トップへ戻る

ザミアの育て方完全ガイド! 初心者でも安心の管理法&冬越し対策から毒性の注意点を徹底解説

ザミアの育て方完全ガイド! 初心者でも安心の管理法&冬越し対策から毒性の注意点を徹底解説

KwanWay/Shutterstock.com

翼を広げたような羽状の葉と、モダンな佇まいが魅力の観葉植物「ザミア」。ソテツに似ていますが葉の先端が丸く痛くないのも魅力です。成長が遅く剪定の手間もほとんどかからないため、インテリアグリーンや金運アップの風水アイテムとして人気があります。
しかし、育てるにあたっては「寒さに弱い」「植物全体に毒性がある」など、押さえておきたい大切なポイントがあります。
本記事では、ザミアの基本情報や魅力的な種類をはじめ、失敗しない水やりや冬越しのコツ、葉が黄色くなったときの対処法まで分かりやすく解説します。よく混同される「ザミオクルカス」との見分け方も紹介していますので、ぜひ参考にしてください!

ザミアの基本情報

ザミア
Anggun Risky Darmawan/Shutterstock.com

植物名:ザミア
学名:Zamia
英名:Zamia、cardboard cycad(ザミア・フルフラセア)
和名:ザミア
科名:ザミア科
属名:ザミア属
原産地:熱帯アメリカ、メキシコ、アメリカ
形態:常緑性低木

ザミアの学名はZamiaで、そのまま流通名になっています。ザミア科ザミア属の低木で、常緑のため一年を通してみずみずしい葉を保ちます。羽のようとした葉を四方に広げる葉姿が美しく、葉を観賞する観葉植物として愛されてきました。原産地は熱帯アメリカやメキシコ、アメリカなどで、約80種が確認されています。暑さには強い一方で、寒さにはやや弱い性質です。ただし種によって耐寒性が異なり、地植えできるものもあれば、鉢植えにして冬は室内で冬越しさせたほうがよいものもあります。樹高も種によって幅があり、30〜200cmほどです。購入の際に耐寒性や樹高をチェックしておくとよいでしょう。

ザミアの葉や花の特徴

ザミア
Elena Masterova/Shutterstock.com

園芸分類:観葉植物
開花時期:6〜7月
樹高:30〜200cm
耐寒性:やや弱い
耐暑性:強い
花色:クリーム、茶など

ザミアは雌雄異株の植物で、雄株と雌株があり、6~7月に松ぼっくりのような花をつけます。太い幹が立ち上がるタイプや幹が土中にあるタイプなどがあり、ソテツ科の植物と似た姿が特徴。葉は羽状複葉で、小葉は幅が広く、先端に丸みがあります。成長が大変遅く、年に1枚しか葉を出さないこともあります。

ザミア
ソテツとは違い、先が丸い小葉は触っても痛くありません。Panda MT Siallagan/Shutterstock.com

原生地で大きく育つザミア。松ぼっくりのような球果ができることも。Rivaq/Shutterstock.com

ザミアが人気の理由と風水効果

ザミア
Dewin ID/Shutterstock.com

ザミアは美しい葉とモダンなシルエットが室内にスタイリッシュさを加味する観葉植物として人気があります。成長が遅く、剪定の手間がほとんどかからないため管理のしやすさも多くの人に選ばれる理由です。盆栽仕立てにされることもあります。

ザミア
鉢植えで育つザミア。Sanjiv Shukla/Shutterstock.com

丸い葉を多数つけるザミアは、風水では金運アップが期待できる植物とされています。

ザミアの名前の由来と花言葉

ザミア
Daygood1/Shutterstock.com

ザミアという名前は学名のZamiaから。マツの球果を表すラテン語であるazaniaeに由来するという説が一般的で、ザミアの実や球果が、松ぼっくりに似ていることから名づけられたと考えられています。

ザミアの花言葉は「雄々しさ」です。

ザミアは毒性に注意

ザミア
KwanWay/Shutterstock.com

ザミアはサイカシンやマクロザミンなどの有毒成分を含み、種子や幹、葉など植物全体に毒性があります。摂取すると吐き気や嘔吐などの症状を引き起こし、場合によっては死亡することもあります。犬や猫などのペットにも有毒なので、子どもやペットの手の届かない場所に置いて管理し、誤食しないよう注意しましょう。

