ダイソーの試験管で憧れのリンクチューブを手作り♪ プチプラ花コーデ Vol.76
プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラ花コーデを教えていただきます。
目次
リンクチューブの花器作りに挑戦
試験管のような細いガラス製の器が連なった、リンクチューブとも呼ばれるフラワーベースがあります。これは、私が以前その器に花を活けたもの。
活け方のコツなどは必要がなく、花を挿すだけで「サマ」になる、花好きにとっての重宝アイテムです♪
頻繁に愛用していたのに、引っ越しのときにどこかにいってしまいました。また欲しくなったので、今度は100均のものでできないかとチャレンジ。私が欲しかったリンクチューブの花器作りをご紹介します。
ダイソーで発見! 手作り花器に使えるアイテム
ダイソーで、ガラスの試験管を発見しました♪
太さや長さがちょうどいい感じです。これを6本購入しました。麻紐でつないで、リンクチューブを作ってみることにします。
ガラス試験管は、私がよく行くダイソーでは、園芸用品や木製雑貨売り場のそばに置いてありました。大きさは、写真のサイズと、これより小さめのものの2種類です。
麻紐は、いつも常備しているものを使います。
リンクチューブの花器作りとポイント
材料が手に入ったら、手作り開始です。
【準備】
- 麻紐は1mほどにカットし、それを2本用意。
- 試験管にはコルクの蓋がついているので、これははずしておきます。
【作り方】
- ガラス試験管を1本用意。カットしておいた麻紐を、試験管にぐるぐると二重に巻き、最後に固結びをします(紐端は残しておきます)。これを、試験管の上部と下部に行います。
- 2本めの試験管を用意します。1本めの試験管に巻きつけた麻紐を、①の手順で2本めの試験管に巻き、固定します(紐端は残しておきます)。
- この作業を6本分、繰り返します。
- 最後は残った麻紐を短めにカットします。
- 麻紐でつないだ6本のガラス試験管を立ててみました!
まっすぐ横一列に並べると少しアンバランスで、試験管が倒れそうになるため、写真のようにジグザグとくねらせてみました。1本を前に出したり、後ろに1本下げたり。こうすると、6本の試験管が安定して立ちました。
これに水を入れて、花を挿していきます♪
★注意!
その前に…NG例を紹介します。
このリンクチューブは、いちばん初めに作ったもの。
麻紐を一重に巻いたら、とても不安定だったのです…。ここに水を入れ、花を挿すことを考えると、二重に巻いて結ぶほうが安定するのでおすすめです。
リンクチューブの器にセンスよく花を活けるコツ
作ったリンクチューブの花器に、花を挿していきます。
【花材紹介と準備】
今日の花はこちらです。
- エノコログサ(猫じゃらし)
- コスモス
- フジバカマ
です♪
コスモスとフジバカマは近所のスーパーで、298円で売られていたものです。
秋の代表花、コスモスに、秋の七草のフジバカマ。まさに旬の組み合わせです。コスモスもフジバカマも枝分かれしている花材なので、切り分けることができます。だから活けやすくて、リンクチューブのアレンジには最適です。
エノコログサは我が家のベランダに生えていました。エノコログサというより、「猫じゃらし」というほうがピンとくる方が多いかもしれませんね。道端によく生えている、この草です。
私はベランダの小さなスペースで、ガーデニングを楽しんでいます。バジルやローズマリーなどのハーブをはじめ、アイビーやワイヤープランツなど、アレンジにも使えるグリーンが多いのですが、その中にエノコログサが生えるようになりました。これもアレンジにも使えそうと思い、抜かずにそのまま育てて、時々花と合わせて楽しんでいます♪
花は、まずそれぞれを切り分けます。コスモスは下のほうについているつぼみも使えるようにカットしました。
さらに葉を取って、試験管の水の中に葉が浸からないようにします。水の中に葉が浸かると、バクテリアが繁殖します。花を長もちさせるために、水の中は清潔に保ちましょう。また、葉を取ることは、花やつぼみにも栄養がいきやすくなるという利点もあります。
下の写真は、コスモスを切り分け、葉を取った状態です。もともと1本だったのが、こんなふうに2本になりました♪
つぼみは咲くかな? 咲かないかな? 咲かなくても、丸い形がアレンジのアクセントになります。
続いて、フジバカマを切り分けます。
なるべく茎を長めにカットして、それぞれの花を生かすには…と、花姿を観察しながら切り分けましょう。こちらも余分な葉は落とします。
【花器に花を活ける】
主役のコスモス2本と、フジバカマの大きめの花から器に挿していきます。アレンジは大きめの花から始めることで、バランスが取りやすくなります!
次にエノコログサを挿します。向かって右側の背が高いコスモスとのバランスを考えて、エノコログサは少し高めにアレンジ。
ナチュラルにアレンジしたいときは、「高い→低い→高い→低い」と花材に高低差をつけていくと、自然でイキイキとした雰囲気に仕上がります。
切り分けたつぼみも入れてみましょう。つぼみはさらに高めにして、風に揺れる雰囲気が出るようにしました。
エノコログサを足すと、もっとナチュラルになりました。これで完成です!
リンクチューブのいいところは、今回のように高低差をつけてナチュラルに仕上げても、また高低差をつけなくてもサマになるところです。
並べ方は自在に。リンクチューブの活用法
リンクチューブは横長に使うほか、写真のように丸くして使うことも可能です。
これに花を活けると、円柱の花瓶を使っているように見えます。
花瓶よりリンクチューブのほうが、アレンジは簡単だと感じるのは、一つひとつの試験管に花材を挿すから。試験管自体が花留めのような役割になって、とても活けやすいんです。
飾る場所によって、試験管を横長に並べたり、丸くしたりできるって楽しいですね。
リンクチューブの日々のお手入れは…
リンクチューブに水を足す場合は、写真のような水差しを私は使っています。
先が細くなっているので、試験管の中に水を注ぎやすく重宝しています。似たようなものは、100均にも売られています。
こんな花がリンクチューブの器に向いています
リンクチューブに向くのは、枝分かれしているスプレータイプの花です。1本から何本にも切り分けられるのでおすすめです! スプレータイプのバラやカーネーション、キク、いまの季節はワレモコウなどもいいですね。
ナチュラルな印象にするには、道端に咲いているエノコログサやペンペングサ、すっと伸びた葉などを使うのも、いま風です!
もちろん、茎がまっすぐで、1本に1輪ついているガーベラなどを数本活けても可愛いですよ。
今回の材料をご紹介
【材料】
*使用花材*
・コスモス
・フジバカマ
以上スーパーの束売り298円
・エノコログサ
ベランダに生えていたもの
*その他*
・ガラス試験管(ダイソー)…100円×6本
・麻紐(ダイソー)…100円
■合計998円(税抜)
ほかに、ハサミを用意
100均の材料で作るリンクチューブは、麻紐を使うのでナチュラルに仕上がりました。今回は6本の試験管で挑戦。花がたくさんあるときは、試験管の数を増やします。もっと豪華になりますよ!
リンクチューブは全部の試験管に花を挿さなくても、比較的「サマ」になるのもよいところです。おしゃれで使い勝手がよいので、お気に入りのアイテムになりそうです!
Credit
川守由利子
『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。
花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
http://bouquet-doux.com
https://www.instagram.com/bouquetdoux_flower
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