スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
3and gardenの記事
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家庭菜園

【1坪家庭菜園】トマト、キュウリ、ナス…1坪で7種!秋まで収穫たっぷり菜園の作り方
1坪で多種を栽培するバーチカル家庭菜園 家庭菜園を始めるのに広いスペースは必要ありません。むしろそんなに広い畑を持つと、育てるにも、採れた野菜を消費するのにも苦労することになりがち。一般の家庭なら、1坪程度で、夏から秋まで十分すぎるほどの収穫が望めます。限られた空間でいろいろな野菜を育てるには、フェンスなどを使って立体的に仕立てることと、株が立つもの、地中に育つものを組み合わせて栽培することがポイント。 立体的に仕立てられる、つる性の野菜やトマトでスペースを有効活用 フェンスにつるを絡ませて伸びるカボチャ。地面に這わせる場合には広い面積を必要とするが、立体的に仕立てれば省スペースで栽培できる。Keikona/Shutterstock.com 野菜の中には大きく分けて①つるが伸びるもの②つるがなく株が立つもの③地中に実るものの3タイプがあります。これから育てられる夏野菜の中で①はキュウリやゴーヤ、つるありインゲン、カボチャ、メロン、スイカなどがあります。 ナスは生育すると草丈80〜100cm、株幅は50〜60cmになるので、2株以上植える場合は60〜70cmの株間を確保する。Irkhabar/Shutterstock.com ②にはトマトやナス、パプリカ、トウガラシ、枝豆、オクラ、トウモロコシなど、③にはイモ類やネギなどがあります。 ワイヤーメッシュを利用した菜園作り Stason4ik/Shutterstock.com つる性のタイプは通常、支柱を組んでつるを留め付けながら育てます。また、トマトなど草丈が高くなるものも、支柱やフェンスに留め付ける必要があります。支柱のほかに、ワイヤーメッシュなどを利用するのも便利。コンクリートの基礎材として使われるワイヤーメッシュは、メッシュのサイズが10〜15cm角、大きさは1×2mのものが、ホームセンターなどで1枚600〜700円ほどで販売されています。 1坪菜園レイアウト例 例えば奥行き80cmの土地に、上のイラストのようにワイヤーメッシュを4枚設置すれば、約1坪のバーチカル野菜畑ができます。このエリアでどんな野菜が育てられるか、家庭菜園初心者でも育てやすい野菜苗を数多く開発しているカネコ種苗に、1坪菜園のレイアウトアドバイスをいただきました。 【ワイヤーメッシュに仕立てる野菜】 野菜は基本的に日当たり良好な環境が必要なので、ワイヤーメッシュを南東向きに作るのが理想です。 ① 超スィートトマト(1株)/ゴルフボール大くらいの中玉トマトで、1花房から8〜12果の収穫が見込めます。トマトがかかりやすい病害虫への耐性に優れ、丈夫で初心者も育てやすい品種。甘味が強く程よい酸味があり、フルーティーな味わいで、発売以来大人気のスター品種。 ② スィートミニ イエロー(1株)/鮮やかなレモンイエローの果実がたわわに実ります。トロピカルフルーツのような高い糖度があり、裂果(実が割れること)が非常に少なく、安定して収穫できます。 ③ 病気に強いきゅうり うどんこつよし(1株)/キュウリの代表的な病気に、うどんこ病があります。うどん粉を振りかけたように株全体が真っ白になって枯れる病気ですが、この品種は名前の通り、うどんこ病への耐性に優れ、初心者でも安心して育てられます。 ④ ミニカボチャ パンプキッズ(1株)/果実の重さが500g程度のミニサイズのカボチャで、立体的に仕立てやすい品種。カボチャは親づる(最初に伸びた茎)と子づる(親づるから伸びた茎)があり、親づるを途中でカットし、子づるに実を付けさせる仕立てが一般的ですが、初心者にはそのタイミングやカットする箇所が判断しにくく難しく感じられることも。この品種はどのつるにも着果するので、親づるをカットしそびれても安心。 【ワイヤーメッシュの手前で育てる野菜】 ⑤ 鈴なりパプリカ りんりん・らんらん(3株)/4〜5cm程度のミニパプリカ。大型のパプリカと比べて1カ月も早く色づき、上手に育てれば100個近く実ることもあります。株間は60cm程度確保します。 ⑥ 超やわらかナス(2株)/皮も果肉も柔らかくみずみずしいのが特徴ですが、それゆえ流通が難しく、家庭菜園でこそ作ってほしい品種。採りたてを生で食べると、ナスの新たな魅力を発見できます。一般に、ナスは真夏にいったん実りが少なくなりますが、この品種はそうした成り休みがなく、長期間にわたって収穫できます。株間は60〜70cm確保します。 ⑦ ねぎ プラグ苗 極苗/‘植えたら100%失敗しない’を目指し、特殊な技術を用いて作られた、乾燥に強く、活着力に優れたねぎのプラグ苗です。品種は「一翠太(1本白ねぎ)」「九条太ねぎ(分けつねぎ)」「九条細ねぎ(分けつねぎ)」「下仁田ねぎ(1本白ねぎ)」があります。ねぎ苗は株間を10cm程度確保すればいいので、菜園の幅が4mなら最大40株ほど栽培できます。 野菜の魅力を再発見! ‘濃い味’にこだわったサントリーの苗 せっかく自分で育てるなら、味にこだわったユニークな品種を選んでみてはいかがでしょう。例えば、トマトには1万を超える品種があり、味や香り、大きさ、色など、それぞれ個性があります。サントリーが商品開発を行っている「サントリー本気野菜」は、“野菜の味が濃いか?”という視点で食味評価を繰り返してラインアップを揃えています。その中から人気の品種や、今年登場した注目の品種をご紹介します。 甘さを追求したミニトマト「純あま<高糖度接木>」 サントリーオリジナル高糖度専用台木に接木した苗。甘さはほぼイチゴと同じ9〜12度。より甘く、耐暑性、耐病性にも優れた選ばれし1本を台木にしており、誰が育てても安定した高糖度のトマトが約束されています。「接木苗」は初心者にも失敗が少なく栽培も安心。1株で80〜100個ほど収穫できます。 ポイントは、接合部分が土に触れないように植えること。深く植えてしまうと、上についだほうから発根し、台木のよさが生かされないので注意しましょう。台木から新芽が出たら、取り除いてください。 ポリポリ食感でおやつ&おつまみに最適のミニキュウリ「ポリッキュ」 手のひらにのるサイズのかわいいミニキュウリ。植え付けから約1カ月で収穫できる超早生で、初期の収量に優れます。うどんこ病、黒星病に抵抗性があり、着果率はほぼ100%。水切れと肥料切れに注意して栽培します。 ジューシーふんわり食感の「ホワとろナス」 つやつやの真っ白い皮で実りの姿も美しい新品種のナス。果肉はふんわりジューシーで、加熱するととろけるような食感になります。アクが少なめで色移りの心配もないので、和え物などにも重宝します。ナスは収穫時にヘタの部分にトゲが出ることがありますが、「ホワとろナス」は低温期は少し発生しますが、温度上昇後は比較的少ないほう。美味しさのポイントは、果長20cmの「収穫適期サイズ」を守ること。着果率が高く、秋まで長くなり続けるので、水切れ・肥料切れしないように注意して栽培します。 よく実をつける野菜には肥料が必須 植物は実をつけると株の体力を消費します。長く楽しむには、植え込み時に元肥を施し、生育過程でも追肥が必須です。肥料には、水で希釈して使う液体肥料と、土の上に置くタイプの固形肥料があります。固形肥料は土の上に置くだけで効果も長いため使い方が楽ですが、ペットや小さい子どもがいて心配な場合は、液肥を選ぶとよいでしょう。 病害虫対策には天然由来成分の殺虫殺菌スプレーで安心 病害虫で悩むことがあれば、天然由来成分の殺虫殺菌スプレーを選ぶとよいでしょう。「ベニカナチュラルスプレー」は食品成分の水あめ、植物油、有用菌(B.t.菌)という3つの天然系成分でしっかり病害虫を防除。葉を食害するアオムシ、ヨトウムシなどには約2週間効果が持続します。希釈不要のスプレータイプで、ガーデニング初心者でも扱いが簡単です。
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宿根草・多年草

【母の日の花】カーネーションのおしゃれな鉢植えを贈ろう!長持ちのコツもご紹介
カーネーションってどんな花? Nick Pecker/Shutterstock.com カーネーションは、ナデシコ科ナデシコ属(ダイアンサス属)の多年草で、冬でも茎葉を枯らさない常緑タイプです。原産地は南ヨーロッパ、西アジアで、日本には江戸時代にオランダからもたらされました。昔から愛されてきただけに品種改良が盛んで、さまざまな形、色などがあります。また、4〜6月に一季のみ咲くタイプと、開花条件が合えば春から秋まで何度か咲く四季咲きタイプがあります。草丈は10〜30cmほどです。 カーネーションの種類や色 カーネーションは品種が多いので、草姿や花の特徴に注目し、どんなタイプがあるか解説します。 花のつき方で分ける Estudios Miguel/Shutterstock.com さまざまな品種があるなかで、カーネーションの草姿に注目してみましょう。最もポピュラーなのがスタンダード咲きで、花茎を伸ばした頂部に1輪のみ咲くタイプ。1輪のサイズが大きく、豪華なのが特徴です。また、スプレー咲きは花茎が枝分かれしてそれぞれの頂部に花が咲くタイプ。花はやや小ぶりになりますが、たくさん咲いてより華やかに見えるのが特徴です。 花の特徴で分ける antonella.lussardi/Shutterstock.com ここでは、花姿の特徴に注目します。剣弁咲きは、花弁の縁に細かく切れ込みが入るタイプで、カーネーションといえばこの花姿を思い浮かべるくらい一般的です。丸弁咲きは、逆に花弁の縁に切れ込みが入らない、または、ほとんど切れ込みが見られないタイプで、優しい雰囲気をまとっています。また、スター咲きは、正面から見ると一枚一枚の花弁が細く、まさに星のような花姿をしているのが特徴。一つひとつの花はやや小ぶりですが、ブーケなどに使うと個性が際立ちます。 変わった色のカーネーションも! aniana/Shutterstock.com 生花店では、変わった花色に出合うことが多いですよね。時に青いカーネーションを見つけることもありますが、これは白いカーネーションにブルーのインクを混ぜた水を吸わせ、着色したものがほとんど。七色に染まったレインボーカーネーションも同様です。しかし、品種改良の技術が進んだことによって、近年では青紫色の花を咲かせるカーネーションも出てきました。また、複色咲きや絞り咲きなど、複数の花色が混じり合う品種もありますよ! 色の変化がかわいいカーネーション I♡U(アイラブユー) カーネーション I♡U(アイラブユー)は、母の日の贈り物にぴったりの名前。咲き始めは濃いピンクで、咲き進むにつれ淡いピンクへと花色が変化し、夢見るようなロマンチックなグラデーションが魅力です。一輪の花のもちが良いうえに、四季咲き性で暑さにも寒さにも強いので長期間、花を楽しむことができます。これだけでもかわいい1鉢ですが、小ぶりの花は寄せ植えや花壇の花材としても最適。寄せ植えの鉢植えは、世界に一つだけの母の日の贈り物になりますよ! カーネーション I♡U(アイラブユー)やペチュニアを使った寄せ植え。 母の日にカーネーションを贈るのはなぜ? Anastasiia Malinich/Shutterstock.com 女性社会運動家のアン・ジャービスさんは、アメリカの南北戦争時代に「マザーズデー・ウォーク・クラブ」を作って負傷兵の衛生環境改善に尽力し、敵兵にも分け隔てなく介抱したことで知られる人物です。