二十四節気で6月21日頃のことを”夏至”といいます。植物が旺盛に成長し道々に彩りを与えてくれる素敵な時期。特に日々の生活に香りを添えてくれる、ハーブの季節です。ハーブは、料理のスパイスや薬草として、世界中でさまざまに活用されています。今回は、活用法と種類をご紹介します。
二十四節気 夏至 6月21日頃
暮らしに役立つハーブ
初夏から夏にかけてはハーブの季節。ミントやバジルなど、暑さや乾燥に強いものが多く、強い日差しが降り注ぐ中でも勢いよく葉を茂らせます。料理のスパイスに取り入れたり、香りを楽しんだりと、暮らしの中で幅広く活用できるのがハーブの魅力。古くから薬草としても使われ、人々の暮らしに寄り添ってきました。ナチュラルな雰囲気は、寄せ植えやガーデンにもぴったりです。
フィンランドなどの北欧諸国では、一年で一番昼が長くなる夏至の日の朝に、“セント・ジョンズ・ワート”というハーブを摘む習慣があります。この時期のハーブは、太陽の恵みをたっぷり浴びて最も香り高いと考えられているのだとか。日本では夏至は梅雨時にあたりますが、ハーブが元気な時期であることは変わりません。

暮らしの中で幅広く活用できるハーブ。庭に植えれば自分で育てる楽しみを味わえるだけでなく、毎日新鮮な葉を気兼ねなく使うことができます。丈夫で育てやすく、虫もつきにくいのでガーデニング初心者がトライするのにもぴったりです。庭の一角をキッチンガーデンに、また窓辺で鉢植えにしても。一株でもたっぷり収穫できるものが多く、ちょっと摘み取って日々の食卓に添えれば、広がる香りが料理をぐっと引き立たせてくれます。もちろん料理だけでなく、ハーブバスにして香りを楽しんだり、ざっくりと枝を切り取ってグラスに活けたりしても素敵です。ハーブのある暮らし、始めてみませんか。

ハーブのオススメ活用法
ミントのカクテル、モヒートはすっきりした味わいが夏にぴったり。ミント、ライム、砂糖をグラスに入れてつぶし、ラムとソーダを注いで作ります。
簡単なのに本格的な香りが楽しめるのがハーブオイル。
清潔な瓶に、ローズマリー、バジル、セージ、タイムなど
お好みのハーブを入れ、オリーブオイルを注いで1〜2週間漬け込めば出来上がり。唐辛子やニンニクを入れるのもオススメです。パンやパスタに一振りかけて。

育てやすくて使いやすいハーブ

Ocimum basilicum
シソ科 メボウキ属
イタリア料理には欠かせないハーブ。生育旺盛で、たくさん収穫できます。種からの栽培も簡単。

Mentha
シソ科 ハッカ属
スペアミントやペパーミントなど、さまざまな種類があり、清涼感のあるすっきりとした香りが魅力。

Rosmarinus officinalis
シソ科 マンネンロウ属
軽く触れただけで立ち上る濃厚な香りが特徴のローズマリー。肉をローストするときやマリネに一枝添えて。

Thymus
シソ科 イブキジャコウソウ属
癖がなく、どんな料理にもマッチするタイム。生育旺盛でほぼ一年中収穫できます。ドライハーブにもオススメ。
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