ドラマチックに! もみじの器に深まる秋の花飾り♪ プチプラ花コーデVol.124
プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラ花コーデを教えていただきます。
目次
バリエーション豊富! 100均の紅葉アイテムで花飾り
秋の深まりを感じる今日この頃。花も洋服も暖色系のものが目に留まるようになりました。花が長もちする季節がやってきて、花屋さんの店頭で今日はどれにしようかと悩むのも楽しい時間です。
100均の造花コーナーには、季節を感じるものがいっぱい。紅葉アイテムが豊富で、特にもみじは、葉だけで売られているもの、枝がついているもの、ガーランドになっているものとさまざま。アレンジの用途によって、どのタイプにするか使い分けられるのが嬉しいです。
今回は、もみじの葉を使って器を作り、深まる秋の花飾りを楽しみたいと思います。
2種類の材料だけで作れちゃう、オリジナル花器
ダイソーで買ったもみじの葉、商品名は「もみじリーフ」と書かれていました。これを3袋購入。どれくらい必要か分からなかったので、少し多めに買ってきました。
ほかに購入したのは、酎ハイグラス。
グラスのサイズは、口径が約8cm、高さは約14cmでした。
もみじの器を作ることにしたとき、ベースにするグラスは円柱タイプか上のほうが広がっている形かで迷いました。プチプラで花をアレンジする際、口径は狭めか円柱タイプが使いやすいのです。
今回、選んだグラスは、上が広がっているタイプではあるものの、そこまで口径が広くないものでした。少し横に広がるようにアレンジしてみようと思ったのが、酎ハイグラス購入の決め手です。
もみじリーフは大きさが2種類で、また赤から茶、そしてオレンジと絶妙に色が異なる葉が入っていました。
大きい葉のほうは単色で、小さい葉のほうは数種類の色が混じっているようです。同じ袋の中にいろいろ入っていたので、遠目に見たときはまるで本物の葉のようでした。
楽しい! クラフト要素たっぷりの、もみじの器作り
もみじの器を作っていきます。グルーガンを使って、グラスに葉をつけていきます。
①もみじの裏側数カ所にグルーをつけます。
グルーは、葉のまん中より下のほうにつけました。
②グルーをつけたもみじの葉をグラスに接着します。
グラスの口元より、もみじの葉が少し高くなるように貼りました。グルーを葉の下のほうにつけたのは、葉の上の部分にはグルーが不要だったためです。
このような感じで、グラスの口に、もみじの葉を1周貼りつけます。
葉の向きは一定にならないよう、あちこちに向けながら貼りました。そして、葉の色もバラバラになるよう、ランダムに選んでいます。
③次に、もみじの葉の裏側全体にグルーをつけて、②でつけたもみじの下のほうに貼っていきます。
葉と葉の間に隙間ができないように注意しながら、大きさや向きをさまざまに変えて貼りました。
④グラス下のほうへ葉をどんどんつけて、全体を覆っていきます。
グラスの下まで隠れるように貼ると、こんな感じです。
⑤ハサミを用意して、グラスの下にはみ出た葉をカットしていきます。
カットしたら、もみじのグラスが完成です。使ったもみじリーフは、2袋と少しでした。
残りの葉は、飾りに使います。
花をアレンジするときはもちろん、こういう器作りも私は無心になって楽しめます。
出来上がると、それだけで達成感いっぱいに。「これに何色のどんな花を飾ろうか♪」「花屋さんに行かなくちゃ♪」…そんなことを考えるだけで、わくわくします。
嬉しいサプライズ。スーパーの束売りがお得すぎる
花は、スーパーで目に入ったこちらの束売りを買いました。
オレンジ色のスプレーバラとセダム、それからイタリアンルスカスが入って498円。
セロファンから出してみたら…。2本だと思っていたスプレーバラが1本でびっくり! ものすごいボリュームです。
とても花つきのよいバラで、ラッキーでした。こういうサプライズって嬉しいですね。テンションが上がります。
「これ、すごく花つきがいいですよっ!」とお勧めしたくなる1本。こういう花がスーパーの束売りに入っているなんて、とても嬉しい。また購入するのが楽しみになります。
ほかには、野バラの実を2本。こちらは花屋さんで購入です。
スプレーバラは、作ったもみじの器を横に置いて、高さを確認しながら切り分けることにしました。
まず、このように切り分けます。
スプレーバラは、花がついていない茎や固い小さなつぼみをカットしました。
下のほうについている葉もカットします。
あとは、器にアレンジをしながら切り分けていきたいと思います。
花と器の一体感で生まれる、自分だけの世界
作ったもみじの器に、花を飾っていきます。
①器の中に水を入れたら、一番ボリュームがあるスプレーバラを真ん中に1本挿しました。花がもみじより少し高めになるようにし、もみじの葉との一体感を出しています。
これだけで結構、器を埋めた印象。
②セダムもカットして、余分な葉を取りました。
セダムは、バラが少ない箇所に挿しました。
こちらも、もみじの葉より少し高めに。
③残りのバラを入れていきます。こちらは、最初のバラやセダムより、花1つ分くらい高めにし、高低差をつけました。
正面から見て、背の高いバラ同士でバランスを取っています。
最初に入れたスプレーバラが花留め代わりにもなるので、自分の好きな場所に花を挿しやすかったです。
④イタリアンルスカスは、真ん中でカットして2本のパーツにしました。
バラより少し高めに挿しています。
緑色の葉が入ると、アレンジが引き締まりますね。
⑤野バラの実を入れて完成です。
器を作ったときの、残りのもみじの葉を散らして飾ります。
ベースを葉で覆うと、よりナチュラルな雰囲気が出せるうえに、花との一体感が出やすくなります。
また、自分だけのオリジナルの器というのは、ほかにはない嬉しいポイントです。
もみじは造花なので、あまり劣化しません。秋が終わっても、また来年も再来年もと毎年使えるので、もみじの器はこのまま保管しておこうと思います。
今回の材料をご紹介
- もみじリーフ…100円×3袋*ダイソー
- 酎ハイグラス…100円*ダイソー
- 花(束売り)…498円
- 野バラの実…150円×2本
合計1,198円(税抜)。
ほかに、ハサミ、グルーとグルーガンを用意。
ナチュラルからモダンまで、イメージ自在に演出
作ったもみじの器に、持っていた造花を入れてみました。
器のもみじより色が薄いダリアやピンクッションなどです。生花がないときは、造花を入れて飾るのもいいですね!
100均やインテリアショップ、またホームセンターなどでも造花が売られています。手軽に購入できるようになったので、気分によって変えるのも楽しそう。
山や公園で拾った木の実などとも、この器は相性がよさそうです。
選ぶ花によってナチュラルになったりモダンにできたり…。そのときの気候や気分で花を選んで楽しみたいと思います。
Credit
写真&文 / 川守由利子 - 『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。 -
かわもり・ゆりこ/花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
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