スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。2026壁掛けカレンダー『ガーデンストーリー』 植物と暮らす12カ月の楽しみ 2026 Calendar (発行/KADOKAWA)好評発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。2026壁掛けカレンダー『ガーデンストーリー』 植物と暮らす12カ月の楽しみ 2026 Calendar (発行/KADOKAWA)好評発売中!
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一年草

見た目はスイカ!? オキナワスズメウリの栽培方法と注意点を解説
オキナワスズメウリの基本情報 tamu1500/Shutterstock.com 植物名:オキナワスズメウリ学名:Diplocyclos palmatus英名: lollypop climber、striped cucumber、palm leaf vine和名:オキナワスズメウリ(沖縄雀瓜)その他の名前:リュウキュウスズメウリ、リュウキュウオモチャウリ科名:ウリ科属名:オキナワスズメウリ属原産地:沖縄、台湾、中国、東南アジア、アフリカなど熱帯地域形態:宿根草(多年草)・一年草 オキナワスズメウリは赤い実が特徴的な、ウリ科オキナワスズメウリ属のつる性植物です。学名はDiplocyclos palmatus。漢字では「沖縄雀瓜」と書き、別名にリュウキュウスズメウリ、リュウキュウオモチャウリがあります。原産地は沖縄、台湾、中国、東南アジア、アフリカなど。暑さに強い一方、寒さに弱い性質で、原産地では本来多年草ですが、日本では厳しい寒さに耐えられずに枯死してしまうため、沖縄を除いて一年草扱いされています。つるを伸ばす範囲は2m以上で、フェンスやオベリスク、支柱など、つるを仕立てられる構造物が必要です。旺盛に生育するため、前もってスペースを確保しておきましょう。 オキナワスズメウリの花や葉、実の特徴 Mixviews123/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:7〜10月草丈:2m以上耐寒性:弱い耐暑性:強い花色:クリーム オキナワスズメウリの開花期は7〜10月で、花色は白〜クリーム。径1cmほどの5弁花で雌花と雄花がつき、果実をつけるのは雌花のみです。花はあまり目立たず、観賞価値が高いのは果実のほうで、8〜10月に直径2cmほどの果実をつけます。楕円形のグリーンの果実には白くペイントしたようなストライプ模様が入って大変かわいらしく、熟すと赤くなるのが特徴です。果実が完熟したら種子を採取できるので、翌年の種まきに利用するとよいでしょう。深く切れ込みが入る葉も魅力です。地植えでも、鉢植えでも栽培できます。赤く熟した実は一見美味しそうですが、有毒なので口にしないよう注意しましょう。 グリーンカーテンやインテリアにぴったり Dan Gabriel Atanasie/Shutterstock.com オキナワスズメウリはつるを伸ばし、巻きひげで絡みながら旺盛に生育するので、夏の日除けとしてのグリーンカーテンにピッタリ。暑さに強く、終日太陽光が照りつける場所でも元気に育つので、リビングなどの窓前にネットを張って、つるを仕立てるとよいでしょう。また、かわいらしい果実は、トレイやボウルに並べると、素敵なインテリアに。リースやスワッグにアクセントとしてあしらうのもおすすめです。ドライにしても色が褪せにくく、長く楽しむことができます。 オキナワスズメウリの名前の由来や花言葉 henhen hendriana/Shutterstock.com オキナワスズメウリは漢字では「沖縄雀瓜」と書き、沖縄のスズメウリという意味。スズメウリという名前は、カラスウリよりも小さいサイズであることに由来するとされています。 オキナワスズメウリの花言葉は「イタズラ好き」です。 オキナワスズメウリとスズメウリの違い スズメウリ。shiro_ring/Shutterstock.com オキナワスズメウリとよく似た名前の植物に、「スズメウリ」があります。スズメウリはウリ科スズメウリ属の一年草で、オキナワスズメウリとは種が異なります。本州〜九州の水辺の草むらなどに自生し、開花期は8〜9月で、径5mmほどの白い五弁花が咲き、雄花と雌花があります。開花後につく丸い果実のサイズは1cm前後。果実の色はグリーンで、オキナワスズメウリのようなストライプ柄は入らず、熟すとやや白っぽくなる点も異なります。 オキナワスズメウリの栽培12カ月カレンダー 開花時期:7〜10月植え付け:5~6月肥料:6月下旬〜10月種まき:5月中旬〜6月 オキナワスズメウリの栽培環境 Mixviews123/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しのよい場所を選びます。日照が不足すると花や実つきが悪くなったり、ヒョロヒョロとか弱い茎葉が茂って草姿が間のびしたりするので注意。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】水はけのよい土壌を好むので、地植えする場合は事前に有機質資材を投入してよく耕し、ふかふかの土づくりをしておくとよいでしょう。周囲よりも土を盛って水はけをよくしておくのも一案です。 耐寒性・耐暑性 オキナワスズメウリは耐暑性がある一方で耐寒性が弱く、沖縄以外では一年草として扱われます。 オキナワスズメウリの育て方のポイント 用土 bluedog studio/Shutterstock.com 【地植え】 丈夫な性質で土壌を選びませんが、植え付ける1〜2週間前に、腐葉土や堆肥などの有機質資材を投入し、よく耕してふかふかの土をつくっておくとよいでしょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 水やり topseller/Shutterstock.com 株が蒸れるのを防ぐために、株全体にかけるのではなく、株元の表土を狙って与えてください。真夏は気温が高い昼間に水やりすると、水がすぐにぬるま湯になり株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 【地植え】 しっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、水切れしないように管理しましょう。根付いた後は、下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。成長期を迎えてぐんぐん茎葉を広げるようになると、水を欲しがります。気候や株の状態に適した水やりを心がけましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 植え付けの際に、元肥として緩効性肥料を施しておきます。6月下旬〜10月の生育期間は株の状態を見て勢いがないようであれば、緩効性化成肥料を少量、株の周囲にまきます。スコップなどで軽く耕し、土になじませておきましょう。開花期間中は、緩効性化成肥料をやめて速効性の肥料を与えるのも一案。開花を促すタイプの液体肥料を、10日に1回を目安に与えて株の勢いを保ちます。窒素成分の多い肥料は茎葉ばかりが茂って花や実つきが悪くなるので、与える際には注意してください。 注意する病害虫 schankz/Shutterstock.com 【病気】 オキナワスズメウリに発生しやすい病気は、うどんこ病です。 うどんこ病は、カビによる伝染性の病気です。茎葉やつぼみの表面が白く粉を吹いたような状態になり、放置するとどんどん広がって光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発病しやすくなります。発見したら病害部を摘み取って処分し、適用のある殺菌剤を散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 【害虫】 オキナワスズメウリに発生しやすい害虫は、アオムシやアブラムシなどです。 アオムシは、モンシロチョウの幼虫です。葉裏などに卵を産み、孵化した幼虫は旺盛に葉を食害します。葉に穴があいているのを見つけたら、葉を裏返すなどして幼虫がついていないか確認し、見つけ次第捕殺します。大きくなるとギョッとするほどのサイズになり、葉脈のみを残して食べ尽くすほどの害を与えるので、早めの対処が大切です。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 オキナワスズメウリの詳しい育て方 苗の選び方 苗を購入する際は、節間が短く茎ががっしりと締まって丈夫なものを選びましょう。 植え付け Vasyliuk/Shutterstock.com オキナワスズメウリの植え付けの適期は、購入苗が5〜6月、自身で種まきして育苗した苗は6月下旬〜7月中旬です。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも1回り大きな穴を掘ります。苗をポットから出し、根鉢をややくずして植え付けます。苗が複数の場合は、十分に間隔を取りましょう。最後に、たっぷりと水やりします。 【鉢植え】 10号以上の鉢を準備します。 底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れます。苗を鉢に仮置きして高さを決めたら、ポットから出し、根鉢をややくずして植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取ってください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 植え替え Sagya gore/Shutterstock.com オキナワスズメウリは沖縄以外では夏秋咲きの一年草扱いで、寒くなると枯れてしまうので植え替える必要はありません。枯れて株まわりが汚くなる前に抜き取って処分します。 日常の手入れ Opas Chotiphantawanon/Shutterstock.com 【誘引・整枝】 自由につるを伸ばして生育するため、伸ばしたい方向につるを誘引してフェンスや支柱などにビニタイなどで留めていきます。込み合って風通しが悪くなっている場所があれば、適宜整枝して風通しをよくしておきましょう。手入れの際に、枯れた葉などは適宜取り除いて株まわりを清潔に保っておきます。 増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com オキナワスズメウリは、種まきをして増やします。ここでは種まきの仕方と、種子の採取と保管についてご紹介します。 【種まき】 種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境になじみやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなります。 発芽適温は20〜30℃で、種まき適期は十分に気温が上がる5月中旬〜6月です。黒ポットに十分に湿らせた市販の草花用培養土を入れて3〜4粒ずつ種子を播き、種子が隠れる程度に覆土してください。半日陰の場所に置いて乾燥しないように水の管理をして発芽を待ちます。 発芽したら、日当たり・風通しのよい場所で管理します。本葉が2〜3枚出始めたら、間引いて1〜2本残します。ヒョロヒョロと伸びて弱々しい苗や、葉が虫に食われている苗、葉が黄色くなっている苗などを選んで間引きましょう。本葉が4〜5枚ついてしっかりした株に育ったら、植えたい場所に定植します。詳細は前述の「植え付け」の項目を参照してください。 【種子の取り方】 赤い果実が熟して表面にしわやくぼみが現れたら、採種します。果実の中から種子を取り出し、流水で十分に洗って日陰で乾燥させください。紙袋などに入れて、湿気の少ない場所で種まきの適期まで保管しておきましょう。 オキナワスズメウリの栽培に関するQ&A tamu1500/Shutterstock.com オキナワスズメウリを育てている際に困ることや疑問に思うことなど、よくある項目をピックアップして回答します。 オキナワスズメウリを食べるとどうなる? オキナワスズメウリの果実には、毒成分のククルビタシンが含まれているので、食用にはできません。食すと腹痛や嘔吐、下痢などを引き起こします。幼児やペットのいる家庭では、誤って口に入れることのないように管理しましょう。 オキナワスズメウリの実を赤くする方法は? オキナワスズメウリの実は、グリーンから徐々に変色して鮮やかな赤になります。しかし、寒くなる前に果実がある程度大きくなっていないと、グリーンのままで熟さないことがあります。種まきや植え付けが遅くなると発生しやすくなるので、タイミングを逃さないようにしましょう。 オキナワスズメウリの発芽率は? オキナワスズメウリの発芽率は低いほうなので、種まきする場合はやや多めに播いて、間引きながら育成するとよいでしょう。発芽適温が20〜30℃と比較的高いことが理由として考えられるので、十分に気温が上がった時期に種まきすることがポイントです。 冬越しはできる? オキナワスズメウリは冬の厳しい寒さを苦手とするため、日本では沖縄以外での冬越しは難しく、一年草として扱われています。果実が完熟したら種を採取して保管しておき、翌年の種まき適期に播いて毎年楽しむとよいでしょう。 オキナワスズメウリを育ててみよう Wagner Campelo/Shutterstock.com オキナワスズメウリは、かわいらしいグリーン〜赤い実をつけるので、インテリアとして楽しむほか、リースやスワッグにあしらっても素敵。つるを四方に伸ばすダイナミックな草姿も魅力的です。ぜひ庭やベランダに植栽してみてください。
