イギリス東部リンカンシャー生まれ。幼い頃から庭仕事を楽しみ、イギリスの4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格を習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社を設立。2011年よりマークス ガーデン アートを展開し、ガーデンデザインの提案・設計・施工・管理、ガーデングッズの輸入販売等を行っています。
マーク・チャップマン -ガーデンデンデザイナー-
イギリス東部リンカンシャー生まれ。幼い頃から庭仕事を楽しみ、イギリスの4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格を習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社を設立。2011年よりマークス ガーデン アートを展開し、ガーデンデザインの提案・設計・施工・管理、ガーデングッズの輸入販売等を行っています。
マーク・チャップマン -ガーデンデンデザイナー-の記事
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おすすめ植物(その他)

ガーデンデザイナー マーク・チャップマンさんが選ぶ!おすすめの花10選
1 白花シモツケ (スピラエア・ジャポニカ(シモツケ) 白花)Spiraea japonica f. albiflora Photo/Sirle Kabanen/Shutterstock.com スペースがなくてなかなか樹木を育てられない都心の庭など、小さな庭にオススメしたい中低木が、この白花シモツケ。コンパクトで上を向いて育ち、夏にたくさんの小さな白い花房をつけます。コテージガーデンや花壇にぴったりの落葉系シュラブです。黄金葉のシモツケ‘ゴールドフレーム’に比べるとやや小さめで、プランターや鉢栽培も可能。耐暑性、耐寒性があり、緑葉は秋に黄色に変わり、紅葉します。トリミングを行う場合は、シモツケ‘ゴールドフレーム’同様、花後に行います。 2 アジサイ‘ダンスパーティ’(ハイドランジア・マクロフィラ(アジサイ・西洋アジサイ ‘ダンスパーティ’)Hydrangea macrophylla 'Dance Party' Photo/La lavande/Shutterstock.com 梅雨時期から夏の間中、ピンクのレースタイプの花をつけるアジサイ‘ダンスパーティ’。酸性土壌では水色が多いアジサイですが、この品種は可愛いピンク系で人気があります。冬には落葉しますが、緑色の葉も綺麗です。花もちがよく、手入れが簡単な植物の一つで、ガーデニング初心者にもオススメ。大きくなっても90㎝くらいとコンパクトに育つので、ポット(鉢)でも栽培可能です。鉢栽培の場合は大きめの鉢で育てるとよいでしょう。 3 ウェストリンギア(オーストラリアンローズマリー)矮性種Westringia fruticosa low type コンパクトで形のよいウェストリンギアは、花壇のアクセントに。濃いシルバーグリーンの葉は短く、葉の先端と裏側にさらにシルバーっぽさが現れます。オーストラリアンローズマリーとも呼ばれますが、香りはなく、白から薄い藤色がかった青花を咲かせます。日向での栽培がベストですが、半日陰でもOK。開花期は春ですが、暖かいエリアだと、一年中花が楽しめる場合もあります。株が若いうちは定期的な水やりが必要ですが、しっかり根付くと乾燥気味でも生育する手のかからない植物です。 ウェストリンギアの中には背の高くなる種もあるので、購入の際にはどんなタイプの種なのかのチェックを忘れずに。 4 モクビャッコウCrossostephium chinense しっかりした茎枝を持ち、低くこんもりと丸く茂るモクビャッコウは、他の植物との対照(コントラスト)がよく、オススメの植物。