スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。2026壁掛けカレンダー『ガーデンストーリー』 植物と暮らす12カ月の楽しみ 2026 Calendar (発行/KADOKAWA)好評発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。2026壁掛けカレンダー『ガーデンストーリー』 植物と暮らす12カ月の楽しみ 2026 Calendar (発行/KADOKAWA)好評発売中!
3and gardenの記事
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クラフト

【二十四節気:大雪】冬の庭で見つける! 自然素材で楽しむボタニカル・クリスマスの準備
クリスマスリースの意味 Bogdan Sonjachnyj/shutterstock.com イギリスやフランスでは、12月が近づくと家々のドアに植物を使ったクリスマスリースが掛けられます。リースには古くから希望や再生の意味が込められてきましたが、モミの木に4本のキャンドルとリボン、マツボックリなどを飾ったものを「アドベント(待降節)リース」と呼び、テーブルや窓辺に置いてクリスマスを待つのが習慣になっています。4本のキャンドルはクリスマス前の4週間を表すもので、毎週日曜日に1本ずつ光を灯していきます。12月25日のクリスマス当日には、4本すべてに火が灯されます。キャンドルの光は、魔力や災いから身を守る神聖な灯とされ、周りを彩る草木にも、永遠の命を連想させる常緑のモミの木やエデンを象徴する赤い実が用いられます。 写真/海野美規 庭から自然素材を見つけよう 白い実が引き立つヤドリギのシンプルなリース。Oleksandr Rybitskiy/shutterstock.com 赤、緑、白の定番クリスマスカラーには次のような意味があります。赤はキリストの血、太陽。緑は永遠の命と愛。白は純潔。冬の庭や自然の中にも、この3色を見つけることができます。ローズヒップ(バラの実)やヒペリカム、コトネアスターなどの赤い実や、イチイやコニファーなど、よく生け垣に用いられる常緑樹もリースの土台の定番です。通称「スノーベリー」と呼ばれるシンフォリカルポスやヤドリギの白い実がなるのも、ちょうどこの頃です。 Mariia Boiko/shutterstock.com また、立ち枯れた草花の中にも素材を見つけることができます。例えば、ルリタマアザミやフェンネルはタネ姿がとてもフォトジェニック。銀や金のカラースプレーで色をつければ、素敵なクリスマスオーナメントに変身します。公園や林の中で拾えるドングリやマツボックリも同様に可愛らしい飾りになります。植物を使ったデコレーションで、ナチュラルなクリスマスの演出を楽しんでみませんか。 つるバラの実、ローズヒップの手作りリース 制作/前田満見 Kristiana Gankevych/shutterstock.com Photos by Kerstin/shutterstock.com クリスマスリースだけではもったいない! 冬の植物の効能とアイデア 提案/ルーシー恩田 クリスマスリースに重宝するおすすめ植物 イチイ(Taxus cuspidata) DONGSEUN YANG/shutterstock.com 住宅の生け垣などによく見られる常緑針葉樹。別名アララギ。赤い小さな実がなり、庭にあるだけでクリスマスの雰囲気が出ます。実の中のタネには毒性があるので口に入れないように注意を。 ローズヒップ(Rose hip) Andreas Krumwiede/shutterstock.com 野バラやハマナスなど一部のバラの花後に付く赤い実。品種によって煮てジャムなどにすることもできます。野鳥の好物でもあります。 シンフォリカルポス(Symphoricarpos albus) Mikhail Gnatkovskiy/shutterstock.com 樹高1mくらいのスイカズラ科の低木。秋頃から実が付き始め、冬まで長く楽しめます。切り花としても人気です。 フェンネル(Foeniculum vulgare) Tukaram.Karve/shutterstock.com 草丈150cmほどになるセリ科の宿根草。フレッシュな葉は魚料理などに使われるハーブの一つです。枯れたタネ姿も美しく、シードヘッドと呼ばれて晩秋の庭で活躍します。タネは甘く、料理などでスパイスとして用いられます。 アドベントリースの作り方 【材料】モミやイチイ、コニファーなど常緑樹の枝、キャンドルとキャンドルピック4本ずつ、シナモンスティック数本、マツボックリなどオーナメント適宜、オアシス オアシスにキャンドルピックを刺します。 常緑樹の枝をオアシスに刺していきます。円形のオアシスの場合には、葉が一定方向に向くように刺します。 オーナメントを飾り付け、キャンドルを立てれば完成。 マツボックリをクリスマスツリーに見立てた可愛らしい飾りも手軽にできます。子供とのクラフトにおすすめ。ArtBackground/shutterstock.com