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育て方

【バラ苗は秋が買い時】美しいニューフェイス勢揃い&プロが伝授! 秋バラの必須ケア大公開
2025年秋 新品種・人気のバラの苗予約受付中! 秋はバラの新品種発表の季節。秋から冬にかけて出回る“大苗”と呼ばれる苗は、プロの生産者が2年の歳月をかけて丹精込めて育てた充実した苗ばかりです。 いち早く秋に苗を入手して、冬を越せば来春には素晴らしいバラ咲く景色が期待できます。平田ナーセリーでは、イングリッシュローズをはじめとした海外有名ブランドのバラ苗や日本作出品種など、今年秋に本格的にデビューするバラ苗の予約販売がスタートしました。 鹿児島県を拠点にローズガーデンのデザインと植栽管理に活躍中のデービッドさん(David Barclay Sandarson)もおすすめする注目の10種類のバラ(12月下旬から1月頃発送)とバラの植え付けや夏バテ回復におすすめの有機資材をご紹介します。 エマ・ブリッジウォーター イングリッシュローズの‘エマ・ブリッジウォーター’は、デビッド・オースチン社と陶器ブランドのエマ・ブリッジウォーター社のコラボレーションで誕生した2024年発表の新品種です。花は中輪のロゼット咲きで、咲き進むにつれてピンクからコーラルピンク、ライラックへと色が変化する万華鏡のようなグラデーションが魅力です。香りはティーをベースに、ローズウォーターや草原の香りが混ざり、懐かしさを感じさせます。病気に強く、返り咲き性も高い品種です。 ペネロピ・ライヴリー 数々の賞を受賞したイギリスの小説家にちなんで名付けられた‘ペネロピ・ライヴリー’は、ベリーのような赤いつぼみから、上品なミッドピンクのシャローカップ咲きへと変化し、開花後も薄いピンクからラベンダー色へと移り変わる繊細な花色が魅力です。香りはラズベリーやレモンが混ざり合う、クラシックなバラの芳香が漂います。とても強健で健康に育つ品種で、コンパクトでまとまりのある樹形のため、鉢植えや花壇にも適しています。 トーマス・エイ・ベケット カンタベリー大聖教のために名付けられたイングリッシュローズの‘トーマス・エイ・ベケット’は、鮮やかな明るいレッドからカーマインレッドへと変化する花色が特徴です。カップ咲きからロゼット咲きになる中輪の花が房になって咲き、庭を華やかに彩ります。香りは、レモンやオレンジピールを感じさせる爽やかなティー系で、強く香ります。強健で耐病性に優れ、特に黒星病に強い特徴も見逃せません。シュラブとしてもつるバラとしても育てることができ、初心者にも扱いやすい品種です。 サイラス・マーナー ソフトなミッド・ピンクの花は、花弁の裏側が先端になるほど薄めになる、落ち着いた飾らない雰囲気が魅力のバラ。赤みを帯びた花枝に中程度のカップ咲きの花がつきます。ボタンアイの周りには波立つような花弁が並び、艶やかな濃いグリーンの葉が茂ります。贅沢なオールドローズの香りの中に、フルーティなレモン、まだ青いバナナ、アンズなどの香りがアクセントとして漂います。フレッシュなピンク色を生かすように暗めの場所に配置したり、グレー系トーンの葉の植物と花壇で合わせるのがおすすめです。ジョージ・エリオットの古典小説に出てくる、控えめで隠遁的でありながら心優しいヒーローにちなんで名付けられました。 オリビア・ローズ・オースチン イングリッシュローズの‘オリビア・ローズ・オースチン’は、デビッド・オースチン・シニアの孫娘である「オリビア」にちなんで名付けられた品種です。上品なソフトピンクのロゼット咲きで、中心が濃く、外側に向かって淡くなるグラデーションが美しいです。軽やかでほどよいフルーティーな香りが漂います。とても強健で、トップクラスの耐病性を誇ります。初心者でも無農薬で育てやすく、鉢植えや庭植えなどさまざまな場所でその美しさを楽しめます。四季咲き性も非常に高く、長く花を咲かせます。 ジ・エンシェント・マリナー イングリッシュローズの‘ジ・エンシェント・マリナー’は、イギリスの詩人コールリッジの作品にちなんで名付けられました。大輪で花弁数の多いカップ咲きが特徴で、中心の輝くような深いピンクから外側に向かって淡くなるグラデーションが美しい品種です。咲き進むと、中心に黄金色の雄しべの束が姿を現し、華やかなアクセントを加えます。香りは温かみのあるミルラ香を強く放ちます。病気に強く成長が早いため、大きめのシュラブやつるバラとしてアーチやフェンス仕立てにも適しています。返り咲き性が強く、春から秋まで繰り返し花を咲かせます。 クイーン・オブ・スウェーデン イギリスとスウェーデンの友好条約が結ばれて以来、350年を記念して生まれたバラ‘クイーン・オブ・スウェーデン’は、アプリコットピンクのつぼみから、咲き進むにつれて淡いアプリコットやサーモンピンクへと変化するカップ咲きの花が特徴です。繊細で上品な香りを放ち、その姿は庭を優雅に彩ります。樹形はコンパクトで直立性のため、鉢植えや狭いスペースでも育てやすく、また、耐病性に優れています。花もちもよいため、初心者にもおすすめの品種です。四季咲きの性質もよく、春から秋まで繰り返し花を咲かせます。 ハーロウ・カー ピンクの可愛らしいカップ咲きの花で、咲き進むとロゼット咲きになります。ダマスクローズの豊かな香りを放ち、庭を甘く華やかな香りで満たします。とても強健で耐病性にも優れ、初心者にも育てやすい品種です。コンパクトな樹形に育つため、鉢植えや狭い場所にも適しています。四季咲き性が非常によく、春から秋まで繰り返し花を咲かせます。 セプタード・アイル 透き通るようなピンク色のカップ咲きで、中心のゴールドの雄しべが際立つ、上品な花姿が特徴です。ミルラ香をベースに、甘くスパイシーな香りが混ざり合う強香を放ちます。コンパクトで直立性のシュラブに育つので、鉢植えや狭いスペースでも育てやすいです。非常に強健で耐病性にも優れており、四季咲き性もよく、初心者にもおすすめの品種です。 デスデモーナ イングリッシュローズの‘デスデモーナ’は、シェイクスピアの戯曲『オセロ』のヒロインにちなんで名付けられました。ピンクのつぼみから、開くと内側はピンクがかった白、外側は純白のロゼット咲きになります。ミルラ香を基調に、アーモンドにキュウリとレモンピールのほのかな香りが混じります。強健で耐病性に優れ、鉢植えにも適したコンパクトな樹形です。四季咲き性もよく、春から秋まで繰り返し花を咲かせ、初心者にも育てやすい品種です。 今から準備を! バラ栽培をラクにする植え込み術公開 左/‘オリビア・ローズ・オースチン’ 右/‘エマ・ブリッジウォーター’ バラはパンジーなどの一年草と違い、長く栽培する人に長年寄り添って咲いてくれる植物です。寿命が長い分お手入れも1年を通して必要になりますが、手をかけた分、美しく咲き誇るバラを見た感動は格別なものです。元気なバラを長く育てるコツは、できるだけ有機資材を使い、より自然に近い状態で栽培することです。有機資材を使って育てると化学肥料を使った栽培に比べて4つの利点があります。①土壌が傷みにくく、長くバラをよい状態に保てる ②有機素材を使用することで花・葉の色・根の張りがよくなる ③病害虫に負けない健康な株が育つ ④何よりも、天然由来の有機素材は環境に優しく、人・動物などの自然にも優しい プロが愛用する平田ナーセリーの資材でバラを健康に育てよう 鹿児島県を拠点にローズガーデンのデザインと植栽管理に活躍中のデービッド・バークレイ・サンダーソンさん(David Barclay Sandarson)も平田ナーセリーの有機資材を愛用する一人。 David Austin推薦の有名ガーデナー、デービッドさんも平田ナーセリーオリジナルの資材を数々愛用しています。これからの季節の秋バラの手入れに、初心者の方でも使いやすいデービッドさんもおすすめの有機資材をご紹介します。 GOOD SOIL バラの土 植物が生育するうえで欠かせないベースとなる土壌。近年さまざまな植物に合わせた土が多種販売されていますが、バラの専用土も各種あります。ここでご紹介する平田ナーセリーの「GOOD SOIL バラの土」は、近年の猛暑続きの夏にバラが快適に夏越しできるようにと考え、独自に開発しました。 バラは本来冷涼な気候を好む植物です、毎年のように記録を更新するような日本の猛暑はバラにとって非常に過酷な気候です。そんな夏でもバラが十分に呼吸と光合成ができ、新陳代謝が活発に行えるようにすれば、元気に夏越ししてくれるはず。通気性・排水性・保水性など、試行錯誤を繰り返して誕生した、バラが快適に夏越しできるようにと独自に開発した土です。 土のお守り 天然の白い粘土、モンモリロナイト(珪酸塩白土)をパウダー状にして土にブレンドしやすくした土壌改良材です。夏バテで体力を失った根を刺激し、細根を早くに発生させるため、株の回復が早まる効果があります。また、土中にある雑菌などの不純物を吸着して土の中を掃除するなど、健全な土の状態にリセットする効果もあります。 稲ワラ馬フン完熟堆肥 平田ナーセリーがこだわりの製法で作る「稲ワラ馬フン完熟堆肥」は、使い始めてすぐにベストな働きを発揮できるようにと、3〜6カ月かけて完全に発酵が進んだ状態にしているので、いつ使用しても根の生育を妨げる心配がありません。 有機100%液肥プラス 「有機100%液肥」は、トウモロコシを納豆菌など多くの善玉菌で発酵させた液肥です。葉の表面に付着させることで、納豆菌がうどんこ病の原因菌を蔓延させない効果があります。さらに、液肥を葉が吸収することによって葉緑素が活性して光合成の能力が高まり、バテていた株が元気を取り戻します。 ここまでに紹介したバラの栽培におすすめの有機資材をセットにした「オーガニックバラ栽培植え込みセット」を、ぜひご利用ください。 弱ってしまったバラを超回復‼︎ この秋やっておきたい「土壌改良テクニック」 皆さんのお庭や鉢植えのバラの状態はいかがでしょうか? 新しいバラをお迎えして、いろんな品種を楽しむこともバラの楽しみの一つですが、何年もかけて愛着のある株を維持して、美しく咲かせることもまたバラの楽しみの一つです。 秋は今年2度目のバラの最盛期。葉っぱも青々と茂っていて、後は秋の開花を待つばかり……という理想的な状態ならバラ栽培の達人です。 春とは違った美しい花姿が楽しめる秋咲くバラたち。 しかし今年の連日の猛暑、大雨などの異常気象によって、屋外に出て手入れするのも億劫で、次第に元気がなくなっていくバラを眺めているばかりといった方もいらっしゃるのではないでしょうか? 9月下旬から10月にかけては、さすがに日中の気温も落ち着いて外での作業もしやすくなる時期です。さあ、今すぐお持ちのバラをチェックしましょう! あなたのバラは今どんな状態ですか? 葉が縮れたり、黒点病が蔓延していたり、ほとんどの葉が落ちてしまったなんていう株もあるかもしれません。 それらは「バラの夏バテ症状」です。そんな夏バテしたバラをそのままにしておくと、来春の花にまで悪影響が及んでしまうことも。今すぐ手当てを行えば春の花が、うまくいけば、秋バラも元気に咲くかもしれません。では、どのような手当てをすればよいのでしょうか? まずは鉢植えも庭植えも、バラの株元の土の状態を確認しましょう。 日頃の水やりや雨によって、何もしなければ表土は少しずつ溶けて固まってしまいます。ぎっしり土が詰まってしまうと根に空気が届かなくなり、水をやっているのにすぐに水切れしてしまいます。水をやったとき、以前はすーっと水が吸収されていたのに、今は水たまりができて、じわじわとしか土に吸収されなくなっている。そんな症状はないでしょうか? このように表土がカチカチに固まってしまうとバラの根に新鮮な空気が届かなくなり、酸欠状態になってしまいます。そうなるとバラの根は水を吸い上げる力が弱くなってしまい、思うように枝葉を伸ばすことができなくなってしまいます。 また、上根がびっしりと生えて土の表面にむき出しになっていませんか? 上根はバラにとって肥料や水分を一番吸収する大事な部分です。そこに真夏の直射日光が長時間当たると、どうなるでしょう? 真夏の地表面の温度は50℃近くまで上がることもあります。さすがのバラの根もこの温度には参ってしまいます。根が人間で言うところの熱中症になってしまい、上根が傷んだり、枯れてしまいます。大事な上根が傷んだバラは、水も肥料も吸収できなくなって、やはり弱ってしまいます。 要チェック! 