材を処理していました。今回はガーデンが小さいことなどから、共用のコンポストをガーデンの傍らに設置。ユーカリの林を背景に静かに佇んでいます。 公園内に馴染むように、ダークカラーでペイントされたコンポスト。 コンポスト内には早く堆肥化をさせるために、米ぬかなどの発酵促進剤や、土壌改良材として注目されているコーヒーかす(夢の島熱帯植物館のカフェで出たもの)を定期的に投入。ときどき、前の板を外して天地返しも行っています。これにより、硬い葉も速やかな発酵が進みます。堆肥化するまで約1年はかかりますが、ここで作られた堆肥は園内で活用される予定です。 コンポストについて説明した木の看板を、通路側の壁面に取り付けました。ガーデンを愛でて楽しむだけでなく、庭づくりをすることで発生する問題にも焦点を当てて、SDGsについても考えることができます。 コンテストガーデンを見に行こう! Information 都立夢の島公園「グリーンパーク」内所在地: 東京都江東区夢の島2-1電話: 03-3522-0281https://www.yumenoshima.jp/park開園時間:常時開園※サービスセンター及び各施設は、年末年始は休業。営業時間等はサービスセンターへお問い合わせ下さい。入園料:無料(一部有料施設あり)アクセス:東京メトロ有楽町線(Y24)・JR京葉線・りんかい線「新木場」下車、徒歩7分。東京メトロ東西線「東陽町」(T14)から都バス(東陽町-新木場、東陽町-若洲海浜公園)「夢の島」下車。高速湾岸線「新木場インター」より5分駐車場:有料
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花と緑

「来路花」ってどんな花? 正解できたらすごい難読植物名漢字クイズ
ガーデンでも大人気!「来路花」ってどんな植物? Fumeezz/Shutterstock.com 実際に育てていても、漢字で表記されると案外分からない植物も多いもの。普段呼んでいるのとは違う名前があったり、意外な漢字表記があったり、植物の漢字も面白いものです。 そんな植物の漢字表記の中から、身近な植物に関するものをクイズで出題! 今回のお題は「来路花」。あなたはこの漢字が表す植物が分かりますか? ヒント 種類豊富で育てやすく、ガーデンでも大活躍。主に夏らしい真っ赤な花が咲く種類を指します。 正解は… ↓ ↓ ↓ ↓ サルビア(サルビア・スプレンデンス) Somnuek saelim/Shutterstock.com サルビア・スプレンデンスの基本データ 学名:Salvia splendens 科名:シソ科 属名:アキギリ属(サルビア属) 原産地:ブラジル 和名:ヒゴロモソウ(緋衣草) 別名:サルビア 英名:scarlet sage、red salvia 開花期:6月~11月中旬 花色:赤、ピンク、白、紫、複色 形態:一年草 草丈:20~50cm 世界に900種以上があるとされ、ガーデンプランツやハーブとしてもおなじみの花、サルビア。一年草、宿根草(多年草)、低木など、さまざまなタイプがあり、花色や花姿も多様に揃います。その中でも代表格として親しまれているのが、夏に真っ赤な花を咲かせるサルビア・スプレンデンス。一般にサルビアといえばこの種類を指すことが多く、ヒゴロモソウ(緋衣草)という和名もこの花に与えられたものです。「来路花」という漢字名でも、基本的にはサルビア・スプレンデンスを表します。 Celine Kwang/Shutterstock.com サルビア・スプレンデンスの開花期は6月~11月中旬と、長期間観賞できます。耐暑性が強い一方で耐寒性が弱く、日本では一年草として扱われます。花色は代表的な朱赤のほか、品種改良によりピンク、白、紫、バイカラーなども登場しています。 Yui Yuize/Shutterstock.com サルビア・スプレンデンスは花穂を立ち上げて、下から順に咲き上がります。花穂には筒状のガクがつき、その中から飛び出すようにシソ科らしい唇形花が咲きます。花自体は1日ほどで落ちてしまいますが、ガクの部分も色鮮やかで花が終わっても残るため、長く楽しめるのも魅力です。葉は幅広の卵形で縁にギザギザした鋸歯があり、濃い緑色。日本では基本的に矮性種が流通しているため、草丈は20~50cmですが、原産地の野生種は1mを超えることもあります。 さまざまな種類があるサルビア。nnattalli/Shutterstock.com サルビアの種類は非常に豊富で、青紫の花穂がまっすぐに咲くサルビア・ネモローサや、爽やかな青や白の花が咲くブルーサルビア(サルビア・ファリナセア)、赤や白の可憐な花が長期間楽しめるチェリーセージ(サルビア・ミクロフィラ)、秋にビロードのような紫の花が咲くサルビア・レウカンサなどがよく知られています。また、ハーブのセージとしておなじみのコモンセージ(サルビア・オフィシナリス)もよく利用されます。いずれも丈夫で育てやすいので、初心者にもおすすめです。 Suwat wongkham/Shutterstock.com サルビア・スプレンデンスは丈夫で手がかからず、観賞期間が長いため、公園などの植栽でも活躍。一面に咲く真っ赤な花は遠目にもよく目立ち、圧巻の花景色を作ります。 Tupungato/Shutterstock.com サルビア・スプレンデンスは日なたを好みます。水はけが悪いと蒸れて枯れてしまうことがあるので、水はけ・風通しのよい環境で育てましょう。植え付けの適期は4月中旬~6月、または8月中旬~9月。たくさんの苗を植えて面で見せる植栽にする場合は、5月頃に種まきをして育てるとコストが抑えられます。 水切れすると下葉が落ちてしまうことがあるので、水やりは土が乾いたらたっぷりと与えましょう。開花期間が長いため、適切に追肥を与えると株の勢いが持続します。株の体力を維持するため、開花期間中はこまめに花がら摘みを。花がら摘みの際は花穂ごと切り取ると、下から脇芽が伸びて再び花が咲きます。真夏に生育が止まったら、切り戻しをして株をリフレッシュさせてもよいでしょう。 AnnaNel/Shutterstock.com 「来路花」の由来とは? APugach/Shutterstock.com サルビアの漢字表記「来路花」の由来ははっきりとは分かりませんが、海外から渡来した花という意味でこの漢字をあてたという説があります。和名のヒゴロモソウ(緋衣草)は、鮮やかな花姿を緋色の衣をまとった姿に見立てたものです。 サルビア・スプレンデンス(Salvia splendens)という学名は、ラテン語で「健康」「安全」「よい状態」を意味する「salvus」と、「立派な」「光沢ある」を表す「splendens」に由来。サルビアの仲間の一部が、古代から薬草として治療に利用されていたことにちなみます。英名のセージ(sage)もよく使われますが、こちらも「salvus」に由来する言葉です。 ハーブとしてもおなじみのコモンセージ(サルビア・オフィシナリス)。nnattalli/Shutterstock.com クイズ一覧はこちら!
