- TOP
- 花と緑
- おすすめ植物(その他)
- 冬から春まで長く咲くフリル咲きパンジー&ビオラ‘フェアリーチュール ドレスデン’ ‘シエルブリエ ’ ’ドラキュラ’…販売情報あり
冬から春まで長く咲くフリル咲きパンジー&ビオラ‘フェアリーチュール ドレスデン’ ‘シエルブリエ ’ ’ドラキュラ’…販売情報あり
日本の育種家たちによって、毎年、多様な品種が生み出され、今や園芸ブームを牽引するスターとなったパンジー&ビオラ。その中でも近年大人気のフリル咲きと八重咲きの花にフィーチャーしてご紹介します。ドレスの裾をひるがえすようなフリル咲きや20枚近くも花弁を重ねた究極の八重咲きなど、かわいさ極まれりといった言葉がぴったりのパンジー&ビオラの世界へお連れします。
目次
八重咲きパンジー‘フェアリーチュール ドレスデン’
近年人気のフリル咲きの中でも、究極の完全八重咲きとして注目を集めているのが‘フェアリーチュール ドレスデン’。花弁が20枚近くあり、なおかつ花弁の縁が優雅なフリル状で、花径は5〜6cmにもなります。その豪華な花姿はコサージュのよう。純白の花弁が重なって見せる陰影は清廉で気品にあふれ、1輪で圧倒的な存在感を放ちます。
八重咲きパンジー‘フェアリーチュール ドレスデン’の楽しみ方
八重咲きのため、つぼみから満開になるまで、ゆっくり開花の変化が楽しめます。鉢植えなら1株でその美しさを堪能することもできますし、寄せ植えの主役としても大活躍してくれることでしょう。白花や銀葉と合わせればホワイトクリスマスの演出に、赤い花や実と合わせればお正月にもぴったり。もちろん、花壇や庭植えでも目をひく存在になります。花が次々に上がってくるので、週1回くらい液肥を与えて株を応援してあげると、開花期間が長くなります。ボリュームたっぷりの花を支える茎は力強く、暖かくなってきても株が間延びすることなく、初夏まで美しい花姿が堪能できます。
歴史に名を刻む‘フェアリーチュール ドレスデン’
通常パンジーの花弁は5枚ですが、中には花弁がフリル状になることで、まるで何枚もの花弁が重なる八重咲きのように見えるものがあります。ただし、フリルが強く出るものや、ゆるやかなものなど、フリルの入り方には個体差があり、花姿を揃えるのに生産者は苦労をしていました。
一方、‘フェアリーチュール ドレスデン’は、突然変異によって花弁が5枚以上に多弁化したものから育種された花で、花弁の枚数自体が15〜20枚近くあります。なおかつ花弁の縁がフリルになるため、花姿は一定して豪華な八重咲きとなります。これが‘フェアリーチュール ドレスデン’が「完全八重咲き」「究極の八重咲き」と呼ばれる理由です。
突然変異はどの植物にも稀に出現しますが、そのタネから育種して八重咲きを完成させる道のりは困難を極めます。パンジーの育種は基本的に2つの株の雄しべの花粉と雌しべを受粉させ、そこからできたタネを播いて新しい花を作り出します。これを交配といいます。しかし、多弁化した突然変異の株には「花粉がない」のです。花粉がないので通常交配で行うような受粉ができないうえ、突然変異種はその形質を次代に残しにくいというさらなる壁が立ちはだかります。その難関に果敢にチャレンジしたのが、個人育種家の落合けいこさんです。長い年月をかけて独自の方法で八重咲きの育成方法を確立し、パンジーの花形に「八重咲き」という新しい系統を誕生させました。じつは‘フェアリーチュール ドレスデン’はパンジー史上、歴史に名を残す日本の偉業です。現在、 ‘フェアリーチュール ドレスデン’は、メリクロンという安定的な増殖方法で生産され、一般に流通するようになりましたが、まだまだ希少性が高く、取り扱い店は限られています。
完全八重咲き白花のパンジー‘フェアリーチュール ドレスデン’販売店
希少な苗を入手できる情報をガーデンストーリー読者だけにご紹介。取り扱い店は花苗のオンラインショップ「Junk Sweet Garden Tef*Tef*」と以下「テフテフオンラインサロンメンバー店」で、2021年現在販売中です。また、花苗定期便「Select Sweet Garden Tef*Tef*」の2022年1月コースでもお届け予定です。
(*在庫は随時変動しますので、実店舗にはお問い合わせのうえご来店ください)
Junk Sweet Garden Tef*Tef* https://shop.teftef.biz
