春から初夏にかけて旬を迎える食材の一つが、ぷっくりふくれた可愛いエンドウマメ。家庭菜園でも簡単に栽培でき、莢ごといただくサヤエンドウも美味ですよね。旬の食材は栄養豊富で価格も安く、何より美味しいのでぜひ積極的に食べたいもの。ハーバルセラピストの資格を持ち、ペットのための自然療法も学ぶ海野美規さんが、旬のエンドウマメで作る簡単献立2品のレシピをご紹介します。作るのは、豆ごはんと卵とじ。どちらも愛犬も一緒に食べられるメニューです。
目次
旬のエンドウマメ

実エンドウは春から初夏にかけて収穫できる野菜です。庭での栽培もそれほど難しくなく、可愛らしい緑色のサヤが実ります。

もちろんスーパーでも、丸々とした緑色のエンドウマメが売られています。その緑色を見ると、豆ご飯を炊かなくては! と心が躍ります。

エンドウマメは、犬が食べても問題がない野菜とされています。生の粒のまま与えないこと、与えすぎないことに注意して、旬のエンドウマメを愛犬と一緒に楽しんではいかがでしょうか。

エンドウマメの種類

エンドウマメ(エンドウ)は、マメ科エンドウ属の植物で、成長度合いや品種によって、異なる名前で呼ばれています。

・サヤエンドウ
エンドウを若いうちに採り、サヤごと食べるもの。その中でも特に小ぶりなものは、「キヌサヤエンドウ」と呼ばれます。
・スナップエンドウ(スナックエンドウ)
グリンピースをサヤごと食べられるように品種改良したもの。肉厚で甘みが強いのが特徴です。
・実エンドウ(グリーンピース)
エンドウのサヤの中の豆をある程度大きくなるまで成長させ、完熟する前のやわらかい状態の時に収穫したものです。
愛犬と一緒にエンドウマメのメニュー

<豆ご飯>
<材料>
- お米 2合
- 実エンドウ(グリーンピース) 100gほど
<作り方>
1.お鍋に湯を沸かし、沸騰したら塩少々(犬が食べる場合、塩は少なめ)とエンドウマメを入れて、4〜5分茹でます。

2.エンドウマメが柔らかくなったら、火をとめてそのまま冷まします。
3.茹で汁とエンドウマメを分けます。

4.お米を研ぎ、茹で汁と水を合わせて2合炊きの通常の水の量になるよう調整して、炊飯器で炊きます。
5.ごはんが炊けたら、茹でたエンドウマメを混ぜます。
<エンドウマメの卵とじ>
<材料>
- 実エンドウ(グリーンピース) 50g
- 卵 1個
<作り方>
1.お鍋に水を適量入れて沸騰させ、エンドウマメを入れます。
2.柔らかくなったら、溶き卵を流し入れます。
3.煮汁が少なくなったら出来上がり。

飼い主さんが食べる場合は、別のお鍋に取り分けて、醤油、みりん、だしの素などで味付けをしてください。

いずれの場合も、エンドウマメは十分に柔らかくし、指で潰すなどしてから与えるなど、喉につまらせないように注意してくださいね。
注意! もふもふプッシュ
先日、新聞に気になる記事がありました。
「室内で飼うペットの思わぬ行動で火災が起きることがあると、製品評価技術基盤機構(NITE)が注意を呼びかけている」というものです。火災の原因は、犬がコンロの操作ボタンを押したために火がついて、周りの可燃物に燃え移って火災が発生したということ。こういった事故が増えているそうです。
ガスコンロの上に置かれたおいしいものにつられて、コンロの操作ボタンを押してしまう行動を、NITEは「もふもふプッシュ」と名付けています。犬や猫が、キッチンに自由に出入りできる状況だと、飼い主さんが調理しているところをいつも見ているということもあり、美味しそうな匂いはするし、ここから大好きなご飯は出てくるしで、コンロはとても興味がある、魅力的な場所と認識しているのでしょう。
我が家の愛犬あんは、お腹が空いている場合やお肉をジュージュー焼いている時は、コンロの下で待機していることがあります。調理している私のそばで、『早くください』というプレッシャーをかけてきます。でも、コンロやシンクに背伸びをして前足をかけることは、もう年齢的にもありません。ですから、もふもふプッシュは起きないと思っていますが、油断は禁物です。
ちょうど前足が届く大型もふもふや、よっぽどの食いしんぼうなもふもふ、まだまだ興味いっぱいの若いもふもふは、十分に気をつけてくださいね。
参考:朝日新聞(2024年4月26日)
Credit
写真&文 / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
- リンク
記事をシェアする
新着記事
-
園芸用品
【梅雨対策】雨で増えるバラの病気。プロも使う“土の処方箋”って?PR
近年、全国のバラ園や庭で発生が増えている「ベト病(べと病)」。葉に褐色の斑点が現れ、やがて落葉してしまう、バラにとって厄介な病気です。特に湿度が高まる梅雨時期は注意が必要。病気の連鎖を防ぐには、日々…
-
園芸用品
【初心者必見!】観葉植物が枯れる理由トップ5と枯らさないために今すぐできる新習慣PR
「また枯らしちゃうかも…」と不安が理由で観葉植物をあきらめていませんか? じつは、観葉植物がうまく育たないのには“よくある原因”があるんです。それさえ押さえて回避すれば、初心者でも元気に育てられます! …
-
観光ガーデン
【見頃到来】バラとアジサイの共演! 横浜イングリッシュガーデンで出会う初夏の限定絶景PR
全国各地にあるアジサイの名所とはひと味違うと評判の、神奈川県横浜市「横浜イングリッシュガーデン」。5月26日(月)~6月29日(日)は「アジサイ・フェスティバル」を開催! 洋風ガーデンには、大株に育ったゴージ…