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- 晩秋を告げる花を探そう! 11月に咲く人気の花20選
晩秋へと季節が進み、花の数も少なくなってくる11月。庭も寂しくなりがちですが、この季節にも見頃を迎える植物はまだまだあります。この記事では、11月に見頃を迎える植物の中から、ガーデニングでも人気の草花や、よく見かける樹木を20種類、名前と写真、花言葉も併せてご紹介します。
目次
シクラメン
サクラソウ科多年草/主な花色:白・赤・ピンク・紫・黄・複色/開花期:10~3月
花の少なくなる晩秋から年末にかけて、園芸店の店頭を彩るシクラメン。日本では冬の鉢花の代表的な存在で、比較的耐寒性のあるガーデンシクラメンも冬の寄せ植え素材として高い人気があります。最近ではブルー系やクリーム色の品種も登場。くるりと反り返った花だけでなく、葉色の美しさも魅力です。うまく夏越しさせれば、翌年も花が楽しめますよ。鉢花のシクラメンは寒さに弱いので、15~25℃程度の日当たりのよい場所で管理しましょう。シクラメンの花言葉は「遠慮」「気後れ」「内気」「はにかみ」などです。
●冬を彩るシクラメン! きれいに咲かせるために気をつけることとは?
皇帝ダリア
キク科多年草/主な花色:紫・ピンク/開花期:11~12月
よく成長すると5~6mに達するほど大きくなる皇帝ダリア。その名にふさわしく、晩秋の庭で存在感を放ちます。大きく育つので庭植えに向き、2階の窓から花を楽しむこともできますが、切り戻しをすればある程度高さも調節できます。大きく育てる場合は支柱を忘れずに。日が短くならないと花芽をつけない短日植物で、街灯や電灯などの近くで夜も明るい場所では花が咲かないこともあるので気をつけましょう。植えっぱなしでも育ちますが、鉢植えの場合は球根を凍らせないように注意が必要です。皇帝ダリアの花言葉は「乙女の真心」「乙女の純潔」などです。
サザンカ
ツバキ科中高木/主な花色:白・ピンク・赤・複色/開花期:10~12月
サザンカ(山茶花)は、花が少ない冬の時期に開花する、貴重な植物の一つ。庭木や生け垣、盆栽などに広く利用されている馴染み深い花です。日本固有種で、300種もの園芸品種があり、白、ピンク、濃ピンク、斑やぼかしが入ったものなどバリエーションに富みます。基本的な性質はツバキに似ていますが、ツバキよりやや寒さに弱く、花が終わると花弁が1枚ずつ散るのが特徴。日当たりを好みますが、日陰でもよく育ちます。剪定の適期は3~4月。サザンカの花言葉は「困難に打ち克つ」「ひたむき」などです。
●サザンカ(山茶花)の育て方。コツとお手入れ、植え替えなどを一挙紹介します
エリカ
ツツジ科低木/主な花色:ピンク・白・赤/開花期:11~3月
600以上の種類があるとされるエリカですが、日本では、その中でも冬から春にかけてピンク色の花を咲かせるジャノメエリカが最もポピュラーで、40〜50種が流通しています。花色や開花期は種類によって異なり、花姿も筒形やベル形、球状など多様。常緑低木なので、一度植え付ければ毎年花が楽しめます。多肥を嫌い、弱酸性の土壌を好むため、肥料は控えめにし、ピートモスを施しておくとよいでしょう。高温多湿の環境が苦手なので、夏は蒸れに注意し、風通しよく育てます。エリカの花言葉は「孤独」「寂しさ」などです。
●エリカってどんな花? 育て方やお手入れの方法を知って楽しもう!