水やりしていても吸収できているとは限らない! もう一つ、これまでのお手入れを振り返って思い出していただきたいのが、大切なバラを気遣って頻繁に水や肥料を与えていなかったでしょうか。そうした場合、本来は水を探し求めて伸びる根も伸びていないのです。 頻繁に水や肥料を与えられたバラの株は、地中奥深くまで根を伸ばさずとも水が与えられる状況なので、地上部分の枝葉だけはしっかりと成長することができます。そうやって甘やかされて育ったバラは、猛暑で地上部が緊急事態に陥っていても、根の量が少ないため、葉への水分補給が間に合わず、葉を落としてしまうというのも夏バテの原因になります。 そのような状態になった場合、改めて肥料や水を与えても回復するどころか、ますます元気がなくなってしまうことさえあります。ここで重要なことは、「十分な水やり=バラに足りている」ではないということです。夏から初秋のバラでよくあるのは、葉がしおれていて水切れしているように見えるのに、土は濡れていているという状態です。これはまさに、水不足ではなく「空気不足」と「根の減少」の典型例です。 水はあっても、空気不足でバラに水を吸い上げる力がなくなってしまっていたり、根の量が足りないために、バラの体内で脱水症状が起こり、本来芽吹くはずの新芽が出なかったり、春には青々と茂っていた葉が落ちてしまうのです。 バラの脱水症状を回復させるには土壌改良が必須 葉がだらりと垂れて、脱水症状を起こしたバラ。 この空気不足の解消と根の量を回復させる方法は、カチカチの表土をシャベルやフォークでほぐすこと。水が浸透すると同時に空気が根に届くように改善するのが、夏バテ株の回復方法の一つです。これは鉢植えでも庭植えでも同様に必要です。庭植えのバラは地中深くに根が張っているので「表土をほぐしただけではダメなのでは」と思われるかもしれませんが、水や栄養を吸い上げるのは地表近くに生えている根が一番重要ですから、空気不足を解消するためにはまず「表土をほぐす」ことが大切です。 バラの根が張っている範囲の表土をほぐせば、空気不足が解消されますが、一度ほぐしただけでは、また秋雨や水やりで再びカチカチになってしまいます。そこで、すぐに土が固まってしまうのを防ぐために活躍してくれるのが、堆肥などの土壌改良材。農家では、収穫が終わった段階で必ず堆肥をすき込んで土を耕します。それは、作物が栄養を使い切って固くなった「やせた土」を「ふかふかのよい土」に戻すため。バラも同様に、堆肥などの土壌改良剤をすき込んで土をふかふかにすることが夏バテ回復の近道です。 この作業を行うことで嬉しい気づきもあります。バラに致命傷を与える2大害虫のテッポウムシ(カミキリムシの幼虫)とネキリムシ(コガネムシの幼虫)を発見できるチャンスでもあるのです。夏のうちにこうした被害に気付くことができれば、手遅れになる前に駆除することもできます。 秋バラに即効性がうれしいバラの回復レシピ 「ふかふかのよい土」とは、「土の団粒構造を維持」することです。簡単にいうと、大・中・小の土の粒の間に隙間が空いていて、根が水分と酸素を無理なく取り込めて根が育つ環境をキープしている状態のこと。土の団粒構造を保つためには有機資材が一番です。ここからは、夏バテしたバラの土壌改良におすすめの有機資材をご紹介します。 SOIL FOOD SOIL FOOD(ソイル フード)は、花壇や畑、プランターなどの、劣化して固くなった土を改善するために生まれた土壌改良材です。有機物や腐植酸が多く含まれ、植物にとって欠かせないアミノ酸や微量要素が豊富なので、植物の成長を健全化するのに役立ちます。また、肥料内に含まれる多くの有用微生物たちが土の団粒構造化を促進し、ふかふかの土に蘇るので、特にバラの夏バテ症状を回復させるための土壌改良におすすめです。このSOIL FOODは、公共浄化センターや食品メーカーから発生する有用資源残さを利用した製品で、自然環境に優しい循環型の有機質肥料です(この肥料は、国の安全基準以上の試験を行い、安全性の確認を行っています)。 <夢油肥> バラ苗の植え付け時に、夢油肥を愛用しているデービッドさん。 上記の「稲わら馬ふん堆肥」をベースに、バラに活力を与える油粕などを加え、善玉菌で発酵させた有機100%の完全オーガーニック肥料です。植物の成長に必要な多くの栄養素と、アミノ酸が濃縮されています。土の団粒構造の維持に加え、体力を落としているバラの株に負担をかけることなく、素早く栄養素を送り届けることができ、新しい根の発生を促してくれます。 これらの「ふかふかのよい土に導く4つの資材」は、土づくりの研究を40年以上続けてきた平田ナーセリーオリジナルの資材から選ばれた夏バテ解消に最適のレシピです。土の状態を短時間で改善することに加え、いち早く新しい根を発生させることによって、通常の回復よりもより早くバラの夏バテを解消してくれます。 バラの猛暑対策&夏バテ解消の手順についてYouTube動画でご紹介しています。 バラの株張り(枝の先端がある位置)と同範囲の表土に、4種の資材を混ぜてばら撒き、表土5~10cm程度を掘り起こしながら資材をすき込みます。次に、株元付近にウッドチップを敷いてマルチングをし、仕上げに2種の液肥を希釈した水を葉にかかるようにあたえるだけの短時間で、夏バテしたバラの回復をスタートすることができます。表土を掘り起こしているとき、根が多少切れても全体量のたった5%程度ですから心配は無用です。 秋のバラもこれさえあれば大丈夫!【バラの土壌改良セット】 一石二鳥!有機の液肥、ニームケーキでオーガニックにバラの回復&病害虫予防‼︎ さらに、夏バテ回復とともに秋以降の病気の予防にも効果的な一石二鳥のお手入れテクニックを伝授。それが「葉面散布(ようめんさんぷ)」。「葉面散布」とは、水に規定量の液肥を溶かして霧吹きなどで葉の表面にまんべんなくかけることです。病気予防と栄養補給を同時に行うことができるおすすめの液肥は、うどん粉病の防除効果もある「有機100%液肥プラス」と黒点病予防にもなる「菌の黒汁」の2種。バラに大敵の病気を予防しながら、土をふかふかにする効果も期待できます。 <菌の黒汁> 「菌の黒汁」は、水と牛フン、光合成細菌を原料につくられた土壌改良材です。“有用微生物”が主成分で、葉の表面にかけることで黒点病の病原菌の付着を阻止。光合成細菌は光を嫌がる性質があるため土中に深く染み込んで、植物の成長に必要なチッ素を土の中に固定したり、アミノ酸やビタミンなどの豊富な栄養を生み出す働きもします。 この「有機100%液肥プラス」と「菌の黒汁」の2つの液肥は、オーガニックなので取り扱いも簡単。液体を規定量混ぜて、1〜2週間に1度、水やりをするようにジョウロや霧吹きで葉にまんべんなくかけるだけ。液体に含まれている菌は、カルキ(塩素)でも減少しないので、家庭の水道水や雨水が使えます。葉面散布で今茂っている葉を活性させながら、滴り落ちた液肥は、土中深くに浸透し、よい土の維持にも役立ちます。 <GOOD SOIL ニームケーキ> ニームの木(インドセンダン)を原料にした堆肥、ニームケーキを1㎡あたり100g程度を1~2週間に1回混ぜ込むことで有機成分による良質な窒素分の補給、健全な植物の成長の活性化・ニームに含まれているアザディラクチン等の成分によりコガネムシの幼虫やセンチュウの被害の軽減が期待できます。 秋も病気予防を!有機100%液肥と菌の黒汁、ニームケーキのお得なセット【オーガニック病害虫予防セット】 夏バテ回復とともに秋以降の病気の予防にも効果的な一石二鳥のお手入れにおすすめの、うどん粉病の防除効果もある「有機100%液肥プラス」と黒点病予防にもなる「菌の黒汁」、害虫予防の効果も期待できる「ニームケーキ」3種をセットにした「オーガニック病害虫予防セット」もおすすめ。葉面散布とのお手入れで、バラに大敵の病害虫を予防しながら土をふかふかにしましょう。 YouTubeで話題の超便利グッズ、スイス製【アクアミックス】 アクアミックスの使い方の動画はこちら。 液肥の効果は分かっているけれど、薄めたり、ジョウロを持って蛇口の間を何往復もしたりするのは大変です。特に夏場は屋外で長時間水やりをしていると植物よりも自分のほうが参ってしまいそう……。仕方なく、せめて水切れしないようにとホースで水やりを済ませている方も多いのではないでしょうか? 今 、YouTubeでも話題のスイス製の液肥混入器【アクアミックス】があればその悩みも即解決! 容器に液肥の原液を入れ、シャワーヘッド部のダイヤルを薄めたい倍率に合わせてホースにつなぐだけ。アクアミックスを通った水に液肥が混入されます。 さらに水やり軽減&ストレス軽減に役立つアイテム【ウッドチップ】 表土が露出したままだと雨や水に打たれて固くなり、栽培環境が悪くなったり、根が熱中症になることをご紹介しましたが、表土から受けるダメージを軽減させてくれる便利アイテムがあります。それがウッドチップ。真夏に日差しが直接当たる表土の温度は50℃以上になりますが、ウッドチップに隠れた土の温度は、30℃以下まで下がるという実験結果があり、バラの根にとってこの温度差は、天国と地獄のようなもの。バラの株元にウッドチップを5〜10cm厚で敷き詰めることで、表土が固くなることを防ぐだけでなく、日差しによる表面温度の上昇までも防いでくれるのです。 さらには、雑草発生防止にも抜群の効果があり、生えてしまった雑草もスッと簡単に抜けます。真夏でも、常に土中がひんやりと適度な湿度を保つ天然素材のウッドチップは、間伐材を利用した環境に配慮した商品です。 つぼみが見えたら秋バラ開花まで嬉しいカウントダウン! 株元の表土には4種の土壌改良剤をすき込み、水やりのタイミングに葉面散布を施せば、効率的に夏バテからバラが回復できます。毎年、暑さを増す日本の夏では、バラの夏バテ対策は必須。この回復テクニックをマスターすれば、バラのダメージに都度心を痛めることもなくなり、バラ栽培のストレスから開放されます。 秋バラの開花も楽しみながら、来春の花のための準備もできるので、春以降、特に何もしてこなかった! というバラや、夏からの不調続きで手の施しようがなかったというバラに、ぜひ取り入れてみてください。
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花と緑

身近な季節の花3択クイズ! ヒガンバナは次のうちどれ?【Let’s Try! 植物クイズ】Vol.15
身近な花!「ヒガンバナ」は次の3つのどれ? Fumeezz/Shutterstock.com 晩夏から秋に咲く花としてなじみ深いヒガンバナ。どこか儚く美しい花は、群れ咲く姿も見事で印象的です。赤い花を咲かせるものが有名ですが、白花や黄花を咲かせる仲間もあります。 さて、そんな魅力的なヒガンバナには、よく似た花がいくつかあります。今回は、正しいヒガンバナの写真を選ぶ3択クイズ! ヒガンバナは、次のA~Cのどれでしょう? A HoyaEuny/Shutterstock.com B traction/Shutterstock.com C Alison Bellringer/Shutterstock.com ヒント いずれもヒガンバナ科の植物。花色や開花時の葉の有無が見分けポイント。 正解は… ↓ ↓ ↓ ↓ B traction/Shutterstock.com ヒガンバナの基本データ 学名:Lycoris radiata科名:ヒガンバナ科属名:ヒガンバナ属(リコリス属)原産地:日本、中国和名:ヒガンバナ(彼岸花)別名:曼珠沙華、死人花、幽霊花、狐の松明など英名:Red spider lily、Hurricane lilyなど開花期:8~10月花色:赤形態:多年草草丈:40~70cm 秋のお彼岸の頃に、深紅の花を咲かせるヒガンバナ。目にする機会も多い身近な花で、開花期に葉を出さず、伸ばした茎の先にしべの長い繊細な花を放射状に咲かせます。葉は花が終わった後に現れ、初夏まで光合成をして養分を蓄えます。墓地の近くに多いことや花姿から、「花を持って帰ると火事が出る」「花を摘むと死人が出る」などの暗い迷信があり、不吉なイメージを持たれやすい花ですが、じつは仏教ではおめでたい兆し。別名の「曼珠沙華」にはサンスクリット語で「天界の花」という意味があり、天から花がひとひら降ってくるという吉兆からきていると言い伝えられています。 赤いヒガンバナのほか、同じ属に白い花を咲かせるシロバナマンジュシャゲや黄色い花を咲かせるショウキズイセン(ショウキラン)もあり、園芸品種も多く作られています。 ChopChopa/Shutterstock.com 残りの選択肢の花は… A ナツズイセン meteorite/Shutterstock.com ヒガンバナ科の多年草。開花期は8~9月で、ラッパ状のピンクの花を、花茎の先に4~8輪ずつ咲かせます。開花期に葉はなく、春に葉を出します。 C ネリネ(ダイヤモンドリリー) Alison Bellringer/Shutterstock.com ヒガンバナ科の多年草。花弁にキラキラとした輝きがあることから「ダイヤモンドリリー」の名前でも親しまれています。開花期は10月中旬~12月中旬。開花時に葉があるのが見分けるポイントです。 クイズ一覧はこちら!
