簡単ですぐできる! 試験管が一輪挿しに早変わり プチプラ花コーデVol.107
プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラ花コーデを教えていただきます。
目次
春花を飾るための、お役立ちアイテムに遭遇
先日ダイソーの店内をうろうろしていたら、「デコレーションパーツ ウッドスライス」という商品を見つけました。

薄く輪切りにされた木のパーツは、直径4~4.5cmほどのものが7枚入っていました。「デコレーション」と書かれていたので、ナチュラルなリースにデコレーションしたらおもしろいかも…と思い購入。
しかし、見ていたら、もっと違う使い方ができそうな気が…。これを利用して、一輪挿しを作ってみることにします。木の素材は、飾る花の色を選ばず、何にでも合いそうです。
ちょうど今は、私が大好きな春の花が出回っている時期。寒いこの季節、花が家にあると温かな気持ちになります。しかも、春花の明るい色は気分をアップさせてくれます。
今回はこのウッドスライスで、春の花を飾るアイテムを作ることにしました。
接着するだけで完成、シンプルな一輪挿し
ウッドパーツに併せて用意したのは、以前ダイソーで購入したガラスの試験管。

ガラスの接着に使えるエポキシ系の接着剤も用意しました。こちらも以前ダイソーで購入したものです。

接着剤は、A液とB液を同量出して混ぜて使います。混ぜるための綿棒も用意しました。

念のため、接着剤を使用する際は窓を開けて、マスクをしました。
100均には、接着剤も豊富に揃っています。用途はパッケージに書かれているので、購入するときは、しっかりチェックしましょう。
混ぜた接着剤は、ウッドスライスの中央にのせます。そこに試験管を置き、30分以上放置し、接着していきます。

ウッドスライスは比較的大きめのもので、なおかつ平らなものを選びました。
30分後。接着したのを確認したあと、試験管に水を入れます。

これに花を飾っていきます。
試験管は単体だと不安定ですが、これなら大丈夫。ウッドスライスを接着するだけで、一輪挿しの出来上がり。花を飾れるようになって嬉しいです。
小さなウッドスライスが、いい仕事をしてくれました。
いきいきとリズムが生まれる、ナチュラルな花飾り
花は、こちらを購入してきました。

写真左から、ユーカリとラナンキュラス。ラナンキュラスはピンクと赤紫色で、少し大人の雰囲気です。
花屋さんには、スイートピーやチューリップ、スイセンにフリージア、アネモネと、春の花が色とりどりに並んでいました。どれも可愛らしく、試験管に合いそうで、店頭で迷いに迷いました。
花屋さんでは、人が花を買う姿を見ているのが大好き。色とりどりの花の中にいると楽しくて、長居してしまいそうになります。
買った花を、一輪挿しに飾っていきます。ユーカリは少し長かったので、真ん中あたりでカットして2つに分けました。

カットするときは、枝ぶりをよく見ましょう。飾りやすい形になるよう、切る部分を見極めます。

今回は下の部分を使い、上のほうは別の場所に飾ることにしました。
試験管のサイズに合わせて、花や葉の茎をカット。それぞれ、試験管に挿しました。

花の高さは同じでもいいですし、写真のように真ん中を低くしても素敵です。高さを変えることでリズムが生まれ、アレンジをナチュラルに見せられます。
外に咲く花は、高さが同じものはありません。自然の花姿を思い浮かべながら、3本の花たちに高低差をつけると、いきいきとした花飾りになります。
今回の器は、試験管。試験管は単体では使うことが難しくても、さまざまなものと合わせる楽しさがあります。
ウッドパーツのような土台になるものと組み合わせると、安定することが魅力ですね。ガラスに木を合わせると、温もりが出せるのもいいですね。
飾る場所を選ばない、ワイヤーのフラワーベース
ウッドパーツと合わせた試験管は、このままで使ってもよし! と思っていたら、ダイソーでワイヤーフラワーベースを見つけました。奥のほうは壁掛けの仕様です。

ワイヤーフラワーベースは、数年前から100均でよく見かけるようになりました。
ドライフラワーやアーティフィシャルフラワーはこのまま飾れますし、下の部分に小さな花瓶を置けば生花も飾れます。ワイヤーフラワーベースのよいところは、どんなインテリアにも合わせやすいこと。
最近は種類が増えて、いろいろな形や、ワイヤー部分がゴールドのものも見るようになりました。選択肢が増えるのは嬉しいですね!
このワイヤーフラワーベースは専用の試験管も売られていたので、一緒に買うのもよさそう。
私は、ウッドパーツをつけた試験管と組み合わせてみました。

枠ができて、ニュアンスが変わりました。おもしろいですね。さらに安定感が出た気がします。
壁飾り用も一緒に使ってみました。

ワイヤーがアクセントになって、インテリアがぐっとおしゃれになります。
ラナンキュラスを存分に楽しんだら、ここにはまた別の春花を飾ってみようと思います。
今回の材料をご紹介
- ラナンキュラス…200円×2本
- ユーカリ…200円
- ガラス試験管…100円×3本*ダイソー
- ワイヤーフラワーベース…100円*ダイソー
- ワイヤーフラワーベース(壁飾り用)…100円*ダイソー
- ウッドスライス…100円*ダイソー
- 接着剤…100円*ダイソー
合計1,300円(税抜)
ほかに、ハサミと接着剤を混ぜる綿棒、混ぜるときに敷く紙を用意。
シンプルな花瓶がおしゃれに見えるタグ作り
ウッドパーツが余っていたので、これでタグを作ってみることにしました。タグは、一つ付けるだけで、花瓶やプレゼントがおしゃれになるアイテムです。
以前セリアで買ったスタンプを使いました。スタンプ台でインクをつけて、ウッドパーツにスタンプしていきます。

スタンプした面が乾いたら、裏側に麻紐をセロハンテープで留めます。

出来上がったタグを花瓶に巻きつけて飾れば、完成です!

タグがあるだけで、洗練された印象が加わりました。
残りのウッドパーツも、いろいろ活用してみたいと思います。
Credit
写真&文 / 川守由利子 - 『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。 -

かわもり・ゆりこ/花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
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