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- グリーンコーディネーターが指南「私のための癒やし空間」ベランダガーデンに設えるためのアイデア&おすすめのアイテム!
「ベランダガーデンはリビングの延長のような空間に」とよく耳にしますが、実際にどのようなものをどう配置すればいいのか分からない……という方も多いのではないでしょうか。今回、そんな悩みにアドバイスをしてくれるのは、ナチュラルな空間づくりで定評のあるガーデニング&雑貨ショップ『みどりの雑貨屋』でコーディネーターとして活躍中のRIKAさん。ベランダガーデンづくりにあるといいおすすめアイテムを教わりました。
目次
狭くても前向きに捉えて自分だけの心地よい空間づくりをしよう
グリーンコーディネーターのRIKAさんはマンション住まいで、ベランダでは当然地植えもできません。けれど、彼女のSNS等で見られる植物いっぱいの瑞々しいベランダガーデンには、多くの人が驚かせられています。あんなに心地よさそうなガーデンづくりには、知恵と創意工夫が盛り込まれていますが、何よりも大切なのは、「小さなスペースを“欠点”ではなく“特性”だと前向きに受け止め、生かすようにしていること」。

小さなベランダを最大限に生かすためには、「広いガーデンと同様、風の通り方や日差しの角度を確認しながら、無機質な空間をいかに自然あふれる場所に見せられるかを考える」というRIKAさん。ある程度の構想が立てられたら、床面や壁面などの基礎を整え、それから鉢・植物を選んでレイアウトしていくのだそう。
「そうして少しずつ整えていくうちに、ほかにはない自分だけの景色が見えてきて、ベランダガーデンが愛しい存在になっていきます。庭のない住まいでもベランダがあれば大丈夫。できることを重ねていくことで生まれた小さな景色が、自身の心を静かに整えてくれるようになりますよ」
心地よい空間づくりのための、アイテム選びのコツ
◆ 無機質で生活感の出やすい箇所を整え、舞台の基礎=背景をつくる
◆ 自分らしいアイテムを選びながら、色・雰囲気・質感・テイストを揃えて統一感を出す
◆ 高低差を意識し、立体感のある景色をつくる
◆ ストーリー性や遊び心を添える
◆ 自分の手を加えたアイテムを取り入れ、オリジナル感を生み出す

実際に使っているアイテムを目的別にRIKAさんがレクチャー!
1. 無粋な場所を隠す
無機質な床や壁、むき出しの配管は、そのままでは冷たい印象を感じさせてしまいます。けれど、天然素材のアイテムで軽く覆うだけで景色はぐっとやわらぐだけでなく、空間の有効活用が可能になります。隠すことは、ごまかすことではなく整えること。こうすることで、植物が似合う空間づくりのための背景となる基礎ができあがり、心地よい空間づくりの大きな一歩で前進させてくれます。
【床を隠すためのアイテム】
ベランダのコンクリートの床を隠すためには木の板を敷きます。何もしないと無機質で冷たい印象になりますが、木の板を並べるだけでウッドデッキを敷いたような温かみが生まれ、植物と自然に調和する空間になります。使用した木材は、「薬品を使わずに熱と水だけの高熱乾燥で防腐・防虫加工が施された、反り曲がりが少ない材を選びました」。

木の板は、「床に固定せずに手前から揃えて敷いただけ」ですが、それだと、床の上に木の板を直接置くと水はけが悪くなり、木の板が腐食してしまう可能性も。そこでRIKAさんは腐食を防ぐために、板の下に樹脂製のデッキをベースとして敷いています。このパネルの固定は一部分にとどめ、いつでも動かせるように配置。板とパネル同士も固定していないので移動が容易で、掃除やメンテナンスもしやすいメリットがあるのだとか。「これなら、賃貸の場合の原状回復が簡単にできますね」。

【壁を隠すためのアイテム】
床が整えられたら、次は無機質なコンクリートの壁をカバーする作業に取り掛かります。使う資材は、植物が映える背景となるだけでなく、板に植物や雑貨をかけられるようにすると、活用度がぐっと高まります。「自分好みの板壁で覆えば、ベランダはがらりと別空間に生まれ変わりますね。空間が何倍も広く感じられるようになり、奥行き感も出てきます」。


壁に固定するには、ラティス固定金具(コンクリート壁用)を使用。引っ掛けて固定するタイプなので、 動かしたい時や掃除の時もすぐに取り外せます。これも原状回復しやすいアイデアです。
【配管を隠すためのアイテム】
ベランダの隅にある1本の排水管が無機質で、無粋な存在感を放っています。そんな排水管には、管のサイズに合わせてカットしたワイヤーメッシュをぐるりと巻き、結束バンドで固定。これだけだと、無粋さはあまり変わりません。

