優美で上品な姿に秋の風情を感じるシュウメイギク(秋明菊)。日本には古い時代に伝わり、長く人々に愛され続けている花です。強健で初心者でも育てられ、ガーデニング素材としても高い人気があります。今回は、そんなシュウメイギクについて、3枚の写真の中から正しいものはどれかを選ぶ3択クイズを出題! みなさんは、シュウメイギクはどの花か分かりますか?
目次
秋を感じさせる上品な花!「シュウメイギク」は次の3つのどれ?

シュウメイギクは中国や台湾を原産とする大型の多年草。日本には古い時代に渡来し、特に京都の貴船地方を中心に野生化したことから、「貴船菊」という別名もあります。開花期は8月中旬~11月で、秋を彩る代表的な花の1つ。花色はピンクや白です。
さて、そんなシュウメイギクには、よく似た花がいくつかあります。今回は、正しいシュウメイギクの写真を選ぶ3択クイズ! シュウメイギクは、次のA~Cのどれでしょう?
A

B

C

ヒント
シュウメイギクという名はキクに似ていることから名づけられましたが、春に咲くアネモネと同じキンポウゲ科の多年草です。
正解は…
↓
↓
↓
↓
A

シュウメイギクの基本データ
学名:Anemone hupehensis
科名:キンポウゲ科
属名:イチリンソウ属(アネモネ属)
原産地:中国、台湾
和名:シュウメイギク(秋明菊、秋冥菊、秋名菊)
英名:Japanese anemone、Chinese anemoneなど
その他の名前:キブネギク(貴船菊)、アキボタン(秋牡丹)、カンノンギク(観音菊)など
開花期:8月中旬~11月
花色:ピンク、白
形態:多年草
草丈:30~150cm
夏の終わり頃から花茎を伸ばし、ピンクや白などの花を次々と咲かせ、秋を告げる花として知られるシュウメイギク。風に揺れる楚々とした優雅な佇まいから、茶花としても人気があります。日本には室町時代またはそれ以前に中国から伝わったとされ、その後京都の貴船地方で野生化し、日本各地に広まりました。冬には地上部が枯れることが多いですが、翌年にはまた芽を出す半常緑性の多年草です。

シュウメイギクの開花期は8月中旬~11月。花茎を伸ばした先に、直径5~8cmの花を咲かせます。花色はピンクや白で、花形は一重咲きのほか、幾重にも花びらが重なる八重咲き品種もあります。白花種は花にふっくらとした丸みがあり、萼片の枚数は少ない傾向があります。


花弁のように見える部分はじつはガクで、花弁はありません。中心には淡いグリーンの雌しべがあり、それを囲むように多数の黄色い雄しべが付きます。花弁(ガク)の大きさは不揃いになりやすいのも特徴です。

草丈は30~150cmになる大型の山野草で、地下茎を伸ばしてよく増え、花壇の背景などにも向きます。葉の縁にはギザギザとした鋸歯があります。また葉は茎につくものほかに株元から出る根生葉があり、茎から出る葉は浅く切れ込みが入り、根生葉は3出複葉になります。

シュウメイギクは漢字では「秋明菊」と書き、秋に周囲を明るく彩るキクに似た花を咲かせることが由来です。中国では「秋冥菊」と書き、これは「秋に咲くこの世のものとは思えないほどに美しい菊の花」という意味。日本でも当初はその名で伝えられたようですが、日本では「冥」の字は冥土(死)のイメージから縁起が悪いと考えられたのか、後に「明」の字が当てられたとされています。

シュウメイギクは丈夫で育てやすく、ガーデニング初心者にもおすすめ。夏は冷涼な気候のほうがよく育ちますが、耐寒性が強く耐暑性もあるので、全国で栽培できます。日なたから明るい日陰まで、さまざまな環境に適応するので、シェードガーデンの植栽にも向きます。ただし、日照が不足すると花数が少なくなるので注意しましょう。
地植えの場合、根付いた後は極端に乾燥する場合を除いて水やりもほとんど必要なく、ローメンテナンスで管理できます。鉢植えは水切れすると葉が枯れやすいので、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。高温期の多肥は株を炒めやすいので、春と夏に様子を見ながら追肥します。地下茎でよく増えるので、鉢植えの場合は毎年、地植えの場合も3~5年に1回を目安に株分けをして植え替えるとよいでしょう。

残りの選択肢の花は…
B アネモネ

キンポウゲ科イチリンソウ属(アネモネ属)の球根植物。古くから人々に愛されてきた花で、神話や伝説にも登場しています。シュウメイギクと同じ属の植物ですが、アネモネの開花期は2~5月と、早春から春に咲くのが大きな違い。多くの種類がありますが、アネモネといえば、アネモネ・コロナリアを指すのが一般的です。花色は白、赤、ピンク、青、紫、複色など多様にあり、春の花の中でも存在感があります。葉は細かく裂け、ニンジンやパセリのように繊細な様子が特徴です。
C キク

キク科キク属の植物で、秋を代表する花の1つ。古く中国から伝えられたキクは、皇室の紋にも用いられ、また仏花としてお盆やお彼岸などにも欠かせない、日本で古くから愛され続けている花です。花径20cmを超える大菊から、仏花などに利用される中菊、花径1~3cmの小菊、切り花でおなじみのスプレー菊、鉢植えで活躍するポットマム、食用菊まであり、和風から洋風までさまざまな庭シーンによく似合います。花色は白、赤、ピンク、オレンジ、黄、緑、茶、複色などがあり、花形も非常に多様です。一般的な開花期は9~11月ですが、年間を通して栽培、流通しています。葉は卵形や楕円形で、縁に不規則な切れ込みが入り、濃い緑色です。
クイズ一覧はこちら!
Credit
文 / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)予約受付中!
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