私たちの身の回りにある植物には、驚くほど難しい漢字表記がたくさんあります。普段はカタカナやひらがなで目にする植物たちも、漢字で見るとまるで別物? 身近な植物をテーマにした「難読漢字クイズ」をお届けします。
目次
食用にも!「薇」ってどんな植物?

実際に育てていても、漢字で表記されると案外分からない植物名が多いもの。普段呼んでいるのとは違う名前があったり、意外な漢字表記があったりと、なかなか面白いものです。
そんな難読植物の中から、身近なものをクイズで出題!
今回のお題は「薇」。あなたはこの漢字が表す植物が分かりますか?
ヒント
山菜としても知られる日本在来の植物。若芽を食用にします。
正解は…
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ゼンマイ

ゼンマイの基本データ
学名:Osmunda japonica Thunb.
科名:ゼンマイ科
属名:ゼンマイ属
原産地:日本、朝鮮半島、台湾、中国、ロシア、インドシナ半島、南アジアなど
和名:ゼンマイ(薇、紫萁)
別名:ハゼンマイ、シシゼンマイ、ゼンメ、ゼンゴなど
英名:Japanese royal fern、Asian royal fern
形態:多年草(宿根草)
草丈:60~100cm
くるくると丸まった姿でおなじみのゼンマイ。古くから山菜として親しまれてきた、日本全国に自生するシダ植物です。おひたしや炒め物、山菜そばなどに利用され、韓国料理のナムルでもよく目にする食材ですね。アクが強いので、アク抜きや天日干しなどの下処理をして利用されます。

食用にするのは、春に伸びる栄養葉の若芽。若芽は緑色で淡い赤褐色の綿毛に覆われ、先端が渦巻きのように丸まっています。栄養葉は別名「女ゼンマイ」、同時期に伸びる胞子葉は「男ゼンマイ」とも呼ばれ、胞子葉は次世代を残していくために、採取しないように注意します。胞子葉は胞子を放出後に枯れます。

栄養葉は2回羽状複葉で、一番下の羽片が最大。綿毛は成長するとなくなります。シダの仲間らしい涼やかな姿で、シェードガーデンの下草などにも利用されます。日なた~半日陰で水はけのよい肥沃な場所を好みます。
「薇」の由来とは?

ゼンマイは漢字では「薇」と書き、漢名の「紫萁」と書くこともあります。この「薇」という字、常用漢字ではありませんが、どこかで目にしたことがある方も多いはず。ガーデナーにとってはおなじみの難読漢字、「薔薇(ばら)」に用いられています。「薇」は日本ではゼンマイを意味しますが、もともとは風にそよぐという意味を持ち、エンドウを表していたそう。「薔」は垣根を表すので、垣根に咲いて風にそよぐ、つるバラを指していたのでしょう。
ゼンマイという名前の由来は、先が巻いた新芽の姿が古銭に似ることから「銭巻(ぜにまき)」がなまったとする説、「千巻き(せんまき)」に由来するという説などがあります。ちなみに、時計やおもちゃなどの「ぜんまい仕掛け」に使われる、金属を渦巻き状に巻いたぜんまい(発条)は、植物のゼンマイに形が似ていることから名づけられました。
クイズ一覧はこちら!
Credit
文 / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)予約受付中!
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