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【DIYガーデン実例】アウトドア派必見! 東京都内のこだわりDIYガーデンをご案内

【DIYガーデン実例】アウトドア派必見! 東京都内のこだわりDIYガーデンをご案内

今回ご紹介するのは、東京都の武蔵小金井駅よりバスで10分ほどの閑静な住宅街にある、中庭ガーデンです。この庭の見どころは、何といっても見事な出来栄えのDIY作品の数々! シェードも、目隠しデザインフェンスも、テーブルも、すべてDIYというガーデンは、住まう人のこだわりを詰め込んだ夢の庭。アウトドア派の方々はもちろん、だれでも楽しめるガーデンとDIY作品を拝見します。キャンプ好きなら、アウトドアグッズや車のDIYも必見!

機能満載のDIYテーブルでアウトドアライフが楽しめる空間に

機能満載のDIYテーブルでアウトドアライフが楽しめる空間に

今回ご紹介する中庭は、間口2間(約360cm)、奥行き2間ほどの正方形。三方を壁に囲まれたアルコーブ(壁面の一部をくぼませた空間)状の中庭は、残る1辺が隣家に面しているため、DIYで作った横板張りのデザインウォールを取り付けて目隠しにすることで、敷地外の背景や視線が気にならない、落ち着いて安らげる空間を作っています。

移動も簡単なキャスター付きDIYテーブル。
移動も簡単なキャスター付きDIYテーブル。
テーブルの天板をたたむと収納スペースが。
テーブルの天板をたたむと収納スペースが。

ガーデンでパッと目を引くのは、ストライプの天板が印象的なテーブルです。木肌色とこげ茶色に仕上げられたこちらは、キャリーワゴンに設置したDIYテーブル。天板を折りたたむと、内部にはアウトドアグッズが収納されており機能満載。キャスター付きなので移動も簡単!

ダストボックスの蓋は100円ショップの「すのこ板」で制作。
ダストボックスの蓋は100円ショップの「すのこ板」で制作。
幅広の板と細い板を交互に並べたおしゃれなデザイン。
幅広の板と細い板を交互に並べたおしゃれなデザイン。

テーブルには、あると何かと便利なダストボックスも備え付けられています。このダストボックスもDIYで一工夫。横板張りの蓋を取り付けて、テーブルと調和させつつ、すっきりとした見た目に仕上げています。ご夫婦をモデルにウサギとクマをデザインしたキャラクターシールがアクセント。

奥様デザインの夫婦キャラクターシール。
奥様デザインの夫婦キャラクターシール。
LEDテープをジョイントラックのフレームに巻いて夕食のグランピングを楽しむ。
LEDテープをジョイントラックのフレームに巻いて、夕食などのグランピングも楽しめそう。

このキャリーワゴン内蔵のテーブルは、DIYのジョイントラックが取り付け可能。ラックにはスプーンやカップなどをかけられるようになっています。LEDテープを巻き付ければ、手軽にライトアップできて庭キャンも楽しめそう!!

飲み物用としてはもちろん、火にかけて料理も作れる多機能なシェラカップ。
飲み物用としてはもちろん、火にかけて料理も作れる多機能なシェラカップ。

通常、食事や飲み物にはお皿やコップ、鍋などいくつかの食器や調理器具が必要ですが、そんなちょっとした手間を解決してくれるのが、このシェラカップ(持ち手付きの金属製カップ)。料理や飲み物を入れて、お皿としてもコップとしても使え、さらに直接火にかけられるので調理器具としても役立つ万能ギア。波形の持ち手に合わせ、人差し指と薬指は前で、中指は手前にして持つと、量が多くてもしっかり握れて安定感抜群です。アウトドアライフを充実させてくれる必携アイテムですが、自宅で使ってもキャンプ気分を味わえること間違いなし!

DIYのデザインフェンスで隣家との目隠しを

隣家側はラティスフェンスに。フェンスの一部には、隣家の給湯器からの熱を防ぐ断熱材が仕込まれている。
隣家側はラティスフェンスに。フェンスの一部には、隣家の給湯器からの熱を防ぐ断熱材が仕込まれている。
花鉢を飾るための飾り棚。花に似合う愛らしい雰囲気の一角。
花鉢を置くための飾り棚。花に似合う愛らしい雰囲気の一角。

隣家との目隠しには、DIYでよく使われる1×4材(断面のサイズが19×89mmの木材)を使って手作りした目隠しフェンスを設置。DIYならではの雰囲気がある横板張りのフェンスは、花鉢を飾る棚を設け、より暮らしの中で使いやすくデザインしています。この棚は造作が難しい波形の板を使ったこだわりのデザイン。奥様のお気に入りの可愛らしいコーナーです。

文字にはアイアンペイントを施しレトロ感を表現。
文字にはアイアンペイントを施し、レトロ感を表現。

飾り棚の上に躍る「WEL★COME」の文字は、塗るだけで金属のような質感が出せるアイアンペイントで着彩。スポンジで叩いて塗ることで、経年変化のような程よい色ムラを演出しています。細部までこだわりがスゴイ!!