ザミアの種子
一見美味しそうな赤い種子も有毒。Feng Cheng/Shutterstock.com

ザミアの代表的な種類

ザミアは多数の原種があり、葉の大きさやフォルムにそれぞれ特徴があります。この章では、主なザミアの原種をいくつかご紹介します。

ヒロハザミア(ザミア・フルフラセア)

ヒロハザミア(ザミア・フルフラセア)
KwanWay/Shutterstock.com

メキシコ原産の観葉植物で、一般的に日本で流通している種類です。株元から長い楕円形の小葉を多数連ねた葉を放射状に出し、翼を広げたような姿が目を引きます。メキシコソテツとも呼ばれます。また、ザミア・プミラという名前でも流通しますが、こちらは本来はヒメザミアの学名です。

フロリダザミア(ザミア・フロリダーナ)

フロリダザミア(ザミア・フロリダーナ)
KwanWay/Shutterstock.com

メキシコ原産の観葉植物で、地上部に出る塊根から数本の葉を伸ばします。葉は細長く密について、ヤシに似たやや繊細な雰囲気を持ちます。

ヒメザミア(ザミア・プミラ)

ヒメザミア(ザミア・プミラ)
Sunshower Shots/Shutterstock.com

カリブ海諸島原産の観葉植物で、細長い葉を密につけ、羽状の葉が放射状に広がります。塊根状の幹は大部分が地面に埋まります。

ザミアとザミオクルカスの違い

ザミオクルカス
ザミオクルカス。Elena Ebinger/Shutterstock.com

ザミアと混同されやすい観葉植物に、ザミオクルカス(ザミオクルカス・ザミフォーリア)があります。ザミアによく似ていることからこの名がつけられましたが、サトイモ科の別種の植物。ザミオクルカスにはザミフォーリアのみが含まれる一属一種の植物でしたが、現在はこれをもとにした園芸品種も販売されています。

ザミアは塊根植物のように木質化する幹や根茎があるのに対し、ザミオクルカスは地下に丸いイモがあり、地面から直接羽状の葉を広げます。葉の質感も異なり、ザミアの葉はややマットな印象なのに対し、ザミオクルカスの葉は艶々として強い光沢があります。またザミオクルカスのほうが耐陰性が強く、室内栽培に強いという特徴もあります。

ザミオクルカス
地際から直接葉柄を伸ばすザミオクルカス。Oncewaslost1/Shutterstock.com

ザミアの栽培12カ月カレンダー

開花時期:6〜7月
植え付け・植え替え:5〜9月
肥料:5月頃(鉢植え)

ザミアの栽培環境

ザミア
KwanWay/Shutterstock.com

日当たり・置き場所

【日当たり/屋外】基本的には日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。半日陰の場所でも生育しますが、極端に日当たりの悪い場所では、葉色が冴えずに樹勢が衰えてくるので注意しましょう。

【日当たり/屋内】室内で楽しむ場合は、日当たりのよい窓辺などに置きます。真夏は葉焼けを防ぐためにレースのカーテンを閉めて遮光するとよいでしょう。耐陰性はある程度あり、お部屋で育てる観葉植物としても楽しめますが、長く室内に置いたままにすると葉色が悪くなったり株姿が乱れがちになるので、5〜6月、9〜10月には日当たりのいい戸外に出すのがおすすめです。観葉植物として育てていた株を外へ出す際は、急に強い日差しを直接浴びると葉が傷むことがあるため、徐々に慣らしていくとうまく順応します。

【置き場所】

水はけ・水もちのよいふかふかの土壌を好みます。真夏は直射日光にさらすと葉焼けすることがあるので、半日陰の涼しい場所へ移動しましょう。

耐寒性・耐暑性

耐寒性はやや弱く、耐寒温度は5℃程度。屋外で管理している株は、霜が降りる前に温室や室内などへ移動して冬越しさせます。温暖な地域であれば、寒さに強い種類を選べば地植えも可能です。ただし、低温に当たると一度で枯れてしまうこともあるため、基本的には鉢植えで管理し、冬は室内に取り込むのが無難です。耐暑性は強いですが、夏の直射日光により葉焼けすることがあるため、必要に応じて遮光をして管理するとよいでしょう。

