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モミジとカエデの違いとは? 葉の見分け方・種類から自宅での育て方まで徹底解説

モミジとカエデの違いとは? 葉の見分け方・種類から自宅での育て方まで徹底解説

IamDoctorEgg/Shutterstock.com

秋の訪れとともに美しく色づく「モミジ」と「カエデ」。どちらも馴染みのある言葉ですが、「この2つって何が違うの?」と疑問に思ったことはありませんか?
じつはこの2つ、植物学的にはどちらも同じカエデ属の植物。ですが、葉の形や切れ込みの深さによって呼び方が変わるという面白い違いがあります。
この記事では、モミジとカエデの決定的な見分け方や代表的な種類をはじめ、紅葉(こうよう)の仕組み、さらには自宅の庭やベランダで紅葉を楽しむ育て方のコツまで分かりやすく解説します!

モミジとカエデの違いとは

カエデ
Kisialiou Yury/Shutterstock.com

モミジとカエデは、どちらもカエデ属の広葉樹の総称で、じつは植物学上は同じグループ。しかし、園芸の世界では区別されています。それぞれの共通点や違いについて見てみましょう。

植物学的な違いはない

紅葉
funboxphoto/Shutterstock.com

モミジは、あくまでカエデ属に含まれるいくつかの品種につけられた名前です。モミジもカエデもムクロジ科(旧カエデ科)カエデ属に分類されていて、モミジ属というグループは存在しません。「カエデ」という大きなグループの中のいくつかが「モミジ」と呼ばれています。もっとも、「イロハモミジ」のことを「イロハカエデ」と呼ぶこともあるなど、あまり厳密に区別はされていません。

英語ではカエデ全般をmaple、モミジを特にJapanese mapleと呼びます。英語には、モミジを意味する単語はもともとありません。

園芸や盆栽の世界では区別している

モミジとカエデ
葉に深く切れ込みが入るイロハモミジ(左)と、切れ込みが浅くふっくらした印象のハウチワカエデ(右)Alex Manders、tamu1500/Shutterstock.com

園芸の世界では、カエデの中でも特に、葉に切り込みが深く入るものをモミジと呼び、それ以外の切れ込みが浅いものをカエデと呼んでいます。カエデの中には切れ込みの数が3つだけなど、モミジのように手に似た形をしていないものもあります。

盆栽の世界では、モミジは葉の形が小さく、切れ込みが深く、秋に真っ赤に色づくものを指します。カエデは葉の切れ込みが浅くて大きいものを指します。

名前の由来も異なる

モミジ
Delpixel/Shutterstock.com

日本語のモミジという言葉は、秋に草木が色づく様子を意味する動詞の「もみづ」が由来になっています。名詞化して「もみぢ」、そこから「もみじ」となりました。一方で、カエデは「カエルの手」を意味する「かへるで」が

モミジやカエデにはどんな種類がある?

葉
SunnyColoring/Shutterstock.com

ここでは、モミジとカエデの代表的な品種をご紹介します。

主なモミジは3種類

モミジ
Wiert nieuman/Shutterstock.com

モミジの代表的な品種には、イロハモミジ、ヤマモミジ、オオモミジの3種があります。

イロハモミジ
MATSUDONDON/Shutterstock.com

イロハモミジは、イロハカエデとも呼ばれます。福島県以南の本州太平洋側や四国、九州の沢沿いや谷間などに自生し、黄色や赤に色づきます。葉の裂片は5〜9片です。

ヤマモミジ
MATSUDONDON/Shutterstock.com

ヤマモミジは、北海道から本州の石川県までの日本海側に自生し、黄色や赤に色づきます。葉の裂片は9片です。

オオモミジ
Chilo Images/Shutterstock.com

オオモミジは、ヒロハモミジとも呼ばれます。北海道や本州の太平洋側、福井県以西の日本海側、四国、九州に自生し、赤く色づきます。イロハモミジよりも大きく、葉の裂片数は5〜9片で、多くは7片です。

カエデの種類はさまざま

カエデ
zikko2020/Shutterstock.com

カエデの代表的な品種には、イタヤカエデやハウチワカエデ、手のひらのような形の葉になっていないウリカエデ、メグスリノキ、外来種のトウカエデなどがあります。

イタヤカエデ
エゾイタヤ。ptera/Shutterstock.com

イタヤカエデは、黄葉するカエデの代表種で、亜種や変種が多くありますが、それらを総称してイタヤカエデと呼ばれます。北海道から九州にかけて自生し、秋になると葉が赤みを帯びた黄色になります。葉の裂片は3〜9片で特に7裂するものが多く、切れ込みは浅いです。

ハウチワカエデ
Antoniya Kadiyska/Shutterstock.com

ハウチワカエデは、北海道から本州にかけて自生し、朱色から濃いオレンジに色づきます。葉の切れ込みはありますが浅いです。

ウリカエデ
PICCOLOGEOGRAPHIC/Shutterstock.com

ウリカエデは、山によく自生しており、葉が小さく浅い切れ込みが3つあります。

トウカエデ
tamu1500/Shutterstock.com

トウカエデは、中国原産のカエデです。浅い3裂の切れ込みがあり、オレンジ色から紅色に変わります。街路樹として植えられているカエデは、ほとんどがこの種類です。

紅葉(モミジ)と紅葉(こうよう)

