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都立公園を舞台にした画期的コンテスト「第1回 東京パークガーデンアワード 代々木公園」1年の結果

都立公園を舞台にした画期的コンテスト「第1回 東京パークガーデンアワード 代々木公園」1年の結果

2022年8月の参加者募集からスタートし、12月の作庭を経て2023年11月まで都立代々木公園で無料公開されて話題を集めた「第1回 東京パークガーデンアワード」。11月のファイナル審査が終了し、5名のガーデナーに各賞が授与されました。1年かけて行われた画期的コンテストの成長の経過や活躍した植物紹介とともに、授賞式で審査員から伝えられた講評と受賞ガーデナーのコメントをご紹介します。

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3回の審査を経て「第1回東京パークガーデンアワード」授賞式開催

コンテスト会場となった東京・渋谷区「都立代々木公園」7月の様子。

植え込みから約1年間、土壌の状態、施肥、植物の成長の過程等、総合的に審査された今回のコンテスト。判定のタイミングは、春の見ごろの観賞性を見る4月の「ショーアップ審査」と、梅雨を経て猛暑に向けて植栽と耐久性を見る7月の「サステナブル審査」、そして秋の見ごろの観賞性と年間の管理状況を見る11月上旬の「ファイナル審査」の全3回。継続的に健やかな状態が維持できているかが求められました。

3回行われた審査の様子。審査員/福岡孝則さん(東京農業大学地域環境科学部准教授)、正木覚さん(環境デザイナー・まちなか緑化士養成講座講師)、吉谷桂子さん(ガーデンデザイナー)、佐々木珠さん(東京都建設局公園緑地部長)、植村敦子さん(公益財団法人東京都公園協会常務理事)
2023年11月26日、東京都内にて行われた授賞式にて。受賞の皆さん。

グランプリ 
Garden Sensuous ガーデン センシュアス
GreenPlace 山越健造さん 高橋三和子さん

審査員講評

審査委員長 福岡孝則さん(東京農業大学地域環境科学部准教授)

緩やかなアンジュレーションと植栽との基本構成がしっかりしていて、年間を通して安心して見ていられるガーデンでした。厳しい夏を超えてなお目立ったダメージも少なく、全体としては自然風のガーデンである中で植栽配置が季節ごとにきちんと秩序を保ち、公共のガーデンにおける理想の新しい庭を見ているようでした。

緑の質感と色のグラデーションが印象的で、エッジの曲線を活かした公園風景との一体感・透明感の作り方にも技術の高さを感じます。コンセプトの通り、来園者の感覚に優しく、静かに訴えかけるガーデンが見事に表現されていました。

コンテストを終えて受賞者のコメント

GreenPlace 山越健造さん

今回のテーマが「持続可能なロングライフ、ローメンテナンス」ということで、植物の組み合わせだけではなく、公園というパブリックスペースの植栽スペースとして、あるいは風景や環境としてもデザイン、計画されていることが私たちのガーデンの特徴の一つでした。それを季節の移り変わりのなかで表現するために、プランの実践やメンテナンスを一年間通してできたことはとても貴重な経験となりました。

メンテナンスに関しても、テーマにある必要最低限で的確に行う必要があり、暑かった夏などいろいろな条件に臨機応変に対応できることが求められていました。 そこは、高橋さんのガーデナーとしての高い技術や経験、的確な判断が僕たちのガーデンには必要不可欠でした。最後にこのガーデンを見に来てくれた方々、関係者の方々、審査員の皆さん、施工に参加して下さったみなさんに、心から感謝申し上げます。

GreenPlace 高橋三和子さん

今回は代々木公園という公共の場所に、長期間のメンテナンスを含めた宿根草中心の庭をつくるという画期的で新たな試みの第1回目に関わることができて、とても貴重な経験になりました。今回のアワードを企画、実行していただいた主催者、関係者の皆様に感謝いたします。

今年は特に夏が非常に暑くて過酷でいろいろな課題に直面しましたが、それを現場みんなで対応したことは良い経験となったと思います。今回の経験を活かし今後も、サステナブルでエシカルな庭づくりを通して、これらの課題に取り組んでいきたいと思います。準備期間の短い中最後までやり通すことができたのは、たくさんの仲間たちの協力のおかげです。本当にありがとうございました。

