アジサイ×球体フラワーベースは相性抜群! オシャレに楽しむ梅雨のアレンジアイデア4選
しっとりと雨が降り続く梅雨の季節。そんな季節に一番似合う花といえば、やっぱりアジサイですよね。今回は、愛らしいアジサイをもっと素敵に見せる、“丸いフラワーベース”との相性に注目。フラワー&フォトスタイリストの海野美規さんが、飾るだけで雨の日も部屋がぱっと華やかになる、簡単で可愛いアレンジ4選をご紹介します。お気に入りの組み合わせを見つけて、梅雨のインテリアを楽しんでみませんか?
目次
アジサイの季節
ついに各地で梅雨入りとなりました。これから蒸し蒸しと暑い日が続きますね。

雨に似合う花といえば、なんといってもアジサイ。
今年はいつもより色付くのがゆっくりだと感じていましたが、梅雨入りとともに、色が濃く美しくなってきました。
今月は、そんなアジサイのアレンジを4選お届けします。
アジサイあれこれ

アジサイは日本原産の落葉低木で、種類が豊富な花です。
主なアジサイの仲間には
- ガクアジサイ
- 西洋アジサイ
- ヤマアジサイ
- カシワバアジサイ
- アメリカアジサイ‘アナベル’
- ノリウツギ
などがあります。
海外でも品種改良が進み、可愛らしい品種がどんどん登場しています。
かわいい! ヤマアジサイ
ボールのように丸々としたアジサイは、存在感があってとてもゴージャスですね。カットしてガラスの花瓶に活けるだけでも、見栄えがよくて素敵なアレンジになります。
カシワバアジサイも、巨大なソフトクリームみたいにもりもりとボリュームたっぷりに咲きます。

一方、ヤマアジサイはというと、なんだか少し地味な感じがしますが、よく見ると、まあなんて可愛らしいのでしょう。庭に植えてから10年ほど経ちますが、丈夫で年々花がたくさんつくようになりました。
手入れの行き届かない庭で、他の植物に押され気味。花の形もちゃんと丸くなく欠けていますが、それがかえって山野草っぽく、いい感じです。
球形のフラワーベース

アジサイに合わせるには、コロンとした球形のフラワーベースがおすすめです。ガラスや陶器など素材の違うものや、大きさの違うものがあるといいですね。
私もいくつか持っていますが、どのタイプも花との相性がよいですし、和のテイストにも洋のテイストにもなるので楽しく使っています。球形のフラワーベースは、それだけで、何か表情があるような気がします。
アジサイのアレンジ4選
Type1 ヤマアジサイとユーカリのアレンジ

<使った花>

- ヤマアジサイ
- ユーカリ

この楚々とした可愛らしいヤマアジサイは、直型12cmの丸いガラスのベースで、より柔らかい優しい雰囲気になっています。

ユーカリを合わせて、洋の要素を取り入れてみました。グリーンを多めにして、野趣を演出してみてはいかがでしょう。

Type2 3種のアジサイのアレンジ

<使った花>

- カシワバアジサイ
- 丸いアジサイ
- ヤマアジサイ

白のカシワバアジサイとブルーのアジサイ、赤のヤマアジサイを、ブルーの陶器のフラワーベースに活けました。
色付きのベースは花を選びますが、同系色のアジサイで涼しそうに、またスタイリッシュに。本数が少なくても、見栄えがします。
ベースは直径12cm。このくらいの大きさのフラワーベースは使いやすいです。

Type3 アジサイとウイキョウのアレンジ

<使った花>

- カシワバアジサイ
- 丸いアジサイ
- ウイキョウ(フェンネル)
カシワバアジサイ 2本、丸いアジサイ5本、ウイキョウ3本と、多めの本数を活けています。
アレンジで使ったフラワーベースは、直径18cmのやや大きめのガラスのベース。アジサイのような大きな花を活ける時に重宝します。アジサイをザクザクと入れるだけで、簡単に大きなアレンジが完成します。
シンプルだけれども、丸いフォルムだとちょっとお洒落に見えませんか?
Type4 ガクアジサイのアレンジ

<使った花>

- ガクアジサイ
直径9cm。ここまでご紹介してきた中では、一番小さな丸いベースにアレンジします。


このアレンジでは、ガクアジサイを分解して使っています。茎が短くなってしまうので、ベースの中の水はたっぷり入れましょう。

「紫陽花寺」を訪ねて

梅雨はアジサイが見頃の季節。
日本全国には「紫陽花寺」といわれる、境内にアジサイの花を多く植えたお寺がたくさんありますね。風情あるお寺の境内とアジサイを同時に楽しめて、雨の季節に訪れたいですね。鎌倉や京都、奈良などにある有名なお寺でなくても、きっとお住まいの近くにも、アジサイの美しいお寺があるのではないでしょうか。
私が住む静岡県の、遠州の小京都といわれる周智郡森町に、極楽寺というお寺があります。ここは、養老年間(712年頃)に僧侶行基によって開山されたと伝わる古刹です。
それほど広いお寺ではないのですが、境内の表参道から裏山の木立まで、30種類以上約1万3千株が群生しているそうで、お手入れは行き届いているけれど野趣っぽさもあり、整いすぎてない感じが素敵な紫陽花寺です。
ちょうど見頃の、今にも雨が降りそうなお天気の日に行ってみました。やはりアジサイは、しっとり潤った空気に包まれていると、色が鮮やかで趣がありますね。とても落ち着いた気分になりました。
Credit
文&写真(クレジット記載以外) / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
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