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宿根草・多年草

フシグロセンノウの育て方|茶花として人気の山野草を美しく咲かせるコツを解説!
フシグロセンノウの基本情報 wassei/Shutterstock.com 植物名:フシグロセンノウ学名:Silene miqueliana(旧:Lychnis miqueliana)英名:Miquel’s Catchfly和名:フシグロセンノウ(節黒仙翁)その他の名前:オウサカバナ、ゼニバナ科名:ナデシコ科属名:マンテマ属原産地:日本形態:宿根草(多年草) フシグロセンノウの学名はSilene miqueliana。ナデシコ科マンテマ属の多年草で、山野草として流通しています。原産地は日本で、関東地方以西の本州、四国、九州などの山野や草むらに自生。日本固有植物の1種ですが、近年は樹林地の荒廃や植生の遷移、シカの食害などにより減少する傾向にあり、絶滅危惧種の指定を受けています。 フシグロセンノウはやや湿り気のある環境を好みますが、夏の高温多湿は嫌うようです。寒さには強く、戸外で越冬できます。半常緑性で、冬になると葉を落とすこともありますが、越年後の生育期に再び新芽を出すので、早々に枯れたと判断せずに見守ってください。草丈は40〜60cmで花壇では中段に向き、草丈の高いものと低いものをつなぐ役割を果たしてくれます。 フシグロセンノウの花や葉の特徴 High Mountain/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:7〜10月草丈:40〜60cm耐寒性:強い耐暑性:やや弱い花色:オレンジ フシグロセンノウの開花期は7〜10月で、優しいオレンジ色の花が咲きます。径5cmほどの5弁花で、花茎を伸ばした頂部に数個のつぼみが集まります。丸みのある花弁が楚々とした風情で、茶花としても好まれています。葉は対生につき、卵形または細長い楕円形です。茎にはまばらにやわらかい産毛がつきます。 フシグロセンノウの名前の由来と花言葉 F_studio/Shutterstock.com フシグロセンノウは、漢字で「節黒仙翁」と書きます。節が黒紫になり、センノウに似ていることが名前の由来です。別名にオウサカバナ、ゼニバナがあります。花言葉は「転機」「恋のときめき」など。 フシグロセンノウに似た植物の種類 マツモトセンノウ N.Stertz/Shutterstock.com 古くから茶花や庭の花として親しまれてきた多年草で、5弁の花弁は先がハート形に切れ込み、また不規則に切れ込みが入ります。花色はオレンジのほか、赤や白、ピンクがあり、また絞り咲きや八重咲きの品種もあります。 センノウ Peace-loving/Shutterstock.com 茎の先端にまとまって咲く朱赤の花は、花弁の先端に細かく切れ込みが入るのが特徴。株全体に短い産毛が生えています。原産地は中国で、嵯峨の仙翁寺というお寺に植えられていたことからこの名が付いたとされています。 フシグロセンノウの栽培12カ月カレンダー 開花時期:7〜10月植え付け・植え替え:2〜4月肥料:3月頃、10月頃種まき:2~3月 フシグロセンノウの栽培環境 High Mountain/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日なた〜半日陰、風通しのよい場所が最適です。半日陰を好むとはいえ、極端に暗い場所では間のびして頼りない草姿になり、花つきが悪くなることがあるので注意しましょう。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】やや湿り気のある環境を好みますが、夏の高温多湿は嫌うため、水はけ・水もちがよくバランスのとれた土壌づくりがポイント。地植えの場合は、有機質資材をすき込んでふかふかとした土壌にし、周囲より少し土を盛って高くしておくと水はけがよくなります。 耐寒性・耐暑性 耐寒性は強く、特別な対策をしなくても戸外で越冬できます。一方で耐暑性はやや弱いため、夏は高温と直射日光を避け、鉢植えの場合は風通しのよい明るい日陰などに移動するとよいでしょう。 フシグロセンノウの育て方のポイント 用土 bluedog studio/Shutterstock.com 【地植え】 苗を植え付ける1〜2週間前に、腐葉土や堆肥などの有機質資材を投入し、よく耕して水はけのよい土壌を作っておくとよいでしょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで次第に分解して土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 水やり Ivanko80/Shutterstock.com 株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は、気温が高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がってぬるま湯のようになり、株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に行うと凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった日中に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。多湿を嫌い、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまうので注意。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 肥料 sasimoto/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 3月頃と10月頃に、緩効性化成肥料を株の周囲にばらまいて、表土を軽く耕してなじませます。地植えでは控えめにしてもかまいませんが、鉢植えの場合は肥料成分が水やりと共に流出しやすいので、肥料切れに注意しましょう。株に勢いがない場合は、速効性の液肥を与えて様子を見てください。 注意する病害虫 ハモグリバエ。Gerry Bishop/Shutterstock.com 【病気】 フシグロセンノウは病気の心配はほとんどありませんが、風通しが悪いと立ち枯れ病や灰色かび病などが発生することがあります。 【害虫】 フシグロセンノウに発生しやすい害虫は、ヨトウムシやハモグリバエなどです。 ヨトウムシは蛾の幼虫で、漢字で「夜盗虫」と書くように、主に夜に姿を現して茎葉を食害します。大きくなった幼虫は食欲が旺盛で、一晩で株を丸裸にしてしまうほどです。葉から食害し始めるので、異変を発見したら幼虫がまだ若いうちに駆除しましょう。発生しやすい時期は4〜6月、9〜10月です。夜にパトロールして捕殺するか、適用のある薬剤を散布して防除します。 ハモグリバエはハエの1種で、体長は2mm前後。主な発生時期は、4〜11月です。茎葉に産卵した後、孵化した幼虫が寄生して葉の中に入り、旺盛に食害します。表皮と葉裏を残して葉肉を食害していくため、葉に曲がりくねった白い線が現れます。これが模様のように見える「エカキムシ(絵描き虫)」という名がつきました。食害痕は分かりやすいので、日頃からまめにチェックして、見つけたら上から指で潰すとよいでしょう。発生初期に適用のあるスプレータイプの薬剤を散布して駆除するのも一案です。 フシグロセンノウの詳しい育て方 植え付け・植え替え OlegDoroshin/Shutterstock.com フシグロセンノウの植え付け・植え替え適期は2〜4月です。ただし、ほかの時期にも苗は出回っているので、入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗を植え付けます。苗が複数の場合は、20〜30cmの間隔を取っておきます。あまり密に植え付けると、風通しが悪くなって株が蒸れることがあるので、余裕を持たせておきましょう。 地植えの場合、数年は植えたままにしてもかまいません。しかし、大株に育って込み合ってきたら掘り上げ、株分けして植え直し、株の若返りをはかるとよいでしょう。 【鉢植え】 入手した苗の根鉢よりも1〜2回りほど大きい鉢を準備します。 底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れます。苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。苗をポットから出してみて根が白く回っているようなら、軽く根鉢をくずしてから植え付けましょう。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取ってください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 鉢植えの場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、毎年植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出して根鉢をくずし、新しい培養土を使って植え直しましょう。もっと大きく育てたい場合は、前よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 日常の手入れ F_studio/Shutterstock.com 【摘心】 生育期の5~6月に、早めに茎の先端を切り取る「摘心」を繰り返しておくと、わき芽が出て茂り、株張りがよくなります。わき芽が多く出ることで、開花期の花数が増えるのもメリットの1つです。 【花がら摘み】 次々に花が咲くので、終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫の抑制につながります。また、いつまでも花がらを残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 増やし方 Montana Isabella/Shutterstock.com フシグロセンノウは、株分け、挿し芽、種まきで増やすことができます。ここでは、それぞれの方法についてご紹介します。 【株分け】 フシグロセンノウの株分け適期は、2〜4月です。 株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株の老化が進むので、「株分け」をして若返りをはかります。株を掘り上げて数芽ずつ付けて根を切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、同じ姿の株が増えていくというわけです。 【挿し芽】 挿し芽とは、茎葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し芽ができないものもありますが、フシグロセンノウは挿し芽で増やせます。 