ザミアの育て方のポイント

適した用土

土
funnyangel/Shutterstock.com

【地植え】

苗を植え付ける1〜2週間前に、直径40〜50cmの植え穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土や堆肥などの有機質資材と緩効性肥料をよく混ぜて植え穴に戻し、ふかふかの土をつくっておきます。土づくりは植え付け直前ではなく数週間前に行っておくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。

【鉢植え】

観葉植物の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。

水やり

水やり
wavebreakmedia/Shutterstock.com

ザミアは乾燥に強い一方で過湿に弱いため、乾燥気味に管理するとよいでしょう。水やりの際は、株元の土を狙って与えます。

真夏は、気温が高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。反対に、真冬は気温が十分に上がった日中に行います。夕方に水やりすると凍結の原因になるので避けてください。

【地植え】

根付いた後はほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続いて極度に乾燥している場合は、水やりをして補います。

【鉢植え】

日頃の水やりを忘れずに管理しますが、常にジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまうので注意。鉢土が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。

肥料

肥料
Pawel Beres/Shutterstock.com

【地植え】

植え付けの際に元肥を施していれば追肥の必要はありません。ただし葉色が冴えず、株に勢いがないようであれば液肥を与えて様子を見てください。

【鉢植え】

5月頃に緩効性肥料を株の周囲に施し、軽く耕して土に馴染ませます。

注意する病害虫

カイガラムシ
Decha Thapanya/Shutterstock.com

【病気】

ザミアの栽培では、病気が発生する心配はほとんどありません。

【害虫】

ザミアの栽培で発生しやすい害虫は、カイガラムシやハダニなどです。

カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすい害虫で、体長は2〜10mmほど。葉柄や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われて、薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。

ハダニは、葉裏に寄生して吸汁する害虫です。体長は0.5mmほどと大変小さく、黄緑色や茶色い姿をしています。名前に「ダニ」がつきますが、クモの仲間です。高温で乾燥した環境を好み、梅雨明け以降に大発生しやすいので注意が必要。繁殖力が強く、被害が大きくなると、葉にクモの巣のような網が発生することもあります。ハダニは湿気を嫌うため、予防として高温乾燥期には葉裏にスプレーやシャワーなどで水をかけておくとよいでしょう。

ザミアの詳しい育て方

苗木の選び方

ザミアの株を購入する際は、幹(塊茎)が固く締まっていて、葉の色艶がよく、ハリがあるものを選ぶとよいでしょう。幹が柔らかいものや、ぐらついているものは、根が傷んでいる可能性があります。

植え付け・植え替え

ガーデニング
AlenKadr/Shutterstock.com

ザミアの植え付け適期は、5〜9月です。

【地植え】

土づくりをしておいた場所に苗木の根鉢よりも1回り大きな穴を掘り、根鉢を軽く崩して植え付けます。最後に、たっぷりと水やりします。

関東地方以西の太平洋側などの暖地ではそのまま越冬できますが、寒さに弱いので、霜が降りる地域では秋に気温が下がってきたら鉢に植え替えて日当たりのよい室内や温室に取り込みます。

【鉢植え】

入手した苗の根鉢よりも、1〜2回り大きいサイズの鉢を準備します。

底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。苗木を鉢に仮置きし、高さを決めたら、根鉢を軽くくずして植えつけましょう。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3㎝ほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておきます。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。

鉢植えの場合は、成長とともに根詰まりしてくるので、2〜5年に1回くらいを目安に植え替えます。成長が早い小~中株は、1〜2年に1回程度植え替えるとよいでしょう。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出し、根鉢をくずして新しい培養土を使って植え直しましょう。

春から秋の管理

ザミア
Cheng Wei/Shutterstock.com

【地植え】

冬前にマルチングしていた場合は取り除いておきましょう。または鉢上げして温室や室内などで冬越しした場合、霜が降りる心配がなくなった頃に戸外に出す時間を少しずつ長くして徐々に慣らし、最終的に地植えに戻します。

【鉢植え】

春に気温が上がり始めると生育期に入るため、なるべく日に当てる時間を長くします。戸外に出す場合は霜が降りる心配がなくなる5月頃からにしましょう。急に環境が変わると葉を落とすことがあるので、徐々に慣らしていくことが大切です。また成育期に入るので、水やりの頻度も多くしていきましょう。過湿を嫌うため、長雨の季節は雨の当たらない軒下などに移動しておきます。真夏に強い日差しを浴びると葉焼けすることがあるので、涼しい半日陰に移動してください。古くなった葉があれば地際で切り取っておきます。

