スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
3and gardenの記事
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一年草

可憐な姿が人気! オルレアの魅力から育て方までご紹介
オルレアとは オルレアは、セリ科オルレア属の草花です。本来は多年草ですが、日本の暑い夏を越すことができずに枯れてしまうので、一年草として流通しています。原産地はヨーロッパで、暑さには弱い一方で寒さには強く、戸外で越冬できます。 草丈は60cm前後で、花壇の中段あたりが好適。セリ科の植物らしい、ニンジンに似た繊細な切れ込みのある葉で、細い茎を立ち上げてレースのような白い花を咲かせます。わずかな風にも揺らぐ、楚々とした草姿でナチュラルな雰囲気を持っています。 花名の由来 オルレアの名前は、学名のOrlaya grandiflora(オルレア・グランディフローラ)に由来します。オルラヤと呼ばれることもあるようです。日本ではオルレアとして主に流通している園芸品種の‘ホワイトレース’のほうが学名より先に有名になったため、ホワイトレースと呼ばれることもあります。しかし、別の草花であるホワイトレースフラワーと名前も草姿も似ているため混同されることが多く、近年ではオルレアと呼ばれるようになっています。 オルレアの花言葉 オルレアの花言葉は、「可憐な心」「静寂」「細やかな愛情」など。ピュアホワイトの花色や、レースのように繊細な花姿からイメージされたものといわれています。 オルレアの開花時期、見頃 オルレアの開花時期は、5〜6月頃です。ライフサイクルは以下の通り。9月下旬〜10月中旬にタネを播くと、1週間ほどで発芽します。そのまま育苗すると、ロゼット化してタンポポのように葉を地面に這わせたまま越冬。翌春の生育期になると茎葉が立ち上がって旺盛に生育し、初夏に開花します。日本の夏の暑さには耐えきれず、夏には枯死してしまいます。ただし、本来は多年草なので、夏も涼しい寒冷地では越年するようです。 オルレアはナチュラルガーデンにおすすめ 少しの風でもふわふわと揺れる繊細な草姿のオルレアは、ナチュラルガーデンには欠かせない存在です。野趣感あふれるナチュラルガーデンを目指すなら、ぜひオルレアに注目してください。 ナチュラルガーデンとは ナチュラルガーデンとは、自然な様相で草花が咲き揃って互いに調和するガーデンスタイルのこと。カラフルな一年草で幾何学模様や縞模様などを作る整形式花壇とは対照的に、自然な咲き姿を生かして草花同士を組み合わせます。プラスチック製品などの石油由来のアイテムを用いず、レンガや石材、ウッドなどの天然素材を用いると、より自然な表情にまとまりやすくなります。 ナチュラルガーデンで活躍するオルレア ナチュラルガーデンといっても、むやみやたらに植えればいいというわけでもなく、開花期を揃えたり、花色をコーディネートしたり、草丈による高低差をつけたりと、さまざまな草花を組み合わせて庭にハーモニーをもたらす工夫が必要です。そこで重宝するのが、われらがオルレア。なぜなら白い花は、どんな草花とも調和しやすいからです。しかもオルレアのレースのような繊細な雰囲気の花は、主張しすぎず個性のある花々のつなぎ役として重宝します。草丈は60cm前後なので、丈の高い植物と低い植物の間を埋める役割にもなってくれるでしょう。ナチュラルガーデンを構成する主要アイテムとして、ぜひオルレアを取り入れてみてください。 オルレアの育て方 ここまで、オルレアの特性や品種、ライフサイクル、庭での生かし方などについてご紹介してきました。では、ここからはガーデニングの実践編として、オルレアの育て方について解説していきましょう。苗の植え付けからスタートし、水やりや肥料、花がら摘みなどの日頃の管理、病害虫対策、増やし方まで、分かりやすくご案内します。 栽培環境 日当たりがよく、風通しのよい場所を好みますが、明るい半日陰でも育ちます。土質を選ぶことなく、乾燥しやすい場所でもよく耐える丈夫な性質です。 寒さには比較的強いほうで、暖地なら地植えして越冬できます。本来は多年草ですが、日本の夏の高温多湿には弱く、夏越しできずにライフサイクルを終えて枯死してしまいます。寒冷地では越年して毎年咲くこともあるようです。 土作り 【地植え】 植え付ける1〜2週間前に、腐葉土や堆肥などの有機質資材を植え場所に投入し、よく耕してふかふかの土をつくっておきましょう。有機質資材などを混ぜ込んだ後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 植え付け オルレアの苗を購入する際は、節間が間のびしておらず、がっしりと締まって勢いのあるものを選びましょう。苗の植え付けの適期は、3月頃です。この時期以外に花苗店で苗を購入した際は、早めに定植しましょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、オルレアの苗をポットから出して根鉢を崩さずに植え付けます。複数の苗を植える場合は、40〜50cmの間隔を取っておきましょう。植え付けた後に、たっぷりと水やりします。 【鉢植え】 鉢のサイズは、7〜8号鉢を準備します。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。苗をポットのまま鉢に仮置きし、高さを決めます。ポットからオルレアの苗を出し、根鉢を崩さずに植え付けましょう。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 水やり 株が蒸れるのを防ぐために株全体にかけるのではなく、ジョウロのはす口をはずして、株元の地面を狙って与えてください。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、水切れしないように管理しましょう。根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、毎日決まった分量の水やりをすればいいというものではありません。動物が毎日の食事が必要なのとは違って、植物は適した水分量を保つことが大切なのです。乾きすぎるとしおれてしまいますし、反対に常にジメジメと湿った状態にしておくと、病気が発生したり株が弱ったりします。土が乾くタイミングは、季節や天候によっても異なるので、まずは土や株の状態を観察しましょう。土の表面が白く乾いていたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。「株の状態を見て」と書きましたが、水分が足りていれば茎葉は勢いよく隅々までピンと伸びています。もしも茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 肥料 【地植え】 植え付け時に十分な土作りをしていれば、追肥は不要です。多肥にすると茎葉ばかりが勢いよく茂って、花数が少なくなるので注意します。株の勢いがないようであれば、速効性のある液肥を与えて様子を見てください。 【鉢植え】 開花期には液肥を月に2回ほど与えて、株の勢いを保ちましょう。 花がら摘み オルレアの終わった花は、早めに花茎の元から摘み取りましょう。株周りを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながります。また、いつまでも終わった花を残しておくと、タネをつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 タネの採取 オルレアは容易に種まきから栽培でき、こぼれダネでもよく増えます。タネを採取する場合は、花が終わった後、花がらを摘まずにそのままにしておき、タネをつくらせましょう。タネを採取したら密閉袋に入れて保存しておき、適期に播きます。毎年開花を楽しめるので、大変コストパフォーマンスが高い草花だといえますね。 増やし方 オルレアは、種まきをして増やします。種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。秋にタネを播いて越年させると、春から夏にかけて開花します。冬の寒さを経験させると、生育期にはスイッチが入ったように旺盛に生育し始め、苗の植え付けからスタートするよりも株に勢いが出るメリットがあります。敷地が広く、たくさんの苗を植え付けたい場合は、コストカットにもなりますね。 オルレアの種まきの適期は、9月下旬〜10月中旬です。庭に直まきしても、ポットに播いて育苗してもかまいません。 【直まき】 植えたい場所に2〜3粒ずつ播いて薄く覆土し、水やりをしておきます。タネ同士の間隔は、40〜50cmほどあけておきましょう。