シマトネリコはおしゃれな樹形でシンボルツリーにも人気! 特徴や育て方を詳しく解説
tamu1500/Shutterstock.com
サラサラとした軽やかな葉を持つシマトネリコは、冬も葉を落とさないエバーグリーンとして人気の高い庭木です。美しい樹形からシンボルツリーにもおすすめ。この記事では、シマトネリコの基本情報や特徴、名前の由来や花言葉、種類、育て方などについて、詳しく掘り下げていきます。
目次
シマトネリコの基本情報

植物名:シマトネリコ
学名:Fraxinus griffithii
英名:Himalayan ash、evergreen ash
和名:シマトネリコ(島梣、島十練子)
その他の名前:タイワンシオジ
科名:モクセイ科
属名:トネリコ属(セロシア属)
原産地:日本(沖縄県)、台湾、中国、インド、フィリピンなど
分類:常緑性高木
シマトネリコの学名はFraxinus griffithii(フラクシヌス・グリフィシー)。モクセイ科トネリコ属の高木です。原産地は、台湾、中国、インド、フィリピン、日本では沖縄など。暑さに強い一方で寒さには弱く、耐寒温度はマイナス5℃くらいなので、地植えは関東以南の太平洋側などの暖地に限られます。自然樹高は10mほどで旺盛に生育しますが、毎年の剪定によって程よい樹高にコントロールすることができます。冬でもみずみずしい葉姿を楽しめる常緑樹です。
シマトネリコの花・葉・実の特徴

園芸分類:庭木
開花時期:5月下旬〜7月上旬
樹高:10~20m
耐寒性:やや弱い
耐暑性:強い
花色:白
シマトネリコの開花期は5月下旬〜7月上旬で、花色は白。花茎を伸ばして小さな花をびっしりとつけます。開花後には種子の入った莢のような実をつけ、自然に拡散します。葉は小さな楕円形で艶があり、風に揺れる軽やかな質感が魅力です。

シマトネリコの名前の由来や花言葉

名前の「トネリコ」は、「戸に塗る木」が由来。昔は戸をスムーズに開閉できるように、この木の樹皮につくイボタロウムシが出す蝋のようなものを敷居の表面などに塗っていたことによります。「シマ」は「沖縄の」という意味で、沖縄地方に自生していることを指します。
シマトネリコの花言葉は「偉大」「荘厳」「高潔」「思慮分別」「服従」など。トネリコ属の仲間のセイヨウトネリコが、西洋では聖なる木とされていることから、同じ属に分類されるシマトネリコにも同様のイメージを重ねたようです。
トネリコ属の仲間
シマトネリコが属するモクセイ科トネリコ属には、60種ほどの種類があるとされています。その中から代表的な仲間をいくつかご紹介します。
セイヨウトネリコ

ヨーロッパや西アジアを原産とし、樹高20~35mにも達する落葉高木です。木材や薪、杖の材料など資源として広く活用されてきたほか、生け垣にも利用されています。
アオダモ(コバノトネリコ)

日本、朝鮮半島などを原産とする落葉高木で、自然樹形が美しいことから庭木として人気が高い種です。また、野球の木製バットやテニスラケットに使われることでも知られています。
トネリコ

トネリコは日本を原産とする落葉高木で、温暖な山地の湿地に自生します。庭木として人気のシマトネリコと混同されることがありますが、庭木や街路樹として利用されることはほとんどありません。
シマトネリコの栽培12カ月カレンダー
開花時期:5月下旬〜7月上旬
植え付け・植え替え:4月頃
肥料:2〜3月
種まき:4月頃
剪定:4〜10月
シマトネリコの栽培環境