その娘のアンナさんが、彼女の死後に教会で開催された追悼集会で、母のアンさんが愛した白いカーネーションを配ったことから、白いカーネーションが母の日のシンボルとして広まっていったとされています。 カーネーションが持つ意味! 花言葉や色の意味 Belikart/Shutterstock.com カーネーション一般の花言葉は、「無垢で深い愛」。色別の花言葉もあり、白花は「純粋な愛」「愛の拒絶」、赤は「深い愛」、深みのある赤は「私の心に哀しみを」、オレンジは「純粋な愛」、ピンクは「美しい仕草」「上品」「気品」です。 贈る際に気をつけたいポイントは? Mariusz S. Jurgielewicz/Shutterstock.com 黄色いカーネーションには「友情」などの花言葉がある一方、「軽蔑」「嫉妬」と悪いイメージの花言葉を持っているので、贈り物にする際にはご注意を。また、白いカーネーションは、亡くなった母へ贈るものというイメージが強いので、注意したいものです。 カーネーションを育てるポイント ここまで、カーネーションの基本情報のほか、花や種類、花言葉などについてご紹介しました。では、ここからはガーデニングの実践編として、適した栽培環境や植え付け、水やりや施肥、気をつけたい病害虫、増やし方など、育て方について詳しく解説します。 適した環境 Tom4u/Shutterstock.com カーネーションの栽培には、日当たり・風通しのよい場所が最適です。日当たりが悪い場所では間伸び気味の頼りない草姿になり、つぼみがついても開かずにしぼんでしまうことがあるので注意しましょう。また、高温多湿の環境が苦手なため、粘土質の土壌や、水場に近くて低い場所など、水はけが悪くてジメジメした環境を嫌います。カーネーションを地植えにする場合は、水はけ・水もちがよくバランスのとれた土壌づくりがポイントです。有機質資材をすき込んでふかふかとした土壌にし、周囲より少し土を盛って高くしておくと水はけがよくなります。鉢栽培では、梅雨時期には軒下など雨が当たらない場所に移動して管理するとよいでしょう。 土づくり funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの1カ月ほど前に、苦土石灰を表土がうっすらと白くなる程度に散布してよく耕しておきます。さらに植え付ける1〜2週間前に腐葉土や堆肥などの有機質資材を投入し、よく耕して水はけのよい土壌をつくっておくとよいでしょう。事前に土づくりをしておくことで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 植え付け・植え替え AlenKadr/Shutterstock.com カーネーションの植え付け適期は、3〜5月か10〜11月です。ただし、ほかの時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。苗を選ぶ際は、節間が短くがっしりと締まって勢いのあるものを。黄色く傷んだ葉がついているものや虫食い痕のあるもの、ヒョロヒョロと茎葉が長く伸びて弱々しいものは避けたほうが無難です。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗を植え付けます。複数の苗を植え付ける場合は、20〜40cmの間隔を取ります。あまり密に植え付けると、風通しが悪くなって株が蒸れることがあるので、余裕を持たせておきましょう。 地植えの場合、数年は植えたままにしてもかまいません。しかし、大株に育って込み合ってきたら掘り上げ、株分けして植え直し、株の若返りをはかるとよいでしょう。 【鉢植え】 鉢の大きさは、入手した苗よりも1〜2回りほど大きい鉢を準備します。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。苗をポットから出してみて根が白く回っているようなら、軽く根鉢をくずしてから植え付けましょう。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1年に1度は植え替えることが大切。植え替えの適期は10〜11月です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出して根鉢をくずし、新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 水やり Osetrik/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は、気温の高い昼間に与えると、すぐに水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に行うようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。カーネーションは多湿を嫌い、いつもジメジメした状態にしておくと根腐れの原因になってしまうので注意。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 ただし、新芽を多く出して旺盛に生育する時期や、開花期には水を欲しがるので、時期に応じた水やりがカーネーション栽培のポイントになります。 肥料 Pawel Beres/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 3〜5月と10〜11月に、緩効性化成肥料を月に1度を目安に株の周囲にばらまいて、表土を軽く耕して馴染ませます。地植えでは控えめにしてもかまいませんが、鉢植えの場合は肥料を欲しがるので、株の勢いを保つために肥料切れに注意しましょう。 日頃の管理 mihalec/Shutterstock.com 【摘心】 幼苗を購入した場合は、早めに茎の先端を切り取る「摘心」をしておくと、より分枝して茂り、株張りがよくなります。 【花がら摘み】 カーネーションは次々に花が咲くので、終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 【切り戻し】 一通り開花が終わり、草姿が乱れてきたら、切り戻して株の若返りをはかります。新芽がついている部分は残し、地際から草丈の半分くらいの高さを目安にカットしましょう。株が込み合っているようなら、数本の茎を地際から切り取り、風通しをよくします。 夏越し・冬越し Xpixel/Shutterstock.com 【地植え】 ●夏越し 一日中、日差しが強く照りつける場所では遮光ネットを張り、株元に敷きワラをして暑さ・乾燥対策をするとよいでしょう。真夏は鉢に植え替えて、風通しがよく涼しい場所で夏越しさせるのも一案です。 ●冬越し 敷きワラをして寒さ対策をしておきましょう。寒さが厳しい地域では鉢上げして軒下か室内へ移動して管理します。 【鉢植え】 ●夏越し 強い日差しが照りつける暑い環境にさらされると弱るので、風通しのよい涼しい場所で管理しましょう。 ●冬越し 常に寒風が吹き付ける場所を避け、夜でも凍結しない軒下または室内の窓辺などに移動して、暖かい日だまりなどで管理します。 病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 カーネーションが発症しやすい病気は、灰色かび病、立ち枯れ病などです。 灰色かび病は花や葉に発生しやすく、褐色の斑点ができて灰色のカビが広がっていきます。気温が20℃ほど、かつ多湿の環境下にて発生しやすい病気です。ボトリチス病、ボト病などとも呼ばれています。風通しが悪く込み合っていたり、花がらや枯れ葉を放置していたりすると発生しやすくなるので注意。花がらをこまめに摘み取り、茎葉が込み合っている場合は、間引いて風通しよく管理しましょう。 立ち枯れ病は、根や地際の茎から感染する病気です。だんだん生育が悪くなり、葉が黄色くなって株全体に病気が広がり、やがて腐って枯れてしまいます。発生初期に適用のある殺菌剤をかけて防除しましょう。病気が広がるようなら、抜き取って処分します。 【害虫】 カーネーションに発生しやすい害虫は、アブラムシ、ハダニなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 ハダニは、葉裏に寄生して吸汁する害虫です。体長は0.5mmほどと大変小さく、黄緑色や茶色い姿をしています。名前に「ダニ」がつきますが、クモの仲間です。高温で乾燥した環境を好み、梅雨明け以降に大発生しやすいので注意が必要。繁殖力が強く、被害が大きくなると、葉にクモの巣のような網が発生することもあります。ハダニは湿気を嫌うため、予防として高温乾燥期には葉裏にスプレーやシャワーなどで水をかけてあげるとよいでしょう。 増やし方 Montana Isabella/Shutterstock.com 【挿し芽】 挿し芽とは、茎葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し芽ができないものもありますが、カーネーションは挿し芽で増やせます。 カーネーションの挿し芽の適期は、6月頃か9〜10月です。新しく伸びた茎を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。採取した茎(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を2〜3枚切り取ります。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に植え穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。成長して根が回ってきたら植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 【種まき】 カーネーションの種まきの適期は、9月下旬です。種まき用のセルトレイに市販の草花用培養土を入れて種を播き、薄く覆土してください。種が流れ出すことがないように、トレイより一回り大きな容器に浅く水を張り、トレイを入れて底面から吸水させます。発芽までは半日陰の場所に置いて、乾燥しないように管理しましょう。 発芽までは1週間ほどかかります。発芽後は日当たり・風通しのよい場所へ移動しましょう。本葉が2〜3枚出始めたら、黒ポットに植え替えて育苗します。10日に1度を目安に液肥を与えると、生育がよくなります。越年してしっかりした株に育ったら、3〜5月に植えたい場所に定植しましょう。 可愛くて華やかなカーネーションを自宅で楽しもう! santanu maity/Shutterstock.com カーネーションは華やかな花姿が魅力で、意外にも花色は多様に揃うので、コレクションしてそれぞれの個性を楽しむのもいいですね。一度植え付ければ毎年花を咲かせてくれるカーネーションを、ぜひ庭やベランダに取り入れてはいかがでしょうか。
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春の新名所! 横浜「山下公園」の市民参加の球根ミックス花壇