10日ほど経つと、細長い双葉が揃います。さらに本葉が出揃った頃に勢いのある苗を1本残し、徒長していたり虫に食われたりしている苗を間引きます。冬の間は地面を這うようにして葉を放射状に伸ばすロゼット状態で越年します。寒さに大変強く、霜が降りても弱ることはありません。春になって暖かくなると、茎葉が立ち上がってきて旺盛に生育し始めます。 【ポットまき】 黒ポットに2〜3粒ずつタネを播き、薄く覆土し、水やりをしておきます。10日ほど経つと、細長い双葉が出揃います。さらに本葉が出揃った頃に勢いのある苗を1本残し、徒長していたり虫に食われたりしている苗を間引きます。本葉が数枚ついたら、植えたい場所に根鉢を崩さずに定植します。複数植える場合は、株の間隔は40〜50cmほどあけておきましょう。 オルレアは、こぼれダネでもどんどん増える強健な性質を持っています。「まさかこんなところから芽を出すなんて!?」と驚くことも。生命力が強すぎて、あちこちから芽を出して庭の他の草花との調和を乱してしまうこともあります。とはいえ、間引くのは簡単なので、邪魔になっているものは抜き取って処分するか、調和を乱さない場所に移植するとよいでしょう。オルレアはそのナチュラルな草姿から、こぼれダネで増える姿も絵になるので、あまり憎まれることはないようです。 病害虫 【病気】 オルレアの栽培で注意したい病気は、うどんこ病です。 うどんこ病は、葉の表面に白い粉が吹いたようなカビが発生し、光合成を阻害されたり、葉から養分を吸収されたりして、生育が悪くなります。放任してひどくなると枯れてしまうこともあるので注意。株の勢いがなくなり、見た目も悪くなってしまうので、兆候が見られたら早期に殺菌剤などを散布して対処しましょう。 【害虫】 オルレアの栽培で注意したい病気は、アブラムシ、ヨトウムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目にも悪いので、発生初期に見つけ次第こすり落とすなどして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の薬剤を利用するのがおすすめです。 ヨトウムシはヨトウガの幼虫ですが極めて食欲旺盛で、一晩のうちに花や葉を食い荒らすことがあります。「夜盗虫」と漢字で書く通り、夜に活動する性質を持っています。葉や花に穴があいているのを見つけたら、夜にパトロールして捕殺するか、早いうちに適応する薬剤を散布して防除しましょう。 オルレアを育てて美しい庭をつくろう! ここまで、オルレアの特性や魅力、ガーデンでの生かし方、育て方など多岐にわたってご紹介してきました。レースのような優しい雰囲気の花姿は、どんな草花とも相性よくまとまります。花つきもよく、インテリアに飾っても素敵です。生命力が強く、メンテナンスの手間もかからないので、ぜひ庭に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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ガーデンデザイン

センスがよい小さな庭をつくろう! 英国で見つけた植栽アイデア
小さな庭1 玄関扉の色をアクセントに鉢植えをプラス 緑と相性がいい爽やかなブルーグレーの玄関扉が目をひく建物の前には、アイアンのベンチを置き、その左右にグレーのコンテナを配置してモダンな印象。白い外壁に植物が引き立って、飽きのこないコーディネイトです。窓の前にはラベンダーが花茎を立ち上げ、スクエアのポットには、赤花が咲き始めたチェリーセージがこんもりと茂っています。イギリスでよく見かけるつげのトピアリーよりも、四季の変化が楽しめる植栽です。左右に並んだスクエアのポットは、ゆるい斜面に配置されているため、左よりも右のポットのサイズを少し小さくしていることで景色のバランスがとれていて、おしゃれですね。 ポップな赤をアクセントにしたシンプルな玄関のコーディネイト例。玄関扉と窓の花台を真っ赤にペイントし、鉢やハンギングには、赤花のゼラニウムを主役に、こぼれるように下垂する白花のバコパとワインレッドのサフィニアを寄せ植えています。しっかり水やりさえしていれば、お手入れがラクな色数を絞った花のある風景。白いフレームの窓には蝶の柄が浮き立つカーテンがかかり、窓前に咲くゼラニウムの花にまるで蝶がやってきているようなチャーミングな演出も見られます。ここに住む人の植物センスが伝わってきます。 こちらは、白を基調にしたコーディネイトで爽やかな印象です。植栽スペースは、窓前のプランターと2つのハンギング、地面に置かれたコンテナの5カ所。すべての鉢は外壁のレンガに馴染む控えめな色にしていることで、たっぷり植えられた白花のペチュニアが引き立っています。花びらに濃いピンクが差すバーベナ‘ピンクパフェ’が可愛らしさをプラス。 小さな庭2 目の高さで花が咲くハンギングを活用 しっかりした吊り下げる場所を用意するだけで、空中に花が咲く風景がつくれるハンギング仕立ては、小さな庭の救世主。季節の移り変わりに合わせたタイミングで、1年に2度植え替えをすると、イメージをがらりと変えることができます。例えば、秋の植え替えで、晩秋から早春に花が咲き続けるビオラとパンジーを植え、5月の連休を利用して、初夏から晩秋まで咲き続けるペチュニアとカリブラコアを植えれば、花がら摘みと水やりの定期的なお手入れで、いつも花が咲く風景を維持することができます。 ビオラやパンジー、ペチュニアやカリブラコアは、日本の気候で花が咲き続けるように品種改良された種類が多いグループなので、毎年の花選びに飽きないのもいいところ。ガーデニング初心者さんにオススメの季節の一年草です。 淡いピンクのペチュニアとピンクのカリブラコア、紫のバーベナを寄せ植えたハンギング仕立てに、背景の壁面にはクレマチスが花盛り。クレマチスも壁面やフェンスなどに絡めて花を咲かせるので、地面は少なくてもナチュラルな雰囲気で花いっぱいにできる、小さな庭にオススメの植物です。 小さな庭3 家を囲む石塀を花壇にしたアイデア植栽 家を囲む石塀の上面にくぼみをつくり、土を入れれば、石塀から花が咲いているような、可愛らしい風景になる好例です。石塀は手が届きやすいように少し低めにするのもポイント。和風の家でも似合う小さな庭の植栽例です。 白からピンクと花色に幅があり、石塀の側面にも根を下ろしてよく咲いているのは、エリゲロン・カルビンスキアヌス。ロックガーデンのような岩場を好んで自然と広がり、適した場所ならば、毎年、春から夏頃まで咲いてくれる宿根草です。フェンスの上面を利用した花壇なら、エリゲロンのように小花が咲き、葉も小さくふんわり軽やかな印象の植物を。這って広がるヒメイワダレソウやヒメツルソバなども石塀に育ちやすい植物です。 小さな庭4 たった奥行き1m前後の空き地を花の庭にする 公道と建物の間のわずかなスペースでも、地面があれば愛らしい風景がつくれます。家の壁面を誘引場所として活用し、左側には真紅のバラを、右側には斑入り西洋ツゲを沿わせてレイアウト。立体感のある庭風景の骨格にしています。窓前の空間は、ユーフォルビアやキャットミント、ゲウムが丈高く茂り、手前にはゲラニウムやキンギョソウ、アルケミラ・モリスなどが混ざり咲いています。間に置いたベンチとカップ形のコンテナがアクセントになって、小さなスペースなのに見所が多い植栽です。 もし、公道と建物の間に地植えができそうな空き地があったら、掘り返して石やゴミを取り除き、用土をよく耕すか、新しい土と入れ替えるて花壇にすることができます。その際は、水はけも要チェック。水がなかなか引かない場合や、硬くて掘り返せない場所なら、鉢植えを並べる方法で花と緑を育てることをオススメします。 掘り返せない場所でのガーデニングの始め方は『一鉢の鉢植えから始める「寄せ鉢」ガーデニング』も参考にしてください。 小さな庭5 奥行き2mの変形した空き地をナチュラルな花の庭に ジグザグと変形した建物沿いに、高低差のある植物をぐるりと植えて、一体感がある小さな庭園を叶えた住宅街の一角。壁を伝うつるバラがリズミカルに立ち上がり、間に紫花のデルフィニウムとピンク花のジギタリスが彩りを添えています。変形した敷地全体を芝生で覆うことで、明るい雰囲気に。右端に置かれたカップ形のコンテナも、小屋の色に合わせたグレ―にペイントしたことで、より統一感が生まれています。 敷地をどう生かして花と緑を育てるか、ご紹介の7つのアイデアを参考に、我が家らしい庭づくりにチャレンジしてみてください。工夫を重ねることで、いつも過ごしやすい空間がきっと生まれますよ。
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寄せ植え・花壇

【寄せ植え】ピンクの花には秘密の効果!? カーネーションの寄せ植え