フシグロセンノウの挿し芽の適期は、4〜5月です。新しく伸びた茎葉を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。採取した茎葉(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきます。その後、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を数枚切り取ります。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。成長して根が回ってきたら植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 【種まき】 フシグロセンノウの種まきの適期は、2〜3月です。種まき用のセルトレイに市販の草花用培養土を入れて十分に湿らせてから種子を播き、薄く覆土してください。水やりは種が流れ出すことがないように、トレイより1回り大きな容器に浅く水を張り、トレイを入れて底面から吸水させます。発芽までは半日陰に置いて、乾燥しないように管理しましょう。 発芽後は、日当たりと風通しのよい場所へ移動します。本葉が2〜3枚出始めたら、黒ポットに植え替えて育苗しましょう。10日に1回を目安に液肥を与えると、生育がよくなります。根がよく張ってしっかりした株に育ったら、植えたい場所に定植しましょう。 育てたフシグロセンノウの楽しみ方 High Mountain/Shutterstock.com フシグロセンノウは一年を通して戸外で管理でき、地植え・鉢植えともに可能です。切り花としても楽しめます。山野草に分類されており、野趣感のある楚々とした表情が魅力。ナチュラルガーデンなどに向き、群生させるよりはあちこちに点在させて、風を感じて揺れるたおやかな姿を楽しむとよいでしょう。昔から茶花として愛されてきたので、もちろん和の庭にもしっとりとなじみます。 フシグロセンノウを育てる際の注意点 F_studio/Shutterstock.com フシグロセンノウの草丈は40〜60cmですが、環境によってはそれよりも大きくなることがあり、茎が細いために強風によって倒伏しやすくなります。大きく育った場合は支柱を添えてビニールタイなどで誘引し、補強しておくとよいでしょう。 フシグロセンノウを育ててみよう Nobby Iwata/Shutterstock.com フシグロセンノウは山野草の一種で、落ち着いたオレンジ色の花の楚々とした風情は、ナチュラルガーデンや和の庭で本領を発揮します。昔から日本の山野に自生してきたためビギナーでも育てやすいので、庭やベランダに迎え入れてはいかがでしょうか。
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小鳥が庭にやってくる幸せ。おうちで楽しむ可愛いバードウォッチング|メジロやシジュウカラに出会える! 庭に小鳥を呼ぶアイデアとアイテム
おうちで楽しむバードウォッチングの魅力 バードウォッチングは、特別な道具や広い庭がなくても始められる身近な自然体験です。最近では、庭先で小鳥の姿や声を楽しむことを「ガーデンバードウォッチング」と呼ぶこともあります。海外では自宅の庭に巣箱やバードフィーダーを設置して、日常的に野鳥観察をするスタイルが一般的で、日本でも少しずつ広がりつつあります。わざわざ山や公園に出かけなくても、自宅の庭やベランダで小鳥の訪問を待つだけで、身近な自然を感じられるのが魅力。 朝、窓辺に目をやると、必ずつがいでやってくるメジロが仲よく並んで枝にとまっている——そんな姿にふと心が和みます。冬には、鮮やかなオレンジ色のジョウビタキが庭木の柵にちょこんととまって、季節の訪れを知らせてくれることもあるかもしれません。 鳥たちの訪問は、忙しい毎日に小さな発見と癒やしをもたらしてくれます。毎日同じ場所を見ているのに、「今日はこんな鳥が来てくれた」と思えるだけで、暮らしに少し特別な彩りが加わるのです。 鳥を呼ぶ工夫と気をつけたいこと バードバスは鳥の水飲み場としてだけでなく、花壇のフォーカルポイントとしても効果的。David H Wingate/Shutterstock.com 庭に鳥を呼ぶには、ちょっとした工夫が効果的です。 水場(バードバス):水浴びや水を飲みにくる鳥を引き寄せる 巣箱(バードハウス):繁殖期に子育ての場となる 餌台(フィーダー):冬場などエサが不足する時期に効果的 バードバスは花を浮かべても楽しめる。 「鳥のためになるルール」 1. 餌やりの時期 基本的に「野鳥には餌を与えない」のが原則。ただし、冬の寒い時期など自然界にエサが不足する季節に限って、補助的に餌台を置いてあげるのはよいでしょう。親鳥や雛の栄養バランスを崩す可能性があるので、春〜夏の繁殖期には餌を与えないようにしましょう。 2. 水場の管理 バードバスの水は毎日、ジョウロやホースなどを用いて新鮮な水に入れ替えましょう。ボウフラや病原菌の温床にならないように注意します。 3. 設置場所 猫やカラスに狙われにくい場所に置きましょう。低すぎる場所は避けたほうが安全です。 4. 人との距離感 鳥は野生動物。触ったり捕まえたりせず、あくまで「観察」するスタンスを守りましょう。 庭を彩る鳥グッズ 小鳥が安心して訪れる庭にするには、巣箱やバードバスといったアイテムが役立ちます。実用性はもちろん、デザイン性が高いものが多く、庭を彩ってくれます。ここでは、暮らしの中で楽しめるおすすめのアイテムをご紹介します。 フラワーモチーフの挿し込み式バードバス フラワーモチーフの水盤に、1羽の小鳥がちょこんととまるデザインは、まるで童話のワンシーンのよう。足で軽く踏み込むだけで簡単に設置できる挿し込み式だから、移動もスムーズ。季節の草花や日当たりに合わせて、お好きな場所にレイアウトを変えることができます。鋳鉄の重厚感あるアンティーク調のカラーは、花々やグリーンと美しく調和し、庭の雰囲気をぐっと格上げしてくれます。 吊り下げ型のバードバス 枝やパーゴラなどから吊して設置できるタイプのバードバス。水を飲んだり羽を休めたりと、鳥たちのくつろぐ姿を目の高さで間近に楽しめます。水場としてはもちろん、冬季は餌台としても活用できる遊び心あるガーデンアクセサリー。軽やかなデザインは、庭やベランダの空間に新たな景色をつくるアクセントとしてもおすすめです。 ゆったり水盤の自立型スタンド式バードバス まるい水盤に4羽の異なるポーズの小鳥たちが集う、優雅で愛らしいバードバス。直径27.2cmのゆったりサイズの水盤は、複数の鳥が同時に水浴びできる余裕のサイズ感。繊細な波紋模様の段々は、野鳥が足を掛けやすく、水を飲んだり水浴びをしたりと、安心して羽を休められる設計です。水を張った水盤に花を浮かべたり、夏の強い日差しの下でも涼やかな景色の演出が楽しめます。しっかりとした鋳鉄製のスタンドで自立するタイプだから、玄関前や花壇の中など、設置場所を自由に選べるのも嬉しいポイント。 グレーメタルのモダンなバードバス&フィーダー 鋳物のクラシカルな重厚感も素敵だけれど、洗練されたモダンガーデンには、こんなミニマルなデザインもおすすめです。グレーメタルの繊細な光沢と小鳥のモチーフがワンポイント。装飾は控えめながらも、静謐で上品な存在感があり、庭のフォーカルポイントとしても活躍します。ペグを土に挿し込むだけで、どこにでも手軽に設置可能。 かわいい緑のおうち巣箱 まるで物語から抜け出したような愛らしいデザインの巣箱は、庭にひとつ掛けるだけで雰囲気がぐっと豊かに。まるで英国の田舎町にありそうなガーデンシェッドを思わせる、小さな家の形に、鉢植えやジョウロ、寝そべる犬など、ミニチュアのような細かな装飾が施され、オブジェとしても心惹かれる愛らしさがあります。丸い穴は小型の野鳥が出入りできる安心サイズで、かわいらしさだけでなく実用性も兼ね備えています。 住宅街の庭にやってくる身近な鳥たち 全国共通でよく見られる鳥 Chursina Viktoriia/Shutterstock.com スズメ:群れでやってきて地面をつつく。チュンチュンという愛らしいさえずり。 EvergreenPlanet/Shutterstock.com ヒヨドリ:甘い果実や花の蜜が大好き。ややけたたましい鳴き声。 メジロ:目のまわりの白いリングと可愛らしいさえずりが特徴。 シジュウカラ:黒いネクタイ模様の小鳥で美しい鳴き声。 Agami Photo Agency/Shutterstock.com ヤマガラ:橙色と黒のコントラストが美しい、人懐っこい性格。 Malcolm Fairman/Shutterstock.com ムクドリ:群れで芝生を歩き回る。オレンジのくちばしが特徴。 two K/Shutterstock.com キジバト:「デデッポッポー」と特徴的に鳴く。 <地域ごとの特徴的な鳥> 北海道:コガラ、レンジャク(冬に実を食べに来る) 関東・東北:ジョウビタキ、ツグミ(冬の定番) 中部・近畿:カワラヒワ、コゲラ(小型キツツキ) 中国・四国・九州:イソヒヨドリ(海辺近く)、シロハラ 沖縄:シロガシラ、リュウキュウメジロ バードウォッチング初心者の見分け方のコツ 色と模様で区別:メジロは白いアイリング、シジュウカラは胸の黒いネクタイ模様。 鳴き声で区別:ヒヨドリは「ヒーヨ」、キジバトは「デデッポッポー」。 行動で区別:ムクドリは群れで地面を歩き、ツグミは落ち葉をひっくり返す。 季節で判断:ジョウビタキやツグミは冬鳥、スズメやシジュウカラは一年中。 小鳥が運んでくれる物語 ___小さなロビンが、庭の片隅からピーターをじっと見守っていました。赤い胸を揺らしながら、まるで「気をつけてね」と声をかけているように。 イギリスの絵本『ピーターラビットのおはなし』では、庭の小鳥ロビンが登場人物の冒険を見守る存在として描かれています。小鳥はただの背景ではなく、物語に寄り添い、やさしい眼差しを向ける存在です。 さまざまな文学に登場するロビン(コマドリ)。Wirestock Creators/Shutterstock.com 同じように『白雪姫』では、歌う姫のまわりに小鳥たちが集まり、羽ばたきで彼女を励まします。『シンデレラ』でも、小鳥は希望を運ぶ仲間として登場し、灰にまみれた日常を明るく照らしました。 このように、小鳥は人に幸福をもたらす存在として昔から大切にされてきました。庭に舞い降りる小鳥もまた、そんな昔話のように、私たちの暮らしに小さな幸運や癒やしを運んできてくれるのかもしれません。 小鳥と暮らす庭で日常をもっと豊かに Yulia Kuznetsova2017/Shutterstock.com 庭に小鳥がやって来ることで、日常の風景が少し特別になります。朝のコーヒータイムにさえずりを聞く、夫婦で一緒に鳥を数える…そんな小さな時間が暮らしを豊かにしてくれます。 お気に入りのアイテムをひとつ取り入れるだけで、庭は小鳥たちの舞台に。あなたの暮らしの中でも、小さなバードウォッチングを始めてみませんか?
