日本の文化や伝統に由来する植物や造作、感性で構成された和の庭は、日本庭園に代表されるように、日常から解放され、心が洗われる場所でもあります。
縁側で植物たちと一緒に暮らす
縁側は時を感じる癒やしの空間
日本の建物には、縁側という場所がありました。縁側は室内と庭の間にあり、生活をする上で、とても大切な空間です。近年の建物ではこの縁側にあたる空間は少なくなり、暮らしの庭とのつなぎの部分がなくなりつつあります。子どもの頃より、縁側で遊んだり体感してきた方々は、一度縁側でしたことや、見てきたことを思い出してみると、おのずと「暮らしの庭」が見えてきます。縁側は、季節の風を感じ、香りを楽しみ、空を眺めて時を感じる癒やしの空間です。
太陽の日差しを浴びて昼寝をしたり、秋にはお月見もこの縁側でしました。考えにふける場所でもあり、庭先や畑で採れたさまざまな野菜などを干す場所でもありました。このように、縁側は常に自然と触れ合う空間でした。


縁側と植物たちとの関係は?
軒下に位置する縁側は、室内の延長で、欧米スタイルのデッキのように、靴に履き替える必要がありません。豪雪地帯では、冬の間は折りたたむことができるように工夫された縁側もあります。日本の風土に合った縁側は、暮らしに役立つ植物と身近に付き合える場所でもあります。
暮らしに役立つ植物を植栽するためには、植物たちと付き合う空間環境も同時に考えておく必要があるでしょう。たまたま場所が空いているから植栽するといった単純な発想ではなく、「間」が大切であることを先人は教えてくれています。時代は変われど、日本の暮らしの文化は、風土の中から生まれます。新しいこれからの暮らしの庭を、植物たちと一緒に創造していきましょう。
自然の植物のチカラを活用! 忌避効果のある植物たち
ヨーロッパでは古くから、ポマンダーと呼ばれる植物を使った忌避(きひ)剤が暮らしに欠かせないものとしてあります。日本でも、クスノキからつくられた樟脳(しょうのう)や除虫菊を使った蚊取り線香などがあります。
植物の力を活用したこのような自然素材は、今後さらに見直されていくでしょう。害虫や病気が増えつつある現在、ガーデニングで育てることのできる有用植物は、さらに普及していくと思われます。
暮らしに役立つ植物たち



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