玄関先の花壇やコンテナに便利です。中国原産の植物で、薬用ハーブとして中国やフィリピンでは活用されています。葉は2~3㎝程の長い銀色がかったグレーで、秋頃に茎の先端に黄色の小さな花を咲かせます。水はけのよい場所を好み、通常あまり病害虫の問題はない丈夫な植物で、木質の茎は生長が早いので、毎年冬か春先に株元15~20㎝程を残して切り戻すとよいでしょう。 5 ラベンダー・デンタータLavandula dentata Photo/Jose Luis Vega/Shutterstock.com ‘フリンジド・ラベンダー’、または‘フレンチ・ラベンダー’と呼ばれる品種。香りのよい葉を持つ小さなシュラブ(低木・小)で、長い茎の先にスミレのような青花を咲かせます。年数を重ねるごとに堅い木質状の枝になり、葉はグレーっぽく緑色となり、上向きに成長。コンテナ栽培も可能で、ここ数年、都心周辺のように暑い地域でも比較的長持ちするラベンダーとして人気が高まっています。 日が当たり、湿り気がありながら水はけのよい土壌を好みます。寒いエリアは少し苦手なようですが、東京くらいの寒さは大丈夫。植え付けの際は、何株かをまとめて植えるのがオススメ。花後には軽くトリミングをしましょう。 6 アガパンサス・アフリカヌスAgapanthus africanus ひも状の緑葉で塊のようなフォルムのアガパンサス・アフリカヌスは、地中海風の庭づくりや、コテージスタイルのガーデンに。長い花茎を持ち、青や白の花を夏に咲かせます。南アフリカ原産の植物で、水はけがよく、暖かくて日差しのある場所を好み、南向きもしくは西向きが適しています。鉢栽培にも向き、病害虫には強く育てやすい植物です。秋冬に黄色くなった葉は切り取ります。 淡いピンク花を咲かせる品種‘ガーデンクィーン’も可愛らしい。 7 ゲラニウム・マキュラータム‘エスプレッソ’Geranium maculatum 'Espresso' 高さは中高で、丸くこんもりしており、茶色がかったコーヒー色の葉が珍しいゲラニウム。ロックガーデンやウッドランド(森林)スタイル、宿根草で彩るボーダー(花壇)に適しています。早い時期から、カップ形の柔らかいピンクの花が群れ咲き、葉色との相性も抜群。特に冷涼地に住んでいる人にとっては、比較的育てやすい品種です。 8 ユーフォルビア・アミグダロイデス‘パープレア’Euphorbia amygdaloides ’Purpurea' 日当たりのよい場所や一部日陰の庭などで簡単に育ち、どのようなタイプの土壌でも栽培できるユーフォルビア・アミグダロイデス‘パープレア’は、グラウンドカバーに。カラフルな紫の葉に、黄色の包葉と花がつきます。暖かい地域ではよく広がり、常緑で冬を過ごす場合もあります。 ※茎が傷つくと出る白い乳状の樹液は、動物(人間を含む)の粘膜に触れると炎症を起こすので注意が必要。乾いてしまうと、水だけでは落ちないので、肌に付着した場合には、速やかに石けんや消毒用アルコールなどで洗い流しましょう。 9 黄金フウチソウ(ハコネクロア・マクラ(ウラハグサ) ‘オール ゴールド’)Hakonechloa macra 'All Gold' 日本原産(箱根で発見された)のグラスで、他のグラス類と異なり長く育つ可能性が高いオススメの品種。弓状で細くすらりとした葉が多く集まり、ガーデンを明るく演出します。庭植えでもコンテナ植えでもよく、葉色がきれいに出る日向での栽培に向きます。手がかからないローメンテナンスの植物で、病害虫の問題もなし。冬には地際まで切り戻しましょう。春には株分けもできます。 10 ホスタ(ギボウシ)‘ダイアナ・リメンバード’Hosta 'Diana Remembered' 半日陰から日陰に向き、湿り気のある土壌を好むホスタはシェードガーデンに。‘ダイアナ・リメンバード’は故ダイアナ妃にちなんで名づけられ、幅広のライトブルーグリーンの葉の縁には、クリームがかった白斑が入ります。葉の広がり、一株の大きさはホスタの中では中程度で扱いやすいサイズ。株が大きくなったら株分けができます。まとまった形の宿根草で、ローメンテナンスタイプ。秋冬に地際まで切り戻しをしましょう。夏には筒状で芳香性のある花が咲くので、花がら摘みも忘れずに。