母の日に贈りたいカーネーション ‘I♡YOU’ 母の日の贈り物として大定番のカーネーション。色や花形もさまざまで多くの品種がありますが、カーネーションは色によって花言葉が異なるのをご存じですか。母の日に最もふさわしい「感謝」という花言葉を持つのは、ピンクのカーネーション。なかでもおすすめなのは、ローズピンクから桜色へと色変わりし、1株の中にさまざまなピンクが現れる品種‘I♡YOU(アイ・ラブ・ユー)’です。 秋までたっぷり咲き続けるカーネーション ‘I♡YOU’ カーネーション ‘I♡YOU’は1輪の花のもちがよく、色の変化を長く楽しめます。連続開花性に非常に優れ、次々につぼみが上がり、母の日を過ぎても秋までずっと花が咲き続けます。花首が短くコンパクトにまとまるため、寄せ植えで扱いやすいのも魅力。もちろん、地植えにしてもよく咲き、酷暑を乗り越え、秋には一回り株が大きくなってたわわに花を咲かせます。さらに、冬越しして充実した株は、1株で100輪近い花が咲くことも! 病害虫や暑さにも強く、春から秋まで長期間花が楽しめるスーパーハイパフォーマンスな宿根草としても注目を集めています。 ピンク色には若々しさを保ち優しさを促す効果が! 母の日にピンクのカーネーションをおすすめするワケは、花言葉だけではありません。近年の研究では色彩が脳に生理的影響を与えることが分かっており、ピンク色は「アンチエイジングカラー」として注目されています。というのも、ピンク色を見るとエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンが分泌され、これらの働きで皮膚や筋肉の若返り、リラックスや優しい気持ちの増幅が推進されるのです。実際、こうした効果を利用し、海外ではピンク色を用いた療法もあるほど。ピンクのカーネーション‘I♡YOU’の寄せ植えを贈れば、いつまでも若々しく優しいお母さんでいてくれるはずです。 カーネーション‘I♡YOU’とペチュニアの寄せ植え カーネーション‘I♡YOU’とワインレッドの八重咲きペチュニア、斑入りのコデマリ‘ピンクアイス’の寄せ植えです。こんもりと咲く ‘I♡YOU’は鉢の後方へ、咲き進むにつれ枝垂れ咲いてくるペチュニアを前方へ配置しました。両サイドに斑入りのコデマリ‘ピンクアイス’を入れ、ふんわり優しい雰囲気にまとめました。コデマリは春から初夏にかけて白い花を咲かせ、夏以降はカラーリーフとして、秋は紅葉も楽しめる品種です。 新葉が薄いピンク色の斑入りコデマリ‘ピンクアイス’。 ギフトボックスのようなピンクの鉢はブリキ製で軽量なので、プレゼントに好適。近年、さまざまな色やデザインのものが増えているので、植える花に合わせて選ぶと素敵に仕上がります。ただし、ブリキ製の鉢はテラコッタ鉢より高温になりやすいので、夏は半日陰に移動してあげましょう。鉢内が高温になりすぎると根が傷む原因になります。 カーネーション‘I♡YOU’とバーベナの寄せ植え カーネーション‘I♡YOU’とピンクのバーベナ‘ファイヤーハウス ライトピンク’、オレガノ‘ミルフィーユ’、斑入り葉のキンギョソウ‘ムーンライトオブトリニティ’の寄せ植えです。花はもちろん、葉にもピンク色が入るものを選んで統一感を出しました。 バーベナは品種によって生育タイプが異なり、上へ伸びるものと、あまり草丈が高くならずこんもり横へ広がって生育するものがあります。ここで用いたバーベナ‘ファイヤーハウス ライトピンク’は後者のタイプで、今回のようなやや横長の鉢での寄せ植えには最適です。よく分枝して茂り、バーベナにありがちなうどんこ病にも強く、丈夫な品種です。 プレゼントと一緒に贈ろう!「長く楽しむための4つのコツ」 寄せ植えを長く楽しむための4つのコツをご紹介します。ガーデンストーリー公式インスタグラムにも掲載しているので、お母さんに寄せ植えをプレゼントする際は、ぜひ一緒に贈ってあげてくださいね。 ① 風通しがよい場所へ置くと、草花が健やかに育ち、病害虫も発生しにくくなります。地面より10cm程度高いところに置くだけでも、風通しはよくなります。 ② 土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり水をあげてください。植物は根から水を吸い上げるので、水は花の上からかけるのではなく、植物をやさしく手でおさえて株元にやるようにしましょう。水が花や葉にかかると傷むものもあります。 ② 乾いて茶色くなってきた花(花がら)は、こまめに摘み取りましょう。美観が保たれるだけでなく、株に体力を温存して長く咲かせるポイントです。枯れた花を摘み取ることを「花がら摘み」といいます。花がら摘みをすると、風通しもよくなります。 ③ 次々に花を咲かせる多花性の植物は、いわばずっとフルマラソン状態で生育しています。水だけではスタミナ切れになってしまい、花数が少なくなったり、開花期間が本来より短くなることも。肥料は定期的に施し、1週間〜10日に1度、鉢全体に染み渡るように液肥入りの水を与えるとよいでしょう。
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家庭菜園

コンパニオンプランツにはどんな効果がある? よい組み合わせや注意点も解説
コンパニオンプランツとは Fagreia/Shutterstock.com コンパニオンプランツをご存じない? そんな方もご安心を。まずは、コンパニオンプランツがどのようなものなのか、詳しくご紹介します。 互いによい影響を与え合う植物の組み合わせ Iryna Antykova/Shutterstock.com コンパニオンプランツとは、一緒に育てると成長促進や害虫防除といったよい効果をもたらす野菜や花などの組み合わせのことです。「共栄作物」や「共存作物」とも呼ばれ、異なる科同士の野菜などを組み合わせることが多いです。合わせて植えるだけで効果が期待できる一方で、よい効果を得るためには正しい植え方をする必要があります。 植え方の基本 Hans Verburg/Shutterstock.com コンパニオンプランツの代表的な植え方には「混植」と「間作」の2つがあります。 混植とは、同じ畝に2種類以上の異なる作物を混ぜて植える方法です。例えば、アブラナ科のキャベツとキク科のレタスを交互に植えると害虫を減らす効果がありますが、これが混植に当たります。 間作とは、畝の列ごとや畝の間に違う作物を植える方法です。同じ植え穴で育てたり、作物を囲むようにほかの植物を植えるといった方法もあります。キュウリやナスなどの野菜の周囲をネギやハーブで囲うように植える方法などがよく知られています。 コンパニオンプランツのメリット4つ Zoomik/Shutterstock.com コンパニオンプランツには、たくさんのメリットがあります。ここでは4つのメリットについて、1つずつ解説します。 害虫防除 MuchMania/Shutterstock.com 害虫の多くは、匂いを頼りに好みの野菜や植物を探します。野菜を植える際に異なる種類を混ぜることで、目当ての植物や野菜を探しにくくする効果があります。 キク科やセリ科、シソ科など匂いの強い植物を植えると、その匂いが苦手な害虫が寄り付きにくくなります。逆に、害虫が好む匂いを発する植物を植えて、その植物をおとりにすることで育てたい野菜を守るという方法もあります。虫によっては益虫と害虫両方の側面を持つものもあり、例えばアブラムシを食べてくれるタバコカスミカメというカメムシの仲間は、ゴマを食べてしまう害虫でもあります。アブラムシを防ぎたい作物のそばにゴマを植えておいてタバコカスミカメを集め、アブラムシを食べてもらうということも行われています。 病気予防 AVIcon/Shutterstock.com 一緒に植えることで病気の予防効果がある組み合わせもあります。 例えばネギ属の野菜は、根に共生する微生物が抗生剤となる成分を出すので、ウリ科やナス科の野菜に対して病原菌を減らす効果があります。また、マリーゴールドの根から分泌される成分は、センチュウ類を減らす効果があります。 畑に1種類の作物だけを植えていると、その植物を狙う病原菌がどうしても増えてしまいます。複数の(できれば違う科の)植物を周りに植えておくことで土壌環境が多様になり、病気の発生を減らすことができます。 成長促進 Chinch/Shutterstock.com 一緒に植える野菜の草丈が伸びやすくなったり、収穫量が増えたりする、成長促進の効果がある組み合わせもあります。 マメ科の植物では、根に共生している根粒菌が空気中の窒素を固定して植物の栄養として供給するため、一緒に植えたほかの植物の生育がよくなります。 日陰を好む植物や野菜では、草丈の高い植物の株元で育てることで日差しが遮られ、ちょうどよい環境になって育ちやすくなる、という組み合わせ方もあります。 