作庭者による1年の振り返り

左/3月:まだまだ寂しい植栽に、シラー・シビリカなど春咲き球根が彩りをプラス。
右/4月:自然素材で作ったバグホテルが、緑の明るい植栽の中でオブジェとしても活躍。

左/5月:植物に高低差ができ、植栽にリズムが生まれてきた。バグハウスは満室に。
右/6月:ピンクやパープルを基調に、白花を加えたやさしいカラースキーム。

左/7月:白い小花のカラミンサが、ルドベキアやヘリオプシスなど黄色系の花を軽やかにつなぎ、植栽に一体感をもたらしている。
右/9月:猛暑によるダメージを回避でき、順調に秋に突入できた。

左/10月:リアトリスやガイラルディアなどのシードヘッドなどが織り成す、深みのあるカラースキーム。
右/11月:カラミンサやガウラの白花、イトススキやペニセタムの穂が花壇全体にエアリーな雰囲気を与えた晩秋。

頼もしかったプランツ

左/カラミンサ・ネペトイデス
花期が長いうえ、小花は主張が強くなく周囲となじみやすいので、長期間空間をうまくつなぐベースとなってくれる。

中/ガイラルディア‘グレープセンセーション’
6~10月下旬までと花期が長く、夏の暑さに強い。花付きも良く、花色で強いインパクトを出せる。

右/ルドベキア‘ゴールドストラム’
7~10月と花期が長く夏の暑さに強い。秋は紅葉してシードヘッドもしっかり残る。

準グランプリ 
Layered Beauty レイヤード・ビューティ
鈴木 学さん

審査員講評

審査員 正木 覚さん(環境デザイナー・まちなか緑化士養成講座 講師)

一年中見どころの絶えないガーデンで、スタートから全力投球でのパフォーマンスに感服させられました。特に春、夏は、植物の色や質感の重厚なレイヤーが圧巻の美しさを作り出していました。
確かな技術のもと引き出された多種の植物のパフォーマンスを間近で見ることができ、プロのガーデナーにとっても、今年のような酷暑にどの植物が効果的に、美しく、サスナブルに生きていけるのかを学ばせてくれる素晴らしいチャンスとなりました。
思わず写真を撮りたくなる風景が四季折々に作られ、人々を惹きつける“植物の力”を再認識できるガーデンであったと感じます。

コンテストを終えて受賞者のコメント

鈴木 学さん

宿根草生産者として提案したいこと、試してみたいこと(植物や組み合わせなど)がたくさんあり、思い切って応募しました。
コンテストの終わりを迎えるにあたって、シーズンの最後まで完走できたことに(大きなダメージを与えることなく夏越しができ、秋の景色を作ることができたことに)ほっとしています。春先は球根をたくさん植えたこともあり、華やかなガーデンになりました。そこから5月までの球根花から宿根草の開花へのリレーは、計画どおりの順番ではなかったものの、自分が予想していたものを上回るすばらしい景色を見ることができました。

夏場は、過繁茂をコントロールしつつ、乾燥対策と植物の体力低下に気を配りました。デザインをする上でも、最後の秋に咲く植物を最初に決めて、そこにどう着地させるかということを考えてきたのでここが山場でした。生産者としての経験を生かすことができたと思っています。一方、植物の詰めすぎによる過繁茂、初めて使った植物がうまく育たなかったり、逆に大きくなり過ぎたりといった失敗からの学びもたくさんありました。多くの人に手伝っていただき、一人ではできなかったこの経験を、今後、持続可能な植栽や美しい公園環境づくりに貢献できればと思っています。

作庭者による1年の振り返り

左/2月27日:球根が早くも芽吹いてきています。
右/4月2日:チューリップが咲き始めて一気に華やかになりました。しかし、暖かかったせいか、順番には咲かずにまとめて開花してしまいました。

左/4月17日:チューリップが終わり、アリウムが咲き始めました。多品種を入れたおかげで、このあと5月いっぱいまでアリウムを楽しむことができました。
右/4月22日:アリウムに続いて、宿根草も咲き始めました。セリ科のアンスリスクスの白い花が風にゆれる姿が、いい雰囲気を作っていました。

