愛犬の暮らしにハーブを! レモングラスの乾燥方法と虫よけ&消臭ナチュラル活用術
夏の日差しをたっぷり浴びたレモングラスが、最も香り高く育つ初秋。庭で育てたレモングラスを収穫&乾燥させて、愛犬の暮らしに活かしてみませんか? ハーバルセラピストの資格を持ち、ペットのための自然療法も学ぶ海野美規さんがナチュラルな虫よけ&消臭アイテムとしておすすめの香り袋(サシェ)など、レモングラスの使いこなしアイデアを3つご紹介。犬に優しい使い方、注意点も解説します。
目次
レモングラスの収穫

初秋は、レモングラスの収穫にぴったりの季節です。夏の日差しをたっぷり浴びて大きく育ち、香りも一番豊かになる時期。葉が青々としていて、茎がしっかり太くなっているものが収穫の目安です。爽やかな香りを楽しみながら収穫しましょう。

我が家では、庭のレモングラスが伸び放題になってしまいました。収穫しつつ、枯れた葉や傷んだ葉を取り除いて、風通しをよくしておきたいと思います。レモングラスは寒さに弱いため、これから11月中には収穫を済ませて冬に備えましょう。
収穫したレモングラスは、乾燥させて、愛犬との暮らしに活用しましょう。
レモングラスの乾燥方法

■自然乾燥(天日干し)
1. レモングラスをきれいに洗い、水気をしっかり拭き取ります。
2. 茎から葉を外し、扱いやすい長さに切ります。
3. 風通しのよい日陰に吊したり、ザルなどに広げたりして乾燥させます。

4. 完全に乾燥したら、密閉できる容器に入れて保存します。

ポイント:直射日光下での乾燥は避けてください。香りが飛んだり、変色する可能性があります。
■電子レンジを使う
1. レモングラスをきれいに洗い、水気を拭き取り、細かく切ります。
2. 耐熱皿に重ならないように広げます。
3. 電子レンジで短時間ずつ(600Wで1分など)加熱し、様子を見ながら乾燥させます。
ポイント:加熱しすぎると焦げてしまうので、少しずつ様子を見ながら加熱してください。
乾燥レモングラスの愛犬への活用アイデア

乾燥させたレモングラスは、フレッシュのものよりも香りが強く、さまざまに活用できます。ただし、レモングラスには犬にとって有毒になりうる成分が含まれ、また消化も悪いため、犬が口にしないよう注意が必要。使用する際は様子をよく観察しましょう。
レモングラスの活用法には次のようなものがあります。
●香り袋(サシェ)

乾燥させたレモングラスを細かく刻み、通気性のよい袋に入れます。使用する袋は、お茶パックがおすすめ。これを犬のベッドやケージ、おもちゃ箱などに入れておくと、香りで虫を遠ざける効果が期待できます。
<作り方>

1. 乾燥レモングラスを適量、細かく刻みます。

2. お茶パックなどの目の細かい袋に入れ、袋の口をしっかり閉じます。


ポイント:犬が袋を破って中身を食べてしまわないよう、手が届かない場所に置くか、丈夫な袋を使用しましょう。
●消臭剤
乾燥レモングラスをそのまま容器に入れて、犬の部屋の消臭剤として活用できます。特に、湿気がこもりやすい場所やニオイが気になる場所に置くと効果的です。
●虫よけスプレー
乾燥レモングラスを煮出してハーブティーを作り、それを冷まして虫よけスプレーとして使う方法もあります。
<作り方>
1. 乾燥レモングラスを適量、鍋に入れ、水を加えて煮出します。
2. 冷めたら、スプレー容器に移します。
3. 犬のベッドや玄関、ベランダなどに吹きかけます。
注意点:犬に直接スプレーするのは避け、顔まわりにもかからないように注意しましょう。
乾燥レモングラスは、アロマオイルよりも香りが穏やかで、より安心して活用できる場合があります。ただし犬が嫌がるようなら、無理に使うのはやめましょう。
「選択の自由」が詰まったおもちゃのバスケットをより快適に

我が家の愛犬あんには、自分のおもちゃを入れたバスケットがあります。
あんにとって、このバスケットはただの収納スペースではありません。それは、あん自身の「選択の自由」が表現される、特別な場所です。

バスケットの中には、遊びすぎてボロボロになったロープ、噛みごたえのあるイカ形のおもちゃ、音のならなくなったボールやぬいぐるみ、そして小さくて転がしやすいボール……。 あんはおもちゃを鼻でツンツンと押したり、前足でちょんと触ったりして、一つひとつ吟味します。そして「今日はこれ!」と決めたおもちゃをくわえて、私のところに持ってきます。
あんがおもちゃを一つずつ選び、今日の気分に合ったものを見つけ出す姿は、小さな命にもちゃんと意志があることを教えてくれます。この行為は、単なる遊び道具を選ぶだけではなく、あんが自分の意志で何かを決めるとても大切な時間です。
いつも人間の指示に従うだけでなく、自分で物事を決められる機会があることは、犬のストレスを大きく軽減する。これは、犬の心の健康にとって非常に重要なことです。
あんのおもちゃは、どれも使い古されて薄汚くなったものばかりです。捨てちゃおうかなと思うこともあるのですが、あんが大事にしているようなので、そのままにしています。
レモングラスの手作りサシェは、爽やかな香りで、おもちゃを清潔に保ち、あん自身にもリラックス効果をもたらしてくれると思います。

Credit
写真&文 / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
- リンク
記事をシェアする
冬のおすすめアイテム
キャンドルランタン ウォール(GARDEN STORY Series)
温かな雰囲気を演出するガーデンランタンは、単体でポイントに使っても、いくつか並べても◎。スマートなデザインのランタンにお好みのキャンドルやライトを入れて、ガラス越しに明かりを楽しめます。背面には取り付け穴付き。
編集部おすすめ記事
新着記事
-
ガーデン&ショップ

“ロングライフ・ローメンテナンス”で都立公園を豊かに彩るコンテスト「第4回東京パークガーデンアワード …
2022年に代々木公園から始まった「東京パークガーデンアワード」。第2回の神代植物公園、第3回の砧公園に続き、4回目となる今回は、都立夢の島公園(江東区)で開催されます。宿根草を活用して“持続可能なロングラ…
-
園芸用品

バラも果樹も鉢植えでこんなに実る! 全国ガーデナーが選ぶ土の活力素『バイオマイスター』PR
愛知県・牧勝美さんの庭は、つるバラが壁いっぱいに咲きこぼれるコテージと、宿根草や一年草がナチュラルに混ざり合う「秘密の花園」。そんな花いっぱいの庭の片隅で、鉢植えジューンベリーが毎年たわわに実り、ジ…
-
一年草

お正月を迎える“祝いの寄せ植え”。福を呼ぶハボタンを玄関や窓辺に
新しい年を迎える庭に、静かな華やぎを添えてくれるのがハボタンです。葉を幾重にも重ねながら、美しさを深めていくその姿は、繁栄や円満といった縁起の象徴とも重なります。今回紹介する寄せ植えは、アンズガーデ…




























