スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中! 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)発売中!
3and garden
スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中! 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)発売中!
3and gardenの記事
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花と緑

白と赤のバイカラー! 身近なこの野草の名前は?【Let’s Try! 植物クイズ】
白と赤のバイカラーがおしゃれな小花 白い花の中央が赤く染まる可憐な小花。日本の山野に自生し、山野から土手、道端、公園などの街中まで幅広く見られる身近な野草で、7~9月の夏から初秋にかけて花を咲かせます。花は長く1cmほどの漏斗形で、花弁・花冠は白く、内面中心が紅色。中心には糸くずのような2本の花柱が伸びています。花冠は切り込みが入って5裂し、花の内側には細かい腺毛が密生しています。花弁が広がるタイプや反り返るタイプ、赤い部分の大小など、花には個体差があります。 もう少し離れて花の様子を見てみましょう。 tamu1500/Shutterstock.com つる性で、他の植物や構造物などに絡みつくように伸びていきます。つるの巻き方は左巻き。葉の付け根から短い花序を出し、複数輪の花をまばらに咲かせます。 Thebubby/Shutterstock.com 葉は細長い卵形で先が尖り、対生します。つるの長さは3~5m、環境によっては10mにも達します。茎葉を傷つけると特徴的な臭気を発します。 tamu1500/Shutterstock.com さて、この野草はなんでしょう? 正解は… ↓ ↓ ↓ ↓ ヘクソカズラ Kazu Inoue/Shutterstock.com ヘクソカズラの基本データ 学名:Paederia scandens科名:アカネ科属名:ヘクソカズラ属原産地:東アジア和名:ヘクソカズラ(屁糞葛)別名:ヤイトバナ(灸花)、サオトメカズラ(早乙女葛)など英名:Skunkvine、Stinkvine、Chinese Fever Vineなど形態:つる性多年草草丈:3~5m ヘクソカズラは北海道から沖縄まで日本全国で見られるアカネ科のつる性多年草。原産地は日本を含む東アジアで、日当たりのよい薮や草むら、道端、土手、公園などでごく普通に見られます。落葉性で、春~初夏にかけて芽を出し、夏~秋にかけて開花し結実、冬に枯れるという生育サイクルで、開花のピークは7~9月、10~12月に光沢のある飴色の果実が熟します。枯れて乾燥すると匂いが気にならなくなるため、つると果実をクリスマスリースなどに利用することもあります。 フェンスに絡んだヘクソカズラにつく実。Honki Kumanyan/Shutterstock.com Moment Capsule/Shutterstock.com ヘクソカズラのつるは基部が木質化し、周囲の草木やものに絡みつきながら伸びていきます。つるは左巻きで、根元から見れば反時計回りに巻き付きます。このつるは丈夫で、手で引っ張ったくらいでは簡単には切れません。生育旺盛で、すぐに周囲に広がってしまうため、厄介な雑草としても知られています。 つるや葉の裏面には、まばらに毛が生えています。葉柄の基部には托葉があり、葉腋から短い集散花序を出して花を咲かせます。花後につく果実は5mmほどの球形で、緑色から熟すと飴色になります。 liu yu shan /Shutterstock.com ヘクソカズラは「鶏屎藤(けいしとう)」という生薬名もあり、薬用としても利用されます。薬効や使用方法はさまざまで、一例として果実のしぼり汁はしもやけやあかぎれに、全草を煎じれば風邪や婦人病に、根を煎じれば下痢止めに、葉や花のしぼり汁は虫刺されに効果があるとされています。 tamu1500/Shutterstock.com ヘクソカズラの花言葉は「人嫌い」「誤解を解きたい」「意外性のある」など。全草に人を寄せ付けないような独特の臭気があること、またその匂いとは裏腹に愛らしい花を咲かせることのギャップが由来となっています。 ヘクソカズラという名前 SAI A.D.A/Shutterstock.com ヘクソカズラ(屁糞葛)という不憫な名前は、茎葉を傷つけると悪臭がすることが由来。とはいえ、そっと近づいてみても特に匂いが気になることはなく、葉をもんだり茎葉を刈りはらったりすると独特の匂いが立ちます。これは細胞が壊れた際に発生するメチルメルカプタン(別名:メタンチオール)という成分のため。害虫から身を守る役割を持っているとされています。英名の「Skunkvine(スカンクのつる草)」「Stinkvine(臭いつる草)」も匂いに由来する名前ですね。学名のPaederia scandensの「paederia」もラテン語で悪臭を意味する「paidor」が語源なのだそう。万葉集でも「屎葛(くそかずら)」の名で次の1首が登場します。 「そう莢(けふ)に 延(は)ひおぼとれる 屎葛(くそかずら) 絶ゆることなく 宮仕へせむ」 高宮王 歌意:トゲのあるサイカチ(そう莢)にも絡まって伸びるへクソカズラのように、いつまでも宮仕えをしたい。 liu yu shan/Shutterstock.com ほかに、中央が紅紫色になる花をお灸の痕に、または花を伏せて置いた様子をお灸に見立ててヤイトバナ(灸花)、田植えをする早乙女が被る花笠を連想させることからサオトメカズラやサオトメバナなどの可憐な別名でも呼ばれています。花自体は可憐で愛らしいので、夏の季語として俳句に詠まれることなども多くあります。 クイズ一覧はこちら!
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ガーデニング

【チャドクガ警告】成虫を見たら要注意! 7月下旬から始まる「第2波」を防ぐ庭の対策
庭木や生け垣のケムシ(第2波)にご用心 集団行動中のチャドクガの幼虫。 夏本番を迎えるこの季節、庭の生け垣や庭木の葉の上に黒い点々(フン)が落ちていたり、食害された葉があったり、ケムシが固まってくっついていたら要注意です。それは間もなく発生する、チャドクガの幼虫(第2波)かもしれません。 チャドクガは、庭木としてよく植えられるツバキ類の葉に発生する非常にポピュラーな害虫です。幼虫は葉を食害するため、植物にも被害があるのですが、他の害虫に比べても特に厄介なのが、その「毒針毛(どくしんもう)」です。これに少しでも触れると皮膚にひどい発疹が出て、激しい痛みやかゆみを引き起こします。 しかも、ケムシ(幼虫)のときだけでなく、卵、脱皮後の抜け殻、そして今(7〜8月)飛び回っている成虫の体にも毒針毛があり、死骸であっても症状を引き起こします。チャドクガのいる木の下を通っただけで、風で飛散した毒針毛によって発症することもあるため、自分や家族、ペットを守るためにも、成虫を見かける「今」から早期に対処したいところです。 チャドクガとは? 成虫や卵にも潜む毒の罠 traction/Shutterstock.com チャドクガは日本の代表的な毒蛾の一種です。目に見える長い毛のほかに、わずか0.1mmほどの極めて微細な「毒針毛」を持っています。この毒針毛は非常に抜けやすく、風や衝撃などで簡単に飛散し、一度服や皮膚につくと抜けにくい厄介な構造をしています。非常に細かいため、長袖を着ていても繊維の隙間から入り込むことすらあります。 ガーデニングにおいて最も植物を食害するのは幼虫(ケムシ)の時期ですが、成虫にも毒針毛がびっしりと付着しています。さらに、成虫が葉裏に産み付ける卵塊(らんかい)も成虫の毒毛で覆われているため、結果として幼虫の時期だけでなく一年中注意が必要となります。 彼らが好んで食害するのは、主にツバキ、サザンカ、チャノキといったツバキ科の植物の葉です。 ふわふわの毛で覆われたチャドクガの成虫と卵塊。 チャドクガの発生シーズンは年2回。なぜ「今」が重要なのか? 葉の上の黒い点々はチャドクガの幼虫のサインかも。 チャドクガの幼虫が発生するシーズンは、4月中旬~6月(第1波)と、7月下旬~9月(第2波)の年2回です。 幼虫はふ化した直後は葉の裏に集団でかたまっていますが、数週間経つと分散して行動するようになり、成熟すると地面に下りて土の中で蛹(さなぎ)になります。 この蛹から羽化した成虫が活発に飛び回り、次の卵を産み付けるのが、まさに今(7〜8月)の時期です。つまり、今飛び回っている成虫を放置して卵を産ませてしまうと、まもなく7月下旬から「第2波」の幼虫たちが大量発生する原因になるのです。 第2波を防ぐ!今すぐやるべき庭の予防と対処法 第2波の被害を最小限に抑えるための最大のポイントは、「剪定(せんてい)による予防」と、万が一発生した場合の「発生初期(ふ化直後)の駆除」です。 今すぐできる予防策:剪定して風通しをよくする チャドクガの被害を防ぐためには、庭木を剪定して風通しよく育てることが極めて大切です。風通しをよくすることで発生を防ぐ効果が期待できるほか、成虫が産み付けた卵や、ふ化直後の幼虫を早期発見しやすくなります。 発生初期(7月下旬〜)の対処:集団のうちに一網打尽にする ふ化したばかりの幼虫は、葉の裏にびっしりと群生しています。この発生初期こそが、チャドクガを一網打尽にする最大のチャンスです。大きくなって単独行動で分散してしまうと、効率的な駆除は非常に難しくなります。 具体的な駆除方法 ふ化直後の群生している葉を見つけたら、葉ごと枝を剪定し、ポリ袋などに密閉して処分しましょう。その際、毒針毛に触れないよう、雨具や使い捨ての手袋・ポリ袋などを着用して作業すると安心です。薬剤を用いて駆除する場合は、スミチオンやマラソン乳剤、市販のスプレー式殺虫剤が有効です。不安な場合は無理をせず、専門の業者に駆除を依頼するのも一案です。なお、死骸や抜け殻にも毒が残っているため、駆除後も十分注意してください。 もしチャドクガ(毒針毛)に触れてしまったら? もしチャドクガやその毒針毛に触れてしまったら、絶対にこすってはいけません。こすると毒針がさらに皮膚の奥に入り込んでしまいます。 衣服の処理(スチームアイロン):着用していた服にも毒針毛がついている可能性がありますが、普通に洗濯しただけでは繊維に残ってしまいます。まず服の表面を掃除機で吸い取ってから、他の衣類とは分けて洗濯しましょう。乾いた後、スチームアイロンをかけるのが非常に効果的です。毒針毛の毒(タンパク質)は熱に弱いため、熱を加えることで無毒化させることができます。 粘着テープで取り除く:まずは患部に粘着テープ(ガムテープなど)をそっと貼り、皮膚についた毒針毛をはがし取ります。 洗い流して受診する:服を着替え、流水で患部をきれいに洗い流してから、速やかに皮膚科を受診しましょう。 庭で安全に過ごすために Alina_Miyazaki/Shutterstock.com チャドクガは植物を荒らすだけでなく、私たち人間や大切なペットにも激しいかゆみや炎症を引き起こす厄介な害虫です。直接触らなくても、生け垣の下を通った子どもが被害に遭ったり、ペットの毛に付着した毒針毛から二次被害が発生することもあります。 ツバキ科の植物を育てている方は、成虫が発生している「今」のうちに適切な剪定と予防を行い、まもなく訪れる第2波の被害を未然に防いで、安全に夏のガーデニングを楽しみましょう。
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宿根草・多年草

花が少なくなる7〜8月の庭に涼風を。暑さ・寒さに強い「オカトラノオ」でおしゃれな群生を作るポイント
オカトラノオの基本情報 Shinshu/Shutterstock.com 植物名:オカトラノオ学名:Lysimachia clethroides英名:Gooseneck loosestrife、Loosestrife和名:オカトラノオ(丘虎の尾、岡虎の尾)その他の名前:リシマキア科名:サクラソウ科属名:オカトラノオ属(リシマキア属)原産地:日本、朝鮮半島、中国、台湾、ロシア東部形態:宿根草(多年草) オカトラノオはサクラソウ科オカトラノオ属の山野草です。原産地は日本、朝鮮半島、中国、台湾、ロシア東部など。日本では野原や低い山地の日当たりのよい場所に分布し、やや湿り気のある土壌を好みます。昔から日本に自生してきたため寒さや暑さに強く、放任してもよく育つ強健な植物です。多年草で3月下旬から芽吹いて7〜8月に開花した後は晩秋まで葉姿で過ごし、11月下旬に落葉して休眠します。翌春には再び芽吹き、一度植え付ければ毎年開花を楽しめる息の長い植物です。 オカトラノオの花や葉の特徴 Tamotsu Ito/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:7〜8月草丈:40〜100cm耐寒性:強い耐暑性:強い花色:白 オカトラノオの草丈は40〜100cm。開花期は7〜8月で、白い花を咲かせます。花径は1cm前後で一つひとつは小さいのですが、15cmほどの花穂を伸ばして多数の小花を咲かせ、下から上へ咲き上がっていくのでダイナミックな咲き姿を楽しめます。花穂はゆるくカーブするのが特徴です。秋には小さな果実が多数つき、種子を採ることができます。葉は互生につき、細長い楕円形で細かい産毛を持っています。地下茎を伸ばして増えていき、やや増えすぎるきらいがあるので、繁茂しすぎて周囲との調和を乱すようであれば適宜抜き取るとよいでしょう。 オカトラノオの名前の由来と花言葉 Khairil Azhar Junos/Shutterstock.com オカトラノオにはさまざまな名前があるので、由来も含めてご紹介します。 【和名】オカトラノオ オカトラノオは漢字で「丘虎の尾」または「岡虎の尾」と書きます。野山や丘などに自生しており、しなるように伸びる花姿がトラのしっぽに似ていることが名前の由来です。 