相互作用 Molly Shannon/Shutterstock.com お互いにメリットを生み出す組み合わせもあります。あまり肥料を必要としない植物では、過剰な栄養分を一緒に植えた別の植物が吸収してくれるため、お互いを助け合う効果を生み出します。 コンパニオンプランツのデメリット2つ yumeyume6/Shutterstock.com たくさんのメリットがあるコンパニオンプランツですが、残念ながらデメリットも存在します。野菜を混植した場合などは、複数の種類の野菜が混ざっているため、単独で育てているときよりも手入れや収穫の際に手間がかかってしまうことも少なくありません。できるだけ作業しやすいような配置や組み合わせを考えてから植えるとよいでしょう。 また、植物によっては相性が悪い組み合わせもあり、そうした組み合わせで植えてしまうと、いい効果が得られないだけでなく、単独で育てるよりも生育が悪くなったり病気になりやすくなる可能性があります。よい効果が得られる組み合わせをしっかりと把握して植えるようにしましょう。 人気があるコンパニオンプランツとは Vilmos Varga/Shutterstock.com ここからは、コンパニオンプランツとして人気のある植物をいくつかご紹介します。 ネギ MiFleurDesign/Shutterstock.com ネギは独特の匂いにより害虫を遠ざける効果があります。それだけではなく、ネギ類に共生するアーバスキュラー菌根菌の働きで、立ち枯れ病や青枯れ病を防ぐ効果があるともいわれています。 ニンニク Cherries/Shutterstock.com ニンニクにはアリシンという匂い成分が含まれていて、抗菌作用があり、キュウリやトマト、ナスといったナス科野菜と一緒に植えると立ち枯れ病の発生を抑える効果が期待できます。また匂いに害虫を遠ざける効果もあり、特にアブラムシの付きやすいバラ科植物の虫よけに効果的です。ちなみにニンニクの学名はAllium sativumで、アリウム属の植物。ガーデニングでも人気のアリウムを植えておくことで、同様の効果が期待できます。 マリーゴールド Michael G McKinne/Shutterstock.com マリーゴールドは非常に多くの野菜と相性がよく、さまざまなよい効果が期待できます。根から出る分泌液はセンチュウを遠ざける効果があり、葉の匂いには防虫効果があります。 人気野菜におすすめの組み合わせ Tatevosian Yana/Shutterstock.com 家庭菜園で特に人気のトマトやナス、キュウリと相性がよい、おすすめのコンパニオンプランツをそれぞれご紹介します。 トマト Molly Shannon/Shutterstock.com トマトと相性がよいコンパニオンプランツには、ネギ類、ニンニク、マリーゴールド、アスパラガス、バジルなどがあります。 ネギやニラをコンパニオンプランツにする場合は、トマトの株にくっつくほど近くに植えると効果が出やすくなります。 アスパラガスはトマトにセンチュウが付くのを防ぎ、トマトはアスパラガスにつきやすいハムシを防ぐため、お互いによい効果を生み出す組み合わせです。 バジルはその香りでトマトに害虫がつくのを防ぎ、さらに水をよく吸うことから土の過湿を防ぎ、糖度を向上させる効果もあります。 ナス hans engbers/Shutterstock.com ナスと相性がよいコンパニオンプランツには、パセリやショウガがあります。 パセリとは、それぞれにつきやすい害虫がお互いの野菜を嫌うので、寄り付きにくくなるとされています。 またナスはある程度草丈が高い植物のため、株元に日陰を好むショウガを植えるとショウガが育てやすくなります。 キュウリ Jurga Jot/Shutterstock.com キュウリと相性がよいコンパニオンプランツは、ネギです。 キュウリは連作障害が起きやすい野菜ですが、ネギを一緒に植えることで連作障害を回避しやすくなり、またお互いの根から排出される老廃物を利用できるため、生育の促進にもつながります。 さらにネギ類の匂いは、キュウリにつきやすいウリハムシ類を遠ざける効果もあります。 要注意の組み合わせ Vadim Sazhniev/Shutterstock.com 野菜の中には、相性が悪い組み合わせもあるので注意が必要です。ここからは、一緒に植えるのは避けたい組み合わせをご紹介します。 代表的な例 Vectorium/Shutterstock.com 相性が悪い組み合わせの代表的なものを、いくつかご紹介します。 キュウリとスイカ、ニンジンとインゲンの組み合わせでは、センチュウが発生した場合に被害が拡大しやすくなってしまいます。 ジャガイモとキャベツの組み合わせでは、キャベツの影響でジャガイモの生育が悪くなってしまいます。 トマトやピーマン、ナスなど、ナス科の実もの野菜や、同じくナス科のジャガイモを組み合わせると生育が悪くなりやすいです。 ダイコンと長ネギを一緒に植えた場合、ダイコンがネギの成分を嫌ってネギを避けるように成長するため、曲がったり、二股になったりしやすくなります。 相性が悪くなる組み合わせの法則 Northern Owl/Shutterstock.com 相性が悪い組み合わせには、いくつかの法則があります。 同じ科の野菜同士では似た害虫が集まりやすく、被害が拡大しやすいため、一緒に植えないほうが好ましいでしょう。 根の張り方が似ている野菜同士では、根がお互いに干渉しやすく、成長を阻害しあってしまいます。同様に草丈が同じくらいの野菜を植えた場合も、日光を奪い合ってしまうので好ましくありません。草丈が高いものと低いものを組み合わせるとよいでしょう。 また、多湿を好む野菜と乾燥を好む野菜など、好む環境が極端に異なる野菜同士も相性がよくありません。 コンパニオンプランツをうまく活用してガーデニングを楽しもう sanddebeautheil/Shutterstock.com コンパニオンプランツにはさまざまな組み合わせがあります。これを活用することで害虫を防いだり生育がよくなったりと、よい効果をもたらすこともできます。 ぜひこの記事で相性のよい組み合わせを覚えて、自宅での野菜作りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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野菜

【夏野菜】ピーマンで夏バテ知らずに!育て方からおすすめレシピまでご紹介
ピーマンはどんな野菜? Art789/Shutterstock.com ピーマンはナス科トウガラシ属に分類される植物で、トウガラシの仲間です。緑色のピーマンは未熟なうちに収穫されたもので、青臭さや苦みがありますが、完熟させると赤くなり、甘みが強くなります。 ピーマンは一年中出回りますが、旬は6~9月です。植物学的な分類上はピーマンもパプリカもトウガラシも同じ種ですが、ピーマンよりも大型で、甘みがある肉厚のものをパプリカとしています。 ピーマンの育て方 Jon Michael Sailer/Shutterstock.com ピーマンは家庭菜園でも育てやすい野菜です。ここでは、ピーマンを家庭菜園で育てる方法についてご紹介します。 苗づくり Tastyfood/Shutterstock.com ピーマンの種まきの適期は、4月上旬の暖かくなってきた頃です。 育苗ポットに種を3~4粒播き、覆土してたっぷり水やりします。発芽して、本葉が1~2枚になったら育苗ポットに1株ずつ植え替えます。本葉が7~10枚になったら、植え付け苗として菜園に定植することができます。 土づくり Piyaset/Shutterstock.com ピーマンは多湿が苦手なので、水はけのよい土壌で育てることが大切です。植え付ける2週間前には苦土石灰をまき、1週間前には堆肥や化成肥料を土に混ぜ込んで土づくりをしておきます。また、幅70~80cm程度の畝を作りマルチを敷くことで、土の温度が上がって育ちやすくなります。 植え付け Alexander Knyazhinsky/Shutterstock.com ピーマンの植え付けは4月上旬~5月中旬が適期です。まずマルチを敷き、40~50cm間隔で植え穴をあけます。次に、苗の脇芽を取り除き、根鉢を水につけてたっぷり含ませた後に、畝の穴に植え付けます。株元を軽く押さえ、水やりを行います。仮支柱を立てて苗を誘引すると、倒れるのを防ぐことができます。 水やり・肥料 Audio und werbung/Shutterstock.com ピーマンは乾燥にも多湿にも弱いため、土表面が乾いたら水を与えるようにします。できるだけ葉を濡らさないように、水は株元に与えましょう。 