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【プロに聞く!】植物が枯れる主な原因TOP5 世界が注目する最新解決策もご紹介!

【プロに聞く!】植物が枯れる主な原因TOP5 世界が注目する最新解決策もご紹介!

植物を育てているときの心配ごとといえば、植物を枯らしてしまうこと。初心者は植物を枯らしたとき、しばしば「私は植物を育てるのに向いてない」と思いがちですが、それは早計、極論というもの。植物が枯れるのには、ちゃんとした理由があります。理由を知れば、回避も可能。今回は、植物が枯れてしまう主な5つの原因と、その対処法を解説。異常気象が頻発する中、世界の農業市場で大注目の新技術を取り入れた最新資材もご紹介します。

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あなたの庭は大丈夫? 植物が枯れる主な原因5つ!

枯れた植物
FotoDuets/Shutterstock.com

植物を育てたことがある人なら、毎日の水やりなど日々お手入れをしていても植物を枯らしてしまった経験があることでしょう。では、なぜ植物は枯れてしまうのでしょうか? ガーデニングのお悩みを解決する多くの園芸資材の開発・販売を行っている住友化学園芸の牛迫正秀さんによると、家庭のガーデニングで植物が枯れたり、生育不良に陥る主な原因としては、次の5つが挙げられます。

  • 乾燥
  • 根腐れ
  • 光量不足
  • 病害虫
  • 肥料の過不足

これら5つの原因と、それぞれの初期症状について見ていきましょう。

乾燥

枯れた植物
Natalia Kokhanova/Shutterstock.com

5つの原因のなかで、最も短期間で植物を枯らす原因となるのが乾燥です。他の要因ではほんの数日で植物が枯れてしまうことはほとんどありませんが、夏場の鉢植えなどは1日水やりを忘れただけでもぐったりし、乾燥した状態が数日続くと、水をやっても復活せずに枯れてしまうことも多いです。一方、地植えの場合は極端な乾燥は起こりにくいですが、暑さや乾燥が続く際は地植えでも水やりが必要となるケースもあります。

鉢植えの水やりの基本は、表土が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷり水をあげます。ただし、植物(特に観葉植物や多肉植物)は種類ごとに好みの水分加減が異なるため、種類ごとの特性を調べて把握しておくとよいでしょう。

水不足のサインは、土壌が乾燥し、植物の水分が不足すると、葉がしおれて枝先がダランと垂れるのが典型的。また、葉の黄変もよく見られます。初期なら水をあげることで、復活が可能です。また、土が湿っているのにもかかわらず、水切れのような症状が出ることもあります。その場合は、次の項で解説する根腐れが原因かもしれません。

根腐れ

根腐れ
Stanislav71/Shutterstock.com

根腐れとは、水のやりすぎや土壌中にいる病原菌により、根が傷んで腐ってしまうこと。根の先端から腐りはじめ、症状が進むと株全体が腐ってしまいます。水やりの仕方が原因となることが多く、土が常時湿っている状態が続くと、根が呼吸できなくなり、根腐れにつながります。また、水はけや通気性が悪い土、不潔な用土、肥料焼け、根詰まり、大きすぎる鉢なども土が乾きにくく根腐れの原因となります。

根腐れにより根が傷むと、根から水分をうまく吸い上げられなくなり、葉に元気がないなど一見水不足のような症状が現れます。そのため水不足と誤解し、水を多く与えてますます弱らせてしまうことがあるので注意しましょう。土は湿っているのに葉は黄変したりハリがない場合、季節外の落葉は根腐れを疑いましょう。また、土の表面にカビが生えたり、腐ったような臭いがしたり、コバエが発生するなどの症状も根腐れのサインです。

光量不足

徒長
Lorna Roberts/Shutterstock.com

日陰や室内など、光が足りない環境では、植物はうまく生育することができません。茎や枝が徒長して細長く間延びしたり、葉が黄色や茶色に変色したりし、そのままにしておくと株自体が弱ってしまいます。光が足りないとすぐに枯れてしまう、という訳ではありませんが、弱々しく育ち、花や実の数も少なくなるので、健全に育てるためには適度な明るさを確保しましょう。