見る人を一気に引き込む! 球根ミックス花壇づくりは今年で7年目 ピンクや白、オレンジ色のチューリップの間に、アネモネやヒヤシンス、スイセンが混ざり咲くこの花壇は、横浜市中区にある山下公園の北側(大さん橋側)の一角にあります。春風に揺られる花に、「わぁ、かわいいー!」と思わず駆け寄る人が続出しています。 2027年開催の国際園芸博覧会「GREEN × EXPO 2027」に向けて、花と緑の取り組みを積極的に進めている神奈川県横浜市。2023年3月25日からは、市内各所で花々の春の装いが楽しめる「ガーデンネックレス横浜2023」もスタートしました。その会場の一つが山下公園で、この花壇は横浜市民が参加してつくられています。 このエリアが毎年、多数のチューリップで彩られ、人々の目を楽しませるようになったのは2017年全国都市緑化フェアのメイン会場になって以来。チューリップやスイセン、ムスカリなど、開花時期の異なる春咲きの球根を数種交ぜてランダムに植え付けるこの手法は、オランダのガーデンデザイナー、ジャクリーン・ファン・デル・クルートさんのデザインや施工、手入れの考え方を山下公園らしくアレンジしたもので、当時、最新の花壇デザインとして話題になりました。 2017年に開催された全国都市緑化フェアの「球根ミックス花壇」。* 2017年の全国都市緑化フェアでは、ジャクリーンさんによるデザインの方法を学んだ横浜出身のガーデナー、平工詠子さんの指導のもと、市民連携花壇講座として公園愛護会の方々が花壇をつくりました。それ以降、平工さんに教わりながら、毎年色合いが異なる球根ミックス花壇がつくられ、2023年で7年目。この花壇づくりの手法は、市内のほかの公園でも実践されて、春の横浜は球根花で彩られます。 2023年2つのテーマの球根ミックス花壇見どころ ピンクが映える「春祭りおとめ」 4月5日の「春祭りおとめ」の様子。 山下公園の大さん橋側入り口から入ってすぐ目の前に広がる花壇のタイトルは「春祭りおとめ」。寒い冬から暖かな春への移り変わりを、青みがかったピンクから暖かなピンクへと変化していく花色で表現しています。 開花は2月下旬のミニアイリスと原種系のクロッカスから始まり、4月末ごろまで開花期が異なる品種がバトンタッチしながら、見頃が長く続きます。 「春祭りおとめ」花壇には、クロッカス4種、ミニアイリス1種、ヒヤシンス2種、スイセン1種、アネモネ1種、チューリップ9種の合計18種が植えられ、4月上旬には上写真のように10種以上の花が同時に楽しめます。 <春祭りおとめの主な品種の特徴> ① 爽やかなラベンダーブルーのヒヤシンス‘アクア’。② 八重と一重が咲き、鮮やかなピンクのアネモネ‘セントブリッジドピンク’は、花びらにシルクのような光沢があるのも魅力。アネモネは、チューリップよりも開花期間が長く安価で、コスパもよいのでおすすめ。花後の丸いタネも観賞価値があります。また、葉の形がよく、地面を隠すグラウンドカバーとしても役立ちます。「ヨコハマブルーガーデン」では、これの青花種を入れています。③ 八重の房咲きのスイセン‘チャフルネス’は、すっきりとした香りのよい品種。 ④ 受賞歴もある人気のチューリップ‘アプリコットビューティー’は、アプリコットからピンクに花色が変わる、やや早咲き種。 ⑤ 花が大きく、花びらの中央が濃いピンクで炎のような色合いが特徴のチューリップ‘アフケ’。⑥ 八重の紫花のチューリップ ‘ブルーダイヤモンド’。八重咲きを入れるとボリュームが出ます。⑦ とても鮮やかで目立つ一重の赤花は、遅咲きのチューリップ‘ヨセミテ’。⑧ 先端が尖った純白花のチューリップ‘ホワイトライアンファター’は、ミックス花壇でもよく使う品種。遅咲きの中でも特に遅く、背が高くて目立ちます。花壇の最後のシーズンを爽やかに飾り、とてもよい仕事をしてくれます。 海と夕日がテーマカラー「ヨコハマブルーガーデン」 4月5日の「ヨコハマブルーガーデン」の様子。 「春祭りおとめ」花壇と隣り合い、港を背景に広がる花壇のタイトルは「ヨコハマブルーガーデン」。横浜のシンボリックカラーである爽やかなブルーと、美しい夕日のオレンジから連想したコンビネーションで、横浜の洗練されたクールな印象を表現しています。 この花壇も、開花は1月上旬のスイセンから始まり、4月末まで、開花期が異なる品種がバトンタッチしながら見頃が長く続きます。 このエリアには、クロッカス4種、ムスカリ1種、ヒヤシンス2種、スイセン2種、チューリップ10種の合計19種が植えられ、4月上旬には上写真のように12種以上の花が同時に楽しめます。 <ヨコハマブルーガーデンの主な品種の特徴> ① 低く咲くのはムスカリ‘バレリーフィニス’。ムスカリの中でも優しい雰囲気のブルー花で、アネモネのブルーよりも淡い色。同系色の濃淡の花を入れると、より繊細で複雑な色合いを花壇の中に表現できます。② きれいなブルー花が特徴のアネモネ‘セントブリッジドブルー’。横浜のシンボルカラーである爽やかなブルーを表現しています。③ 大きな花が咲くチューリップ‘サーモンファンアイク’は、メインカラーとして他のチューリップより多めに入れています。④緑の「がく」がある白花のチューリップ‘ホワイトバレー’ 。白花と緑の間をつなぐ役目に。 ⑤ 花壇の中でもひときわ目立つオレンジ花のチューリップ‘オレンジエンペラー’。花びらに緑のラインが入ります。⑥ 一重のチューリップ‘ネグリタ’は、深い紫色のシックな色合いで引き締め役として活躍します。⑦ 花弁の先端が尖っているピンクのチューリップ‘サンネ’は、フルーティーな香りがあります。花びらの中心が濃く、縁が薄い色合いで、咲き始めは桃色、咲き進むにつれて淡い色になっていきます。⑧夕日を思わせるオレンジ系の花色としてセレクトした八重咲きのチューリップ ‘チャーミングビューティー’。 2つの花壇には春咲きの球根のほか、今は低く目立ちませんが、宿根グラスのスティパや、サンジャクバーベナ、ツワブキ、リグラリア(写真右)、ペンステモン‘ダークタワーズ’ 、キャットミント(写真左)、チョウジソウなども間に植えられていて、球根の花が終わっても、ほかの開花がしばらく続くようになっています。 球根ミックス花壇をつくるのは市民が活動する団体「公園愛護会」 港南区「下永谷八木第二公園」の公園愛護会が植栽した2023年春の花壇。* 2027年開催の国際園芸博覧会の開催地として注目される横浜市内には、約2,700の公園があり、そのうち9割にあたる約2,450もの公園で「公園愛護会(こうえんあいごかい)」が活動しています。この会は、各地の公園を拠点に、地域の人たちが清掃活動や花壇づくりなどを行うボランティア団体で、花苗やタネ、清掃用具やゴミ袋など、作業に必須のものは横浜市から支援してもらい、草刈り機の貸し出しや技術講習、花壇づくりの講習なども受けることができます。 こうした活動は、1961年からスタートした横浜市の事業です。公園愛護会のサポートにより、地域市民が協力して公園の清掃を行い、花を植えるなどの活動をすることは安全な地域づくりにもつながり、SDGsの目標の一つ「住み続けられるまちづくり」にも貢献しています。 2022年10月の山下公園、植え付けの様子。大小さまざまな球根をばらまく作業のひとコマ。* 山下公園の花壇づくりは、毎年秋に公園愛護会に所属する方の中から参加希望者を募り、10月末の植え付け、12月と2月の草取り(有志のみ)、4月の開花の観察と手入れまでを行っています。山下公園での作業経験が、地域の公園の技術アップにもつながるという人気の企画です。 あなたの庭でも実践できる! 球根ミックス花壇の魅力 旭区「鶴ヶ峰公園」では、公園愛護会と近隣の保育園、土木事務所が一緒に花壇づくり。球根をばらまいてランダムに植える作業に、園児たちも楽しく参加。* 山下公園で実践されている球根ミックス花壇は、公園愛護会を通じて各地の公園でも行われ、さらには各家庭での花壇づくりの手法としても普及しています。その魅力は、・長く楽しめる・予想のつかない魅力的な景色が作れる(どんどん変わる) ・組み合わせが無限大また、ガーデニング初心者でもポイントを覚えれば毎年楽しめる花壇づくりです。 旭区「鶴ヶ峰公園」の公園愛護会が植栽した2023年春の花壇。* <球根ミックス花壇の作り方のポイント> 山下公園では例年10~11月に植え付けを行いますが、植え付け時期は、紅葉が始まった頃が目安。ここでご紹介した品種を参考に、この秋はオリジナルの花壇づくりに挑戦してみましょう! ポイント① 早咲き・中咲き・遅咲きの球根を1:1:1〜2:1:2程度の配合でブレンドして植え付けます。 ポイント② チューリップだけでなく、遅咲きのスイセン、クロッカス 、ムスカリなどを入れると花の時期が長くなったり、さまざまな組み合わせの変化を楽しめます。 ポイント③ 植物を何も植えていない場所では、チューリップの球根は平米あたり40〜50球を、宿根草などほかの植物が植わっている場所では、平米あたり5~15球を目安に植えますが、球根がない場所もあると自然な雰囲気になります。 カンタン!気軽にやってみよう! 春のお手入れのコツ 山下公園では、早咲きのチューリップが咲き進んだ4月上旬に、植え付けから参加してきた「公園愛護会」のメンバーが集合し、花壇の観賞会と手入れが行われました。可愛く咲く花々を愛でながら、手分けして短時間で作業は完了! 初心者からベテランまで一緒にできる手入れのポイントをご紹介します。 <球根ミックス花壇のお手入れのポイント> ●種類ごとのポイント チューリップ/終わった花も、終わりかけと思った花も花首の下をポキッと折り取る。光合成の役に立つように花茎を残す(少しでも来年開花しやすくなるように)。落ちた花びらは病気の原因につながることもあるので取りのぞきます。花弁が反って広がりっぱなしの花は、もう終わりのサイン。 アネモネ/花が終わり、自然に花弁が落ちている茎は、切り取らなくてもOK。このあと、花心が膨らみタネがつきますが、アネモネはタネをつけたままでも株が弱ることがありません。タネになる過程も観賞価値があります。種の後に出てくるわた毛がうっとうしいようなら切りましょう。 ヒヤシンス/花が傷んでいたら花茎の根元で切り取る。花が重く倒れていたら、二股や三股に分かれたきゃしゃな小枝を支柱にし、花を地面から起こして自然な角度で支えてあげましょう。自然の枝を使えば花壇に馴染み、目立ちにくくなります。 スイセン/頭の節を手でポキッと折り取る。 アネモネの葉と咲き終わったクロッカスの葉もグラウンドカバーになっています。* ●雑草は抜く?抜かない? 山下公園の球根ミックス花壇では、春の雑草は景色の邪魔になったり、球根の花や葉などの成長の妨げにならない限りは生かしています。その理由は、地表の土が隠れて、緑の草のカーペットの中からチューリップが咲いているような見た目の効果があること、また表土の水分の蒸発を抑えるため、水やりの頻度が減り、手入れの時間も短縮できるからです。早春に芽生えた小球根の葉が草に覆われないように、12月と2月に草取り作業を行っています。 公園愛護会をサポートする横浜市の職員が手入れの説明を行った後、用意された道具を使い、手分けして作業開始。20分もかからずに、ゴミ袋2つ分もの花がら摘みなどが完了。 公園愛護会により毎年、来園者を笑顔にするフォトジェニックな球根ミックス花壇。山下公園で始まった花壇づくりの方法が市民に引き継がれ、横浜市のあちこちの公園で球根花が春到来の喜びを伝えています。2027年開催の国際園芸博覧会「GREEN × EXPO 2027」に向けて、花と緑の取り組みが加速する神奈川県横浜市に、こうして年々花咲く風景が増えています。 2022年オランダで開催された国際園芸博覧会『フロリアード EXPO 2022』では、2027年の国際園芸博覧会のPRとして、山下公園で横浜らしく成長した球根ミックス花壇が『里帰り花壇』としてつくられ、多くの人々を魅了しました。 ●山下公園の花壇の開花状況や、各地の花壇、花壇づくりの動画などを横浜市のHPでご覧いただけます。●「公園愛護会」については、こちら
