人気のアフタヌーンティーのテーブルを格上げ! 純白のバイカウツギで作る、簡単&華やか2段アレンジ

瑞々しい緑と純白の花が美しい季節。そんな初夏にぴったりのフラワーアレンジを、人気のアフタヌーンティーのテーブルに飾ってみませんか? フラワー&フォトスタイリストの海野美規さんが、愛らしいバイカウツギを主役にした、2種類のエレガントなアレンジをご紹介。使う花材はたった3種類。簡単なのに華やかなテーブルを演出できます。シンプルな花材でおしゃれに仕上げるテクニックをぜひチェック!
目次
純白のバイカウツギ

ゴールデンウィークの後、梅雨入りするまでの期間は、樹々の新しい葉っぱがとてもきれいですね。みずみずしい新緑色が眩しいくらいです。花の色も、淡いピンクにサクラから、色の濃いピンクのツツジや、紫色のアイリスやフジ、色とりどりのバラなどへ、色のバリエーションがグッと増えてきました。
その中で咲く白い花はよく目立って、とても美しいですね。
バイカウツギ(梅花空木)はアジサイ科の植物で、花の形がウメの花のようで、枝が空洞なことや枝葉の特徴がウツギに似ていることから、バイカウツギという名前が付きました。初夏に純白の花をたくさん付けて、とても爽やかな花です。
「ヌン茶」のテーブルに飾るアレンジ

今月は、午後のお茶、アフタヌーンティーのテーブルに飾るアレンジを作りたいと思います。
アフタヌーンティーといえば、3段のティースタンドにサンドイッチやスコーン、ケーキ、お菓子を乗せて紅茶と共にいただくのが一般的なスタイルです。最近では「ヌン活」「ヌン茶」などと呼ばれてより親しまれているように思います。
ということで、ヌン茶スタイルで、2段アレンジにしてみました。
2段のアレンジメントにすると、少ない花材でもボリュームアップして見えますし、ガラスの器を使えば、上の段からも光が透けてより軽やかなアレンジになります。2段バスケットのほかに、ガラスの脚付きの器を重ねてアレンジしても素敵ですよ。
今回は、2段バスケットを使ったアレンジと、脚付きのガラスのコンポート皿を使ったアレンジ、2種類のアレンジを作りましょう。
用意するもの
<器>

- 2段バスケット
- ガラスの小瓶などバスケットにセットする器
- ガラス製の脚付き器(コンポート)大小1つずつ
<花材>

- バイカウツギ
- オルレア‘ホワイトレース’
- お好きなつる性の植物
アレンジの手順
<バスケットアレンジ>
1. バスケットにガラスの器をセットします。

2. セットした器に水を入れます。
3. バイカウツギをカットして器に入れていきます。


4. オレルア‘ホワイトレース’を入れます。

5. つる性の植物を入れます。

出来上がり!


<ガラスのコンポート皿のアレンジ>
- 器を重ねて2段にして、器に水を入れます。
2. つる性の植物を、円を描くように、器の大きさに沿って入れます。または、リース状に丸くしてから器に入れてもOKです。


3. バイカウツギ、オルレアを入れて完成。



やっぱり人気のアフタヌーンティー

ここ数年、アフタヌーンティーがちょっとしたブームになっています。2022年には、「ヌン活(アフタヌーンティー活動)」が流行語大賞にノミネートされました。
ホテルのラウンジやティールームのようなラグジュアリーな空間で、非日常感を楽しめることや、ティースタンドやティーセット、色とりどりの美しいお菓子がテーブルに並ぶ様子が、写真映えすることなど、インスタグラムをはじめとしたSNSの広がりとも相まって、人気が高まってきたようです。たしかに、ティースタンドに並んだ小さく可愛らしいケーキは、写真を撮りたくなりますし、いろいろな種類のお菓子を一度にいただけるなんて、夢のような時間ですよね。

以前に暮らしていたシンガポールは、観光都市でもあり、市内にはたくさんの高級ホテルがあります。どのホテルもアフタヌーンティーやアフタヌーンティー・ブッフェが盛況で、それぞれのホテルの特徴を楽しむことができます。私は、現地の日本人の友人や、日本から旅行にきた友人とアフタヌーンティーに行くのがとても楽しみでした。
端正なホテルのティールームもいいのですが、もっと手軽に、自宅で「おうちヌン活」というのも人気があるそうです。自分流に好きなスタイルで、仲間と一緒にゆったりとヌン茶を楽しむということです。

そんなおうちヌン茶の際には、ぜひこの2段アレンジを取り入れていただけたら嬉しいです。
Credit
写真&文 / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
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