フラワー&フォトスタイリスト、海野美規さんのWeb上アレンジメントレッスン。今回ご紹介するアレンジメントの方法は、ナチュラルで素朴な「シャンぺトルスタイル」。庭から摘んだお花をアレンジするのにもぴったりです。

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新緑の淡い緑色から、力強く深い緑へと、植物の色が変化しています。ドウダンツツジの爽やかなグリーンを生かして、シャンぺトルスタイルにアレンジしてみませんか。

シャンペトルとは、「田舎風」「田園風」という意味で、フランスの田舎をイメージした、ナチュラルで素朴な雰囲気のスタイルです。フラワーアレンジメントだけでなくインテリアやウェディングなどでも使われ、ここ数年ですっかり人気が定着しました。

<合わせた花>

シャンペトルは「田舎風」という意味なので、合わせる花も、山あいに咲いているようなイメージで選んでみました。

・ドウダンツツジ
・乙女ユリ
・カンパニュラ
・アジサイ
・ガクアジサイ‘ダンスパーティー’
・トルコキキョウ

<花器>

穴あきのポットカバーを器として使いました。
*ビニール袋を二重にして、その中に吸水性スポンジをセットしてあります。スポンジの高さは、器の1/3程度。

<手順>

  1. ドウダンツツジを入れます。

    枝振りを見て、より自然な感じになるように、のびのびと入れていきます。
  2. 乙女ユリを入れます。

    乙女ユリを見ると、下向きに咲くもの、上を向いて咲くもの、横向きのものとさまざまなので、花の向きに注意して入れましょう。横向きのものは、そっぽを向いたようにならないように、お互いに内向きにするとまとまって見えます。
  3. カンパニュラ、ガクアジサイなどを入れます。

    私は、乙女ユリをメインにアレンジしたいなと思い、前の方の目立つところに入れました。トルコキキョウやアジサイは、後ろや横の方に入っています。

今回使った乙女ユリは、会津の山奥に自生している日本原産のユリで、ヒメサユリ(姫小百合)という素敵な名前でも呼ばれているそうです。しかしながら、タネを保存、生産する方が少なく、生態の変化などもあって、年々出荷の維持が困難になっているとのこと。控えめで繊細な花姿がとても美しい花です。いつまでも、後世に残してほしいですね。

お花屋さんで手に入れやすいのは、スカシユリやテッポウユリ、カサブランカなどの大輪のユリ。暑い季節は、清涼感のあるユリが涼しさを演出してくれます。白いテッポウユリなどは、シャンペトルスタイルのアレンジに合います。つぼみの状態で買ってくると、次第に開いていく様子も楽しめます。

あまりつくり込んだ感じにならないように、ラフ&ナチュラルに、摘んできた花をバケツにポンと入れたような雰囲気のアレンジを楽しんでみてください。

Credit

アレンジ作成・写真・文/海野美規(Unno Miki)
パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
http://www.annegarden.jp

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