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「キュウリの香りがするハーブ?」冬も収穫できる「サラダバーネット」の魅力と育て方

「キュウリの香りがするハーブ?」冬も収穫できる「サラダバーネット」の魅力と育て方

Maren Winter/Shutterstock.com

冬は庭やベランダが寂しくなりがちですが、サラダバーネットなら冬も青々と茂って、ナチュラルガーデンにも馴染み、貴重な冬の葉野菜としても収穫もできます。キュウリ風味の若い葉は、サラダやスープのアクセントにぴったり。性質は耐寒性が高く、丈夫で手間がかからず、ハーブの中でも育てやすい種類です。サラダバーネットの概要や特徴、利用方法、初心者でも失敗しない栽培ポイントを栽培のプロが解説します。

サラダバーネットの基本情報

サラダバーネット
Scisetti Alfio/Shutterstock.com

植物名:サラダバーネット
学名:Sanguisorba minor
英名:Salad burnet、Garden burnet
和名:オランダワレモコウ
科名:バラ科
属名:ワレモコウ属
原産:ヨーロッパ~地中海沿岸、西ヒマラヤ
形態:多年草

サラダバーネットは、山野草などとして栽培されるワレモコウと同じ仲間の多年草です。伝統的なハーブガーデンでは、欠かせないハーブとして古くから親しまれてきました。地下に発達する根茎は匍匐し、地際から葉がよく茂ります。伝統的なハーブ療法では、根茎が傷や日焼けなどの薬として使われました。

道端などで踏まれると、キュウリのような芳香が漂います。若い葉は食用として、サラダやスープ、その他さまざまな料理に使えます。あまり霜の降りない比較的温暖な地域では、冬の貴重な葉物野菜として利用できます。

花はドライフラワーや、ナチュラルな雰囲気の切り花になります。ハーブ療法では、主に根茎を薬用として利用されます。

サラダバーネットの特徴・性質

サラダバーネット
77jitka/Shutterstock.com

園芸分類:ハーブ
草丈:30~90cm
開花期:5~7月
耐寒性:強い
耐暑性:普通

日当たりのよいやや乾燥気味の草原などに自生します。乾燥には比較的強いですが、高温多湿を嫌います。風通しが悪いと、開花後の頃などに蒸れて枯れることがあります。

葉は地際から放射状に広がります。春頃から初夏に花茎を伸ばし、玉状の小さな花をつけます。

丈夫で手間がかからず、病害虫の発生は少ないです。寒さに強く、全国で栽培できます。最低温度がマイナス10~マイナス15℃くらいまで冬も葉が枯れません。さらに寒い地域では冬に地上部が枯れますが、根茎が生存します。

サラダバーネットの利用方法

サラダバーネット
Simone Andress/Shutterstock.com

食用に利用する若い葉は、ビタミンAやビタミンCが豊富です。葉は古くなると、苦みが増します。

サラダの他、スープやトマトジュースの香りづけに使います。サラダには葉を刻んで入れたほうが食べやすいです。

また刻んだ葉を、ジャガイモや魚料理、ドレッシング、バター、マヨネーズ、クリームチーズなどに合わせて使うのもおすすめです。酢に漬けてハーブビネガーにも利用できます。

また、葉をやや短めに蒸らして、ハーブテイーとしても楽しめます。

サラダバーネットの仲間

オランダワレモコウ Sanguisorba officinalis

オランダワレモコウ
Manfred Ruckszio/Shutterstock.com

日当たりのよい草原などに見られる多年草です。国内の海岸沿いから山地までに自生するほか、世界の北半球の温帯に広く分布します。赤紫色の玉状の花を、よく枝分かれする茎の先端に咲かせます。花は派手さはないですが自然風の美しさで味わい深く、切り花やドライフラワーにも利用されます。

夏を中心に長期間花を咲かせるので、ナチュラルガーデンなどに植えたり、山野草として育てられます。

ナガボノワレモコウ Sanguisorba tenuifolia

ナガボノワレモコウ
Nahhana/Shutterstock.com

湿った草原などに見られる多年草で、国内の関東地方以北の地域に自生します。またロシア、モンゴル、中国、韓国などにも分布します。長さ2〜7cmの穂状の花が垂れ下がって咲き、ナチュラルガーデンに最適です。白や赤、ピンク、紫などの花色があります。

サラダバーネットの栽培12カ月カレンダー

植え付け:4~6月、9~10月
植え替え・株分け:4~5月、9月
肥料:5月、10月(暖地)