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樹木

夏の庭に映える“サマーキャンドル”! クロサンドラを美しく保つ「水やりと剪定」&冬越し術
クロサンドラの基本情報 Retnomurti/Shutterstock.com 植物名:クロサンドラ学名:Crossandra英名:Crossandra、firecracker flower和名:ジョウゴバナ(漏斗花)、ヘリトリオシベ(縁取雄蕊)その他の名前:クロッサンドラ、キツネノヒガサ(狐の日傘)科名:キツネノマゴ科属名:ヘリトリオシベ属(クロサンドラ属)原産地:アフリカ、インド、スリランカ、マダガスカル形態:常緑性低木 クロサンドラの学名はCrossandra で、そのまま流通名になっています。キツネノマゴ科ヘリトリオシベ属(クロサンドラ属)の低木です。原産地はインド、スリランカを中心とした熱帯アジアやアフリカ、マダガスカルなど。熱帯地域に自生するため暑さには強い一方、寒さに弱いので冬越し対策が必要です。また真夏に強い日差しを浴びると葉焼けしやすいので、鉢植えにして季節に応じて移動するのがおすすめですが、5〜10月に地植えにしてもかまいません。低木といっても高さは30〜100cmとコンパクトにまとまり、常緑性のため冬もみずみずしい葉姿を保ちます。 クロサンドラの花や葉の特徴 LM.photo/Shutterstock.com 園芸分類:観葉植物、草花、庭木開花時期:5〜10月樹高:30〜100cm耐寒性:弱い耐暑性:強い花色:オレンジ、黄、赤 クロサンドラの開花期は5〜10月で、花色はオレンジ、黄、赤。花茎を伸ばして径3〜5cmの花を連ねます。夏に咲く鮮やかな花がロウソクの炎を連想させることから「サマーキャンドル」という別名もあります。濃緑色で艶がある葉は美しく、観葉植物としても魅力。日当たりがよく10℃以上の環境であれば、冬に開花を楽しむことも可能です。 クロサンドラの名前の由来と花言葉 picsninja/Shutterstock.com クロサンドラという名前は、学名のCrossandraをそのまま用いたもの。語源はギリシャ語で「房飾りのある雄しべ」を意味するKrossos(房飾り)とaner(雄)で、雄しべの形が由来となっているそうです。和名は「ヘリトリオシベ(縁取雄蕊)」で、こちらも葯(やく)に縁取りが入る雄しべの姿によるもの。花が漏斗のような姿で咲くことから「ジョウゴバナ(漏斗花)」、キツネの毛色のような花色と咲く姿を傘に「キツネノヒガサ(狐の日傘)」などの別名もあります。 Job Narinnate/Shutterstock.com クロサンドラの花言葉は「友情」「仲よし」「尊大」「誇示」「理想の美」など。花がいくつも連なって穂をなすことが「友情」「仲よし」の由来。花穂が華やかに立ち上がる姿にちなんだものは、「尊大」「誇示」「理想の美」です。 クロサンドラの代表的な種類 yoshi0511/Shutterstock.com クロサンドラは、自生地に約50種の分布が確認されています。ここでは主な種・園芸品種をご紹介します。 クロサンドラ・インフンディブリフォルミス Yessi Frenda/Shutterstock.com 国内で最もポピュラーに流通している種。インド~スリランカ原産で、オレンジの花を咲かせます。「インフンディブリフォルミス」は「漏斗形」という意味で、花姿が由来です。 クロサンドラ・プンゲンス Robert Buchel/Shutterstock.com 原産地は熱帯アフリカ。濃いグリーンの葉に葉脈が白く浮き上がるのが特徴です。 クロサンドラ・マッサイカ 原産地はガーナ。花色は赤で、花茎を伸ばした先に次々と開花していきます。濃いグリーンの葉とのコントラストも見どころです。 クロサンドラ・フラーバ 原産地は熱帯アフリカで、草丈20cmほどとコンパクトにまとまるのが特徴です。花色は黄色で、冬から春にかけて開花します。 ‘ガーナレッド’ マッサイカの園芸品種で、華やかな朱色の花を咲かせます。 ‘かがり火’ インフンディブリフォルミスの園芸品種で、やや大きめのオレンジ色の花を咲かせます。日本でも流通しています。 クロサンドラの栽培12カ月カレンダー 開花時期:5〜10月植え付け・植え替え:5~6月(地植え)、4月中旬〜6月(鉢植え)肥料:5月中旬~9月(地植え)、5〜10月(鉢植え)剪定:10月頃種まき:5月〜6月上旬 クロサンドラの栽培環境 Job Narinnate/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しのよい場所を好みます。半日陰でも生育しますが、極端に日照が不足すると、ヒョロヒョロとか弱い茎葉ばかりが茂って草姿が乱れたり、花つきが悪くなったりするので注意。ただし、葉焼けの恐れがあるため夏の直射日光は避けましょう。 【日当たり/屋内】明るく風通しのよい窓辺などで管理します。 【置き場所】水はけのよい環境を好みます。真夏に直射日光を浴びると葉が傷むことがあるため、葉焼けの心配がある場合は、地植えでは朝のみ日が差す東側や木漏れ日がチラチラと差すような半日陰の場所に植え替え、鉢植えでは直射日光を直接受けない明るい場所などへ移動しましょう。 耐寒性・耐暑性 基本的に寒さには弱く、耐寒温度は10℃くらい。霜や凍結にあうと枯死するので注意。地植えの場合は寒くなる前に鉢に植え替え、室内の窓辺や温室など暖かい場所で冬越しさせましょう。 クロサンドラの育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 苗を植え付ける1〜2週間前に、腐葉土や堆肥などの有機質資材と緩効性肥料を投入し、よく耕してふかふかの土を作っておきます。水はけの悪い場所では、川砂やパーライトなどを施して土壌改良し、周囲より土を盛っておくとよいでしょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 水やり Osetrik/Shutterstock.com 株が蒸れるのを防ぐために枝葉全体にかけるのではなく、株元の土を狙って与えましょう。 真夏は、気温が高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。反対に、真冬は気温が十分に上がった日中に行います。 