シロタエギク
キク科多年草/主な花色:黄 /開花期:6~7月
白い産毛に覆われたビロードのような質感の葉が特徴のシロタエギク。初夏に小さな黄色の花を咲かせますが、主にシルバーの葉をカラーリーフプランツとして楽しみます。一年を通じて観賞できますが、寒さに強いので、特に冬の寄せ植えに人気。日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。産毛に覆われた茎葉に水がかかると蒸れやすいので、水やりの際は気をつけましょう。大きくなってバランスが崩れたら、切り戻して小さくまとめてもかまいません。シロタエギクの花言葉は「穏やか」「あなたを支える」などです。
サフラン
アヤメ科多年草/主な花色:紫/開花期:10~12月
パエリアやブイヤベースに必須の香辛料、サフランは、この花の雌しべです。紫の花は美しく、近年は観賞用としても人気があります。直径4cmほどの小さなタマネギ形の球根は、小さなカゴやバスケットに植えても花が咲くので、ベランダやテラス、棚、花台など、省スペースでも栽培可能。丈夫で育てやすく、土に植えずお皿に転がしておいても開花します。花が咲いたら雄しべを採取するのもいいですね。花後も葉に日が当たるようにし、地上部が枯れるまで水切れしないよう注意しましょう。サフランの花言葉は「歓喜」「過度をつつしめ」「濫用するな」などです。
●高価なスパイス「サフラン」をベランダガーデニングで自家採取する方法
ウインターコスモス
キク科多年草/主な花色:黄・白・ピンク・複色/開花期:11~5月
ビデンスとも呼ばれるウインターコスモスは花つきがよく、黄、白、ピンク、複色などの花をたくさん咲かせます。多年草と一・二年草があり、種類によって開花期にも幅があります。日当たりを好み、やせ地でもよく育つ丈夫な植物で、凍らせなければ冬越しができる程度の耐寒性があります。霜が降りるようになったら、明るい室内に取り込んで管理するとよいでしょう。終わった花がらは早めに摘み取ります。種子は衣服につきやすいので注意しましょう。ウインターコスモスの花言葉は「調和」「真心」「もう一度愛します」などです。
ジャノヒゲ
キジカクシ科多年草/主な花色:白・紫/開花期:7~8月
古くから下草として庭園用に使われてきたジャノヒゲは、仲間のリュウノヒゲと同様に、周年常緑で、寒さ、暑さに極めて強い丈夫な植物です。花は目立ちませんが、花後につく鮮やかなコバルトブルーの実は、冬枯れの中でも彩りを添えてくれます。黒葉のオオバジャノヒゲ‘黒竜’も人気があります。日なたから日陰まで、ほとんど場所を選ばず、植えっぱなしで育つ手のかからない植物です。実つきをよくするには、ある程度の日照があったほうがよいでしょう。ジャノヒゲの花言葉は「変わらぬ想い」「不変の心」などです。
●グラウンドカバーに最適! じつは花が咲いて実もつくリュウノヒゲ(ジャノヒゲ)をご紹介
ノコンギク
キク科多年草/主な花色:紫・ピンク /開花期:7~10月
ノコンギクをはじめとする野菊は日本各地に見られる野草で、小さくて可憐な花を楚々と咲かせます。一般に流通するものは、小型で細身の花姿が多く、大きくなりすぎないため、庭植えにもおすすめ。落ち着いた秋の風情が楽しめ、切り花にして一輪挿しなどに飾っても美しいものです。日当たり、水はけのよい場所を好み、日向で栽培したほうが花つきがよくなります。猛暑地では夏の暑さを考え、西日が避けられる場所を選ぶとよいでしょう。性質は丈夫で、一度植えれば特に難しい手入れもなく、植えっぱなしでも育つ花です。ノコンギクの花言葉は「守護」「忘れられない想い」「長寿と幸福」などです。
シネラリア(サイネリア)
キク科一年草/主な花色:青・白・ピンク・黄・茶・紫・複色/開花期:11~5月
冬から春の鉢花として親しまれているシネラリア(サイネリア)。こんもりとドーム状に育ち、パッと開いた明るい印象の色鮮やかな花を密に咲かせます。カラーバリエーションが非常に豊富で、小輪から大輪まで品種も多くあります。冬に咲く花ですが、耐寒性はあまり高くなく、日当たりのよい室内で管理しましょう。花がらはこまめに摘み、花が少なくなったら切り戻しをすると、新たに花茎が伸びてきます。花に水がかかると花弁が傷むので、水やりの際は注意しましょう。シネラリアの花言葉は「いつも快活」「喜び」などです。