Roman Samborskyi/Shutterstock.com

紅葉という漢字は、「こうよう」とも「もみじ」とも読みます。ここでは、なぜ緑色の葉が赤く色づくのか、紅葉(こうよう)の意味や仕組みについてご紹介します。

紅葉(こうよう)の意味

紅葉
Koki Yamada/Shutterstock.com

「こうよう」とは秋になって葉の色が赤や黄色に色づく現象のこと。カエデやモミジ以外でも、イチョウやブナなど色の変わる植物に対して用いられます。モミジの葉や木を指す場合も同じ紅葉という漢字を使うので、紅葉と書かれていたら、前後の文脈から「こうよう」か「もみじ」かを読み分ける必要があります。

紅葉(こうよう)する仕組み

紅葉
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紅葉(こうよう)は落葉樹が葉を落とす前の準備のために起こるもので、葉の役割を終える過程で色が黄色、赤色へと変化していく現象をいいます。葉が光合成をしなくなることでクロロフィル(葉緑素)が減って、緑の色素がなくなると、残ったカロテノイドの黄色が見えて葉が黄色く紅葉したように見えます。さらに光合成が終わるころには糖からアントシアニンが作られ、それがカロテノイドを上回る量になると葉が赤く色づいて見えるのです。

日本にある紅葉の名所をご紹介

紅葉
Jo Panuwat D/Shutterstock.com

日本各地にある紅葉を楽しめるスポットをいくつかご紹介しましょう。

高尾山(東京都)

高尾山
Q2PHOTOSS/Shutterstock.com

都心から電車で1時間ほどとアクセスがよいのが高尾山です。高尾山の標高は、およそ599mです。

約1,200種類もの植物が楽しめ、秋は特にオオモミジやイロハモミジの紅葉が素晴らしい景色を作り出します。見頃は11月中旬から12月初旬で、紅葉の時期に合わせて「もみじまつり」などのイベントも開催されています。

浜離宮恩賜庭園(東京都)

浜離宮恩寵庭園(東京都)
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東京都中央区にある浜離宮恩賜庭園は、江戸時代から続く由緒ある大名庭園です。

11月中旬から12月上旬にかけて、園内各所でトウカエデやモミジの紅葉を楽しめます。

嵐山(京都府)

嵐山
MC_Noppadol/Shutterstock.com

嵐山は京都市の西部、JR京都駅から車で16分ほどの場所にあります。

古いお寺が数多くあり、紅葉の名所も多く、至るところで紅葉を楽しむことができます。紅葉の見頃は11月下旬から12月上旬です。

自宅でモミジを楽しむなら

紅葉
Sanga Park/Shutterstock.com

紅葉狩りに出かけて楽しむモミジもいいですが、自宅で楽しむのはいかがでしょうか。ここではモミジの育て方についてご紹介します。

庭木で育てる

モミジ
AnjelikaGr/Shutterstock.com

庭木におすすめのモミジは、イロハモミジかヤマモミジです。オオモミジは葉が大きく樹高も高くなりやすいため、庭木には不向きの種類です。

モミジは日当たりのよい場所を好みますが、強い日差しに当たると葉が変色してしまったり、水切れで秋になる前に葉が落ちたりすることがあるので、半日陰や午後から日陰になる明るい場所で育てるのが適しています。

水はけがよく、適度に湿度を保つ土壌を好むので、植えたい場所に腐葉土や堆肥を混ぜ込んでおくとよいでしょう。植え付けの適期は12月〜翌年3月です。植え付けてから根付くまでは意識して水やりを行う必要があります。根付いてからはよほど土が乾燥したとき以外は水やりをしなくても育ちます。

木を大きくしたくない場合や、葉が込み合ってきた場合は剪定をします。剪定の適期は11〜12月です。

害虫はアブラムシやテッポウムシに注意し、見つけたらすぐに駆除しましょう。病気はうどんこ病に注意が必要です。

鉢植えで楽しむ

モミジ
Steve Cymro/Shutterstock.com

鉢植えで育てる場合は、基本的に屋外で管理します。夏は半日陰に置き、冬は風が当たらない場所に移動しましょう。

土は市販の園芸用培養土や、細粒と中粒を同じ割合で混ぜた赤玉土に3割程度腐葉土を混ぜたものを使います。水やりは春と秋は1日1回、夏は朝夕2回、冬は土が乾いたときに行います。

2~3年に1回、鉢が小さくなったら1回り大きな鉢に植え替えましょう。植え替えの適期は11月〜翌年3月です。

盆栽もおすすめ

盆栽
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モミジは盆栽で楽しむのもおすすめです。園芸店や盆栽のイベント、ネットショップなどで購入できます。

鉢植えと同様に、日当たりと風通しのよい所で育てます。夏は半日陰に、冬は霜や風が当たらない場所に置きます。水やりや注意すべき病害虫も前述の鉢植えの場合と同じです。

盆栽では、伸びすぎる前に新芽を摘んで調整したり、剪定して形を整えていきます。

モミジとカエデの違いを知って紅葉をさらに楽しもう

モミジ
Patrick Foto/Shutterstock.com

モミジとカエデは生物学的にはどちらもカエデに分類されていますが、園芸では葉の切れ込みが深く手のような形のものがモミジ、切れ込みが浅いものがカエデと呼ばれています。

皆さんも紅葉狩りに行ったり、ご自宅で育てたりして美しい紅葉を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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