スイーツ材料を活用した実もののナチュラルアレンジ プチプラ花コーデVol.146

プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラな手作りアイデアを教えていただきます。
目次
花と好相性! 100均で購入した木製スティック
100均で、私がよく見るのはキッチングッズのコーナーです。
日々の料理に役立つもの、保存容器や便利グッズ、アイデアグッズなど、見ているだけでも面白く、またつい購入してしまうときもあります。
キッチングッズには、「これは花のアレンジに活用できそう!」というものが多いのです。これまでもプチプラ花コーデには、キッチングッズがたびたび登場してきました。
今回見つけたのは「木製スティック」です。昔よく食べたアイスクリームバーを思い出し、その棒部分だけが売られていることに驚きました。手作りアイスやお菓子作りに活用できるようです。

木製で、さらに、このスティックのようにナチュラルな色は、花と相性抜群。この棒でアレンジを楽しんでみようと、思わず買ってしまいました。これを使って実もののアレンジを作ってみます。
スーパーで、おしゃれな実ものブーケを発見
木製スティックと楽しむフラワーアレンジで、ほかに揃えた材料はこちらです。

吸水性スポンジに麻紐とイミテーションフルーツの緑色のブドウ。いつもチェックしているスーパーの束売りコーナーでは、おしゃれな実もののブーケを購入しました。
ブーケの中には、茶色の実と野バラの実、それからヒペリカムと花ナスが入っています。これで498円です。

スーパーの束売りコーナーは、毎回チェックしています。束売りの多くは家での花飾りやお仏壇用のもので、だいたい400~600円ほどの価格帯です。ほかには、今回のような実ものだけのカジュアルなブーケもあります。ちょっとしたギフトに使えそうな、1,000~1,500円ほどのブーケも売られています。
スーパーの花束は、センスがよいことも魅力です。ドライフラワーだけを束ねたブーケも置いてあって、流行をよく掴んでいるのがうかがえました。
私がよく行くスーパーの束売りコーナーではフラワーロス削減への取り組みとして、サスティナフラワーというものがありました。売れ残ったものの、まだ販売価値のある花を組み直して手ごろな価格にしています。
消費者にしたら、安めに購入できるうえ、夜遅くまで開いているスーパーで帰り道に花を買えるのは嬉しいですね。スーパーから、ますます目が離せなくなりそうです。
木製スティックで作るフラワーベースの作り方
吸水性スポンジを使って、アレンジをするベースを作ります。形は円柱にすることにしました。
飾っていた丸いボックスの蓋の大きさがちょうどよさそうだったので、この蓋を活用します。

このボックスは、以前100均で買ったものに色をつけてリメイクしたもの。いつも部屋に飾っています。
この丸いボックスの蓋を吸水性スポンジの上に置き、手で押します。

手を離すと丸い形がついているので、それをカッターなどで上から下にカットしていきます。

吸水性スポンジが円柱の形になりました。

カットした吸水性スポンジに、水を含ませていきます。

水を入れた器の上に吸水性スポンジをポンと置いて、ゆっくりと全体に水がいきわたるのを待ちます。このときの注意は、吸水性スポンジを手で水の中に押し入れないこと。自然に水を含んで沈むのを待ちましょう。
吸水性スポンジが水を含んだらセロハンを用意し、上の部分を残して全体を包みます。

ところどころをセロハンテープでしっかりと留めます。セロハンは100均でも購入できます。家にあるラップフィルムで代用してもOK。
吸水性スポンジを包んだセロハンは、上の余分な部分をハサミでカットします。

木製スティックと輪ゴムを用意します。

セロハンをで包んだ吸水性スポンジに輪ゴムを巻いて、輪ゴムの中に木製スティックを挟んでいきます。

なるべく重ならないように、また隙間がないように入れました。
吸水性スポンジを木製スティックで1周したら、輪ゴムの上に麻紐を巻きます。

麻紐は3周くらいしっかり巻きつけ、正面で蝶結び。輪ゴムははずします。
これで木製スティックのフラワーベースが完成。
実ものをアレンジするときは、つまようじを活用
イミテーションフルーツのブドウを小分けにしていきます。

適当なところでカットして、6~7等分にしました。

つまようじを用意して、ブドウの実の中にある隙間に入れます。

これをアレンジに使っていきます。
ワイヤーがある場合は、ワイヤリングしてブドウを補強し、アレンジに使うとよいでしょう。
花ナスも1つずつ枝から離して、つまようじを挿しました。

長さが欲しいときは竹串を使用します。
フルーツなどの茎がないものをアレンジに使うときは、つまようじや竹串が強い味方になります。家にあるものが使えると、フラワーアレンジがぐっと身近になりますね。
かわいいだけではない、長もちも嬉しいアレンジ
アレンジをしていきます。
まずはイミテーションフルーツのブドウから。ブドウの中に挿したつまようじを、茎代わりに吸水性スポンジに挿していきます。

ブドウをアレンジ全体に、ランダムに入れました。

ブドウの葉も使うと、アクセントになります。
花ナスを入れます。正面から見て、2つが斜めの配置になるように挿しました。

茶色の実とヒペリカムを加えます。

野バラの実も切り分けて使っていきます。

アレンジに野バラの実を入れたら完成。

茎が長いもので、高さと動きを出すようにしました。

さまざまな実ものを目にする季節ならではのアレンジです。
イミテーションフルーツを使ったのは、アレンジをプチプラで仕上げるポイントでもあります。紫のブドウもあったので、色は好みで選ぶのもいいですね。
実ものアレンジはかわいいだけではなく、長く楽しめるのも魅力です。
今回の材料のご紹介
- ミニブーケ(実物)…498円
- 木製スティック…100円*ダイソー
- 吸水性スポンジ…100円*ダイソー
- イミテーションフルーツ(ブドウ)…100円*ダイソー
- 麻紐…100円*ダイソー
合計898円(税抜)
ほかに、セロハンテープ、ハサミ、セロハン、つまようじ、輪ゴム、丸い形のフタなどを用意。
100均のアーティシャルフラワーで季節を堪能
100均ではパンプキンや紅葉の葉、実ものなどがセットになったブーケが売られていました。

なかなか生花の実ものを揃えられないときは、こういうものを活用してもいいですね。100均の造花売り場には、その季節のものが売られているので、四季を楽しむことができます。
Credit
写真&文 / 川守由利子 - 『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。 -

かわもり・ゆりこ/花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
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