小さい秋みつけた♪ フレッシュグリーンのイガグリとセンニチコウで小さなアレンジ

今年も厳しい残暑が続きますが、景色の中には少しずつ秋の気配が混ざり始めています。本格的な秋の到来が待ち遠しいこの季節には、涼しいお部屋で秋の先取りアレンジを楽しんでみませんか? フラワー&フォトスタイリストの海野美規さんが、丸い花姿が可愛いセンニチコウと、秋の味覚の代表で見た目も可愛いイガグリを使った、小さな秋のアレンジをご紹介します。センニチコウは、ドライフラワーを作るのもおすすめですよ。
目次
足元に見つけた秋の気配
9月に入っても厳しい残暑が続く中、訪れた八ヶ岳で小さな秋を見つけました。

緑色のイガグリが、足元に転がっていたのです。小さなイガグリが、秋がすぐそこまで来ていることを教えてくれたようで嬉しくなりました。八ヶ岳は、乾いたさらりとした風が心地よかったです。

そして無人販売所には、野菜の隣にセンニチコウの束が並んでいました。白、ピンク、濃いピンクの3色でまとめた小さなブーケは、ころころした花姿がとてもかわいらしいですね。

旅先で出会う花は、いつもと少し印象が違うような気がします。
夏から秋に花咲くセンニチコウ

センニチコウは、漢字では「千日紅」と書かれるように、6月頃から10月頃まで長く楽しめます。南アジア、熱帯アメリカ原産のヒユ科の植物で、夏の暑さにも強く、元気に色鮮やかに咲いてくれます。

花のように見える丸い部分は「苞(ほう)」といって、葉っぱの一部が変化したもの。センニチコウの花はこの苞のすき間に、たくさん小さな花を咲かせます。苞の色は赤、ピンク、黄、紫、白と豊富です。

小さな秋のアレンジの材料

ポンポンのような花が愛らしいセンニチコウで、小さな秋のアレンジを作りましょう。アレンジに使った花材は、センニチコウとキンエノコログサ。デコレーションにイガグリも配置しました。

アレンジの器には、陶製で底に穴があるもの(植木鉢)を選びました。このような底に穴のある器を使う場合は、ビニール袋やセロハンなどで穴をカバーし、「落とし」のプラスチックのカップを入れます。カップは器の縁から出ない高さのものがおすすめです。
小さな秋のアレンジの手順

1.器に落としのプラスチックカップを入れ、カップには水を入れておきます。
2.センニチコウを1本ずつ入れていきます。

3.キンエノコログサを入れます。
*キンエノコログサでなくてもエノコログサなどがあれば、数本添えると秋らしさが増します。

イガグリを添えて出来上がり!
センニチコウはドライフラワーにも

センニチコウはドライフラワーにしやすい植物です。苞を触ると、生花の状態でも少しカサカサしています。このような花は、乾燥させても花の色や状態が変化しにくく、きれいなドライフラワーになっていきます。
ドライフラワーにするのは簡単!
1.花茎を束ねて根元を縛り、直射日光が当たらず風通しのよい場所に吊します。

2.2週間ほどで出来上がり。

ドライになったセンニチコウはそのまま吊しておいてもよいですし、バスケットなどにアレンジしても楽しいですね。
今年のクリは?

山道に転がっていたイガグリは、きれいな緑色でフレッシュな印象です。トゲトゲの見た目も可愛いですね。このくらい若いイガだと、あまり痛くありません。愛犬あんが興味をもち、鼻を寄せても大丈夫です。

猛暑が続いた今年の夏は、野菜や果物に大きな影響が出ているとニュースで度々目にします。クリ好きとしては、今年のクリの出来栄えが気になります。

先日のニュースでは、クリの名産地・恵那市のクリ事情が報告されていました。今年は、クリが育つ7月8月に適度な雨が降り、大粒に成長。また、実が詰まっていて、まずまずの豊作だということです。これは嬉しいニュースです! 産地によって違うでしょうけれど、おいしいクリがたくさん収穫できるといいですね。
食欲の秋。これからの秋の味覚が楽しみです。
Credit
文&写真(クレジット記載以外) / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
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