日当たり・置き場所
【日当たり/屋外】日当たり・風通しのよい場所で管理します。半日陰でも育ちますが、日照不足になると葉色が冴えなくなったり、間のびして株姿が乱れたりするので注意してください。
【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。ただし、マイナス5℃以下になる寒い地域では、鉢栽培にして、冬は日当たりのよい室内の窓辺や温室などで管理しましょう。
【置き場所】水はけ・水もちのバランスがよい、ふかふかとして腐植質に富んだ土壌を好みます。
耐寒性・耐暑性
夏の暑さには強く、強い日差しを浴びても葉焼けすることがないので、戸外で管理して差し支えありません。一方で冬の寒さは苦手で、耐寒温度はマイナス5℃くらいまで。関東以南の太平洋側などの暖地では地植えにしても冬越しできますが、寒い地域では季節によって移動できる鉢栽培にし、冬は室内の窓辺や温室などに置いて越年させましょう。
シマトネリコの育て方のポイント
用土

【地植え】
植え付けの2〜3週間前、直径・深さともに50cm程度の穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきましょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。
【鉢植え】
庭木用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。
水やり

株が蒸れるのを防ぐために枝葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。
真夏は、気温が高い昼間に行うとすぐに水の温度が上がり、木が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。
また、真冬は、気温が低くなる夕方に行うと凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった日中に与えるようにしましょう。
【地植え】
植え付け後にしっかり根づいて枝葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根づいた後は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、晴天が続いて過度に乾燥する場合は水やりをして補いましょう。
【鉢植え】
日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。枝葉がだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。冬は生育が緩慢になり、表土も乾きにくくなるので控えめに与えるとよいでしょう。
肥料

植え付け時には、元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。
越年後は、地植えでは毎年2月頃に有機質肥料を、鉢植えでは毎年3月頃に緩効性肥料を株の周囲にまき、土によくなじませましょう。生育期を迎える前に肥料を与えると、新芽を出すエネルギーとなり、旺盛に枝葉を広げることにつながります。
注意する病害虫

【病気】
ほとんど病気の心配はありませんが、すす病が発生することがあります。
すす病は、一年を通して葉や枝などに発生する病気です。葉に発生すると表面につやがなくなり、進行すると黒いススが全体を覆うため、見た目がよくないだけでなく、光合成がうまくできなくなり、樹勢が衰えてしまいます。カイガラムシ、アブラムシ、コナジラミの排泄物が原因なので、これらの害虫を寄せ付けないようにしましょう。込んでいる枝葉があれば、剪定して日当たり・風通しをよくして管理します。
【害虫】
ほとんど害虫の心配はありませんが、カイガラムシが発生することがあります。
カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすい害虫で、体長は2〜10mm。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われて薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。
シマトネリコの詳しい育て方
苗の選び方
葉が黄色く変色していたり、落葉が目立つものは避けます。しっかりと艶のある葉がついているもの、新芽が出ているものを選ぶとよいでしょう。
植え付け・植え替え

シマトネリコの植え付け・植え替えの適期は、4月頃です。
【地植え】
土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも1回り大きな穴を掘って植え付けます。しっかりと根づくまでは、支柱を立てて誘引し、倒伏を防ぐとよいでしょう。最後にたっぷりと水を与えます。根付いたら、支柱を取り外してもかまいません。
地植えの場合、環境に合って健全に育っていれば、植え替えの必要はありません。
【鉢植え】
鉢で栽培する場合は、10号以上の鉢を準備します。底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから樹木用の培養土を半分くらいまで入れます。苗木を鉢に仮置きして高さを決めたら、土が鉢内の隅々まで行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。水やりの際にすぐあふれ出さないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。しっかりと根づくまでは、支柱を立てて誘引しておくと安心です。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水やりをします。一年を通して日当たり・風通しのよい場所に置いて管理しましょう。根付いたら、支柱を取り外してもかまいません。
鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出し、軽く根鉢をくずして新しい培養土を使って植え直しましょう。移植には弱いので、あまり根鉢を傷めないように注意してください。
日常のお手入れ

【花がら摘み】
終わった花をそのままにしておくと、種子の入った莢のような実をつけます。この種子は風に乗って周囲に広がるため、近隣に迷惑をかけないよう、花がらはまめに摘んで種子をつけさせないようにしましょう。
剪定