光量不足で植物が弱ると、葉に元気がなくなって葉が落ちたり、葉の色が薄くなるなどの症状が出るほか、茎がひょろひょろと弱々しく伸びたり、光源に向かって傾いたりします。このような株は日光への耐性が低くなっているため、急に明るい環境に置くと葉焼けを起こしやすく、枯れてしまうこともあるので注意しましょう。

病害虫

害虫
Nadiinko/Shutterstock.com

病気や害虫の発生も、植物が枯れる原因の1つとして考えられます。ちょっとした病気や害虫であれば、枯れてしまうほどの被害が出ないことが多いですが、放置してそのままにしておくと被害が進行し、最終的には枯れてしまうことも。こまめに株の状態をチェックし、病害虫を発見したら早い段階で対処するのがポイントです。

病気や害虫の種類により、その症状はさまざまですが、いずれにしても早期の発見と対処がポイント。日頃から、虫食いや病斑などの異常がないかをこまめにチェックするとよいでしょう。

肥料の過不足

肥料不足
Olya Maximenko/Shutterstock.com

肥料は少ないと養分が足らず、植物が元気に育ちません。一方で、肥料が多すぎるのもNG。肥料が少ない場合は生育不良に陥っても枯れることはあまりありませんが、むしろ肥料過多の場合は枯れるほどのダメージになることもあるので、与えすぎには注意しましょう。多すぎたり、高濃度であったり、根に直接触れる状態では植物にとってはダメージとなり、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。

肥料不足のサインは、葉色が薄くなったり、生長が鈍くなるなどの症状が現れます。一方、肥料の三大要素の1つであるチッ素が過剰になると、葉ばかりが茂ったり、葉色が濃くなる、花や実がつきにくくなる、株全体は大きくなるが軟弱に育ち、病害虫が出やすくなるなどの症状が現れます。特に鉢植えの場合は、夏場の乾燥時にいつもの感覚で施肥すると濃度が高まりやすく、肥料焼けして株が傷み、極端な場合は枯れてしまうこともあります。適切な量の施肥を心がけましょう。

近年は気候変動が大きな課題に

温度
aleks333/Shutterstock.com

近年、ガーデナーの間で「今までどおりの育て方ではうまく育たない」「育てている植物が枯れてしまった」という声をよく耳にするようになりました。最近は夏の高温や豪雨など、今までにない気象条件が頻発するようになりました。猛暑によって植物の生育適温を上回り、また夜温が下がらないことで植物が夏バテしたり、豪雨により傷んだりなど、極端な気候環境は植物への大きなストレスとなります。実際に近年の気象データを見てみると、猛暑日や熱帯夜、豪雨など、極端な気象現象が増加傾向にあることが読み取れます。

猛暑日
全国13地点平均での最高気温35℃以上の日数推移(1980~2023年)。
熱帯夜
全国13地点平均での最低気温25℃以上の日数推移(1980~2023年)。
大雨
全国アメダスでの1時間降水量50mm以上の雨の年間発生回数(1980~2023年)。
※グラフすべて出典:気象庁 | 大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化

今後はこうした異常気象がニューノーマルになっていくと考えられます。これからの時代のガーデニングでは、こうした異常気象に対応できるだけの丈夫な植物を育てることが栽培のポイントになります。

世界が注目! 植物を枯らさないための最新技術「バイオスティミュラント」とは

気候変動による植物の生育への悪影響は、日本だけではなく世界的な問題です。食糧不足への影響も懸念されるため、さまざまな研究が行われている中で、世界中で熱い注目を浴びている農業資材カテゴリーがあります。それが、「バイオスティミュラント」。耳慣れないワードですが、バイオスティミュラントとは、直訳すれば「生物刺激剤」。植物に刺激を与えることで、植物が本来持つ、乾燥や光量不足、暑さ・寒さなど、植物の生育不良を引き起こすさまざまな環境ストレスに対しての抵抗力を引き出し、厳しい環境にも耐えられる丈夫な植物を育てるという、農薬でも肥料でもない、全く新しい技術です。