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園芸用品

マーク・チャップマンさんもオススメ! デザイン性の高いガーデングッズ5選
休日の外出も安心 かわいいウォーターサーバー ホリデーウォーター ¥1,350(税込) 夏場はあっという間になくなってしまう植木鉢の水。一、二日家を空けたいけれど植物が心配、でも自動潅水装置を設置するほどでもないかな、というときに便利なのが、このテラコッタ製の鉢用給水機です。容器に水を入れて植木鉢に差し込んでおくと、時間をかけてゆっくり染み出し、水やり代わりになるという便利グッズです。 ガーデニング作業に快適さをプラス 爽やかな色のガーデンクッション ニーラークッション ¥3,186(税込) 地面に膝をついて植物を触る動作が多いガーデニング。長時間作業していると、膝が痛くなるうえ、服が土だらけになってしまうことがしばしばです。ポリウレタンフォームを使ったこのクッションを膝の下に敷いて作業すると、長い時間使っていてもへたれずに、しっかり膝を守ってくれます。地植えの庭がある人にオススメのガーデングッズです。乾きやすいので洗って清潔に使えます。 テラコッタポットをワンランクアップ 通気性もよくなる鉢用の足 テラコッタポットフィート 各¥356(税込) 鉢をそのまま床面に置くと、通気性が悪くなったり、夏場はコンクリートなどからの熱が伝わったりと植物には過酷な環境になりがち。床面から離しておくと、熱がこもりにくくなります。鉢の底上げをオシャレに実現させてくれるのがこのアイテム。ライオンの形を模したテラコッタ製の台座は、テラコッタ鉢との相性抜群で、細部にまでデザインにこだわる庭づくりにはぴったりのアイテムです。 ガーデンシーンのポイントにかわいいオーナメント3種 ガーデンに咲き誇る花々や、爽やかな緑の葉。そんな植物の間から、かわいい動物たちがかいま見えていたら素敵なストーリーが生まれそう。重厚感があり、落ち着いた雰囲気のストーンオーナメントは、イメージ通りのシーンを作るための心強い味方です。庭に取り入れるときには、安定感のある場所にしつらえると安心です。ときどき置き場所を移動すれば、季節による花々の変化とともに、また違った表情が楽しめるのも嬉しいところ。 リスのオーナメント¥5,190(税込) くるりと丸まった大きなしっぽがかわいいリスのオーナメント。ガーデンを訪れて愛くるしい仕草を見せるリスは、オーナメントとしても人気のモチーフです。 ハリネズミのオーナメント¥5,190(税込) 足元の草陰から、ちょこんと鼻先を出しているハリネズミ。真ん丸の大きな目がかわいらしく、まるで本物のハリネズミが遊びに来たかのよう。 フェアリーのボード¥8,316(税込) 花の下で戯れる小さなフェアリーが浮き彫りにされたボード。ガーデンの入り口にこんなボードがあったら、それだけでファンタジーな世界に迷い込めそう。 マークさんおすすめの園芸グッズ&花苗が揃うショップ ガーデンデザイナーのマーク・チャップマンさんが提案するガーデンライフをサポートする「マークス ガーデン アート ショップ」。ショップにはマークさん自身がイギリスから買い付けたガーデングッズが並び、お庭のデザイン・施工から維持管理までガーデンに関する様々な相談も受け付けています。 所在地:東京都調布市小島町3-43-8 1FTel.042-444-1515http://britishcreativedesign.com/※ご紹介した商品は、オンラインショップでも購入できます。※記事内の価格は2017年7月現在
