プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラな手作りアイデアを教えていただきます。
目次
100均活用。成人式や卒業式に使える和装の髪飾り
成人式や3月の卒業式シーズンに、女性の着物姿に合う髪飾りの相談をよくいただきます。生花や造花、プリザーブドフラワーと、その方の好みにより、使う花はさまざま。
成人式や卒業式は朝早く着付けがあるので、造花やプリザーブドフラワーのように前もって準備しておける素材が魅力です。一方で、生花が好みの場合は、前日に準備することができます。
100均ではここ数年、フラワーアレンジ資材が充実しているので、材料を揃えて、成人式や卒業式に使える髪飾りを用意することができます。
今回は100均で買える材料と花屋さんで購入した花を使い、3パターンの髪飾りを作ります。1月は成人式、3月は卒業式があるので、自分のためにはもちろん、子どもや孫のために作るときの参考にも。もちろん、和装婚にも使えます。
造花で作る髪飾りの、材料選びのポイント
最初は造花で作る髪飾りです。100均では、こちらの材料を買いました。

造花のキクは、商品名がマムスプレーとついていました。マムとはキクの通称です。1本に花が3輪ついていて、色のグラデーションや質感がとてもよく、100円には見えません。
アレンジピックはゴールド。枝のようなパーツと丸いピックのようなもので構成されていました。
ほかには、100均で通年売られているドライフラワー2種類。ドライフラワーは白を選びました。プリザーブドフラワーのような質感で、商品名は、アジサイとカスピア。カスピアはスターチスの仲間です。メインの造花のほかにも小さな花があるとアクセントになり、またドライ素材なので、自然な風合いを残すことができます。
水引も購入しました。100均は色の種類が豊富。今回はシルバーを選びました。水引は、華やかな印象を出したいときには、ぴったりの素材です。
髪飾りを作るため、地巻きワイヤーとフローラルテープ、クラフトワイヤーとUピンも購入しました。

髪飾りを作ろうと思ったきっかけの1つは、茶色のフローラルテープを100均で見つけたことです。フローラルテープが100均にある! ということ、また定番カラーのグリーン以外に茶色があるということに、とても驚きました。
髪飾りを作るときは、この茶色のフローラルテープが最適です。髪の毛の色に近い茶色のフローラルテープを使うことで、髪につけたときにワイヤーが目立ちにくくなります。
地巻きワイヤーは、針金にフローラルテープが巻かれています。裸ワイヤーを持っている場合は、裸ワイヤーを使うこともできます。
今回は26番の地巻きワイヤーを使います。素材によってはもう少し細いほうがいい場合もあるので、クラフトワイヤーも購入しました。
コツはワイヤリング。造花の髪飾りの作り方
造花の髪飾りを作っていきます。作り方は、こちらです。
①マムスプレーの花を本体から外します。

花は手で比較的簡単に、茎から抜くことができました。造花は茎から花が抜けるものと抜けないものがあります。抜けない場合は、ニッパーなどで茎をカットします。その場合、茎の長さはだいたい1〜1.5cmほど残すとよいでしょう。
②花にワイヤーをかけます。この作業を「ワイヤリング」といいます。

茎にワイヤーを2〜3周、外れないようにしっかりと巻きつけます。その後、茎の端のところにも巻いていきます。しっかりと巻くのが難しい場合は、ペンチを活用して締めていきます。
③アレンジピックを小分けにします。
アレンジピックには2種類の材料がついていました。まずは、ニッパーやハサミを使って茎を短くカットします。

④アレンジピックにワイヤリングしていきます。枝のところにワイヤーを通します。

⑤ワイヤーを2本とも茎に沿わせます。片方のワイヤーで、茎ともう片方のワイヤーをネジネジと2〜3回まわして固定します。

⑥ドライ素材のアジサイやカスピアもワイヤリングします。
アジサイやカスピアは適量を手で取り、花をきれいな形にまとめます。

⑦茎が長い場合は、1.5cmほどの長さにカットしておきます。

⑧茎の部分を、こちらもアレンジピックと同様にワイヤリングします。

私は26番の地巻きワイヤーでワイヤリングしました。26番で作業しにくい場合は、クラフトワイヤーなどの細いワイヤーを使うと、比較的簡単にワイヤリングすることができます。
⑨ワイヤリングした花たちのワイヤー部分を、フローラルテープでカバーします。