実がつき始めたら、マルチを外して化成肥料を与えます。施肥は2〜3週間に1回、9月頃まで行います。液体肥料は週に1回、希釈して水やりの代わりに与えます。 日常の管理 NinaMalyna/Shutterstock.com 最初の実がついたら脇枝や脇芽を摘み取り、主枝と側枝を2本、合わせて3本に仕立てます。そして仮支柱を抜いて本支柱を立てます。また、葉が茂りすぎている場合には適度に枝を間引きましょう。 収穫 jaboo2foto/Shutterstock.com ピーマンは花が咲いてから約2週間後に収穫できます。サイズが5~6cmになったら食べ頃です。 収穫できる期間は6月下旬~9月下旬頃ですが、実が食べ頃になったら早めに収穫することで株の負担を軽減できます。 プランターでも栽培可能 Dawn Balaban/Shutterstock.com ピーマンはプランター栽培も可能です。プランターを選ぶ際は、直径・深さが30㎝以上のものにしましょう。 土は市販の野菜用培養土を使います。栽培する場所は日当たりがよく、できれば雨がよけられるほうがおすすめです。ピーマンの植え付け方法や育て方は、地植えの場合と同様です。 ピーマンの選び方と保存方法 Vladeep/Shutterstock.com ここからは、食材としてお店でピーマンを買う際の選び方や、収穫したあとの保存方法についてご紹介します。 選び方 Mr.Nakorn/Shutterstock.com ピーマンは鮮度が落ちると苦味が出ます。ヘタの色が鮮やかで切り口がみずみずしいものが新鮮なピーマンです。 果肉の表面に艶とハリがあり、色にムラがなく肉厚なものがおすすめです。赤紫がかった部分があるものは腐り始めているので注意しましょう。また、腐ったピーマンは他のピーマンにも影響を与えるため、早めに処分しましょう。一方、オレンジ色のピーマンは腐っているのではなく、熟しているので問題はありません。 冷蔵保存 Andrey_Popov/Shutterstock.com ピーマンを長持ちさせるための冷蔵保存の方法をご紹介します。 まずはピーマンを洗い、水気をよく拭き取ります。次に1つずつペーパータオルに包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に。この方法で個包装すると、3週間ほど保存できます。 1週間ほどで使い切る場合は、常温保存も可能です。ピーマンをよく洗って水気を取り、ペーパータオルで個包装して袋に入れます。袋の口を開けた状態で、涼しい場所に置きましょう。 冷凍保存 Ahanov Michael/Shutterstock.com ピーマンは冷凍保存も可能です。洗った後に水気をよく拭き取ってから、タネとヘタを取り除き、約1cm幅に切ります。重ならないように密封保存袋に入れ、しっかり閉じて冷凍庫で保存します。 この方法だと、約1カ月間保存が可能です。あらかじめカットしておくと調理の際にすぐに使えます。 ピーマンに含まれる栄養 GoodStudio/Shutterstock.com ピーマンはビタミンCが豊富で、3個で1日に必要な摂取量を満たすことができます。また果肉が厚いので、加熱調理をしてもビタミンCが失われにくいという特徴があります。 食物繊維が多いことも魅力の一つです。 さらに、ピーマンにはβカロテンも多く含まれていて、体内でビタミンAとして働きます。ビタミンAは脂溶性のため、油と一緒に調理することで吸収率が向上します。 美味しいピーマンのレシピ Ohn Mar/Shutterstock.com ここからは、ピーマンを美味しく食べられるレシピをいくつかご紹介します。 無限ピーマン darksoul72/Shutterstock.com 美味しくて無限にピーマンが食べられる、という「無限ピーマン」。材料は、ピーマン5個、ツナ缶1個、ごま油、鶏がらスープの素、塩、コショウです。 まず、ピーマンのタネとヘタを取り除いて細切りにします。耐熱ボウルにピーマン、汁気を切ったツナ缶、調味料を入れて混ぜ合わせ、ふんわりとラップをして、電子レンジ600Wで2分間加熱します。お好みで白ごまをかけても美味しく頂けます。 なすとピーマンの炒め物 Anton27/Shutterstock.com ご飯によく合う甘辛炒めです。材料は、ピーマン2個、ナス2本、豚肉のこま切れ200g、ごま油、調味料として味噌大さじ1、酒大さじ1、みりん大さじ2、しょうゆ小さじ2、砂糖小さじ2、おろしニンニク小さじ1です。 ナスとピーマンを乱切りにします。調味料をすべて混ぜ合わせておきます。 フライパンにごま油を熱し、豚肉を中火で色が変わるまで炒めます。ナスを加えてさっと炒め、混ぜ合わせた調味料を入れて全体に馴染ませます。蓋をして弱火で3分ほど加熱し、ナスがしんなりしたらピーマンを加え、さっと炒めたら完成です。 ピーマンとちくわのきんぴら Lili.Q/Shutterstock.com お弁当のおかずや、プラス1品欲しいときに、ぴったりのレシピ。材料は、ピーマン4~5個、ちくわ2~3本、ごま油大さじ1、酒大さじ1、みりん大さじ1.5、しょうゆ小さじ2、いりごま適量です。 ピーマンは細切りにし、ちくわは斜めに薄切りにします。フライパンにごま油を熱し、ピーマンとちくわを入れて全体に油が回る程度に軽く炒めます。酒、みりんを入れて、炒めながら汁気を飛ばします。最後にしょうゆを入れて、全体に味がいきわたるように混ぜたら、仕上げにいりごまを振って完成です。 ピーマンを育てて美味しく食べよう VITALII BORKOVSKYI/Shutterstock.com ピーマンは美味しくて栄養豊富、そして料理の主役にも脇役にもなる、非常に優秀な野菜です。自宅で栽培するのも難しくありません。ぜひこの記事をご参考にピーマンを育てて収穫を楽しみ、食卓に並べてみてはいかがでしょうか。
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家庭菜園

【1坪家庭菜園】トマト、キュウリ、ナス…1坪で7種!秋まで収穫たっぷり菜園の作り方
1坪で多種を栽培するバーチカル家庭菜園 家庭菜園を始めるのに広いスペースは必要ありません。むしろそんなに広い畑を持つと、育てるにも、採れた野菜を消費するのにも苦労することになりがち。一般の家庭なら、1坪程度で、夏から秋まで十分すぎるほどの収穫が望めます。限られた空間でいろいろな野菜を育てるには、フェンスなどを使って立体的に仕立てることと、株が立つもの、地中に育つものを組み合わせて栽培することがポイント。 立体的に仕立てられる、つる性の野菜やトマトでスペースを有効活用 フェンスにつるを絡ませて伸びるカボチャ。地面に這わせる場合には広い面積を必要とするが、立体的に仕立てれば省スペースで栽培できる。Keikona/Shutterstock.com 野菜の中には大きく分けて①つるが伸びるもの②つるがなく株が立つもの③地中に実るものの3タイプがあります。これから育てられる夏野菜の中で①はキュウリやゴーヤ、つるありインゲン、カボチャ、メロン、スイカなどがあります。 ナスは生育すると草丈80〜100cm、株幅は50〜60cmになるので、2株以上植える場合は60〜70cmの株間を確保する。Irkhabar/Shutterstock.com ②にはトマトやナス、パプリカ、トウガラシ、枝豆、オクラ、トウモロコシなど、③にはイモ類やネギなどがあります。 ワイヤーメッシュを利用した菜園作り Stason4ik/Shutterstock.com つる性のタイプは通常、支柱を組んでつるを留め付けながら育てます。また、トマトなど草丈が高くなるものも、支柱やフェンスに留め付ける必要があります。支柱のほかに、ワイヤーメッシュなどを利用するのも便利。コンクリートの基礎材として使われるワイヤーメッシュは、メッシュのサイズが10〜15cm角、大きさは1×2mのものが、ホームセンターなどで1枚600〜700円ほどで販売されています。 1坪菜園レイアウト例 例えば奥行き80cmの土地に、上のイラストのようにワイヤーメッシュを4枚設置すれば、約1坪のバーチカル野菜畑ができます。このエリアでどんな野菜が育てられるか、家庭菜園初心者でも育てやすい野菜苗を数多く開発しているカネコ種苗に、1坪菜園のレイアウトアドバイスをいただきました。 【ワイヤーメッシュに仕立てる野菜】 野菜は基本的に日当たり良好な環境が必要なので、ワイヤーメッシュを南東向きに作るのが理想です。 ① 超スィートトマト(1株)/ゴルフボール大くらいの中玉トマトで、1花房から8〜12果の収穫が見込めます。トマトがかかりやすい病害虫への耐性に優れ、丈夫で初心者も育てやすい品種。甘味が強く程よい酸味があり、フルーティーな味わいで、発売以来大人気のスター品種。 ② スィートミニ イエロー(1株)/鮮やかなレモンイエローの果実がたわわに実ります。