くつろぎやすいガーデンファニチャー。
くつろぎやすいガーデンファニチャー。

ガーデンには、身体を預けてくつろげるガーデンチェアと、足を乗せたり小テーブルとしても使えるオットマンも設えられています。こちらはDIYではありませんが、よく吟味されたイスは、座ってみるとなんとも心地よく、オットマンに足を乗せれば、さらにリラックスできる快適空間に。このオットマンは、本来は小さなイスですが、上面がしっかりしているので、ローテーブルのように小物やカップを置くのにも便利です。

アウトドア&DIYスペースとなる薪置き場

薪置き場の上にもテーブルを設置。
薪置き場の上にもテーブルを設置。

中庭の一角にはテーブルを取り付けた薪置き場が。テーブルには照明と、湯沸かし器がセットされたバイオストーブが置いてあります。このバイオストーブは、手元を照らせるライト付きで、燃料は小枝でもOK、なおかつ発電もできる優れモノ! キャンプにも非常時の備えにも使えると入手したそうです。薪置き場のテーブルは、普段はDIYの作業台。テーブルの後ろには、DIYで使うスタイロフォームが目に付かないように収納されていました。

手動折り畳みのシェードもDIYで

手動折り畳みのシェードもDIYで
手動で開け閉めができるシェード。
手動で開け閉めができるシェード。

ガーデンの上には、日差しやちょっとした風雨を遮るシェードが取り付けられています。なんと、このシェードもDIY作品の1つ。DIYで作られた手動シェードは初めて見ましたが、鉄パイプの表面を合成樹脂でコーティングしたイレクターパイプを使った2段のフレームで構成されており、強度抜群で、シェードの波形によって雨水が溜まることなく流せる工夫がされています。じつは、この庭の施主様は建築設計事務所の所長さんなのですが、知識と技術を活かしたつくりは、さすが!

樹木マークの飾り付き。
樹木マークの飾り付き。

シェードシートの角には樹木の飾りがついていました。ワンポイントのデコレーションが可愛らしいですね。

ペットのためのDIY「ニャ~のトイレハウス」

足跡マークが可愛い愛猫のトイレハウス。
足跡マークが可愛い愛猫のトイレハウス。
扉を開けるとトイレが。普段は見せない収納。
扉を開けるとトイレが。普段は見せない収納。

施主様のご厚意で、住宅のインテリアも見せていただくことに。お部屋の中にもアイデアとデザインが光るDIY作品が目白押しです。リビングに設置されていた愛猫のトイレハウスは、一見キャビネットのように見えますが、こちらもDIYで作ったもの。奥の扉を開けるとトイレが据え付けられていて、写真左側の出入り口からトイレに向かうまでの通路は猫砂落としになっていました。デザインの可愛いアクセントである足跡マークは穴抜きされていて、ハウスの中から室内を眺められるようになっています。

愛猫のレオナとミーナ。
愛猫のレオナとミーナ。

DIYデコレーションでトイレも素敵な空間に

猫たちが遊ぶステッカーが可愛い。
猫たちが遊ぶステッカーが可愛い。
よく見ると、カーテンレールにも猫モチーフの飾りが。
よく見ると、カーテンレールにも猫モチーフの飾りが。

トイレの収納棚は、下部はレースのカーテンを掛けたトイレットペーパー置き場、上部はプリザーブドフラワーとランプシェードの飾り棚になっていて、壁には猫のシルエットのステッカーが貼られています。トイレットペーパー置き場は、たっぷり24ロールが収納でき、非常時用のストックスペースも兼ねています。カーテンにも猫の飾りがついています。

100円ショップの額縁2枚で作ったコンセントケース。なんと取手も100円ショップのレジンで作った肉球モチーフです。
100円ショップの額縁2枚で作ったコンセントケース。なんと取手も100円ショップのレジンで作った肉球モチーフです。
100円ショップの額縁2枚で作ったコンセントケース。なんと取っ手も100円ショップのレジンで作った肉球モチーフです。

ここで驚いたのは、飾られた小さな額縁。じつは、この額縁は100円ショップで販売されている商品を使って手作りしたコンセントケースなのです! 額縁の絵にも、黒猫や白猫たちが登場。隅々まで猫愛にあふれた“ニャー三昧”の素敵な空間ですね。

