スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
3and gardenの記事
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ガーデン

【小さな庭実例】庭を輝かせるテクニック満載! バラに包まれる根本邸
コツコツと手づくりしながらつるバラの魅力を引き出した庭 東側の家の側面を活用しながら、南側の駐車スペースを含めた50㎡ほどの場所につくられた根本さんの庭。日陰になる部分以外はすべて白やピンクの淡い色のつるバラが覆い、芳しい香りが辺りを包んでいます。 南側の駐車スペース。ベンチがアイストップになっている。 もっとも目を引くのが、道路側の幅70cmほどの小さなスペースに咲く、ロサ・ムリガニー。庭を本格的につくり始めた9年ほど前に長尺仕立ての苗を植えたもので、今では見事な株に成長し、この庭のシンボル的な存在となっています。以前実店舗があったバラのお店「オークンバケット」の店先を彩っていた風景に憧れて、このバラを選んだそう。 大きなトゲをつけた太いつるは、建物の外壁に取り付けたワイヤーにしっかり結わえながら誘引。理想的なシーンをつくるために、毎年冬にすべてを取り外して誘引し直しています。「作業は脚立を少しずつずらしながら、3~4日かけて行います。昨年は窓の下にも誘引しましたが、今年はピンクのバラ‘ケルナーフローラ’をもっと大きく育てるために、窓の上にだけ誘引しました」と根本さん。ここの見栄えも考えて、今年は網戸も取り外しました。 腰高の花壇には木製フェンスを取り付けて、季節の草花を植えている。キャットミントは猫が好んで株の上に座ってしまうので、トゲトゲしたプラスチック製の猫よけを忍ばせている。 庭スペースは駐車スペースより60~70cmほど地面の高さが上がっており、シーンの切り替えには最適な構造です。駐車スペースの正面突き当たりには手作りのベンチを置き、背面のフェンスにはバラ‘レイニーブルー’をレイアウト。さらに庭への通路には小さな階段+アーチを設けてバラ‘ジャスミーナ’を誘引し、ロマンチックな空間を生み出しています。 バラの見頃は、早咲きと遅咲きの2部構成。前半の5月上旬は早咲きの‘レイニーブルー’の青みがかったピンクの花が群れ咲き、後半には‘ジャスミーナ’とロサ・ムリガニーにバトンタッチします。 ご主人と作ったベンチやフェンスと床面。 庭の骨格をなすバラの誘引や構造物はめぐみさんがデザインし、それをご主人の力を借りて形にしています。「じつは、主人は当初、あまり乗り気ではありませんでした。でも、近所の人に‘棟梁!’なんて言われたりして、徐々に楽しくやってくれるようになりました。DIYとは無縁だったのに、なぜかうまくまとめてくれるんですよ」と笑います。 バラのアーチの奥に隠れた中庭もご紹介!コーナー別にご紹介します 9年前に正社員だったのをパートに切り替え、時間にゆとりができた根本さん。以前は草花だけだった庭にバラを取り入れたことで、庭づくりを本格的に始動させました。 マイナーチェンジを繰り返し、ここまで魅力的に仕上がった根本さんのスモールガーデン。 外からは窺えない中庭エリアも併せ、素敵な場所をクローズアップしてご紹介します。 【アーチ】 見せ場の1つである‘ジャスミーナ’が覆うアーチ。ランプやお手製のステンドグラスのオーナメントを下げて、愛らしさをプラス。駐車スペースから奥へと視線を誘います。 左/ステンドグラスのオーナメントは陽の光を浴びるとキラキラと反射し、バラの魅力をさらに引き立てる。右/ヨークシャーテリアの愛犬カイくんも、豊かな花の香りが楽しめる庭が大好き。庭とともに育ってきた。 【アーチ奥の植栽コーナー】 アーチをくぐると、ナチュラルで繊細な草花が出迎えます。こぼれ種で増えたオルラヤと宿根したジギタリス、根本さんが種まきから育苗したオンファロデスやニゲラが咲き群れ、夢のような風景が広がります。 庭から駐車スペース方向の景色。ロサ・ムリガニーの白花と相まって、ノーブルな雰囲気に。 【勝手口まわり】 アーチをくぐって右手の勝手口まわりをDIYでカバーして、生活感を払拭。段差をなくすためにステップを作り、鉢物をレイアウトしました。さらにフェイクの窓や飾り棚を取り付け、早咲きのバラ‘ボニー’を誘引。淡いピンクやペパーミントグリーンにペイントし、どこか素朴でカントリーな雰囲気を醸し出しています。 扉の右側に設けた道具入れ。お手製のステンドグラスのパネルを取り付け、ハゴロモジャスミンを絡ませて雰囲気をアップ。手前に咲くバラは、コロコロとしたアンティークタッチの‘パシュミナ’。 【庭の板塀】 奥の白い板塀にはクレマチス‘グレイブタイ・ビューティー’や雑貨類をディスプレイして、見応えたっぷりに。手前にはバードバス+バラ‘グリーンアイス’の鉢を配して、立体感と奥行き感を出しています。 処分した衣装ダンスの扉内側についていた鏡を再利用、アンティーク加工を施し板塀に取り付けて。手前の草花が映り込み、奥行き感と透明感をプラスしている。 【ガーデンシェッド】 日当たりの悪い庭の隅は、2人で作った白いシェッドを設置。中庭のフォーカルポイントになっています。バラ‘サマースノー’が屋根部分を程よいボリュームでカバー。 左/‘サマースノー’がまだシェッドの側面までしか伸びていない、一昨年の様子。中/雑貨やドライフラワーが飾られた内部。肥料や薬剤もここに収納している。右/根本さんが作ったステンドグラスのパネルをはめ込んだ窓がアクセントに。 【日陰のエリアのパーゴラ】 南側の隣家との境目は、最も日が当たらない場所。ここにはガゼボ風パーゴラをつくって設置し、隣家を目隠ししています。パーゴラにもステンドグラスや棚を取り付け、雰囲気を高めました。旺盛に上部を覆うのは、秋に咲くクレマチスのセンニンソウ。「小鳥が多いので、毎年ピーナッツのリースを下げています。いつも全部食べてくれるんですよ」と根本さん。 2年前まではモッコウバラを絡ませていた場所。レンガを使った腰高のウォールと窓風ステンドグラスパネルが、光を採り入れつつ程よい目隠しに。 【テーブルまわり】 来客があったときは、中庭で花を眺めながらおもてなしをしています。通りからの視線をつるバラが遮ってくれるので、心おきなくでくつろぐことができ、会話も弾むそう。 脇の花が倒れてこないように、白いフェンスで囲んだり、細い棒で支柱を立てたり。 センスが光る手づくり&小物あしらいにもクローズアップ! ここでは、随所に見られる小技をご紹介。見逃せないシーンがたくさん。 ■ストーンワーク 敷く・並べる スモールガーデンでも、多様な石づかいで、飽きのこない風景を作ることができます。 シェッドの前は細長い石を並べ(左)、塀の前の細い園路にはピンコロ風の石を採用(右)。 以前敷いていた固まる砂を剥がしたときに残った塊がコッツウォルズストーンのような形をしていたので、それを並べて再利用。草花の軽やかさを維持しながらナチュラルな雰囲気に。 ■ディスプレイ あちこちのシーンにアクセントを作り、見応えを出しています。スモールガーデンに合わせて手作りしたアイテムがいっぱい。 左・中/スペースにピッタリのベンチはご主人と一緒に作ったもの。傍らにガーゴイルを配し、さながらイギリスの庭園のワンシーンのよう。 右/スタイロフォームを組み、ダークグレーにペイントして作った、石柱のような花台。 左/レンガをざっくりと積んで、上にコーンのオーナメントを。時間の経過を感じてもらえるように苔をのせています。 中/小さなバードバスで、水のきらめきをプラス。花がたくさんある時期は、摘んで浮かべて楽しみます。 右/ハート形のワイヤーにアイビーを誘引。「丈夫なので数年放ったらかしです」と根本さん。 ■フェンスで仕切る 小さな空間でもシーンの切り替えは必要。立体感を出すのにも有効です。 バラ‘レイニーブルー’が絡むフェンスの隣にアイアンフェンスを設置。透け感を維持するためには、程よく華奢なものが◎。 フェンスは飾ったり、植物を絡ませたりして、表情豊かに。 ■ペンキでエイジング加工 ガーデンの雰囲気に合わないものは「グレーに塗ってダークな色でほんのり汚れをつける」加工を自ら施し、空間に統一感を出しています。 アーチの下のフェンスにもエイジング加工を。根本さんが作ったステンシルのプレートがアクセントに。 板塀のニッチに飾ったキューピッドにもペイント。 左/にぎやかな色のガーデンピックの棒を取り外し、トップの小さな動物にペイントしたオーナメント。 右/セアノサスを植えるコンテナは大きいので、テラコッタなどでは重くなりますが、軽いプラスチック製のものを用いてペイントすることで、問題をクリア。 スモールガーデンを彩るバラ&クレマチス 根本さんの普段のお世話は、冬に寒肥で牛ふんや油粕、カリ有機肥料を施すのみで、お礼肥は様子を見て。消毒は2~3週間に1度行っています。庭を彩る美しいバラとクレマチスを一部ご紹介します。 まずはバラから。 左上から時計回りに、‘レイニーブルー’、‘ジャスミーナ’、 ‘アイスバーグ’、ロサ・ムリガニー。 左上から時計回りに、‘パシュミナ’、‘フランボワーズ・バニーユ’、‘ロマンティック・レース’、‘ブラン・ピエール・ドゥ・ロンサール’。 続いてクレマチスもご紹介。 左上から時計回りに、‘マリア・コーネリア’ 、‘マーガレット・ハント’、‘白万重’、‘ワーレンバーグ’。 左上から時計回りに、‘ロマンティカ’、‘シーボルディー’、 ‘カイウ’、‘篭口’。 種まきで増やした草花 変わった品種やお気に入りの植物は花後に種子を採り、播種してベランダで育苗。これなら絶やすことなく、デザインどおりの場所に咲かせることができます。 左上から時計回りに、ニゲラ‘アフリカンブライド’、ジギタリス・トロヤナ、ゲラニウム‘ビオコボ’、スカビオサ・オクロレウカ。 左上から時計回りに、ギリア・レプタンサ、ゲラニウム‘クラリッジドリュース’、シノグロッサム、シレネ‘ホワイトパンサー’。 とびきりのセンスとアイデアで、小さな空間をロマンチックなローズガーデンに仕上げている根本さん。何より手間を惜しまず丁寧に向き合う姿が、多くの人が憧れる魅力的な空間を生み出しているようです。二人三脚の庭は、これからも思い出を紡ぎながら進化を続けていきます。 2021年フォトコンテストで編集長賞を受賞 この投稿をInstagramで見る meme(@memeblossom)がシェアした投稿 受賞時にガーデンストーリーサイトでもご紹介した受賞写真は、‘ジャスミーナが咲くアーチ’でした。 うつむき加減に咲くつるバラの‘ジャスミーナ’は、少し遅咲きで、ほのかに香る品種のようですね。純白の‘アイスバーグ’や足元の小花たちによるロマンチックな色合いのコラボレーション。画面いっぱいの花々の風景に、吸い込まれるように見入ってしまう写真です。中央の木製ランタンと、その奥にちらりと向こうの風景が覗くことで奥行きが感じられて、他のエリアも拝見してみたいと思いました。副賞として来年春、編集部による取材をお約束させていただきました。ご主人と2人で庭づくりをされているそうです。「何度もくぐり抜けた」という花咲くアーチをくぐる日が楽しみです。 編集部コメントより ガーデンストーリーでは、今年も、フォトコンテストを開催中です。詳しくは、下記の記事をご覧ください。
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雑草対策

芝生に生える雑草を処理したい! 雑草の発生を防ぐ方法とは?