サラダバーネットの栽培環境

サラダバーネット
Martina Unbehauen/Shutterstock.com

適した環境・置き場所

日当たりと水はけのよい、やや乾燥気味の場所を好みます。高温多湿を嫌うので、蒸れやすい環境では梅雨時や夏に枯れやすいです。風通しと排水のよい場所で適度に剪定された株は、夏の暑さにもよく耐えます。

午前中だけ日光が当たる半日陰でも育ちます。夏は半日陰のほうが蒸れて傷むことが少なくなり、生育も旺盛なことがあります。鉢植えは、夏に半日陰に移動して管理したほうがよく育ちます。

生育温度

生育に適した温度の目安は15~25℃です。春と秋に最もよく育ちます。

冬越し

寒さには強く、北海道でも栽培できます。

サラダバーネットの植え付け

サラダバーネット
Manfred Ruckszio/Shutterstock.com

適期

春の4~6月、秋の9~10月が植え付けの適期です。根鉢をくずさずそのまま植えれば1年中植え付け可能ですが、夏と冬に行う場合は乾燥や過湿に注意してください。

土壌と鉢植えの用土

適する土壌pHは6.0~8.0です。水はけがよければあまり土質を選ばず、連作障害はありません。

鉢植えやプランターは、一般的な草花用培養土でよく育ちます。または赤玉土小粒7:腐葉土3を混ぜた用土を使います。

地植えの植え付け

腐葉土や堆肥などの有機物をすき込んでから、苗を植え付けます。水はけが悪い場所では、周囲より土を高く盛って植えるとよいでしょう。

鉢植えの植え付け

入手した鉢植えは、1~2回り大きな鉢に植え付けます。根鉢をくずさないようにすれば、いつでも作業は可能です。

サラダバーネットの育て方・日常の手入れ

サラダバーネット
Nahhana/Shutterstock.com

水やり

過湿を嫌うので、水の与えすぎに注意してください。地植えした場合は、ほぼ水やりの必要はありません。

鉢植えは、用土の表面が乾いてから水やりしてください。

肥料

肥料が多すぎると、蒸れやすくなります。春の5月頃に、3要素が等量程度含まれる緩効性化成肥料か、骨粉入り油粕を、規定量の半分程度与えます。暖地で冬も収穫したい場合は、秋の10月にも肥料を与えてください。

病害虫

目立った病害虫の被害はありません。

サラダバーネットの作業

サラダバーネット
tamu1500/Shutterstock.com

剪定

茎や葉が茂りすぎると、梅雨時や夏に雨が降った時に蒸れて葉が枯れることがあります。よく葉が茂った株は梅雨前に古い葉を取り除き、全体を3分の1程度刈り込むとよいでしょう。

収穫

葉が多く茂ってきたら、収穫可能です。中心から出る、若い葉をハサミなどで切って収穫します。

花が咲くと葉がかたく苦みがでます。葉の収穫を続けたい場合は、5月頃から伸びる花茎を、見つけ次第摘んでください。

サラダバーネットの植え替えと株分け

サラダバーネット
Maren Winter/Shutterstock.com

適期

春の生育初期の4~5月、秋の9月が植替えや株分けの適期です。

地植え

大株になると枝葉がよく茂って蒸れやすくなります。2~4年に1回は掘り上げて、株分けしてから植え直しするとよいでしょう。株元を分けるようにハサミなどで切れ込みを入れ、手で2~分割します。

鉢植え

1~2年に1回、植え替えてください。根鉢の底と表層の部分を1/4程度落とし、1~2回り大きな鉢に植え替えます。

鉢を大きくしたくない場合は、株分けを兼ねて植え替えます。半分に株分けし、1株ずつ同じかやや小さめのサイズの鉢に植えます。

サラダバーネットの栽培ポイント

サラダバーネット
Maren Winter/Shutterstock.com
  • 日当たりと水はけのよい場所で育てる
  • 梅雨時から夏にかけての蒸れに注意
  • 葉の収穫を優先する場合は花茎は摘み取る

ポイントを押さえて育てれば、初心者にも育てやすいハーブです。あまり知られていませんが、その有用性や丈夫さなどからガーデンプランツの1つとしておすすめです。ベジタリアンのハーブともいわれ、栄養が豊富です。庭やベランダでサラダバーネットを育てれば、気軽にハーバルライフを楽しむことができるでしょう。

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