シマトネリコの剪定適期は生育期の4〜10月です。
生育旺盛で、1年で枝葉を大きく伸ばすので、定期的に剪定をしましょう。樹高をコントロールし、美しい樹形を保つメンテナンスは必須です。
【単幹の樹形】
単幹とは、1本の幹のみを大きく育てる樹形のことです。地際から立ち上がっている「ひこばえ」は元から切り取ります。木の内側に向かって伸びている「逆さ枝」、垂直に立ち上がっている「立ち枝」、勢いよく伸びすぎている「徒長枝」も元から切り取ります。1カ所から3本以上の枝が出ていたら、間引いて枝を透かすとよいでしょう。
あまり大きくしたくない場合は、大体のアウトラインを決めて、そこからはみ出している枝を、分岐点までさかのぼって切り取ります。
【株立ちの樹形】
株立ちとは、地際から数本の幹が育つように仕立てられた樹形です。単幹と比べて、華奢な雰囲気に人気がありますが、放任するとそれぞれの幹が太く大きくなって、手に負えなくなりがちです。株立ちの樹形を維持するための強剪定の適期は4月頃です。株元から出てくるひこばえを1〜2本残して上に伸ばすようにし、数年経って太くなった幹は地際から切り取ります。切り口には癒合剤を塗っておいてください。こうして数年ごとに幹を切り替えるようにメンテナンスすると、細い幹のまま楽しむことができます。常に3〜4本の細い幹をキープするとよいでしょう。
株立ちの樹形を維持する目的以外の剪定では、単幹の樹形と同様に剪定を行います。地際から立ち上がっている「ひこばえ」は元から切り取ります。木の内側に向かって伸びている「逆さ枝」、垂直に立ち上がっている「立ち枝」、勢いよく伸びすぎている「徒長枝」も元から切り取ります。1カ所から3本以上の枝が出ていたら、間引いて枝を透かすとよいでしょう。
あまり大きくしたくない場合は、大体のアウトラインを決めて、そこからはみ出している枝を、分岐点までさかのぼって切り取ります。
冬越し
シマトネリコは寒さがやや苦手なので、暖地で地植えにしている場合は、株元にバークチップなどを施してマルチングをしておくとよいでしょう。寒い地域では、鉢植えを室内の窓辺や温室などに移動して冬越しさせます。
増やし方

シマトネリコは、種まき、挿し木で増やすことができます。
【種まき】
種子は10月頃に採取できます。採取した種子は密閉袋に入れ、春まで冷暗所で保存しておきます。
シマトネリコの種まきの適期は4月頃です。黒ポットに新しい培養土を入れて十分に水で湿らせ、種子を数粒播きます。軽く土をかぶせて明るい日陰で管理し、発芽した後は日当たりのよい場所に置きましょう。本葉が2〜3枚ついたら勢いのある苗を1本のみ残し、ほかは間引いて育苗します。ポットに根が回るまでに成長したら、少し大きな鉢に植え替え、苗木として十分な大きさに育ったら、植えたい場所に定植しましょう。
【挿し木】
挿し木とは、枝を切り取って土に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し木ができないものもありますが、シマトネリコは挿し木で増やすことができます。
シマトネリコの挿し木の適期は、6〜7月です。その年に伸びた新しくて勢いのある枝を10cmほどの長さで切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を数枚切り取ります。3号くらいの鉢を用意してゴロ土を入れ、新しい培養土を入れて水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて管理します。その後は日当たりのよい場所に移し、ポットに根が回るまでに成長したら、少し大きな鉢に植え替えて育苗します。苗木として十分な大きさに育ったら、植えたい場所に定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。
シマトネリコの樹形は株立ちと単幹の2つ

シマトネリコの仕立て方には、株立ちと単幹があります。これらの特徴についてご紹介します。
株立ち
株立ちは、地際から数本の幹を出すように仕立てる樹形です。幹が数本になるため生育が緩やかで、華奢な姿を楽しめます。購入時の株立ちの姿のままで放任すると、すべての幹が太くなっていかつくなるので、華奢な姿を楽しみたいなら、定期的な更新が必要です。太くなってきた幹は地際で切り取り、株元からたくさん出るひこばえのうち1〜2本を残して次世代の幹として育成します。この更新を繰り返せば、細い幹を維持することができます。
単幹
単幹とは、1本の幹を伸ばした樹形のことです。養分が1本に集中するので、旺盛に枝葉を伸ばして生育します。枝が込み合っている部分があれば、間引く剪定をして風通しをよくします。樹高を抑えたい場合は、幹の途中で切り落とす芯止めをすると共に、アウトラインを決めた先まで伸びる枝があれば、分岐部まで遡って切り落とします。
シマトネリコを植えるにあたっての注意点