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育て方

夏の庭でありがちなガーデニングの失敗「水切れ」応急処置法
水切れ症状を覚えましょう 3日ほど家を空けて帰宅したら、鉢植えのバラがこんなありさまに。鉢植えのバラは日陰に取り込んでおきましたが、5鉢のうち鉢サイズの小さかったこの1鉢だけが水切れでグッタリ。つぼみがいっぱい付いているのに、開花前に水切れさせてしまい、大ピンチです。花は咲くでしょうか…。 枝先がぐったり垂れてしまいました つぼみや開花した花がある枝先が、一様に首を垂れてしまいました。これが典型的な水切れの症状です。急に気温が上昇し、油断しているとこのように水切れ状態になることがしばしばあります。 葉の黄変も水切れ症状の一つ 葉の黄変も水切れ症状の一つです。一度黄変すると、パラパラと落葉してしまいます。 つぼみの根元が黒く変色し、折れてしまった箇所もあります。無念。 水切れ大ピンチを救う「腰水」の方法 症状を見つけたらすぐに水やりを行いましょう。鉢穴から水が流れ出てもストップせず、しばらくたっぷり与え続けましょう。鉢の中の温度が高くなっていることがあるので、まずは温度を下げます。次に水切れの鉢がすっぽり入る大きさのバケツを用意します。鉢をバケツに入れ、鉢の2/3ほどが浸かるようにバケツに水を注ぎ、そのまま一晩おきます。こうすると、バラの根が鉢底穴から水を吸います。これを「腰水(こしみず)」といいます。 腰水から2時間経過。だんだんつぼみが上を向いてきました。開いた花も上を向いて咲くようになりました。なんとか復活しそうですが、念のため一晩浸けたまま様子を見ます。 腰水をして1〜2日で復活 翌朝、ほとんどのつぼみがピンと上を向きました。新たな花も開いています。バケツから出して、陽の当たる場所へ。この鉢はピンチから脱しましたが、場合によっては一晩では復活しないこともありますので、そんな時は根気よく、2日くらいはバケツに浸けたまま様子を見ましょう。かなり乾いてしまっていても、奇跡的に復活することがあります。 腰水は1鉢につき1回の限定復活法 ただし、「腰水」の応急処置は1鉢につき1回までの限定復活法と覚えておきましょう。何度も水切れさせると、確実に株が弱り、枯れます。また、開花前に水切れさせると本来の花色や大きさで咲かないことがあります。 水切れを防ぐ5つの方法 留守が多い人は自動灌水機を設置するとよいでしょう。 夏休み、GWなどで、2〜3日留守にすることがある場合は、あらかじめ腰水をしてから出かけます。*バラが休眠期に入る冬は必要ありません。 鉢が小さいと水切れしやすいので、大鉢に植えます。2〜3日の外出ならお出かけ前にたっぷり水をやれば水切れしにくくなります。真夏の場合は、日陰へ移動してから出かけましょう。 水やりを人に頼みます。植物に興味のない親族より、花好きの友人などに頼んだほうが安心です。お土産を忘れずに。 頼める人がいない場合には、ガーデン施工店などに相談してみるのも手です。水やり代行サービスやペットホテルのように、大事な鉢を預かってくれるお店もあります。
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宿根草・多年草

【元気花】アイビーゼラニウムはハンギングにもおすすめ! 育て方のコツをご紹介!
アイビーゼラニウムの特徴とは 長い期間にわたって開花を楽しませてくれるアイビーゼラニウム。その基本情報や特徴について、ご紹介します。 基本情報 nnattalli/Shutterstock.com アイビーゼラニウムは、フウロソウ科テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)の多年草です。多年草とは、一度植え付ければ越年して毎年花を咲かせるライフサイクルの長い植物のことで、コストパフォーマンスに優れています。アイビーゼラニウムは、ペラルゴニウム属のうち、南アフリカのケープ地方が原産地のペルタツムを中心に交配された園芸品種群を指します。草丈は40〜150cm。乾燥を好むため、ハンギングバスケットなどに向いています。 花や葉の特徴 Esin Deniz/Shutterstock.com アイビーゼラニウムの開花期は、4月〜7月中旬、9月中旬〜11月中旬です。花色は白、赤、ピンク、紫、複色、花姿は一重咲き、八重咲きなどがあります。花茎を立ち上げた先端で枝分かれし、複数の花が咲いて大きな色の塊となるので、大変華やかです。葉は肉厚で光沢があり、品種によっては斑が入るものもあります。 アイビーゼラニウムの花言葉は「真の愛情」「結婚」などです。 アイビーゼラニウムとゼラニウムの違いとは phM2019/Shutterstock.com ゼラニウムは、熱帯アフリカ、シリア、オーストラリアなどに分布し、約280種が確認されています。もともとゼラニウム属とされていた植物群は、学問の進化によってゼラニウム属とペラルゴニウム属に分かれました。しかし園芸界ではペラルゴニウム属に分類された植物の多くが、昔からの名残でゼラニウムと呼ばれており、ちょっとややこしくなっています。 園芸界でゼラニウムと呼ばれている植物群は、ゼラニウム、アイビーゼラニウム、センテッドゼラニウム、ペラルゴニウムの4つに大きく分類されます。このうちアイビーゼラニウムは、前述のように南アフリカのケープ地方が原産地のペルタツムを中心に交配された園芸品種群。西洋ヅタのようなフォルムと、肉厚で光沢のある葉が特徴で、枝が下垂する性質を持っています。 アイビーゼラニウムの育て方のポイント8つ ここまで、アイビーゼラニウムの基本情報や特徴、花言葉などについてご紹介しました。ここからはガーデニングの実践編として、植え付けや水やり、施肥、花がら摘みや病害虫対策など、育て方について詳しく解説します。 1.栽培に適した環境 アイビーゼラニウムは、日当たり、風通しのよい場所を好みます。日当たりの悪い場所では花色や葉色が冴えずに花つきも悪くなり、徒長して軟弱な株になるので、日光不足に注意してください。 土壌は水はけ、水もちのバランスがよく、有機質に富んだふかふかの状態を好みます。また、弱アルカリ性から中性の土壌を好むので、庭植えでは植え付けの1カ月ほど前に苦土石灰を散布しておくのがポイントです。水はけの悪い場所では盛り土をして、周囲より少し高くしておくとよいでしょう。多湿を嫌うので、鉢栽培の場合は水の与えすぎに注意します。 また、アイビーゼラニウムは寒さをやや苦手とするので、寒くなる前に鉢に植え替え、室内の窓辺など日当たりがよく暖かい場所に移動して管理しましょう。 2.用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 アイビーゼラニウムは弱アルカリ性から中性の土壌を好むので、植え付けの1カ月ほど前に苦土石灰を、表土がうっすらと白くなる程度に散布してよく耕しておきます。さらに植え付ける1〜2週間前に、腐葉土や堆肥などの有機質資材を投入し、よく耕して水はけのよい土壌をつくっておくとよいでしょう。このように事前に土づくりをしておくことで次第に分解して土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 3.植え付け・植え替え AlenKadr/Shutterstock.com アイビーゼラニウムの植え付け・植え替えの適期は、4月中旬〜5月、または9〜10月です。ただし、ほかの時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。苗を選ぶ際は、節間が短くがっしりと締まって勢いのあるものを。黄色く傷んだ葉がついているものや虫食い痕のあるもの、ヒョロヒョロと茎葉が長く伸びて弱々しいものは避けたほうが無難です。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、軽く根鉢をほぐして植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。複数の苗を植える場合は、20〜40cmの間隔を取っておきます。 庭で育てている場合は、寒くなる前に鉢に植え替えて、室内の窓辺など暖かい場所へ移動しましょう。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、5〜7号の鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから草花用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗をポットから取り出して軽く根鉢をくずし、鉢の中に入れて高さを決めたら、少しずつ土を足して植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出さないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してみて、根が詰まっていたら、根鉢をくずして古い根などを切り取りましょう。根鉢を小さくして、元の鉢に新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 4.水やり Ivanko80/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えましょう。 真夏は、気温の高い昼間に水やりをすると、すぐに水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に水をやると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に行うようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまうので注意。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。アイビーゼラニウムは多湿を嫌うので、乾燥気味に管理するのがポイントです。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。また、冬もカラカラに乾燥させることのないように、控えめにしながら水やりを続けてください。 5.肥料 Sarycheva Olesia/Shutterstock.com 【地植え・鉢植え共に】 春から秋までの生育期には、10日に1度を目安に液体肥料を与えて、株の勢いを保ちましょう。ただし、真夏はかえって株が弱るので、肥料を切らしておくことがポイントです。 6.日常のお手入れ・注意点 mihalec/Shutterstock.com 【花がら摘み】 アイビーゼラニウムの終わった花は、適宜摘み取りましょう。株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。花房が全て咲き終わったら、花茎の根元から切り取りましょう。 【切り戻し】 草姿が乱れてきたら、適宜切り戻して株の若返りをはかります。地際から草丈の半分くらいまでを目安に、深めにカットしましょう。梅雨頃からの高温多湿の時期の前に行うと、株が蒸れやすくなるのを防ぎ、風通しよく管理することができます。 【夏越し】 高温多湿の環境を嫌うため、鉢植えで栽培している場合は梅雨の時期は日当たりのよい軒下などに移動して雨が当たらないようにするとよいでしょう。真夏は風通しがよく、涼しい半日陰の場所へ移動します。 