左/5月16日:花壇手前の部分では、サルビア‘カラドンナ’の紫とゲウム‘トータリータンジェリン’のオレンジの組み合わせが狙い通りに咲いて、とても嬉しかったです。
右/6月1日:花壇手前部分のアキレア(ミックス)と、ラークスパー。この頃から、手前部分が過繁茂により、少しごちゃごちゃした感じになり、剪定での整えに気を配るようにしました。

左/6月1日:ガーデン前面からは見えない部分ですが、後方からの見た目にも気を配りました。ハナミズキの日陰を生かしたシェードのコーナーは、メンテナンスをあまりすることなく、安定した美しさを保っていました。
左/7月28日:アガスターシェ‘ブルーフォーチュン’とユーパトリウム‘レッドドワーフ’。花壇後方の背の高い宿根草が大きくなり、ガーデン全体の形ができあがってきました。7月は乾燥がひどく、下葉の枯れ上がるものもありましたが、なんとか乗り切りました。

11月6日:最終審査直前の様子。グラスの濃い赤い葉やノコンギクの紫で、全体的に深い色味を出せることができました。背の高い大株はユーパトリウム‘羽衣’が紅葉は間に合わなかったですが、ちょうど審査のタイミングで開花時期になりました。

頼もしかったプランツ

左/アガスターシェ‘ブルーフォーチュン’ 
6~10月中旬まで、花が少なくなる時期に咲き続けてガーデンを支えてくれた植物です。他のアガスターシェよりも茎が太く大きな株になり、また、蜜源植物として多くの蝶や蜂を呼び寄せてもくれました。

右/ノコンギク‘夕映’(ゆうばえ)
シーズンの最後を締めくくる、最後に咲いた花です。ノコンギクは日本のアスターで、今年の暑さも余裕で耐えてくれました。ノコンギクは病害虫もつきにくい丈夫なものが多いですが、その中でも、手前のグラスの銅葉に負けないはっきりした花色の品種‘夕映’をチョイスしました。

審査員特別賞 
Changing Park Garden ~変わりゆく時・四季・時代とともに~
畑や かとうふぁーむ 渡部陽子さん

審査員講評

審査員 吉谷桂子さん(ガーデンデザイナー)

エントランスを飾るに相応しい、華やかなガーデンでした。色・質感がバリエーションに富んでいて、園路の際いっぱいまで活用した伸びやかな造形が公園の景色に調和すると共に、他にはない個性となっていました。
慣れない東京の環境、遠方からの参加という厳しい条件の中で手入れのタイミングを逃してしまった時期も見うけられましたが、ローメンテナンスのもと最終審査の頃にはしっかりと再生させた手腕も見事で、秋には大きく育った宿根草の魅力や存在感が抜きん出ていました。年間を通じて、宿根草の豊かな表情の変化を見せてくれました。

コンテストを終えて受賞者のコメント

畑や かとうふぁーむ 渡部陽子さん

新潟からの参加ということでドキドキでしたが、宿根草と球根草花がつくる四季の移ろいを見せるガーデンづくりということで、ワクワク楽しみながら参加いたしました。今回は遠方ならではの苦労がありました。春はとても美しい花のリレーが見られたのですが、そのあと大雨が降ったり、新潟との生育状度合が全く違ったりしたことで、大きく育ちすぎた株はバタバタと倒れて大ピンチに。そこで気持ちを取り直して「秋にどう見せるか」ということに焦点を当て、生産者だからこその思い切った切り戻しを行いました。おかげで、秋に植物の個性が光るガーデンに立て直すことができました。

今回は、新しいたくさんの方々との出会いが私の財産となりました。代表デザイナーは私となっておりますが、賞を頂けたのは、チーム「かとうふぁーむ」みんなのおかげだと思います。この経験を活かして地元新潟でも宿根草の魅力を伝え、広めていきたいと思います。この度はありがとうございました。

作庭者による1年の振り返り

左/2022年12月28日:植栽。
右/2023年4月12日:アネモネが華やかに咲く、春ガーデン。

左/5月5日:5月初旬の宿根草が咲き誇る美しいガーデン。
右/6月30日:大きく育った植物が倒れてしまった!