芝生に雑草が発生する理由は? Inc/Shutterstock.com 日々雑草抜きにいそしんでいても、いつの間にかまた生えてくる雑草。一度きれいにした芝生に雑草が発生する理由はいくつかあり、原因を知ることで防ぐ方法がはっきりして、対策に繋がります。ここでは、いくつかの原因と対策について解説します。 外部から種子が飛んでくる Gustova Svetlana/Shutterstock.com そもそも雑草と呼ばれる植物は適応環境の幅が広く、アスファルトの隙間のような過酷な環境でも育つものが多いため、発生原因が外部からということは珍しくありません。風で飛ばされた飛来種子や何かの生き物によって運ばれてきた種子が比較的条件のよい芝生に落ち、発芽してしまうという場合です。 風にも乗りやすく、また動物にも付着しやすいイネ科の雑草(オヒシバ、メヒシバ)には特に注意が必要です。一度生えたものを放置してしまうと、あっという間に芝生の広範囲を占拠されてしまうことになるでしょう。またスズメノカタビラやカヤツリグサ、ツユクサ、ナズナなども芝生のわずかな隙間で発芽し、次第に範囲を広げてしまうやっかいな雑草たちです。見つけ次第徹底的に防除しましょう。 雑草の根が残っている FootMade0525/Shutterstock.com 雑草の中には、取り除いたと思っても一部の根が土の中に残っていて再び育ち始めるものがあります。特にスギナやドクダミなどは再生力が強く、除草をして、冬場に地表は綺麗になったように見えても地下茎でどんどん増殖を始め、春先にまた生えてきてしまうことがあるので注意が必要です。そういった再生力の強い雑草は、根まで残さず取り除くことが大切です。 雑草を放置するとどうなる? hddigital/Shutterstock.com 芝生は整然とした景観が大きな魅力なので、そこにイレギュラーな植物が混じってしまうと魅力が半減してしまいます。すぐに対策できればよいのですが、放置されて生い茂った雑草により陽光が遮られると、芝生は健全な生育ができなくなり、さまざまな虫の温床となって害虫を呼ぶことにもつながります。イネ科の雑草は秋には花を咲かせ、アレルギー症状の原因にもなります。そしていよいよ対処できなくなると、いわゆる荒れた庭になってしまいます。雑草の枯れ葉などが積み重なった荒れた庭は、火災時に燃え広がりやすかったり、非常の際に避難路を塞いでしまったりなど、意外と深刻な弊害を招きます。周辺の治安とも関わってくるため、雑草防除はとにかく早期に行う必要があります。 雑草の発生を少なくする方法 damiangretka/Shutterstock.com 雑草の発生は、適切に対処すればその規模を最小限にすることができます。ここではそのポイントを解説したいと思います。 芝を高めに刈る goffkein.pro/Shutterstock.com 雑草の多くは、発芽する際の条件として太陽の光を必要とします。そのため、芝を刈る場合に地際から2~2.5cm程度の高さで切りそろえることで、光を遮り、発芽しにくくするということがポイントの一つとしてあげられます。 夏芝は秋から冬の肥料を控える The Toidi/Shutterstock.com 芝生には、夏に成長し冬は休眠して枯れたようになる夏芝(高麗芝・暖地型芝)と、冬も緑を保つ冬芝(寒地型芝)があります。夏芝の場合、休眠期である冬の施肥は余剰であり、他の雑草の肥料となってしまうため控えましょう。冬芝であれば、冬の施肥は葉色をよくするために必要な場合があります。芝の種類を把握し、適切に施肥することが雑草を生やさないポイントとなります。 芝生を密に保つ Tusumaru/Shutterstock.com まずは、こまめな刈り込みを行いましょう。芝を密に保つことで雑草の種子が土壌に触れるのを防ぎ、発芽させない効果があります。また芝の種類によっては、他の植物の成長を抑える物質を放出するなど、アレロパシーという作用を強く持ったものもあるため、そのような品種を選ぶことで雑草が生えにくい環境にできる場合もあります。 芝生に生える雑草とは? chinahbzyg/Shutterstock.com 芝生に生える雑草は強健で、適切に取り除かないと再生したり、増えてしまったりする場合があります。ここでは、芝生に生える代表的な雑草の種類とその対策について解説します。 スズメノカタビラ Arctic Flamingo/Shutterstock.com 雑草の概要 一見芝と見間違ってしまうような外見ですが、葉が柔らかく、芝のようにランナーは出しません。大きな株になっても抜きやすいので除去はしやすいのですが、とにかく種子散布による繁殖力が強いため、花が咲く前に取り除くことが大切です。乾燥地から湿地まで至るところで繁殖します。 科目 イネ科の一年草 生えやすい時期 多くは秋から冬にかけて開花し、種子を飛ばします。冬には枯れる一年草ですが、越冬し越年草となる場合もあります。 どのように繁殖するか 種子がわずかな隙間に入り込み、そこから種子散布により広がります。発芽し、ある程度育つとすぐに花を咲かせて再び種子を飛ばすため、隙間がある場合すぐに一面に広がります。 防除の仕方、防止策など 光発芽種子のため、芝を高めに刈り込み、種子への陽光を遮断することである程度の予防ができます。また開花前に刈り取ったり、抜き取るなど早期の対応をすることがポイントです。 カタバミ Julie Beynon Burnett/Shutterstock.com 雑草の概要 クローバーを小さくしたような三つ葉を付け、主に黄色の花を咲かせます。一見可愛らしい植物ですが、繁殖力が強く、種子とランナー、地下茎などで増え、気付くと一面がカタバミということにもなりかねません。 科目 カタバミ科の多年草 生えやすい時期 通年成長し、生息範囲を広げます。また春から秋まで開花し、種子を飛ばします。 どのように繁殖するか 球根の先端からランナーや匍匐茎を放射状に展開します。成長が早く、一面に広がっていきます。また成熟した果実は接触刺激で弾けて広範囲に種子を飛ばします。そのため除草している最中に触れてしまうと一気に弾け、元の木阿弥となってしまうので注意が必要です。 防除の仕方、防止策など 普通に引き抜くだけだと球根やランナーが残ってしまい再び生えてくることになりかねません。スコップなどを使って慎重に株全体を取り除くか、除草剤を用いて根まで枯らすことが望ましいです。 コニシキソウ simona pavan/Shutterstock.com 雑草の概要 空き地や畑、道端などあらゆる場所に自生しており、切ると白い乳汁が出ます。乾燥にも強く、アスファルトの割れ目などにも深く根を張り生育しています。 科目 トウダイグサ科の一年草 生えやすい時期 春から秋に成長し、次々と花を咲かせ、種子を飛ばします。 どのように繁殖するか 匍匐しながら放射状に茎を伸ばし、それと同時に種子を大量に飛散させて繁殖域を拡大させていきます。 防除の仕方、防止策など 茎は簡単にちぎれてしまうため、引き抜く場合は意識して根元を掴むかスコップなどで根こそぎ取り除きましょう。芝をこまめに刈り込み、密に保つことである程度予防できます。成長した株は根が深くなり抜きにくいので、小さなうちに取り除きましょう。 チドメグサ Macro Stud/Shutterstock.com 雑草の概要 止血効果があることから、古くは薬として利用されていたこともあります。日向・日陰を問わず、道端や人家の近くに生育し、匍匐性の茎を四方に伸ばします。湿った環境を好み、各節から根を伸ばして、地中、あるいは表土に根を張ります。 科目 ウコギ科の多年草 生えやすい時期 通年成長します。 どのように繁殖するか 匍匐茎が地中、あるいは表土上で伸び、成長することで繁殖していきます。各節ごとに根を張る性質もあるので、茎がちぎれて残っている場合は再度繁殖します。また種子でも繁殖し、わずかな隙間でも生育可能です。 防除の仕方、防止策など 芝生の中にチドメグサが侵入してしまうと地下茎ごと根を綺麗に取り去るのは大変です。こまめに刈り取り、弱らせながら根絶するか、薬剤散布で対処することが望ましいです。 シロツメクサ(クローバー) ShadeDesign/Shutterstock.com 雑草の概要 クローバーと呼ばれることが多く、誰しも一度は「幸せになれる」という四つ葉のクローバーを探したことがあるのではないでしょうか。クローバーの改良種などはガーデニング素材として活用されることも多く、グラウンドカバープランツとしては好意的に見られる反面、芝生の中に混入してしまうと芝の間を縫ってランナーを四方に伸ばし、根こそぎ取り除くのが難しい植物です。踏圧にも強いため、空き地など日当たりのよい場所だけでなく、公園など人通りの多い場所でもよく見られます。 科目 マメ科の多年草 生えやすい時期 冬期を除き精力的に繁茂します。 どのように繁殖するか 匍匐茎から根を伸ばし、ドーム状に広がっていきます。また種子を飛ばして生育範囲を広げます。 防除の仕方、防止策など スコップなどで丁寧に根ごと取り去るか、芝には影響の少ない除草剤などを活用しましょう。開花期が春から夏なので、花後、種子ができる前に刈り取るなどして個体数を減らすようにしましょう。 スギナ White_Fox/Shutterstock.com 雑草の概要 シダの仲間で、胞子茎はツクシとして親しまれています。その栄養茎をスギナと呼びます。古くから生薬としてお茶などに使われています。日当たりのよい土手など、酸性の痩せた土壌に多く見られます。栄養茎を取り除いても地下茎が強健で、わずかに残っているだけで再び芽を出します。 科目 トクサ科の多年草 生えやすい時期 ツクシの成長後に栄養茎であるスギナが成長を始めます。冬期を除いてよく茂って栄養を蓄え、地下茎を伸ばしていきます。 どのように繁殖するか 胞子を飛ばし生育範囲を広げます。また地下茎が四方に伸び、春に一斉に栄養茎を地表に出して繁殖します。 防除の仕方、防止策など 丁寧に地下茎を取り除くことが大切です。わずかでも残っていると再び成長を始めてしまいます。もしくはスギナに効果的な除草剤を散布し、除去しましょう。 ドクダミ TualekPhoto/Shutterstock.com 雑草の概要 日陰で湿った場所を好み、適地であればわずかな隙間でも繁茂します。触ると独特な香りを放ち、印象に残る雑草です。薬用成分が多岐にわたり、日本の三大民間薬として古くから利用されてきました。地下茎を伸ばし広がります。園芸品種もあり、ガーデニング素材として適切に管理できれば、シェードガーデンでの活用が期待できます。 科目 ドクダミ科の多年草 生えやすい時期 地表部は冬期に枯れますが、地下茎は一年を通して成長します。 どのように繁殖するか 地下茎の勢いが強く、放っておくと一面に広がります。わずかでも地下茎が残っているとそこから再び成長し、繁殖します。 防除の仕方、防止策など スコップなどで丁寧に地下茎ごと抜き取ります。 除草剤には2種類ある Pixavril/Shutterstock.com 芝生に生えた雑草は抜きにくく、特に地下茎で増える雑草への対処は大変です。そのような場合は除草剤が活用できますが、薬剤の特徴を知らずに使ってしまうと効果が半減してしまう上に、芝生自体を枯らしてしまう恐れもあります。ここでは、除草剤の種類について解説したいと思います。 茎葉処理剤 Kritchai7752/Shutterstock.com 茎葉処理剤とは植物の茎や葉に薬剤が付着し、効果を表すタイプの除草剤です。噴霧器などを使って雑草自体に直接かけて使用し、茎葉から薬剤が吸収されるため、雑草の成長期にあたる時期のほうが高い効果が得られます。また散布後に雨や水やりなどで薬剤が流れてしまうと効果が弱くなるので、天候などにも気をつけましょう。 土壌処理剤 BG Media/Shutterstock.com 土壌処理剤は、枯らしたい雑草の周囲の土壌にまいて、除草成分を含む土壌層を作ります。やがて雑草がその薬剤を根から吸収し効果を表すタイプの除草剤です。薬効成分を含む土壌層はある程度の期間は維持されるため、茎葉処理剤と比べて長期間の除草効果が得られます。しかしながら根から吸収されるので、効果が表れるまで時間がかかります。 除草剤を使うときのポイント VH-studio/Shutterstock.com 除草剤は使い方によっては必要としている植物を枯らしてしまったり、時には人体へ害を及ぼしたりする場合もあります。適切な使用をしてこそ有益なものなので、事前にポイントをしっかりと把握しておきましょう。ここでは、そのポイントについて解説します。 安全対策 New Africa/Shutterstock.com 周囲に人がいないことを確認した上で、まずは自分に除草剤がかからない、または吸い込まないよう防護服やマスク、手袋などを必ず着用しましょう。噴霧器などを使用し、拡散する可能性のある場合は、周辺へ害が及ばないよう風のない日に行いましょう。作業後は使用した物をしっかり洗いましょう。 除草剤をまく時期 plo/Shutterstock.com 茎葉処理剤は、雑草が発芽し、出そろった時期に散布することで大幅に個体数を減らすことができます。また各雑草の成長期に散布することで、より高い効果が得られます。土壌処理剤は効果が表れるまで多少時間がかかるため、雑草の繁茂する少し前(夏前と秋頃)に散布することで長期に渡って効果が得られます。 雑草を処理して綺麗な芝生を Alonafoto/Shutterstock.com ここまで解説したように、綺麗な芝生を維持するためには、雑草の種類を把握し、それぞれに合った対処法を用いることが大切です。いずれにせよ日々の観察と早めの除草がポイントだと思います。雑草のない整えられた芝生はとても気持ちよく、晴れやかな気分にしてくれます。みなさんもこまめな除草を心がけ、素敵な芝生ライフを過ごしてくださいね。
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樹木

コバノズイナは和の庭にも洋の庭にもおすすめ! 特徴や育て方のコツを解説