【地植え】 根付いた後は、ほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続いて過度に乾燥しているようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。開花期や乾燥しやすい真夏は水を欲しがるので、水切れには注意しましょう。ただし、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまうので注意。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずにきちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 肥料 Sarycheva Olesia/Shutterstock.com 【地植え】 5月中旬〜9月に、緩効性肥料を施して株の勢いを保ちます。 【鉢植え】 5〜10月に、緩効性肥料を施して株の勢いを保ちます。または、10日〜2週間に1回を目安に、液体肥料を与えてもよいでしょう。 注意する病害虫 Decha Thapanya/Shutterstock.com 【病気】 病気が発生する心配はほとんどありません。 【害虫】 発生しやすい害虫は、ハダニやカイガラムシなどです。 ハダニは、葉裏に寄生して吸汁します。体長は0.5mmほどと大変小さく、黄緑色や茶色い姿をしています。名前に「ダニ」がつきますが、クモの仲間です。高温で乾燥した環境を好み、梅雨明け以降に大発生しやすいので注意。繁殖力が強く、被害が大きくなると、葉にクモの巣のような網が発生することもあります。ハダニは湿気を嫌うため、予防として高温乾燥期には葉裏にスプレーやシャワーなどで水をかけておくとよいでしょう。 カイガラムシは体長2〜10mmで茎などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われて薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 クロサンドラの詳しい育て方 苗木の選び方 苗木を購入する際は、節間が短く株ががっしりと締まって丈夫なものを選びましょう。 植え付け OlegDoroshin/Shutterstock.com 植え付け適期は、地植えの場合は5~6月、鉢植えの場合は4月中旬〜6月です。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に苗の根鉢よりも1回り大きな穴を掘り、根鉢を軽くくずして植え付けます。苗木が複数の場合は、30〜50cmの間隔を取りましょう。最後に、たっぷりと水やりします。 寒さに弱いので、秋に気温が下がってきたら鉢に植え替えて室内や温室に取り込みます。越年後、5~6月に再び地植えにしましょう。 【鉢植え】 入手した苗の根鉢よりも1〜2回り大きい鉢を準備します。 底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。苗木を鉢に仮置きし、高さを決めたら、根鉢をくずさずに植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 成長とともに根詰まりしてくるので、1〜2年に1回は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出し、軽く根鉢をくずして新しい培養土を使って植え直しましょう。 日常の手入れ Early Spring/Shutterstock.com 【花がら摘み】 クロサンドラは開花期が長く、多数の花が咲くので、終わった花は早めに摘み取り、花穂も切り取っておきましょう。株まわりを清潔に保つことで、病害虫の抑制につながります。また、いつまでも花がらを残しておくと、種をつけようとして株が消耗するので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次々と、長く咲き続けてくれます。 剪定・切り戻し Andrii Zastrozhnov/Shutterstock.com 10月頃に切り戻して株の若返りをはかります。株元から30cmほどの高さで地上部をカットしましょう。越年して生育期に入ると再び新芽を出し、まとまった株姿になります。 夏越し Kokkis/Shutterstock.com 暑さには強いのですが、真夏に強い日差しを受けると葉やけすることがあります。葉がひどく傷むと光合成ができなくなり、株が弱ってしまうことがあるので注意。そのような状態が見られたら、地植えでは朝のみ日が当たる東側や、木漏れ日がチラチラと差すような半日陰の場所に植え替え、鉢植えでは直射日光を直接受けない明るい場所などへ移動しましょう。 冬越し Mamun_cse/Shutterstock.com 耐寒温度の目安は約10℃と寒さに弱く、霜にあたると枯れてしまいます。 鉢植えや寄せ植え、ハンギングバスケットを庭やベランダに飾っている場合は、秋になったら日当たりのよい室内や温室などに移動して冬越しさせましょう。 地植えの場合は、鉢に植え替えて日当たりのよい室内や温室などで冬越しさせます。越年して十分に気温が上がる5〜6月に、再び地植えに戻すとよいでしょう。 増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com クロサンドラは、挿し木と種まきで増やすことができます。この章では、それぞれの方法についてガイドします。 【挿し木】 挿し木とは、茎葉を切り取って土に挿しておくと、発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し木ができないものもありますが、クロサンドラは挿し木で増やせます。 挿し木の適期は、5〜9月です。新しく伸びた枝を2節ほどつけ、切り口が斜めになるように切り取ります(挿し穂)。水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために挿し穂の下葉を半分くらい取りましょう。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。