トップへ戻る

バラと草花の“可愛すぎる”花合わせ10選|ときめきが止まらない♡

バラと草花の“可愛すぎる”花合わせ10選|ときめきが止まらない♡

花色の選び方ひとつで、庭の雰囲気も、見る人の気持ちもがらりと変わります。もっと素敵に、もっと自分らしく仕上げるなら—— “花合わせ”にこだわってみませんか? この記事ではバラと草花の組み合わせにセンスが光る10の事例をご紹介します。優しさがにじむ淡色コンビ、キリッと引き締めるコントラスト配色、ふんわり揺れる花形の相性など、今すぐ真似したくなるヒントが満載です。あなたの庭づくりにも“ときめく花合わせ”を、ぜひ見つけてください。

Print Friendly, PDF & Email

バラの魅力を最大限に引き出すワンカラーコーデ

庭づくりといえば、たくさんの花色を組み合わせてにぎやかに…と思いがち。けれど、あえて色を絞ることで生まれる“美しさ”があるのをご存じですか? ワンカラーでまとめるといっても、花色にまったく同じものはなく、ほんのりニュアンスの異なる同系色が重なり合う姿は、「調和」の美しさを際立たせてくれます。

ここでは、そんな“ワンカラーコーデ”のバラの草花の組み合わせをピックアップ。静かに、でも確かに心を動かす——そんな色合わせの魔法を、あなたの庭にも取り入れてみませんか?

青に包まれる幻想的なブルーグラデーション

バラと草花のブルーのコンビ

【バラの品種】ブルーグラビティ/四季咲き・木立ち性・樹高120〜150cm・花径約10cm・赤みが少なく青に近い花色を持つバラの一つ。

【草花の品種1】ネペタ/宿根草・草丈20〜80cm(品種による)・開花期4〜10月・紫色の小花が穂状になり、ラベンダーに似た花姿が特徴。

【草花の品種2】サルビア・ネモローサ/宿根草・草丈50〜75cm・開花期5〜9月・濃い紫色のライン状の花が特徴。

【ポイント解説】

淡く儚げなブルー系のバラを際立たせる同系色の花合わせ。色数を絞ることで、より印象的なシーンが作れる好例です。バラには数少ないブルーの花色が持つ幻想的なムードが魅力的。(場所/福山市・ばら公園)

姫感あふれる甘々ピンクのRose&Rose

バラと草花のピンクのコンビ

【バラの品種1】メアリー・レノックス/四季咲き・木立ち性・樹高120〜150cm・花径約10cm・咲き進むと内側からミルキーピンクの花弁があふれ出るように開花。

【バラの品種2】シー・ユー・イン・ピンク/繰り返し咲き・シュラブ(半自立)樹形・樹高120〜150cm・花心が濃いピンクに染まる一重の平咲き。

【ポイント解説】

ピンク色で統一しながら、花形がはっきり異なる2品種を組み合わせて両者の魅力を引き立たせています。樹高と開花周期のほか、優れた耐病性という共通点も組み合わせのポイント。(場所/福山市・ばら公園)

バラ‘メアリーレノックス’
『秘密の花園』の主人公の少女の名前を冠したバラ‘メアリー・レノックス’。耐病性に非常に優れ、香り濃厚。

純白のときめき。甘く静かな花景色

バラと草花の純白コンビ

【バラの品種】ウィリアム・アンド・キャサリン/弱い返り咲き・シュラブ(半自立)樹形・樹高120〜150cm・ウィリアム王子とキャサリン王妃のロイヤル・ウェディングを祝して、この名前が付けられた。

【草花の品種】バイカウツギ‘スノー・ベル’/低木・樹高80〜150cm・開花期5〜6月・バラと開花期が重なる低木。花にはよい香りがある。‘スノーベル’は八重咲きのコンパクトな品種。

【ポイント解説】

アイボリーのバラの周りを純白のウツギがレースのように飾り、株元は斑入りのヤブランの葉で引き締めています。白のグラデーションが静謐かつ華やかなウェディングの雰囲気。(場所/神奈川県・横浜イングリッシュガーデン)

