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春の花の香りを室内でも楽しみましょう。いわゆる植木鉢ではなくても、土が入り、植物の根が伸びるスペースがあれば何でも大丈夫。ティーカップやグラスを使ってオシャレに球根花を咲かせて飾る方法をご紹介します。

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植木鉢を使わない植物の育て方アイデア

お気に入りの食器をうっかり欠けさせてしまったこと、ありませんか? でも、これからはそんなことがあってもガッカリしないでください。英国では欠けてしまった食器をしばしば植木鉢代わりに使い、写真のように花とコーディネートして素敵なインテリアに生まれ変わらせています。ブルーの花はヒヤシンスとムスカリ。どちらも香水のような品のいい甘い香りを放つ春の球根花です。

球根はそれ自身に栄養がたっぷり蓄えられているため、陽の光の差し込む場所に鉢を置けば、室内でも花を咲かせることができます。室内で栽培するとき、植木鉢をインテリアに合わせて選んで見ましょう。球根を植える時期は紅葉の頃。冬の寒さに当たらないと花が咲かないので、球根を植え込んだら花芽が上がってくるまでは屋外で管理します。地上部には何も出ていなくても、ときどき水をやります。

または、年が明けると園芸店などに「芽出し球根」という、すでに花芽の上がった球根は並び始めます。「芽出し球根」の場合は、植え込んですぐに室内に入れて構いません。暖かいので数日で花芽が伸びて、開花し始めるでしょう。

植え込みに便利な珪酸塩白土

水の抜ける穴のない食器などに植物を植え込むとき、そのまま植えたのでは根が腐ってしまいます。そこで便利なのが珪酸塩白土「ミリオン」です。珪酸塩白土は秋田県の限られた地域でのみ産出される天然の優良地質品で、ミネラルを豊富に含み、不純イオンや不良ガスを吸着、分解して土や水を浄化する作用があります。鉢底穴のない器を使う際は、ミリオンを鉢底に敷き詰めてから土を入れ、植物を植え込むと根腐れせずに元気に育ちます。水やりは割り箸や竹串などを土の底まで差し入れ、ほとんど濡れなくなったら行います。

土を使わない水耕栽培

室内栽培なら、土を使わない水耕栽培もオススメです。透明のグラスを使えば根が伸びる様子が目に見えて、面白いインテリアになります。球根自体が水に浸かっているとカビが発生したり腐ったりしてしまうため、根の1/3程度が浸かるように水の高さを調節します。水耕栽培専用の器もありますが、ワイヤーなどを使って球根をグラスの上部に固定することもできます。時々水を新しいものに替えてあげましょう。花の開く様子と室内に漂う春のフレグランスを楽しめますよ。

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Credit

写真&文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

illustration/Anastasia Zenina-Lembrik Photo/1)Galina Grebenyuk/2)Eugenia Kats/Agnes Kantaruk/3)Galina Grebenyuk/5)Richard Griffin/Shutterstock.com

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