トロピカルフルーツのような高い糖度があり、裂果(実が割れること)が非常に少なく、安定して収穫できます。 ③ 病気に強いきゅうり うどんこつよし(1株)/キュウリの代表的な病気に、うどんこ病があります。うどん粉を振りかけたように株全体が真っ白になって枯れる病気ですが、この品種は名前の通り、うどんこ病への耐性に優れ、初心者でも安心して育てられます。 ④ ミニカボチャ パンプキッズ(1株)/果実の重さが500g程度のミニサイズのカボチャで、立体的に仕立てやすい品種。カボチャは親づる(最初に伸びた茎)と子づる(親づるから伸びた茎)があり、親づるを途中でカットし、子づるに実を付けさせる仕立てが一般的ですが、初心者にはそのタイミングやカットする箇所が判断しにくく難しく感じられることも。この品種はどのつるにも着果するので、親づるをカットしそびれても安心。 【ワイヤーメッシュの手前で育てる野菜】 ⑤ 鈴なりパプリカ りんりん・らんらん(3株)/4〜5cm程度のミニパプリカ。大型のパプリカと比べて1カ月も早く色づき、上手に育てれば100個近く実ることもあります。株間は60cm程度確保します。 ⑥ 超やわらかナス(2株)/皮も果肉も柔らかくみずみずしいのが特徴ですが、それゆえ流通が難しく、家庭菜園でこそ作ってほしい品種。採りたてを生で食べると、ナスの新たな魅力を発見できます。一般に、ナスは真夏にいったん実りが少なくなりますが、この品種はそうした成り休みがなく、長期間にわたって収穫できます。株間は60〜70cm確保します。 ⑦ ねぎ プラグ苗 極苗/‘植えたら100%失敗しない’を目指し、特殊な技術を用いて作られた、乾燥に強く、活着力に優れたねぎのプラグ苗です。品種は「一翠太(1本白ねぎ)」「九条太ねぎ(分けつねぎ)」「九条細ねぎ(分けつねぎ)」「下仁田ねぎ(1本白ねぎ)」があります。ねぎ苗は株間を10cm程度確保すればいいので、菜園の幅が4mなら最大40株ほど栽培できます。 野菜の魅力を再発見! ‘濃い味’にこだわったサントリーの苗 せっかく自分で育てるなら、味にこだわったユニークな品種を選んでみてはいかがでしょう。例えば、トマトには1万を超える品種があり、味や香り、大きさ、色など、それぞれ個性があります。サントリーが商品開発を行っている「サントリー本気野菜」は、“野菜の味が濃いか?”という視点で食味評価を繰り返してラインアップを揃えています。その中から人気の品種や、今年登場した注目の品種をご紹介します。 甘さを追求したミニトマト「純あま<高糖度接木>」 サントリーオリジナル高糖度専用台木に接木した苗。甘さはほぼイチゴと同じ9〜12度。より甘く、耐暑性、耐病性にも優れた選ばれし1本を台木にしており、誰が育てても安定した高糖度のトマトが約束されています。「接木苗」は初心者にも失敗が少なく栽培も安心。1株で80〜100個ほど収穫できます。 ポイントは、接合部分が土に触れないように植えること。深く植えてしまうと、上についだほうから発根し、台木のよさが生かされないので注意しましょう。台木から新芽が出たら、取り除いてください。 ポリポリ食感でおやつ&おつまみに最適のミニキュウリ「ポリッキュ」 手のひらにのるサイズのかわいいミニキュウリ。植え付けから約1カ月で収穫できる超早生で、初期の収量に優れます。うどんこ病、黒星病に抵抗性があり、着果率はほぼ100%。水切れと肥料切れに注意して栽培します。 ジューシーふんわり食感の「ホワとろナス」 つやつやの真っ白い皮で実りの姿も美しい新品種のナス。果肉はふんわりジューシーで、加熱するととろけるような食感になります。アクが少なめで色移りの心配もないので、和え物などにも重宝します。ナスは収穫時にヘタの部分にトゲが出ることがありますが、「ホワとろナス」は低温期は少し発生しますが、温度上昇後は比較的少ないほう。美味しさのポイントは、果長20cmの「収穫適期サイズ」を守ること。着果率が高く、秋まで長くなり続けるので、水切れ・肥料切れしないように注意して栽培します。 よく実をつける野菜には肥料が必須 植物は実をつけると株の体力を消費します。長く楽しむには、植え込み時に元肥を施し、生育過程でも追肥が必須です。肥料には、水で希釈して使う液体肥料と、土の上に置くタイプの固形肥料があります。固形肥料は土の上に置くだけで効果も長いため使い方が楽ですが、ペットや小さい子どもがいて心配な場合は、液肥を選ぶとよいでしょう。 病害虫対策には天然由来成分の殺虫殺菌スプレーで安心 病害虫で悩むことがあれば、天然由来成分の殺虫殺菌スプレーを選ぶとよいでしょう。「ベニカナチュラルスプレー」は食品成分の水あめ、植物油、有用菌(B.t.菌)という3つの天然系成分でしっかり病害虫を防除。葉を食害するアオムシ、ヨトウムシなどには約2週間効果が持続します。希釈不要のスプレータイプで、ガーデニング初心者でも扱いが簡単です。
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宿根草・多年草

【母の日の花】カーネーションのおしゃれな鉢植えを贈ろう!長持ちのコツもご紹介
カーネーションってどんな花? Nick Pecker/Shutterstock.com カーネーションは、ナデシコ科ナデシコ属(ダイアンサス属)の多年草で、冬でも茎葉を枯らさない常緑タイプです。原産地は南ヨーロッパ、西アジアで、日本には江戸時代にオランダからもたらされました。昔から愛されてきただけに品種改良が盛んで、さまざまな形、色などがあります。また、4〜6月に一季のみ咲くタイプと、開花条件が合えば春から秋まで何度か咲く四季咲きタイプがあります。草丈は10〜30cmほどです。 カーネーションの種類や色 カーネーションは品種が多いので、草姿や花の特徴に注目し、どんなタイプがあるか解説します。 花のつき方で分ける Estudios Miguel/Shutterstock.com さまざまな品種があるなかで、カーネーションの草姿に注目してみましょう。最もポピュラーなのがスタンダード咲きで、花茎を伸ばした頂部に1輪のみ咲くタイプ。1輪のサイズが大きく、豪華なのが特徴です。また、スプレー咲きは花茎が枝分かれしてそれぞれの頂部に花が咲くタイプ。花はやや小ぶりになりますが、たくさん咲いてより華やかに見えるのが特徴です。 花の特徴で分ける antonella.lussardi/Shutterstock.com ここでは、花姿の特徴に注目します。剣弁咲きは、花弁の縁に細かく切れ込みが入るタイプで、カーネーションといえばこの花姿を思い浮かべるくらい一般的です。丸弁咲きは、逆に花弁の縁に切れ込みが入らない、または、ほとんど切れ込みが見られないタイプで、優しい雰囲気をまとっています。また、スター咲きは、正面から見ると一枚一枚の花弁が細く、まさに星のような花姿をしているのが特徴。一つひとつの花はやや小ぶりですが、ブーケなどに使うと個性が際立ちます。 変わった色のカーネーションも! aniana/Shutterstock.com 生花店では、変わった花色に出合うことが多いですよね。時に青いカーネーションを見つけることもありますが、これは白いカーネーションにブルーのインクを混ぜた水を吸わせ、着色したものがほとんど。七色に染まったレインボーカーネーションも同様です。しかし、品種改良の技術が進んだことによって、近年では青紫色の花を咲かせるカーネーションも出てきました。また、複色咲きや絞り咲きなど、複数の花色が混じり合う品種もありますよ! 色の変化がかわいいカーネーション I♡U(アイラブユー) カーネーション I♡U(アイラブユー)は、母の日の贈り物にぴったりの名前。咲き始めは濃いピンクで、咲き進むにつれ淡いピンクへと花色が変化し、夢見るようなロマンチックなグラデーションが魅力です。一輪の花のもちが良いうえに、四季咲き性で暑さにも寒さにも強いので長期間、花を楽しむことができます。これだけでもかわいい1鉢ですが、小ぶりの花は寄せ植えや花壇の花材としても最適。寄せ植えの鉢植えは、世界に一つだけの母の日の贈り物になりますよ! カーネーション I♡U(アイラブユー)やペチュニアを使った寄せ植え。 母の日にカーネーションを贈るのはなぜ? Anastasiia Malinich/Shutterstock.com 女性社会運動家のアン・ジャービスさんは、アメリカの南北戦争時代に「マザーズデー・ウォーク・クラブ」を作って負傷兵の衛生環境改善に尽力し、敵兵にも分け隔てなく介抱したことで知られる人物です。その娘のアンナさんが、彼女の死後に教会で開催された追悼集会で、母のアンさんが愛した白いカーネーションを配ったことから、白いカーネーションが母の日のシンボルとして広まっていったとされています。 カーネーションが持つ意味! 