甘さ全開! ピンク密度120%のときめき植栽

バラと草花のピンクのコンビ

【バラの品種】ポンポネッラ/四季咲き・つる樹形・伸長120〜150cm・花径約4cm・ころころとしたつぼみは開くと丸弁抱え咲きになり、愛らしくノスタルジックな雰囲気。

【草花の品種】レッドキャンピオン/宿根草・草丈40〜60cm・開花期4月中旬〜6月

【ポイント解説】

ピンクのバラと小花が咲き競う、甘く華やかな夢の景色。視界いっぱいに広がる“可愛い”に、思わずため息がこぼれます。丸みのあるバラと細やかな花房を持つ草花を組み合わせると、密度の高い花壇に。ピンク同士でも質感の違いがリズムを生みます。(場所/栃木県・あしかがフラワーパーク)

ペールトーンで魅せる、やさしい庭シーン

見る人の心をそっとほどくような、淡くやわらかな花色。ペールトーンの植栽には、華やかさよりも「やさしさ」や「調和」といった静かな魅力が宿っています。白に近いピンク、淡いラベンダー、クリーム色やミルクティーのようなニュアンスカラー……強い主張を抑えることで、それぞれの花が自然と引き立て合い、庭全体に“空気感”が生まれます。今回は、そんなペールトーンで魅せる繊細な植栽例をご紹介。ときに夢のように、心をやさしく包む色合わせの魔法です。

大輪バラと宿根草で魅せるペールトーンのガーリー植栽

バラとカンパニュラ

【バラの品種】クイーン・エリザベス/四季咲き・木立ち樹形・樹高150〜200cm・エリザベス女王の戴冠を記念して名付けられたバラで、樹勢の強健さや花付きのよさで知られる。

【草花の品種】カンパニュラ・ピラミダリス/草丈100cm以上・開花期6〜8月・高性で草姿の美しい種類。

【ポイント解説】

優しいピンクの大輪バラに寄り添うのは、星のような花を咲かせるカンパニュラ。花色は対照的なのに、どこか波長がぴったり。咲き方の違いが引き立て合い、花壇に奥行きとリズムが生まれます。甘すぎない絶妙なトーンバランスが、大人の“ロマンティック”を叶えてくれます。(場所/イギリス)

モーブカラーの大人ロマンティック

ブルーのバラと草花のコラボ

【バラの品種】レイニー・ブルー/繰り返し咲き・シュラブ(半自立)性・樹高120〜150cm・花径約7cm・澄んだ紫の花色が美しく繊細な印象の人気品種。

【草花の品種】ジギタリス/宿根草・草丈30〜180cm(品種による)・開花期5〜6月・ベル形の花が縦に連なり、素朴な咲き姿はイングリッシュガーデンの定番。

【ポイント解説】

儚げな雰囲気の‘レイニー・ブルー’を背景に、ペールトーンの草花を組み合わせた、やさしいグラデーションの花壇。バラは低めに誘引してあり、アイアンの装飾やジギタリスの花穂のフォルムが引き立つよう、繊細に計算されたワンシーン。(場所/愛知県・武島邸)

コントラストで魅せる、印象に残る庭づくり

強さとやさしさ、明るさと深み。異なる色が出会うとき、庭にドラマが生まれます。淡色同士の調和も美しいけれど、はっと目を引く色のコントラストには、見る人の心を惹きつける力があります。たとえば、白とワインレッド、レモンイエローと濃紫、柔らかなピンクに黒葉植物を添えて。
色の“ぶつかり合い”ではなく、“引き立て合い”として使いこなせば、庭は一気に洗練された印象に。今回は、大胆な色合わせで魅せる植栽事例をご紹介します。心に残る庭をつくるヒント、ここにあります。

オレンジ×パープルで魅惑のサンセットカラーリング!