コバノズイナの基本情報 Peter Turner Photography/Shutterstock.com 植物名:コバノズイナ学名:Itea virginica英名:Virginia sweetspire和名:コバノズイナ(小葉の髄菜)その他の名前:アメリカズイナ、ハナリョウブ、ヒメリョウブ科名:ズイナ科(ユキノシタ科)属名:ズイナ属原産地:北アメリカ分類:落葉性低木 コバノズイナは、ズイナ科(ユキノシタ科)ズイナ属の落葉低木です。原産地はアメリカ東部で、湿地や森、小川や池の近くなどに分布。耐寒性はありますが乾燥した寒風が苦手で、東北以南が栽培適地です。樹高は1〜1.5m、樹形は自然にコンパクトにまとまるので管理がしやすいでしょう。主張しすぎることがないため周囲の景観に馴染みやすく、野趣感のある樹形は和にも洋にも似合います。フラワーアレンジや茶花、盆栽などにも好んで利用され、インテリアに飾っても素敵です。 コバノズイナの花や葉の特徴 Peter Turner Photography/Shutterstock.com 園芸分類:庭木開花時期:5~6月樹高:1〜1.5m耐寒性:普通耐暑性:強い花色:白 コバノズイナの開花期は5〜6月で、花色は白のみ。枝先に5〜10cmの穂を伸ばし、花径5mmほどの小さな花が下から咲き上がっていきます。甘い香りを放つのも魅力で、花後には実がつきます。コバノズイナの葉は3〜6cmの楕円形です。秋になると紅葉し、その後は落葉します。 コバノズイナの名前の由来や花言葉 Rachel Moon/Shutterstock.com コバノズイナは和名で、漢字では「小葉の髄菜」と書きます。日本に古くから自生してきたズイナよりも葉が小さいことからこの名がつきました。「髄菜」は枝の髄(中心)が、灯火の芯に用いられてきたことに由来するようです。また、「ハナリョウブ」という別名もあります。こちらはリョウブの花に似ていることに由来し、漢字では「花令法」と書きます。ちなみにリョウブは若葉を食用できる樹木で、昔、飢饉に備えて農民にこの植物を植えるようにという令法(官令)が出されたために、「令法(りょうぼう)」の字を当ててリョウブと呼ばれるようになったとか。コバノズイナの学名は、Itea Virginicaです。「Itea」はギリシャ語で「柳」を指します。「Virginica」は「バージニアの」という意味で、原産地がアメリカ・バージニア州であることに由来しています。 コバノズイナの花言葉は「自由」「従順」「少しの欲望」です。 コバノズイナに似たリョウブとはどのような花? shiro_ring/Shutterstock.com コバノズイナは、花姿がリョウブに似ていることから、「ハナリョウブ」「ヒメリョウブ」とも呼ばれ、またリョウブと混同して流通することもあります。でも実際は、コバノズイナとリョウブは別の植物です! では、リョウブとはどのような植物なのでしょうか。 リョウブは、リョウブ科リョウブ属の落葉高木です。コバノズイナはズイナ科ズイナ属の落葉低木なので、分類から見ても違う植物であることが分かります。リョウブの開花期は7〜9月で、枝先に10〜15cmほどの花穂をつけ、香りがよく白い花を咲かせます。コバノズイナのほうが、リョウブよりも枝ぶりがやわらかく、葉も繊細なのが相違点です。 コバノズイナの品種 ‘ヘンリーガーネット’。Peter Turner Photography/Shutterstock.com コバノズイナは、いくつかの園芸品種があります。ここでは特に人気のある品種について、ご紹介します。 ヘンリーガーネット 樹高が1mほどでコンパクトにまとまるので管理しやすいのが特徴。葉がやや細く、花穂が長く伸びて枝垂れます。特筆すべきは紅葉の美しさで、秋には濃く深い赤色に染まります。 サライブ ‘ヘンリーガーネット’に比べて花穂が短く、枝垂れることなくやや立ち上がるのが特徴。花穂の軸や茎は赤紫色で、葉色や花色とのコントラストがよく映えます。秋が深まると、オレンジがかった赤褐色に紅葉する姿も素敵です。 リトルヘンリー コバノズイナの矮性品種で、樹高80cm前後にまとまります。特に鉢栽培したい方におすすめの品種。花つきがよく、開花期は多数の花穂を下げて見応えがあります。晩秋になると赤く紅葉します。 コバノズイナの栽培12カ月カレンダー 開花時期:5〜6月植え付け・植え替え:11〜3月(真冬を除く)肥料:2月頃、6~7月 コバノズイナの栽培環境 Peter Turner Photography/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり、風通しのよい場所を好みます。明るい半日陰の環境でも育ちますが、あまりに日当たりの悪い場所では花つきが悪くなり、株もひょろひょろと徒長気味に伸びて軟弱になるので注意しましょう。 【日当たり/屋内】一年を通じて屋外で管理します。 【置き場所】有機質に富み、水はけ・水もちのよいふかふかの土壌を好みます。暑さには耐えますが、寒さをやや苦手とするので、冬に冷風が強く吹きつけるような場所に植えるのは避けてください。鉢植えの場合、夏は乾燥しすぎて水切れすることがあるので、半日陰に移動してもよいでしょう。 耐寒性・耐暑性 マイナス10℃程度までの耐寒性があるので、寒風が当たらないよう注意すれば、周年植えっ放しにしてかまいません。 コバノズイナの育て方のポイント 用土 bluedog studio/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの約2週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込んで、よく耕しておきます。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の花木用培養土を利用すると手軽です。 水やり topseller/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために枝葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は、気温の高い昼間に与えると、すぐに水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に行うようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつも湿った状態にしていると根腐れの原因になるので、与えすぎに注意。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 真夏は強い日差しによって乾燥しやすくなり、乾燥しすぎると弱ることがあるので、この時期は特に注意が必要です。また、冬は落葉後もカラカラに乾燥させることのないように、適宜水やりを続けてください。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 植え付け時には、元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。 その後は生育期に入る少し前の2月頃に緩効性肥料を施しましょう。また、開花後の6〜7月に、体力を回復させるため、速効性肥料を施します。 施肥に適したタイミング以外でも、株の状態を見て葉色が冴えず勢いがないようであれば、液肥を施して様子を見守ってください。ただし、肥料を多く与えすぎると葉ばかり茂って花が咲かなくなることもあるので注意しましょう。 注意する病害虫 Decha Thapanya/Shutterstock.com 【病気】 病気の心配はほとんどありません。 【害虫】 発生しやすい害虫は、アブラムシ、カイガラムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、シャワーではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすい害虫で、体長は2〜10mm。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われており、薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 コバノズイナの詳しい育て方 植え付け・植え替え Jurga Jot/Shutterstock.com コバノズイナの植え付け・植え替えの適期は落葉期ですが、特に寒くなる時期の1月〜2月中旬は避けるとよいでしょう。ほかの時期にも苗木は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けましょう。ただし、真夏と真冬は避けたほうが無難です。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも1回り大きな穴を掘り、根鉢をくずして植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。 地植えにしている場合は、数年は植えたままにしてもかまいません。しかし、大株に育って込み合ってきたら、掘り上げて株分けして植え直し、株の若返りをはかるとよいでしょう。 【鉢植え】 コバノズイナを鉢で栽培する場合は、大きくなるので10号以上の鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから花木用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗を鉢の中に仮置きし、高さを決めたら、根鉢を軽くほぐし、少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出したら根鉢をくずして小さくし、新しい培養土を使って植え直します。 剪定 Opas Chotiphantawanon/Shutterstock.com コバノズイナは株立ち状で、地際から細めの枝を放射状に伸ばす樹形が特徴です。 剪定は、「すかし剪定」を基本とします。適期は休眠期の12月か2月下旬〜3月上旬です。自然に樹形は整うのですが、放任していると次々に新しい枝が地際から伸びて込み合い、風通しが悪くなってしまいます。そこで、古い枝や細くて弱々しい枝、生育の邪魔になっている枝を選び、地際から切り取りましょう。この時期に枝先のみを切ると、花が咲かなくなるので注意してください。 増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com 挿し木、株分けで増やすことができます。 【挿し木】 挿し木とは、枝葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し木ができないものもありますが、コバノズイナは挿し木で増やせます。 挿し木の適期は、2月下旬〜3月上旬か、6月下旬です。新しく伸びた枝を10〜15cm切り取り、下のほうについている葉は切り取っておきます。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほど入れて水あげしておきましょう。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。発根後は日当たり、風通しのよい場所に移動し、十分に育ったら植えたい場所へ定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じクローンになることです。 【株分け】 株分けの適期は、2月下旬〜3月か10月上旬〜11月下旬です。株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら老化が進むので、「株分け」をして若返りをはかります。株を掘り上げて地際から出ている枝を4〜5本ずつ付けて根を切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、同じ姿の株が増えていくというわけです。 枝ものとして飾るのもおすすめ! 長く飾るコツ Payless Images/Shutterstock.com コバノズイナは花つきがよく、楚々とした風情が素晴らしいので、インテリアに飾ってもよく映えます。一輪挿しにしても、大きな花器に豪華にあしらっても素敵です。枝を活けこむ際、長もちさせるコツは、切り口を十文字に割ることです。さらに熱湯につけてから深めの水に入れると、より水揚げがスムーズになります。花器に活けたら、毎日水を取り替えることが大切です。 コバノズイナの繊細な白い花を楽しもう Kazol Anthony Das/Shutterstock.com 野趣感のある咲き姿が美しく、どんなインテリアにもなじむコバノズイナ。花は甘く香り、秋になれば紅葉も楽しめます。新緑から開花、紅葉まで四季の移ろいを感じられるコバノズイナを、ぜひ庭に取り入れてはいかがでしょうか。
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家庭菜園

メロンは家庭菜園でも栽培できる! 栽培の手順や注意点を詳しく解説
メロンの基本情報 margouillat photo/Shutterstock.com 植物名:メロン学名:Cucumis melo英名:melon和名:メロン(甜瓜)科名:ウリ科属名:キュウリ属原産地:東アフリカ、中近東分類:一年草 メロンは、ウリ科キュウリ属の一年草です。フルーツのイメージが強いですが、野菜の果菜類に分類されています。原産地は東アフリカ、中近東が有力と考えられ、夏が暑くて乾燥する地域が故郷です。野菜の中でも高温性で、生育適温は昼間が28〜30℃、夜間が18〜20℃です。15℃以下では生育しないので、気温が十分に上がってから栽培をスタートします。 ここで、メロンの栽培スケジュールを見てみましょう。メロンの栽培は一般的に、花苗店で販売されている苗を購入して植え付けることからスタートします。植え付けは気温が十分に上がった5月頃が適期。つるを伸ばして生育するので、地面に這わせるか、支柱を設置してつるを誘引して栽培します。開花は6月中旬〜下旬で、収穫は7月下旬〜8月中旬です。メロンは1年以内に枯れてしまう一年草なので、収穫が終わったら株を抜き、資材なども撤去します。 メロンの栄養価 Kei Shooting/Shutterstock.com メロンに含まれる成分はカリウムが特に多く、バナナに匹敵する量を誇ります。また赤肉のメロンはベータカロテンも多いのが特徴。種の周りのわたには、血液の凝固を防ぐ働きがあるとされるアデニシンが多く、その他ビタミンやミネラル成分も含まれています。 ちなみに、メロン100gのカロリーは、45キロカロリー。甘くてジューシーな果実はデザート代わりになりますが、アボカドのカロリーが100gあたり187キロカロリーなのに比べると、控えめなほうだといえます。 メロンの名前の由来や花言葉 Ph.wittaya/Shutterstock.com メロンという名前は、英名のmelonをそのまま取り入れたもので、このmelonはギリシャ語でリンゴのようなウリという意味のmelopeponに由来するといわれています。ちなみに、贈答用に人気が高いマスクメロンのマスクは、その芳醇な香りに由来し、麝香を表す「ムスク」が訛ったものだそうです。メロンの花言葉は「豊富」「潤沢」「飽食」「裕福」「多産」など。 メロンの代表的な種類 stockphoto-graf/Shutterstock.com メロンは種類が多く、外見からいえばネットのあるネット型と、ネットのないマクワ型とがあります。