花言葉や色の意味 Belikart/Shutterstock.com カーネーション一般の花言葉は、「無垢で深い愛」。色別の花言葉もあり、白花は「純粋な愛」「愛の拒絶」、赤は「深い愛」、深みのある赤は「私の心に哀しみを」、オレンジは「純粋な愛」、ピンクは「美しい仕草」「上品」「気品」です。 贈る際に気をつけたいポイントは? Mariusz S. Jurgielewicz/Shutterstock.com 黄色いカーネーションには「友情」などの花言葉がある一方、「軽蔑」「嫉妬」と悪いイメージの花言葉を持っているので、贈り物にする際にはご注意を。また、白いカーネーションは、亡くなった母へ贈るものというイメージが強いので、注意したいものです。 カーネーションを育てるポイント ここまで、カーネーションの基本情報のほか、花や種類、花言葉などについてご紹介しました。では、ここからはガーデニングの実践編として、適した栽培環境や植え付け、水やりや施肥、気をつけたい病害虫、増やし方など、育て方について詳しく解説します。 適した環境 Tom4u/Shutterstock.com カーネーションの栽培には、日当たり・風通しのよい場所が最適です。日当たりが悪い場所では間伸び気味の頼りない草姿になり、つぼみがついても開かずにしぼんでしまうことがあるので注意しましょう。また、高温多湿の環境が苦手なため、粘土質の土壌や、水場に近くて低い場所など、水はけが悪くてジメジメした環境を嫌います。カーネーションを地植えにする場合は、水はけ・水もちがよくバランスのとれた土壌づくりがポイントです。有機質資材をすき込んでふかふかとした土壌にし、周囲より少し土を盛って高くしておくと水はけがよくなります。鉢栽培では、梅雨時期には軒下など雨が当たらない場所に移動して管理するとよいでしょう。 土づくり funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの1カ月ほど前に、苦土石灰を表土がうっすらと白くなる程度に散布してよく耕しておきます。さらに植え付ける1〜2週間前に腐葉土や堆肥などの有機質資材を投入し、よく耕して水はけのよい土壌をつくっておくとよいでしょう。事前に土づくりをしておくことで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 植え付け・植え替え AlenKadr/Shutterstock.com カーネーションの植え付け適期は、3〜5月か10〜11月です。ただし、ほかの時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。苗を選ぶ際は、節間が短くがっしりと締まって勢いのあるものを。黄色く傷んだ葉がついているものや虫食い痕のあるもの、ヒョロヒョロと茎葉が長く伸びて弱々しいものは避けたほうが無難です。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗を植え付けます。複数の苗を植え付ける場合は、20〜40cmの間隔を取ります。あまり密に植え付けると、風通しが悪くなって株が蒸れることがあるので、余裕を持たせておきましょう。 地植えの場合、数年は植えたままにしてもかまいません。しかし、大株に育って込み合ってきたら掘り上げ、株分けして植え直し、株の若返りをはかるとよいでしょう。 【鉢植え】 鉢の大きさは、入手した苗よりも1〜2回りほど大きい鉢を準備します。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。苗をポットから出してみて根が白く回っているようなら、軽く根鉢をくずしてから植え付けましょう。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1年に1度は植え替えることが大切。植え替えの適期は10〜11月です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出して根鉢をくずし、新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 水やり Osetrik/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は、気温の高い昼間に与えると、すぐに水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に行うようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。カーネーションは多湿を嫌い、いつもジメジメした状態にしておくと根腐れの原因になってしまうので注意。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 ただし、新芽を多く出して旺盛に生育する時期や、開花期には水を欲しがるので、時期に応じた水やりがカーネーション栽培のポイントになります。 肥料 Pawel Beres/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 3〜5月と10〜11月に、緩効性化成肥料を月に1度を目安に株の周囲にばらまいて、表土を軽く耕して馴染ませます。地植えでは控えめにしてもかまいませんが、鉢植えの場合は肥料を欲しがるので、株の勢いを保つために肥料切れに注意しましょう。 日頃の管理 mihalec/Shutterstock.com 【摘心】 幼苗を購入した場合は、早めに茎の先端を切り取る「摘心」をしておくと、より分枝して茂り、株張りがよくなります。 【花がら摘み】 カーネーションは次々に花が咲くので、終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 【切り戻し】 一通り開花が終わり、草姿が乱れてきたら、切り戻して株の若返りをはかります。新芽がついている部分は残し、地際から草丈の半分くらいの高さを目安にカットしましょう。株が込み合っているようなら、数本の茎を地際から切り取り、風通しをよくします。 夏越し・冬越し Xpixel/Shutterstock.com 【地植え】 ●夏越し 一日中、日差しが強く照りつける場所では遮光ネットを張り、株元に敷きワラをして暑さ・乾燥対策をするとよいでしょう。真夏は鉢に植え替えて、風通しがよく涼しい場所で夏越しさせるのも一案です。 ●冬越し 敷きワラをして寒さ対策をしておきましょう。寒さが厳しい地域では鉢上げして軒下か室内へ移動して管理します。 【鉢植え】 ●夏越し 強い日差しが照りつける暑い環境にさらされると弱るので、風通しのよい涼しい場所で管理しましょう。 ●冬越し 常に寒風が吹き付ける場所を避け、夜でも凍結しない軒下または室内の窓辺などに移動して、暖かい日だまりなどで管理します。 病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 カーネーションが発症しやすい病気は、灰色かび病、立ち枯れ病などです。 灰色かび病は花や葉に発生しやすく、褐色の斑点ができて灰色のカビが広がっていきます。気温が20℃ほど、かつ多湿の環境下にて発生しやすい病気です。ボトリチス病、ボト病などとも呼ばれています。風通しが悪く込み合っていたり、花がらや枯れ葉を放置していたりすると発生しやすくなるので注意。花がらをこまめに摘み取り、茎葉が込み合っている場合は、間引いて風通しよく管理しましょう。 立ち枯れ病は、根や地際の茎から感染する病気です。だんだん生育が悪くなり、葉が黄色くなって株全体に病気が広がり、やがて腐って枯れてしまいます。発生初期に適用のある殺菌剤をかけて防除しましょう。病気が広がるようなら、抜き取って処分します。 【害虫】 カーネーションに発生しやすい害虫は、アブラムシ、ハダニなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 ハダニは、葉裏に寄生して吸汁する害虫です。体長は0.5mmほどと大変小さく、黄緑色や茶色い姿をしています。名前に「ダニ」がつきますが、クモの仲間です。高温で乾燥した環境を好み、梅雨明け以降に大発生しやすいので注意が必要。繁殖力が強く、被害が大きくなると、葉にクモの巣のような網が発生することもあります。ハダニは湿気を嫌うため、予防として高温乾燥期には葉裏にスプレーやシャワーなどで水をかけてあげるとよいでしょう。 増やし方 Montana Isabella/Shutterstock.com 【挿し芽】 挿し芽とは、茎葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し芽ができないものもありますが、カーネーションは挿し芽で増やせます。 