落ち着きとやすらぎの夜景の庭

落ち着きとやすらぎの夜景の庭

日が落ち始めると、中庭もナイトシーンの装いに。シェードとフェンスに取り付けられた、少しレトロな雰囲気の照明に照らされて、リラックスタイムにぴったりの程よい明るさです。横板張りの目隠しフェンスに、植栽と鉢物のグリーンが、ナチュラルに馴染みます。

三方を壁に、そして隣家の玄関からの視線を遮る目隠しフェンスによって四方が囲まれた中庭は、落ち着きと安らぎが生まれます。さらに、できるだけガーデンテーブルに収納できる部分を作るなどの工夫をすることで、ごたごたしないすっきりしたデザインのガーデンになりました。

車もDIYリフォームでアウトドア仕様に!

ブラウンのルノー カングーをDIYでリフォーム。
ブラウンのルノー カングーをDIYでリフォーム。

中庭ガーデンに登場するアウトドアグッズを見ても分かるとおり、施主様はアウトドア派。よくキャンプに出掛けるだけでなく、車の内部もDIYでライフスタイルに合わせたアウトドア仕様にリフォームしています。

上部は愛猫のゲージ、下部は収納スペースに。
上部は愛猫のゲージ、下部は収納スペースに。
キャンプギア用モールシステム。
キャンプギア用モールシステム。
バックボードにも猫デザインのシートが。
バックボードにも猫デザインのシートが。

車内にはお出かけペットゲージスペースが設けられています。この車のリアゲートは両開きドアで、ここにキャンプギアを格納するためのモールシステムと、猫デザインの可愛らしいシート張りバックボードをDIYで取り付けました。モールシステムとは、等間隔で縫いつけられた丈夫なベルトにギアを取り付けるシステムのことで、さまざまな形のアイテムを自由に収納することができます。

収納スペースに隠された引き出し式のテーブルとカップホルダー。補強支柱が付いているので、重量物もOK!
収納スペースに隠された引き出し式のテーブルとカップホルダー。補強支柱が付いているので、重量物もOK!
テーブルは流し台としても活用可能。
テーブルは流し台としても活用可能。

リアスペースの下部には、引き出し式のテーブルと物入れが作られています。このスペースは、キャンプなどの際には水栓・シンク・排水用タンクのユニットが設置できるキッチン流し台セットにも変身。じつはこのユニットも、100円ショップアイテムで手作り。収納ボックスを2段重ね、下段が排水槽となる仕組みです。

自分のスタイルにぴったり合わせられるDIYリフォームならではの、アウトドアアクティビティーに使いやすいシステムですね。

折り畳みテーブルの下にはキッチン道具収納ボックスを格納。後部座席には芝畳マットを敷いてくつろぎ空間に。
折り畳みテーブルの下にはキッチン道具収納ボックスを格納。後部座席には芝畳マットを敷いてくつろぎ空間に。
センターコンソールにセットしたDIYドリンクホルダーは取り出しても使用可能。使用時以外は蓋もできる。
センターコンソールにセットしたDIYドリンクホルダーは取り出しても使用可能。使用時以外は蓋もできる。

後部座席には折り畳みテーブル、運転席脇にはガムやドリンク置き場となるホルダーがあるのですが、これもDIY作品。後部座席と助手席部分にはスタイロフォームを人工芝で覆った畳が敷かれ、身体を伸ばして休めるベッド代わりになります。なんと、折り畳みテーブルもベッドに変身するそうです!

DIYで作ったギミック満載のこの車は、ご夫婦2人と猫たちの車中泊や避難用にと作り上げたそう。実際に、外気温がマイナス1℃の環境での車中泊も体験済みだといいます。

人工芝仕上げの畳をベッドに。畳は友人の畳屋さんの製品。
人工芝仕上げの畳をベッドに。畳は友人の畳屋さんの製品。
ベッド

こだわりを詰め込んだDIYで、見ているだけでもワクワクする素敵なガーデンや車が出来上がります。「狭いところにも、こんな収納ができてしまうとは!」という驚きがいっぱいのDIYアイデアの数々。キャンプ道具の収納に困っている方、DIY好きの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

DIYデザイン&造作:小川秀二(株式会社エニシ建築設計事務所・東京都杉並区阿佐谷南)

RGC

秋冬のおすすめガーデニングアイテム

GARDEN STORY Series 庭そうじバッグ (ちりとり型)

GARDEN STORY Series 庭そうじバッグ (ちりとり型)

枯れ葉、雑草、花がら、樹木の剪定枝など、庭のお手入れ時に出るゴミを一気にまとめられる大容量バッグ。縦置きでも横置きでも自立し、横置きではちりとりのようにゴミを簡単に集めることができます。薄くたためて収納にも便利です。

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