バラと草花

【バラの品種】ブラスバンド/四季咲き・木立ち性・樹高90〜120cm・気温によって花色が淡く黄色くなる。

【草花の品種】ネペタ/宿根草・草丈20〜80cm(品種による)・開花期4〜10月・紫色の小花が穂状になり、ラベンダーに似た花姿が特徴。

【ポイント解説】

補色対比を際立たせるライン状の植栽で、色の印象を強調。バラの樹高を抑えた剪定で、ネペタと草丈を揃えて花を共演させているのもポイント。ネペタの間にところどころ見える濃い紫色はサルビア・ネモローサ。(場所/福山市・ばら公園)

バラ‘ブラスバンド’
整った花形とオレンジから黄色のグラデーションが美しいバラ‘ブラスバンド’。開花性、花色、樹勢、樹形、耐病性などが高く評価された「AARS受賞」品種。

深紅と紫で描くドラマティックな“甘強”花合わせ

バラと草花のコラボ

【バラの品種】ムンステッドウッド/四季咲き・シュラブ(半自立)樹形・樹高90〜120cm・ベルベットの質感の深紅のバラ。濃厚な香りも魅力。

【草花の品種】サルビア・ネモローサ/宿根草・草丈50〜75cm・開花期5〜9月・濃い紫色のライン状の花が特徴。

【ポイント解説】

深みのある赤に、すっと立ち上がる紫のサルビアがアクセント。丸い花と尖った花形の対比も美しく、甘さの中に強さを感じさせる花合わせです。かわいいから一歩進んだ“強めロマンティック”な植栽例。(場所/福山市・ばら公園)

白バラと宿根草で作る光と影のコントラスト

白バラと宿根草

【バラの品種】ウィンチェスター・キャシードラル/繰り返し咲き・シュラブ(半自立)樹形・樹高120〜150cm・英国のウィンチェスター大聖堂の名を冠する白バラ。

【草花の品種】アリウム(白花種)/球根・草丈約100cm・開花期5〜6月・茎の先に丸い花を咲かせるユニークな姿。

【ポイント解説】

白いバラの株の周りを囲むように、ややそれより草丈の低い白いアリウムをリズミカルに配植。まんまるフォルムのアリウムは、バラを引き立たせつつ個性豊かなシーンを作る名脇役として大活躍。ブルーの花はカンパニュラ。白とブルーのコントラストが光と影の効果を発揮します。(場所/鳥取県・面谷内科循環器内科クリニック)

バラとクレマチスの花壁劇場

バラとクレマチス

【バラの品種】ショコラティエ/返り咲き・クライミングミニチュア・伸長150~200cm・珍しい小型の茶色のミニつるバラで、株元から枝先まで株全体に花が咲く。花枝が短く、綺麗な面になるのも特徴。

【草花の品種】クレマチス/宿根草・伸長20〜300cm以上・開花期4月中旬~10月(種類による)・写真の品種は‘はやて’。バラの開花期に合う品種で、節々に花を咲かせ、花付きがとてもよく性質も強健。伸長100~150cm。

【ポイント解説】

ショコラピンクのバラと、濃く鮮やかなクレマチス。どちらも主張しながらも調和し、まるで花同士が語り合うよう。色や花形の組み合わせはもとより、花と花の間に生まれる空間やバランスの美しさが、見る人の心をときめかせる奇跡の共演です。(場所/神奈川県・横浜イングリッシュガーデン)

ワンカラー、ペール、コントラスト──あなたらしい色で彩って

バラと草花

同系色で揃えるワンカラー、淡く優しいペールトーン、そして印象的なコントラスト。色の選び方ひとつで、庭の空気感は大きく変わります。派手さを抑えて洗練を狙うのか、ときめくやさしさを重ねるのか、それとも“はっとする一瞬”を仕込むのか。大切なのは「どんな気分を庭に託したいか」という感覚です。

あなたの好きな花合わせはどれでしたか?

ぜひ、庭づくりのヒントとしてブックマークしておいてくださいね。

Print Friendly, PDF & Email

人気の記事

連載・特集

GardenStoryを
フォローする

ビギナーさん向け!基本のHOW TO