木々を覆うように満開の花を咲かせ、春の訪れを告げる花木たち。美しい花はもちろん、爽やかな新緑や木陰、落葉樹なら秋の紅葉など、一年を通じて楽しめます。シンボルツリーとしてガーデンに取り入れれば、季節が巡り来るのが待ち遠しくなること間違いなし。樹種によっては、植木鉢でもコンパクトに栽培ができます。今年はお気に入りの花木栽培をスタートしてみませんか?

美しい花が楽しめる花木

樹木の中でも特にたくさんの花が楽しめる「花木」というグループ。美しい花を満開に咲かせ、木全体が花々で覆われたようなその姿は見事のひとことです。樹木を彩る花を見て、季節の変化を感じる方も多いのではないでしょうか。今回は、私たちに春を告げてくれる美しい花木をご紹介します。

花木の栽培はハードルが高いと思われるかもしれませんが、実は栽培しやすい丈夫なものが多く、一度根づいてしまえばほとんど手を掛けなくても育ってくれます。コンパクトに育つ樹種を選べば、鉢植えでも十分栽培可能。数年に一度の植え替えなどの手入れで、何年もの間、私たちの目を楽しませてくれます。

マグノリア

花期:4~5月
樹高:2~10m以上

ボリュームのある美しい花を一面に咲かせるマグノリア。マグノリアはモクレン属の園芸品種の総称で、白やピンクなどの柔らかな色合いの花が春を彩ります。基本的に大きく育つので、小スペースでの栽培には小型の園芸品種、ガールマグノリアの系統がオススメ。大木に育てれば、庭の主役になるような見事な光景を見ることができます。

ミモザ(ギンヨウアカシア)

花期:3~4月上旬
樹高:5~10m

春先に鮮やかな黄色の花を咲かせるミモザは、銀色がかった葉とのコントラストも美しく、ブーケなどの花材としても人気の高い花木。本来ミモザはオジギソウなどの別の植物を指す名前でしたが、現在はギンヨウアカシアを表すことが多くなっています。ギンヨウアカシアのほか、フサアカシアもミモザという名称で流通していることがあります。どちらも生長が速く大きく育つため、支柱を立てて支えるほか、花後には剪定を行います。

ハナモモ

花期:3月中旬~4月中旬
樹高:2~5m

古くから日本人にも親しまれてきたモモの花。3月3日のひな祭りには欠かせない花ですね。その中でも、特に花を観賞する花木として扱うものをハナモモと呼びます。その名の通り桃色の花のほか、白や鮮やかな赤などの可愛らしい花を、枝を覆うようにびっしりと咲かせます。枝垂れ性やほうき立ち性、矮性など、樹形の種類も多いので、栽培スペースに合わせて選ぶことができます。

ライラック

花期:4~5月
樹高:1.5~6m

ヨーロッパ生まれのライラックは、美しいラベンダー色の花穂をたくさんつけ、辺り一面に芳香を漂わせる魅力的な花木。フランス語のリラという名前でも親しまれています。寒さに強いので、寒冷地での庭木にぴったり。近い仲間であるヒメライラックは、樹高が1m程度とコンパクトに育つので、鉢植えでの栽培も楽しめます。

ジューンベリー(アメリカザイフリボク)

花期:4月下旬~5月上旬
樹高:3~5m

すらりとした樹形が美しく、近年シンボルツリーとして人気の高いジューンベリー。春に咲かせる白い花はもとより、初夏に鈴なりに実る赤くて甘酸っぱい実、秋の紅葉と、どの季節でも楽しめる花木です。成長がゆっくりで手入れしやすく、栽培も簡単なので、ガーデニング初心者にもオススメです。

 

Credit

文/3and garden

ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

Photo/ 1)Tom Mc Nemar/ 2)Ulrike Adam/ 3)Hang Dinh/ 4)Lana B/ 5)Vincenzo Iacovoni/ 6)Anna Bogush/ 7)BluOltreMare/ 8)KPG Payless2/ 9)Ken Kojima/ 10)zhu difeng/ 11)KULISH VIKTORIIA/ 12)NikolayTsyu/ 13)ttoleg/ 14)mccw thissen/ 15)yurisyan/ 16)MAKNAD /Shutterstock.com