フローラルテープは、しっかりと伸ばしながら使いましょう。
⑩水引も用意します。水引は写真のように3〜4重の丸い輪を作り、クラフトワイヤーでまとめます。このとき、丸い輪が重ならないよう、大きさを変えるのがポイントです。

⑪Uピンを用意します。水引につけたクラフトワイヤーをUピンの片方にグルグルと絡めます。

作業をするときは、写真のようにUピンを広げるとやりやすくなります。
クラフトワイヤーを絡めたほうのUピンに、フローラルテープを巻いてカバーします。

フローラルテープでカバーしたら、広げたUピンを元に戻しておきます。
これで、造花で作る髪飾りが完成です。

あとは髪に飾るだけ! 着付け当日、美容師さんに髪飾りを渡せばキレイに髪に飾ってくれます。

造花の髪飾り、材料のご紹介
- 造花(マムスプレー)…100円*ダイソー
- アレンジピック(金)…100円*ダイソー
- ドライフラワー(アジサイ)…100円*ダイソー
- ドライフラワー(カスピア)…100円*ダイソー
- 水引…100円*ダイソー
- Uピン…100円*キャンドゥ
- クラフトワイヤー…100円*ダイソー
- 地巻きワイヤー…100円*セリア
- フローラルテープ(茶)…100円*キャンドゥ
合計900円(税抜)
ほかにニッパー、ハサミを用意。
生花で作る髪飾りは、花の給水がポイント
次は、生花で作る髪飾りです。スプレーのキクとバラ、テマリソウ、カーネーション、そしてマルバルスカスという葉を買いました。

こちらでも水引を活用していきます。ピンクの水引は、昨年100均で買ったものです。バラやカーネーションの花びらにピンクが入っているので、相性がよく全体がまとまりやすそうです。
カーネーションとマルバルスカスは、スーパーの束売りで200円。とてもお買い得です。

マルバルスカスは葉が比較的硬くてしっかりとしているので、扱いやすいです。
髪飾りに使う資材は、ワイヤー類のほかにカット綿を用意しました。このカット綿も100均で売られています。

生花で髪飾りを作る場合は、花に吸水させてできるだけ長もちするように処理することがポイントです。カット綿は、花に給水するために使っていきます
花にたっぷり水を吸わせてから作る生花の髪飾り
生花を活用する髪飾りの作り方は、こちらです。生花の場合は花にワイヤーをかけたあと、吸水させてからテーピングを行います。
①花の茎を短くカットし、水が入った器に浮かべます。

茎の長さはだいたい1.5cm前後です。茎に、しっかりと水を吸わせておきます。
②花にワイヤーをかけていきます。
カーネーションは茎の少し上の部分にワイヤーを通し、ワイヤーを下げます。

スプレーのキクは数本を一緒に、ワイヤーでまとめます。

バラは茎の上部分にワイヤーを通し、ワイヤーを下げておきます。

すべての花にワイヤーを通したら、カット綿を用意します。
③断面部分がしっかりと隠れるよう、カット綿で茎をカバーして水を含ませます。

④テーピングをします。カット綿が見えるか見えないかのあたりから、フローラルテープをゆっくりと下に向かってワイヤーに巻きつけていきます。

カーネーションやスプレーギクなど、すべてテーピングします。
⑤マルバルスカスは、葉の真ん中あたりをワイヤーで縫うように通します。

通したらワイヤーを下におろして、葉の下の茎部分でネジネジと締め、フローラルテープでカバー。マルバルスカスはしっかりしている葉なので、給水しなくて大丈夫です。
葉は、給水したほうがいいものとしなくても大丈夫なものがあります。ユーカリやスマイラックスなどを使う場合は給水しなくても大丈夫。アイビーは柔らかいので、給水して使うことをおすすめします。
生花で作る髪飾りにも、水引を用意して完成です。

こちらの水引は先端に折り目をつけて、葉っぱのような形にしてみました。
髪に飾るとこういう雰囲気になります。生花は自然で柔らかい質感や色が魅力的ですね!