このバイオスティミュラントの利点は、枯れにくく丈夫に育てるだけではありません。植物自体のポテンシャルを引き出し、パフォーマンスも大幅にアップ。株のボリュームや花付き、収穫量が増加するという効果も実証されています。まさに、今までの農材カテゴリーから一変し、今後の植物栽培ではスタンダードになっていくであろう、夢の新技術なのです。

そんな気になるバイオスティミュラント技術を、家庭のガーデニングにも取り入れられる新商品が、住友化学園芸から2025年春に発売されたバイオスティミュラント活力液「X-ENERGY(エックスエナジー)」。まるでエナジードリンクのような名称ですが、疲れた時ではなく日常的に摂取することで、植物がもっている本来の底力を引き出す効果が期待できます。

植物本来の力を覚醒! バイオスティミュラント成分配合の活力液「X-ENERGY」

バイオスティミュラント成分配合の活力液「X-ENERGY」

「X-ENERGY」は、このバイオスティミュラント成分を配合した家庭園芸用の活力液という、ガーデニングのゲームチェンジャー的製品。植物を刺激して、根張りをよくし、根をグングン伸ばすことで、芽出しや花付きがよくなるだけでなく、夏の暑さや冬の寒さ、日照不足、植え替え時のストレスにも強くなり、暑さや寒さをものともしない、ローメンテナンスでもたくましく育つ植物へと導きます。希釈して使うためコスパがよく、使い続けることで土壌中の微生物が活性化して土質の改善も期待できるのも嬉しいところ。根の活着を促し、また暑さに強い株へと育ててくれるので、夏へと向かう今の時期の植え付けにぴったりです。

花数や家庭菜園の収穫量もアップ! 「X-ENERGY」使用実例

X-ENERGY使用実例
「X-ENERGY」を使用したパンジーと未使用のパンジーの根張りの比較。違いが一目瞭然!
X-ENERGY使用実例
サンパチェンスの比較実験では、花付き・ボリュームが格段にアップ。

その効果のほどは、「使えば実感できる!」と担当者が胸を張るほどの自信作。特に根の生長具合を比較すると、使用した株と未使用の株で歴然とした差が! 植物の生育を支える土台となる根がしっかりすれば、植物全体のパフォーマンスがぐんとアップするのもうなずけますね。近年の酷暑で夏バテしがちな夏野菜や夏の花のケアにもぴったりです。

X-ENERGY使用実例
X-ENERGY使用実例
野菜の収穫量もアップ! 家庭菜園にもおすすめ。

そもそも活力液とは? 液肥との違い

X-ENERGY

この「X-ENERGY」は活力液。液体肥料(液肥)とは異なります。活力液は植物を元気に育てるための液体資材、という点では液肥に似ていますが、肥料成分を含むかどうかが両者の大きな違いです。液肥は植物に養分を与え、勢いよく育てるためには有効ですが、弱った植物に肥料を与えると、元気にさせるどころか根を傷めるなどのダメージとなり、致命傷になりかねません。そんなときこそ肥料分を含まない活力液の出番。活力液は弱った植物にも安心して使えるのが大きなポイント。植物を健康に育てるためのミネラルなどを配合しており、回復させるのに有効です。また、植え付けや株分けの際は根を露出させるため、どうしてもダメージを与えがちになるので、活力液が活躍します。活力液を与えることで、植え替え時の根のダメージを軽減し、根の活着をよくしてより早く生長させる効果も。もちろん、弱った状態で使うだけでなく、定期的に与えることで日々のストレスを軽減し、より健康で丈夫な株に導きます。

5つのパワー成分が植物の健康をトータルサポート!
さまざまな植物に使える汎用性の高さも◎

X-ENERGY

生育アップ・ストレスケア・スタミナキープ・元気回復・ミネラル補給と1本で何役もこなし、植物の生育にまつわることならお任せ! といってもいい万能活力液「X-ENERGY」。その効果を生み出す主な有効成分は、次の5つ。これらが環境ストレスに負けない丈夫な株づくりをサポートします。また、原料の一部は食品製造時に出る副産物をアップサイクルして使用し、環境にも配慮されているのもうれしいポイントです。