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ガーデン&ショップ

【秋バラが本格的に開花!】煌めくクリスマスの雰囲気を先取り「横浜イングリッシュガーデン」
秋バラが次々開花し、色濃く輝くオータム・ガーデン 秋バラが満開の横浜イングリッシュガーデン(2025年10月下旬)。 横浜イングリッシュガーデンでは、今年も10月中旬から秋バラが見頃を迎え、11月になってさらに開花が増えていきます。日毎に涼しくなる気候の下でゆっくりと花開く秋バラは、春バラと比べ色合いが鮮明で、ふっくらとした大輪の花を咲かせる傾向があります。 左上から時計回りに/ラ・マリエ/イージー・ダズ・イット/ニュー・ウェーブ/アンゲリカ/サザンホープ/シスター・エリザベス/ベルエポックフェアリー・ボタン 秋バラが満開の横浜イングリッシュガーデン(2024年11月上旬)。 花数こそ春と比べて少なくなるものの、一輪一輪の品質が高く重厚感があるのは秋ならではの魅力です。病害虫の発生しやすい日本の気候条件の下で夏を越し、秋バラを美しく咲かせるには、適切な管理が必要。横浜イングリッシュガーデンが自信を持ってお届けする美しい秋バラを、じっくり見て香りを嗅いで、堪能してください。 秋バラが満開の横浜イングリッシュガーデン(2024年11月)。 ⚫︎横浜イングリッシュガーデンのインスタグラム yokohama_eg_official や各種SNSでは、河合伸志さんの品種解説が書き添えられた見頃の花や庭の様子も毎日発信中! バラのほかにも、秋らしい植栽がいっぱいです。22品種ものコスモスやシュウメイギク、穂が美しいオーナメンタル・グラス、カラーリーフのコリウスなど、秋を代表するさまざまな植物が競演中。夕日に長く伸びる花影さえも目を見張る美しさです。 11月4日(火)からは一年を締めくくる装飾イベント「クリスマス・ディスプレイ」にお色直し つるバラの緑が森のような雰囲気を演出するローズトンネルの下に、ゴージャスなツリーやクリスマスモチーフなどが飾られ、ガゼボもクリスマス色に。芝生広場ではソリのフォトスポットなどが登場し、園内が煌めく「クリスマス・ディスプレイ」2025年の様子。 2025年11月4日(火)~12月25日(木)は、イベント装飾「クリスマス・ディスプレイ」に園内はお色直し。今年は8mのモミの木のクリスマスツリーも登場し、季節を先取りしてクリスマスの雰囲気をいち早く楽しめます。11月中旬ごろまで咲き続ける多数の秋バラとともに、煌めくクリスマスの雰囲気に満たされた期間限定の素敵なガーデンを散策しましょう! 秋色の植物が大集合! 第13回ハンギングバスケットコンテスト 2023年のコンテスト展示の様子。 11月9日まで出展作品募集中 毎年11月に開催するハンギングバスケットコンテストの開催は、2025年で第13回目。全国から個性の光る魅力的なハンギングバスケットの作品の数々が一同に会し、その技術力とセンスを競います。多数の作品がずらりと並ぶ、見応えのある展示をお見逃しなく。*11月9日(日)までエントリー作品を募集中。詳しくは、HPをご覧ください。 「第13回 横浜イングリッシュガーデン ハンギングバスケットコンテスト」 展示期間:11月29日(土) ~12月7日(日) 10:00~18:00 ※最終日は15時までコンテストの種類 :① 壁掛けタイプ(募集数/80作品)作品テーマ「冬を彩るハンギングバスケット」② 吊り下げタイプ(募集数/20作品)作品テーマ「街を彩るハンギングバスケット」表彰式:12月7日(日) 13:30開催予定主催 :(一社)日本ハンギングバスケット協会 神奈川支部、横浜イングリッシュガーデン ハロウィンの起源を知ってお祭りを楽しもう 初夏は無数のバラが咲いていたローズトンネルの下が、ハロウィン・ディスプレイで賑やかな雰囲気に一変する秋の横浜イングリッシュガーデン(2025年)。 日本でも毎年恒例のイベントとなった10月31日のハロウィン(Halloween)は、キリスト教の諸聖人に祈りを捧げる祝日、11月1日の「諸聖人の日」「万聖節」(All Hallo)の前夜祭(All Hallo Eve)。先祖の霊をお迎えするとともに悪霊を追い払い、秋の収穫を祝うというヨーロッパが発祥のお祭りです。日本では「仮装の日」というイメージがありますが、本来の意味は「秋の彼岸」に似ているかもしれませんね。 横浜イングリッシュガーデンのハロウィン・ディスプレイの様子(2025年)。 ハロウィンの起源は、古代ケルトのドルイド教で行われていた「サウィン祭」といわれています。古代ケルトの暦では新年を11月1日とし、前日にあたる10月31日の大晦日の夜に先祖の霊が帰ってくると信じられていました。ところが、悪霊も一緒にやって来て、収穫した作物に悪影響を与えたり、子どもをさらうなど悪事をはたらくといわれていたのです。そこで人間は、悪霊から身を守るために仮面を被ったり、仮装をして悪霊の仲間に扮し、魔除けの焚き火をしていたといわれます。これがハロウィンにお化けの仮装をする由来です。 ハロウィンに欠かせない「ジャック・オー・ランタン」とは 横浜イングリッシュガーデンのハロウィン・ディスプレイの様子(2025年)。 ハロウィンで欠かせないのがシンボルとして使われるカボチャ。目・口・鼻の形をくり抜いて中にキャンドルを灯してランタンに仕立てたものを「ジャック・オー・ランタン」と呼びますが、そのジャックとは、アイルランドの物語に登場する男性の名前です。 横浜イングリッシュガーデンのハロウィン・ディスプレイの様子(2025年)。 ジャックは生前、悪いことを繰り返し、魂を取ろうとやってきた悪魔さえも騙すような行為をしたことから、地獄に堕ちることすらできず、死後もランタンに火を灯して闇夜をさまよい続けたという物語に由来します。愉快で可愛い印象のオバケカボチャですが、そのじつ業の深い人間の姿だったというわけです。ジャックはいまだ闇夜をさまよい続けているのでしょうか…。 写真撮影が楽しい! と毎年好評の「ハロウィン・ディスプレイ」 横浜イングリッシュガーデンのハロウィン・ディスプレイの様子(2025年)。 年々、素敵な仮装をした来園者も増え、楽しさも倍増している恒例のハロウィンをテーマとしたディスプレイは、10月31日(金)まで開催。今年は、秋の植物とともにたくさんのカボチャや大小さまざまなジャック・オー・ランタンを並べ、オレンジを基調とした明るくカラフルなフォトスポットが登場! 秋の植物とハロウィンのアイテムがコラボする横浜イングリッシュガーデン(2025年)。 また、芝地にはセメタリーガーデンをイメージした、モノクロのシックなディスプレイなど、ハロウィンとガーデンの植物がコラボレーションしています。賑やかでワクワクする秋の庭演出の数々を、ぜひ散策をしながら見つけてください。カラフルなコリウスや美しい穂を揺らすグラス類など、秋の庭演出も参考になりますよ。 芝生のエリアもハロウィン・ディスプレイ。周囲の木々のフォルムの違いもハロウィンの雰囲気を盛り上げています。 お見逃しなく!(2025年) 園内に入ってすぐに驚きがあり、園内のあちこちに映えるフォトスポットがあります。秋の植物も彩りに加わる、この時期ならではのガーデン散策をぜひお楽しみください。 10月24日(金)〜26日(日)3日間限定のライトアップイベント! 輝く「ハロウィンナイト」開催 ※本年は終了しました 期間限定公開の、横浜イングリッシュガーデン「ハロウィンナイト」の様子(2025年テスト点灯時)。 10月24日(金)〜26日(日)の3日間限定で、ハロウィン装飾のライトアップを楽しめる夜間イベント「ハロウィンナイト」を実施します! 通常、日没後の園内はご覧いただけませんが、ハロウィン装飾のランタンに明かりを灯し、営業時間を20時まで延長して開園いたします。夕闇に浮かび上がる数々の照明でハロウィンらしさを演出します。普段は味わえない、幻想的な夜のガーデンをお楽しみください。 【「ハロウィンナイト」イベント概要】 期間限定公開の、横浜イングリッシュガーデン「ハロウィンナイト」は、秋に見頃の植物や咲き始めた秋バラのライトアップも見どころ(2025年テスト点灯時)。 開催日:2025年10月24日(金)・25日(土)・26日(日)開催時間:17:30~20:00(最終入園19:30)イベント入園料:大人1,000円/小中学生500円/未就学児無料 ●10/24~26の「ハロウィンナイト」イベントチケットは、10月6日午前10時からネット予約システム(楽天・アソビュー)にて販売中。※当園窓口での販売予定はございません。ご入園前に電子チケットをお求めください。 ※「ハロウィンナイト」開催日は、通常営業は17:00(最終入園16:30)で終了します。当日の通常営業時間にご入園された場合は、「ハロウィンナイト」イベントチケットをお求めの上、17:30以降に再度ご入場ください。※悪天候の場合は、状況により中止または順延となる場合がございます。当日公式HPにてご確認ください。※「ハロウィンナイト」開催日当日は、無料送迎バスを延長して運行します。時刻表等詳細は、公式HPにてご確認ください。 期間限定公開の、横浜イングリッシュガーデン「ハロウィンナイト」の様子(2025年テスト点灯時)。 芝生が広がるエリアも周囲の木々がハロウィンナイトの雰囲気を盛り上げます(2023年)。
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野菜

【初心者OK】ワケギの育て方・食べ方完全ガイド|ネギとの違いも解説!
ワケギの基本情報 Dipak Shelare/Shutterstock.com 植物名:ワケギ学名:Allium × wakegi英名:Wakegi、Bunching onion和名:ワケギ(分葱)別名:ヒトモジ科名:ヒガンバナ科属名:ネギ属原産地:西アジアから地中海東部形態:宿根草(多年草) ワケギはヒガンバナ科ネギ属の野菜で、原産地は不明ですが、西アジアから地中海東部という説があります。ネギに似た見た目ですが、ネギとタマネギの一種であるエシャロットとの交雑種です。 日本では主に西日本でよく栽培されています。東日本ではワケネギをワケギと呼ぶことがありますが、厳密にはワケネギはワケギとは別の種類です。植え付けから収穫までは条件がよければ30日ほどと短く、葉を刈り取る際に根元を残せばまた成長するため、長期間収穫を楽しむことができます。日々の料理に使いやすく、ビギナーにもおすすめの野菜です。 ワケギの花や葉の特徴 Ong.thanaong/Shutterstock.com 園芸分類:野菜草丈・樹高:60〜70cm耐寒性:普通耐暑性:普通花色:白 ワケギは、地上部はネギによく似た見た目で、根元はタマネギに似て球根のように膨らんだ鱗茎があります。花色は白ですがほとんど咲きません。花をつける位置にはむかごができ、ネギのような種子はできません。味はクセが少なく香りもソフトで、ネギよりも辛みが少なく甘みが多いのが特徴です。 ワケギの収穫時期と旬 moolek skee/Shutterstock.com ワケギは通年出荷されている野菜ですが、露地ものの収穫最盛期は3月中旬〜5月中旬と、9〜11月です。旬といわれているのは3〜4月で、冬に蓄えた栄養で成長するこの時期のワケギが特に美味しいとされています。 ワケギの名前の由来と花言葉 Trialist/Shutterstock.com ワケギは、鱗茎からよく枝分かれして育つことから「分け葱」として名付けられました。よく分かれて増えることから、ワケギのぬたを子孫繁栄の縁起物とする風習もあります。 ワケギのみに設定された花言葉はありませんが、ワケギはアリウムの仲間。アリウムの花言葉は「無限の悲しみ」「くじけない心」「夫婦円満」などです。 ワケネギやアサツキとの違い New Africa/Shutterstock.com ワケギはネギとタマネギの仲間の交雑種で、球根(種球)で増やしますが、ワケネギは「分けつ(新しい茎が枝分かれして生えてくる現象)」が多いネギの一種で、1つの株が分かれて増えるのが特徴です。アサツキもネギの仲間で、ネギよりも色が薄くほっそりした形をしています。 ワケギとワケネギやアサツキを見分けるポイントは根元の形で、根元が膨らんでいるものがワケギです。ただし、東日本ではワケネギをワケギと呼ぶことも多く、混同されていることも少なくありません。 ワケギの栽培12カ月カレンダー 最も一般的なのは、8月下旬~9月に植え付ける冬どり栽培ですが、早生種や晩生種などの品種もあり、品種により秋口から春まで収穫できます。 植え付け: 8月下旬〜9月中旬(冬どり)収穫:10月〜翌年2月(冬どり)肥料:適宜(草丈15cm程度が目安)掘り上げ:5〜6月 ワケギの栽培環境 Bits And Splits/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】ワケギは日当たりと風通しのよい場所に植えます。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本ですが、明るい場所で水栽培することもできます。 【置き場所】酸性の土壌をやや嫌うため、苦土石灰などを用いて調整しておきましょう。 耐寒性・耐暑性 生育の適温は15〜20℃で、温暖な環境を好みます。 ワケギの育て方のポイント 用土 VM1989/Shutterstock.com 【地植え】 畑で栽培する場合は、植え付けの2週間前に土壌に苦土石灰を混ぜ込んでおき、1週間前には堆肥や元肥を入れましょう。 【鉢植え】 プランターで栽培する場合は、野菜用培養土を使うのがおすすめです。 植え付け Samoilova_Olena/Shutterstock.com ワケギは種子ができにくい植物のため、球根(種球)を購入して植えるのが一般的です。