また、果肉の色によって、夕張メロンなどの赤肉系、マスクメロンなどの青肉系、グランドールなどの白肉系があります。家庭菜園で育てやすいのは、プリンスメロンやミニメロン、マクワウリなどです。 メロンの歴史 R.NITHAT/Shutterstock.com メロンの原産地である東アフリカや中近東では、紀元前2000年頃には栽培されていました。日本での栽培も古く、弥生時代の土器と一緒に、マクワウリやシロウリの原種に近いタネが発見されていることから、意外にも昔から愛されてきた果実であることが分かります。 スーパーなどでは表面に網目の入ったものも多く見られますが、このネットメロンの栽培が始まったのは16世紀のイギリスで、温室栽培されていました。それが日本に伝わったのは明治期です。日本でも育種や栽培方法が研究されて本格的な生産が始まり、現在に至っています。 メロンの栽培12カ月カレンダー 開花時期:6月中旬~下旬植え付け:5月頃肥料:7月頃収穫:7月下旬〜8月中旬 メロンの栽培環境 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日差しと乾燥を好むため、日当たりがよい場所で栽培します。 【日当たり/屋内】屋外で栽培します。 【置き場所】水はけ、通気性のよい土壌を好みます。地温がしっかり上がるようにマルチングやトンネルを利用するとよいでしょう。 耐寒性・耐暑性 生育適温は18〜30℃で、15℃以下では生育しません。一年草なので、収穫が終わったら処分しましょう。 メロン栽培の手順 土づくり Sleepyhobbit/Shutterstock.com 【地植え】 メロンは、連作障害が出やすい植物です。連作とは、同じ科に属す植物を同じ場所に植え続けることをいいます。連作障害とは、連作することによって土壌バランスが悪くなって病気や生理障害が発生しやすくなり、極端に生育が悪くなる状態を指します。そのため、前年にメロンと同じウリ科の植物が植えられていない場所を選ぶことが大切です。 苗の植え付けの2〜3週間以上前に、苦土石灰を1㎡当たり100〜150g散布し、よく耕して土に混ぜ込んでおきます。さらに、植え付けの1〜2週間前に、畝幅を約70cm取り、その中央に深さ15〜20cmの溝を掘ります。溝の中へ1㎡当たり堆肥500ml、有機配合肥料180〜200g、熔成リン酸50gを均一にまき、埋め戻して平らにならしておきましょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成します。 【プランター栽培】 野菜用にブレンドされた市販の培養土を使うと便利です。それぞれの野菜に適した土壌酸度などが異なるので、製品の用途に「メロン」の項目が入っているか、確認しておくとよいでしょう。 植え付け Richard Griffin/Shutterstock.com メロンの植え付け適期は5月頃です。本葉が4〜5枚ついた苗が好適。茎が太く、節間が短くがっしり締まって勢いのある苗を選びましょう。値段は少し高くなりますが、接木苗を使うと病気に強く、管理がしやすくなります。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、幅約70cm、高さ5〜10cmの畝を作り、表土を平らにならします。畝ができたら、その表面に黒マルチ(ポリフィルム製の被覆資材)を張り、風で飛ばないように四方に土を盛って固定します。黒マルチはできるだけピンと張っておきましょう。黒マルチを張ることで、地温を上げるとともに乾燥や雑草を防ぐほか、泥はねを防止して病気の蔓延を防ぐ効果もあります。 畝の中央でマルチに穴をあけ(カッターでバツ印に切ってもOK)、苗より1回り大きな植え穴を掘り、根鉢をくずさずそのまま苗を植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。苗を複数植える場合は、株の間隔を80〜90cm離します。植える株数によって、畝の長さを調整します。 植え付け後、つるを誘引するための支柱を畝の片側に数カ所設置して、ネットを張っておきます。 【プランター栽培】 大型プランター、鉢底網、鉢底石、培養土、苗、支柱、ひもを用意します。 大型プランターの底穴に鉢底網を敷き、底が見えなくなるくらいまで鉢底石を入れ、その上に市販の野菜用培養土を入れます。水やりの際にあふれ出さないように、ウォータースペースを鉢縁から2〜3cm残しておきましょう。苗より1回り大きな植え穴を掘り、根鉢をくずさずそのまま苗を植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。 プランターの4隅に支柱を立てます。支柱の下から10cmと20cmの高さのところ2カ所をひもで囲ってあんどん状にしておき、つるが伸びてきたら適宜誘引していきましょう。苗の成長とともに、あんどん状のひも囲いの数を増やし、つるを誘引していきます。 水やり cam3957/Shutterstock.com 【地植え】 下から水が上がってくるので、天候にまかせてもよく育ちます。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、水やりをして補いましょう。 【プランター栽培】 土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えます。特に梅雨明け後の高温期は乾燥しやすいので、朝夕2回の水やりを忘れずに行いましょう。高温の真昼に水やりすると、すぐに水の温度が上がり、かえって株が弱ってしまうので、必ず涼しい時間帯に与えることが大切です。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 【地植え】 花が咲き始めたら、マルチをはがして1㎡につき化成肥料40〜50gを畝の端にまいて軽く耕し、土になじませます。マルチは元に戻しておきましょう。また、実がつき始めたら、通路あたりに同様に追肥します。 【プランター栽培】 実がついたら、10日おきを目安に液肥を与えます。 整枝 mihalec/Shutterstock.com 【地植え】 本葉が7〜8枚ついたら、親づるの先端を切り取り、子づるの発生を促します。わき芽が出て、子づるが4本以上伸びてきたら、元気のいい子づるを2〜3本残し、ほかは元から切り取りましょう。残した子づるの葉が7〜8枚になったら先端を切り取り、次に出てくる孫づるに実をつけさせます。 【プランター栽培】 親づると子づる2本の、合計3本を残し、ほかの不要なつるはすべて切り取ります。 人工授粉 Mr.Kanomcrok/Shutterstock.com 【地植え・プランター栽培ともに】 植え付け後、1カ月〜1カ月半ほどで花が咲き始めます。放任しても自然に受粉しますが、確実に実をつけさせるために、人工授粉をしておきましょう。メロンの花には、雄花と雌花があります。見分け方は簡単で、花の下に膨らみがないのが雄花で、膨らみがあるのが雌花です。一番花はまだ不安定なので、二番花、三番花に授粉します。 人工授粉は、花が新鮮な朝のうち、午前9時までに行います。雄花を摘んで、花粉が出ているのを確認して花弁を取り除き、雌花の雌しべに花粉をこすりつけましょう。人工授粉をした日付を書き入れたラベルをつけておくと、収穫適期が分かりやすくなって便利です。 摘果・玉直し・果実の保護 RUNGSUN KERDROD/Shutterstock.com 【地植え・プランター栽培ともに】 ●摘果 実がついて2週間くらいまでに、形が整って傷のない果実を、つる1本につき1個残しましょう。残す実以外はすべて摘み取り、残す果実に養分を集中させます。 ●玉直し 日光が当たると色づくので、色むらができないように時々果実を回して、裏側もまんべんなく太陽に当てましょう。 ●果実の保護 実が大きくなってきたら、ネットを利用してハンモック状にし、実をのせて支柱にしっかりと固定します。ネットがなければ、ひもで吊してもOKです。 収穫 rukawajung/Shutterstock.com 【地植え・プランター栽培ともに】 実が熟期に達して、甘い香りがしてきたら収穫します。収穫の際は、ヘタの上をハサミで切り取ります。収穫後は直射日光の当たらない、涼しい場所に置きましょう。 すべて収穫し終えたらあとは枯死してしまうので、黒マルチや支柱、ネットなどの園芸資材を撤去して、株や土中の根を処分しておきます。 病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 メロンに発生しやすい病気は、うどんこ病、べと病などです。 うどんこ病は、カビによる伝染性の病気です。葉、新梢、つぼみに発生しやすく、表面が白く粉を吹いたような状態になり、放置するとどんどん広がって光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。チッ素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発病しやすくなります。うどんこ病が出たら病気の葉を摘み取って処分し、適用のある殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 べと病は糸状菌が原因の病気で、3〜6月、9月下旬〜11月の気温15〜20℃の条件下、かつ気温差が大きいときに発生しやすくなります。葉に黄色みがかった斑紋が現れ、だんだんと広がって枯れ上がっていきます。発生条件が揃うと2〜3日で全体に広がってしまうので注意。チッ素成分が多い肥料を与えすぎると発生しやすくなります。 【害虫】 メロンの栽培で発生しやすい害虫は、アブラムシ、ハダニなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、シャワーではじいたりして防除しましょう。 ハダニは、葉裏に寄生して吸汁する害虫です。体長は0.5mmほどと大変小さく、黄緑色や茶色い姿をしています。名前に「ダニ」がつきますが、クモの仲間です。高温で乾燥した環境を好み、梅雨明け以降に大発生しやすいので注意が必要。繁殖力が強く、被害が大きくなると、葉にクモの巣のような網が発生することもあります。ハダニは湿気を嫌うため、予防として高温乾燥期には葉裏にスプレーやシャワーなどで水をかけておくとよいでしょう。 メロンを栽培して自宅で味わおう apiguide/Shutterstock.com 甘くて香りがよく、水分をたくさん含むジューシーな果実は、暑い夏のデザートにぴったり。自身で苗の植え付けからスタートし、手塩にかけて育てたメロンは、より一層美味しく感じることでしょう。ぜひメロンの栽培にチャレンジしてみませんか?
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ハーブ

「アロマティカス」の育て方・増やし方を徹底解説!
大人気の観葉植物! アロマティカスの基本情報 Romix Image/Shutterstock.com 植物名:アロマティカス学名:Plectranthus amboinicus英名:Aromaticus、Cuban oregano、Mexican mint、Spanish thyme、Indian borage和名:アロマティカス科名:シソ科属名:プレクトランサス属原産地:インド、南アフリカ分類:常緑多年草 アロマティカスはシソ科プレクトランサス属に分類される植物で、学名はPlectranthus amboinicus 。室内で観葉植物として楽しまれている、プレクトランサスの仲間です。英名は日本で呼ばれているのと同じAromaticus、原産地はインドや南アフリカです。 冒頭にもあるように、アロマティカスは多肉質のハーブ。ハーブティーや料理にも利用できるうえ、育てやすいことが魅力の初心者向けの多年生植物です。 アロマティカスの花や葉の特徴 Rifad/Shutterstock.com 園芸分類:ハーブ、多肉植物開花時期:4〜8月草丈:20〜60cm耐寒性:弱い耐暑性:普通花色:薄紫 アロマティカスの葉っぱは、柔らかい細い毛で覆われていて、丸く、ぷにぷにとした質感です。触れるとミントに似た爽やかな香りがし、ハーブティーなどにも使われます。虫除けの効果があるとも期待されており、インテリアとして飾ってもオシャレな人気の植物です。 日本では花が咲くことは珍しいですが、春から夏ごろに花径1cmほどの淡い薄紫色の可愛い花を咲かせることがあります。 なお、アロマティカスは寒さに弱い性質なので、地植えにすると冬越しが難しくなります。気温や日差しに合わせて移動できるように鉢植えのほうが長く育てることができます。また、成長期は旺盛に育つので地植えの場合、増えすぎることがあります。管理しやすくするためにも鉢植えにするのがおすすめです。 アロマティカスの花言葉や名前の由来 アロマティカスの名前は旧学名で英名のAromaticusに由来しています。また、アロマティカスのほかに、キューバンオレガノ、スープミント、プレクトランサス・アンボイニクスという別名ありもます。 アロマティカスの花言葉は「友情」「鎮静」。「鎮静」は、その葉がやけどの治療に使用されていたことに由来するといわれています。 アロマティカスと近縁の種類 アロマティカスと近縁の仲間をいくつかご紹介します。 プレクトランサス Amit Yatharth/Shutterstock.com プレクトランサスには斑入りなどカラフルな葉を持つものが多く、観葉植物として扱われるものが代表的ですが、‘モナ・ラベンダー’のように美しい花が楽しめる品種もあります。草丈は5~80cm。 コリウス Podolnaya Elena/Shutterstock.com コリウスは主に葉を観賞するカラーリーフで、緑、赤、オレンジ、ピンク、黄、茶など、非常に豊富なカラーバリエーションが揃います。丈夫で育てやすく、寄せ植えや花壇の花材として人気があります。草丈は20~100cm。一年草扱い。 アロマティカスの栽培の12カ月カレンダー 開花時期:4〜8月植え付け・植え替え:4〜6月肥料:基本的に不要入手時期:通年 アロマティカスの栽培環境 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】基本的には日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。日当たりの悪い場所では、葉色が冴えずに成長が衰えてくるので注意しましょう。ただし、夏の強い直射日光に当て続けると、葉焼けしたり、枯れる可能性があるため、日差しが強い時期は、半日陰に移動したり、日除けを設置して半日陰にするとよいでしょう。 