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ガーデン&ショップ

花の庭巡り 長野「白馬コルチナ・イングリッシュガーデン」
冬は国内屈指の天然100%のパウダースノーで知られる長野県の北部に位置する白馬。恵まれた自然環境に惹かれて近年、海外からの移住者も多いこの地域に、2013年に本格的なイングリッシュガーデンがオープンしました。起伏のある約6,000㎡の敷地には約900種、18,000株もの植物が育つ「白馬コルチナ・イングリッシュガーデン」。北アルプスの麓にあり、雪深い厳しい冬を越え、鮮やかな花々に彩られる美しいシーズンは7月に最盛期を迎えます。 真っ赤な屋根が目印の「ホテルグリーンプラザ白馬」の目前に生まれたガーデンは、15のコーナーで訪れる人を魅了します。自然林を背景に100種、500株のバラをはじめ、次々とバトンタッチして開花する数々の宿根草と自生する植物が美しい調和を見せます。 「コニファーガーデン&ロックガーデン」 冷涼な場所だからこそ本来の色彩で葉を広げるシルバーグリーンや、這って広がる種類や、こんもり形よく茂る種類など、バラエティー豊かなコニファーが集められたコーナー。ブルーのガゼボには、殿堂入りした人気のバラ‘ピエール・ドゥ・ロンサール’が絡み、7月中旬には満開を迎えて、ロマンチックな風景をつくります。 このガーデンを手がけているのは、マーク・チャップマンさん。イギリス東部のリンカンシャーに生まれ、英国内の4つのカレッジでデザインと園芸を学んでイングリッシュガーデンに精通した、ガーデンデザイナーかつガーデナーです。オープンの2年前から、この庭へ東京から何度も通い、庭をつくり続けています。このガーデンのすべてに自ら手を入れ、工夫を重ねています。 デザイナーのマーク・チャップマンさんは、山の地形を生かして可能な限り多くの既存の樹木を残しながら、トラディショナルなイングリッシュガーデンを融合した庭づくりを目指しました。多くのイングリッシュガーデンに見られる広々とした芝生のエリアや宿根草が咲き継ぐボーダー、壁で囲まれたウォールドガーデンなどを各エリアに設けながら、この土地だからこそ生まれる風景づくりを追求し続けています。 鮮やかな彩りのある「ローズガーデン」や「サマーメドウガーデン」を抜け、2つに分かれた道を右へ進むと、カーブの奥にどんな景色が待っているか散策が楽しい「ウッドランドウォーク」のエリアへ。自然の小川の流れを生かしているのも、このガーデンの魅力です。石橋を渡ったり、横を歩いたりしていると、水を受けて生き生きと輝く数々のギボウシやハクロニシキ、ツワブキや水辺の植物に癒されます。 ガーデンのあちこちで出合う石のオーナメントも大事なアクセントです。ウォールドガーデンの中で、その場所を守るように立つ騎士や、まるで草むらに姿をひそめているようなシカの姿に心がほぐれます。オープン時は真新しかった石のオーナメントも、雨風にあたり少し味が出てきました。これから先も、毎年植物は成長し、よりよく変化していく庭を見守っていくことでしょう。 ガーデンの中には、眺めのいい場所にいくつもベンチが置かれています。散策をしながら、時には腰をおろして庭を眺めると、デザイナーがなぜその場所にベンチを置いたのか、意図が伝わってきます。ガーデン散策では、足元の繊細な花も見逃したくないですが、少し視線を上げて風にそよぐ緑と空を仰ぐのも忘れないでください。黄金葉や枝垂れる葉など、普段街中では見かけない美しい樹木が育っていることに気がつくでしょう。 英国では、蜂蜜色のコッツウォルズストーンが石垣などに用いられていますが、ここでは厳しい寒さによって石が割れてしまうことから、地元産の石が使われました。イギリスでは見られない、この土地に自生する植物とイングリッシュガーデンの要素の融合がある「白馬コルチナ・イングリッシュガーデン」。