秋は球根を育て始める季節です。他の草花と比べて、あらかじめ花が咲くエネルギーを球根の中に蓄えているヒヤシンスなら、栽培経験がない人でも、花を咲かせることができます。そこで提案するのが、友だちと一緒にスタートするヒヤシンスの水耕栽培。芽が出てから開花、花後までの成長プロセスをSNSに投稿して、栽培の楽しみを共有! 「#ヒヤシンス部」を結成しましょう。

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水耕栽培の始め方と成長プロセスの報告会

ヒヤシンス水耕栽培

水耕栽培とは、根を水に浸けて育て、花を咲かせる栽培方法です。用意するのは、球根1球と、針金、瓶やグラスなどの深さのある器、そして水の4つ。庭がなくても室内で育てることができる手軽なガーデニングです。スタート時期は、11月から年明け頃がオススメ。ヒヤシンスの球根は、購入後、直射日光が当たらない涼しい場所や冷蔵庫の中に1〜2カ月入れて、寒さを体験させてからスタートすると伸びがよくなります。

上写真は、2017年に東京で密かに結成された「ヒヤシンス部」による“芽が出た!”喜びを共有する報告写真の一部です。思い思いの場所で空き瓶やグラスを使って育てている様子を見せ合うことは、励みになります。

ヒヤシンス

「#ヒヤシンス部」に参加したのは、20〜50代の女性たち。手慣れた人も、小学生以来初めて! という人も、それぞれの環境で“無事に花が咲いた!”と、喜びの報告の写真を見せ合いました。「私のは紫の花だったよー」とか、「香りがいいねー」など、気がついたことを報告し合うことで、開花の喜びも2倍。小さな子がいるママは「ヒヤシンスと球根という存在を学べたみたい♪」なんていう微笑ましい感想も。

では、離れた場所に暮らす友だちと、ヒヤシンス栽培を同時にスタートさせる方法をご紹介しましょう。

友だちに花を育てる楽しみを伝えるプレゼント

ヒヤシンス水耕栽培

「#ヒヤシンス部」の結成のきっかけは、花を育てたことがない友だちに、「もしかして、ヒヤシンスの水耕栽培ならばチャレンジしてくれるかなぁ」と、毎年、水耕栽培を楽しんでいる経験者が実験的に行ったサプライズ・プレゼントが発端でした。

水耕栽培の経験があり、今この記事を読んでいるあなたも、ヒヤシンス栽培を普及するリーダー、ヒヤシンス部の部長になれるかも。ここからは、プレゼント用の水耕栽培キットのつくり方をご紹介します。

プレゼントするヒヤシンスの球根は、あらかじめ根を少し育てた状態にします。そうすることで、まったく花を育てたことがない人でも失敗する確率が大幅に下がりますし、持ち帰ってすぐ栽培をスタートしてくれるのです(せっかくもらったプレゼントを枯らしてはいけないと、すぐに水に入れてくれるため)。また、根の成長を揃えておくことで、複数の友だち同士が生育の楽しみを同時進行で共有することができます。

水耕栽培の準備

まず、器の中に球根が浮くように、ワイヤーの留め具を手づくりします。友だちが自宅に持っているどんな器でも育てられるように、長めの針金(12〜15cm)を3本用意し、細いワイヤーで3本束ねたら、上写真のように放射状に広げて器にセット。水を針金の際までいれます。球根を針金の上に置いたら、球根のおしりが水と接するか接しないか程度に水の量を調節します。球根が水に浸かりすぎると球根が腐ってしまいますし、全く届かなくても根が伸びないので、水の量をギリギリに調節するのがポイントです。詳しい水耕栽培の方法はこちらをご参照ください。

秋冬から育てる球根の水耕栽培 ヒヤシンスの香り漂うおしゃれなインテリア

なかには根の育ちが悪いものもあるので、そういう球根はプレゼント対象から除外します。生育のよい球根だけを選べば、植物の栽培経験がない友だちでも失敗しない確率がアップ!