【日当たり/屋内】室内ならば日当たりのよい窓辺も栽培が可能です。耐陰性はない性質なので、ずっと日陰になるような場所だと徒長したり成長が止まってしまうことがあります。 【置き場所】多湿に弱いため、水はけがよく風通しのよい場所。 耐寒性・耐暑性 アロマティカスは寒さに弱く、最低温度は5℃くらいです。霜や凍結にあうと枯死することがあるので注意します。晩秋から冬になり温度が下がってきたら、寒さに当たらないように室内や温室などに移動するとよいでしょう。温度が低い時期は、成長はゆっくりになります。庭植えにしている場合は、鉢に植え替えて室内の窓辺や温室などに置いて冬越しさせましょう。越冬後に暖かくなって室内から外へ出す際に、強い日差しにいきなり当てると葉が傷むので、徐々に慣らしていくとうまく順応します。 アロマティカスの育て方のポイント 用土 土はハーブ用のものを使うのがおすすめです。自分で用土を配合するなら、赤玉土6:腐葉土4の割合に。水はけをよくしたいときは、1割程度小粒の軽石を混ぜるとよいでしょう。 アロマティカスは乾燥を好み、蒸れには弱いので、水はけのよい土で育てることが大切です。多肉植物用や観葉植物用の土でも育ちますが、赤玉土や鹿沼土、軽石や砂を混ぜてもいいでしょう。 水やり Budimir Jevtic/Shutterstock.com アロマティカスの水やりには、ちょっとした注意が必要です。具体的には、多湿に弱いため、水をやりすぎると根腐れなどを起こし、株が弱ってしまいます。土が完全に乾いてから水やりをしましょう。アロマティカスの葉は肉厚ですが、これは乾燥しているときにも生きていられるように水を蓄えているためです。もともと乾燥しやすい場所に自生している植物なので、多少の水切れは成長を妨げません。水やりに関しては、セダムのような多肉植物よりもやや乾かし気味にするのが適切です。 肥料 アロマティカスには基本的に肥料は必要ありません。 4〜5月にかけての春頃に葉色が悪い場合は、根元に軽く肥料を与えるとよいでしょう。 注意する病害虫 JustDOne/Shutterstock.com アロマティカスは丈夫で、あまり病気や害虫の心配はありませんが、カイガラムシやナメクジは発生しやすいです。 カイガラムシは葉について栄養分を吸う、白や茶色の粒状の害虫です。これらは株を弱らせるため、見つけ次第殺虫剤などを用いて駆除します。 ナメクジは葉を食べる害虫です。土の中に潜んでいることが多いので、石灰などをまいておくと被害を減らすことができます。 アロマティカスの詳しい育て方 苗の選び方 アロマティカスの苗は、ホームセンターや園芸店などで購入できます。葉の色が明るい緑色で、肉厚の葉が茎にたくさんついている元気の良いものを選びましょう。病害虫などの痕跡がないか、ひょろひょろと徒長していないかなどもチェックします。苗の大きさは、9cmポットサイズから販売されていますが、鉢植えをする場合、2ポット以上植え付けると見栄えがよくなります。 植え付け・植え替え Gabriel Phphy/Shutterstock.com アロマティカスは寒さに弱い植物なので、真夏を除く春から秋にかけて植え付けを行います。また、外気温が10℃以下になる地域では地植えよりも鉢植えにして室内などに移動できるようにするとよいでしょう。 【植え付け】 入手した苗よりも1〜2回り大きいサイズの鉢底にネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。苗を鉢の中に仮置きし、高さを決めたら、根鉢を軽くくずして植え付けましょう。水やりの際にすぐあふれ出さないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 【植え替え】 鉢植えは、成長とともに根詰まりして、放っておくと生育が衰えて茎がひょろひょろと徒長してくるので、2年に1度は植え替えることが大切です。植え替える時期は、成長がゆっくりな秋から春までの間に。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出し、根鉢をくずして新しい培養土を使って植え直しましょう。 剪定・切り戻し SashaMagic/Shutterstock.com アロマティカスは生命力が強く、適した環境で育てていると成長が進んで茂りすぎたり伸びすぎて、風通しが悪くなって、次第に株が弱ってきてしまいます。そのため、茎を切り戻したり、茎の本数を減らす間引き剪定をして風通しを保ち健康に育てましょう。切る時期は、湿度が上がる梅雨前までに済ませておくとよいでしょう。 また、枝の先端の芽を摘む「摘心(てきしん)」を行うと、枝数が増えてこんもりとした株姿になります。植え付けの際に摘心をするのもおすすめです。 剪定の際に切りとった茎を使えば、挿し木で増やすことができます。挿し木に使用する場合、茎の切り口を斜めに切り、水を入れたコップに挿しておきましょう。 増やし方 アロマティカスは、種子の流通はほぼないので、苗から育てて、挿し芽・葉挿し・水挿し、株分けで増やすことができます。 【挿し芽・葉挿し・水挿し】 アロマティカスは発根しやすく、挿し芽や葉挿し、水挿しで増やすことができます。 挿し芽・葉挿し・水挿しに適した時期は4~6月、9〜10月です。 挿し芽とは、葉が数枚ついた状態の剪定した茎をそのまま用土に直接挿して育てることで、挿した茎はおよそ1~2週間で根付き始めます。挿した茎に根が出ているか確認するために抜いてしまうと、せっかく伸びてきた根が切れてしまうので水切れをしないように見守ることも大切です。 葉挿しとは、1枚の葉を挿して増やす方法ですが、葉と茎の間に新芽が出やすいので、葉と茎がついている部分を残して土に挿すのが成功のポイントです。 水挿しとは、剪定した茎を水につけて発根させる方法で、そのまま水耕栽培で育て続けてもよいですし、根が出たタイミングで土に植え付けて育てるのも方法です。 【株分け】 植え付けた後、2〜3年経って鉢に収まらないほど育ったら、株の更新も兼ねて株分けをすれば、1鉢から2鉢、3鉢と増やすことができます。株分けの適期は、成長がゆっくりな早めの春か秋です。まず、鉢から株を取り出して根鉢の土を落としながら絡まった根をほぐします。数本の茎の束をイメージして、茎の根本を両手で持ち、左右にゆっくり分けるように引っ張ると、自然に分割されれば株分け作業は完了です。根が乾く前に新しい鉢に植え付けて、数日は直射日光に当てないよう半日陰の場所に置き、水切れに注意して管理しましょう。 夏越し アロマティカスは高温多湿な日本の夏には弱いため、夏越しの際は湿気のこもりにくい風通しのよい場所で管理しましょう。ただし日差しが強すぎる場所では葉焼けを起こしてしまうので、夏の晴れた日などは注意が必要です。 基本的には明るい場所で管理しますが、気温が高くなる午後に強い日ざしを浴びると株が傷むことがあります。夏の間は、戸外であれば午前中だけ日が当たる明るい場所や、終日木漏れ日が当たる明るい木陰、または日除けを設置するなど、気温が上がる時間帯に直射日光にさらされない場所を選んで置くようにしましょう。近年の猛暑日は、7月から観測される傾向があり、特にタイルなどで床が熱せられる日の当たるベランダやテラスでは、葉焼けに加え、鉢が熱っせられて株を傷める可能性があるので、注意が必要です。 冬越し Aneta_Gu/Shutterstock.com アロマティカスは寒さに弱く、10℃以下になると枯れてしまいます。屋外での越冬は難しいため、冬は10℃以上の室内で育てるようにしましょう。特に霜や雪にはあたると葉の水分が凍り、春になると腐ってしまうので、3月ごろまでは暖かい場所で管理します。ハーブというと、戸外の畑や花壇などで育てるイメージがあるかもしれませんが、アロマティカスは観葉植物のような扱い方をしたほうがよい植物です。 アロマティカスの木質化したらどうする? アロマティカスを長い期間育てていると、地際付近の太い茎が樹木のように硬くなって木質化してきます。木質化が進むと、本来あった柔らかい雰囲気や香り成分が減ってきてしまうようです。そのため、定期的な切り戻しで株を若返らせると木質化が防止できます。もし、木質化してしまったら、それよりも上の部分を使って刺し芽をし、再度育て直すのも1つの方法です。 ハーブとしてのアロマティカスの効果・効能 アロマティカスは、ゴキブリやコバエを寄せ付けないハーブとしても注目を集めています。葉や茎に含まれる成分によって虫除け効果が期待できるため、バラや草花などのコンパニオンプランツとして植えるのもおすすめです。 アロマティカスの活用方法 アロマティカスはシソ科の植物で、葉っぱを揉むとミントを思わす爽やかな香りがします。キューバン・オレガノという別名もあるように、ハーブと同様に食用にすることができます。例えば、生の葉をポットに入れて熱湯を注いだらハーブティーとして楽しめ、ソーダやお酒など飲み物、デザートのトッピングに使うこともできます。オレガノやミント、バジルなどその他のハーブと寄せ植えをしておけば、好きな時に収穫してオリジナルの使い方を試せます。まだスーパーなどでも扱いが少ないハーブなので、育てながら新しい利用法にチャレンジできるハーブ界のニューフェイスといえます。 アロマティカスを育ててみよう! MakroBetz/ Shutterstock.com アロマティカスは比較的育てやすく、初心者にもおすすめの植物です。 ぷっくりとした葉や、ハーブとしても使えるなど、とても魅力の多い植物なので、この機会に育ててみてはいかがでしょうか?
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宿根草・多年草

夏にぴったりパッションフルーツ! 自分で栽培してスイーツにしてみよう
パッションフルーツってどんな植物? timmy49/Shutterstock.com 植物名:パッションフルーツ学名:Passiflora edulis英名:passion fruit和名:クダモノトケイソウ科名:トケイソウ科属名:トケイソウ属原産地:ブラジル分類:つる性常緑多年草 パッションフルーツは、トケイソウ科トケイソウ属のつる性常緑多年草です。つるを5m以上も伸ばして生育するので、栽培する際にはフェンスなど、つるを誘引して支えるための園芸資材が必要です。原産地はブラジルで、生育適温は15〜30℃。暑さには強い一方で寒さには弱く、耐寒温度は3℃まで。霜の降りる地域では、冬は鉢栽培にして暖かい場所で管理する必要があります。果実を収穫して楽しめるのはもちろん、花もユニークな咲き姿を見せてくれます。 パッションフルーツの名前の由来・花言葉 Erazem Dolzan/Shutterstock.com パッションフルーツの「パッション」は、「情熱」という意味ではなく、「キリストの受難」という意味です。中央に突き出る大きな雌しべと雄しべは、十字架にはりつけにされたキリストを、花弁は後光を表している、として名づけられたものです。また、クダモノトケイソウという別名もあり、こちらは花の形が時計に似ていることにちなんでいます。 パッションフルーツの花言葉は、「聖なる愛」「信じる心」など。いずれも花名の由来から派生したものです。 パッションフルーツの時期 H-AB Photography/Shutterstock.com パッションフルーツの収穫適期は、8月と12月です。 パッションフルーツは、以下のようなライフサイクルをたどります。4月頃から生育期に入り、つるや葉をぐんぐん伸ばします。開花は6月と10月頃で、収穫は8月と12月頃。常緑のまま越冬しますが、生育は止まります。ただし、冬も暖かい生育適温の場所では一年を通して成長を続けるようです。春になると再び旺盛に生育を始める……という繰り返しで、ライフサイクルの長い植物といえます。 パッションフルーツの種類 NataliWorld/Shutterstock.com パッションフルーツには、在来系の紫系統と、キイロトケイソウの黄色系統、この2系統の交雑種があります。日本で栽培されているのは紫系統で、耐寒性が強く果実が小さい特徴があります。1本植えれば果実をつける自家結実性タイプと、授粉樹として他品種をもう1本植えないと実がつかないタイプがあるので、自家結実性タイプの品種を選ぶとよいでしょう。1本で結実する品種には、1果60gほどで緑のカーテンにも向く‘エドリス’、オレンジ色の果肉で果重60〜80gほどの‘サマークイーン’があります。 パッションフルーツは栄養もたっぷり! Madlen/Shutterstock.com パッションフルーツは、果肉にβカロテンを豊富に含んでいるのが大きな特徴。ほかにカリウム、葉酸、ビタミンB6、ピタミンCなども含んでいます。 おいしいパッションフルーツの選び方 Christian Jung/Shutterstock.com せっかく家庭で栽培するのですから、完熟果を食べましょう。甘い香りを漂わせ、表面が茶褐色になってシワが見られるようになったら食べ頃です。収穫してすぐに食べずに、しばらくおいて追熟させると酸味がやわらぎます。 パッションフルーツの食べ方 vanillaechoes/Shutterstock.com パッションフルーツは、青果店やスーパーで年中見かけるほどポピュラーなフルーツではありませんね。ここでは、収穫したパッションフルーツの美味しい食べ方についてご紹介します。 そのまま生で 収穫したパッションフルーツを半分に切り、中の果肉を種ごとスプーンですくって食べます。フレッシュな味わいを楽しんでください。 ピューレにして パッションフルーツの果肉をスプーンで取り出し、ザルなどで漉します。鍋に漉した果肉とグラニュー糖(分量はお好みで調整してください)を入れ、中火で煮詰めます。木ベラで混ぜながら煮込み、とろみがついたら完成。冷やしてから利用します。ヨーグルトやアイスクリームにトッピングすると絶品です。 ジュースにして 好きなフルーツと一緒にミキサーにかけてミックスジュースを作るのもおすすめ。ミキサーにかけるなら種子ごと入れてもOKです。パッションフルーツの香りや風味が加わって、そのまま飲んでも美味しいですし、さらにゼリーやシャーベットに加工してもよいでしょう。 パッションフルーツを保存するには Thodsaphol Tamklang/Shutterstock.com パッションフルーツの貯蔵適温は7〜10℃。常温なら収穫して5〜10日のうちに食してください。果実をポリ袋に入れて冷蔵庫で保存すれば、1カ月ほどは大丈夫です。 パッションフルーツを栽培するポイント ここまで、パッションフルーツの基本情報や種類、食べ方などについてご紹介してきました。ここからは、ガーデニングの実践編として、育て方について詳しく解説していきます。 適した栽培環境 Doikanoy/Shutterstock.com 日当たり、風通しのよい場所を好みます。