時には花がらを摘まずに残し、実を結ぶのを待つこともあるそうです。こぼれ落ちたタネが雪の下で越冬して春に芽吹く。自然に任せた管理も取り入れながら年々、成長を続けている庭です。 Information 「白馬コルチナ・イングリッシュガーデン」所在地:長野県北安曇郡小谷村千国乙12860-1☎0570-097-489 http://hakubacortina.jp/englishgarden/アクセス:上信越自動車道「長野I.C.」よりR19、長野白馬有料道路、R148経由で約90分。Open:8:00〜17:00(5月20日〜10月31日)入園料:大人 300〜800円/小学生 100〜300円 季節により変動あり 併せて読みた
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ガーデンデザイン

夏は庭の端境期(はざかいき)! 美しく保ち続ける庭づくりのコツ
7月以降の庭を美しく保つアイデアとは? 春から初夏にかけて、庭は暖かさとともに花色が増していきます。まず花壇を彩るのはチューリップやスイセン、ヒヤシンスなど春の球根花。その周りではビオラやパンジー、ワスレナグサ、スイートアリッサムなどの一年草が勢いを増して成長し、こんもりとした花の茂みをつくります。それが花壇からあふれ出んばかりになる頃には、いよいよ花の女王、バラの登場です。バラの開花期にはピオニーやクレマチスなど、さまざまな花が見頃を迎え、花の間をチョウやミツバチが蜜を求めて飛び交い、庭は一年で最も美しいときを迎えます。 写真は2017年の「国際バラとガーデニングショウ」のウェルカムガーデン。ガーデンデザイナーのマーク・チャップマンさんがデザイン。庭の最盛期はショウガーデンでなくても、こんな風に花があふれます。 さて問題はこの後、花が終わり、気候は植物にとってどんどん厳しくなっていく7月以降。暑いし、日焼けは気になるし、蚊はいるし、雑草はいくら取っても生えてくるし……。庭から足が遠のく理由も増え、荒れがちになります。真夏のガーデンを美しく保つためには、どうすれば良いのでしょうか。 マークさんが手がけた小さな庭のデザインアイデア 東京都・調布市のS邸の庭は、真夏も植物が生き生きと精彩を放ち、美しく整えられています。庭は住宅の東西を囲うL字型で、公道に面したオープンなつくりです。犬との散歩途中や日傘をさしての買い物帰りなど、多くの人が足をとめて楽しんでいきます。 この庭は以前、常緑の生垣で覆われ、草花を育てるスペースがほとんどありませんでした。植物が大好きだったSさんは、四季折々の草花を育てて楽しめる庭にしたいと、ガーデンデザイナーのマーク・チャップマンさんに庭のリフォームを依頼。既存の生垣は取り払われ、東側には大小のコンテナを組み合わせたコンテナガーデンが生まれました。 端境期にも美しい庭を保つ秘訣は「葉もの」 この庭は、植栽のベースを花ではなく、葉の美しい植物のバリエーションで構成しています。大きな葉、小さな葉、丸い葉、長細い葉、ギザギザの葉、斑入りの葉、濃い緑の葉、ライムグリーンの葉、チョコレート色の葉……。緑のグラデーションが美しく、暑い夏にはみずみずしさが際立ちます。花は季節ごとに種類を変えながら、色を添える程度にとどめていますが、葉の組み合わせだけで十分変化に富んだ豊かな風景になっています。植物を選ぶときには、つい花の顔だけを見て選びがちですが、開花期間は1カ月あるかどうかというものも少なくありません。一方、葉ものは花よりずっと長く、緑を庭に提供してくれます。ですから、植栽の構成は葉ものを中心に考えると、端境期にも美しい庭を保つことができます。 S邸の西側の庭はレンガを積んだ壁兼コンテナ。構造については別のページ【狭い庭のガーデニングは、鉢やレンガでオシャレに!DIYアイデア】で紹介しているので、そちらも参照してください。西側はリビングの目隠しとして、やはり緑が美しいグラデーションとなるよう、さまざまな樹木が植えられています。 