球根をセット

針金は、手で曲げやすく、球根を支えられる太めのアルミワイヤー(1mm程度)を使うことで、どんな口径の器にもワイヤーが引っかかるように自分で調整することができます。

年末年始の女子会のチャンスに、根つきの球根を手渡し

栽培セットギフト

根がある程度育った頃、女子会や忘年会、新年会など友だちが集まるチャンスに、あらかじめ根を育てておいた球根を渡しましょう。ラッピングに必要なのは、プラスチックのカップ、ラッピングタイ(ワイヤータイ)、ビニール袋、手提げ袋です。

ヒヤシンス栽培

まず、育てている器からプラスチックのカップへ移しますが、伸びた根が切れてしまわないように、器に添えていた針金ごと持ち上げて、プラスチックのコップへ静かに入れます。そして、根が乾かないようにカップの中に少量の水を注ぎます。

ラッピング

球根を支えているワイヤーをコップの縁に合わせて曲げたら、水がこぼれないように、プラスチックのコップがすっぽり入るビニール袋へ入れ、口をラッピングタイで閉めて完成!

球根ギフト

小分け用の手提げ袋も用意して、サプライズプレゼントができました。あとは、渡す時に器や水位(球根が浸るほど水を入れておくと腐ってしまうので注意)、置き場所(日中、日が当たる窓辺)を伝えます。そろそろお開きに……という段階で登場する思いがけないプレゼントに、女子会が大いに盛り上がりました。

離れた地域に住む友人へ送る小包

配送ギフト

花に興味はあるけれど、何から始めていいか分からないという、離れて暮らす友人には、球根の育て方を添えて、球根を宅配便で届けるのも方法です(クリスマスプレゼントにもオススメ)。初心者さんは、育て始める時期や必要な道具をどこで、どんなタイミングに用意したらいいか分からずにスタートする場合も多いもの。水耕栽培用の器もセットで送れば、届いた日から栽培をスタートすることができますよ。

育て方の手紙

お手紙には、簡単な育て方のスタート方法を書いておけば、友だちも安心ですね。育て始めたら、「スタートしたよー」と、SNSの通知が来ることでしょう。そこからは置き場所のことや、「濁ったら水を替えてねー」など、アドバイスをしながら、お互いの栽培報告が始まります。

栽培セット

水耕栽培用の器を使って球根をセットすれば、育て方のコツがつかめるので、手持ちの器でも栽培できるように、球根を支える手づくりのワイヤーも同封しましょう。どんな器が似合うかなぁ〜、と自分好みの栽培シチュエーションを考えるきっかけがあると、より一層球根に愛着がわく仕掛けです。

水耕栽培に初挑戦! #ヒヤシンス部活動報告

芽吹き

ヒヤシンスも球根の質によっては、うまく開かないことも度々あります。葉は順調に育ったのに、なぜか花が開かず腐った! とか、芽が左右から出てどういう角度にしたら正解なのか分からない! というハプニングも。こんな報告をし合うことも盛り上がるきっかけになります。

茎が短いヒヤシンス

こちらは、花が開きかけたものの茎が伸びなかった報告です。何が原因か探りたいからと球根を割ってみましたが、中が腐っていたのではないことだけは判明。こんな失敗も来年こそはちゃんと咲かせたい! という、花を育てる興味につながります。

ヒヤシンスのポプリ

水耕栽培の経験者さんは、花がドライになってきてから花茎を切り、ほんのり香る花びらをポプリにしたよー、という報告で、ヒヤシンスの魅力のポイントを皆んなに教えてくれました。そのうえ、花茎を切った後に、もう一度花が咲きそう! と、驚きの続報まで。それぞれの家で育つヒヤシンスの様子を伝え合うことで、楽しい思い出ができた「#ヒヤシンス部」でした。

ヒヤシンスの花

ヒヤシンスを育てた友だちグループに、感想を聞いたら「来年もやってみたい!」とみんな意欲満々。今年は、ヒヤシンス部の部長の指示がなくても「ヒヤシンスの球根買ったよー」「水耕栽培専用の器もゲットしたよー!」と、お買い物のタイミングも逃すことなく、そろそろ活動スタートです。ぜひ、皆さんも、ヒヤシンスをかわいく飾りながら育ててSNSに「#ヒヤシンス部」を投稿してみませんか? #gardenstory もぜひ添えてください。

協力/2017ヒヤシンス部(あぽまま、いづみ、otoboke-ya、舜コ、nao、noko、maiko)

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Credit

写真&文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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