名前の由来となった長くしなる花穂。billysfam/Shutterstock.com 【学名】Lysimachia clethroides 学名はリシマキア・クレスロイズ。「リシマキア」は、マケドニア王リシュシマコスへの献名で、この花を使って興奮した牛を落ち着かせたことにちなむとされています。「クレスロイズ」は、リョウブ属の植物に似ていることが由来です。 【英名】Gooseneck loosestrife グースネックは、直訳すると「ガチョウの首」で、花穂がゆるくカーブする姿がガチョウの姿に似ていることから、この名前がついたようです。「Loosestrife」は学名の「lysimachia」を英語に翻訳した際に定着したといわれ、主にミソハギ科やオカトラノオなどサクラソウ科の一部の植物の総称として広く使われています。 オカトラノオの花言葉・誕生花 Alex Manders/Shutterstock.com オカトラノオの花言葉は、「騎士道」「幸せな結婚生活」「幸福」「喜び」「忠実」「貞操」「優しい風情」「清純な恋」など。「騎士道」は学名が由来とされており、ほかは美しい花姿をイメージしたものと考えられます。また、8月15日の誕生花です。 オカトラノオの代表的な仲間 オカトラノオの仲間についてピックアップしてご紹介します。 ヌマトラノオ N.Stertz/Shutterstock.com 日本(北海道を除く)、朝鮮半島南部、中国南部、台湾、ベトナムに自生。「沼虎の尾」の名前の通り湿地を好みます。草丈は30〜70cmで、茎葉には産毛は見られず、葉は小さめ。オカトラノオ同様に花穂を上げて多数の白い花をつけますが、カーブすることなくストレートに立ち上がるのが特徴です。 イヌヌマトラノオ corn-flower/Shutterstock.com オカトラノオとヌマトラノオの交雑種。両親の特性が見て取れ、葉はヌマトラノオのように小さめで細長く、葉の付け根付近がオカトラノオのように赤くなります。茎には産毛が多くつき、花穂は緩やかに曲がります。一般的には結実しないようです。 ミズトラノオ F_studio/Shutterstock.com 漢字で「水虎の尾」と書く通り、湿地や水辺などに自生する水生植物です。別名はムラサキミズトラノオ。草丈は30~50cmで葉は細長く、輪生します。開花期は8~10月で、花色は淡い紫色。花穂を伸ばして密に小さな花をつけます。環境省レッドリスト2020の「絶滅危惧Ⅱ類」に指定。 ヤナギトラノオ Grigorii Pisotsckii/Shutterstock.com 漢字で「柳虎の尾」と書き、葉がヤナギのように細く、花はオカトラノオに似ていることにちなんでいます。日本では本州中部地方以北、北海道に分布し、湿地などに自生。草丈は30~80cmで、葉は対生します。開花期は6~7月で、花色は黄色。葉の付け根から花穂を伸ばし、小さな花を多数つけます。 リシマキア・アトロプルプレア‘ボジョレー’ billysfam/Shutterstock.com リシマキア・アトロプルプレア(アトロパープレア)は、オカトラノオと同属の短命な多年草。よく栽培される園芸品種の‘ボジョレー’は、シルバーがかった葉に黒に近い赤紫色のシックな花色を持ち、アンティークな雰囲気から、ガーデンプランツとして人気の高い種類です。草丈は20~65cm。暑さはやや苦手で、強い乾燥に注意して育てます。 リシマキア‘ファイヤークラッカー’ Alex Manders/Shutterstock.com リシマキア‘ファイヤークラッカー’は、オカトラノオと同属の多年草。黒から紫色の落ち着いた色調の葉と、鮮やかな黄色の花との対比が目を引く園芸品種です。開花時期は6〜8月で穂状に花を咲かせます。草姿は直立して地下茎により広がって、草丈約60〜120cmと丈高く、ボーダー花壇の背景などにも効果的です。 オカトラノオの栽培12カ月カレンダー 開花時期:7〜8月植え付け・植え替え:2〜3月肥料:3〜9月(鉢植え)種まき:2月頃 オカトラノオの栽培環境 Tamotsu Ito/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しのよい場所を好みます。半日陰の環境でも生育しますが、極端に日当たりの悪い場所では、ひょろひょろと徒長した軟弱な株になり、また花つきも悪くなるので注意しましょう。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】水もち・水はけのよい環境を好むので、腐葉土や堆肥を多めにすき込み、腐植質に富んだふかふかの土壌づくりをしておきましょう。やや湿り気のある環境を好むので、乾燥しやすい場所ではマルチングなどを施しておきます。 耐寒性・耐暑性 オカトラノオの耐寒温度はマイナス15~マイナス25℃。暑さ寒さに強いので、特に季節による対策を講じる必要はありません。 オカトラノオの育て方のポイント 用土 blueeyes/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの約2週間前に腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込んでよく耕し、有機質に富んで水はけ・水もちのよい土壌を作ります。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の草花用培養土を利用すると手軽です。 水やり Osetrik/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の土を狙って与えてください。 真夏は、気温が高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がってぬるま湯のようになり、株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった日中に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後はほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続いて乾燥するようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつも湿った状態にしていると根腐れの原因になるので、与えすぎに注意。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。夏は特に水を欲しがるので、水切れには注意しましょう。また、冬でもカラカラに乾燥させることのないように、適宜水やりを続けてください。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施してあれば、追肥の必要はありません。しかし、株の生育に勢いがない時などがあれば、液肥を与えて様子を見てください。 越年後、鉢植えでは3〜9月に緩効性化成肥料を少量、株の周囲にまきます。スコップなどで軽く耕し、土に馴染ませておきましょう。地植えの場合は基本的に追肥は不要ですが、株の生育に勢いがない時などがあれば、液肥を与えて様子を見ます。 注意する病害虫 muroPhotographer/Shutterstock.com 【病気】 オカトラノオの栽培では、病気の発生はほとんど見られません。 【害虫】 オカトラノオに発生しやすい害虫は、ヨトウムシやアブラムシなどです。 ヨトウムシは蛾の幼虫で、漢字で「夜盗虫」と書き、主に夜に姿を現して茎葉を食害します。大きくなった幼虫は食欲が旺盛で、一晩に株を丸裸にしてしまうほどです。葉から食害し始めるので、異変を察したら幼虫がまだ若いうちに駆除しましょう。発生しやすい時期は4〜6月、9〜10月です。食害の跡が認められたら夜にパトロールして補殺するか、適用する薬剤を散布して防除します。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4㎜の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 オカトラノオの詳しい育て方 苗の選び方 オカトラノオの苗を購入する際は、葉色が鮮やかで、節間ががっしりと締まって株元がぐらつかず、勢いのあるものを選びます。葉が傷んでいるものや、ヒョロヒョロと間のびしているもの、病害虫の痕があるものは避けたほうが無難です。 植え付け・植え替え Vlyaks/Shutterstock.com オカトラノオの植え付け・植え替えの適期は、2〜3月です。ただし、植え付け適期以外にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘って植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。 地植えにしている場合は、3〜5年は植えたままにしてもかまいません。しかし、大株に育って込み合ってきたら、掘り上げて株分けして植え直し、株の若返りをはかるとよいでしょう。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、入手した苗よりも1〜2まわり大きな鉢を準備します。鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから草花用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗を鉢の中に仮置きし、高さを決めたら、少しずつ土を入れて、植え付けていきましょう。水やりの際にすぐ水があふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えます。 鉢植えの場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、毎年植え替えます。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出して根鉢をくずし、新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 日常の手入れ High Mountain/Shutterstock.com 【支柱の設置】 草丈が高くなるので早めに支柱を設置して茎を誘引しておくと、強風による倒伏を防げます。 【花がら摘み】 終わった花がいつまでもついているようであれば取り除き、花穂が衰えたら、元から切り取ります。花がらを除去して株まわりを清潔に保つことで、病害虫の抑制につながります。また、いつまでも終わった花を残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして、長く咲き続けてくれます。 剪定・切り戻し Andrii Zastrozhnov/Shutterstock.com オカトラノオは秋が深まると地上部を枯らして休眠するので、地際で刈り込んでおきましょう。枯れた茎葉をそのまま残しておくと病害虫の越冬地となってしまうので、株まわりをきれいにしておきます。 増やし方 Montana Isabella/Shutterstock.com オカトラノオは、種まきと株分けで増やすことができます。 【株分け】 オカトラノオの株分け適期は2〜3月です。株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株の老化が進むので、「株分け」をして若返りを図ります。株を掘り上げて数芽ずつつけて根を切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、同じ姿の株が増えていくというわけです。 【種まき】 オカトラノオを種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くて多数の苗を植えたい場合は、コストカットにもなります。 オカトラノオの種まき適期は2月頃です。種まきから栽培する場合、花壇などに種を直まきすると、幼苗のうちに病気や虫の害にあいやすく、天候不順に左右されやすいので、種まき用のトレイに清潔な市販の種まき用の培養土を使って種をまき、適した場所で管理すると、より確実です。 種まき用のトレイを準備し、市販の草花用の培養土を入れて種をまきます。覆土は種が隠れる程度が目安です。種が流れだすことのないように、水やりは水を浅く張った容器にトレイを入れ、底から給水します。発芽までは乾燥させないように水の管理をしましょう。 発芽したら日の当たる場所で管理し、数本が込み合っている部分などがあれば抜き取って間引きましょう。もったいないからといって密になっている部分をそのままにしておくと、ヒョロヒョロと間のびした徒長苗になってしまうので注意します。 本葉が2〜3枚ついたら、トレイから抜いて鉢上げします。黒ポットに草花用の培養土を入れて、根を傷つけないように苗を周りの土ごと抜き取って植え付けましょう。日当たりのよい場所に置き、表土が乾いたら水やりして育成します。ポットに根が少し回るくらいまでを目安に育苗し、幼苗のうちに植えたい場所に定植します。年内に開花することはなく、順調に生育すれば越年後の夏から開花します。 しっぽのような愛らしい花姿が魅力! オカトラノオで季節を感じる庭づくりを Peter Turner Photography/Shutterstock.com 夏の厳しい暑さのなか、涼しげに風に揺れるオカトラノオの白い花穂は、見る人の心をそっと和ませてくれます。 昔から日本の気候に馴染んできた植物だからこそ、手がかからず、毎年裏切らずに美しい姿を見せてくれる強健さは、忙しい現代に何よりの魅力です。 夏を彩った後は、秋の深まりとともに美しい紅葉へと表情を変え、お庭やベランダに一歩進んだ季節の訪れを教えてくれます。 初心者でも安心してスタートできるオカトラノオを、ぜひあなたのお家にも迎えて、愛らしい「トラのしっぽ」と四季の移ろいを楽しんでみませんか?