花苗定期便Select Sweet Garden Tef*Tef* https://www.teftefselect.biz
ふりっふりがかわいい!フリル咲きパンジー&ビオラ
「フェアリーチュール」のような八重咲きのほかに、花弁の縁がフリル状になるパンジー&ビオラも大人気。前述のように、フリル咲きのフリルの強さは品種ごとに異なるほか個体差もあり、その多種多様な個性が人気の理由の一つです。蝶が舞っているようなゆるやかなフリルもあれば、フラメンコダンサーのドレスの裾のような激しめフリルもあり、一口に「フリル咲き」といっても千差万別。さらに、色においても「何色」と表現しがたい豊かなバリエーションがあり、好みの花を選び出すのは嬉しくも悩ましく、恋わずらいにも似たため息がもれること必至。可憐、妖艶、清廉、エレガント…。めくるめくパンジー&ビオラの美の世界で運命的な出合いを果たし、花たちとの甘い恋を楽しんでください。
‘パルムディレーヌ’ 各種
アンティーク風の大人っぽいカラーが魅力の‘パルムディレーヌ’。クシュクシュとしたつぼみから花が開いていく様もドラマチック。寄せ植えや花壇に加えると、おしゃれ度が一気にアップします。
‘シエルブリエ’
生産農家の花日和(はなびより)によるオリジナル品種。やさしいパステルカラーで、ひらひらとゆったり波打つ花弁は厚く、花もちがよいのが特徴。徒長しにくく、雨風にも耐えて美しい草姿を長く保ちます。
‘ミュシャ’
秋からよく咲く早生タイプですが、翌年以降も5月いっぱいまで長く咲き続けます。温度が下がると、より花弁のフリルが強く出る傾向があり、花姿の変化も魅力。茎もしっかりしているので、写真のように摘んでテーブルアレンジでも楽しめます。
松原園芸オリジナルビオラ‘ファルファリアNO.16’
花弁の縁がわずかにフリンジ状になり、花の輪郭を際立たせて見せてくれます。緩やかなフリルを描き繊細で上品。ディープカラーからパステルまで、株ごとに色幅に豊かなバリエーションがあり、一期一会の出合いがワクワクさせてくれます。
育種うえたオリジナルビオラ ‘アンジュフルール’
高知県の育種家、植田光宣・寛美さん作出。tef*tef*オーナーの槇谷桜子氏が植田さんの圃場を訪れた際に一目惚れした花で、試作品種としての販売から人気を得て、今期めでたく名前がついて登場した品種。陽だまりのような色合いとゆるやかなフリルがかわいらしい花。
みもとコラボビオラ ‘B.F.S collaboration Viola「イ200」’
パンジー&ビオラの育種に長い歴史をもつ見元園芸がプロデュースし、全国で契約している農家と、全国12店舗の選ばれた園芸店とで厳選して誕生したオリジナルビオラです。フリルで整った花形、覆輪、ブロッチ(中心の黒い目)など魅力満載。コレクション名のB.F.Sはブリーダー(B)、ファーマー(F)、ショップ(S)。
‘ドラキュラ’
強烈なフリルで花形がほとんどボール状になるものもある‘ドラキュラ’。群馬県の生産農家でパンジー育種の名手でもあるサトウ園芸、佐藤勲さんの代表作。ワインカラーや黄、紫など色幅も豊か。
Credit
写真/槇谷桜子(Junk Sweet Garden Tef*Tef*)
構成/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
新着記事
-
ガーデン
都立公園を新たな花の魅力で彩る「第2回 東京パークガーデンアワード 神代植物公園」は秋の彩り
新しい発想を生かした花壇デザインを競うコンテスト「東京パークガーデンアワード」。第2回のコンテストは、都立神代植物公園(調布市深大寺)を舞台に一般公開がスタートしています。ここでは、5つのコンテストガ…
-
イベント・ニュース
【スペシャル・イベント】ハロウィン・ディスプレイが秋の庭を彩る「横浜イングリッシュガ…PR
今年のハロウィン(Halloween)は10月31日(木)。秋の深まりとともにカラフルなハロウィン・ディスプレイが楽しい季節です。「横浜イングリッシュガーデン」では、9月14日(土)から「ハロウィン・ディスプレイ」…
-
美容
ざくろ、マカ、橙、黄柏などの力でつるんとなめらかな肌に! 「毛穴対策コスメ」3選
植物の力を閉じ込めたコスメを、長年にわたり雑誌やウェブサイトで美容記事の編集をしてきた徳永幸子さんがご紹介する連載「ボタニカル・パワー」。今回は、肌悩みの中でも多くの人が悩む毛穴問題にフォーカス。黒…