明るい日陰に置いて適宜水やりをしながら管理し、発根して十分に育ったら植えたい場所へ定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 【種まき】 クロサンドラの発芽率は低いほうですが、種まきして増やすことも可能です。開花後に実がつくので、熟したら採取して中から種子を取り出し、種まき適期まで密閉袋に入れて保管しておきます。 種まきの適期は5月〜6月上旬で、発芽適温は25℃ほどです。黒ポットに新しい培養土を入れて十分に湿らせ、種子を数粒播いて軽く土をかぶせ、明るい日陰で管理します。カラカラに乾燥しないように水の管理に注意し、発芽後は日当たりのよい場所に置きましょう。本葉が2〜3枚ついたら勢いのある苗を1本のみ残し、ほかは間引いて育苗します。ポットに根が回るまでに成長したら、少し大きな鉢に根鉢をくずさずに植え替えます。鉢増ししながら育成し、苗木として十分な大きさに育ったら植えたい場所に定植しましょう。 観葉植物としても映えるクロサンドラを栽培してみよう Abu Tami/Shutterstock.com 花茎にオレンジ色の花を連ねるクロサンドラは、艶やかなグリーンの葉とのコントラストも美しく、初夏から秋にかけて目を引く存在となります。ぜひ庭やベランダに迎え入れてみてください。
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宿根草・多年草

暑さ寒さに強く放任でも育つ!「グレコマ(カキドオシ)」で作るおしゃれな緑のカーペットと寄せ植えのコツ
グレコマ(カキドオシ)の基本情報 APugach/Shutterstock.com 植物名:グレコマ学名:Glechoma英名:Ground ivy、Alehoof、Creeping Charlieなど和名:カキドオシ(垣通し)、セイヨウカキドオシ(西洋垣通し)その他の名前:グラウンドアイビー、カントリソウ、ゼニクサなど科名:シソ科属名:カキドオシ属(グレコマ属)原産地:ヨーロッパ、東アジア形態:常緑多年草 グレコマの学名はGlechomaで、そのまま流通名になっています。英名はグラウンドアイビー(Ground ivy)、和名はカキドオシ(垣通し)などです。シソ科カキドオシ属(グレコマ属)の多年草で、原産地はヨーロッパ、東アジア。暑さや寒さに耐え、一般地では周年戸外で管理できます。草丈は5~10cmですが、茎葉を旺盛に伸ばすつる植物で、1m以上伸びていきます。地面を覆うように茂るので、グラウンドカバーとして利用することも可能です。丸い小さな葉は常緑性で冬もみずみずしく、斑入り種はカラーリーフプランツとしても活躍します。一度根付けば越年して生育し続けるため、コストパフォーマンスの高い植物といえます。 グレコマの花や葉の特徴 Muhlbach/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:4〜5月草丈:5〜10cm耐寒性:強い耐暑性:強い花色:紫 グレコマの開花期は4~5月。花色は淡い紫色や青紫で、1cm未満の花を多数咲かせます。花は小さくてあまり目立たず、主に観賞の対象になるのは常緑の葉。丸みのある小さな葉は縁にゆるく切り込みが入り、葉裏や茎には産毛が密生しています。 シソ科に属する多年草で、ハッカやミントほどではないものの、葉には爽やかな香りがあります。ハーブとして利用されるほか、ドライにした葉は生薬として用いられることもあります。 グレコマのガーデンでの活用法 育てやすくグラウンドカバーやハンギングに最適 Kabar/Shutterstock.com グレコマは茎葉を密に茂らせながら地表を這って周囲に増え広がっていくので、グラウンドカバーに最適で、雑草対策にも一役買ってくれます。這い広がる性質を生かして壁面緑化にも利用できるほか、ハンギングバスケットなどにあしらえば、鉢から茎葉を枝垂れさせて流れるようなラインを作り、動きを演出してくれるので重宝します。半日陰の環境にも耐えるので、葉に白い斑が入る品種を植栽すれば、やや暗めの場所を明るく彩ることも可能。病害虫にも強いので管理がしやすく、ビギナーにもおすすめです。 和洋の寄せ植えに調和 Firn/Shutterstock.com グレコマの小さな丸い葉は、和洋のスタイルを問わずどんな草花とも調和しやすいのも魅力。特に寄せ植えなどで活躍し、鉢の縁に植え付けて枝垂れさせるとリズムが生まれてよいアクセントになります。ただし、環境によっては旺盛に茂りすぎるケースもあるので、適宜カットするなど、周囲との調和を乱さないようにするケアも必要です。 グレコマの名前の由来と花言葉 pinksnap/Shutterstock.com グレコマという名前は、学名から。グレコマ自体はハッカ属ではありませんが、ギリシア語でハッカ属の1種を意味する「glechon」という言葉に由来します。和名はカキドオシ(垣通し)。つる状の茎が地面を這うように長く伸び、垣根をくぐり抜けて向こう側まで広がっていくことにちなみます。カキドオシという和名は狭義にはGlechoma hederacea subsp. grandisを指し、ガーデニングで最もよく利用されるヨーロッパ原産のGlechoma hederaceaはセイヨウカキドオシ(西洋垣通し)という和名があります。 花言葉は「楽しみ」「享楽」など。花が咲き始めた頃から旺盛に茂って茎葉をよく伸ばすことに由来するようです。 グレコマの代表的な種類 mizy/Shutterstock.com グレコマは国内ではヨーロッパ原産種と東アジア原産種が流通しています。ここでは、園芸用にポピュラーに利用され、手に入りやすい2品種をご紹介します。 ‘ライムミント’ 葉に散り斑が入る明るい葉色が特徴で、カラーリーフプランツとしても利用できます。日本原産のカキドオシの園芸品種で、放任してもよく育つ強健さも魅力です。茎葉は赤紫色で、アクセントにもなります。 ‘バリエガータ’ Kabar/Shutterstock.com 明るいグリーンの葉に、白い斑がランダムに入る園芸品種。ヨーロッパ原産で、寒さや暑さに強く旺盛に育ちます。匍匐(ほふく)性で増え広がりやすいので、伸びすぎたら適宜カットして調整するとよいでしょう。 グレコマの栽培12カ月カレンダー 開花時期:4〜5月植え付け・植え替え:3〜6月、10~11月 グレコマの栽培環境 Bart Groundhog/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日なたを好みますが、半日陰の環境にも耐えます。