猛暑でも花いっぱいの品種が注目の宿根草!ニーレンベルギアの育て方【プロ直伝】
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ニーレンベルギアはカップ形の可愛い小花がたくさん咲き、明るい景色を作ってくれるガーデンフラワーです。高温多湿に弱く、夏は花数が少なくなりがちですが、近年は暑さに強く、長期間たくさんの花を咲かせる園芸品種の「オーガスタ」が登場。再び人気が高まっています。この記事では、現在多く流通している「オーガスタ」を中心に、ニーレンベルギアの特徴や主な仲間、育て方などをプロが解説します。
目次
ニーレンベルギアの基本情報

植物名:ニーレンベルギア
学名:Nierembergia
英名:Cup Flower
和名:アマモドキ
科名:ナス科
属名:アマモドキ(ニーレンベルギア)属
原産地:メキシコ、南アメリカ
形態:多年草、低木
ニーレンベルギアの仲間は、ブラジルやアルゼンチン、コロンビアなどの南アメリカとメキシコに、約20種類が分布する多年草、または低木です。カップ形の花は、青や紫、白のほか複色のものもあり、中央に黄色い目が入ります。背が低くまとまった株姿で、花壇や寄せ植えの前面、ハンギングバスケットなどに最適です。
園芸植物として栽培されるのは、こんもりとドーム状に茂る「セルレア」や匍匐(ほふく)性でマット状に広がる「レペンス」、直立性で背がやや高くなる「スコパリア」などです。近年は交配種の「オーガスタ」が登場して多く流通し、ニーレンベルギアの代表的な存在になっています。
ニーレンベルギアの特徴・性質

園芸分類:草花
開花時期:5〜10月
草丈:3~80cm
耐寒性:やや弱い
耐暑性:普通
花色:白、青、紫、複色
多年草ですが短命で、多くは2~3年で枯れてしまいます。葉は小さく細い茎はよく分枝して茂り、繊細な株姿をしています。径2~3cmの花が多数咲き、多くは初夏から秋まで開花しますが、夏に暑さが厳しいと、開花が少なくなる傾向があります。
乾燥に弱い反面、高温過湿下では根腐れしやすいですが、「オーガスタ」は高温多湿に耐えるように改良され、夏も花が咲きやすい品種です。
ニーレンベルギアの仲間・品種
「オーガスタ」シリーズ Nierembergia Augusta Series

丈夫で育てやすく、連続開花性に優れる交配種です。春の早い時期から咲き始め、こんもりとドーム状に茂ります。グラウンドカバーにも最適です。耐寒性は最低温度がマイナス3℃が目安なので、霜がほとんど降りない地域では簡単な防寒対策で越冬します。越冬した株はさらに大きく充実した姿になり、たくさんの花を咲かせます。
育成者は、サフィニアやカリブラコア、ラグランジアなどを開発した、日本を代表する育種家の坂嵜 潮氏です。今後のさらなる普及が見込まれます。
ニーレンベルギア・セルレア ‘パープル・ローブ’ Nierembergia caerulea ‘Purple Robe’

線状の細い葉をつけ、草丈15~20cmになります。茎はよく分枝し、紫色の花をたくさん咲かせます。過湿に弱いので注意してください。冬はマイナス3℃以上を保つように管理すると冬越しします。
ニーレンベルギア・レペンス(ギンパイソウ) Nierembergia repens

草丈3cmほどの多年草です。茎は地を這うように伸びてマット状に広がるので、グラウンドカバーに最適です。寒さにも比較的強く、マイナス9℃程度まで耐えます。根が深く伸びないので、乾燥が続く場合は水やりしたほうがよいでしょう。
ニーレンベルギア・スコパリア(アマモドキ) Nierembergia scoparia
ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ原産です。茎はよく分岐して亜低木状になり、草丈80cm程度の高さに育ちます。矮性で白い花を咲かせる‘モンテブランコ’ などの品種があります。
ニーレンベルギアの栽培12カ月カレンダー
開花時期:5〜10月
植え付け適期:4~6月
植え替え適期:4~7月
肥料:4~10月
挿し木:4~6月と9月
ニーレンベルギアの栽培環境

適した環境・置き場所
日当たり・風通しのよい場所が適します。最低でも半日以上日光が当たる場所で育ててください。
地植えする場合は、水はけのよい場所に植えるようにしてください。
株の調子が悪い鉢植えは、暑さが厳しい時期は半日陰か明るい日陰の涼しい場所に移動するとよいでしょう。
生育温度
15~30℃がよく生育する温度の目安です。種類や品種によりますが、夏の猛暑時は弱ることがあります。
冬越し
種類によって耐寒性が異なります。人気の交配種「オーガスタシリーズ」は、マイナス3℃を目安としてください。他の種類は寒さに強く、マルチングや不織布で覆うなどの簡単な霜よけ程度で越冬します。
ニーレンベルギアの育て方・日常の手入れ

水やり
鉢やプランターに植えている場合は、用土の表面が乾いたら水やりしてください。過湿にすると、立ち枯れ病にかかることがあります。地植えの場合は、ほぼ必要ありません。
肥料
生育期の4~10月に、緩効性化成肥料などを規定量与えてください。
病害虫
アブラムシが発生することがあります。見つけ次第、薬剤などで防除してください。
ナメクジやカタツムリなどに食害されることがあります。見つけ次第捕殺するか、専用の薬剤で防除します。
立ち枯れ病が発生しないように、風通しよく栽培し、高温多湿にならないよう注意してください。
ニーレンベルギアの手入れ作業

植え替え
購入したポット苗は、5~6号鉢に植え替えます。あまり大きな鉢に植え替えると、過湿で立ち枯れ病になりやすく、成長も遅くなるので注意してください。最終的に10号くらいの鉢に植え替えます。底が深いタイプの鉢を使う場合は、鉢底石をやや多く入れて水はけをよくしてください。
植え付け
地植えの場合は、4~6月に植え付けます。腐葉土などの有機物をすき込んでから植え付けましょう。
用土
肥沃で水はけのよい用土が適します。赤玉土中粒6:腐葉土2:酸度調整済みピートモス2の割合で混ぜた用土を使います。小株を植え付ける場合、赤玉土は小粒を使ってください。
切り戻し
夏頃に、茎が伸びて花が咲かなくなったら切り戻してください。風通しがよくなり、新しい芽が伸びて花が勢いよく咲き出します。
増やし方
4~6月と9月に、挿し芽で増やすことができます。茎葉を5cmほど切り取って、赤玉土や川砂などの清潔な用土に挿します。
※「オーガスタ」は種苗登録法に基づく登録品種です。無断で増殖、譲渡するのは禁止されています。
ニーレンベルギアの栽培ポイント

- 日向で育てる
- 高温多湿に注意
- 夏頃に伸びたら切り戻す
- 「オーガスタ」は霜にあてなければ越冬する
魅力的な性質を備えた「オーガスタ」は、今後もっと人気が高まると予想されます。可愛いカップ形の花がたくさん咲き、こんもりした株姿は庭の風景作りにも役立ちます。この記事の情報を参考にして、新しい植物を取り入れ、ワンランク上のガーデニングを楽しんでください。
Credit
文&写真(クレジット記載以外) / 小川恭弘 - 園芸研究家 -

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