日照が足りないとヒョロヒョロと間のびしがちで葉色が冴えず、花つきが悪くなって果実もつきにくくなるので、一年を通して日当たりのよい場所に植えてください。 水はけのよい土壌を好むので、粘土質の場合は腐葉土や堆肥を多めにすき込んで土壌改良をしておきます。また、土を盛って周囲より高くし、水はけをよくしておくとよいでしょう。 暑さには強いのですが、寒さには弱く、温暖地に向く植物です。霜が降りる地域では、地植えにしている場合は鉢に植え替えて、暖かい場所で管理してください。 土作り funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの2〜3週間前に、直径、深さともに50cm程度の穴を掘りましょう。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきます。粘土質や砂質、水はけの悪い土壌であれば、腐葉土や堆肥を多めに入れるとよいでしょう。こうしてしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 果樹用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。 苗の植え付け Monkey Business Images/Shutterstock.com パッションフルーツは、種まきから育てようとすると果実の収穫にたどり着くまでの生育期間が長いので、花苗店で苗を購入してスタートするのが一般的です。 苗の植え付け適期は4〜6月です。苗を購入する際は、節間が短くがっしりと締まって勢いがあるものを選びましょう。 【地植え】 土作りをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘って、浅めに植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。早めに支柱やフェンス、オベリスクなどを設置し、つるが巻きつくようにしておきます。 【鉢植え】 7〜8号鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから果樹用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗をポットから取り出して鉢に仮置きし、浅植えになるように高さを決めます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えます。また、鉢栽培用のオベリスクを設置し、つるを誘引しておきましょう。 一年を通して日当たり、風通しのよい場所に置いて管理しましょう。冬は凍結しない場所に移動して寒さ対策をしておきます。 生命力旺盛で成長とともに根詰まりしてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。 水やり Afanasiev Andrii/Shutterstock.com 茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。果実が肥大する時期は、水切れしないように管理することがポイントです。真夏は気温が上がっている昼間に水やりすると、水がすぐにぬるま湯になって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えましょう。反対に、真冬は気温が十分に上がった日中に行います。夕方に水やりすると凍結の原因になるので避けてください。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根づいた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、真夏に晴天が続いて乾燥している場合は水やりをして補いましょう。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。冬は生育が止まり、表土も乾きにくくなるので控えめに与えるとよいでしょう。 肥料 Pawel Beres/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 4〜10月の生育期に、1カ月に1度の割合で緩効性肥料を土にばらまき、よくなじませます。 病害虫 schankz/Shutterstock.com 【病気】 パッションフルーツがかかりやすい病気は、炭そ病、灰色かび病などです。 炭そ病は、カビが原因で発生する病気で、葉に褐色で円形の病斑が現れるのが特徴です。比較的気温が高く、雨の多い時期に発生しやすくなります。枝葉が込み合いすぎていたらすかし剪定をし、風通しよく管理しましょう。病気が広がる前に早期に発見して、適応する殺菌剤を散布して防除します。 灰色かび病は、花や葉に発生しやすく、褐色の斑点ができ、やがて灰色のカビが広がっていきます。多湿で風通しが悪く、込み合いすぎていたり、終わった花や枯れ葉を放置していたりすると発生しやすくなります。受粉後の花弁や枯れ葉などをこまめに取り、茎葉が込み合いすぎている場合は間引いて、風通しよく管理しましょう。 【害虫】 パッションフルーツに発生しやすい害虫は、アブラムシ、ハダニなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついてしまうほどに。植物の茎葉について吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目にもよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。 ハダニは、乾燥が続くと発生しやすい小さな虫で、葉裏などについて吸汁します。大発生すると株が弱るので、葉の表や裏にシャワーを勢いよくかけましょう。小さな虫なので、水の勢いで押し流すことができます。 人工授粉・収穫 artphotoclub/Shutterstock.com 【人工授粉】 花が咲いたら、筆などで花粉と柱頭を軽くなでて人工授粉すると、実つきがよくなります。 【収穫】 開花から結実まで、2〜3カ月かかります。表面が色づいて、しわが入り始めたら完熟の合図。ヘタの上で切り取って収穫します。しばらく追熟させると、より美味しくいただけます。 整枝・剪定 Andrii Zastrozhnov/Shutterstock.com 生育期に茎葉が茂りすぎて日陰になったり、風通しが悪くなると、実りが悪くなってしまいます。込み合いすぎている部分があれば、適宜切り取って、枝葉や果実にまんべんなく日が当たるように整枝しましょう。 一通り収穫が終わった10月上旬頃に、古いつるや伸びすぎたつる、込み合っている部分のつるなどを剪定します。 冬越し New Africa/Shutterstock.com 【地植え】 霜が降りる地域では、鉢に植え替えて日当たりがよく暖かい場所に移動して管理します。植え替えの方法は、苗の植え付けの項目の【鉢植え】を参照してください。 【鉢植え】 日当たりがよく暖かい場所に移動して管理します。 増やし方 Montana Isabella/Shutterstock.com パッションフルーツは、挿し木と種まきで増やすことができます。 【挿し木】 挿し木の適期は4〜9月です。まず、春に伸びた若くて勢いのある枝を2〜3節つけて切り取り、水を入れた器に挿して十分吸水させておきましょう。園芸用培養土を育苗用トレイなどに入れて、吸水させた枝葉を挿しておきます。水切れしないように管理し、発根したら黒ポットなどに植えて育成を。大きくなったら、植えたい場所に定植します。挿し木のメリットは、採取した株のクローンになることです。 【種まき】 発芽適温は25℃前後です。4〜5月が種まきの適期で、凍結しない場所で管理します。種まきをする前に、種子を一昼夜水に浸けておきましょう。 黒ポットに市販の園芸用培養土を入れ、十分水で湿らせておきます。種を3〜4粒播いて薄く覆土し、発芽までは明るい半日陰で乾燥させないように管理しましょう。発芽後は日当たりのよい暖かい場所に置き、本葉が2〜3枚ついたら間引いて1本のみ残し、育苗します。十分に成長したら花壇や鉢に植え付けましょう。 パッションフルーツを栽培しておいしく食べよう! Tropical Daze Photography/Shutterstock.com つる性植物のパッションフルーツは旺盛に茎葉を伸ばすので、夏に涼しさをもたらすグリーンカーテンとしても利用できます。エキゾチックな風情の花は観賞価値が高いことでも知られており、完熟した果実を味わえるのも家庭栽培ならではのメリット。ぜひ、パッションフルーツを庭に迎えてはいかがでしょうか。
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暮らし

【二十四節気】夏至はハーブの季節の訪れ。暮らしに役立つハーブ活用術
二十四節気 夏至 6月21日頃 暮らしに役立つハーブ 初夏から夏にかけてはハーブの季節。ミントやバジルなど、暑さや乾燥に強いものが多く、強い日差しが降り注ぐ中でも勢いよく葉を茂らせます。料理のスパイスに取り入れたり、香りを楽しんだりと、暮らしの中で幅広く活用できるのがハーブの魅力。古くから薬草としても使われ、人々の暮らしに寄り添ってきました。ナチュラルな雰囲気は、寄せ植えやガーデンにもぴったりです。 フィンランドなどの北欧諸国では、一年で一番昼が長くなる夏至の日の朝に、“セント・ジョンズ・ワート”というハーブを摘む習慣があります。この時期のハーブは、太陽の恵みをたっぷり浴びて最も香り高いと考えられているのだとか。日本では夏至は梅雨時にあたりますが、ハーブが元気な時期であることは変わりません。 Saputra999/Shutterstock.com 暮らしの中で幅広く活用できるハーブ。庭に植えれば自分で育てる楽しみを味わえるだけでなく、毎日新鮮な葉を気兼ねなく使うことができます。丈夫で育てやすく、虫もつきにくいのでガーデニング初心者がトライするのにもぴったりです。庭の一角をキッチンガーデンに、また窓辺で鉢植えにしても。一株でもたっぷり収穫できるものが多く、ちょっと摘み取って日々の食卓に添えれば、広がる香りが料理をぐっと引き立たせてくれます。もちろん料理だけでなく、ハーブバスにして香りを楽しんだり、ざっくりと枝を切り取ってグラスに活けたりしても素敵です。ハーブのある暮らし、始めてみませんか。 Vehalian1/Shutterstock.com ハーブのオススメ活用法 ミントのカクテル、モヒートはすっきりした味わいが夏にぴったり。ミント、ライム、砂糖をグラスに入れてつぶし、ラムとソーダを注いで作ります。 簡単なのに本格的な香りが楽しめるのがハーブオイル。 清潔な瓶に、ローズマリー、バジル、セージ、タイムなどお好みのハーブを入れ、オリーブオイルを注いで1〜2週間漬け込めば出来上がり。唐辛子やニンニクを入れるのもオススメです。パンやパスタに一振りかけて。 育てやすくて使いやすい定番ハーブ4選 バジル Tatyana Mut/Shutterstock.com バジルOcimum basilicumシソ科 メボウキ属 イタリア料理には欠かせないハーブ。生育旺盛で、たくさん収穫できます。種からの栽培も簡単。 ミント ira008/Shutterstock.com ミントMenthaシソ科 ハッカ属 スペアミントやペパーミントなど、さまざまな種類があり、清涼感のあるすっきりとした香りが魅力。 ローズマリー Hulya Poyraz/Shutterstock.com ローズマリーRosmarinus officinalisシソ科 マンネンロウ属 軽く触れただけで立ち上る濃厚な香りが特徴のローズマリー。肉をローストするときやマリネに一枝添えて。 タイム Koko Foto/Shutterstock.com タイムThymusシソ科 イブキジャコウソウ属 癖がなく、どんな料理にもマッチするタイム。生育旺盛でほぼ一年中収穫できます。ドライハーブにもオススメ。
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樹木

夏のガーデニングにおすすめ! マンデビラの特徴、花言葉、育て方を解説
マンデビラとは Brian Kapp/Shutterstock.com 植物名:マンデビラ学名:Mandevilla英名:Mandevilla、rocktrumpet和名:チリソケイその他の名前:デプラデニア、ディプラデニア、ジャイアントデプラ、チリジャスミン科名:キョウチクトウ科属名:チリソケイ属(マンデビラ属)原産地:中央アメリカ〜アルゼンチン分類:つる性低木 マンデビラは、キョウチクトウ科チリソケイ属(マンデビラ属)のつる性の小低木で、原産地は中央アメリカ〜アルゼンチン。およそ100種類が分布するとされています。以前は近縁のデプラデニア属に分類され「デプラデニア」と呼ばれていたため、この名前のほうがしっくりくる方もいるかもしれませんが、現在はマンデビラとして流通しています。 マンデビラはつるを伸ばして生育するので、フェンスやアーチ、パーゴラなど、つるを支えるための園芸資材が必要です。樹高は0.3〜3m。品種改良が進み、コンパクトにまとまる鉢植え向きのタイプから、旺盛につるを伸ばしてグリーンカーテンとして利用できるものまで、さまざまな品種が出回っています。 熱帯植物のため、暑さには強いのですが、寒さには大変弱い性質があります。10℃以下になると生育が鈍くなり、冬に寒くなる日本の気候では地植えでの冬越しは不可能。最初から鉢栽培にするか、生育期のみ地植えで楽しみ、冬前に鉢上げして暖かい場所に移動するなどの寒さ対策が必要です。 マンデビラのライフサイクルは以下の通り。4月頃から生育し始めて葉を展開し、開花は5〜10月と長いのが特徴。11月には生育が止まるので、その前に鉢上げして室内に取り込み、日当たりのよい暖かい場所で管理。越年してまた春になれば新芽が動き出します。樹木に分類されており、上手に管理すれば毎年開花を楽しめる、コストパフォーマンスの高い植物です。 マンデビラの名前の由来 P_vaida/Shutterstock.com マンデビラという名は、この花を発見したアルゼンチンの首都ブエノスアイレス駐在イギリス公使のヘンリー・マンデビル氏に由来しています。 別名には、「デプラデニア」「ジャイアントデプラ」「チリソケイ」「チリジャスミン」などがあります。「デプラデニア」は、前述の通り、かつてはデプラデニア属に分類されていたため。「チリソケイ」はソケイの花に似ていることから、「チリのソケイ」という意味でつけられたのでしょう。ソケイはジャスミンの仲間なので、同様の意味で「チリジャスミン」と呼ばれたと推測できます。 