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宿根草・多年草

男の子の誕生祝いに贈られる「ベビーブルー」の花! オキシペタラムが世界中で愛される理由
オキシペタラム(ブルースター)の基本情報 zzz555zzz/Shutterstock.com 植物名:オキシペタラム(ブルースター)学名:Tweedia caerulea英名:Blue star和名:ルリトウワタ(瑠璃唐綿)その他の名前:サザンスター、ツイーディア科名:キョウチクトウ科属名:トゥイーディア属原産地:ウルグアイ、ブラジル形態:多年草、常緑性 ブルースターは、キョウチクトウ科(ガガイモ科)ルリトウワタ属の多年草。原産地はブラジル、ウルグアイで、居さに強い一方、寒さにはやや弱く、生育適温は15~25℃くらいです。広く知れ渡っている「ブルースター」の名前は、じつは品種名で、学名のOxypetalumcoeruleum(オキシペタラム·カウルレウム)から、オキシペタラムと呼ばれることもあります。ただし近年では、オキシペタラム属ではなくトゥイーディア属(Tweedia caerulea)とする学説に変わっていることから、通称や学名を2種類見かけることもあるでしょう。ブルースターの草丈は、40~100cm。一度植え付ければ越年して毎年開花する多年草で、冬は常緑のまま生育が止まって越冬します。 オキシペタラム(ブルースター)の花や葉の特徴 haru/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:5月~10月上旬草丈:40~100cm耐寒性:普通耐暑性:強い花色:白、ピンク、青 ブルースターの開花期は、5月~10月上旬。花のサイズは3cmほどの5弁花です。つぼみはピンクがかったブルーですが、開花すると愛らしいパステルブルーの花を楽しめます。花茎を伸ばしながら上に咲き上がっていくので、草姿が乱れてきた頃に切り戻すと、再び茎葉を伸ばして秋まで開花します。花後には、ガガイモの仲間らしい、綿毛の詰まった大きなさやができるのも特徴です。 ブルースターの種子。 ブルースターの茎葉は産毛が生えており、ふわふわとしたフェルトのような質感です。明るい緑色ですが、産毛が生えているため、光の加減ではシルバーのような光沢を帯びることもあります。葉は対生で、スリムなハート形をしています。 オキシペタラム(ブルースター)の名前の由来と花言葉 zzz555zzz/Shutterstock.com オキシペタラムの名前の由来は、ギリシャ語です。ギリシャ語のオクシ(鋭い)とペタルム(花弁)という2つの言葉から、オキシペタラムと呼ばれるようになりました。 5枚の花弁を広げた姿が星のように見えることから、ブルースターの名もあります。 また、和名のルリトウワタ(瑠璃唐綿)は、花色が瑠璃色(青)であることと、同属であるトウワタに似ていることなどから名付けられました。 Maxim Studio/Shutterstock.com ブルースターの花言葉は「幸せな愛」「信じ合う心」「星の精」「早すぎた恋」「身を切る思い」など。 「幸せな愛」は、欧米の結婚式の慣習「サムシングブルー」にちなんで、ブルースターが好んで用いられたことから。「信じ合う心」は、青い色が聖母マリアを象徴する色であることに由来します。「星の精」は、星形の花姿から。「早すぎた恋」「身を切る思い」は、ブルーは寂しさや恋しさを表す色合いであることからとされています。 結婚式や男の子の誕生のプレゼントに使われる LLLJJJAA/Shutterstock.com 西洋では、イギリスに伝わる童話、マザーグースの中にある「何か古いもの、新しいもの、借りたもの、青いもの、そして靴の中に6ペンス銀貨を」という詩にちなみ、結婚式でこれらのアイテムを身につけると、その花嫁は幸せになれるという言い伝えがあります。4つのアイテムを「サムシングフォー」と呼び、そのうちの「サムシングブルー」は、ブルースターが好んで用いられます。 また、ブルースターの青い花色は、欧米では「ベビーブルー」と呼ばれ、男の子のラッキーカラーとされています。そこで男の子が生まれたお祝いに、ブルースターが贈られることが多いようです。 オキシペタラム(ブルースター)の代表的な品種 AnastasiaNess/Shutterstock.com ‘ブルースター’は、前述のようにパステルブルーの花を咲かせるオキシペタラム·カウルレウムの品種名です。このオキシペタラムには、ほかにも仲間がいるのでご紹介しましょう。 ‘ピンクスター'は、ピンクの花を咲かせる品種で、ブルースターの花よりはやや小ぶり。‘ホワイトスター’は白い花を咲かせる品種ですが、これは主に切り花用として流通しており、ガーデニング用の苗としてはあまり出回っていません。 オキシペタラム(ブルースター)の栽培12カ月カレンダー 開花時期:5月〜10月上旬肥料:5月〜10月上旬植え付け(挿し芽):5~8月種まき:4月頃 オキシペタラム(ブルースター)の栽培環境 Naoto Shinkai/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 オキシペタラムを管理する際は、日当たりと風通しのよい場所が適しています。日当たりの悪い場所に置いておくと、花つきが悪くなるので、半日以上は日が当たる場所に置いておきましょう。また、オキシペタラムは過湿に弱い植物です。梅雨時期は特に、風通しに注意して、株が蒸れないように気を付けましょう。 耐寒性・耐暑性 オキシペタラムの耐寒温度は約5℃。冬の気温が5℃より下がる場所では、防寒が必要です。鉢植えは日当たりの良い室内へ移動させ、地植えの場合はマルチングで根を保護しましょう。寒冷地では枯れる恐れがあるため、秋に鉢上げして室内で管理するのが安全です。 オキシペタラム(ブルースター)の育て方のポイント 用土 Wstockstudio/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの約2週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込んでよく耕してください。土づくりの後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の培養土を利用すると手軽です。 水やり wavebreakmedia/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏に水やりする場合は、気温の高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝かタ方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬に水やりする場合は、気温が低くなるタ方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまいます。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。また、冬もカラカラに乾燥させることのないように、適宜水やりを続けてください。 肥料 Pawel Beres/Shutterstock.com 【地植え·鉢植えともに】 植え付け時に、元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。 その後は5~10月まで、月に1度を目安に緩効性肥料を株の周囲にばらまき、軽く耕して、周囲の土に馴染ませます。 注意する病害虫 Tomasz Klejdysz/Shutterstock.com 【病気】 ブルースターは、病気になる心配はほとんどありません。 【害虫】 ブルースターにはそれほど害虫の心配はありませんが、アブラムシ、コナジラミが発生することがあります。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2~4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除する粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 コナジラミは、植物の葉裏について吸汁する害虫です。体長は1mmほどで大変小さいのですが、白いので意外と目にとまりやすいです。繁殖力が旺盛で、短期間で卵から幼虫、成虫になり、被害が拡大しやすいのが特徴。吸汁によってウイルスを媒介するほか、排泄物にすす病が発生しやすく、二次被害を呼びやすいので要注意。冬は卵やサナギの状態で雑草の中に潜み、春になると周囲に移動して活動を始めるので、雑草や枯れ葉を残さずに処分しておきましょう。大発生した時はスプレータイプの適用薬剤を散布して対処してください。 オキシペタラム(ブルースター)の詳しい育て方 苗の選び方 ブルースターの苗を選ぶ際は、葉の色つやが良く、よく茂った、元気な株を選びましょう。茎がひょろひょろと間延びして伸びているものや、葉が変色しているもの、株がぐらついたり、根詰まりしたりしている苗などは避けましょう。株元が安定した健康な苗なら、定植後も元気に育ちます。 植え付け・植え替え Vlyaks/Shutterstock.com ブルースターの植え付け·植え替えの適期は、4月下旬~7月上旬です。ただし、ほかの時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、根鉢をくずさずに植え付けましょう。最 後にたっぷりと水を与えます。複数の苗を植える場合は、20cmくらいの間隔を取っておきましょう。 庭で育てている場合、霜が降りたり凍結したりする地域では、鉢に植え替えて冬越ししてください。越年して 春の生育期を迎えたら、再び地植えに戻します。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、6~7号の鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1~2段分入れてから草花用の培養土を半分くらいまで入れましょう。ブルースターの苗をポットから取り出し、根鉢をくずさずに鉢に仮置きして高さを決めたら、少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2~3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。 最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1~2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出して軽く根鉢をくずし、太い根を傷つけずに新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 日常の手入れ ブルースターの手入れをする際に茎葉などを切り取ると、切り口から白い乳液がポトポトと流れ出します。この乳液が手などにつくと、敏感な方は強いかゆみを感じ、かぶれてしまうことがあるので注意してください。 作業の際はゴム手袋などをはめておくと安心です。 【支柱の設置】 ブルースターは茎葉を伸ばした先に花をつけ、どんどん草丈が高くなっていくうちに花の重みで倒れ込んできます。早めに支柱を立ててビニタイなどで誘引し、倒伏を防ぐとよいでしょう。 【花がら摘み】 ブルースターは次々に花が咲くので、終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ!また、いつまでも終わった花を残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 【摘芯】 茎の先端を摘む摘芯を行うことで、脇芽が増えて、花数を増やせます。ブルースターが発芽した株を植え付けた後、2〜3節ほど伸びたタイミングで行いましょう。 剪定・切り戻し mihalec/Shutterstock.com 【剪定】 ブルースターの剪定は5〜9月に行いましょう。剪定をすることで脇芽が出て花がよくつき、美しい姿を維持できます。 剪定の際には、伸びすぎた枝や花後の茎を、節の上で全体を1/3程度までカットします。 また冬越し前にも、軽く剪定を行いましょう。室内で管理しやすいように、株元から15cmの高さで切ります。腐葉土などで株元にマルチングを施すと、防寒対策になります。 【切り戻し】 8月中・下旬に草姿が乱れてきたら一度切り戻して株の若返りをはかります。地際から草丈の半分くらいの高さを目安に、深めにカットしましょう。すると再び新芽を出して株が盛り返し、秋から開花し始めます。冬越し 冬越し Nataly Studio/Shutterstock.com ブルースターは寒さが苦手で、霜が降りたり凍結したりすると枯死してしまいます。しかし3~5℃くらいまでは耐えられるので、関東以南の暖かい地域であれば越冬が可能です。庭植えにしている場合は草丈の半分くらいまで切り戻して鉢に植え替え、ベランダや軒下など霜の当たらない場所へ移動するとよいでしょう。 増やし方 Montana Isabella/Shutterstock.com 【種まき】 種まきするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなります。ブルースターはこぼれ種で増えるほど強健な性質なので、種まきは容易です。 ブルースターの種まきの適期は4月中旬~6月上旬で、発芽適温は20~25℃です。黒ポットに草花用にブレンドされた市販の培養土を入れ、1穴当たり2~3粒ずつ播きます。5mmほど土を薄くかけ、はす口をつけたジョウロで高い位置から優しい水流で水やりをしましょう。発芽までは15~20日ほどかかりますが、乾燥しないように適度な水管理をしてください。発芽後は日当たりがよく、風通しのよい場所で管理します。1カ月ほど育苗し、根が回ってくるまで充実したら、植えたい場所に定植します。 【挿し芽】 插し芽とは、茎葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物のなかには挿し芽ができないものもありますが、ブルースターは挿し芽で増やせます。 ブルースターの挿し芽の適期は、5~9月です。新しく伸びた枝を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。切り口からは、白い乳液がぽとぼと流れ出てくるので、流水で洗い流しておきましょう。ブルースターの挿し芽では、この乳液が出なくなるまで洗うことがポイントです。乳液が残っていると、水あげが悪くなってしおれてしまい、失敗しやすくなります。 採取した茎(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を切り取ります。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。根が回ってきたら植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 毒性に注意 ブルースターの茎や葉を傷つけると、白い乳液のような液体が出ます。これは、虫や動物の食害から自分の身を守るために出している防御機能です。 ブルースターから出る白い乳液は、人や動物の皮膚につくと、アレルギー反応によってかぶれてしまうことがあります。剪定する際には手袋を着用して、直接触れないように対策しましょう。また、子どもやペットの口に入らないよう、管理にも注意が必要です。 オキシペタラム(ブルースター)が枯れる原因 寒さ オキシペタラムが枯れる原因としてまず挙げられるのが、寒さです。オキシペタラムは耐寒性が5℃程度で、寒さに強いとはいえません。冬の戸外での管理では気温に十分注意して、必要に応じて防寒ができる場所に移動しましょう。 また、強い霜が降りると枯れてしまうこともあります。寒冷地では植え付け時期に遅霜が降りるケースもあるので、植え付けのタイミングには気を付けましょう。 オキシペタラムは地域によっては、一年草として扱うこともおすすめです。暖地では冬越しが成功することも多く、一度枯れたように見えても、春になると再び芽吹くこともあります。 根を傷つける オキシペタラムは、太い根がまっすぐ地中に伸びる直根性です。根が傷つくと治りにくく、そのまま枯れてしまうこともあります。植え替えや植え付けの際には、根に触りすぎないよう、慎重に作業を進めましょう。 蒸れ オキシペタラムは高温多湿が原因で弱ってしまうことがあります。水はけの悪い土壌や、梅雨のような蒸れやすい環境下では、根腐れや病気になりやすいので注意しましょう。 雨が当たると株の湿度が上がるだけでなく、葉や花にシミができてしまうことも。雨が続くときは、鉢植えを軒下へ移動させましょう。 結婚式のブーケや男の子の誕生祝いにも使われる清楚な花を育てよう Shironagasukujira/Shutterstock.com 星形で清楚なブルーの花を咲かせるブルースターは、「一度は育ててみたい」と思わせる大きな魅力を持っています。欧米では結婚式に用いられたり、男の子の誕生祝いに贈られたりと、古くから愛されてきた花です。初夏から晩秋まで長く咲き、病害虫の心配もほとんどないので、ビギナーにもおすすめ。ぜひ庭やベランダで育ててみてください。
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花と緑

季節の花の3択クイズ 極楽浄土に咲く花⁉ ハス(蓮)は次のうちどれ?
仏教でも重要な美しい花!「ハス」は次の3つのどれ? Fumeezz/Shutterstock.com ハスはヨーロッパ東南部からインド,中国,ペルシャ,オーストラリアに分布する大型の水生多年草。泥の中から美しく清らかな花を咲かせ、香りもよいハスは、夏の水辺を彩る代表的な花で、日本でも全国各地にハスの名所があり、鉢植えで育てて観賞することもできます。開花期は主に7~8月で、遅咲きや早咲きの品種がありますが、初夏からお盆の頃まで。花色はピンクや白、黄などがあります。花は日の出とともに咲き始め、お昼頃には閉じるという特徴があります。 さて、そんなハスには、よく似た花がいくつかあります。今回は、正しいハスの写真を選ぶ3択クイズ! ハスは、次のA~Cのどれでしょう? A Kletr/Shutterstock.com B Wiro.Klyngz/Shutterstock.com C lzf/Shutterstock.com ヒント いずれも水辺で見られる水生植物ですが、花の咲き方や葉の形、花托などに違いがあります。 正解は… ↓ ↓ ↓ ↓ C lzf/Shutterstock.com ハスの基本データ 学名:Nelumbo nucifera科名:ハス科属名:ハス属原産地:インドを中心としたアジア地域和名:ハス(蓮)英名:Lotus、sacred lotus、Indian lotusなどその他の名前:ハチス(蓮)、イケミグサ(池見草)、水芙蓉など開花期:7~8月花色:ピンク、白、黄形態:多年草草丈:50~150cm 水面から葉や花茎を伸ばし、美しい花を咲かせるハス。約1億4000万年前には地球上に出現していたとされる、古い植物の1つです。水に浮いているわけではなく、水底の土中に塊茎をつくり、そこから茎葉を水上に茂らせます。原産地は諸説ありますが、インドを中心としたアジア諸国が有力で、品種によってはオーストラリア北部や北アメリカを原産とするものもあります。 Peace-loving/Shutterstock.com ハスは基本的に水面近くではなく、水面よりも高い位置に葉を茂らせ、花茎も高く伸ばして花を咲かせます。花は早朝にゆっくりと開き、お昼頃に閉じるため、ハスを観賞するなら午前中がおすすめ。花の中心には特徴的な花托があり、開花後にはこの花托に実がなります。ハスという名前はこの花托がハチの巣のように見えることから「ハチス」、転じて「ハス」となったのが由来とされています。 花の中央に花托があるのが特徴。Johnathan21/Shutterstock.com 花後の花托とハスの実。Alena Charykova/Shutterstock.com 光沢がない葉は撥水性が非常に高く、水をかけても水滴が転がるように落ちるのが特徴。これはロータス効果とも呼ばれ、転がる水滴が汚れを巻き込んで洗い流すため、泥の中でも美しさを保つ理由となっています。 ハスは地下茎がレンコンとして食用にされるだけでなく、葉や茎、実も食用に利用されます。葉は食材を包んで蒸したり料理を載せたり、茎はサラダや炒め物などに、実は甘くしたり蓮の実ごはんにしたり。またハス茶というハスを使ったお茶もあります。 Opachevsky Irina/Shutterstock.com ハスは泥の中から美しい花を咲かせるその姿から、ヒンドゥー教の神話や聖典では清く生きることの象徴とされています。汚れた環境でも清らかさを失わないことを表す「泥中の蓮」という言葉もありますね。仏教でも重要視される花で、仏像が乗る台座はハスの花を象った蓮華座(れんげざ)が最もポピュラー。寺院の池などでもよく見られ、極楽浄土に咲く花としても尊ばれています。 EtherealME/Shutterstock.com ハスは水に沈める特殊な栽培方法のため、庭の土に直接地植えするような植え方はできません。鉢植えで育てる場合は、苗を植えた鉢を水中に沈めて栽培します。植える用土は、水もちのよい粘土質の土を選びましょう。鉢に2/3ほどまで土を入れ、苗を置いて土をかぶせます。鉢は漬物用の桶やバケツでも代用できます。苗を植えたら水を鉢の縁までたっぷりと注ぎ、日当たりがよく暖かい所に置きます。水は蒸発した分だけ継ぎ足し、水深は表土から最低10~15cm以上をキープするようにしましょう。水温が急激に変化しないよう、汲み置きの水を使うのがおすすめです。 elementals/Shutterstock.com 残りの選択肢の花は… A スイレン Kletr/Shutterstock.com スイレン科スイレン属の水生多年草。画家クロード・モネの絵画でもよく知られています。開花期は5月中旬~10月。水面に花を浮かべるように咲き、柔らかい色合いの花が多い温帯スイレンと、水面よりも少し高く花茎を伸ばし、青や紫、濃いピンクなどトロピカルな印象の花を咲かせる熱帯スイレンがあります。仏教ではハスとスイレンをまとめて「蓮華」として扱われることもありますが、植物としてはまったく異なります。花が咲く高さのほか、スイレンの葉には切れ込みが入って光沢があり、水面に浮かぶように育つことや、花には花托がないことなどが見分けるポイントです。 B ホテイアオイ Wiro.Klyngz/Shutterstock.com ミズアオイ科ホテイアオイ属の水生多年草。水面に浮かぶように育ち、メダカの産卵用浮草としてもおなじみの水草です。開花期は7~10月で、夏に花茎を伸ばして美しい淡い青紫色の花を数輪まとめて咲かせます。英名は「ウォーターヒヤシンス」。葉は光沢があり、付け根部分が膨らんで浮袋の役割を果たすのが特徴です。繁殖力が強く、大繁茂しやすいことから、「生態系被害防止外来種リスト」の重点対策外来種に選定されています。 クイズ一覧はこちら!