シマトネリコは、旺盛に枝葉を伸ばすので、樹形を整える剪定は必須の作業です。大きく切り戻したり、地際で幹を切ったりする強剪定は4月に行いますが、込み合っている部分の枝を間引く剪定は、生育期の4〜10月ならいつ行ってもかまいません。ただし、あまり刈り込みすぎると反発して萌芽力が強くなるので、少しずつ切り取るとよいでしょう。
また、シマトネリコの種子は風にのって周囲に広がる傾向にあります。近所の庭に繁茂して迷惑をかけることのないように、終わった花はまめに摘んで、種子をつけさせないようにするとよいでしょう。
シマトネリコの葉が落ちる原因と対処法

シマトネリコは常緑樹ですが、春先から生育期に入って新芽が出始めると、古い葉を落とします。しかし、この時期以外に葉を落とすようであれば、何か原因を探る必要があります。ここでは、考えられる原因についてご紹介します。
気温が低い
シマトネリコの耐寒温度はマイナス5℃程度です。地植えにしている場合、これよりも低い気温になると葉を落とし、ひどい場合は枯れてしまいます。強い寒波がやって来るときは、あらかじめ株元にマルチングをしたり、木が幼いときは全体を寒冷紗で覆うなどの防寒対策をしておきましょう。鉢植えの場合は、日当たりのよい室内か温室に入れて冬越しさせます。
根詰まり
シマトネリコは生育旺盛なため、鉢栽培をしている場合は根詰まりしやすいのが特徴です。根詰まりすると、根から養分が吸収できなくなり、葉を落とし始めます。鉢栽培では毎年鉢から出して、古い根を整理するなどして根鉢をくずし、植え替えることが大切です。
水不足
シマトネリコは乾燥を苦手とするので、鉢栽培の場合は水切れしないように管理しましょう。地植えの場合でも、若木のうちは土が乾いていたら水やりが必要です。
シマトネリコで明るく涼し気な庭にしよう

シマトネリコは軽やかな葉が美しい庭木で、常緑樹のため冬でもみずみずしい姿を楽しめます。シンボルツリーとして人気の高いシマトネリコを、自宅で育ててみてはいかがでしょうか。夏は涼しい日陰とさらさらと風に揺れる葉音で癒やしの庭風景を作ってくれますよ。
Credit
文 / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。2026壁掛けカレンダー『ガーデンストーリー』 植物と暮らす12カ月の楽しみ 2026 Calendar (発行/KADOKAWA)好評発売中!
- リンク
記事をシェアする
新着記事
-
宿根草・多年草

【動画あり】“咲かない・弱った”ラナンキュラス・ラックスを救う秋の植え替えと株分け+最新…PR
春の訪れを告げる植物の中でも、近年ガーデンに欠かせない花としてファンの多い宿根草「ラナンキュラス・ラックス」。春早くから咲き始め、1株で何十輪という花が咲き、誰しもが虜になる魅力的な植物です。年々新し…
-
ガーデン&ショップ

都立公園を新たな花の魅力で彩る「第3回 東京パークガーデンアワード」都立砧公園【秋深まる10月の庭】
新しい発想を生かした花壇デザインを競うコンテストとして注目されている「東京パークガーデンアワード」。第3回コンテストは、都立砧公園(東京都世田谷区)を舞台に2024年12月の作庭後、さまざまな植物が日々成長…
-
ガーデン&ショップ

【秋バラが見頃】横浜イングリッシュガーデン「ハロウィン」から「クリスマス」まで、長く…PR
今年のハロウィン(Halloween)は10月31日(金)。秋の深まりとともにカラフルなハロウィン・ディスプレイが楽しい季節です。「横浜イングリッシュガーデン」では、10月31日(金)まで「ハロウィン・ディスプレイ」…
