水引はバランスを見て、増やしたり形を変えたりしてもいいですね。
生花の髪飾りは、前日に用意しておくことが可能です。その場合は、テーピングまで終わったら、髪飾りが入る大きさの容器に花首まで浸かるよう水を入れ、そこに浸けておきます。

翌朝、髪飾りを水から引き上げ、ティッシュなどでワイヤーを拭いてから美容師さんに渡しましょう。

生花の髪飾り、材料のご紹介
- バラ250円×2本…500円
- スプレーギク…200円
- テマリソウ…250円
- 束売り(カーネーション、マルバルスカス)…200円
- 水引…100円*ダイソー
- 地巻きワイヤー…100円*セリア
- クラフトワイヤー…100円*ダイソー
- フローラルテープ(茶)…100円*キャンドゥ
- カット綿…100円*ダイソー
合計1,650円(税抜)
ほかに、ハサミやペンチ、花に吸水させる器を用意。
難易度低め! ワイヤーコーム活用の髪飾り作り
最後は、ワイヤーコームで作る簡単な髪飾りです。材料は、こちらを用意しました。

フェルト、オンシジウムの造花、ワイヤーコーム、ベリーピック、和柄丸紐です。フェルトは黒や茶色など髪の毛に近い色を使います。オンシジウムなど1本に花がたくさんついているものを使うと、プチプラで仕上げることができます。
作り方は、こちらです。
①フェルトはワイヤーコームに合わせてカットします。横の長さはワイヤーコームと同じ、幅は1.5cmほどにしました。これを2枚用意。カットしたフェルトを、ワイヤーコームにグルーでつけていきます。

フェルトは、ワイヤーコームを挟むように下と上につけました。
②オンシジウムをカットしていきます。少し枝を長くしたものと、花だけのものに分けました。

③カットしたオンシジウムを、フェルトをつけたワイヤーコームにグルーで固定します。

オンシジウムは、枝を長く残してカットしたものから使います。
④細かくカットした花を、グルーで固定していきます。

オンシジウムはべったりとフェルトにつけず、動きを出すように枝にグルーで固定。ふわっとした空間ができるようにしました。

⑤赤いベリーピックをつけていきます。

こちらもグルーで固定。ベリーピックは小さいので、グルーが手につかないように気をつけます。
⑥丸紐でリボンを作り、こちらもグルーで固定して完成です。

髪に飾ってみます。ワイヤーコームで作ると、簡単に髪に挿せます。

ワイヤーコームの髪飾りも、着物が決まった段階で早めに準備しておくことが可能です。着物の色や柄に合わせて、ゆっくり花を選ぶことができ、クラフト感覚で作れるのも楽しいです。
手作りの髪飾りは、節目となるハレの日に、大切な家族のために選んだり作ったり…。そんな時間も素敵な思い出になりますね。
ワイヤーコームの髪飾り、材料のご紹介
- ワイヤーコーム…100円*ダイソー
- オンシジウム・・・100円*ダイソー
- ベリーピック(赤)…100円*ダイソー
- 和柄丸紐…100円*ダイソー
- フェルト…100円*ダイソー
合計500円(税抜)
ほかに、ニッパー、ハサミ、グルーとグルーガンを用意。
髪飾りは使用後、インテリアフラワーに変身!
造花で作った髪飾りは、使ったあとは小瓶にまとめて入れたり、器にアレンジしたりすると、インテリアとして飾っておけます。

こちらは小さな薬の瓶をリメイクしたものに、髪飾りをまとめて入れてみました。
記念日や節目に使った思い出の花を残しておけるのは、造花やドライフラワーならでは。花を見るたびに、作ったときの気持ちや、そのときの景色が思い出されます。また、これをコサージュに仕立て直したりして活用することも可能。お祝いのときにも使えるし、さまざまなシーンで活躍してくれます。
Credit
写真&文 / 川守由利子 - 『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。 -

かわもり・ゆりこ/花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
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