ダリア
キク科多年草/主な花色:ピンク・赤・白・オレンジ・黄・紫・複色/開花期:6~11月
豪華で華やかな花を咲かせるダリアは、秋花壇の主役級の存在。花径30cmに達するような超巨大輪種から大輪、中輪、小輪種まであり、花形のタイプもさまざま、また木のように大きく育つ皇帝ダリアなど、非常に豊富な種類があります。和名では「天竺牡丹」と呼ばれ、古くから親しまれてきた春植え球根植物です。地中で越冬しますが、寒さに弱いので、場所によっては球根が凍らないよう掘り上げて保管し、遅霜の心配がなくなってから植え付けるとよいでしょう。乾燥気味に管理し、必要に応じて支柱を立てて栽培します。ダリアの花言葉は「華麗」「エレガント」などです。
チェッカーベリー
ツツジ科低木/主な花色:白/開花期:6~7月
秋から色づく艶やかな赤い実は、クリスマスやお正月の演出にもぴったり。初夏に花を咲かせますが、主に実を観賞します。草丈20cmほどとコンパクトに育つ低木なので、寄せ植えの素材としても人気があり、常緑の葉は一年を通じて楽しめます。チェッカーベリーの実は食用できませんが、野鳥には狙われやすいので、ネットなどで対策すると安心です。寒さには強いものの、夏の高温多湿や強い日差しがやや苦手。やや酸性の土壌を好み、乾燥を嫌うので、水切れに注意しましょう。チェッカーベリーの花言葉は「不老長寿」「明日の幸福」などです。
●チェッカーベリーとは? これを読んでチェッカーベリーの栽培を理解しよう
ネリネ
ヒガンバナ科多年草/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・紫・複色/開花期:10~12月
ヒガンバナの仲間のリコリスの近縁種で、花弁に宝石のような煌きがあり、「ダイヤモンドリリー」という名でも流通しています。花もちがよく、寂しくなりがちな晩秋から冬の庭に華やかな彩りを与えてくれます。近年では切り花としても人気が高まっています。球根を植える時期は8月下旬~9月中旬。水やりで球根が濡れるとカビが生えることがあるので、湿らせた土を使って植え付けるとよいでしょう。耐寒性がやや低いので、花が終わったら室内の日当たりのよい窓辺などで育てます。肥料は控えめにし、乾かし気味に管理しましょう。ネリネの花言葉は「また会う日を楽しみに」「忍耐」「箱入り娘」などです。
コキア
ヒユ科一年草/主な花色:黄緑/開花期:9月
もこもこのふんわりとした円錐形にまとまるコキアは、爽やかな印象の緑葉も美しいですが、10~11月にかけて見られる、鮮やかな紅葉が特に人気。茨城県の国営ひたち海浜公園の群生したコキアが有名ですね。ホウキグサという和名の通り、紅葉の後の枯れ枝を使ってほうきを作ることもできます。コキアは発芽に光が必要な好光性種子植物なので、種まきの際は土を厚く被せないように注意しましょう。直根性の植物なので、植え替えは避けたほうが無難です。過湿にはやや弱いので、水はけよく管理します。コキアの花言葉は「恵まれた生活」「夫婦円満」「忍耐強い愛」などです。
●コキアの育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介します
ツワブキ
キク科多年草/主な花色:黄・白/開花期:10~12月
艶のある大きくて丸い葉の中心から花茎を伸ばし、鮮やかな黄色の花を咲かせます。花の美しさだけでなく、大きくて目立つ常緑の葉も斑入りや獅子葉などバリエーション豊富なので、カラーリーフやグラウンドカバーとして、一年中庭を彩ってくれます。明るい日陰でも育ち、土質もさほど選ばない丈夫な植物。枯れた葉は取り除いてきれいな見た目を保ちましょう。また、茎葉は下処理をすることで食用でき、山菜としても親しまれています。ツワブキの花言葉は「謙遜」「困難に負けない」などです。
●緑の葉が美しく食べられるツワブキ! 育て方や食べ方をご紹介
ヨウシュヤマゴボウ