【冬越し】 冬は地植えしている場合も寒くなる前に鉢に植え替えて、室内の窓辺など暖かい場所へ移動します。 7.注意すべき病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 アイビーゼラニウムが発症しやすい病気は、灰色かび病、うどんこ病などです。 灰色かび病は花や葉に発生しやすく、褐色の斑点ができて灰色のカビが広がっていきます。気温が20℃ほど、かつ多湿の環境下で発生しやすい病気です。ボトリチス病、ボト病などとも呼ばれています。風通しが悪く込み合っていたり、終わった花や枯れ葉を放置していたりすると発生しやすくなるので注意。花がらをこまめに摘み取り、茎葉が込み合っている場合は、間引いて風通しよく管理しましょう。 うどんこ病は、カビによる伝染性の病気です。葉、新梢、つぼみに発生しやすく、表面が白く粉を吹いたような状態になり、放任するとどんどん広がるので注意。対処せずにそのままにしておくと光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発病しやすくなります。うどんこ病が出たら病気の葉を摘み取って処分し、適用の殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 【害虫】 アイビーゼラニウムに発生しやすい害虫は、アブラムシ、カイガラムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 カイガラムシの体長は2〜10mm。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと植物を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われており、薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 8.増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com アイビーゼラニウムは、挿し芽で増やすことができます。 挿し芽とは、茎葉を切り取って地面に挿しておくと、発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物のなかには挿し芽ができないものもありますが、アイビーゼラニウムは挿し芽で増やせます。 アイビーゼラニウムの挿し芽の適期は、6月頃か9〜10月頃です。新しく伸びた茎を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を半分くらいに切り取ります。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に植え穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。明るい日陰に置いて適宜水やりをしながら管理し、発根して十分に育ったら植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 アイビーゼラニウムをハンギングで育てるコツ nnattalli/Shutterstock.com アイビーゼラニウムは乾燥を好むため、乾燥しやすいのが難点のハンギングバスケットで活躍する植物です。茎が下垂するように長く伸びるため、高い場所に飾って流れるようなラインを強調し、アイキャッチにするのがおすすめ。花つきをよくするためにも、日当たりのよい場所に飾りましょう。 アイビーゼラニウムの代表的な園芸品種は Vika Lilu/Shutterstock.com アイビーゼラニウムは、多様な品種が揃います。ここでは、特に人気の高い品種を取り上げてご紹介しましょう。 エレガンテ 淡いピンクの花を咲かせる‘エレガンテ’は、‘エレガンス’とも呼ばれています。アイビーに似た肉厚な葉の縁に、白またはピンクの斑が入るのが特徴です。斑は気温が高い時期は白に、気温が低くなるとピンク色になります。草丈は20〜30cmで、コンパクトにまとまりやすいのも長所の一つ。生育旺盛でよく分枝します。 シュガーベイビー 花も葉もやや小ぶりで可憐な姿が魅力。シリーズ展開されて、花色はピンク、紫、白、赤などがあります。草丈は40cmくらいで、匍匐するように生育するので、窓辺のフラワーボックスなどにおすすめ。 トミー ドイツで生まれた「シビルシリーズ」の一品種が‘トミー’。黒みを帯びたダークレッドのシックな花色で、八重咲きとなる人気の高い品種です。草丈は40cm前後。花つきがよく、ゴージャスな雰囲気をまとっています。 アイビーゼラニウムをハンギングや寄せ植えで楽しもう Sebastian Janicki/Shutterstock.com 適した環境で管理すれば、長い期間にわたって開花を楽しめるアイビーゼラニウム。乾燥を好むので、ハンギングバスケットやコンテナなどで活躍します。さまざまな種類のアイビーゼラニウムを寄せ植えにした大型のハンギングバスケットを作ってアイキャッチにするのも素敵ですね。ぜひ庭やベランダにアイビーゼラニウムを迎えてはいかがでしょうか。
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宿根草・多年草

シャクヤク(芍薬・ピオニー)初夏に花開く絢爛豪華な大輪花
よく似た花姿の美しい花 シャクヤクとボタン 美しい人を形容する言葉に、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」というものがあります。この中でも、シャクヤクとボタンは、両者ともに多くが大輪八重咲きの艶やかな花。一見よく似たこの2つの花ですが、それぞれの違いをご存じでしょうか? シャクヤク(左)とボタン(右)。 シャクヤクとボタンはどちらもボタン科ボタン属。花弁が何枚も重なり合う絢爛豪華な大輪花を咲かせます。 両者の最も大きな違いは、ボタンは樹木(木本性)なのに対し、シャクヤクは草(草本性)であること。英名はどちらもpeonyですが、特にボタンをtree peonyと呼ぶことによって両者を区別しています。 他にも、丸みと艶のある葉のシャクヤクに対し、ギザギザで光沢のない葉を持つボタン、シャクヤクのつぼみはやや丸く、ボタンは少しとがっていること、ボタンよりも花の咲く時期がやや遅いのがシャクヤクなど、よく観察することでシャクヤクとボタンを見分けることができますよ。 人々を魅了し続けるシャクヤクの花 このようによく似たシャクヤクとボタンですが、季節が巡るとまた芽を吹く宿根草であるシャクヤクは、よりガーデンに取り入れやすい植物。イングリッシュガーデンの基礎をつくり上げたガ―トルード・ジーキルや、ナポレオンの皇妃で美しいバラ園をつくったことで有名なジョゼフィーヌなどに熱愛された花でもあります。花期はやや短めですが、まあるいつぼみからあふれるように幾枚もの花弁を開き、花の形状も花色も極めて多彩。花後につくさやが割れると、中からは黒と赤の鮮烈なコントラストを描くタネが現れます。品種によってはかぐわしい芳香を持つものもあり、野生種に多い一重の花もはかなげな美しさを持っています。 花後につけるさやが開くと、色鮮やかなタネが。 シャクヤクの原産地は、中国やバルカン半島、シベリアなど。フランスやアルバニアを原産とするシャクヤクは、古くは15世紀頃からヨーロッパに普及しました。18世紀になると、中国を原産とするシャクヤクもヨーロッパに伝えられ、英国キュー王立植物園にコレクションがつくられたほか、育種も盛んにおこなわれて、19世紀後半には次々に新品種が登場。マネ、モネ、ルノワールなどの印象派の画家の手により、絵のモチーフとして多く描かれました。一方、日本でも奈良時代の頃に中国からシャクヤクが伝来し、観賞用の花木として広まりました。特に江戸時代には高いレベルで栽培されていたようです。シャクヤクの園芸品種は3,000種を超えるといわれるほどで、洋の東西を問わず、今日に至るまでその豪奢な美しさで人々を魅了し続けています。 シャクヤクの育て方 シャクヤクの花期は5~6月頃。植え付けは9~10月頃に行います。新しい根の伸びる秋以外に根をいじると生育が悪くなるため、適期以外の植え付けや植え替えは避けたほうが無難です。日当たりと水はけがよく、肥沃な場所を好みます。根張りがよく、大きく葉が茂るので、その分のスペースを確保して栽培しましょう。鉢植えの場合は、根詰まりしないように2~3年を目安に植え替えます。 水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと。肥料もたっぷりと必要なので、元肥のほか、春の芽出し肥、花後のお礼肥、秋の追肥や冬の寒肥を与えると花付きがよくなります。つぼみがついたら、頂点の大きなものを残して摘蕾すると大きな花が咲きます。花後には花がら摘みを忘れずに。つぼみに灰色カビ病が発生すると、花が咲かずに終わってしまうことがあるので、高温多湿や風通しの悪い状況を避け、発生してしまったら殺菌剤などで対処しましょう。 シャクヤクの新芽。 宿根草なので、冬は葉を落として地上部が枯れますが、春にはまた新芽を吹いて成長します。大株になったら、株の更新を促すためにも、4~5年に一度ほど株分けをするとよいでしょう。
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樹木

【香りのハーブ】ギンバイカはトピアリーやシンボルツリーにも好適! 育て方のポイント5つ
ギンバイカの特徴とは 白い花が清楚ながらも華やかな印象のギンバイカとは、どんな植物なのでしょうか。ここでは、ギンバイカの基本情報や特徴、花言葉について解説します。 基本情報 High Mountain/Shutterstock.com ギンバイカは、フトモモ科ギンバイカ属の常緑低木。原産地は地中海沿岸からヨーロッパ南西部で、暑さには強い一方で、寒さにはやや弱い性質です。ギンバイカは漢字で「銀梅花」と書き、白い梅のような花を咲かせることに由来。西洋ではマートルと呼ばれ、花はもちろん葉も芳香をもつために古くからハーブとして利用されてきました。樹高は1〜3mで、あまり大きくなりすぎずに扱いやすく、生け垣やトピアリーとしても利用できます。 花や葉の特徴 croquette/Shutterstock.com ギンバイカの開花期は5〜6月で、花色は白。5弁花に多数の細長いしべが展開し、小さいながらも花つきがよいため、満開時は見応えがあります。開花後には黒い果実ができ、秋が深まる頃に熟します。葉は楕円形で先端がややとがっており、摘み取って揉むと芳香がたち、料理の香りづけにも利用可能です。 花言葉 S.Zykov/Shutterstock.com ギンバイカの花言葉は、「愛」「愛のささやき」「高貴な美しさ」「愛くるしさ」など。古代のエジプトやギリシャ、ローマなどでは、愛を象徴する女神に捧げるために用いられてきたことから、このような花言葉が与えられたとされています。そのため、結婚式のブーケなどにも好んでも取り入れられるようです。2022年には、エリザベスⅡ世女王の国葬の際、棺に飾られた植物としても話題となりました。 ●英国王室に受け継がれる「ロイヤルマートル」と森の治療薬レモンマートル活用法 ギンバイカの栽培のポイント7つ ここまで、ギンバイカの基本情報と、花や葉の特徴、花言葉などについてご紹介してきました。では、ここからはガーデニングの実践編として、適した栽培環境や植え付け、水やりや施肥、気をつけたい病害虫など、育て方について詳しく解説します。 