ワケギの種球は鱗が重なったような形状の鱗茎です。 植え付けの適期は8月下旬〜9月です。植える際は1カ所に2〜3球まとめ、株間を15〜20cmあけて植え付けます。芽先が地面からのぞくくらいの深さに植えましょう。 日常のお手入れ IrinaSol/Shutterstock.com プランター栽培の場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。地植えの場合は自然の雨任せでも育ちますが、乾燥しやすい場所や時期には適宜水やりをするようにしましょう。 また、草丈が約15cm程度になったら、化成肥料と油粕を少量施します。葉の様子を見ながら、2週間に1回程度のペースで追肥するとよいでしょう。 収穫 Rui Elena/Shutterstock.com 草丈が約20cm程度になったら収穫することができます。 収穫する際は、株元を地際から3〜4cmほど残し、刈り取るようにします。このようにすると、すぐに新芽が伸びて元のような姿に戻り、何度か繰り返し収穫ができます。収穫後は、株元に追肥しましょう。 増やし方 Alisadox/Shutterstock.com ワケギは分球で増やすことができます。4月中旬まで収穫することができ、5〜6月になり葉が枯れてきたら球根を掘り上げます。掘り上げた球根は、土を落として乾燥させ、風通しのよい場所にネット袋などに入れて保管します。そして、また8月下旬〜9月になったら、掘り上げた球根を分けて植え付けます。 キッチン栽培も可能 Mehriban A/Shutterstock.com ワケギは菜園やプランターだけでなく、キッチンでも手軽に再生栽培できます。 キッチンでのワケギの栽培方法は、以下の通りです。スーパーなどで購入した根が付いたワケギを5cmほどカットし、清潔な器にワケギの根元を入れて水を注ぎます。日当たりのよい窓際などで管理し、毎日水を変え、ぬめりもしっかりと洗い流します。 再生栽培したワケギは、加熱して食べると安心です。 ワケギの選び方や保存方法 ここからは、スーパーや八百屋などでのワケギの選び方や保存方法について解説します。 選び方 Helena Dum/Shutterstock.com ワケギを選ぶ際は、葉が細くすらっと伸び、根元が膨らんでいるものが望ましいです。また、葉の長さや太さがそろっていて、先までピンと伸びているものがよいでしょう。古い葉や枯れ葉が混じっていないかをチェックすることも大切です。 冷蔵保存 Andrey_Popov/Shutterstock.com ワケギを冷蔵保存する際は、切っていない状態で新聞紙に包んで野菜室に入れます。もしくは、湿らせたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存する方法もあります。 切ったワケギを保存する場合は、湿らせたキッチンペーパーを敷いた保存容器に入れ、さらに湿らせたキッチンペーパーをかぶせます。ただし、キッチンペーパーはまめに交換する必要があります。 ワケギは鮮度が落ちやすい野菜なので、できるだけ早めに使いましょう。 冷凍保存 VH-studio/Shutterstock.com ワケギを冷凍保存する際は、刻んで密閉容器に入れるかラップに包み、冷凍庫で保存します。刻んでから冷凍すると必要なときにすぐに使うことができ、便利です。 また、軽く茹でてよく水気を絞ってから冷凍することも可能です。この場合、3週間ほど保存することができます。 調理するときは解凍すると水気が出るため、凍ったまま使用します。 ワケギに含まれる栄養 rizki dian pratama/Shutterstock.com ワケギにはβカロテンや葉酸、ビタミンCなどが多く含まれています。また、食物繊維やカリウム、鉄なども含まれています。さらにワケギに含まれる香り成分の硫化アリルには、消化を促進し、食欲増進をサポートする効果があることが知られています。 ワケギはどう食べる? Peter Hermes Furian/Shutterstock.co ワケギを調理する際の下処理の方法や、主な食べ方をご紹介します。 下処理 Maksym Fesenko/Shutterstock.com ワケギは下処理をすることで、ぬたなどの料理に簡単に使うことができます。 沸騰した湯に根元から入れ、葉先までさっと茹でます。根元のほうが火が通りにくいため、根元から茹でることで火の通りが均一になります。水気を切ってまな板の上に置き、包丁やすりこぎで根元から葉先へとしごくと、ぬめりを取り除くことができます。ただし、ぬめりにもネギの風味があるため、全て取り除く必要はありません。好みに応じて取りましょう。 主な食べ方 jreika/Shutterstock.com ワケギはぬたにするのがポピュラーな食べ方です。下処理をして適当なサイズにカットし、みそや砂糖などの調味料と和えます。酢味噌やからし酢味噌などともよく合います。 また、ワケギを細かく刻んで薬味にするのもおすすめです。ネギよりも辛みが少なく食べやすい薬味になります。 ワケギを育てて料理に活用しよう jreika/Shutterstock.com ワケギは小ネギによく似ていますが、根元が膨らんでいるところが見分けるポイント。辛みが少なく甘みが多いので、食べやすいのが魅力です。 育てるのも比較的簡単で、プランターやキッチンでも栽培できます。手元で育てていると薬味などに少量ずつ使えて便利なので、ぜひ自宅でワケギを育ててみてはいかがでしょうか?
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花と緑

「鬼灯」ってなんて読む? 正解できたらすごい難読植物名漢字【Let’s Try! 植物クイズ】Vol.13
身近な植物!「鬼灯」ってどんな植物? Fumeezz/Shutterstock.com 実際に育てている植物でも、漢字で表記されると案外分からないことが多いもの。普段呼び慣れている名称とは違う名前があったり、意外な漢字が使われていたりと、そこには面白い世界が広がっています。 ここでは、難読といわれる植物の漢字表記の中から、身近な植物に関するものをクイズ形式で出題! 今回のお題は「鬼灯」。あなたはこの漢字が読めますか? ヒント ふっくらと膨らんだ提灯が吊り下がったような個性的な姿が愛らしい植物。食用の種類もあります。 正解は… ↓ ↓ ↓ ↓ ほおずき motorolka /Shutterstock.com ホオズキの基本データ 学名:Physalis alkekengi var. franchetii科名:ナス科属名:ホオズキ属原産地:東アジア和名:ホオズキ(鬼灯、酸漿)別名:カガチ、ヌカズキなど英名:Winter Cherry, Chinese lantern plant観賞期:8~9月花色:クリーム(観賞用のガクは朱赤)形態:宿根草草丈:30~100cm 鈴なりにつくオレンジ色の袋が可愛らしいホオズキは、お盆の時期には花屋やスーパーなどにも出回り、全国各地の寺や神社に市が立つなど、日本の季節の彩りとして親しまれています。ぷっくり膨れた袋は、じつはガク。薄いクリーム色の小さな花が咲いた後、実を包み込むようにガクが育って緑の袋が次第に膨らみ、熟すとオレンジ色になります。袋をむくと、中には艶やかな丸い実が。観賞用として親しまれる朱色のホオズキのほか、実が黄色くフルーティーな食用ホオズキもあり、特にヨーロッパでは栄養価の高いスーパーフードとして知られています。 Harry Huber /Shutterstock.com ホオズキは耐寒性や耐暑性も強く、初心者にも育てやすい植物の1つ。オレンジ色の袋を下げたユニークな姿が、秋のガーデンを彩ってくれます。落葉性で、晩秋には成長も衰えてくるので根元から刈り取りましょう。透かしホオズキやリースなどのクラフトを楽しんでみるのもおすすめです。 「鬼灯」の由来とは? Ligak/Shutterstock.com ホオズキは漢字で書くと「鬼灯」または「酸漿」。「鬼灯」という漢字は、赤く膨らんだ実が提灯に似ていることが由来とされ、「鬼灯」の「鬼」は死者を、「灯」は提灯を意味するといいます。お盆には、ホオズキを死者の霊を導く提灯に見立てて、枝がついた状態で飾る風習もありますね。一方の「酸漿」は生薬名に由来し、酸味のある果実の味からだそう。漢方では根を「酸漿根(さんしょうこん)」と呼んで利用します。 ホオズキという名前の由来は諸説ありますが、実の色を人の頬の紅色に見立てたという「頬つき」説が有力です。ほかに実が赤く熟すことからという「火火(ほほ)つき」説、ホオズキの実を口に入れて鳴らす遊びからという「ほほつき(頬突き)」説などもあります。 クイズ一覧はこちら!
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一年草

触ると葉が閉じる不思議植物「オジギソウ」! 驚きの仕組みと育て方・花の特徴を完全ガイド
オジギソウの基本情報 NOPPHARAT236/Shutterstock.com 植物名:オジギソウ学名:Mimosa pudica英名:sensitive plant、touch-me-not plantなど和名:オジギソウ(含羞草)その他の名前:ネムリグサ科名:マメ科属名:オジギソウ属原産地:中央アメリカ~南アメリカ形態:宿根草(多年草)・一年草 オジキソウの学名はMimosa pudica(ミモザ・プディカ)。別名は「ネムリグサ」「ミモザ」など。マメ科オジギソウ属の草花です。葉に触れたり、日が暮れたりすると閉じるために「オジギソウ」「ネムリグサ」と呼ばれ、古くから親しまれてきました。また学名から「ミモザ」と呼ばれることもあります。原産地は中央アメリカ〜南アメリカで、暑さには強い一方で寒さには弱い性質です。原産地では多年草ですが、高温多湿の環境を好み、日本では寒さに耐えられずに枯死することが多いので、一年草として扱われています。ただし霜が降りない暖地では、越年できることもあるようです。 オジギソウの花や葉の特徴 yushussain/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:7〜10月草丈:20〜50cm耐寒性:弱い耐暑性:強い花色:ピンク オジギソウの開花期は7〜10月で、花色はピンク。葉の付け根から花茎を伸ばし、花径1〜2cmのポンポンのような球状の花を咲かせます。開花後にはマメ科らしい莢がついて中に種子ができるので、完熟したら採取しておき、適期に種まきして増やすことも可能です。葉は互生し、羽状複葉で長さは10〜15cm。手で触れたりして刺激を与えると、葉が閉じて垂れ下がるのが特徴です。草丈は20〜50cmで、地植えでも鉢植えでも楽しめます。 オジギソウの名前の由来と花言葉 Fusionstudio/Shutterstock.com オジギソウという名前は、刺激を受けたり夜になると葉を閉じてうつむくように垂れ下がる姿が、お辞儀をしているように見えることに由来します。英名のsensitive plantも、わずかな刺激にも反応することから。種小名のpudicaはラテン語で「内気な・恥ずかしがる」を意味し、こちらも葉に触れるとすぐに閉じる様子からつけられたものです。 花言葉は「繊細な感情」「感受性」「謙虚」などで、やはり触れると葉を閉じる性質が由来となっているようです。 オジギソウはなぜ閉じる? AjayTvm/Shutterstock.com オジギソウは、接触や熱、強風、振動などの刺激を受けると葉を閉じる性質が特徴的です。先端から徐々に閉じ始め、基部まで閉じると葉全体がうつむくような動作をします。この仕組みは、オジギソウの葉柄にある、関節のような役割をする「葉沈(ようちん)」という器官がキーポイント。葉が刺激を受けると葉沈にカルシウムによる信号が届き、均等に含まれている水が移動することでバランスが崩れ、葉を閉じる動きを起こします。一度閉じた葉は、再び葉沈の水が移動するにつれゆっくりと開きますが、元に戻るのには10~20分ほどかかるとされます。葉に触れる行為は植物にとってはストレスとなるようなので、むやみに何度も触らないほうがよいでしょう。 オジギソウとミモザとの違い 左がオジギソウ、右がミモザ。Rahman Ar-Rizqi、FatimeBarut/Shutterstock.com オジギソウの学名はMimosa pudica(ミモザ・プディカ)のため、ミモザと呼ばれることがあります。しかし、日本では春に黄色い花を咲かせるアカシアの仲間をミモザと呼ぶことが多く、これはフサアカシアの英名がmimosa(ミモザ)であることがその理由です。フサアカシアの学名はAcacia dealbata(アカシア・デアルバタ)で、まったくの別種なので混同しないようにしてください。特に苗を購入する際には取り違えのないよう、ラベルなどで確認するとよいでしょう。 オジギソウとミモザはどちらも小さな葉が羽根のようにつく羽状複葉で、葉の見た目はよく似ていますが、ミモザの葉は刺激を与えても閉じることはありません。また、観葉植物として人気が高いマメ科コホバ属のエバーフレッシュも、オジギソウによく似た葉を持ちます。こちらは葉に触れても変化はありませんが、夜は葉を閉じるという就眠運動を行います。 エバーフレッシュの葉。gois_gois/Shutterstock.com オジギソウの栽培12カ月カレンダー 開花時期:7~10月植え付け:5〜7月肥料:5〜10月種まき:5月下旬~7月上旬 オジギソウの栽培環境 HannaMaryam Balqies/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しがよい場所を選びます。日照が不足すると花つきが悪くなったり、ヒョロヒョロとか弱い茎葉が茂って草姿が乱れたりするので注意しましょう。