ヤマゴボウ科多年草/主な花色:白・ピンク/開花期:6~10月
ヨウシュヤマゴボウは北アメリカ原産の帰化植物で、日本各地で見られます。夏に咲く花、赤褐色の茎、そして晩秋の実など、個性的な美しさが楽しめる野草です。ピンクの軸につく黒紫色の実は、ブドウを小さくしたようで可愛らしいですが、この実の汁が洋服につくと落ちないので注意しましょう。また全草が有毒なので、果実や根を口にしないよう注意が必要です。ヨウシュヤマゴボウの花言葉は「野生」「元気」「内縁の妻」などです。
マリーゴールド
キク科一年草/主な花色:黄・オレンジ・白・赤・複色/開花期:4~12月
オレンジや黄色などのビタミンカラーが元気をくれるマリーゴールド。初夏から咲いていますが、花の少なくなるこの季節にはひときわ目を引きます。開花期が長く、一度植え付ければ手をかけずとも元気に育ち、花壇の定番として愛される人気の花です。また、マリーゴールドはセンチュウなど害虫を寄せ付けない効果もあるので、コンパニオンプランツとして家庭菜園に取り入れるのもおすすめ。日本でガーデニング素材として利用されるものは一年草が多いですが、中には多年草の品種もあります。マリーゴールド全般の花言葉は「勇者」「可憐な愛情」などです。
●ビタミンカラーが鮮やか! いろいろ楽しめるマリーゴールドを育てよう
モミジ
ムクロジ科高木/主な花色:赤 /開花期:4月中旬〜5月上旬
紅葉の美しい樹木の代表格で、秋を彩る植物として古くから日本人に愛されてきたモミジ。同じく紅葉の美しいカエデは、じつは植物の分類学上では同じものになります。夏の青葉も美しく、四季を通してさまざまな表情が楽しめます。耐寒性はありますが、暑いのがやや苦手で、真夏の強光線によって葉焼けすることがあるので注意。適度に水はけ、水もちのよい土壌を好み、乾燥を嫌いますが、日本に自生してきたので育てやすい樹木です。自然樹高は5〜25mなので、剪定で樹形をコントロールしましょう。モミジの花言葉は「節制」「遠慮」「自制」「大切な思い出」「美しい変化」などです。
キク
キク科多年草/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・黄・緑・茶・複色/開花期:9〜11月
キクは日本を代表する花の一つで、大ギク、小ギク、古典ギク、野生ギク、洋ギクなど、非常に豊富な種類があります。この季節のガーデニングに気軽に取り入れやすいのは洋ギクで、ポットマムとも呼ばれています。花つきがよいので、主役にも脇役にも利用でき、また暑さ寒さに強く、放任してもよく育つので、ビギナーにおすすめです。日当たりのよい場所で育てましょう。矮化剤を使った鉢花も多く出回っているので、2年目以降は草丈が高くなることがあります。キク一般の花言葉は「高貴」「高潔」「高尚」などです。
●【二十四節気】白露は秋の訪れ。彩り豊かなキクの庭花と重陽の節句
カキノキ
カキノキ科高木/主な花色:白/開花期:5月
オレンジ色のカキの実は、美味しい秋の味覚の一つ。家庭でも育てやすい果樹で、人家の近くに植えられていることも多く、晩秋に重たげな実がたわわに実る光景は、どこか郷愁を感じさせます。カキには甘ガキと渋ガキがあり、ともに自家受粉するので、通常は1本植えるだけでOK。ただし、甘ガキの中には授粉樹が必要なものもあるので、品種を選ぶ際に確認しておきましょう。カキの花言葉は「自然美」「優美」「恵み」などです。
11月に見頃を迎える人気の植物を育てよう!
今回は、11月に咲くガーデニングで人気の草花や樹木を20種類ご紹介しました。涼しい秋風の中で、季節を感じさせてくれる晩秋に見頃の植物を庭にプラスしたり、寄せ植えの花材のに選んだり、ぜひお気に入りを見つけて、11月のガーデニングを楽しんでくださいね。
Credit
文&写真(クレジット記載以外) / 3and garden
スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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