過ごしやすい秋の気候は、ガーデニングにうってつけ! 庭づくりがますます楽しくなるこの時期、ペットのための自然療法も学ぶ海野美規さんは、毎年愛犬と一緒にクリスマスを意識した寄せ植えを作っています。今回は、冬から春まで美しさが持続するクリスマスの寄せ植えアイデアと、寄せ植え作りのポイントをご紹介します。
目次
愛犬と一緒に秋のガーデニングシーズン

心地よい秋風が吹き、いよいよ秋の園芸シーズンの到来です。
秋の庭仕事に、豊富なカラーと植物の組み合わせが楽しい寄せ植え作りに挑戦して、贅沢な時間を過ごしませんか。
気持ちのよい秋の陽気に誘われて、いつも寝てばかりの愛犬あんも、珍しく庭での作業に付き合ってくれています。 私の手元を覗き込んだり、足元で寝転んだり、邪魔をする名人ですが、隣にいるだけで作業が何倍も豊かな、心和むひとときになります。
クリスマス風寄せ植えの組み合わせアイデア3つ

今の時期は、秋から冬、さらに来年の春に向けて、長く咲き継ぐ花苗が揃う季節。ぜひいろいろな組み合わせの寄せ植えを試してみたいですね。今回ご紹介するのは、クリスマス風の寄せ植え。冬を越し、来年の春まで楽しめる寄せ植えで、クリスマスの準備を始めませんか?
クリスマス風にするなら、クリスマスツリーのようなコニファーをメインに、合わせる植物で雰囲気を変えるのがおすすめです。植物の組み合わせのアイデアには、次のようなものがあります。
アイデア1<定番のクリスマスカラー>
最もクリスマスの雰囲気が出るのは、緑・赤・白の定番の色。
- コニファー・ゴールドクレスト……緑
- ガーデンシクラメン、チェッカーベリーなど……赤
- ビオラなど……白
アクセントとして、アイビーやワイヤープランツなど垂れ下がるもので動きを出しましょう。
アイデア2<ホワイト系の植物と>
雪を思わせる白やシルバーの植物を使って、洗練された雰囲気に。
- コニファー・ブルーアイスなどのシルバーがかった品種
- シロタエギク、ヘリクリサムなどのシルバーリーフ
- ビオラ、パンジー、アリッサム
など、白系の植物でまとめます。
アイデア3<シックな色と質感で>
コニファーを使わないタイプも一案。深みのある色合いやメタリックな質感で、落ち着いた雰囲気に。深みのある色で統一することで、グッと引き締まった、洗練された印象にまとめましょう。
- ハボタン……光沢のある黒や濃紫など。フリンジ咲きタイプもおすすめ
- ビオラやパンジー……黒、ボルドー色など
もちろん、ここにコニファーをプラスしてもいいですね。
寄せ植えの苗は、ゆったりorぎゅうぎゅう?

寄せ植えを作る際は、花苗が成長した姿を想像して「株間はゆったり」というのが定説です。でも、株間を取って植えると、植え付け直後はスカスカで寂しい感じになってしまいますね。どのくらいの株数を合わせるのか迷うところなのですが、季節や植物のフォルムによって、株数を決めましょう。
例えば、パンジーなどは、もりもりの春の姿を想像して植え付けを。春から夏に作る寄せ植えの素材は、サフィニアやロベリアなど、株が広がるタイプが多く成長も早いので、ゆとりをもって植えるとよいでしょう。
一方、秋から冬の寄せ植えによく使われるガーデンシクラメンやハボタン、プリムラ・ジュリアンなどは、あまり株が広がらないので、少々密に、一見ぎゅうぎゅうに窮屈そうに見えるくらいの株数を合わせても大丈夫です。冬は植物の成長が遅いので、株間を詰め、作った直後から楽しめる形で植え付けるのがおすすめです。
実践! クリスマスの寄せ植え2種を作ってみよう

それでは、一足早くクリスマス風の寄せ植えをしてみましょう。
今回は、コニファーの寄せ植えと、ハボタンのハンギングタイプの寄せ植えの2種類を作ることにしました。
コニファーの寄せ植え

中心に、鮮やかなライムグリーンが美しいコニファー・ゴールドクレスト。その株元には、可憐なニュアンスカラーのビオラを合わせました。
作ってすぐはまだ花数が少なく、少し色合いが寂しいようではありますが、ビオラが大きく育って花をたくさん咲かせると、清楚で華やかな雰囲気になります。
シックなハボタンのハンギングタイプの寄せ植え

ハンギングバスケットは、壁やフェンスなどにかけて、空中に吊り下げることができる寄せ植えです。目線の高い位置に草花を飾ることで、スペースを有効活用できます。
マンションのベランダで楽しむ場合は、吊すことが難しかったりしますので、スタンドを使って飾る方法もあります。土を使って植え込むとかなりの重量になるので、吊すより低い位置に置くほうが安心です。

この寄せ植えには、渋い色のハボタンとシロタエギク、白いビオラとアリッサム、そして差し色にピンクのプリムラを合わせました。こちらは、主に秋から冬にかけて楽しむ寄せ植えなので、株間を詰めてぎゅうぎゅう気味に作りました。
犬は一緒に仕事をするのが好き?

多くの犬は、飼い主のそばにいることが大好きです。それが「仕事」という状況であっても、一緒にいる時間に喜びや安心を感じるようです。
群れで暮らしてきた犬は、家族(群れのメンバー)と一緒にいることで安心感を覚えます。大好きな飼い主がそばにいることは、最も安心できる状態です。また、犬は飼い主の動きや表情をよく観察しています。体を寄せたり、静かにそばで寝ていたりするのは、「そばにいたい」という愛情表現や甘えのサイン。仕事をしている飼い主さんのそばにいることで、コミュニケーションを取っているのではないでしょうか。
そして、飼い主のそばにいれば、おやつをもらえるチャンスがあったり、撫でてもらえる休憩時間があったり、散歩に連れて行ってもらえるなど、「自分にとっていいこと」が起こるかもしれないという期待を抱いているかもしれませんね。
もちろん、独立心が強く、一人の時間を好む犬もいるかもしれませんが、多くの犬にとって「飼い主と一緒にいる時間」は、場所や状況にかかわらず、幸せな時間であると言えるのではないでしょうか。

我が家の愛犬あんの場合、庭仕事は彼女の「仕事」ではないのですが、何やらとても忙しそうです。私たちと一緒になって、何か作業することは、お手伝いをしていると思っているのでしょう。少々邪魔で私の仕事が捗らなくても、あんにとっても私にとっても大切な時間です。
Credit
写真&文 / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
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