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樹木

初夏の庭を甘く彩る。三大香木「クチナシ」の魅力と上手な育て方
クチナシの基本情報 RATCHANAT BUA-NGERN/Shutterstock.com 植物名:クチナシ学名:Gardenia jasminoides英名:Gardenia、Cape jasmine和名:クチナシ(梔子)その他の名前:ガーデニア科名:アカネ科属名:クチナシ属原産地:日本、東アジア、東南アジア形態:低木 クチナシは、アカネ科クチナシ属の常緑性低木です。原産地は日本(東海地方以西)、中国、台湾など。昔から日本に自生して親しまれてきた花木で、環境に馴染みやすく育てやすいですが、東海地方以西が原産地のため寒さには弱い性質をもっています。 6〜7月の梅雨時に開花し、甘い香りを放ちます。この香りはとても濃厚なため、敏感な方にとっては「リビングの近くに鉢植えを置いていたら頭痛の原因になった」というケースもあるようです。そのため、玄関先や通路など長くとどまらない場所に配して、花姿や香りを楽しむのがおすすめ。また、日向で管理するほうが花つきがよくなるのですが、曇りや雨の日のほうが花の美しさが際立ちます。開花時期に強い日差しにさらされると、白い花がすぐに傷んで茶色く変色してしまうので、鉢栽培の場合は明るい日陰などに移動して、長く楽しめるようにするとよいでしょう。 クチナシの花・葉・実の特徴 Ancha Chiangmai/Shutterstock.com 園芸分類:庭木、花木開花時期:6〜7月樹高:1〜2m耐寒性:やや弱い耐暑性:強い花色:白 クチナシの樹高は1〜2m、常緑性なので冬でも青々とした枝葉を保ちます。葉は楕円形で、表面は艶やかな光沢があります。梅雨の時期に咲く花は純白で径5〜6cm、開花が進むとアイボリーのような黄みがかった白へと変化します。花弁6枚の一重咲きが基本種ですが、八重咲きの品種もあります。 クチナシの花は、ジャスミンに似た甘く強い香りが特徴で、とくに湿気の多い夜に強く香ります。花は酢漬けや塩漬けにして食用にもなります。 開花後には朱色の実がついて秋に熟します。実は長さ2~3cmほどで、先端には6本の萼(がく)が残ります。クチナシの果実は、昔から黄色に染める染料として使われてきました。さらに、実や根には薬効があり、生薬として利用されてきました。 クチナシの名前の由来と花言葉 PBXStudio/Shutterstock.com クチナシの花言葉は、「とても幸せです」「喜びを運ぶ」「洗練」「優雅」など。 「とても幸せです」は、欧米では女性をダンスパーティーに誘う時にクチナシの花を贈ることにちなんでいるとか。「喜びを運ぶ」は、甘い香りを漂わせるため。「洗練」「優雅」は、白い花の咲き姿に由来します。 開花後には実がついて秋に熟しますが、熟しても破れることがなく、「口を開かない」ために「口無し」という名前になったという説や、果実の先端の萼をくちばしに見立て、「クチバシを持った実」という意味からクチナシとなったという説もあります。さらに、「クチナワ(ヘビ)しか食べない果実」が転じて「クチナシ」になったという説もあるようです。 クチナシは漢字で「梔子」と表します。「梔」は果実を意味していて、「子」は実を意味します。「巵子」「山梔子」と表す場合もあります。 古くから利用されてきたクチナシ 染料や縁起物としての歴史的な利用 PSPS/Shutterstock.com クチナシの実は、古くから黄色の染料として珍重され、衣料品や食品の着色に利用されてきました。「梔子色(くちなしいろ)」は、日本に古来より伝わる伝統色の一つでもあります。現在でも栗きんとんをはじめ、たくあんなどの着色用に使われています。 クチナシの黄色い色素は、「クロシン」というカロテノイド系の水溶性色素で、サフランにも含まれている色素です。また、クチナシは山梔子(さんしし)とよばれる漢方の生薬としても利用されてきました。主に消炎、鎮痛、解熱、利尿作用に効果があるとされ、内服薬として用いられたほか、打ち身や打撲などの外用薬にも用いられました。 クチナシは三大香木の1つ Pieyu Art/Shutterstock.com クチナシは、ジンチョウゲやキンモクセイと並んで日本の三大香木とされています。これにロウバイを加えて四大香木とされることもあります。いずれも庭木として人気が高い樹木です。以下にそれぞれの開花期や特徴を簡単に紹介します。 ジンチョウゲ(沈丁花) High Mountain/Shutterstock.com ジンチョウゲは、2月下旬~3月中旬に開花します。花弁の周囲に桃色の縁どりがあり、手毬のように小さな白い花を丸く密集して咲かせる常緑の低木です。上品な甘い香りを漂わせ、春の訪れを告げる花としても知られています。 キンモクセイ(金木犀) AlyssaRich/Shutterstock.com キンモクセイは、9月下旬〜10月上旬頃にオレンジ色の小さな花を咲かせる常緑広葉樹です。秋の訪れを告げる爽やかな甘い香りの花は食用にもなり、砂糖漬けやお茶などにも利用されています。また、香水やルームフレグランスとしても使われています。 ロウバイ(蝋梅) backpacking/Shutterstock.com ロウバイは、12月下旬~2月に半透明で蠟のような透明感のある黄色い花を咲かせる落葉低木です。甘い香りと梅に似た花からこの名が付いたとされますが、梅ではなくバラ科です。冬に咲く花として、ウメ、スイセン、ツバキと共に「雪中四友(せっちゅうしゆう)」のひとつでもあります。 将棋や囲碁での「口無し」 前述したように、クチナシは実が熟しても口を開かないことから「口無し」と言われ、これが花名の由来になったという説があります。将棋や碁の盤脚はクチナシの実を象っていますが、これは「勝負に一切の口出し無用」の意味を込めたものとされています。クチナシの実が盤脚に使われるようになったのは、江戸時代の、ある将棋の対局がきっかけだそうです。言い伝えによると、対局中、ほぼ勝負がついた場面で、観客の一人が「逆転可能」と口出しをしたことで形勢が逆転し、口出しをした観客は怒った敗者から首を切られた、とのことです。 クチナシの代表的な品種 コクチナシ Gardenia jasminoides var. radicans 中国南東部原産。樹高が30〜40cmで、基本種のクチナシよりもコンパクトにまとまり、横に広がるような樹形になるのが特徴。花も葉もやや小ぶりで、鉢植えにも向いています。 マルバクチナシ Gardenia jasminoides Ellis ‘Maruba' 基本種よりも葉がやや小さく、丸みを帯びた愛らしいフォルムが特徴。花もやや小ぶりで、花径3cmほどです。 ヤエクチナシ Gardenia jasminoides 花が基本種よりもやや大きく、八重咲きになるのでより華やかな雰囲気をもっています。香りも強いのが特徴。クチナシの中で最もポピュラーな種類です。八重咲き種には実がつきません。 オオヤエクチナシ(ガーデニア) Gardenia jasminoides ‘Fortuneana' オオヤエクチナシは、樹形、葉、花ともに大型の園芸品種です。クチナシの英名はガーデニアですが、日本で単にガーデニアというとこのオオヤエクチナシを指すことが多く、庭木として人気が高い品種です。花はバラに似た豪華な八重咲きですが結実しません。 ミナリクチナシ Gardenia jasminoides var. maruba クチナシの矮小品種で、鉢植えや盆栽などで楽しめます。花は小輪一重ですが結実します。ミナリクチナシは肥料を好む品種なので、育てる際は肥料不足にならないように気を付けましょう。 クチナシの栽培12カ月カレンダー 開花時期:6~7月植え替え適期:3~4月、2年に1度程度肥料:2〜3月、7月頃(地植え、鉢植えとも)植え付け:4〜6月、9月頃 クチナシの栽培環境 PM88/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】風通し・日当たりがよい場所を好みます。ただし、強く西日が当たる場所は避け、夏は半日陰に移しましょう。また、寒冷地の場合、冬は室内に移しましょう。 【日当たり/屋内】夏は半日陰、それ以外の時期は日当たりのよい場所に置きましょう。 【置き場所】強い西日が当たる場所や土が乾燥する場所は避けましょう。水はけがよく、肥沃で湿り気のある土壌を好みます。 耐寒性・耐暑性 クチナシは耐暑性は強いものの、耐寒性は強くありません。関東地方以西であれば、地植えでの冬越しも可能ですが、気温が5℃を下回ると株が弱ってしまうので、寒冷地の場合は鉢植えで管理しましょう。 クチナシの育て方のポイント 用土 Jurga Jot/Shutterstock.com 【地植え】 一年を通して日向〜半日陰で、風通しのよい場所を選びましょう。植え付けの2〜3週間前に、直径・深さともに50cm程度の穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきましょう。このようにしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の樹木用の培養土を利用すると手軽です。自身でブレンドする場合は、赤玉土小粒7、腐葉土3の割合にするのがおすすめです。 水やり Afanasiev Andrii/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。気温の高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がってぬるま湯のようになり、株が弱ってしまいます。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。クチナシは乾燥に弱いので、水切れに注意してください。ただし、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまいます。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。また、冬もカラカラに乾燥させることのないように、適宜水やりを続けてください。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 生育期に入る少し前の2〜3月に、成長を促すために緩効性化成肥料を株の周囲にまき、周囲を軽く耕して土に馴染ませましょう。また花が咲き終わった頃、開花のためにエネルギーを消耗した株の体力回復を目的に、お礼肥として同様に緩効性化成肥料を施します。 注意する病害虫 Decha Thapanya/Shutterstock.com 【病気】 クチナシを育てる際に発生しやすい病気は、さび病、すす病などです。 さび病は、かびによる伝染性の病気です。葉にくすんだオレンジ色で楕円形の斑点が現れます。この斑点は、やや細長くイボ状に突起するのが特徴で、症状が進むと破れ、中から粉のように細かい胞子を飛ばします。発症すると株が弱り、枯死することもあるので注意。発病した葉は見つけ次第切り取って処分し、適用する薬剤を散布して防除します。 すす病は、一年を通して葉や枝などに発生する病気です。葉に発生すると表面につやがなくなり、病状が進むと黒いすすが全体を覆い、見た目もよくありません。また光合成がうまくできなくなり、樹勢が衰えてしまいます。カイガラムシ、アブラムシ、コナジラミの排泄物が原因ですす病が発生するので、これらの害虫を寄せ付けないようにしましょう。込んでいる枝葉があれば剪定して、日当たり・風通しよく管理します。 【害虫】 クチナシを育てる際に発生しやすい害虫は、オオスカシバの幼虫、カイガラムシなどです。 オオスカシバはガの一種で、クチナシに被害をもたらすのは幼虫です。独特のしっぽを持ったグリーンの幼虫は5〜6cmにもなり、見つけるとギョッとしてしまいます。