冬は一年のガーデン計画を立てる季節。それぞれの花咲く季節を想像しながら、タネを播いたり苗を植えたりするのはワクワクする作業ですよね。ガーデンに取り入れる花を考えている人のために、人気ガーデナーにこっそり教えてもらった、2018年に植えたい花をピックアップ。ガーデナーのマーク・チャップマンさんが選ぶ、オススメの花10種をご紹介します。

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1 白花シモツケ (スピラエア・ジャポニカ(シモツケ) 白花)
Spiraea japonica f. albiflora

Photo/Sirle Kabanen/Shutterstock.com

スペースがなくてなかなか樹木を育てられない都心の庭など、小さな庭にオススメしたい中低木が、この白花シモツケ。コンパクトで上を向いて育ち、夏にたくさんの小さな白い花房をつけます。コテージガーデンや花壇にぴったりの落葉系シュラブです。黄金葉のシモツケ‘ゴールドフレーム’に比べるとやや小さめで、プランターや鉢栽培も可能。耐暑性、耐寒性があり、緑葉は秋に黄色に変わり、紅葉します。トリミングを行う場合は、シモツケ‘ゴールドフレーム’同様、花後に行います。

2 アジサイ‘ダンスパーティ’(ハイドランジア・マクロフィラ(アジサイ・西洋アジサイ ‘ダンスパーティ’)
Hydrangea macrophylla ‘Dance Party’

Photo/La lavande/Shutterstock.com

梅雨時期から夏の間中、ピンクのレースタイプの花をつけるアジサイ‘ダンスパーティ’。酸性土壌では水色が多いアジサイですが、この品種は可愛いピンク系で人気があります。冬には落葉しますが、緑色の葉も綺麗です。花もちがよく、手入れが簡単な植物の一つで、ガーデニング初心者にもオススメ。大きくなっても90㎝くらいとコンパクトに育つので、ポット(鉢)でも栽培可能です。鉢栽培の場合は大きめの鉢で育てるとよいでしょう。

3 ウェストリンギア(オーストラリアンローズマリー)矮性種
Westringia fruticosa low type

コンパクトで形のよいウェストリンギアは、花壇のアクセントに。濃いシルバーグリーンの葉は短く、葉の先端と裏側にさらにシルバーっぽさが現れます。オーストラリアンローズマリーとも呼ばれますが、香りはなく、白から薄い藤色がかった青花を咲かせます。日向での栽培がベストですが、半日陰でもOK。開花期は春ですが、暖かいエリアだと、一年中花が楽しめる場合もあります。株が若いうちは定期的な水やりが必要ですが、しっかり根付くと乾燥気味でも生育する手のかからない植物です。

ウェストリンギアの中には背の高くなる種もあるので、購入の際にはどんなタイプの種なのかのチェックを忘れずに。

4 モクビャッコウ
Crossostephium chinense

しっかりした茎枝を持ち、低くこんもりと丸く茂るモクビャッコウは、他の植物との対照(コントラスト)がよく、オススメの植物。玄関先の花壇やコンテナに便利です。中国原産の植物で、薬用ハーブとして中国やフィリピンでは活用されています。葉は2~3㎝程の長い銀色がかったグレーで、秋頃に茎の先端に黄色の小さな花を咲かせます。水はけのよい場所を好み、通常あまり病害虫の問題はない丈夫な植物で、木質の茎は生長が早いので、毎年冬か春先に株元15~20㎝程を残して切り戻すとよいでしょう。

5 ラベンダー・デンタータ
Lavandula dentata

Photo/Jose Luis Vega/Shutterstock.com

‘フリンジド・ラベンダー’、または‘フレンチ・ラベンダー’と呼ばれる品種。香りのよい葉を持つ小さなシュラブ(低木・小)で、長い茎の先にスミレのような青花を咲かせます。年数を重ねるごとに堅い木質状の枝になり、葉はグレーっぽく緑色となり、上向きに成長。コンテナ栽培も可能で、ここ数年、都心周辺のように暑い地域でも比較的長持ちするラベンダーとして人気が高まっています。

日が当たり、湿り気がありながら水はけのよい土壌を好みます。寒いエリアは少し苦手なようですが、東京くらいの寒さは大丈夫。植え付けの際は、何株かをまとめて植えるのがオススメ。花後には軽くトリミングをしましょう。