ただし、日照が不足すると間のびしてか弱い姿になることもあります。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】水はけ・水もちのよい土壌を好み、乾燥しすぎると生育が悪くなることもあります。生育旺盛で、這うように伸びるつるの節々から根を出してよく増えるので、地植えにする場合は広がりすぎないように注意が必要です。 耐寒性・耐暑性 暑さや寒さには強く、耐寒温度はマイナス10℃。一般地では、1年を通して戸外での管理が可能です。 グレコマの育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの約2週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性肥料少量を混ぜ込んでよく耕しておいてください。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。 水やり wavebreakmedia/Shutterstock.com 株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の土を狙って与えてください。 真夏は、気温が上がっている日中に行うと、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に行うと凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった日中に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、ほとんど不要です。ただし、過度に乾燥しているようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまうので注意しましょう。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 肥料 Sarycheva Olesia/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 植え付けの際に、元肥として緩効性肥料を施しておきます。その後の追肥はほとんど不要ですが、春から秋にかけての生育期に、株姿に勢いがないようであれば液体肥料を与えます。 注意する病害虫 muroPhotographer/Shutterstock.com 【病気】 病気が発生する心配はほとんどありません。 【害虫】 発生しやすい害虫は、アブラムシやヨトウムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 ヨトウムシは蛾の幼虫で、漢字で「夜盗虫」と書き、主に夜に姿を現して茎葉を食害します。大きくなった幼虫は食欲が旺盛で、一晩で株を丸裸にしてしまうほどです。葉から食害し始めるので、異変を察したら幼虫がまだ若いうちに駆除しましょう。発生しやすい時期は4〜6月、9〜10月です。食害の痕が認められたら夜にパトロールして捕殺するか、適用のある薬剤を散布して防除します。 グレコマの詳しい育て方 苗の選び方 苗を購入する際は、節間が締まって勢いのあるものを選びましょう。 植え付け・植え替え Sandu Herta/Shutterstock.com 植え付け適期は、3〜6月か10〜11月です。ただし、ほかの時期にも苗は出回っているので、入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも1回り大きな穴を掘り、軽く根鉢をほぐして植え付けます。最後に、たっぷりと水を与えましょう。 環境に合って順調に生育していれば植え替えは不要です。植え付けから数年が経ち、大株に育って窮屈そうになっていたら掘り上げて株分けし、植え直すとよいでしょう。 【鉢植え】 5〜7号鉢を準備します。底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから草花用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗をポットから取り出して軽く根鉢をくずし、鉢の中に仮置きして高さを決めます。少しずつ土を入れて、植え付けていきましょう。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもかまいません。 成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、毎年植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出し、根が詰まっていたら、根鉢をくずして古い根などを切り取りましょう。根鉢を1/2〜1/3くらいまで小さくし、地上部の枝葉も切り戻して元の鉢に新しい培養土を使って植え直します。 剪定・切り戻し Aleksei Golovanov/Shutterstock.com グレコマは地表を這うように旺盛に生育するので、株姿が乱れてきたら適宜切り取り、バランスのよい姿を保ちましょう。剪定した茎葉は、挿し芽に利用することができます。また、斑入りの品種で斑が入らない葉が出てくることがあります。このようなつるは勢いが強く、そのままにしておくと株全体から斑入りの葉がなくなり、緑一色になってしまう恐れがあるため、見つけ次第、つるの付け根から切り取りましょう。 夏越し・冬越し Robert Buchel/Shutterstock.com 【夏越し】 真夏に強い日差しを浴びると、葉焼けすることがあります。鉢栽培をしている場合、真夏は高温多湿になる場所を避け、半日陰の涼しい場所に移動するとよいでしょう。 【冬越し】 グレコマは寒さに強いため戸外で越冬でき、特に防寒対策の必要はありません。寒冷地や強い霜にあたると葉が傷んだり、地上部が枯れる場合がありますが、翌春には再び新芽を出して生育します。 増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com グレコマは株分け、挿し芽、茎伏せなどで増やすことができます。 【株分け】 株分け適期は、3〜6月か、10〜11月です。