どんな花が咲く? anna kadoglu/Shutterstock.com マンデビラは5枚の花びらをもち、外側にクルンと反るような形をしています。花のサイズは10cm前後で、フォルムはラッパ形。花色には赤、ピンク、白があり、花の中央あたりに黄色がのるものが多く見られます。多花性で、つるを伸ばして次々と花を咲かせ、ゴージャスに面を彩ります。開花期は5〜10月と長く、真夏の暑さにも負けずにたっぷりと咲いて、シンボルツリーとして存在感を放ちます。また花もちもよく、一つの花が1週間以上咲き続けるので、切り花にして室内に飾ってもいいですね。 マンデビラの花言葉 Nadya Nadal/Shutterstock.com マンデビラの花言葉は、「固い友情」「情熱」「危険な恋」など。「固い友情」は、マンデビラがつるを他者にしっかりと絡ませて、たくさんの花を咲かせる姿にちなんでいます。「情熱」は、赤や濃いピンクなど情熱を感じさせる色の花が枝葉いっぱいに咲く姿をイメージしたのでしょう。「危険な恋」は、あまりにも情熱的で豪華な花ゆえに、「人の心を惑わすほどの美しさ」を表現しているのかもしれません。 マンデビラの品種 Marina VN/Shutterstock.com マンデビラは、以前は花のサイズが大きく、つるを旺盛に伸ばしてダイナミックに咲く‘ローズ・ジャイアント’と、コンパクトなサイズに収まって鉢栽培で楽しめるマンデビラ・サンデリがポピュラーでした。しかし、近年は品種改良が進んで、多様なマンデビラが楽しめるようになっています。 爽やかな白い花を咲かせるサマードレスは、じつは流通名で、原種のマンデビラ・ボリビエンシスのこと。夏に涼しさを感じさせる白花はおすすめです。‘ホワイト・デライト’は花のサイズが大きく、つるを旺盛に伸ばして生育します。花色が淡いピンクから白へ変化するのが特徴。日本で作出された園芸品種「サンパラソルシリーズ」は、ルージュ、クリムゾン、クリアホワイト、ミルキーピンク、アプリコット、スカーレットの花色が揃います。つるはゆっくり伸びてコンパクトにまとまりますが、花は早くから咲き始めてたっぷりと咲き、育てやすいのでビギナーにおすすめです。 マンデビラの育て方 ここまで、マンデビラの特性や品種などについて触れてきました。さあ、ここからが本番です。マンデビラの育て方について、栽培環境、植え付け方法、水やりや追肥などの日頃の管理、剪定方法や冬越しなど、詳しいマニュアルとしてまとめました。マンデビラがどんな植物なのか、より深くお分かりいただけるはずです。 栽培環境 Cristina Ionescu/Shutterstock.com 日当たり、風通しのよい環境を好みます。日当たりの悪い場所では花つきが悪くなってしまうのでご注意を。水はけ・水もちのよい肥沃な土壌を好みます。粘土質などで極度に水はけが悪い場合は土壌改良をし、盛り土をしておきましょう。 暑さには大変強い一方で、寒さに弱く10℃を下回ると樹勢が衰えます。鉢栽培にして晩秋に室内に移動するか、生育期は庭植えにし、寒くなる前に鉢上げして室内で越冬させるのが無難です。鉢栽培にする場合は、樹形がコンパクトにまとまる品種を選ぶとよいでしょう。 また、つる性なので、棚やフェンス、ポールなどに誘引する必要があります。植え付ける場所に応じて、つるを支えるための園芸資材を準備しておきましょう。 土づくり funnyangel/Shutterstock.com 【庭植え】 日当たりがよく、風通しのよい場所を選びましょう。植え付けの2〜3週間前に、直径、深さともに50cm程度の穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性化成肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきましょう。土に肥料などを混ぜ込んだ後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 樹木用にブレンドされた、培養土を利用すると手軽です。 植え付け Vlyaks/Shutterstock.com マンデビラの植え付け適期は、5〜6月頃です。 【庭植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも1回り大きな穴を掘って植え付けます。つるが伸びていれば、フェンスや棚など、つるを伸ばしたい方向へ誘引しておきましょう。最後にたっぷりと水を与えます。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、樹形がコンパクトにまとまる品種を選び、入手した苗より1〜2回り大きな鉢と、つるを支えるための支柱を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから樹木用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗をポットから取り出して鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にすぐ水があふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。支柱を設置してつるを誘引したのち、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 水やり Osetrik/Shutterstock.com 【庭植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、水切れしないように管理しましょう。根づいた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、真夏に晴天が続いて乾燥が続く場合は、水やりをして補いましょう。真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。ただし、マンデビラは過湿を嫌うので、常に土が湿った状態にするのは禁物。毎日の食事が必要な動物とは違って、毎日与えるというよりは土の状態に応じて与えることが大切です。新梢がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 一方で、真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝夕の涼しい時間帯に行うことが大切です。冬は生育が止まるので、水やりは控えめにして乾燥気味に管理します。 追肥 Singkham/Shutterstock.com 【庭植え】 5月中旬〜9月に、月に1度を目安に、緩効性化成肥料を土に混ぜ込みます。旺盛に開花している時期は、開花を促すリン酸分を多めに配合した液体肥料を10日に1度を目安に補ってもOKです。 【鉢植え】 5〜10月に、月に1度を目安に、緩効性化成肥料を施しましょう。旺盛に開花している時期は、開花を促すリン酸分を多めに配合した液体肥料を10日に1度を目安に補ってもOKです。 誘引 Nourinet/Shutterstock.com 新芽が出始めた頃に、フェンスやパーゴラ、アーチなど、伸ばしたい方向へつるを誘引しておくと、あとは自力で這い上がっていきます。はみ出すほど強く伸びる枝があれば、反時計回りで横方向に這わせましょう。 剪定 mihalec/Shutterstock.com 新芽がやや伸びた頃に、枝の先端を切り取る「摘心」をしておくと、脇芽が増えてこんもりとした樹形になり、花数も増えます。 生育期に、つるが込み合いすぎて風通しが悪くなっている部分があれば、絡んでいる枝を数本選んで、付け根から切り取りましょう。 冬越しする前に、株元から20〜30cmのところまで深く切り戻しておきます。 庭植えの鉢上げ・鉢植えの植え替え Sandu Herta/Shutterstock.com 【鉢上げ】 寒さに弱いので、日本の寒さには耐えられません。庭植えにして楽しんだら、10月頃に鉢に植え替える「鉢上げ」をします。株元から20〜30cmのところまで切り戻し剪定をした後に株を掘り上げ、根鉢よりも1〜2回り大きい鉢に植え替えます。手順は、「植え付け・鉢植え」の項目を参考にしてください。 【植え替え】 鉢植えで楽しんでいる場合は、放置していると根詰まりしてくるので、1年に1度を目安に植え替えましょう。植え替えの適期は4月中旬〜6月頃です。 植え替えの前に、水やりを控えて鉢内の土を乾燥させておきましょう。鉢から株を取り出し、根鉢を少しずつ崩していきます。不要な根を切り取り、1/3くらいまでを目安に根鉢を小さくしましょう。これ以上大きくしたくない場合は同じ鉢に、もう少し大きくしたい場合は2回りくらい大きな鉢に植え替えます。手順は「植え付け・鉢植え」の項目を参考にしてください。 冬越し Oleksandr Zhabin/Shutterstock.com 寒くなる前に室内に取り込んで、日当たりがよく暖かい場所に置いて越冬させます。越冬後は、遅霜の心配がなくなった5月頃に屋外に出しましょう。庭植えで楽しみたい場合は、土づくりをして植え付けます。 病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 大変強健な性質で、病気の心配はほとんどありません。 害虫は、新芽にアブラムシがつくことがあります。適応するアブラムシ用の薬剤をまいて土に馴染ませておくと防除が可能です。 増やし方 Montana Isabella/Shutterstock.com マンデビラは、挿し木で増やすことができます。挿し木の適期は5月か9月頃。春に伸びた若くて勢いのある枝を選び、3〜4枚葉をつけて切り取ります。切り口から乳液が出るので、出なくなるまで洗い流し、葉の蒸散と切り口からの吸い上げとのバランスを取るために、大きな葉を半分ほどにカットしておきましょう。市販の園芸用の培養土を育苗用トレイなどに入れて、採取した枝を挿しておきます。直射日光の当たらない明るい場所で、水切れしないように管理しましょう。発根したら黒ポットなどに植え替えて育成します。大きく育ったら、植えたい場所に定植を。挿し木のメリットは、採取した株のクローンになることです。 夏のガーデニングにおすすめ! Boryana Manzurova/Shutterstock.com ここまで、マンデビラの特性や品種、育て方について詳しく解説してきました。南国のような雰囲気を演出できるマンデビラは、夏の青い空や入道雲の下で煌めくような存在感を放ち、真夏の庭で大活躍します。つるをぐんぐん伸ばして生育するので、グリーンカーテンにもおすすめ。ぜひマンデビラを迎え入れて、サマーガーデンを華やかに彩ってはいかがでしょう。
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ガーデン

【秘密の花園】森を背に彩られるバラと宿根草とアジサイの庭
奥行き30cmにも満たないつるバラと草花の花壇 愛知県日進市の住宅街、遠くから見てもすぐにその家だということが分かるほど、通りに面して花々が美しく競演する武島邸。奥行き30cmもない石積みの花壇に、 ‘レイニー・ブルー’や‘コンテスト・ドゥ・セギュール’、‘たまかずら’など数種類のつるバラが植栽され、そのやさしい色合いのバラの間に、窓辺のアジサイが心地よいリズムで鮮やかな彩りを添えます。 (左)房咲きの花をたわわにつけるつるバラ‘たまかずら’や‘コンテスト・ドゥ・セギュール’。(右)ブルーのロベリア‘カリブウォーター’や優しいイエローのペチュニア‘ステファニー’、ガザニア‘ビーストシルバーフォックス’が筒バラの花色を引き立てつつ株元をふんわり覆う。 バラの株元と花壇の手前に置かれたコンテナには、ブルーとイエローの小花がふんわりと咲いています。花々があふれんばかりの華やかさながら、色を絞った色彩計画のもとにデザインされた壁際の花壇は、一幅の絵画を見るような美しさです。しかし、この表の庭は武島さんの庭のほんの一部に過ぎません。 淡い紫色のつるバラ‘レイニー・ブルー’にブルーとイエローの小花がよく似合う。 森を背に華やかに彩られるメルヘンチックなバラと宿根草の庭 知る人ぞ知る秘密の花園は、玄関脇の小道を進んだその奥、森の緑を背にして広がっています。広さ約200㎡の庭は、森に向かって少し高くなるように傾斜がつけられており、緩やかにカーブするレンガの小道は、その先の景色を見え隠れさせながら歩みを誘います。頭上から甘い香りが降り注ぐバラのアーチ、背丈を超えて林立する何百本ものジギタリスとデルフィニウム、白花がレースのように咲き集うホワイトガーデン。小道の先に開ける景色には常に新鮮な驚きがあり、ひと巡りする頃には感嘆のため息を使い果たしてしまいそうです。 竹の抜根から始まった苦労の庭づくり バラとジギタリスの群落が競演。 「ここは、もともと竹林だったんですよ」と話すのは、庭主の武島由美子さん。ガーデン設計施工の「アンズガーデン」のデザイナーとして活躍しながら、ハンギングバスケット協会の理事も務め、講師として全国を飛び回るかたわら庭の手入れをしています。 花々の優雅な競演を前に、にわかに想像し難い竹林の風景ですが、実際に今でも花の間から竹がひょっこり生えてくると言います。 「竹って地下茎でつながっていて、地中に縦横無尽に根が張り巡らされているんですよ。それを取り除かないと花が植えられないので、最初は竹との格闘の日々。それはもう庭づくりっていうか、『開拓』でしたね(笑)」 庭主で「アンズガーデン」の代表を務める武島由美子さん。ハンギングバスケット協会の講師として九州から北海道まで全国を回る忙しい日々を送りながら、庭の手入れを行っている。 草花の素朴なガーデンに新たに加わった初夏の女王、バラ そんな苦労をしてでも武島さんを庭づくりへと駆り立てたものは、花が好きというシンプルな思いです。文字どおり竹林を拓いて得た土地を耕し、道をつくってガーデンの骨格を整え、花を植え、庭づくりを続けてきました。 「最初の頃は、素朴な宿根草とか一年草だけの庭だったんですが、いつからかそういう素朴な草花にも似合うオールドローズとかイングリッシュローズが登場して一気に魅了され、バラも育て始めたんです」。しかし、なかなか上手に咲かすことができずに、往復500kmの距離もいとわずコマツガーデンの講座に通い、バラ栽培を勉強したといいます。 (左)茎が細く華奢な雰囲気で咲く‘フランソワ・ジュランヴィル’。ガーデンには草花との相性がよい小輪〜中輪のバラが選ばれている。(右)宿根リナリアやジギタリスと咲く淡いピンクのバラ。 「バラと宿根草では土壌づくりが違うんですよね。土壌を豊かにしようと思って堆肥を庭にまいたら、バラの枝がグングン伸びて葉っぱばかり茂ってしまったことがあって。