クチナシの葉が大好物で、食欲旺盛のため一晩で丸裸にしてしまうこともあるほど。見つけ次第捕殺することが大切です。カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすい害虫で、体長は2〜10mmほど。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われており、薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 クチナシの詳しい育て方 苗の選び方 苗を選ぶ際は、葉の色つやが良く、葉の数が多いものを選びましょう。根元がぐらついているものや、ヒョロヒョロした感じの苗は避けます。春先の苗であれば、花芽が付いているものを選ぶと良いでしょう。苗に害虫が付いていないかどうかも確認するようにしましょう。 植え付け・植え替え OlegDoroshin/Shutterstock.com クチナシの植え付け・植え替えの適期は4〜5月か9月頃です。ただし、それ以外の時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、根鉢をくずさずに植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。 地植えで育てる場合は、環境に合えば植え替える必要はありません。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、入手した苗よりも1〜2回り大きな鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから草花用の培養土を半分くらいまで入れましょう。クチナシの苗をポットから取り出し、鉢に仮置きして高さを決めたら少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、2〜3年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してみて、根が詰まっていたら、根鉢をくずして古い根などを切り取りましょう。根鉢を1/2〜1/3くらいまで小さくして、元の鉢に新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 剪定・切り戻し mihalec/Shutterstock.com クチナシの剪定適期は、花後の6月下旬〜7月上旬です。開花が終わった後、1カ月くらいすると、もう翌年に花を咲かせるための花芽が作られるので、剪定のタイミングを逃さないことが大切。花芽分化後に剪定すると、翌年の花つきが少なくなってしまいます。 自然に樹形が整うので、あまり刈り込んだり強く切り戻したりする必要はありません。枝葉が込み合っている部分があれば、枝の付け根で切り取って風通しをよくします。樹高は1mぐらいを目安にまとめるとよいでしょう。 夏越し・冬越し kirillov Alexey/Shutterstock.com 夏越し 【地植え】 真夏は強い日差しによって土壌が乾燥しやすいので、バークチップなどを株元にまいてマルチングをし、対策しておきます。 【鉢植え】 風通しがよく、涼しい半日陰に移動して管理します。真夏は乾燥しやすいので、特に水切れに注意してください。 冬越し 【地植え】 暖地では地植えのままで越冬できます。しかし、霜が降りたり凍結しやすい寒冷地では、鉢上げして暖かい場所に移動して管理しましょう。 【鉢植え】 暖地では霜や凍結の恐れのない、日当たりのよい軒下に移動しましょう。寒冷地では日当たりのよい室内や温室に取り込み、寒さにあてないように管理します。 増やし方 Mila Naumova/Shutterstock.com クチナシは、挿し木、株分けで増やすことができます。 【挿し木】 挿し木とは、枝を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。 植物のなかには挿し木ができないものもありますが、クチナシは挿し木で増やすことができます。 挿し木の適期は、6〜7月頃です。その年に伸びた新しい枝を10cmほどの長さで切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を2〜3枚切り取ります。3号くらいの鉢を用意してゴロ土を入れ、新しい培養土を入れて水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて管理します。その後は日当たりのよい場所に置いて育苗し、大きく育ったら植えたい場所に定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 【株分け】 クチナシの株分けの適期は3月下旬〜4月です。株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株を掘り上げて数芽ずつ付けて根を切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、同じ姿の株が増えていくというわけです。あまり細かく分けると開花しにくくなるので注意してください。 クチナシが咲かない理由 剪定時期の間違い Doikanoy/Shutterstock.com クチナシの花が咲かない理由の一つに、誤った時期の剪定が考えられます。クチナシは夏に花を咲かせた後、秋に新しく伸びた枝の先に花芽を作ります。そのため、冬に剪定すると、枝先に作られた花芽を切り落としてしまうことになります。冬の間に行うのは枯れた葉の除去程度にとどめ、本格的な剪定は花が終わった直後、7月中旬くらいまでに行うようにしましょう。 水の過不足 skywing/Shutterstock.com クチナシはやや湿った土壌を好むため、水不足で乾燥し過ぎるとつぼみを落としてしまいます。一方で、水が多すぎると根腐れして株が傷みやすくなります。とくに、冬は水を吸収する力が弱まるため、春夏と同じように水やりをすると、根腐れを起こす場合があります。水やりは、夏は朝夕の2回、冬は1~2日に1回を目安とし、過不足のないように気を付けましょう。 肥料の過不足 肥料不足の場合も花が咲きません。クチナシの肥料は年2回、花が終わった後の「お礼肥」と冬の時期の「寒肥」が目安です。一方、肥料は与えすぎると葉焼けや根が傷む原因になるので、注意しましょう。なお、植えたばかりの若い苗木は、株が充実するまで花が咲かないことがあります。 クチナシは美しい白い花弁と強い香りが魅力! Doikanoy/Shutterstock.com 甘くて濃い香りを漂わせるクチナシ。花の姿が見えなくても、風が運ぶ香りが「もう初夏ね」と季節の移り変わりを教えてくれるのも魅力の一つ。庭に季節感を演出するのに重宝するクチナシを、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。
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花と緑

「紫君子蘭」ってどんな花? 正解できたらすごい難読植物名漢字クイズ
涼しげな青や白の花!「紫君子蘭」ってどんな植物? Fumeezz/Shutterstock.com 実際に育てていても、漢字で表記されると案外分からない植物も多いもの。普段呼んでいるのとは違う名前があったり、意外な漢字表記があったり、植物の漢字も面白いものです。 そんな植物の漢字表記の中から、身近な植物に関するものをクイズで出題! 今回のお題は「紫君子蘭」。あなたはこの漢字が表す植物が分かりますか? ヒント 爽やかな青紫や白の存在感ある花を咲かせます。植えっぱなしでも手がかからないので、ガーデニングでも人気の多年草。 正解は… ↓ ↓ ↓ ↓ アガパンサス(むらさきくんしらん) Fabrizio Guarisco/Shutterstock.com アガパンサスの基本データ 学名:Agapanthus科名:ヒガンバナ科属名:ムラサキクンシラン属(アガパンサス属)原産地:南アフリカ和名:ムラサキクンシラン(紫君子蘭)別名:アフリカンリリー英名:Agapanthus、African lily、Lily of the Nileなど開花期:5月下旬~8月上旬花色:青紫、白、ピンク、複色形態:多年草草丈:0.3~1.5m 初夏の花が終わる頃に開花期を迎え、ボリュームのある青紫色の花と、厚みのある細長い葉が夏の庭を涼しげに彩るアガパンサス。小さな花が集まり、手まり状の大きな花のように咲くので、ガーデンでも存在感を放ちます。ヒガンバナ科の植物で、分類体系によってはユリ科に分類されることもあります。 Flowers26/Shutterstock.com アフリカを原産とするアガパンサスは暑さに強く、日本の高温多湿の厳しい気候の中でも何年も丈夫に育つ多年草です。特に注意する病害虫もなく、土壌環境にも合って育てやすいため、植えっぱなしでも毎年花を咲かせてくれる、初心者にもおすすめの花です。 Yoshihide KIMURA/Shutterstock.com アガパンサスの花色は、青のバリエーションを中心に、白やピンクなどもあり、早生・中生・晩生と開花期の幅もあるので、種類を選ぶと長く楽しめます。約300の園芸品種がありますが、日本ではアガパンサス・アフリカヌスという名で流通している常緑性のものが多く、一年を通して庭の彩りに重宝します。ちなみに、近年の研究では、この名で広く出回っているものの多くは、実際にはアガパンサス・プラエコクスという別の種類、またはそこから派生する品種であることが指摘されています。 berni0004/Shutterstock.com アガパンサスは環境への耐性が強く、半日陰でも栽培できますが、日当たりのよい場所のほうが花が咲きやすくなります。じめじめした場所では根腐れを起こすことがあるため、水はけのよい環境で管理しましょう。耐寒温度は、落葉種の場合はマイナス10〜マイナス15℃、常緑種の場合はマイナス5℃程度。落葉するタイプのほうが耐寒性が強く、基本的には地植えでも越冬できます。花が一通り咲き終わったら、花茎の付け根から切り取りましょう。株が込み合って窮屈になってきたら、春か秋に株分けをして植え直します。暑さや乾燥、病害虫、排気ガスなどにも強く、公園などの植栽でもよく見られる育てやすい植物です。 Sabine Hortebusch/Shutterstock.com 「紫君子蘭」の由来とは? Manuel Barbero/Shutterstock.com アガパンサスの和名「紫君子蘭(むらさきくんしらん)」は、姿がクンシラン(君子蘭)に似ていること、花色が青紫色であることにちなんで名づけられました。 クンシラン。aquatarkus/Shutterstock.com クンシランはアガパンサスと同じヒガンバナ科で姿は似ていますが、別属の植物。春にオレンジや黄、緑などのゴージャスな花を咲かせ、つややかな常緑の葉が一年中楽しめる多年草です。耐寒性が弱いため、日本ではアガパンサスのように地植えにされることはあまりなく、基本的に鉢花として楽しみます。クンシランという名前は、ランに似た豪華な花姿と、日本に最初に伝わった品種の学名Clivia nobilisが、「高貴な」を意味するラテン語に由来していることから名づけられました。 Best smile studio/Shutterstock.com また、一般によく使われるアガパンサスという名は学名をそのまま読んだもの。ギリシャ語で「愛」を意味する「agape(アガペー)」と、「花」を意味する「anthos(アンサス)」を組み合わせた言葉に由来するとされています。直訳すると「愛の花」となり、ヨーロッパでは古くから大切な人に贈る花として親しまれてきました。英名の「African lily」や「Lily of the Nile」は原産地に由来します。 クイズ一覧はこちら!