株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株の老化が進むので、株分けをして若返りをはかります。根をほぐし、数芽ずつ付いた状態で切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、同じ姿の株が増えていくというわけです。 【挿し芽】 挿し芽とは、茎葉を切り取って土に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し芽ができないものもありますが、グレコマは挿し芽で増やすことができます。 挿し芽の適期は、3〜6月か10〜11月です。新しく伸びたつるを2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。採取したつる(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を数枚取ります。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。発根後は日当たり・風通しのよい場所に移動し、十分に育ったら植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 【茎伏せ】 グレコマは這うように伸びるつるの節から根を出すため、つるを地面につけておくだけでも簡単に発根させることができます。伸びたつるを地面につけ、U字ピンや針金などで固定しましょう。節の部分に軽く土をかけて埋め、乾かないよう水やりをすると2週間ほどで発根します。根が出たらつるを切り離し、植えたい場所に定植しましょう。 グレコマについてのよくある質問 Leszczu/Shutterstock.com グレコマは育てやすい植物ですが、いくつか栽培についての質問を寄せられることがあるので、その質問と回答についてご紹介します。 グレコマは踏みつけに強い? グレコマはグラウンドカバーに向く植物ですが、踏みつけられると傷みやすいため、人通りの多い場所や駐車場の目地などには向きません。植栽スペースから小道にはみ出した部分を踏んでしまうなど、「茎葉の一部がたまに踏まれる」くらいなら問題ありませんが、常に踏まれるような場所への植栽は避けましょう。 グレコマの先祖返りとは? 葉に白い斑が入る斑入り種を育てている場合、まれに斑が入らない葉が出る場合があります。これは「先祖返り」といって、斑入り種には起こりがちな現象です。斑が入らない葉を見つけたら、その都度切り取って斑入りだけを残すようにするとよいでしょう。先祖返りのつるは勢いが強く、そのままにしておくと株全体が先祖返りの葉になり、斑がなくなってしまうこともあります。 植えてはいけないって本当? 植えてはいけないということはありませんが、繁殖力が非常に強いため注意が必要です。 グレコマは地表を這うつる(匍匐茎)を旺盛に伸ばしてよく増え、引き抜いても残った小さなつるや根から再生するほどタフな植物。一度根付くと完全に取り除くのが難しいため、「植えてはいけない」といわれることがあります。植物自体に毒性があるわけではありません。 放任するとほかの草花を覆い隠したり、隣家や敷地外へ逸出してしまうおそれもあるため、以下の管理を徹底しましょう。 鉢植えやハンギングで育てる:地面から離して管理するのが最も安全です。ただし、鉢底穴から出た根が地面に届くとそこから広がるため、鉢スタンドなどに置くのがおすすめです。 地植えは囲いを作る:根止めシートやレンガなどを深めに埋めて区切り、エリア外へ伸びないよう制限します。 剪定ゴミの放置はNG:グレコマは、剪定などで切ったつるを土の上に放置しておくだけで根付いてしまいます。剪定した茎葉は、しっかり乾燥させてから処分しましょう。 グレコマの育て方を理解してグランドカバーにしてみよう damann/Shutterstock.com グレコマは茎葉を密に広げて生育し、地面をカーペットのように覆っていくのでグラウンドカバーとして活躍し、雑草防止にも一役買ってくれます。暑さ寒さに強く、生命力旺盛で放任してもよく育つためビギナーにもおすすめですが、増え広がりすぎるようであれば適宜カットして調整を。寄せ植えやハンギングにも活躍するグレコマを、庭やベランダに迎え入れてはいかがでしょうか。
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シトロネラやミントで乗り切る! 夏のガーデニングを快適にする「虫除け植物」と自家製アロマスプレー
夏のガーデンの虫対策 evgdemidova/Shutterstock.com 夏のガーデンでは、虫対策は欠かせません。特に、夕方になるとどこからともなく現れる蚊は、ガーデナーにとっては悩みの種。刺されると腫れやかゆみがあるだけでなく、デング熱など蚊によって媒介される病気もあり、なるべく刺されたくはないものです。まずは、どんな人が蚊のターゲットになりやすいかを確認しておきましょう。 【あわせてチェック】なぜ私ばかり?蚊に刺されやすい人の特徴 蚊はいつでも人を刺すわけではなく、産卵時のメスの蚊のみが産卵に必要な高カロリーの栄養を確保するために血を吸い、普段は花の蜜や樹液を吸っています。さて、この吸血モードの蚊は、人や動物が排出する二酸化炭素や、体温、汗に含まれる揮発性物質などに反応してターゲットを決めるとされています。 蚊に刺されやすい傾向にある人は、次のような点に多く当てはまる人だといわれます。 二酸化炭素を多く発している 汗をよくかく 蚊の目印となるある種の体臭が強い 体温が高い 濃い色の服を着ている など。 体質によるものはいかんともしがたいですが、中には気をつけられる条件もありそうですね。 ガーデニングの時など、蚊に刺されそうな場所に出るときは、なるべく肌が露出しない明るい色の服装を心がけ、汗をこまめに拭き取りましょう。運動直後などは、汗をかいていることに加え、呼吸による二酸化炭素の排出量が大きくなるために、蚊にとっては絶好のターゲットになります。また、お酒を飲んだ後は、アルコールが分解されるときに二酸化炭素が発生するために蚊に狙われやすくなります。 虫除けスプレー Bignai/Shutterstock.com 最も手軽な虫対策で、夏の外出には必須の虫除けスプレー。もちろんガーデニング作業にも有効です。