  1. ビール酵母抽出物<バイオスティミュラント成分>
    「X-ENERGY」のポイントであるバイオスティミュラント成分。植物に刺激を与えることで根を活性化します。栄養吸収効率もアップ!
  2. 酢酸カルシウム
    植物の細胞壁の結びつきを強固にするため、軟弱でないしっかりと締まった強い株になります。耐寒性を向上させる効果も。
  3. アミノ酸
    植物の生育促進に欠かせないアミノ酸。日照不足や低温といったストレスのかかる環境下での生育もサポートする成分です。
  4. マルチミネラル
    肥料だけでは欠乏しやすく、植物の健全な生育に欠かせない各種ミネラルを配合。
  5. ビタミンB群
    細根の発生などを促すビタミンB1をはじめ、悪条件での生育を改善させる成分。光合成量や開花数、結実数の増加にも効果アリ!

「X-ENERGY」は草花や庭木だけでなく、野菜やハーブ、果樹、観葉植物、そしてサボテンや多肉植物、塊根植物まで幅広く使えるのも魅力。ガーデンや菜園全体に一度にかけてもOKなので、使い勝手も抜群です。

続けて使うのがポイント! 「X-ENERGY」の効果的な使い方

X-ENERGY

「X-ENERGY」の使い方はカンタンで、水で薄めて与えるだけ。植物によって適した濃度は異なりますが、草花・野菜・果樹・庭木などは生育期間中に1週間に1回、約100倍希釈で与えましょう。「X-ENERGY」のチカラを発揮させるためには、1回だけ与えるのではなく、日常使いするのがおすすめ。続けて使うことで植物が本来持っている環境ストレスに対する抵抗力を引き出し、植物の健康維持に役立ちます。土に与えるだけでなく、200倍に希釈して直接葉にかける葉面散布を行えば、微量要素やカルシウムの補給を助けてトマトの尻腐れ症の緩和などに有効。また、種まき時にはおよそ1,000倍希釈で与えると、根張りや芽出しを促す効果があります。

X-ENERGY
キャップ1杯がおよそ20mlなので、100倍に希釈する場合は2ℓのジョウロにキャップ1杯が目安。1,000倍に希釈する際は、約2mlのキャップの凹み部分で計量しましょう。

もっとも、「X-ENERGY」は肥料ではないため、少しぐらい濃度が高くても心配はありません(規定量に従って使用するのが最も効果的です)。コスパもよいのでぜひ日常使いして、より「X-ENERGY」の効果を実感しましょう。肥料分を補う液肥などと組み合わせて使うと、さらに効果的ですよ!

X-ENERGY

ちなみにこの「X-ENERGY」は泡立ちにくい工夫がされているので、液肥や活力剤を希釈する際にジョウロの中で水が泡立って水量が見えにくいという、ちょっとしたストレスからも解放されます。

X-ENERGY

既に暑さが心配になってくるこれからの季節、植物のパフォーマンスを最大限に発揮させるため、ぜひ日々のお手入れに「X-ENERGY」を加えてみましょう!

※飲み物ではありませんので飲まないでください。
※衣服、自動車、壁、大理石、御影石などに液がかかると変色の恐れがあるため、注意してください
※希釈液はその日の内に使用し、使用したジョウロなどはよく水洗いしてください。

「X-ENERGY」を抽選でガーデンストーリー読者様にプレゼント!

X-ENERGY

植物の生命力を引き出す新発売の活力液「X-ENERGY」を、ガーデンストーリー読者から抽選で22名様にプレゼントします。これから心配な猛暑時の夏バテ対策にも、「X-ENERGY」はおすすめ。希釈して水やり時に使うだけの簡単施用で、植物の根張りをよくし、強さを引き出して生育をアップさせます。ぜひ大切な植物でその効果を実感してみてください。
プレゼント商品ご提供/住友化学園芸株式会社 https://www.sc-engei.co.jp/

【ご応募方法】

下記リンクのフォームからご応募ください。

●プレゼント応募締め切りは、4月13日(日)! ご応募お待ちしております。

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