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夏越しできる強い株に育てるなら今! 梅雨明け前から始める花・野菜・観葉植物の暑さ対策
植物も夏バテする?!梅雨明け前の予防が大事 暑さと日差しにぐったりとした植物。Ari_Hidayat/Shutterstock.com 植物は日差しが強く、気温が高いほど元気に育つと思われがちですが、気温が30℃を超える頃から、植物体の光合成の働きが落ちやすくなり、強すぎる日差しは葉焼けの原因にもなります。さらに、鉢やプランターでは土の温度が上がりやすく、根がダメージを受けたり、水切れを起こしやすくなったりします。根が弱ると水分や養分を十分に吸い上げられず、葉がしおれる、黄色くなる、花が止まる、実が大きくならないといった不調につながります。つまり夏の植物は、地上部だけでなく、見えない根の部分まで全体に大きなストレスを受けているのです。 葉が黄色く変色する 葉色が薄くなる 葉がしおれる 葉が落ちる 成長が止まる などの症状が出たら、植物も夏バテをしているかもしれません。 黄色くなり、生育不良を起こしたトマト。SASTRAVILA/Shutterstock.com 葉焼けして弱ったスパティフィラム。Ekaterina34/Shutterstock.com そのままでは植物の夏場のパフォーマンスに支障が出るだけでなく、最悪の場合は夏を越せずに枯れてしまうこともあります。特に近年の猛烈な夏の暑さは、暑さが苦手な植物にはもちろん、従来は暑さに強いといわれてきた植物たちも油断ができない過酷な環境です。 一般に気温が上がると植物の光合成能力は高まりますが、30℃を超えると低下します。生育によさそうに思える強い夏の日差しは、光合成で使いきれないエネルギーがかえってダメージに。Gergitek/Shutterstock.com 夏バテ対策には「活力剤」を! 暑さに強い植物へと導く活力剤「X-ENERGY」。 植物の暑さ対策に活用したいのが、植物の本来の体力を最大限にし、健全な生育をサポートしてくれる「活力剤」。肥料分を含まないものが多く、弱った植物にも安心して使うことができます。中でもKINCHO園芸の「X-ENERGY(エックスエナジー)」は、植物が持っている本来の力を引き出す“バイオスティミュラント成分配合”※なので、夏の暑さに負けない強い植物へと導き、夏バテの予防になります。 ※バイオスティミュラントとは 植物自身や植物の周辺環境を整え、環境由来のダメージを軽減し収量・品質の向上を補助する資材のこと。近年では、各地の気候変動により干害、高温障害、塩害、冷害、霜害、物理的障害(雹や風の害)、日照不足による作物の収量や品質の低下が発生しており、それらを解決する手段として期待されています。 どんなシチュエーションでも大活躍! 4つのシーン別・暑さ対策 X-ENERGYは、庭から菜園、室内のインテリアグリーンまで、あらゆる栽培環境の「暑さ対策」をこれ1つでサポート! 「X-ENERGY」:水で薄めて使う原液タイプ。週に1回間隔で水やり時にプラスして。 「X-ENERGYロング 粒タイプ」:扱いやすく、効果が長く続く粒タイプ。 「X-ENERGYダイレクト アンプルタイプ」:口を切って土に挿すだけの手軽さが魅力。 の3種類。植物を支えるチカラは一緒なので、シーンに合わせて最適なものを選んで使えます。 シーン① 家庭菜園(トマト・ナス・キュウリといった夏野菜など) 【夏のお悩み】: 強い日差しや猛暑で土の温度が上がり、実が大きくならずに落ちてしまう、株が弱る、収量が落ちる。 【X-ENERGYで解決!】: 夏の猛暑などのストレスをケアし、夏バテ知らずのタフな株に。収穫期のスタミナ切れを防ぎ、美味しい野菜の継続的な収穫を応援。土壌のミネラル補給にも。 株元に「X-ENERGYロング 粒タイプ」をばらまくだけ! 簡単に暑さ対策が完了。 プランター栽培なら、「X-ENERGYダイレクト アンプルタイプ」を挿すのもおすすめ。 シーン② ハンギングバスケット(ペチュニア・サフィニア・ミニバラなど) 【夏のお悩み】: 空中に吊るすため、活力剤などを与えにくい。暑さで花が止まる。 【X-ENERGYで解決!】:根をしっかり張らせることで、乾燥しがちなハンギングでも体力をキープ。花の咲き疲れを防いで夏の間も開花が途切れない華やかなハンギングに。 「X-ENERGYダイレクト アンプルタイプ」を1本鉢土に挿して根にオートチャージ完了。 1~2週間に一回、水やり時に「X-ENERGY」をプラスしても。 シーン③ 寄せ植え(夏に咲く花やカラーリーフ) 【夏のお悩み】: 夏の蒸れや暑さで花が止まる。葉が黄色くなったり株が弱って枯れてしまう。 【X-ENERGYで解決!】: 植物自体の生きる力を高め、密集した環境や過酷な高温下でもそれぞれの植物が夏を乗り切るパワーを維持。くたびれた印象を作らず、夏の玄関前や庭をきれいに彩ります。 「X-ENERGYダイレクト アンプルタイプ」を1本挿してオートチャージ完了。 植え付け時に「X-ENERGYロング 粒タイプ」を仕込むのも効果的。 シーン④ 観葉植物(モンステラ・フィカス・多肉植物など) 【夏のお悩み】: 空調が効いていない時間帯の高温、窓からの強い日光、エアコンの吹き出し口からの冷たい風などによる傷みや葉焼け。 【X-ENERGYで解決!】: 空気の流れがなく、日差しや温度変化によるストレスをダイレクトに受けやすい室内でも、植物の健全な生育をサポートして美しい葉色をキープ。基礎体力の向上により環境変化に強いインドアグリーンに育てます。 「X-ENERGYダイレクト アンプルタイプ」を鉢に1本挿して安心ケア。 “水やり+α”の新習慣 「X-ENERGY」はなぜ夏に効く? 2026年からは定番の液体タイプに加え、「X-ENERGYロング 粒タイプ」と「X-ENERGYダイレクト アンプルタイプ」が新たにラインアップに加わり、より使いやすく。 【ここがポイント!】 植物に刺激を与えて暑さに強い株へ導く 夏バテで弱った植物の回復をサポート スタミナキープで夏の間も花や実が続く 夏の花・サンパチェンスでの比較実験結果。暑さの中でもこんもりイキイキ、花付きもUP! X-ENERGYは、植物の「環境ストレスへの抵抗力」に着目した新発想のケアアイテム(バイオスティミュラント活力源)です。近年の日本の酷暑、強烈な直射日光といった過酷な環境から植物を徹底ガード。弱った植物の元気回復はもちろん、あらかじめ与えておくことでダメージへの耐性をつけ、ストレスに負けない強い株へと導きます。暑さだけでなく、冬の厳しい寒さ、日陰や室内での日照不足、植え替え時のダメージなどあらゆる環境ストレスを乗り切る強さを引き出します。 根を育てることで肥料の吸い上げや株の生育をサポートし、野菜の成り疲れや花の咲き疲れを防止。芽出しから根の張り、花数・実数アップまで持続的な体力を維持させます。使う植物を選ばず、野菜、花、観葉植物、多肉植物までこれ1本で網羅できる万能さで、経済的&収納もラクラク! 肥料と併せて使うとさらに効果が期待できます。 右が「X-ENERGY」使用時の結果。ハクサイやジャガイモの収穫量もアップ! 使い方は簡単 「X-ENERGY(水で薄めるタイプ)」週に1回を目安に、いつもの水やりに混ぜるだけ。どんな植物にも使いやすく、コスパ抜群でオールマイティな1本。生育期には液体肥料と混ぜるとさらに効果的。たっぷり1000mlのつめかえ用も。 「X-ENERGYロング 粒タイプ」植え付け時に混ぜ込んだり、土にばらまいたり。効果が最大2ヵ月続くので、頻繁な手入れができないケースや、水場が近くにない場所にもおすすめ。 「X-ENERGYダイレクト アンプルタイプ」口を切って土に挿しこむだけで約2週間効果が持続。こぼれる心配がなく、インドアグリーンに最適。少量の鉢植えにも◎。4~6号鉢に1本、7~9号鉢に2本が目安。 この夏は「X-ENERGY」で、植物と一緒に笑顔で乗り切ろう! 今年も過酷な暑さが予想される夏。6月からの先手ケアが、これからやってくる真夏の運命を分けます。家庭菜園の夏野菜も、玄関先の寄せ植えも、インテリアを彩る観葉植物も、今年は「X-ENERGY」を味方につけて、青々と元気なグリーンライフを楽しみませんか? 「X-ENERGY」各タイプは、オンラインショップのほか、全国のホームセンター・園芸店などで好評発売中!
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一・二年草

庭の「名脇役」決定版! ナチュラルガーデンを彩るアスペルラを失敗せずに育てるコツ
アスペルラの基本情報 Billysfam/Shutterstock.com 植物名:アスペルラ・オリエンタリス学名:Asperula orientalis英名:annual woodruff、oriental woodruffなど和名:タマクルマバソウ(玉車葉草)その他の名前:アスペルラ、オリエンタルウッドラフ科名:アカネ科属名:クルマバソウ属原産地:小アジアからコーカサス地方形態:一年草 アスペルラ・オリエンタリスはアカネ科に属し、学名はAsperula orientalis。和名では「タマクルマバソウ」と呼ばれ、原産地は小アジアおよびコーカサス地方です。 草丈は25~30cmほどで、主な開花期は秋まきなら5~7月、春まきなら9~10月です。寒さにはやや強いですが暑さには弱く、基本的には秋に種子をまき、翌年の初夏に花を楽しんだ後、夏頃に枯れてしまう一年草です。比較的育てやすい植物で、適切な環境で育てれば、ワンシーズンの間にたくさんの花を楽しむことができます。複数株をまとめて植えることでより見栄えがよくなり、また、爽やかな青紫色の花色でこんもりと育つ姿は、他の草花と混植しても周囲の花々を引き立てる存在になります。 日本ではアスペルラ・オリエンタリスが普及 花壇に咲くアスペルラ・オリエンタリス。billysfam/Shutterstock.com アスペルラには約200種類もの仲間が存在しますが、日本では特にアスペルラ・オリエンタリスが普及し、アスペルラといえばアスペルラ・オリエンタリスを指すことがほとんどです。 アスペルラ・オリエンタリスはイラン、レバノン、シリア、トルコ、ジョージアなどの地域に自生し、主に草原や落葉樹林帯で見られます。その美しい花姿から観賞用として広く栽培され、ヨーロッパでは鉢植えやコンテナ、ハンギング、花壇などでよく見かける花です。苗からでも種まきからでも育てられ、花期が長く、庭や花壇に植えても目立ちすぎることがないため、主役の草花を引き立てる脇役的な存在として重宝されています。 アスペルラ・オリエンタリスの花や葉の特徴 billysfam/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:5〜7月草丈:25〜30cm耐寒性:強い耐暑性:弱い花色:青紫色 アスペルラ・オリエンタリスの開花期は5~7月。春まきの場合は9~10月に花を咲かせることもあります。先端が開いた筒状の青紫色の花は、花茎の頂点に密集して咲き、自然とこんもりとしたブッシュ状になります。茎の節に、茎を囲むように細長い葉が8枚輪生するのが特徴。茎はよく伸びるものの細いため自立性が弱く、開花時期になると半ば倒れたような草姿になります。 アスペルラ・オリエンタリスの名前の由来と花言葉 billysfam/Shutterstock.com 属名の「アスペルラ」はラテン語の「asper(粗い)」に由来し、葉の表面がざらざらしているという特徴から。種小名の「オリエンタリス」は「オリエント地域産の」という意味で、トルコ周辺地域を指します。和名の「玉車葉草(タマクルマバソウ)」は、花が密集して玉のように見えることと、クルマバソウの仲間であることに由来。クルマバソウという名は、特徴的な葉の付き方に由来しています。茎がすっと伸び、その周囲をぐるりと囲むように細長い葉が8枚ほど付きます。この車輪状の葉の配置が「車葉草(クルマバソウ)」という名前になりました。 クルマバソウ。Scisetti Alfio/Shutterstock.com アスペルラ・オリエンタリスの花言葉は「至福のひととき」です。青紫色の可憐な花は、見る人の心を和ませ、幸福感をもたらしてくれるような魅力を持っています。その穏やかな雰囲気から、癒やしの花としても人気があります。 アスペルラの種類 Manfred Ruckszio/Shutterstock.com 日本ではアスペルラ・オリエンタリスが広く普及していますが、ほかにも多くの種類があります。ここでは、いくつかの種類をご紹介します。 グッソネイ(A. gussonei) Skrypka Olena/Shutterstock.com シチリア島原産の多年草。