庭仕事の中で最も面倒で面白くない作業とされているのが雑草取り。そこで活躍するのが除草剤ですが、ただやみくもに使っていては時間もお金ももったいない! 除草剤には複数の種類があり、目的や効果に合わせて適切なものを選ぶのが大事。ここでは除草剤メーカーのレインボー薬品さんに効率的な除草剤の使い方を教わります。除草剤の正しい知識を学び、面倒な作業から解放されガーデニングを楽しみましょう!

Print Friendly, PDF & Email

正しく使えば安心! 除草剤の安全性

正しく使えば安心! 除草剤の安全性
Dean Clarke/Shutterstock.com

「除草剤」と聞くと、使うのがなんだかコワイ、環境への影響が心配、と思われる方もいるかもしれません。しかし、ご安心を。「農林水産省の農薬登録を取得している除草剤」は、農薬として登録するまでに人や生物、環境の安全を確保するためのさまざまな審査をクリアしており、使用方法を守れば安全性が国によって担保されています。

まず、商品ラベルに「農林水産省登録〇〇〇〇〇号」という番号が入っているかを必ずご確認ください。それが農薬登録品の印です。農薬登録品は製品に記載されている使用方法を守ることで、安全性が確保されるようにできています。除草剤を使用する際には、次のことに留意しましょう。

■農薬登録品を選ぶ

■まず製品ラベルをよく読む

■記載以外には使用しない

目的に合った除草剤を選ぶことが大切

除草剤には空き地や駐車場でしか使えないものがある一方で、枯らしたくない樹木まわりや畑、芝生で使えて、雑草だけを枯らすことができるものなど、さまざまな種類があります。効き方の違いには大きく分けて以下の「土にまいて使うもの」と「生えている雑草にかけるもの」の2つがあります。

土にまいて使う除草剤(土壌処理型除草剤)

剤形:粒剤タイプが多い

メリット:
根から吸収させるので雑草発生前から使用が可能なものもある。有効成分が土に留まるため雑草の生えていない状態が長く続く。雑草が小さいうちに使うと片付けはほとんど不要。

デメリット:
薬剤の中和剤がないため、散布する場所をしっかり確認する必要がある。使う場所や目的によって薬剤を選定する必要がある。

使用する際の注意点:
樹木など、枯らしたくない植物の根が生えていると思われる場所には散布しない。傾斜地では使用しない。

雑草にかける除草剤(茎葉処理型除草剤)

剤形:
液剤タイプが多い。

メリット:
家庭向けには生えている雑草にそのまま散布するだけのタイプが多く、処理が手軽。速く雑草を枯らすことができる。土壌を介して他の植物の根からは影響しない製品が多い。

デメリット:
効果の持続がないタイプが多い。(※薬剤よって効果は異なるため、製品ラベルを確認する)

使用する際の注意点:
風が強いと薬剤が飛散し、思わぬところの植物を枯らしてしまう場合があるので十分注意する。

除草剤の特徴から選ぶ

長期間雑草を生やしたくない場合は「土にまいて使う除草剤」

長期間雑草を生やしたくない場合は「土にまいて使う除草剤」

地面にまいて使う除草剤(土壌処理型の除草剤)は、成分が一旦土壌に移行し、それが雑草の根から吸収され、徐々に雑草を枯らします。それと同時に土壌に除草効果のある処理層を形成するので、さまざまな雑草のタネに作用して、長期間雑草の発生を抑えることができます。

使い方:
水に溶かさずに、粒が土壌に落ちるようにまきます。一般的には雑草が生える前から使える除草剤が多く、少し肌寒い時期から春先の雑草が小さいうちに散布しておくと最も効果的。草丈が高くなってしまった雑草の場合には、一度短く刈り取ってから規定量の範囲内で多めに散布するとよいでしょう。

注意点:
庭の樹木や草花など、枯らしたくない植物の根が生えている場所には散布しないよう注意しましょう。傾斜地では成分が流れていってしまうので使用できません。効果にムラがでないように、散布当日はその場所に入らないようにしましょう。