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】多湿を嫌うので、水はけのよい場所を選ぶのがポイント。また、オジギソウは移植を嫌うため、植え場所は十分吟味しておきましょう。 耐寒性・耐暑性 暑さには強い一方で寒さには弱く、原産地では多年草で越年しますが、日本では冬越しが難しく一年草として扱われています。しかし霜が降りない暖地では越年することがあるので、鉢上げして暖かい場所で冬越しさせるのも一案です。 オジギソウの育て方のポイント 用土 Wstockstudio/Shutterstock.com 【地植え】 日当たり・風通しのよい場所を選び、植え付けの1〜2週間前に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などを施しておきます。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。 水やり Afanasiev Andrii/Shutterstock.com 株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は、気温が高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 【地植え】 根付いた後は、下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまうので注意。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 肥料 Sarycheva Olesia/Shutterstock.com 【地植え】 元肥として緩効性肥料を施してあれば、追肥の必要はありません。株の生育に勢いがないようなら、液肥を与えて様子を見てください。 【鉢植え】 5〜10月に、株の状態を見て勢いがないようであれば、緩効性化成肥料を少量、株の周囲にまきます。スコップなどで軽く耕し、土になじませておきましょう。開花期間中は、緩効性化成肥料をやめて速効性の肥料を与えるのも一案。開花を促すタイプの液体肥料を、10日に1回を目安に与えて株の勢いを保ちます。窒素成分の多い肥料は茎葉ばかりが茂って花つきが悪くなるので、与える際には注意してください。 注意する病害虫 Catherine Eckert/Shutterstock.com 【病気】 オジギソウは病気にかかる心配はほとんどありません。 【害虫】 オジギソウに発生しやすい害虫はハダニです。 ハダニは、葉裏に寄生して吸汁します。体長は0.5mmほどと大変小さく、黄緑色や茶色い姿をしています。名前に「ダニ」がつきますが、クモの仲間です。高温で乾燥した環境を好み、梅雨明け以降に大発生しやすいので注意が必要。繁殖力が強く、被害が大きくなると、葉にクモの巣のような網が発生することもあります。ハダニは湿気を嫌うため、予防として、高温乾燥期には葉裏にスプレーやシャワーなどで水をかけておくとよいでしょう。 オジギソウの詳しい育て方 苗の選び方 苗を購入する際は、節間が短く、茎ががっしりと締まって勢いがあるものを選びましょう。 植え付け Nataly Studio/Shutterstock.com オジギソウの植え付けの適期は5〜7月です。ただし、ほかの時期にも苗が出回っていることがあるので、入手したら早めに定植します。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗を植え付けます。苗が複数の場合は、約30cmの間隔を取っておきましょう。あまり密に植え付けると、風通しが悪くなって株が蒸れることがあるので、余裕を持たせておくのが無難です。植え付けた後は、たっぷり水やりをしておきましょう。 【鉢植え】 5〜7号鉢を準備します。 底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れます。苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。植え付けの際は根鉢をくずさないことがポイント。オジギソウはまっすぐに伸びる太い根を持ち、これを傷めると著しく生育が悪くなるためです。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきましょう。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えます。 植え替え kunanon/Shutterstock.com オジギソウは夏秋咲きで、日本の寒さには耐えられずに枯れてしまうので植え替える必要はありません。枯れて株まわりが汚くなる前に抜き取って処分します。 生育の途中で植え替えたい場合は、根を傷めないように扱うことが大切。オジギソウの根は「直根性」で太くて長く、これを傷めると生育が悪くなるためです。根鉢をくずさないように掘り上げて丁寧に扱いましょう。移植を嫌うため、植え付けの際は植え場所をよく吟味しましょう。 日常の手入れ GlimpseDays/Shutterstock.com 【花がら摘み】 オジギソウは次々に花が咲くので、終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫の抑制につながります。また、いつまでも花がらを残しておくと、種をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 増やし方 Esti Budi/Shutterstock.com オジギソウは種まきで増やせます。種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなります。 発芽適温は25〜30℃で、種まきの適期は、気温が十分に上がる5月下旬〜7月上旬です。黒ポットに十分に湿らせた市販の草花用培養土を入れて数粒ずつ種子をまき、種子が隠れる程度に覆土してください。半日陰の場所に置いて乾燥しないように管理すると、1週間ほどで発芽します。 発芽したら、日当たり・風通しのよい場所で管理しましょう。本葉が2〜3枚出始めたら、間引いて1〜2本残します。ヒョロヒョロと伸びて弱々しい苗や、葉が虫に食われている苗、葉が黄色くなっている苗などを選んで間引きます。本葉が5〜6枚ついてしっかりした株に育ったら、植えたい場所に定植しましょう。定植する際は、根鉢をくずさずに植えるのがポイントです。 開花後に種子を採取したい場合は、開花期が終わりを迎える頃に花がら摘みをやめます。莢がついて完熟したら種子を採取して密閉容器に入れ、種まきの適期まで保管しておきましょう。 オジギソウの栽培に関するQ&A divya murmur/Shutterstock.com この章では、オジギソウを育てている際に困ることや疑問に思うことなど、よくある項目をピックアップして回答します。 オジギソウには毒性があるって本当? オジギソウには、毒性のあるアルカロイドが含まれています。あまり強い作用が出るわけではなく中毒事例は見られませんが、念のため幼児やペットのいる家庭では、誤って口に入れることのないように管理しましょう。茎葉を触る分には問題ありません。 オジギソウにはトゲがある? オジギソウの茎には細毛とトゲがあります。小さい苗のうちは目立たず、あまり気になりませんが、大きく成長するとトゲに引っかかる恐れもあるので、植え場所には配慮が必要です。また、葉を触る際にもトゲが刺さらないよう注意しましょう。 オジギソウの花が咲かないのはなぜ? オジギソウの花が咲かない理由としては、日照不足や水の与えすぎが考えられます。日当たりがよく、風通しのよい場所に植え付けることが大切です。観葉植物として室内に置いている場合は、植物育成ライトを使うことも検討してみてください。また、オジギソウは水はけのよい環境を好みます。鉢栽培している場合は特に、水やりが多すぎると根腐れを起こして株が弱ってしまうことも。常に土が湿った状態にはせず、表土がしっかり乾いてからたっぷり与えるように心がけてください。 オジギソウが閉じなくなってしまった! オジギソウは、触りすぎると閉じなくなってしまうことがあります。葉を閉じる動作にエネルギーを使って消耗してしまうことが原因と考えられます。オジギソウが反応すると意思疎通ができているような楽しさもありますが、触りすぎないように管理してみてください。 冬越しさせたい場合の方法は? オジギソウは本来多年草なので、越年することは可能です。しかし、日本の厳しい冬の寒さに弱いので、霜が降りたり凍結するような環境では枯死してしまいます。冬越しさせたい場合は、鉢に植え替えて、日当たりのよい室内や温室などに置いて管理するとよいでしょう。 オジギソウを育ててみよう SKY Stock/Shutterstock.com オジギソウは病害虫の被害が少なく、強健で比較的育てやすいのでビギナーにもおすすめ。触れると葉を閉じる楽しい性質に加え、愛らしいポンポン状のピンクの花が夏から秋まで咲き続けて、庭に彩りを与えてくれます。ぜひ庭やベランダで育ててみてください。
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宿根草・多年草

残暑を乗り切る! クリスマスローズ夏越し完全ガイド
クリスマスローズが夏に弱る理由 春の可憐な姿を見るには、夏〜秋のケアが重要。 クリスマスローズは、冬から春にかけて花を咲かせる「冬咲き宿根草」です。そのため、真夏の高温多湿は大の苦手。特に8〜9月の残暑期は、「蒸れ」「葉焼け」「根腐れ」が一気に重なりやすい危険な季節です。こうした状況になると、クリスマスローズの株には以下のような症状が表れます。 高温と過湿/根が酸欠状態になりやすく、しおれや根腐れになる 強い直射日光 /葉が茶色に焼けたり、斑点が広がる 蒸れた環境 /病原菌や害虫が繁殖しやすくなる 花芽が形成されるのは、夏を越えた秋。ここで株を弱らせると、冬の花数が減ってしまいます。だからこそ「守りのケア」が重要です。 残暑を乗り切る置き場所の工夫 地植えの場合 落葉樹の株元や、北東側の明るい半日陰が理想です。 西日が強い場所では、遮光ネット(70%)を斜めに張って光を和らげましょう。 株元を落ち葉や堆肥、バークチップなどで覆う(マルチングする)と地温の上昇が防げます。 鉢植えの場合 面谷ひとみさんは、開花期が終わったら北側のバックヤードへ鉢を移動し夏越しさせている。 直射を避けられる半日陰に置きましょう。 鉢を直に床に置くと熱がこもります。レンガや鉢台にのせて通気を確保。過湿を防ぐためには40〜50cmの高さに置くのが理想的。 黒いプラ鉢は熱を吸収するので、白い鉢カバーに入れて二重鉢にすると安心です。 水やりと湿度管理のポイント 基本は「表土が乾いたら朝にたっぷり」。土の表面が白っぽく乾いたら、鉢底から流れるまでしっかり与え、受け皿の水は必ず捨てること。暑いからといって、毎日たっぷり水をあげるのは禁物。鉢内に残った水分がお湯になって、根腐れの原因となります。 葉の整理と蒸れ対策 病斑や黄色くなった葉はハサミで早めに除去しましょう。風通しをよくするだけで病気のリスクは大きく減ります。ただし夏の強剪定はNG。葉を減らしすぎると光合成力が落ち、回復が遅れます。 夏の施肥はお休み、秋に備える 真夏の施肥は根を傷めやすいので、一切与えません。涼しくなり始める9月下旬〜10月、ヒガンバナの開花を目安にし、液肥から少量ずつ再開します。 病害虫への警戒と対処 過湿や蒸れで病変が出ているクリスマスローズ。 根腐れや立ち枯れ/蒸れが主因。水やりの間隔を見直し、風通しを確保しましょう。腐って黒くなった部分は取り除き、殺菌剤を散布します。 ナメクジに注意/枯れた葉や蒸れて傷んだ部分を食害します。見つけ次第捕殺するか、予防薬を近くに置くことで防げます。 9〜11月の回復プログラム 9月下旬:ヒガンバナの開花を目安に、液体肥料を再開。遮光ネットも外し、日照にも徐々に慣らしていきます。 10月:植え替え・株分けの最適期。根詰まりしている鉢はここでリフレッシュ。 11月:根の成長を促し、古葉取りなど、冬の開花に備える大切な充実期。 今日からできる残暑チェックリスト 西日が当たらない木陰で残暑を乗り越え、美しく咲いたクリスマスローズ。 □ 西日が当たらない場所に置いているか。 □ 鉢底を浮かせて風を通しているか。 □ 朝に水を与え、受け皿の水は残していないか。 □ 病気や枯れ葉を早めに取り除いたか。 □ 施肥は停止中(再開は9月下旬〜)。 専門家による「酷暑・残暑の克服術」セミナー&鳥取県出張診察・即売会開催! 持ち込まれたクリスマスローズの鉢を診察するDr.横山。 残暑対策を押さえておけば、秋からの回復がスムーズになり、冬の花数にもつながります。さらに直接専門家から学べる機会もあります。9月21日(日)午前10時から、クリスマスローズ専門家の横山直樹さんがガーデンストーリーのインスタライブにて「酷暑・残暑の克服術」を伝授。 また、同日午後1時からは、鉢を持ち込んだ方を対象に、横山さんが不調の原因を見極め、健全に育つように自ら植え替える「出張診察・即売会」も開催しました。 「酷暑・残暑の克服術」Dr.横山のクリスマスローズ&秋の球根クリニック 【日時】9月21日(日)◾️10時〜10時45分/ガーデンストーリーインスタライブhttps://www.instagram.com/gardenstory.jp/◾️13時〜15時/Dr.横山の診察開院&即売会*診察ご希望の方は12時45分よりご来院順に診察整理券を配布します。【参加費】無料(要別途植え替え料)。ご予約は不要です。お時間になりましたらご来院ください。お庭もご自由にご覧いただけます。【場所】面谷内科・循環器内科クリニック鳥取県米子市道笑町4丁目221-1JR米子駅より徒歩約17分


