1.栽培に適した環境 barmalini/Shutterstock.com ギンバイカは日当たり・風通しのよい場所を好みます。半日陰の環境でも育ちますが、あまりに日当たりがよくない場所では、花つきが悪くなってしまうので注意してください。また、水はけ・水もちがよく、有機質に富む肥沃な土壌を好みます。 ギンバイカは、暑さには強い一方で、寒さにはやや弱い性質を持っています。ほとんど凍結することがない暖地であれば戸外で越冬できますが、最低気温がマイナス5℃以下になる地域では鉢栽培にして、季節に応じて適した場所に移動しながら管理するとよいでしょう。 2.土づくり Wstockstudio/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの約2週間前に、直径・深さ約50cmの穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込んで穴に戻しておきます。このように土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の花木用培養土を利用すると手軽です。自身で用土を配合する場合は、赤玉土中粒、日向坂土、腐葉土を等量ずつ混ぜ合わせて用いるとよいでしょう。 3.植え付け・植え替え Jurga Jot/shutterstock.com ギンバイカの植え付けの適期は3〜4月、植え替えの適期は5月頃です。ただし、ほかの時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、根鉢を軽くくずして植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。 暖地では植えたままにしてもかまいません。しかし寒さにはやや弱いので、マイナス5℃以下になる地域では鉢に植え替えて、暖かく日当たりがよい場所で越冬させてください。 【鉢植え】 ギンバイカを鉢で栽培する場合は、入手した苗木よりも1〜2回り大きな鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから花木用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗木を鉢の中に仮置きして高さを決めたら、根鉢を軽くほぐし、少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出さないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。ギンバイカはやや寒さを苦手とするので、植え替えの適期は、十分に気温が上がって生育が旺盛になり始める5月頃です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してあまり根鉢をくずさずに、新しい培養土を使って植え直しましょう。 4.水やり topseller/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために枝葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は、気温の高い昼間に水をやると、すぐに水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に水をやると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に行いましょう。 【地植え】 植え付けから2年目くらいまでは、表土が乾いたら適宜水やりをしましょう。その後しっかり根付いたら、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつも湿った状態にしていると根腐れの原因になるので、与えすぎに注意。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。特に開花期や真夏は水を欲しがるので、水切れしないように注意しましょう。 5.肥料 Pawel Beres/Shutterstock.com 【地植え】 植え付け時には、元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。 暖地で植えたままにして栽培する場合は、越年後は毎年2月に緩効性肥料を株の周囲にばらまき、スコップなどで軽く表土を耕し、土に馴染ませます。その後は、株に勢いがないようであれば、液肥を施して様子を見守りましょう。 【鉢植え】 植え付け時には、元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。 越年後、3月頃に緩効性肥料を株の周囲にばら撒き、スコップなどで軽く表土を耕し、土に馴染ませます。その後は、株に勢いがないようであれば、液肥を施して様子を見守りましょう。 6.日常のお手入れや注意点 mihalec/Shutterstock.com ●剪定 【地植え・鉢植えともに】 自然に樹形が整い、幹の生育も遅めなので、毎年形を整える剪定をする程度でOK。剪定の適期は、開花後の6月中旬〜7月中旬です。伸びすぎたり、込み合っているところがあれば、枝を間引く剪定をしましょう。弱々しい枝、内側に伸びている枝、勢いよく伸びすぎて全体のバランスを崩している枝、下向きに伸びている枝などを選んで根元から切り取り、風通しをよくします。勢いよく伸びすぎて邪魔になっている枝などが発生している場合は、剪定適期以外でも、季節を問わず切り取ってかまいません。 ●冬越し 【地植え】 ギンバイカは寒さにやや弱く、関東以西の暖地なら地植えのまま越冬できますが、最低気温がマイナス5℃を下回るエリアでは、寒くなる前に鉢に植え替え、凍結しない場所へ移動して越冬させてください。暖地で地植えのまま乗り切る場合、寒さが厳しくなる時期は、不織布で全体を覆って、風よけや寒さ対策をしておくとよいでしょう。 【鉢植え】 ギンバイカは、寒さにやや弱いので、日当たりのよい軒下や屋根つきのベランダなど、凍結しない場所へ移動しておきましょう。最低気温がマイナス5℃を下回るエリアでは、暖かい室内の窓辺に移動します。 7.注意すべき病害虫 Decha Thapanya/Shutterstock.com 【病気】 ギンバイカは病気にかかる心配はほとんどありませんが、まれにさび病を発症することがあります。 さび病は、かびによる伝染性の病気です。葉にくすんだオレンジ色で楕円形の斑点が現れます。この斑点は、やや細長くイボ状に突起するのが特徴です。症状が進むと斑点が破れ、中から粉のように細かい胞子を飛ばします。放置すると株が弱り、枯死することもあるので注意。発病した葉は見つけ次第切り取って処分し、適用のある薬剤を散布して防除します。 【害虫】 ギンバイカは害虫が発生する心配はほとんどありませんが、まれにカイガラムシがつくことがあります。 カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすい害虫で、体長は2〜10mm。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われており、薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 ギンバイカの増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com ギンバイカは、種まきと挿し木で増やすことができます。ここでは、増やし方それぞれの手順について、解説します。 種まき ギンバイカは、開花後に黒い果実をつけます。種を採取する場合はそのまま熟すまで待って、10月頃に完熟した果実を摘み取ります。中の種を取り出し、果肉を流水できれいに洗い流しましょう。湿らせた砂と一緒に密閉袋に入れて、種まきの適期まで冷暗所で保存します。 ギンバイカの種まきの適期は3月中旬〜4月。黒ポットに新しい培養土を入れて十分に水で湿らせます。保存しておいたギンバイカの種を水で洗い、黒ポットに数粒播いて明るい日陰で管理。発芽後は日当たりのよい場所に置きましょう。本葉が3〜4枚ついたら勢いのある苗を1本のみ残し、ほかは間引いて育苗します。根が回るくらいに成長したら、植えたい場所に定植しましょう。 挿し木 挿し木とは、枝を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物のなかには挿し木ができないものもありますが、ギンバイカは挿し木で増やすことができます。 ギンバイカの挿し木の適期は、7月頃です。その年に伸びた新しい枝を10cmほどの長さで切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を切り取ります。3号くらいの鉢を用意してゴロ土を入れ、新しい培養土を入れて十分に湿らせておきます。培養土に植え穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に移して管理します。その後は日当たりのよい場所に置いて2〜3カ月ほど育苗し、大きく育ったら植えたい場所に定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 ギンバイカを生け垣にする方法 pics five/Shutterstock.com ギンバイカは冬に葉を全て落とさない常緑樹で、また枝葉が密生するため生け垣として利用できます。生け垣にする場合は、約30cm間隔で列植しましょう。求める樹高に成長したら幹の先端をカットし、横から枝葉が密に出るように促します。1年に1度は適期に樹高を抑える剪定をし、密になりすぎている部分は切り取って形を整えるとよいでしょう。 ギンバイカの種類 mizy/Shutterstock.com ギンバイカには数種類が流通しており、ここでは代表的なものをご紹介します。 ヒメギンバイカ 名前に「姫」が入る場合、やや小さめであることが多いのですが、ヒメギンバイカもよりコンパクトにまとまるのが特徴です。ドワーフマートルとも呼ばれています。樹高は1〜1.5mで、剪定などの管理がしやすく、狭小地などにも向いています。葉も小さいのですが、色はやや濃いめです。 バリエガータ 光沢のある葉に白い覆輪が入るタイプで、開花しない時期でもカラーリーフとして楽しめます。樹高は1m前後で、草花とコーディネートしやすいのも魅力です。 花も実も楽しめるギンバイカをぜひガーデンで Svetlanko/Shutterstock.com たくさんのしべを持つピュアホワイトの花姿は愛らしく、満開時には見応えがあるギンバイカ。秋には黒い果実をつける姿も素敵です。花や葉には爽やかな芳香があり、ハーブとしても愛されてきたギンバイカを、ぜひ庭やベランダに取り入れてはいかがでしょうか。
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野菜

自分でも育てられる! 枝豆の基本的な特徴、育て方のポイントを紹介