今生えている雑草をすばやく枯らしたい場合は「雑草にかける除草剤」

今生えている雑草をすばやく枯らしたい場合は「雑草にかける除草剤」

雑草にかける除草剤(茎葉処理型)は、成分が植物の葉や茎から吸収され、直接薬液がかかった雑草だけを素早く枯らします。多くは成分が土壌に落ちるとすばやく不活性化するので、植物の根から成分が吸収されることはありません。そのため、枯らしたくない樹木周りやこれから植物を植える予定の場所に適していますが、薬液がかかっていない雑草の発生を抑える効果はありません。

使い方:
ある程度雑草が伸びた(目安:30㎝以下)雑草の葉や茎にしっかりと薬液をかけます。

注意点:
風が強いと薬剤が飛散し、思わぬところの植物を枯らしてしまう場合があるので、十分注意しましょう。成分は数時間で植物に移行しますが、散布後すぐに雨が降ると十分な効果が発揮されないので天気予報を見てから作業しましょう。

早く枯らして長期間雑草を生やしたくない場合は「W効果の除草剤」

早く枯らして長期間雑草を生やしたくない場合は「W効果の除草剤」

上記2つの持続性+速効性を併せ持った薬剤もあります。液剤タイプで土壌の根と植物の葉、茎にも作用し、すばやく雑草を枯らすだけでなく、長期間雑草の発生を抑えます。

使い方:
葉や茎から成分を吸収するので、ある程度伸びた雑草に使用します。薬液が葉や茎にかかるように散布。長期間効かせたい場合は、規定量の範囲内で土壌にしみ込むように散布します。

注意点:
樹木など、枯らしたくない植物の根が生えている場所には散布しないよう注意しましょう。風が強いと薬剤が飛散し、思わぬところの植物を枯らしてしまう場合があるので、十分注意しましょう。

場所や雑草の種類から除草剤を選ぶ

使用する場所や枯らしたい雑草の種類から適した除草剤を選ぶ方法をご紹介します。

例1:空き地や駐車場、墓地など、栽培している植物が他にない場合

→長期間効果が持続する「土にまいて使う除草剤」

長期間効果が持続する「土にまいて使う除草剤」
PingPong56/Shutterstock.com

例2:庭や樹木まわりなど栽培している植物がある場合

→持続効果がなく、狙った雑草だけを枯らすことができる「雑草にかける除草剤」

雑草対策名人になれるコツを伝授!手間ひまかけない効率的な除草剤の使い方
paul Rushton/Shutterstock.com

例3:ブロックのすき間や砂利地

→すばやく枯らせて長期間効果が持続する「W効果の除草剤」

ブロックのすき間や砂利地
Amy Sheehan/Shutterstock.com

以上のように、使用する場所によって適した除草剤を選びましょう。また、非常に枯らすことが難しい雑草の代表例として、スギナやドクダミ、ササやつる性植物などがあります。それぞれに対応した薬剤があるので、製品ラベルをよく読んで選んでください。

季節から除草剤を選ぶ

季節から除草剤を選ぶ

今は一年中除草剤が活用される場面もあります。例えば、秋冬の雑草が生えていない(極小さい)時には、発生前から使える「土にまく除草剤」が特に効果を発揮します。

一方、草丈が高く、成長する時期には葉や茎から成分を吸収する「雑草にかける除草剤」が効果的。その時の状況に応じて選ぶことも必要です。

[インフォメーション]

レインボー薬品ロゴ

レインボー薬品株式会社
住友化学グループの一員として、家庭園芸・緑地管理用薬品及び用品の製造販売を行う。
除草剤を中心に緑地管理事業を担うメーカー。
https://www.rainbow-f.co.jp

Credit

グリーン情報ロゴ

執筆/株式会社グリーン情報
「グリーン情報」は、花・緑、庭に関わるグリーンビジネスをサポートする専門情報誌。全国の園芸・エクステリアの新商品や最新情報を集め、隔月で発行している。
http://www.green-joho.jp/

グリーン情報表紙

再構成/ガーデンストーリー編集部

Print Friendly, PDF & Email