そこで、メッシュにつる性の植物を絡ませれば、立体的な「グリーンの柱」 の出来上がり。限られた空間の有効活用にもなります。

2. 高低差をつくる
すべてのアイテムが同じ高さに並んでいると平面的に見えてしまいがち。ベランダもインテリア同様、高低差をつけることで、景色に立体感やリズム、奥行きが生まれ、視線が自然に動く心地よい空間を生み出すことができます。「植物それぞれの個性も引き立ち、光や風も通りやすくなりますよ」。
【木製ボックス (キャベツボックスなど)】
木製ボックスは、置くだけで自然な高さが生まれる便利なアイテムです。キャベツボックスのような素朴な風合いのある木箱は、それ自体が景色の一部になるうえ、飾り棚や収納箱としても大活躍してくれます。実用性とデザイン性を兼ね備えた、頼もしい存在です。
【花台・プラントスタンド】
線の細いスタンドや花台は高さを出すだけでなく、空間を軽やかに見せることができるアイテムです。床との間に“抜け”が生まれるので圧迫感がやわらぎ、全体がすっきりとまとまります。また、高さの異なる花台を組み合わせて配置すれば、リズミカルな流れが生まれます。

【足場板・レンガなどのブロック】
少しだけ高低差を出したい時には、足場板やレンガなどのブロックを使うといいでしょう。自由に高さを調整できるので、フレキシブルに使えます。

3. ストーリー性や遊び心を添えるためのアイテム
ある程度整ったら、“物語”や“自分らしさ”のあるものを加えてみて。一気に愛着を感じられる、唯一無二のシーンに出来上がります。

【リメイク鉢や缶】
DIYまで行かなくても、鉢をペイントするなどちょっとしたひと手間加えることで、その人らしいオリジナリティが生まれます。手をかけた分だけ愛情も深まり、お庭との距離がぐっと縮まります。

【ガーデンプレート】
ガーデンプレートは、空間の雰囲気を高めてくれる手軽なアイテムです。ちょっと物足りないなと思う場所にひとつかけるだけで、シーンの雰囲気が高まり、印象的なシーンが作れます。

【車輪風オブジェ】
壁面にひとつ添えるだけで背景に奥行きができて、どこかヨーロッパの庭のような雰囲気を漂わせてくれます。線で構成されたデザインなので、存在感はありながらも圧迫感がなく、小さなスペースでも取り入れやすいアイテムです。

【ガーデンピック】
小さな鉢や寄せ植えにピックを1本差し込むだけで、鉢植えの存在感がぐっとアップ。差し込む方向や高さの変化をつけると、空間にリズムが生まれ、おもしろみも増します。

【ガーゴイルのオブジェ】
少しアンティークな雰囲気を添えたいときに最適のこのオブジェ。植物の間で静かに佇む存在感が、物語を感じさせ、ガーデンの“守り神”のような役割を担ってくれます。

【ワイヤーで作る多肉植物のカゴ】
ワイヤークラフトは線が細いので植物となじみやすく、空間にアクセントをもたらしながら、やさしい抜け感を生み出す、さりげないのに印象に残るアイテムです。 壁に掛ければ空間に軽やかな立体感をもたらしてくれます。

【ワイヤーで作る文字】
好きな言葉やイニシャルをワイヤーで形にして添えると、シーンに動きや軽やかさが加わります。 さりげない演出ですが、メッセージ性とオリジナティが抜群です。

4. そのほかあるといい実用的なアイテム
ベランダは “飾る場所” であると同時に、“ガーデニングする作業をする場所” でもあります。実用的なアイテムも、選び方次第で魅せる空間の一部になります。

【土や薬剤などをおしゃれに収納できるボックス】
出しっぱなしにはしたくないけれど、使う時にはすぐ取り出したい。そんな土や薬剤は、木箱やホウロウ(琺瑯)ボックスに収納します。


【作業台】
植え替えや手入れの時間を快適かつ効率を高めるには、作業台を設けると便利です。使わない時はディスプレイ棚としても活用させると◎。鉢やジョウロ、小さなグリーンを並べれば、ベランダの景色を引き立てるコーナーとして大活躍してくれます。


【掃除道具】
ほうきやちりとりは、どうしても生活感が出やすいアイテムです。けれど、デザイン性のあるものを選べば、使っている時はもちろん、使っていない時も景色の一部として楽しむことができます。

あきらめないで!小さなベランダを自分だけの「幸せ空間」に
小さなベランダでも、屋内インテリアと同様に、バランスよくアイテムを選んでいけば、自然と自分らしい空間に仕上げることができます。屋内よりもずっと自由に使うことができる場所なので、遊び心のあるアイテムも積極的に取り入れてみて。自身だけでなく、家族や訪れた人も楽しめる幸せ空間になるでしょう。ぜひ、あきらめないでチャレンジをしてみましょう!
Credit
アドバイス・写真 / RIKA - ベランダガーデニングクリエイター -

ガーデニング&雑貨ショップ「みどりの雑貨屋」
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取材&文 / 井上園子 - ライター/エディター -
いのうえ・そのこ/ガーデニングを専門としたライター、エディター。一級造園施工管理技士。恵泉女学園短期大学園芸生活学科卒。造園会社、園芸店を経て園芸雑誌・書籍の編集者に。ガーデニング以外の他分野のPR等にも携わる。自身もガーデニングを楽しみながら、美術鑑賞や旅行を趣味にする。植物を知っていると、美術も旅も楽しみの幅が広がりますね。
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