枝豆とは 枝豆は、マメ科ダイズ属の果菜類で、中国が原産地です。温暖〜冷涼な気候を好み、発芽適温は25〜30℃、生育適温は20〜25℃。4〜5月に種子を播いて育成し、7〜8月に収穫した後は枯死する一年草です。草丈は50〜80cmになります。 栽培に適しているのは、日当たり、風通しのよい場所。連作を嫌うので、前のシーズンにマメ科の植物を育てた場所での栽培は避けましょう。適した土壌酸度はpH5.5〜6.5で酸性土壌にやや弱く、酸性に傾きがちな日本の土壌では、あらかじめ苦土石灰を散布しておくとよいでしょう。マメ科の植物は、ほかの野菜よりも肥料は控えめにして育成するのがポイントです。 枝豆が属するマメ類は、未熟な状態で食べるものは「野菜」に、完熟させた状態で食べるものは「穀類」に分類されます。枝豆は大豆を若採りしたものなので、緑黄色野菜となります。一方、完熟させてから収穫する大豆は穀類。枝豆と大豆は同じ植物なんです! ちょっとややこしくなりますが、大豆だけでなく、黒豆の未熟果も枝豆と呼ばれています。 「枝豆」という名前は、莢のついた枝のまま流通したことが由来となっています。これは、枝から莢を切り離すとすぐに味が落ちてしまうため、少しでも美味しさを保とうとした先人の知恵によるものです。現在も枝つきのままスーパーや青果店に並んでいることがありますね。枝豆は鮮度が命の野菜ですから、ぜひ自身で育てて、収穫後すぐにしか得られない絶品の味わいを楽しんでください。 枝豆の歴史 枝豆の原産地は中国ですが、前述の分類からいえば「穀類」の大豆の収穫を目的として栽培されてきました。中国東北部で分化して誕生したという説や、中国南西部が発祥地とする説など諸説あり、はっきりしたことはまだ分かっていません。しかし、古代文献によると4000年前には栽培されていたようです。日本にも古くから伝わり、遺跡からの出土によって、縄文中期から後期にかけてはすでに存在していたことが確認されています。ただし、どのようにして伝えられたのかは、今なお謎のままとなっています。 枝豆が食べられるようになったのは、江戸時代から。平和な社会が築かれて農作物の生産能力も向上し、「穀類」として重要な存在だった大豆を、若採りした「枝豆」として味わう贅沢が生まれたのです。お里である中国でも、もともと枝豆を食べる習慣はありませんでした。しかし、日本へ輸出するための枝豆栽培が始まったことによって、現地でも枝豆を食べるようになったといいます。 枝豆の品種と産地 枝豆の品種は400種以上にものぼるとされ、品種によって性質は多様です。栽培期間は種まきから収穫まで、約85日が目安とされていますが、品種によって早生・中生・晩生があり栽培期間も異なるため、種袋でチェックしておくとよいでしょう。また、粒の大きさや莢につく産毛の色などにも違いがあります。人気の高い野菜だけに、品種改良にしのぎを削って毎年優れた品種が誕生しているのです。 ここで、地方品種について注目してみましょう。丹波地方の「丹波黒豆枝豆」や、山形県の「だだちゃ豆」が有名どころで、それぞれに香りがよくコクのある旨味で高評価を得ています。これらの「黒豆」や「茶豆」、通常の緑色の枝豆(青豆ともいいます)とを見分けるポイントがあります。豆を覆っている薄皮が、通常の枝豆は緑色をしているのに対し、黒豆や茶豆は茶色っぽいのが特徴です。黒豆や茶豆の品種は晩生がほとんどで栽培期間が長く、その分栽培が難しいともいえます。しかし、品種改良によって早生種や中生種も登場していますし、青豆と茶豆の特徴を併せ持った、栽培しやすく味のよい品種も出回るようになりました。枝豆には、奥が深い品種の世界が広がっているので、人気品種や稀少品種、地方品種の栽培にチャレンジして、味比べをしてみるのもいいですね。 枝豆は栄養価が高い 枝豆は、大豆に多いイソフラボンを少量含み、大豆にはないビタミンCを多く含むという、豆と野菜の両方の栄養的特徴を持っています。また栄養価が高くタンパク質、ビタミンB1、カリウム、食物繊維、鉄分なども豊富です。ビタミンB1はスタミナ不足の解消に効果があるとされ、カリウムはナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、利尿作用があって体内の水分量の調整に役立ってくれます。鉄分はホウレンソウやコマツナよりも多く、貧血予防の効果も。また、ビールのお供として愛される枝豆は、食べ合わせの面から見ても相性抜群。枝豆に多く含まれるメチニオンという成分は、アルコールから肝臓や腎臓を守る働きがあり、ビタミンB1とビタミンCには肝臓の負担を軽くする効果があるので、ビールのパートナーとしてぴったりなのです。 枝豆の花、花言葉は? 枝豆の花が咲くのは6〜7月頃。葉の付け根あたりに、白や紫の小さな花を3〜4輪つけます。たくさんの花を咲かせるのですが、そのうち7〜8割は落花。残りの2〜3割の花に子房がついて莢をつけ、やがて胚珠が実になります。自然に落花するため、間引いて実りを充実させるための摘蕾・摘花の作業は必要ありません。むしろ残った花の数だけ実ることになるので、大切にしておきたいものです。 枝豆の花言葉は、「必ず訪れる幸福」「親睦」など。多くの実りが得られることや、花が房咲きになったのちに実が連なることから、枝豆の花のイメージに寄せた言葉のようです。 枝豆の育て方 これまで、枝豆のプロフィールや特徴などについて解説してきました。ずいぶん枝豆のキャラクターが分かってきたのではないでしょうか。ここからは、実際の栽培知識について、詳しく解説していきます。 土づくり ●地植え 連作を避けるため、前作にマメ科の植物を栽培していない場所を選びましょう。 種まき・または苗の植え付けの2〜3週間以上前に、苦土石灰を1㎡当たり100〜150g散布し、よく耕して土に混ぜ込んでおきます。さらに、種まき・苗の植え付けの1〜2週間前に、畝幅の中央に深さ15〜20㎝の溝を掘り、1㎡当たり堆肥2kg、化成肥料50gを均一にまき、埋め戻して平らにならしておきましょう。土づくりは植え付け直前ではなく、数週間前に行うことで、分解が進んで土が熟成します。 ●プランター栽培 野菜用にブレンドされた市販の培養土を使うと便利です。それぞれの野菜に適した土壌酸度などは異なるので、製品の用途に「枝豆」の項目が入っているか、確認しておくとよいでしょう。 種まき・植え付け 【種まき】 種まきの適期は4〜5月です。 ●地植え 土づくりをしておいた場所に、幅60cm、高さ5〜10cmの畝をつくり、表土を平らにならします。中央に20cmの間隔をとって、直径約5cm、深さ2cmほどの播き穴をあけましょう。缶詰の空き缶などを表土に押し付けると簡単です。播き穴に3粒ずつ種子を播き、土をかけたら軽く手のひらで押さえましょう。鳥による食害を防ぐため、不織布で畝全体を覆い、裾に土を盛って固定しておきます。最後にたっぷりと水を与えましょう。 発芽後、本葉が開いたら不織布をはずし、勢いのある苗2本を残し、1本間引きます。倒伏を防ぐために、周囲から土を寄せて根元を押さえておきましょう。 ●プランター栽培 土が25〜30リットルは入る大型のプランターに、枝豆6株を目安に栽培します。 プランターの底穴に鉢底網を敷き、底が見えなくなるくらいまで鉢底石を入れ、その上に野菜用にブレンドされた培養土を入れます。水やりの際に水があふれ出さないように、ウォータースペースを鉢縁から2〜3cm残しておきましょう。空き缶の底などを利用して、直径約5cm、深さ2cmほどの播き穴を10〜15cm間隔であけます。種子を3粒ずつ播き、土をかけて軽く手のひらで押さえましょう。最後にジョウロにはす口をつけて、鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと水やりします。 発芽後、本葉が開いたら勢いのある苗2本を残し、1本間引きます。倒伏を防ぐために、周囲から土を寄せて根元を押さえておきましょう。 【植え付け】 苗の植え付け適期は5月頃です。マメ科の植物は移植を好まないので、幼苗のうちに根鉢を崩さずに植え付けましょう。 ●地植え 種まきの項目と同様に畝をつくり、中央に20cm間隔で植え付けて、最後にたっぷりと水やりします。 ●プランター栽培 種まきの項目と同様にプランターに土を入れ、10〜15cm間隔で植え付けて、最後にたっぷりと水やりします。 水やり ●地植え 地植えの場合は、下から水が上がってくるので、天候に任せてもよく育ちます。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、莢の実入りが悪くなるので、適切に水やりをして補いましょう。 ●プランター栽培 土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えます。特に梅雨明け後の高温期は乾燥しやすいので、朝夕2回の水やりを忘れずに行いましょう。高温の真昼に水やりすると、すぐにお湯状になって地温が上がり、かえって株が弱ってしまうので、必ず涼しい時間帯に与えることが大切です。 肥料 枝豆が属するマメ科の植物には、根に根粒菌が寄生するため、肥料過多に注意が必要です。根粒菌は窒素を固定する働きがあり、茎や葉を大きく育てる養分となる窒素を根に供給してくれるため、肥料をまめに与えなくても元気に育ちます。施肥量が多すぎると、かえって茎葉ばかりが茂って実がつかない「つるボケ」の状態になってしまうので注意しましょう。追肥は、花芽がついた頃に1度だけ行います。 ●地植え 1㎡当たり約20gを目安に周囲にばらまき、軽く耕して土に混ぜ込み、株元にしっかり土寄せしておきます。 ●プランター栽培 約10g(ひとつかみ)を目安に、株の周囲にばらまいて土になじませます。 病害虫 枝豆の栽培では、カメムシやマメシンクイムシが発生しやすいのでご注意を。開花直後のまだ莢が小さいうちに尖った口を差し込んで吸汁するため、実が太らなくなってしまうのです。そればかりか、葉が光合成をしてつくった養分が実に回らなくなってしまうために、茎や葉ばかりが茂ってしまう「つるボケ」の状態を引き起こします。見つけ次第捕殺することが大切。開花期に寒冷紗をかけておくのも一案です。 発生しがちな病気は「さび病」です。枯れ葉を除去して株まわりを清潔に保ち、雑草があれば抜いて風通しよく管理しましょう。 収穫 枝豆は収穫の適期が短く、本来の味わいを楽しめるのは数日のみです。莢を押した時に中の豆が弾けて出るくらいが収穫の目安。株の下のほうから実が入るので、全体の8割程度の実が膨らんだ頃に、株ごと抜いて収穫しましょう。収穫が遅れると、莢が黄色くなって中の豆が固くなります。 種まきから収穫までの日数は品種によって異なるので、種まきした場合は、種袋に書いてある情報を頼りにするといいでしょう。 枝豆の保存方法 枝豆は、鮮度が落ちやすい野菜の一つで、「鍋に火をかけてから採りに行け」という教えがあるほど。可能ならば、収穫後すぐに茹でて自家栽培ならではの美味しさを楽しんでください。茹でる前に、莢ごと塩もみしておくと、産毛がきれいに取れますよ! たくさん収穫できて、食べきれない場合には、冷凍保存がおすすめです。固めに茹でて室温で冷ましたのち、キッチンペーパーで水気を切って、密閉できる保存袋に入れて冷凍します。冷凍後、1カ月は美味しく食べることができます。冷凍した枝豆は、沸騰させたお湯に入れて軽く茹で直し、塩を一振りして食べるのがおすすめです。 枝豆を自分で育ててみよう この記事では、枝豆の特徴から育て方まで、幅広くご紹介してきました。枝豆は「買うもの」ではなく、家庭でも育てることができる野菜です。収穫したての枝豆の新鮮な味わいには、きっと驚かれる方も多いはず。一度その美味しさを知ると、毎年栽培したくなるのではないでしょうか。ぜひ自身で育てて、枝豆本来の味を確かめてみてください。
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イベント・ニュース

【NEW】アウトドアリビング的な都市公園、神戸「東遊園地」で4月8日(土)GREEN MARKET開催!