6 アガパンサス・アフリカヌス
Agapanthus africanus

ひも状の緑葉で塊のようなフォルムのアガパンサス・アフリカヌスは、地中海風の庭づくりや、コテージスタイルのガーデンに。長い花茎を持ち、青や白の花を夏に咲かせます。南アフリカ原産の植物で、水はけがよく、暖かくて日差しのある場所を好み、南向きもしくは西向きが適しています。鉢栽培にも向き、病害虫には強く育てやすい植物です。秋冬に黄色くなった葉は切り取ります。

淡いピンク花を咲かせる品種‘ガーデンクィーン’も可愛らしい。

7 ゲラニウム・マキュラータム‘エスプレッソ’
Geranium maculatum ‘Espresso’

高さは中高で、丸くこんもりしており、茶色がかったコーヒー色の葉が珍しいゲラニウム。ロックガーデンやウッドランド(森林)スタイル、宿根草で彩るボーダー(花壇)に適しています。早い時期から、カップ形の柔らかいピンクの花が群れ咲き、葉色との相性も抜群。特に冷涼地に住んでいる人にとっては、比較的育てやすい品種です。

8 ユーフォルビア・アミグダロイデス‘パープレア’
Euphorbia amygdaloides ’Purpurea’

日当たりのよい場所や一部日陰の庭などで簡単に育ち、どのようなタイプの土壌でも栽培できるユーフォルビア・アミグダロイデス‘パープレア’は、グラウンドカバーに。カラフルな紫の葉に、黄色の包葉と花がつきます。暖かい地域ではよく広がり、常緑で冬を過ごす場合もあります。

※茎が傷つくと出る白い乳状の樹液は、動物(人間を含む)の粘膜に触れると炎症を起こすので注意が必要。乾いてしまうと、水だけでは落ちないので、肌に付着した場合には、速やかに石けんや消毒用アルコールなどで洗い流しましょう。

9 黄金フウチソウ(ハコネクロア・マクラ(ウラハグサ) ‘オール ゴールド’)
Hakonechloa macra ‘All Gold’

日本原産(箱根で発見された)のグラスで、他のグラス類と異なり長く育つ可能性が高いオススメの品種。弓状で細くすらりとした葉が多く集まり、ガーデンを明るく演出します。庭植えでもコンテナ植えでもよく、葉色がきれいに出る日向での栽培に向きます。手がかからないローメンテナンスの植物で、病害虫の問題もなし。冬には地際まで切り戻しましょう。春には株分けもできます。

10 ホスタ(ギボウシ)‘ダイアナ・リメンバード’
Hosta ‘Diana Remembered’

半日陰から日陰に向き、湿り気のある土壌を好むホスタはシェードガーデンに。‘ダイアナ・リメンバード’は故ダイアナ妃にちなんで名づけられ、幅広のライトブルーグリーンの葉の縁には、クリームがかった白斑が入ります。葉の広がり、一株の大きさはホスタの中では中程度で扱いやすいサイズ。株が大きくなったら株分けができます。まとまった形の宿根草で、ローメンテナンスタイプ。秋冬に地際まで切り戻しをしましょう。夏には筒状で芳香性のある花が咲くので、花がら摘みも忘れずに。

 

※マーク・チャップマンさんの講演会が以下の日程で予定されています。興味のある方は、ぜひご参加を。参加費用等、詳しくは主催者までお問い合わせください。

  • 日本ハンギングバスケット協会関東甲信越ブロック スキルアップ講座
    日時・場所:1月23日(火)13:30~ 国立オリンピック記念青少年センター(東京都・渋谷区)
    問合せ先:日本ハンギングバスケット協会公式HP
  • コミュニティクラブたまがわ
    日時・場所:4月10日(火) 10:30~(実習)/13:30~(講義) コミュニティクラブたまがわ(東京都・世田谷区)
    問い合わせ先:コミュニティクラブたまがわ

Credit

写真&アドバイス/マーク・チャップマン
イギリス東部リンカンシャー生まれ。幼い頃から庭仕事を楽しみ、イギリスの4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格を習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社を設立。2011年よりマークス ガーデン アートを展開し、ガーデンデザインの提案・設計・施工・管理、ガーデングッズの輸入販売等を行っています。
マークス ガーデン アート

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