梅雨の最中、一足早くキッチンで感じる夏があります。その1つが、黄色く輝くトウモロコシ。甘くてみずみずしいこの時期のトウモロコシは、人だけでなく、愛犬にもやさしいごちそうになります。ハーバルセラピストの資格を持ち、ペットのための自然療法も学ぶ海野美規さんが、旬のトウモロコシで作る、愛犬と一緒に楽しめる簡単ポタージュのレシピをご紹介。注意点も交えて、夏の恵みを分け合うヒントをお届けします。
目次
旬を迎えるトウモロコシ

日本各地が順次梅雨入りし、本格的に雨降りのシーズンです。
さて、スーパーの店頭には、トウモロコシが並び始めました。
トウモロコシというと、私には真夏のイメージがあるのですが、年々早く出回るようになっているように思います。収穫時期は6月から9月ということなので、これからトウモロコシを存分に楽しめますね。
トウモロコシは、基本的には犬が食べても大丈夫な野菜です。愛犬と一緒に、季節の味を楽しんではいかがでしょうか。
ブランドトウモロコシも登場

トウモロコシは、一般的な食用のトウモロコシのスイートコーン、加工食用、家畜用飼料などに分けられています。
スイートコーンは、生で食べられる品種も栽培されるようになり、甘さとみずみずしさがまるで果物のようということで、たいへん人気があります。子供の頃に食べていたトウモロコシとは別物? と思うくらいのおいしさですよね。
そうしたトウモロコシは産地の特徴(気候など)によってブランド化され、今では100種類以上の名称が存在しているそうです。全国各地で、おいしいブランドスイートコーンがあるので、お気に入りを見つけるのも楽しいですね。
私が住む静岡の西部では、甘々娘、甘太郎という名前のトウモロコシの栽培が盛んです。甘々娘は糖度が18%、黄色の粒と白い粒のバイカラーコーン。おいしさも見た目の美しさも格別です!
この時期ならではのヤングコーン

ヤングコーンは、トウモロコシの実が成長する前に収穫したものです。トウモロコシは1本の株に2〜3本の実がつきますが、そのままにしておくと養分が分散されて中途半端な大きさに成長してしまうため、大きく成長させるために1番上にある実だけを残し、他は取り除くそうです。その取り除いたものがヤングコーンです。

新鮮なものはそのままでも食べられますが、皮付きのままグリルしたり、実を茹でたり、茹でたものを他の野菜と炒めたりと、いろいろなレシピで楽しめます。

ヤングコーンにはまだ青いヒゲがたくさんついています。じつは、このヒゲも食べられます。グリルする時に、アルミホイルでヒゲを包んで焼きましょう。

あまり市場には出ないとのことなので、見かけた時はぜひお試しを! 私は、産直野菜を扱う、今どきのおしゃれ八百屋さんで購入しています。
愛犬にも! トウモロコシのポタージュ

これから旬を迎えるトウモロコシを使って、愛犬のためのポタージュスープを作りましょう。
<材料>

- トウモロコシ 正味30gほど
さっと茹でて、粒をとります。 - 豆乳 50〜80ml
お好みの濃さで。
<作り方>

- トウモロコシを3分ほど茹でます。
2. 20〜30gの粒を取ります。
3. フードプロセッサーにトウモロコシの粒と豆乳を入れて、スイッチを入れます。
4. 鍋にあけて、弱火でゆっくり温めます。
犬にトウモロコシを食べさせる際の注意

トウモロコシは、甘くシャキシャキしておいしいですね。好きな犬も多いかもしれません。
トウモロコシは犬が食べても問題ない野菜とされていますが、アレルギーを起こす心配がある食材でもあります。少しずつ試してから与えてくださいね。また、糖質が多いのでカロリー過多にも注意です。そして、芯と皮は硬いので、絶対に口にしないように、飼い主さんは目を離さないようにしましょう。
我が家の愛犬、先先代の柴犬マロは、トウモロコシを食べるのが上手でした。食べやすいところを縦に数列残してあげると、トウモロコシの両端を手で押さえて、上手に食べ、とても器用で感心したのを覚えています。けれど、トウモロコシの粒々は消化されにくいようでした。
トウモロコシを食べるのは楽しくても、消化不良になってしまうのは困ります。トウモロコシは、やはりペースト状にしたり、細かく刻んで与えたほうが安心です。これからが旬のトウモロコシを、安心に安全に、愛犬と一緒に楽しみましょう。
Credit
写真&文 / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
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