ヒューケラが大好きというSさん。庭の随所に鉢植えを置いて楽しんでいます。葉の美しい植物を総称して「カラーリーフプランツ」と呼びますが、ヒューケラはその代表的な植物です。シルバーがかった緑やキャラメル色、黒色、赤紫色、ライムイエローなど豊かな葉色のバリエーションがあります。5〜6月頃には細い花茎を葉の中央から立ち上げて、小さなかわいらしい花を咲かせます。 葉で組み合わせる際、色だけでなくフォルムの違いにも気を配ると風景に立体感が生まれます。左の写真はユーフォルビアを中心にした寄せ植え。赤紫っぽい茎をヒューっと伸ばした先に花火が開いたような花後の姿も面白い植物です。株元のピンクの花はマツムシソウ。右の写真の鋭い葉はニューサイラン。葉の縁に白っぽい斑が入る品種です。ユーフォルビアもニューサイランも、大きさやカラーバリエーションがとても豊富なカラーリーフプランツです。
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DIY

狭い庭のガーデニングは、鉢やレンガでオシャレに!DIYアイデア
狭い庭のガーデニングはDIYで克服しよう! 確かに、狭小外構では広大なガーデンのように大きく広がる植物や、何百種もの花を植えるのは難しいですが、工夫次第で小さな庭でも変化に富んだ多彩な庭シーンを生み出すことは可能です。その工夫の一つが、構造物を生かして立体的な庭演出をすること。地植えできる場所が少ないなら、縦の空間を有効に使いましょう! コンテナやレンガなどの構造物をうまく利用すれば、植物を育てられるスペースも増え、すぐそばに道路が走っているような小さな庭であっても、奥行きのある空間を演出することができます。 ここは調布市にあるS邸のガーデン。通りと建物の間にある庭は、幅2mほどですが、色々な植物が育つガーデンです。花の少ない時期でも、あちこちから顔をのぞかせる植物の葉は彩り豊富で、通りを行きかう人が思わず足をとめて見入ってしまう光景がしばしば見られます。このガーデンから、構造物を生かして小さな庭を最大限に活用するアイデアをご紹介します。 コンテナを活用して、狭くても立体感のあるガーデニング 小さな庭でもこれほど変化に富んだ景観をつくり出せる大きな理由が、大小さまざまなコンテナを上手にガーデンに取り入れていること。例えばこのシーン。ガーデンデザイナーのマーク・チャップマンさんのお店で購入した、シンプルで重厚感のあるコンテナに、爽やかな色合いの季節の花々を寄せ植えています。 大きなコンテナは草丈のある植物で高さを出し、その間に地植えの植物を加えることで立体感を演出。さらにその奥には、台座を据えて高さを出した小さめの四角い植木鉢がのぞき、遠近感を強調した景色をつくっています。また、四角い植木鉢は、面ではなくて角の部分を正面にすることで、手前のコンテナの面との対比からガーデンにリズムが生まれます。 周囲のレンガ壁にも一工夫しておしゃれにガーデニング 家の周囲を囲むレンガの塀にも、小さなスペースでも変化を生むための工夫があります。 レンガはすべて同じ大きさを使用するのではなく、ご紹介の画像のように、ところどころに大きなサイズのものを使ったり、塀の高さに凹凸を設けたりと、単調に見せない工夫も注目のポイント。塀の上に置かれた植木鉢も、周囲としっくり馴染んでいます。 レンガ材を用いた塀は、植物との相性も抜群。ヒューケラやアリッサム、ニゲラなどが、木漏れ日が落ちかかる中でナチュラルな風情です。面白いのが、レンガ塀自体が花壇の役割も果たしていること。写真のように、塀の内側にはところどころにレンガで囲ったレイズドベッドが設けられ、直接土が入れられるようになっています。 コンテナやレンガなどを生かしてつくる立体感のあるガーデン。この庭では、かがまなくても植物に手が届くので、長時間しゃがんだままでいる必要がないのもうれしいところ。さまざまな植物を植えこんであっても、コンテナはレンガと同じ素焼きのトーンでまとめてあるので、変化に富みながら統一感のあるガーデンになっています。