効果が高いディートを配合した虫除けスプレーのほか、最近ではより人にやさしいディートフリーのものや、オーガニック素材でつくられたものも登場しているので、肌に合うものを選びましょう。中には、日焼け止め成分を配合しているものもあり、お出かけ前に一回シューっとスプレーするだけで、虫除けと日焼け対策が完了する手軽さも嬉しいですね。 虫除けスプレーを使う際には、ムラにならないようスプレー後に手で塗り広げると効果がアップ。汗や体温が出やすい首筋や顔もしっかり塗りましょう。夏場は汗をかきやすく、汗と一緒に虫除け成分も流れてしまうので、こまめに塗り直すことも大切です。 【手作り】シトロネラ香る自家製虫除けスプレーの作り方 rawf8/Shutterstock.com 市販の虫除けスプレーも便利ですが、じつは身近な材料で意外と簡単に手作りすることができます。 準備するものは、ドラッグストアで購入できる「精製水」と「消毒用エタノール」、そして虫が嫌う香りを持つ「精油(エッセンシャルオイル)」だけです。精油は、特に虫除け効果が高く広く利用されているシトロネラのほか、お好みでレモングラスやローズゼラニウムなどを選ぶのもおすすめです。 【簡単な作り方の手順】 精製水と消毒用エタノールを用意します。 そこにお好みの虫除け効果のある精油を混ぜ合わせます。 混ぜた液体をスプレー容器に詰めれば、あっという間に完成です。 お気に入りのナチュラルな香りに包まれながら、安心な自家製スプレーで夏の庭仕事を快適に楽しみましょう。精油を使った虫除けスプレーの詳しい作り方はこちらの記事もご覧ください。 シトロネラは、レモングラスの近縁種。ススキに似た細い葉にシトロネラールという成分を含むグラス類です。シトロネラとセンテッドゼラニウムとの交配で作られた「カレンソウ(蚊連草)」は、蚊除け効果があるとされています。mryanfahrudin1/Shutterstock.com 蚊取り線香・虫除けキャンドル Jetsadaphoto/Shutterstock.com 日本人にはなじみ深い蚊取り線香も虫対策に有効。蚊取り線香は殺虫成分を含み、屋外でも一定の範囲内であれば効果があります。室内に比べると虫除け効果にはムラが生じるので、自分のいる範囲の四隅に設置するとよいでしょう。ガーデンのワンポイントとしても使えるような、おしゃれで可愛い蚊やりもたくさん販売されていますので、使わない時はそのまま飾っておけるのも嬉しいですね。 Teodor Costachioiu/Shutterstock.com また、先ほども登場したシトロネラを利用したシトロネラキャンドルは、キャンプなどアウトドア活動の定番。ジャーやバケツなど、さまざまな容器に入ったキャンドルが市販されています。揺らめく明かりが小さく灯り、ベッドルームやリビングルームなどでリラックスタイムに使うのも素敵です。自分でも作ることができるので、手づくりキャンドルで虫除け対策をするのもいいですね。キャンドルを作る場合は、まずミツロウや使わないロウソクを溶かしたロウに、タコ糸などのキャンドル芯を浸してロウを染み込ませておきましょう。芯をキャンドル容器に割りばしなどを用いてセットしたら、ロウに精油を混ぜて容器に注ぎ込み、しっかり固まるまで置けば完成です。キャンドルを作る際には、やけどには十分お気をつけください。 虫除けになる植物 ガーデンでの虫対策には、虫除け効果のある植物を花壇に取り入れてみるのも一つの方法です。ローズゼラニウムやシロバナムシヨケギク、ペパーミントなどが虫除け効果のある植物の代表例。ガーデンにこれらの植物を取り入れると、その植物の周辺では蚊の被害は少なくなるようです。ガーデンの一角に、虫除けコーナーを設けてみるのも面白いかもしれません。もちろんこれだけですべての虫を防ぐことは難しいですが、他の虫除け方法とも併せて活用してみてはいかがでしょうか? バラのような香りのあるローズゼラニウム。カレンソウ(蚊連草)とも。mutsu7211/Shutterstock.com 除虫菊としても知られるシロバナムシヨケギク。alybaba/Shutterstock.com 鎮痛・鎮痒・冷却・防腐・殺菌作用があるメントールが主成分に含まれているミント。Bowonpat Sakaew/Shutterstock.com 発生源をチェック ThamKC/Shutterstock.com 蚊の行動範囲は意外と狭く、生まれた場所から半径15mほどだといわれます。そのため、ガーデンの蚊対策には、身近な発生源を断つこともとても重要。蚊の幼虫であるボウフラは、流れの少ない水場に生息し、空き缶などちょっとした水場でも十分に生息が可能です。蚊が発生しやすい梅雨から夏にかけては雨も多く、小さなくぼみや使っていない植木鉢などに水がたまりやすい状況になっています。そんな水たまりがあると、蚊が発生してしまう要因にも。ガーデンの中でうっかり蚊を育ててしまわないよう、このような水場ができていないかを確認しておきましょう。特にウォーターガーデンをつくっている人はご注意を。ボウフラを食べてくれるメダカなどを一緒に育てるのもいいですね。 ガーデンにはさまざまな生物が棲んでいます。うまくつき合いながら、楽しいガーデンライフを送りたいですね。 ガーデンでよく起きるトラブル対処法を紹介した記事も、併せてどうぞお読みください。
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狭い庭がドラマチックに変わる! 高さと奥行きを生むトレリスの使い方
小さな庭にありがちな平坦な景色を変えるトレリスの効果 小さな庭では、花を植えられるスペースが限られており、花壇いっぱいに植物を植えても華やかさを出すのは難しいものです。そこで活用したいのが、場所を広く取らずに高さをつくれるトレリスです。 トレリスを4枚組み合わせて四角柱にし、スイートピーを絡ませて花のタワーに。 細身のトレリスなら、奥行きのない花壇や壁際にも設置でき、これまで使われていなかった上の空間へ植物を伸ばせます。植える植物の数をむやみに増やさなくても、トレリスを使うことで高さと見せ場が生まれ、庭全体が立体的にまとまって見えるようになります。 トレリスは庭の「小さな骨格」になる トレリスを設置する大きなメリットは、植物が育つ前から庭の形をつくれることです。植えたばかりの苗は小さく、花壇に空白が目立ちます。宿根草やつる植物が十分に育つまでには時間もかかります。しかし、トレリスを先に立てておけば、植物がまだ小さい時期にも縦のラインが残り、庭が間延びして見えません。 