1,000円以下! ハロウィン気分を盛り上げる簡単アレンジ プチプラ花コーデVol.145

プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラな手作りアイデアを教えていただきます。
目次
秋のイベント、ハロウィンに飾りたい花
ハロウィンが近くなると、リースやスワッグ、カボチャを活用した花のアレンジなど、作りたいものがたくさんあって、毎年楽しみです。
先日、花屋さんに行ったら、鮮やかなオレンジ色のケイトウの束売りが目に飛び込んできました。3本で480円。ハロウィンにぴったりの色合いで、しかもモコモコとした質感が秋らしさを感じさせてくれます。そこで、このケイトウをハロウィン用に購入しました。
ガラスの花瓶が多い我が家。オレンジ色のケイトウをハロウィンらしいアレンジにするには……と考え、材料を調達しに100均へ。
我が家にあるガラスの保存容器をハロウィン仕様にして、ケイトウを飾りたいと思います。
ケイトウは漢字では鶏頭と書きます。花形が鶏のとさかに似ていることから名づけられたそう。花姿がユニークで、ほかにロウソクの炎のような品種もあります。
今回、私が購入したのは、モコモコとした花序の部分が折り重なった、ベルベットのような質感のもの。赤やオレンジ、ピンクや黄色とはっきりした色が揃い、とてもインパクトがあります。
今回の材料は、100均の事務用品売り場で調達
ハロウィンのアレンジ用に、100均で買ってきた材料はこちらです。

事務用品売り場で見つけた黒い色画用紙とエンボスステッカー、そして3色の細いリボン。ガラスの保存容器は以前ダイソーで購入し、普段から活用しているものを使います。
黒い色画用紙を使うことで、家にあるガラス瓶をハロウィン仕様にできたらと思いました。
ハロウィンカラーを思い浮かべたときに、黒、オレンジ、紫が頭に浮かび、その中でも花を合わせやすそうな黒をチョイスです。
細いリボンは3色入っていました。赤と白とブルー。商品名は「カラフルカールリボン」。

赤は少し明るめの色で、オレンジ色のケイトウと合いそうです。
ガラスの保存容器をハロウィン仕様に変身
ガラスの保存容器をハロウィン仕様に変身させていきます。
①黒い色画用紙の上にガラスの保存容器を置き、サイズを測ります。保存容器の高さと底の部分の長さを測り、保存容器より少し広めの幅でカットします。

②カットした色画用紙を保存容器に合わせて折ります。

③穴あけパンチを用意して、底の部分を除いた側面に、器の高さに合わせて下写真のように3カ所穴をあけます。

側面の片側に穴をあけたら、もう片側にも穴をあけます。底部分を除いたて、左右同じ位置にも穴をあけていきましょう。底部分を除いた場所に、計12個の穴があくことになります。

④穴をあけた色画用紙の底部分にガラスの保存容器を置いて、長めにカットしたリボンを2本用意します。

⑤カットしたリボンをいちばん下の穴に通し、靴紐のようにクロスさせながら、上の穴まで通していきます。

いちばん上の穴にリボンを通したら、蝶結びをします。
⑥反対側のほうも、同じようにリボンを下から通しクロスさせ、最後に蝶結びをします。

⑦エンボスステッカーを用意します。

⑧「HALLOWEEN」と貼れば完成です。
このエンボスステッカーは、アルファベットや数字が2つずつあり、1枚で「HALLOWEEN」のスペルを貼ることができました。文字が2つずつ入っているっていいですね。
完成したハロウィンの花の器に水を入れて、花を飾っていきます。
理想どおりに仕上げるアレンジのポイント!
花は、ケイトウのほかに、ワレモコウを買いました。

どちらも秋が旬の花です。
ケイトウは、上のほうの葉を数枚残して取り除きました。

ケイトウの葉を取るときは手で下に引くと、茎の繊維も取れてしまいます。なるべくハサミを使って、葉の根元をカットします。

葉を取り除いたケイトウ3本は、同じような高さにして花の器に入れます。

ケイトウのオレンジ色の花序の部分が、器の口に近くなるように入れました。
私はフラワーアレンジをするとき、その花姿を観察して、花の向きや高さをどんなふうにすると自分が理想とする完成像に近づけることができるのかを考えながら、花を活けていきます。今回は器の黒に、花のオレンジ色を近づけて、よりハロウィンらしく、インパクトを出したいと思いました。
そして3本とも同じ高さにすることで、さらにオレンジ色の印象を強くします。
続いて、ワレモコウを入れていきます。ワレモコウは小さな葉がついていたので、これを手で取ります。

ワレモコウはケイトウより長めになるように、ハサミでカットして、器に入れていきます。

ワレモコウは、器に対して1対1の高さになるようにしました。花が少なくても、ワレモコウで高さを出すことで、ボリュームのあるアレンジになります。
これでハロウィンのアレンジの完成。
最後に、小さなカボチャやフェイクの落ち葉を一緒に飾れば、ハロウィンのアレンジがぐっと引き立ちます。

100均にはフェイクの紅葉やカボチャが売られていて、とても便利。毎年気になるものを買って、ハロウィンの時季のディスプレイに役立てています。
今回の材料のご紹介
- ケイトウ3本…480円
- ワレモコウ…150円
- ガラスの保存容器…100円*ダイソー
- リボン…100円*ダイソー
- エンボスステッカー…100円*ダイソー
合計930円(税抜)
ほかに、ハサミ、穴あけパンチ、カッター、カッター台、定規を用意。
プチプラでお得! 色画用紙でのリメイクの魅力
家に細長いグラスがあったので、こちらにも器カバーを作りました。同じ手順で、色画用紙をカットしてリボンを通します。

花は、少し余分に買っていたものを飾ります。

アレンジが2つあると豪華になりますね! ディスプレイがぐっと華やぎました。
家にイメージする色の花瓶がなくても、色画用紙を活用することで簡単に器を変身させられます。
紙は色のバリエーションが豊富なので、このアイデアはさまざまなシーンで活用できそうです。
Credit
写真&文 / 川守由利子 - 『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。 -

かわもり・ゆりこ/花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
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