葉は多肉質でマット状に広がり、ピンクがかった白花を咲かせます。ロックガーデンなどに利用されます。 ヘクサフィラ(A. hexaphylla) 南ヨーロッパ原産で、6~7月に白い花を咲かせる種類です。切り花や鉢植えとして利用され、日当たり~半日陰の環境で育ちます。 ティンクトリア(A. tinctoria) olko1975/Shutterstock.com 中部ヨーロッパ原産で、花色は白。根は染料として利用されることもあります。 オドラータ(A. odorata) photoPOU/Shutterstock.com ガリウム・オドラツム(Galium odoratum)とも。5~7月に、香りのある星形の白い小花を咲かせます。やや湿り気のある半日陰を好み、シェードガーデンのグラウンドカバーとしても人気があります。 タウリナ(A. taurina) haraldmuc/Shutterstock.com 長い筒部分を持つ白い花を、花茎の先に密集させて咲かせます。草丈は20~60cm。 ブルーシャンデリア(A.orientalis ‘Blue Chandelier’) アスペルラ・オリエンタリスの園芸品種で、美しい花を咲かせます。 アスペルラ・オリエンタリスの栽培12カ月カレンダー 開花時期:5〜7月(秋まき)、9~10月(春まき)植え付け・植え替え:3月上旬〜4月上旬肥料:3〜6月種まき:9月下旬~10月中旬(秋まき)、3月中旬~4月中旬(春まき) アスペルラ・オリエンタリスの栽培環境 billysfam/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】アスペルラは日照を好む植物なので、日当たりのよい場所で管理することが重要です。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】高温多湿には弱いため、水はけがよく乾燥した場所で管理します。 耐寒性・耐暑性 耐寒温度は0~マイナス5℃程度で、寒さには比較的強いですが、苗が小さい時期は霜に注意が必要です。平地や暖地では秋に種子を播き、春から初夏にかけて花を楽しむのが一般的な栽培方法です。高温多湿に弱く、夏頃に枯れる一年草なので夏越しの対策は特に必要ありません。 アスペルラ・オリエンタリスの育て方のポイント 用土 Singkham/Shutterstock.com アスペルラ・オリエンタリスは乾燥気味の土を好むため、水はけのよい土に植えることがポイントです。市販の草花用培養土でも問題なく育ちますが、鉢植えの場合は底に軽石を敷くなど、水はけをよくするのがポイントです。 水やり Osetrik/Shutterstock.com 地植えの場合は、根付いたら基本的に水やりは必要ありません。 鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。ただし過湿になると根腐れを引き起こすため、水やりは土の表面がしっかり乾いてから。目安としては、鉢土の表面が白く乾いてから与えるようにしましょう。開花中は花に水をかけないよう、株元にそっと水を与えます。 肥料 Agenturfotografin/Shutterstock.com 地植えの場合、肥えた土であれば特に肥料を施す必要はありません。 鉢植えの場合、基本的に培養土には元肥となる肥料分が含まれているため、それ以降は開花中に固形肥料を一度、液体肥料なら数回与える程度で十分です。液体肥料は春~開花時期に適宜与えるとよいでしょう。 注意する病害虫 Crystal Eye Media/Shutterstock.com 病害虫の心配はほとんどなく、初心者でも育てやすい植物です。特別な病害虫対策は不要ですが、日頃から適切な環境で管理し、株の状態をチェックすることで健康に育てることができます。 アスペルラ・オリエンタリスの詳しい育て方 種まき Olga Miltsova/Shutterstock.com 種まきの適期は、秋なら9月下旬~10月中旬、春なら3月中旬~4月中旬です。ただし高温多湿に弱いため、秋に種子を播いて苗で冬越しさせ、初夏に花を楽しむほうが育てやすいです。春まきの場合は苗で夏越しして秋に花を楽しめますが、夏の栽培が避けられないため、寒冷地向きです。発芽率はさほど高くないので、多めに播いておくと安心です。 【種まきの手順】 ポットに数粒ずつ種子を播き、軽く押し込んだあと薄く覆土する。 たっぷり水をやり、芽が出てきたら間引きを行いながら苗を育てる。 ある程度成長したら鉢や地植えで育てる。 苗の選び方 苗を購入する際は、葉の色が鮮やかで引き締まった株を選び、つぼみがたくさんついたものを選ぶのがおすすめです。 植え付け sergey kolesnikov/Shutterstock.com アスペルラは地植えでも鉢植えでも栽培可能です。購入した苗は植え替えて楽しみましょう。植え付ける際は、暑くなる前に植え付けるとよいでしょう。 茎は自然に分枝し、こんもりとしたブッシュ状に成長するため、花壇のフロント部分や寄せ植え、ハンギングバスケットなどに利用すると見栄えがよくなります。 日常のお手入れ Andrii Zastrozhnov/Shutterstock.com 【花がら摘み】 花がら摘みをこまめに行うことで、花を長く楽しむことができます。花が変色したら、引き抜くようにして取り除きましょう。 夏越し billysfam/Shutterstock.com アスペルラは高温多湿に弱いため、夏を越すことはできません。日本では夏前までの一年草として楽しむ植物であり、基本的には秋に種まきをし、初夏までの間に育てて花を楽しみ、夏には役目を終えます。 増やし方 Vectorium/Shutterstock.com アスペルラは一年草ですが、その可憐で育てやすい特性から、毎年育てているという人も少なくありません。花が終わったあとにすぐ摘み取らずそのままにしておくと、種子ができるので、採種した種子を使って翌年また育てることができます。 環境に合えばこぼれ種が発芽することも アスペルラ・オリエンタリスの花をそのままにしておくと種子ができ、その種子が落ちて、適切な環境にあれば自然に発芽する場合もあります。もし発芽しているのを見つけたら、必要に応じて移植をし、育ててみましょう。 採種方法 アスペルラ・オリエンタリスの種子は非常に小さく、採取には少しコツが必要です。花が咲き終わり、茶色く熟したら、花茎から切り取って紙袋などに入れ、乾燥させます。乾いたらもみほぐして種子を取り出しましょう。 アスペルラを栽培する際の注意点 billysfam/Shutterstock.com アスペルラは比較的育てやすい植物ですが、高温多湿には弱いため、水の与えすぎには注意が必要です。特に鉢植えの場合は根腐れに注意し、土の表面が乾いてから水やりを行うよう心がけましょう。 実生で育てる場合は、寒冷地以外では秋まきがおすすめです。春まきは夏越しが難しくなるため注意が必要です。 アスペルラの茎は細く繊細で、花の時期には折れやすくなるため、移動や手入れの際はやさしく扱いましょう。開花中の水やりも花にかからないよう、株元から丁寧に与えることがポイントです。 春から初夏の花・アスペルラの栽培を楽しもう Yoiyoyo23/Shutterstock.com アスペルラは一年草ですが、一度育ててみると毎年でも育てたくなる魅力的な植物です。地植えでも鉢植えでも育てることができるため、場所やスタイルを選ばず取り入れられます。高温多湿に注意して、ぜひアスペルラを育ててみてはいかがでしょうか?
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花と緑

「都道府県の花」3択クイズ! 茨城県の花は次のうちどれ?【Let’s Try! 植物クイズ】
「茨城県の花」は次の3つのどれ? Wizard8492/Shutterstock.com 日本三名園の1つである水戸の偕楽園や、迫力満点の袋田の滝、加島神社の総本社鹿島神宮、世界最大の高さのある青銅製立像として知られる牛久大仏、四季折々の花畑を楽しめる国営ひたち海浜公園など、文化や自然にまつわるさまざまな名所がある茨城県。都心からもアクセスしやすく、人気の旅行先になっています。 そんな茨城県を象徴する「木」はウメ、「鳥」はヒバリ、「魚」はヒラメ。それでは、茨城県の花は、次のA~Cのどれでしょう? A バラ koichi.T/Shutterstock.com B ネモフィラ Princess_Anmitsu/Shutterstock.com C アジサイ naturepicture_rika/Shutterstock.com ヒント ガーデンでもなじみ深い花で、県内でも公園などで見ることができます。地名にちなんで選ばれました。 正解は… ↓ ↓ ↓ ↓ A バラ koichi.T/Shutterstock.com バラの基本データ 学名:Rosa科名:バラ科属名:バラ属原産地:アジア、ヨーロッパ、中近東、北アメリカ、アフリカの一部和名:バラ(薔薇)など別名:ソウビ、ショウビなど英名:Rose開花期:5月中旬~6月上旬(主な開花期)、6月中旬~11月(品種により異なる)花色:白、赤、ピンク、オレンジ、黄、紫、茶、黒、緑、複色形態:落葉性低木、つる植物樹高:0.4~1.5m(木立性)、1.5~2.5m(シュラブ)、2~5m以上(つる) 花の女王ともうたわれるバラ。バラ科バラ属に分類される植物の総称で、優美な花姿とかぐわしい香りから、世界中で広く愛されています。 茨城県では、「茨城」という地名にちなみ、1966年に県の花として制定されました。県章、県旗もバラをかたどったものとして定められています。また、茨城県とバラの関係は深く、「常陸国風土記」では黒坂命が茨(うばら)を使って、または茨で城を築いて賊を退治したという説話があり、これらが「茨城」という県名の由来だと考えられています。 Tatevosian Yana/Shutterstock.com バラと人の関わりは古く、古代メソポタミア文明や古代エジプト文明の時代にはすでに、バラが利用されていた記録が見つかっています。クレオパトラや皇帝ネロもバラを好んでいたとされ、花びらを敷き詰めたり、お風呂に入れたりして利用していたという逸話が知られています。バラは薬用植物としても知られ、中世ヨーロッパでは修道院で栽培されていたそうです。また、ダマスクローズなどは香水の原料としても広く使われてきました。 人々に古くから愛されてきたバラは、品種数もとても多く、原種の数だけでも150~200種ほど、園芸品種も含めれば3~10万種、もしくはそれ以上の品種があるともいわれます。現在でも品種改良が盛んに行われ、毎年魅力的な新品種も登場しています。 reddish/Shutterstock.com バラの樹形には大きく分けて、自立する「木立ち性(ブッシュローズ)」、つるが長く伸びる「つる性(クライミングローズ)」、木立ち性とつる性の中間に位置する「半つる性(シュラブローズ)」の3タイプがあります。つるバラはアーチやオベリスク、フェンスなどに絡めるなど、立体的な花演出におすすめ。コンパクトに生育する木立ち性や半つる性のバラを選べば、鉢植えでも栽培できます。また、春にだけ開花する「一季咲き」と、春の開花以降も数回返り咲く「返り咲き」や、春から秋まで繰り返して咲く「四季咲き」があり、品種によって長く楽しめます。 wasanajai/Shutterstock.com バラの花色は白、赤、ピンク、オレンジ、黄、紫、茶、黒、緑、複色など非常に豊富。近年では“青いバラ”も作出されています。花の大きさや花形も多数あり、整った剣弁高芯咲きや、丸みのあるカップ咲き、素朴で愛らしい一重咲きなどさまざま。香りもバラらしいダマスク香からスパイシーな香り、ミルラ香などまで大きく7つの種類に分けられます。切り花のバラには香りがほとんどないものが多く、素晴らしい香りを楽しめるのは、ガーデンでのバラ栽培の醍醐味の1つ。品種によって特徴が千差万別なので、好みや目的、ガーデンシーンに合わせて自分にピッタリのバラを探してみるのも楽しいですね。トゲが少ないかほとんどなく、扱いやすいバラもあります。 Helen Clarkson/Shutterstock.com バラの苗は、園芸店やホームセンター、バラ園、ネット通販などで購入することができます。初心者は大きく育った「大苗」や「鉢植え苗」から栽培をスタートすると失敗しにくくおすすめ。苗を購入したら、バラの培養土などを用いて植え替えましょう。バラは適切に肥料を与えたほうがよく花が咲きます。開花後や冬には、種類や株の状態に合わせて剪定をしましょう。落葉樹なので冬には葉を落としますが、翌春には新芽が芽吹いてまた開花が楽しめます。 bbearlyam/Shutterstock.com クイズ一覧はこちら!





