冬越しのポイント

ザミア
Vadim Lichman/Shutterstock.com

【地植え】

戸外で冬越しできる温暖地では、株元にバークチップなどでマルチングをしておきます。寒波がやって来そうな時は、不織布で全体を覆うとよいでしょう。心配な場合は霜が降りる前に鉢上げして温室や室内で冬越しさせます。

【鉢植え】

種によって寒さへの耐性は異なりますが、寒さに弱いタイプは気温が10℃を下回るようになったら、温室や室内に入れて管理します。必ず日当たりのよい窓辺などに置き、生育が止まるので水やりは控え、乾かし気味に管理します。

湿度管理と葉水

葉水
New Africa/Shutterstock.com

ザミアは乾燥には強いですが、エアコンが効いて乾燥した室内に置いておくと葉先が枯れ込んでしまうことがあるため、霧吹きなどで適宜葉に水を吹きかける「葉水」を行って対策してください。ただし、葉の付け根に常に水が溜まった状態や、地面が常に湿った状態にならないように注意します。

ザミアの栽培でよくあるトラブルと対処法

ザミア
warat42/Shutterstock.com

この章では、ザミアを育てる際に発生しがちなトラブルとその対処法についてご紹介します。

葉が黄色くなる原因

古い下葉が黄色くなって枯れるのは、自然な生え変わりであることが多いですが、まだ元気な葉が黄変したり落葉する場合は、以下のような株の不調が考えられます。

1つは、水の与えすぎによる根腐れ。ザミアは乾燥に強い一方で、多湿は苦手です。土がいつもじめじめと湿った状態だと根が傷んでしまい、土中の水分や養分をうまく吸収できずに葉まで送られず、黄色く変色、やがては葉を落としてしまいます。水やりは表土がしっかり乾いてから与えるようにしてください。

2つめは、真夏などに強い日差しを浴び続けたことで葉焼けしてしまっていること。真夏は半日陰の涼しい場所へ移動しましょう。室内の窓辺に置いている場合は、レースのカーテンで遮光すると安心です。ただし、日照不足によっても葉が黄変することがあるため、春や秋は日当たりのよい屋外で管理するとよいでしょう。

3つめは寒さによる傷みです。種類にもよりますが、気温が5℃を下回ると枯れてきてしまうので、できれば10℃以上をキープするとよいでしょう。窓際などは朝晩は冷気が伝わって冷え込むことがあるので、窓から離して置くなど注意します。

葉先が枯れる原因

水やり不足による乾燥が原因として考えられます。根から十分な水分や養分が葉に供給されなくなると、葉先から枯れ込んでしまうので注意しましょう。冬にエアコンをつけたままにしておくと、空気も乾燥しがちです。ザミアは元々熱帯で湿気の多い地域に自生してきた植物のため乾燥を嫌う傾向にあり、葉にも霧吹きなどで水をかけて対策するとよいでしょう。

根腐れしたときの対処法

水やりのしすぎにより、土がいつもじめじめした状態にしておくと根腐れしやすくなります。葉も枯れ込んでいるようであれば、鉢から株を取り出して傷んだ根や古くなった根を取り除き、新しい培養土を使って植え替えてください。地上部の枯れ込んだ葉も切り取っておきます。

異国情緒のある観葉植物・ザミアを育ててみよう

ザミア
shiba0511/Shutterstock.com

観葉植物として人気の高いザミアは、生育が遅いので「リビングに飾ったのはいいけれど、大きくなりすぎて持て余すようになった」という心配がありません。熱帯地方に自生する植物のためやや寒さに弱い性質がありますが、適切な管理をすれば長く楽しめます。ぜひインテリアやベランダなどにザミアを迎え入れてみてください。

おすすめアイテム

プランツタグ スティック 6個セット  -GARDEN STORY Series-

プランツタグ スティック 6個セット -GARDEN STORY Series-

金属製のポールにスレート板を付けた、シャビーシックなプランツタグ。地面からプレートまで高さがあるため、植物に埋もれることなく、少し離れた場所からでも読みやすいのも魅力です。防水性のペンやマーカーに対応。

人気の記事

連載・特集

GardenStoryを
フォローする

ビギナーさん向け!基本のHOW TO