左/10月30日:秋の花(ペルシカリアやサルビア)とグラス類がとても美しい。
右/10月30日:カラーリーフが鮮やかに彩る、秋のガーデン。

頼もしかったプランツ

左/サルビア‘ミスティックスパイヤーズ’
美しいブルーの花と明るい緑の葉色が特徴。晩春から晩秋まで咲き続け花期が長く、秋に花色に深みが増しいっそう美しくなり、ガーデンを彩り続けました。

右/エリムス・アレナリウス
美しい光沢あるブルーの葉が特徴で、カラーリーフとして優秀。ガーデンに変化を与え、他の草花を引き立てました。

入賞
TOKYO NEO TROPIC トウキョウ ネオ トロピック
西武造園 永江晴子さん

審査員講評

審査員 佐々木 珠さん(東京都建設局公園緑地部長)

明確なコンセプトのもと、他にはない珍しい植物を存分に満喫する楽しみを来園者に提供してくれました。熱帯植物の彫刻的な美しさが、高低差のある植栽配置やレイズドベッドへの寄せ植えの手法でより引き立ち、ディテールを鑑賞する楽しさや芸術性を感じながらガーデンを見ることができました。

バイオネストの活用をはじめ年間を通じてのローメンテナンス、また、熱帯植物を公園のガーデンに取り入れるという実験的な視点で挑んだ点も評価が高く、今後、気候変動への対応が益々求められる中で、植栽デザインの一つの解答になり得ると感じています。

コンテストを終えて受賞者のコメント

西武造園 永江晴子さん

冬の施工から始まり、本当に芽が出るのかのドキドキの春。そしてゲリラ豪雨におびえながらも作業をした猛暑。植物も私たち人間も心からほっとした秋。四季を通じて大変贅沢で貴重な時間を過ごすことができました。

今年の夏は大変厳しい暑さでしたが、今後さらなる厳しい夏が待っていると思います。今回のテーマであるロングライフ・ローメンテナンスのガーデンは、今まで以上に必要とされるガーデンになっていくと思います。今回のコンテストを起爆剤として、多様なスタイルのローメンテナンスのガーデンが日本各地に広がっていくことを楽しみに、私たちもこれからさまざまなガーデンづくりに関っていきたいと思います。1年間どうもありがとうございました。

作庭者による1年の振り返り

左/3月3日:植物が動き出した頃まだ景色にはなっていない時期。
右/4月25日:植物が一斉に成長を始めたころ。これ以降日々景色が変わっていく。

左/4月25日:エンセテの葉が展開しはじめたが、まだ他の植物と同等サイズだった。
右/5月5日:春の花と初夏の花が入れ替わっていく。

左/9月7日:ひと月強で立派に育ち、猛暑でも存在感を出していた。
右/9月15日:公園にあるオリーブの木陰のおかげで、ユーフォルビアは越夏ができた。

左/10月24日:猛暑を超え、傷んだ植物も回復し、秋から冬へ向かう。
右/10月24日:西日に当たり、立体感を出している。

【バイオネスト】

左/施工直後はまだメンテナンスで発生するものが少なかったので公園の落ち葉を入れた。
中/発生くずを入れておくと、仲間がどんなメンテナンスをしたかくずの様子で分かるという気づきがあった。
左/定期的に天地返しをして発酵促進をさせた。ミミズがよく育っていた。

頼もしかったプランツ

左/エンセテ
夕暮れの光に美しく浮かび上がる姿が印象的で、この庭のアイコン的な存在感を放つことができた。

右/アロエ
東京の路地裏で放置されながら力強く根付き、生きる姿を荒々しく表現することができる。

入賞
HARAJUKU 球ガーデン
平間淳子さん

審査員講評

審査員 植村敦子さん(公益財団法人東京都公園協会 常務理事)

タイトル通り、それぞれの季節に浮き上がる球状の花・植物が魅力的な、非常にビジュアルなガーデンでした。色調が統一された植栽は可愛らしさとシックさを両立しており、洗練されたお洒落さと、オリンピック記念宿舎を背景にした際のフォトジェニックさが特に際立ち、HARAJUKUという場所にマッチしています。

ディテールにセンスの光る植栽デザインが垣間見えると共に、一般の庭づくりでも参考になる部分が多く見られた点も来園者に喜ばれたと評価します。デザイナーの世界観が十分に表現され、その温かな想いや愛情が伝わってくるガーデンでした。