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樹木

‘ラ・フランス’を作ったバラのナーセリー「フランス・ギヨー社 GUILLOT」
ハイブリッド・ティーローズの原点 バラ‘ラ・フランス’ 1867年、フランスで開催された新種のバラの品評会で優勝した、‘ラ・フランス’。このバラはただの新種バラではなく、細い枝にうつむきがちに大輪の花をたくさん咲かせる花姿、ダマスクの豊かな香りと、何よりも「完全な四季咲き性」を兼ね備えた、まったく新しいバラでした。現在の私たちがよく知る、ハイブリッド・ティーという新しいバラの系統が確立した瞬間です。‘ラ・フランス’の登場はあまりにも革命的であったために、以後、このバラを起点として、これ以前に栽培されていたバラがオールドローズ、このバラ以降に作出されたバラがモダンローズと呼ばれています。 バラの歴史に名を残す名花‘ラ・フランス’を作出したのが、フランスのバラ育種生産会社・ギヨー社の2代目ジャン=バプティスト・ギヨー・フィスでした。世界で最も古いバラのナーセリーに生まれ、幼い頃からバラを愛し、新種の作出を夢見てきた彼は、40歳にして作出した美しいバラを見て偉業の成功を確信し、その思いを込めて“ラ・フランス”というフランス国家そのものの名をバラに冠しました。国の名前を花に付けるのは珍しく、いかにこのバラの作出がセンセーショナルであったかがうかがえます。 ギヨー社のバラ ギヨー社は現在も、ジェネロサシリーズとして、オールドローズの性質や風格を残しつつも先進的な現代のバラの作出に常に挑戦し、評価の高いバラを生み出し続けています。近年は、5代目ジャン・ピエール・ギヨーが、6代目で従兄弟にあたるドミニク・マサドと共に作出家として活躍。ドミニク氏はその後独立し、独自で花をつくり続けています。 ギヨー・ブランドのバラの特徴は、四季咲き性が強く、華やかで素晴らしい色合いのバラが多いこと。中輪で香り高く、花付き・花もちがよいのも持ち味です。そんなギヨーらしい洒脱な花姿と、フルーティーな香り漂うバラの魅力に取りつかれる人も多く、ギヨー社のバラは世界中のガーデナーやバラ好きに愛されています。 華やかなギヨー・ブランドのバラ ‘ラ・フランス’ バラの歴史を語る上で、最も重要なバラのひとつ。特徴的なくるりと丸まったデリケートな花弁は、表と裏でわずかにグラデーションがかるグレイッシュなピンク色。ダマスクにフルーツと蜂蜜がまざった香りも魅力的です。 ‘エリアーヌ・ジレ’ 深紅のつぼみから美しいオフホワイトの花が開く驚きがあり、バラ愛好家から熱い支持を受ける愛らしいバラ。花弁には不規則にピンク色が混ざり、一つ一つ異なる表情を見せます。濃い緑色の照り葉とのコントラストも鮮やか。 ‘ソニア・リキエル’ ギヨー社が展開するバラのコレクション「ロサ・ジェネロサ」シリーズ。‘ソニア・リキエル’は、ジェネロサが目指す性質をすべて兼ね備えたバラ、と作出者に言わしめた可憐なバラです。ロゼット咲きのローズピンクの大輪花からは、濃厚なフルーツ香が漂います。 ‘ポール・ボキューズ’ ピンク色にオレンジが残る、ニュアンスカラーの花色が美しいバラ。花弁の先端が少しとがった剣弁気味の整ったロゼット咲きの大輪花で、フルーティーな香りも魅力です。つるがよく伸びるので、ショートクライマーとしても。 ‘ラデュレ’ マカロンで人気のパリのパティスリー「LADUREE」とのコラボレーションで生まれた品種。コロンとしたフランボワーズピンクの可愛らしい花はクォーターロゼット咲きで、春から秋まで繰り返しよく咲きます。 ‘イングリッド・ベタンクール’ 2015年に作出された最新品種。コロンビアの反汚職、反麻薬取引に挑んだ女性政治活動家に捧げられ名がつきました。ジェネロサ・シリーズでは初登場の花色で、凛とした花姿。アプリコットゴールドのカップ咲きの花は、香りも豊かです。 写真&記事協力:大森プランツ ギヨー社のバラ苗は、大森プランツにてお買い求めいただけます。 大森プランツ 併せて読みたい ・バラを育てたい! 初心者さん必見 野生種、オールドローズとモダンローズなどバラの種類を分かりやすく解説 ・鉢植えバラの冬のお手入れ「来春よく咲かせる!とっておきの話」 ・【バラの育て方】初心者さん必見!バラの基本的な育て方と種類・病気を解説 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。


