草花だけで庭の形をつくろうとすると、開花や生育の状態によって景色が崩れやすくなります。トレリスという変わらない骨格があることで、植物が少ない時期にも庭らしさを保ちやすくなります。 淡いグリーンのトレリスなら、葉が茂るにつれて景色の中へ自然になじみます。黒や濃色のトレリスは輪郭がはっきりするため、洋館風の建物や小屋、アンティークな庭のアクセントにも向いています。 花壇と建物を一つの景色につなげてくれるトレリス 美しいデザインのトレリスを入れることで、エレガントさがプラス。 建物の壁や窓の前は、庭の背景として目に入りやすい場所です。一方で、そこに背の低い花ばかり植えると、花壇と窓の間に何もない空間ができてしまいます。そこで壁際に細身のトレリスを立てると、空いていた場所に縦の線が加わり、花壇と建物が一つの景色としてつながります。 つる植物を絡ませる場合も、最初から全面を覆わせる必要はありません。数本の枝をゆったり誘引し、トレリスの装飾を少し見せる程度でも十分です。植物で完全に隠すのではなく、葉や花の間からフレームがのぞくことで、庭に繊細な表情が生まれます。 また、窓のすぐ前を植物で覆いすぎると、室内が暗くなったり風通しが悪くなったりすることがあります。幅の狭いトレリスを窓と窓の間や壁面の余白に配置すれば、採光を妨げにくく、建物の外観も生かせます。 植物が絡んでいなくても、トレリスのデザインが風景のアクセントに。植物と馴染みやすいセージグリーンで優しい風景に。 いつもの花壇に見せ場を作るトレリス トレリスに咲く紫のクレマチスを花壇の主役に。周囲にも紫や白の花を繰り返すことで、庭全体にまとまりが生まれる。 トレリスを花壇の中央や、少し奥まった場所に立てると、そこが視線を受け止める「フォーカルポイント」になります。 クレマチスなど、花の形がはっきりしたつる植物を合わせれば、遠くからでも目に留まる見せ場に。トレリスの足元には、宿根草や小花を植えると、上部の花と地面の植栽が自然につながります。例えば、紫のクレマチスに、青紫のサルビアやネペタ、白い小花を組み合わせれば、トレリスだけが浮かず、花壇全体に色が繰り返されます。 トレリスを4枚組み合わせれば「花の塔」に 同じトレリスを4枚つなぎ、四角柱のように組み立てると、平面の支えが立体的な「花の塔」へとドラマチックに変わります。 壁がない花壇の中央や小径の脇にも置きやすく、四方から植物を絡ませられるため、わずかな地面の広さでも、たっぷりと花を咲かせることができます。正面だけでなく、横や後ろから見ても美しく、庭を回遊しながら楽しめるのも4枚使いならではの魅力です。 左/春に咲く一年草のスイートピー。右上/常緑の冬咲きクレマチス・シルホサ。右下/夏を彩る一年草の朝顔。Linda George, ElenaSorv, milart/Shutterstock.com 複数のタワーを設える場合、スイートピーやアサガオなど一年草を絡ませるタワーと、冬咲きの常緑クレマチスを絡ませるタワーを交互にすれば、季節ごとに主役を交代しながら一年中、庭の見せ場になる花のタワーが完成します。 4枚を組み合わせるメリット 1.壁のない場所にも設置できる 1枚のトレリスは壁際やフェンス沿いで使うことが多いもの。4枚を立体に組むことで、花壇の中央や庭の中ほどにも独立した見せ場をつくれます。 2.小さな面積で、花のボリュームを出せる 植物を横へ広げるのではなく、四方から上へ伸ばせるため、狭い庭でも植栽に高さとボリュームを加えられます。 3.どの方向から見ても美しい 一方向から見る壁面装飾ではなく、庭の中を歩きながら四方から眺められる立体的な植栽になります。 4.植物をまとめやすく、姿が乱れにくい 伸びたつるや枝を四面に振り分けて誘引できるため、一面に枝が集中しにくく、植物をふんわりとした塔状に整えられます。 5.同じ形を繰り返すと、小径に奥行きが生まれる 4枚組みのトレリスを間隔をあけて並べれば、花の塔が庭の奥へと連なり、視線を自然に導きます。短い小径でも、その先にまだ景色が続いているように感じられます。 観賞用だけではない。家庭菜園も美しい景色に トレリスは、花の庭だけでなく家庭菜園でも活躍します。ミニトマトやキュウリ、インゲンなど、支柱を必要とする野菜をトレリスに誘引すると、茎や葉がまとまり、収穫や手入れがしやすくなります。一般的な支柱を何本も立てるより、菜園全体が可愛らしく見える点も魅力です。 赤く色づくミニトマトは、実用品でありながら庭の彩りにもなります。バジルや葉野菜などと組み合わせれば、野菜を育てる場所も一つの美しいガーデンシーンとして楽しめます。 失敗しにくいトレリス選びのポイント 設置場所に合わせてサイズを選ぶ トレリスには幅も高さもデザインもさまざまあるので、設置場所に合わせて選びましょう。複数枚組み合わせて使うことで、よりドラマチックな景色を演出することができます。 植物が茂った後の重さを考える 設置時には軽く見えても、葉が茂り、雨を含み、花や実をつけると全体の重量が増します。背の高いトレリスほど、足元の固定と耐風性を重視しましょう。 何も絡んでいない姿も確認する 一年草を育てる場合や落葉性のつる植物を選ぶ場合、トレリスだけが見える季節があります。植物を絡ませた時だけでなく、フレーム単体でも美しいと思えるデザインを選ぶと、一年を通して楽しめます。 トレリスを取り入れれば、庭に「この先を見たい」が生まれる トレリスは庭の構造を変えるアイテムでありながら、大掛かりな工事が必要ないのも魅力です。トレリスを取り入れれば、空いていた場所に花が咲き、平坦だった花壇に見せ場ができ、短い小径の先に奥行きが生まれます。家庭菜園の支柱さえも、美しい庭の景色の一部に。 庭が寂しいからと、さらに多くの植物を植える前に、一度、上の空間へ目を向けてみてください。必要なのは、たくさんの花苗ではなく、花を立ち上げるトレリスかもしれません。 【商品のご利用に関するご注意とお願い】 本記事でご紹介した「フェンスを4枚組み合わせた立体的な設置方法」は、DIYによるアレンジアイデアの一例です。 設置場所の環境(土壌の固さ、風の強さなど)や、植物の成長による重量の変化によっては、転倒や倒壊の恐れがあります。 設置の際は、周囲の安全を十分に確認し、お客様ご自身の責任のもとで確実な固定・安全対策を行っていただきますようお願いいたします。






