コンテストを終えて受賞者のコメント

平間淳子さん

このたびは、皆さんのような素晴らしい方々と一緒に1年ガーデンをつくる機会をいただきまして、本当にありがとうございました。まだガーデナーとして駆け出しの私にとって学びしかない1年となり、本当に楽しかったです。今回は個人での参加でしたので、周りの方々(入賞者や参加者)に本当に助けられました。植え方やメンテンスのコツなどを教えて下さるなど、惜しみなくご自身の知識を私に伝授していただきました。

「植物は自ら要望を語ることをできない」ということを良くして知っている皆さんだから、植物の気持ちを私に伝えてくれたのだと思います。私も皆さんのような優しいガーデナーになりたいなと思いました。駆け出しガーデナーとしてこれ以上ない素晴らしい経験をさせて頂き、本当に充実した素晴らしい1年となりました。どうもありがとうございました。

作庭者による1年の振り返り

左/12月9日:球ガーデンの目玉となるアリウムの球根だけを配置した。
右/4月17日:春の審査の頃。まだほぼ何も見せ場のない少し寂しいガーデン。

左/5月6日:揃って咲き始め。ホルデューム・ジュバタムが美しい。
右/5月11日:組み合わせが素晴らしくうまくいったポイント。ペンステモン‘ハスカーレッド’のいい仕事。

左/5月16日:知人が撮ってくださった素晴らしい1枚!感動&感謝!!
右/6月30日:夏の花がモリモリに。色彩計画がバッチリ決まっているポイント。

左/10月12日:秋のダリア。切り戻しもうまくいき、夏も乗り越えしっかり咲いてくれた。
右/10月23日:ミューレンベルギアの中に浮かび上がるダリア。秋色が美しい。

左/10月30日:一番後ろに配置したサルビア‘アズレア’が手前のダリアをうまく引き立てた。‘アズレア’の切り戻しもまあまあうまくいった。70点。
右/11月6日:メンテナンス最終日。次の日の最終審査に合わせて最後のクジャクアスターが一斉に開花!! えらい!

頼もしかったプランツ

左/サルビア‘アズレア’
青い花の中でも絶妙な空色が美しい。こちらも様子を見ながら3、4度切り戻ししても丈夫に育つ。個人的に青い花が好き。

右/ガウラ
真夏に大きく一回切り戻しをして、秋も綺麗に咲いた。その強い性質とは裏腹に風に揺れる儚げな表情が美しい。花壇の名脇役。

「第1回 東京パークガーデンアワード」1年の振り返りがオンラインで配信されました

授賞式の後、ガーデンデザイナーで審査員である吉谷桂子さんと5名の受賞者によるオンラインセミナーが開催され、代々木公園に作られたガーデンの1年が語られました。

趣味の園芸オンラインセミナー「美しき"サステナブル"を求めて」
宿根草等で作るガーデンのノウハウ

【内容】
入賞ガーデンの5つの個性……各入賞ガーデンデザイナーによる、今回の作品(ガーデン)紹介。
ガーデン「the cloud」……吉谷さん作のモデルガーデン「the cloud」の写真を見ながら美しいナチュラリスティックガーデンの作り方を吉谷さんに学ぶ。
植物選び……コンテストガーデンで用いられた、「丈夫で扱いやすい」植物を具体的な理由と併せて紹介。
デザイン……今回のこだわったデザイン、一見では伺い知れない創意工夫を紹介。
メンテナンス……この1年間に剪定、施肥など、力を入れたり功を奏した手入れを紹介。
キーワードは?……今回、入賞者と吉谷さんが感じた「コンテストの意義」「ナチュラリスティックガーデンづくりを作るには」のコメントから、成功するガーデンづくりのカギを探る。

*約3時間に渡るこのセミナーのアーカイブ公開は終了いたしました。

「第2回 東京パークガーデンアワード 神代植物園」12月の作庭完了

代々木公園での第1回開催に続き、第2回のコンテストの舞台は、都立神代植物公園正門手前プロムナード[無料区域](調布市深大寺)。コンテストのテーマは「武蔵野の“くさはら”」です。2023年12月上旬には、5名の入賞者により作庭が完了しました。
第2回開催のコンテストの月々の様子はこちらをご覧ください。

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