ガーデンの主役となるのは、もちろん美しい花々を咲かせる植物。それに加えて、ガーデンにオーナメントを取り入れると、デザインの幅も広がり、よりストーリー性のあるガーデンをつくることができます。実際のガーデンを例にとって、ガーデンオーナメントについて見ていきましょう。
撮影場所:白馬コルチナ・イングリッシュガーデン

珍しい異国の果物の籠盛りは、訪れる人への歓迎の意を込めて。

草陰の中に休む愛らしい小鹿。もちろん、生きている鹿ではありません。このように、彫刻や鉢など装飾のためにガーデンの中に置かれる置物のことを総称して、ガーデンオーナメントと呼びます。オーナメントを効果的に取り入れることで、ガーデンの中にストーリーをつくり出したり、フォーカルポイントとして演出の幅を広げたり、訪れる人への気持ちを表したりすることができます。小型のオーナメントは設置場所を移動できるので、季節に合わせて置き場所を変え、好みに合わせて庭を模様替えすることができるのも大きな魅力です。

ガーデンオーナメントで最もポピュラーなタイプの一つが、動物を模したもの。ウサギやハリネズミなどの小さなモチーフは、ガーデンに愛らしさをプラスしてくれます。ガーデンの入り口に獅子や鷲などの彫刻を飾れば、ガーデンの守護神に。もともと欧米では邪悪なものからの監視役(魔除け)として扱われていたガーゴイルの像も、ガーデンによく取り入れられています。

オーナメントとして扱われるのは、動物モチーフだけではありません。日時計は光の美しさを感じるガーデンで存在感を放つオーナメント。写真のような石製のほか、アイアン製も重厚感があり、人気があります。同様に、小鳥たちが集い遊ぶバードバスや噴水も、野鳥が遊びに来るガーデンでは好まれるアイテムです。

大きなパイナップルのスタチューは、インパクト抜群。昔、ヨーロッパでは、パイナップルをはじめとする南国の果物は高級品だったため、お客様をもてなす気持ちを込めて、オーナメントのモチーフにもよく登場します。また、台座の上にオーナメントを置き、目線の高さを合わせることで、オーナメントの存在感が増してフォーカルポイントとしての効果を上げています。

 

ここまで紹介したような大きなオーナメントのほか、ウェルカムボードや小さな置物もガーデンのアクセントとして効果あり。ベランダガーデンやインドアガーデンでも、オーナメントを飾ってみるとオリジナリティーのあるガーデン演出をすることができます。

一つ置くだけでも、お庭の表情をガラリと変えることが可能なオーナメント。上手に取り入れることで、今までとは全く違う景色をつくり出すこともできます。訪れる人への歓迎の意味や、ガーデンのシンボルとして、ガーデンオーナメントを取り入れてみませんか? ひょっとしたら、あなたも知らなかった庭の新しい顔に出合えるかもしれません。