集えてくつろげる、アウトドアリビング的な公園 神戸の中心地に位置し、2.7ヘクタールを有する「東遊園地」が、約1年半のリニューアル工事を経て4月7日(金)にグランドオープンします。東遊園地は三宮駅と神戸港の間に位置し、毎年、神戸ルミナリエや1.17のつどいなど阪神・淡路大震災の追悼行事が行われ、市内外から多くの人が集う都市公園です。リニューアル工事は三宮エリアの再整備事業の一環として行われ、東遊園地は都心回遊の拠点として、また神戸の海と山を結ぶフラワーロード(税関線)と一体になった花と緑のネットワーク形成の要としてリデザインされました。 新たな公園のコンセプトの一つが「アウトドアリビング」です。人が集いやすく、居心地のよい場所を提供するために、「芝生ひろば」「みちひろば」「見晴らしひろば」の3つの広場を整備。公園の中心となる芝生ひろばの芝生面積は約4,000㎡に拡大され、新たに「URBAN PICNIC」と名付けられたにぎわい拠点施設が誕生しました。ここには公園の景色を眺めながら食事を楽しむことができるカフェレストラン「WEEKEND」や、公園内で読書が楽しめる屋外図書館「アウトドアライブラリー」、またレンタルスペースとして利用できるラウンジやスタジオなどが併設され、市民のくつろぎの場、交流の場として充実した機能が加わります。そのほかにも数人で寝そべることのできるリラックスベンチやサイドテーブルなどが設けられ、公園の快適性が格段にアップ。既存の樹木を生かした植栽で、量感たっぷりの緑は目に心地よく夏場は涼しい緑陰を提供してくれます。 園芸店や生産者が集まるGREEN MARKET 2023 Spring開催! 心地よい空間の提供だけでなく、新たな公園ではさまざまなイベントが用意されています。その第1弾が、東遊園地のグランドオープンに合わせて行われる「GREEN MARKET」。神戸市内外の個性的な園芸店、ハーブや花の生産者、素材にこだわった食品・雑貨のお店、こだわりの古書店などが出店。生産者や園芸店によるトークライブも開催されるほか、寄せ植えのワークショップなども行われます。 ■GREEN MARKET 2023 Spring開催情報 日時:2023年4月8日(土) 10:00〜16:00場所:東遊園地 みちひろば周辺 (住所:神戸市中央区加納町6-4-1)入場:無料 ※商品やワークショップ参加料などは別途料金がかかります。担当:アーバンピクニック事務局(上戸)問合せ:urbanpicnickobe@gmail.com ■GREEN MARKET 出店者 【Plants & Flowers】 小谷園芸/多肉植物やリーフ類・加西市島と暮らすファーム/観葉植物・淡路島鈴蘭園/花苗・神戸市北区SpiRAL Flower Design/リースやスワッグ・神戸市中央区高見園芸/花苗・加西市DE LA PLANTA REINO/インテリアグリーン・神戸市中央区HERB SHOP/果樹苗やアロマ雑貨・神戸市兵庫区Lunca Plants /切り花・神戸市 【Books and Foods】 エメラルドブックス/古書蚊帳文庫/古書空果舎/ジャムやスコーンハニカムブックス/古書 【Others】 神戸市公園緑化協会/公園紹介Living Nature Kobe/Naturalistic Landscaping 紹介 トークライブ 園芸業界の著名人や生産者をお招きし、「僕たちがグリーンを通して伝えたいこと」をテーマに話をお伺いします。各々の取り組みや植物のこと、活動に秘められた思いなどお聞きします。 11:00- 原知義氏(伊川谷花卉農家)×古賀賢治氏(久留米生産者) 13:00- 井上盛博氏(オニヅカバイオ園芸店店長) 聞き手 藤田毅氏(園芸家)
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ハーブ

タネから育てられるおすすめの春播きハーブ8選
多くのハーブは春播きです バジルやタイムなど、暮らしの中でよく活躍する身近なハーブの多くが、春にタネを播く春播きにより栽培できます。播きどきはハーブによって異なりますが、温暖地ではおおむね4~5月頃。手軽で失敗しにくいハーブ苗もいいですが、タネ播きは苗を購入するより経済的で、可愛らしい芽吹きの様子から楽しめます。今年育ててみたいハーブがある人は、播きどきを逃さずタネからハーブを育ててみませんか? それぞれのタネの播きどきや詳しい育て方などは、タネ袋の裏に書いてある情報で確認しましょう。 ここでは、タネからでも育てやすく、春播きに向くオススメのハーブを8種ご紹介します。タネの播き方は『植物に合わせた3つの「タネ播き」の方法』をご覧ください。 バジル ulrich22/Shutterstock.com 鮮やかなグリーンと爽やかな香りが、イタリア料理に欠かせないバジル。暑さに強く夏でも旺盛に生育し、トマトとの相性が抜群で夏の食卓で活躍するハーブの一つです。たくさん収穫できたら、ジェノベーゼソースをつくって保存してもいいですね。 バジルの播きどきは4月下旬~5月頃。日当たりのよい場所で育てましょう。大きく茂るので、株間を取って点播きにします。光があると発芽するので、土はごく薄くかけます。発芽後は元気な株を残して間引きをし、伸びてきたら、芽の先を摘む摘心をすることで、脇芽を増やしてたくさん収穫することができます。乾燥に弱いので、水切れしないように注意しましょう。花が咲くと葉がかたくなるので、収穫を長く続けたい場合は花穂を摘み取ります。一年草扱いなので、毎年タネ播きが必要です。 タイム STUDIO GRAND OUEST/Shutterstock.com 爽やかな芳香とほろ苦い風味があり、肉・魚料理からハーブティーまで幅広く活躍するタイム。常緑の小さな葉やピンクの小花が可愛らしく、花壇や寄せ植えの花材、這性のものは香りのあるグラウンドカバーとしても利用されます。苗から育てるのが一般的ですが、タネ播きからでも栽培できます。 タイムの播きどきは4~6月中旬頃。タネ播き用のポットや育苗箱に播くほうが育てやすいでしょう。タネは重ならないようにばら播きにし、ごく薄く土をかけます。草丈5㎝ほどに伸びたら、育てたい場所に植え付けます。比較的乾燥した気候を好み、高温多湿が苦手なので、夏場は蒸れに注意しましょう。 ミント Hikko.ne/Shutterstock.com 爽やかな香りを持ち、ハーブティーやお菓子の飾り、料理、香料などによく利用される身近なハーブ。ミントはシソ科ハッカ属の植物の総称で、ペパーミントやスペアミント、アップルミントなど、さまざまな種類があります。ミントは交雑しやすいため、苗から栽培するのが一般的ですが、タネからでも育てることができます。 ミントの播きどきは4~5月頃と9月頃。タネが重ならないようばら播きにし、土はごく薄くかけます。ミントのタネは細かいので、水やりの際に流れてしまわないよう、タネ播き後は霧吹きで水やりをするとよいでしょう。発芽後は間引き、摘心をしながら育てます。とても丈夫ですが、やや湿り気のある場所を好むため、水切れしないよう注意しましょう。株姿が乱れてきたら収穫も兼ねて半分ほどに切り戻し、風通しよく育てましょう。非常に生育旺盛で、地下茎でよく増えるので、栽培する際は広がりすぎないように注意が必要。コントロールしやすい鉢植えで育てるのがおすすめですが、根がいっぱいになりやすいので、適宜植え替えや株分けを行いましょう。 チャイブ ネギの仲間のチャイブは、細長い葉に独特のマイルドな風味があり、西洋料理でよく使われます。サラダやオムレツなどのほか、魚料理やジャガイモ料理などにも相性抜群。5~6月頃には、ポンポンのような赤紫色の花を咲かせ、花壇に植えても可愛いハーブです。 チャイブの播きどきは3月下旬~6月上旬頃と、9~10月頃。タネは嫌光性なので、播いた後はタネが隠れる程度に土をかぶせます。明るい日陰で肥沃な場所を好みます。成長してきたら、地際から3~5cmほどのところで切り取ると、また葉が伸びてきて何度も収穫できますが、収穫を続けると花が咲かないので、花を楽しみたい場合は、収穫用の株と花用の株を分けましょう。タネから育てた場合、花が咲くのは翌年以降になります。多年草なので、冬には地上部が枯れますが、春になるとまた芽を吹きます。 セージ ChiccoDodiFC/Shutterstock.com 古代から香辛料や薬草として使われてきたセージ。銀色がかった長楕円形の葉は常緑で、細かい網目状のしわが入ります。すっきりした香りと苦みがあり、肉料理によく合います。初夏から夏にかけて咲く紫色の穂状の花もきれいです。 セージの播きどきは4~5月頃と9~10月上旬頃。タネ播き用のポットや育苗箱にタネが重ならないようにばら播きにし、タネが隠れる程度に薄く土をかけます。本葉が5~6枚出た頃に、日当たりのよい場所に植え付けをします。ある程度成長したら摘心をすると脇目がよく茂ります。乾燥や寒さには強いですが、高温多湿に弱いので、梅雨前には収穫を兼ねて枝を透かし、風通しよく育てましょう。花をメインに楽しむ場合、春に花芽を摘まないよう気をつけます。 イタリアンパセリ Stephen Orsillo/Shutterstock.com イタリアンパセリはパセリの平葉種で、苦みが控えめで風味も柔らかく、使いやすいハーブ。トマトソースとの相性がよく、パスタやスープなどの香りづけや彩りとして、日々の食卓に少しあると便利です。 イタリアンパセリの播きどきは3~5月頃と、9~10月頃。タネが重ならないようにばら播きにし、土はかけないか、ごく薄くかけます。発芽までは2~3週間程度と少し時間がかかるので、乾燥させないようにしましょう。発芽後は間引きをして丈夫な株を選別します。強い日差しに弱いので、夏は半日陰で育て、また水切れにも注意が必要です。収穫の際は、葉を10枚以上残すようにすると、株が弱らず長く楽しめます。花が咲くと葉がかたくなるので、花茎は早めに切り取りましょう。比較的寒さに強い二年草。 レモンバーム Vaclav Mach/Shutterstock.com レモンに似た爽やかな香りがあるレモンバーム。料理の香りづけやハーブティー、ポプリなど幅広く活用されます。初夏に咲く白い小花をミツバチが好むことから、ミツバチを意味する「メリッサ」という名でも呼ばれます。 レモンバームの播きどきは4~5月頃と9月頃。明るい日陰を好みます。タネはばら播きにし、タネが隠れる程度に薄く土をかけます。発芽までやや時間がかかります。発芽後は間引き、摘心をして育てます。湿り気の多い土を好むため、乾燥させすぎないように注意が必要。開花すると香りが弱くなるので、梅雨前頃に収穫も兼ねて半分ほどに切り戻し、風通しもよくします。丈夫で育てやすい多年草で、こぼれダネでもよく増えるので、広がりすぎないよう注意しましょう。 シソ Skyprayer2005/Shutterstock.com ハーブといえば西洋料理の印象が強いですが、大葉とも呼ばれるシソも立派な日本のハーブ。上品でさわやかな香りと味わいは和食で広く利用され、葉、花穂、実が食用になります。青ジソと赤ジソには、それぞれ葉が波打つチリメンの種類があります。 シソの播きどきは4月中旬~5月頃。十分暖かくなってからタネを播きましょう。タネは一晩水につけ、しっかり吸水させてから条間30cmほどの筋播きにし、土はかけないか、ごく薄くかけます。発芽後は間引きをして、株間を広くとって育てましょう。乾燥を嫌うので、水切れに注意します。株が20~30cmほどに育ったら、若い葉から適宜収穫をします。8~9月頃に花穂が伸びてくると、葉の生育が悪くなるので、葉の収穫を続けたい場合は摘み取りましょう。一年草扱いなので、毎年タネ播きが必要です。






