堆肥はチッ素分が多いことが原因なんですが、バラにはバラに適した肥料があるということを学びました」 ガーデンシェッドやベンチなど、ガーデンファニチャーと植物がコーディネートされたフォトジェニックなコーナーが庭のそこここに。雑草対策として、見えないように草花の間には段ボールが敷かれている。 そうした失敗も経験しながら、草花中心だった庭にはだんだんバラが増え、手入れの仕方もバラ中心に変わっていきました。年が明けると、1月末までにバラの剪定と誘引を1週間かけて行い、バラの芽出しの頃とその2週間後には病害虫予防として2回ほど薬を散布。5月になると400本以上のバラが次々に咲き出し、開花を待って2週間に渡り開催されるオープンガーデンには、全国からたくさんのファンが来訪します。それが終わるとバラにお礼肥えをたっぷりやり、宿根草は切り戻してさっぱりさせます。 「この庭は草花が多いので、バラの株元がすっかり覆われてしまわないように、雑草の除去はもちろん、宿根草も結構短く切り戻しておきます。そうでないと、カミキリムシの被害サインのオガクズに気づきにくくなってしまいますからね」 バラと交代でシェードガーデンを彩るアジサイたち (左)日陰になりやすい部分には、ライムイエローのヒューケラやタイツリソウ‘ゴールドハート’などのカラーリーフを下草にして、空間を明るく演出。(右)ピンクの絞り咲きアジサイ‘衣純千織(イズミチオリ)’をヒューケラやペチュニアと寄せ植えにして花台へ。 バラと交代に庭を彩るのは、アジサイ。森に隣接したシェードエリアには、アジサイやギボウシ、ヒューケラ、アスチルベなど半日陰を好む植物がふんだんに植栽され、暗くなりがちなエリアが華やさを増してきます。ハンギングバスケット協会の理事も務める武島さんの庭では、地植えだけでなく鉢植えやハンギングバスケットでもアジサイが活躍。鬱々とした梅雨の時期に、鮮やかな花色で庭を彩ります。 (左)斑入りのギボウシやツワブキとともに日陰を彩るアジサイ‘ラグランジア’。(右)鉢植えにした銅葉のアジサイ‘ブラックダイヤモンド’がシェードエリアのフォーカルポイントに。 アジサイのハンギングをガーデンチェアの背に飾ったコーナー。 「7、8年ほど前からアジサイのハンギングを作っていますが、当初は植生の違いから、アジサイのハンギングは認められませんでしたが今ではコンテストにも並んでいます。アジサイはよく目立ちますし、ハンギングは目線より上に花を持ってくることができるので、庭づくりでも重宝しますよ」 秋の庭の楽しみと、もう1つの楽しみ 庭のバラは四季咲きが多く、秋にもまた見頃を迎えます。 「秋はバラの花数は少なくなりますが、フジバカマなどの宿根草がたくさん咲いて、春とはまた違った雰囲気になります。いつからかフジバカマに、渡りをする蝶として知られるアサギマダラが毎年くるようになって、その美しい蝶と再会するのも庭の楽しみの1つなんです」 そしてもう1つ、最近になってうれしい出来事があったと武島さん。 「昔、私が庭に置いた植木鉢が原因で、主人が大怪我をしてしまったことがあって、以来、花なんか見たくないというくらい花嫌いになっちゃったんです。だから、これまで庭に見向きもしなかったのに、ある日『うちのバラはきれいだなぁ』ってポツリと。それを聞いて本当にびっくり! 私的にはまだ会心の出来でバラを咲かせられたことはないのだけど、その一言に心の中でガッツポーズ(笑)」 今ではご主人のサポートもあり、庭にはご主人お気に入りのシーンもたくさんあります。それをiPad(アイパッド)で撮るのが会社へ行く前の日課になっているとか。そのiPadの中に、庭のアルバムのページが増えていくのが、武島さんの庭づくりの大きな楽しみに加わりました。
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【徹底ガイド!】梅雨前にやりたいハーブの切り戻しと保存・活用方法&ハーブレシピ
ハーブは風通しが大事! 蒸れとジメジメから守ろう ハーブは生育旺盛で、約1カ月で上の写真のようにプランターからあふれんばかりに育ちます。上記のプランターはガーデンストーリーWEBショップ限定オリジナルセット(5月完売)で、フェルト製のベジトラグ「ポピー GO」に10種19株のハーブが寄せ植えされています。この寄せ植えプランターを例に、この時期のハーブの管理をご紹介します。 <ハーブリスト> ■トリカラーセージ■ゴールデンセージ■ゴールデンレモンタイム■シルバータイム■イタリアンパセリ■パセリ ‘パラマウント’■カレープラント■バジル エバーリーフジェノベーゼ■ローズマリー(這性)■斑入りペパーミント こまめに収穫している場合はこれほどギュウギュウになりませんが、観賞中心で育てていると、こんなふうに隙間がないくらいこんもり茂ってしまいます。この隙間がなく、風が抜けない状態がハーブは苦手。ハーブの出身地はカラッとしてドライな地中海気候のエリアが多いので、この状態で梅雨期に入ると、本来丈夫なはずのハーブも病気にかかったり、弱って枯れたりすることがあります。 梅雨前にやりたいハーブの「切り戻し」 そこで、梅雨前にやっておきたいのが「切り戻し」。大きく成長した植物を剪定し、草丈を低くしたり、混み合った部分を減らしてやると、乱れた草姿や風通しの悪さなど、悪化した生育環境が一度リセットされ、元の美しい姿や良好な環境に戻ります。これを「切り戻し」といい、ハーブの場合は、切った枝葉は料理やバスタイムなど、さまざまな暮らしのシーンで活用できるため、収穫を兼ねた作業ともいえます。 イタリアンパセリ、パセリの切り戻し やり方は、基本的に茎を短く切るだけですが、種類によって切る箇所が異なるので特徴を覚えておくとよいでしょう。例えば、イタリアンパセリやパセリの場合は地際で切ります。生い茂った株をかき分けると、内側には右上写真のように新芽が伸びてきています。この新芽に日光と風が当たるように、株の外側の伸びた茎を切り取るわけですが、上のほうを切ってしまうと、ツンツンした葉のない茎が目立って、あまり見た目がよくありません。また残った茎はいずれ枯れ、病気を誘発したりすることもあるので、必ず地際で切りましょう。 イタリアンパセリを1株切り戻した分で、1束の収穫になりました。すぐに使わない場合は、水に挿しておきましょう。 ミント、セージ、バジル、タイムの切り戻し こちらは、斑入りのペパーミント。ミント類は茎の節目から脇芽(わきめ)が伸びる性質があるので、下方の節の上で切ります。節の上には小さな脇芽が出ていることも多いので、目安になります。ただ、節ごとに脇芽が出てきますので、それほど厳密に考えなくても大丈夫。茎を3〜4cm残してバッサリ切っても、再び葉が茂ってきます。 脇芽が出ている上で切ります。そうすると右の写真のように、節目の両側の脇芽が伸びて、再びこんもり茂ります。 セージやバジル、タイムの場合も同様です。株をかき分けて茎の下のほうを見ると、茎の両脇にプチッと脇芽が出てきているので、その上で切ります。こちらもあまり厳密に場所を見定めなくても大丈夫。株の下のほうで3〜4cm 茎を残して切る、と覚えておけばOKです。 ローズマリーとカレープラントの切り戻し ローズマリーの枝は硬いので剪定バサミで切ります。Daria Stock/Shutterstock.com ローズマリーやカレープラントは、枝が混み合っていたら株元から切って、枝数を減らし風通しをよくしましょう。切った箇所の下から脇芽が伸びてくる性質があります。株を大きくしたい場合は、下の写真のように茎の上部で切ると、脇芽が生えて大きくなりますが、寄せ植えのプランターの中では大きくしすぎないほうがバランスがよいでしょう。 大きくしたい場合は先端のほうを剪定。ARTFULLY/Shutterstock.com 黄変した葉や枯れ葉はきれいに取り除きます 切り戻しをしていくと、株の下のほうに枯れた葉や黄色くなった葉を見つけることがあります。放置しておくとカビや病気の原因になるので、きれいに取り除きましょう。 黄変は肥料切れのサイン、追肥をしましょう この黄色い葉は、蒸れや肥料切れのサインです。大抵の培養土には元肥が含まれていますが、ここまでハーブが育つ間にその肥料成分が使い果たされているので、切り戻しが終わったら肥料を与えておきましょう。黄変した葉が緑に変わることはないので、見つけたら取り除いておきます。特に切り戻しをしないワイルドストロベリーなどは、株の下のほうに黄色くなった葉が隠れていることがあるので、よく観察してみましょう。 肥料の選び方 住友化学園芸の「マイガーデン」。液肥と粒状肥料があり、粒状肥料は即効性と持続性を兼ね備えた特別な設計になっています。 置き肥か液肥を水やりのタイミングで定期的に施します。置き肥は名前のとおり置き型タイプの固形肥料で、粒状のものやペレットタイプなどがあります。一般的にはゆっくり長く効く性質のものが多く、一度置けば水やりのたびに成分が溶け出し、数カ月から1年近く効果を持続するものもあるので、ローメンテナンスで済みます。一方、液肥は水やりの際に水に薄めて使用する液体状の肥料で、即効性があります。施肥の回数は1〜2週間に1回程度で、用法にのっとり正しく希釈して使う必要があります。株の状態を見ながら、自分の使いやすいほうを選んで与えるとよいでしょう。 液肥は水に希釈して使うタイプが多い。Iryna Inshyna/Shutterstock.com 切り戻し後の水やり 普段どおりでOKですが、ハーブの多くは乾燥気味を好むため、梅雨時期は鉢土の中まで乾いてから与えるくらいの間隔で水やりをします。鉢土の乾き具合は、木製のマドラーなどで調べることができます。マドラーを鉢土に挿し込み、土がついてこなくなったら、中まで乾いたと考えてよいでしょう。ただし、ミントとバジルは水を好むので、そこだけ水やりの回数を部分的に増やすようにしましょう。 切り戻したハーブの活用方法 さっぱり切り戻しました。もっと短くさっぱり切ってもよいのですが、日々フレッシュハーブティーなどで使う分を残すと、このくらいがちょうどよいでしょう。ベジトラグは高さがあり、プランターの底部が地上から離れているため、切り戻しをすれば風通しは良好に保たれます。もし、底部がぴったり接地するような鉢の場合は、鉢台に置いたり、底にはさむ「ポットフィート」などのグッズを利用して風通しをよくするとよいでしょう。 鉢底に「ポットフィート」を置くことで、通気性と排水性がよくなり、根腐れなどが防げる。Aaron Finn/Shutterstock.com プランター1つ分の切り戻しですが、収穫量はたっぷり! フレッシュハーブはハーブティーなどのほか、料理にも使えます。小さな虫がいることがあるので、軽く洗ってから使いましょう。とはいえ、全部を一度に使い切るのは難しいので、とりあえず使わない分は洗わずに、少しずつ束ねてドライにしておきます。 ハーブをドライにする方法 少しずつ束にして、直射日光の当たらない風通しのよい場所に逆さに吊して十分に乾燥させます。束が大きいと内側が乾きにくく、カビが発生したりするので、少量ずつ束ねるのがポイント。また、直射日光が当たると香りの成分が揮発しやすくなるので、室内の日が当たらない場所を選んでください。パリパリに乾燥したら、乾燥剤を入れて密閉容器(または密閉袋)で保存します。乾燥させたハーブはお茶として、また塩と混ぜ合わせたハーブ塩に。そのほか、小袋に入れて靴やトイレなどの消臭などにも使えます。カレープラントは、黄色い花色が乾燥しても残るので、ドライフラワーの素材としても楽しむことができます。 乾燥させて砕いたハーブはお茶やハーブ塩の材料に。Brent Hofacker/Shutterstock.com ドライ以外の保存方法としては、冷蔵・冷凍があります。冷蔵する場合は、水を含ませ絞ったキッチンペーパーに挟んで密閉容器(または密閉袋)に入れると1週間程度保存できます。冷凍の場合も密閉容器(または密閉袋)に入れて約1カ月保存できますが、解凍すると黒く変色してしまうことがあるため、使用する際は凍ったまま使います。 ハーブレシピ1・フレッシュハーブティー ローズマリー、タイム、ミント、ワイルドストロベリーの葉、セージなどをブレンド。 もっとも簡単なハーブの活用方法が、ハーブティーです。さっと水洗いした後、耐熱容器に入れてお湯を注ぎます。ハーブは1種類よりもブレンドすることで、味と香りの調和がとれて美味しく飲みやすくなります。熱湯400ccに対し両手1杯分くらいのハーブがあるとよいでしょう。3分ほど蒸らしたら飲み頃です。 ハーブレシピ2・サルティンボッカ Magnago/Shutterstock.com サルティンボッカとは「口に飛び込む」という意味。すぐに作れて美味しいイタリアの家庭料理です。作り方はとても簡単。肉(豚、牛、ラム、鶏肉、なんでもOK)に生ハム、セージの葉をのせて楊枝で留め、小麦粉をはたいて焼きます。焼き上がりに白ワイン少々を入れてアルコールを飛ばし、バターを加え、肉となじませたら完成です。お好みでレモンを絞っても美味しくいただけます。 ハーブレシピ3・トスカーナフライドポテト こちらは鈴木ハーブ研究所の鈴木さちよさんお気に入りのレシピ「トスカーナフライドポテト」。レシピを教えていただきました。ローズマリーなどのハーブとニンニクで香り付けしたフライドポテトで、おやつやビールのおつまみにも最適です。 【材料】 ローズマリー 15cmほどを2枝 タイム 2〜3枝 セージの葉 5〜6枚 ニンニク 1~2片 ジャガイモ 4~5個 ベーコン お好みの量 小麦粉 少々 塩・胡椒 適量 揚げ油 適量 【作り方】 ① ジャガイモもニンニクも皮付きのままでOK。ジャガイモをくし切りにして小麦粉をまぶします。ニンニクは先端をカットしておきます。切らないと高温の油の中でニンニクが弾けて危険なので、忘れないように! ② 油にハーブとニンニクを入れてから火をつけ、油が170℃に温まったらジャガイモを入れて、こんがりキツネ色になるまで5〜6分揚げます。このときハーブが黒くなっても大丈夫です。 ③ ベーコンを適当な大きさに切って、別のフライパンで炒めます。ジャガイモが揚がったら、ベーコンと絡めて塩・胡椒をふり、完成。 ハーブレシピ4・モヒート Sea Wave/Shutterstock.com グラスにグラニュー糖またはシロップ(好みの量)、ライム1/2を切って入れ、ライムを潰してよく混ぜます。ミントの葉を20枚程度入れ、軽く潰します。あまり長く潰すと苦味が出るので適度に。氷、ラム酒50ml、炭酸水50mlを入れてよく混ぜれば完成です。甘く爽やかで飲み口がよいので、くれぐれも飲みすぎにご注意を。 <ハーブを活用する際の注意点>自然の恵みが詰まったハーブですが、妊娠中・授乳中の方、治療中の病気がある方、体質等の心配がある方は、使用できない種類もあります。使用する前に、かかりつけの医師にご相談ください。また、ハーブは薬ではありません。健康状態が気になる方も医師にご相談ください。





