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園芸用品

イギリスのガーデンデザイナーもオススメするデザイン・機能性に優れた5アイテム
気持ちよく切れて剪定がはかどる三枚刃の刈り込みバサミ 三枚刃刈り込みバサミ ¥6,545(税込) 生垣や庭木などをすっきりさせたい、というときに便利なのがこの刈り込みバサミ。このハサミの特徴である三枚刃が、一度の動作でも多くの枝葉をとらえ、一気にたくさんの枝を均一に刈り込むことができます。こまめに剪定することで形よく整うシルバープリペットやボックスウッドなど、よく伸びる草木の刈り込みにオススメ。ハンドルは軽くて丈夫なアルミ製。 シンプルで使いやすい飾っておきたいジョウロ ジョウロ 4L ¥4,536(税込) ガーデニングには欠かせないジョウロ。機能や使い勝手はもちろん、せっかくなら見た目にもこだわりたいですよね。深緑色が美しいこのジョウロは、ガーデンに置いても自然に馴染み、ラックなどに吊るしておいてもかわいい優れもの。ハンドルが大きく、上部の持ち手でも支えられるので、水を入れても持ちやすいのも魅力。お気に入りのジョウロを使えば、日々の水やり作業がさらに楽しみになります。 庭に出しておきたくなるオシャレなホースリール ブロンズ ホースリール(グリーン・ブラウン)20m(L34×D29.5×H41㎝)¥28,620(税込)/30m(L39×D32×H48㎝)¥40,500(税込) お庭の植物が増えてきたら、ホースから直接水やりできると手間が少なくて簡単。ホースリールも併せて使えば、収納時に幅を取らず、すっきりとまとめることができます。見た目がオシャレなものなら、使わないときに庭に出しておいても景色の邪魔になりません。ブロンズ製のこのホースリールは、しっかりしたつくりで高級感があり、どんな庭にもよく合います。水量を調節できる多機能ノズルと、丈夫なホース付き。 草姿をコントロールして美しい見た目を保つセット プラントサポートメッシュ φ38×H60㎝¥2,095(税込) 大きく成長した宿根草などが伸び放題になり、予定よりも広い空間を侵食してしまうこと、ありますよね。そんな悩みを解決する方法は簡単。植物が成長する前に、このサポートメッシュのテーブルを植物の上に設置するだけ。伸びてきた茎をとらえ、あちこちに倒れるのを防いできれいな見た目を保ちます。成長するとテーブル自体は植物に覆われて見えなくなるのも好印象。茎が長く伸びる植物に。 ナチュラルな風合いが魅力的そのままでも雰囲気のあるオベリスク 柳のオベリスク 最大径40×H150㎝ ¥6,480(税込) 柳の小枝を編んでつくられたナチュラルなオベリスク。自然素材でできているので、素朴な風合いがどんなお庭の景観にもよく馴染みます。つるバラを這わせるのはもちろん、緩やかにクレマチスのつるを絡めたり、トマトの支柱代わりに使ったり。植物の隙間からオベリスクの小枝がのぞいてもおしゃれで、つるが成長する前の状態でも庭のフォーカルポイントとして自然と目を引きます。 掲載商品の取り扱いショップ ガーデンデザイナーのマーク・チャップマンさんが提案するガーデンライフをサポートするショップ。ショップにはマークさん自身がイギリスから買い付けたガーデングッズが並び、お庭のデザイン・施工から維持管理までガーデンに関する様々な相談も受け付けています。 【GARDEN SHOP DATA】 マークス ガーデン アート ショップ東京都調布市小島町3-43-8 1FTel. 042-444-1515:http://britishcreativedesign.com/※記事内の価格は2017年7月現在




