カーネーションの挿し芽の適期は、6月頃か9〜10月です。新しく伸びた茎を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。採取した茎(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を2〜3枚切り取ります。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に植え穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。成長して根が回ってきたら植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 【種まき】 カーネーションの種まきの適期は、9月下旬です。種まき用のセルトレイに市販の草花用培養土を入れて種を播き、薄く覆土してください。種が流れ出すことがないように、トレイより一回り大きな容器に浅く水を張り、トレイを入れて底面から吸水させます。発芽までは半日陰の場所に置いて、乾燥しないように管理しましょう。 発芽までは1週間ほどかかります。発芽後は日当たり・風通しのよい場所へ移動しましょう。本葉が2〜3枚出始めたら、黒ポットに植え替えて育苗します。10日に1度を目安に液肥を与えると、生育がよくなります。越年してしっかりした株に育ったら、3〜5月に植えたい場所に定植しましょう。 可愛くて華やかなカーネーションを自宅で楽しもう! santanu maity/Shutterstock.com カーネーションは華やかな花姿が魅力で、意外にも花色は多様に揃うので、コレクションしてそれぞれの個性を楽しむのもいいですね。一度植え付ければ毎年花を咲かせてくれるカーネーションを、ぜひ庭やベランダに取り入れてはいかがでしょうか。
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ガーデン&ショップ

春の新名所! 横浜「山下公園」の市民参加の球根ミックス花壇
見る人を一気に引き込む! 球根ミックス花壇づくりは今年で7年目 ピンクや白、オレンジ色のチューリップの間に、アネモネやヒヤシンス、スイセンが混ざり咲くこの花壇は、横浜市中区にある山下公園の北側(大さん橋側)の一角にあります。春風に揺られる花に、「わぁ、かわいいー!」と思わず駆け寄る人が続出しています。 2027年開催の国際園芸博覧会「GREEN × EXPO 2027」に向けて、花と緑の取り組みを積極的に進めている神奈川県横浜市。2023年3月25日からは、市内各所で花々の春の装いが楽しめる「ガーデンネックレス横浜2023」もスタートしました。その会場の一つが山下公園で、この花壇は横浜市民が参加してつくられています。 このエリアが毎年、多数のチューリップで彩られ、人々の目を楽しませるようになったのは2017年全国都市緑化フェアのメイン会場になって以来。チューリップやスイセン、ムスカリなど、開花時期の異なる春咲きの球根を数種交ぜてランダムに植え付けるこの手法は、オランダのガーデンデザイナー、ジャクリーン・ファン・デル・クルートさんのデザインや施工、手入れの考え方を山下公園らしくアレンジしたもので、当時、最新の花壇デザインとして話題になりました。 2017年に開催された全国都市緑化フェアの「球根ミックス花壇」。* 2017年の全国都市緑化フェアでは、ジャクリーンさんによるデザインの方法を学んだ横浜出身のガーデナー、平工詠子さんの指導のもと、市民連携花壇講座として公園愛護会の方々が花壇をつくりました。それ以降、平工さんに教わりながら、毎年色合いが異なる球根ミックス花壇がつくられ、2023年で7年目。この花壇づくりの手法は、市内のほかの公園でも実践されて、春の横浜は球根花で彩られます。 2023年2つのテーマの球根ミックス花壇見どころ ピンクが映える「春祭りおとめ」 4月5日の「春祭りおとめ」の様子。 山下公園の大さん橋側入り口から入ってすぐ目の前に広がる花壇のタイトルは「春祭りおとめ」。寒い冬から暖かな春への移り変わりを、青みがかったピンクから暖かなピンクへと変化していく花色で表現しています。 開花は2月下旬のミニアイリスと原種系のクロッカスから始まり、4月末ごろまで開花期が異なる品種がバトンタッチしながら、見頃が長く続きます。 「春祭りおとめ」花壇には、クロッカス4種、ミニアイリス1種、ヒヤシンス2種、スイセン1種、アネモネ1種、チューリップ9種の合計18種が植えられ、4月上旬には上写真のように10種以上の花が同時に楽しめます。 <春祭りおとめの主な品種の特徴> ① 爽やかなラベンダーブルーのヒヤシンス‘アクア’。② 八重と一重が咲き、鮮やかなピンクのアネモネ‘セントブリッジドピンク’は、花びらにシルクのような光沢があるのも魅力。アネモネは、チューリップよりも開花期間が長く安価で、コスパもよいのでおすすめ。花後の丸いタネも観賞価値があります。また、葉の形がよく、地面を隠すグラウンドカバーとしても役立ちます。「ヨコハマブルーガーデン」では、これの青花種を入れています。③ 八重の房咲きのスイセン‘チャフルネス’は、すっきりとした香りのよい品種。 ④ 受賞歴もある人気のチューリップ‘アプリコットビューティー’は、アプリコットからピンクに花色が変わる、やや早咲き種。 ⑤ 花が大きく、花びらの中央が濃いピンクで炎のような色合いが特徴のチューリップ‘アフケ’。⑥ 八重の紫花のチューリップ ‘ブルーダイヤモンド’。八重咲きを入れるとボリュームが出ます。⑦ とても鮮やかで目立つ一重の赤花は、遅咲きのチューリップ‘ヨセミテ’。⑧ 先端が尖った純白花のチューリップ‘ホワイトライアンファター’は、ミックス花壇でもよく使う品種。遅咲きの中でも特に遅く、背が高くて目立ちます。花壇の最後のシーズンを爽やかに飾り、とてもよい仕事をしてくれます。 海と夕日がテーマカラー「ヨコハマブルーガーデン」 4月5日の「ヨコハマブルーガーデン」の様子。 「春祭りおとめ」花壇と隣り合い、港を背景に広がる花壇のタイトルは「ヨコハマブルーガーデン」。横浜のシンボリックカラーである爽やかなブルーと、美しい夕日のオレンジから連想したコンビネーションで、横浜の洗練されたクールな印象を表現しています。 この花壇も、開花は1月上旬のスイセンから始まり、4月末まで、開花期が異なる品種がバトンタッチしながら見頃が長く続きます。 このエリアには、クロッカス4種、ムスカリ1種、ヒヤシンス2種、スイセン2種、チューリップ10種の合計19種が植えられ、4月上旬には上写真のように12種以上の花が同時に楽しめます。 <ヨコハマブルーガーデンの主な品種の特徴> ① 低く咲くのはムスカリ‘バレリーフィニス’。ムスカリの中でも優しい雰囲気のブルー花で、アネモネのブルーよりも淡い色。同系色の濃淡の花を入れると、より繊細で複雑な色合いを花壇の中に表現できます。② きれいなブルー花が特徴のアネモネ‘セントブリッジドブルー’。横浜のシンボルカラーである爽やかなブルーを表現しています。③ 大きな花が咲くチューリップ‘サーモンファンアイク’は、メインカラーとして他のチューリップより多めに入れています。④緑の「がく」がある白花のチューリップ‘ホワイトバレー’ 。白花と緑の間をつなぐ役目に。 ⑤ 花壇の中でもひときわ目立つオレンジ花のチューリップ‘オレンジエンペラー’。花びらに緑のラインが入ります。⑥ 一重のチューリップ‘ネグリタ’は、深い紫色のシックな色合いで引き締め役として活躍します。⑦ 花弁の先端が尖っているピンクのチューリップ‘サンネ’は、フルーティーな香りがあります。花びらの中心が濃く、縁が薄い色合いで、咲き始めは桃色、咲き進むにつれて淡い色になっていきます。⑧夕日を思わせるオレンジ系の花色としてセレクトした八重咲きのチューリップ ‘チャーミングビューティー’。 2つの花壇には春咲きの球根のほか、今は低く目立ちませんが、宿根グラスのスティパや、サンジャクバーベナ、ツワブキ、リグラリア(写真右)、ペンステモン‘ダークタワーズ’ 、キャットミント(写真左)、チョウジソウなども間に植えられていて、球根の花が終わっても、ほかの開花がしばらく続くようになっています。 球根ミックス花壇をつくるのは市民が活動する団体「公園愛護会」 港南区「下永谷八木第二公園」の公園愛護会が植栽した2023年春の花壇。* 2027年開催の国際園芸博覧会の開催地として注目される横浜市内には、約2,700の公園があり、そのうち9割にあたる約2,450もの公園で「公園愛護会(こうえんあいごかい)」が活動しています。この会は、各地の公園を拠点に、地域の人たちが清掃活動や花壇づくりなどを行うボランティア団体で、花苗やタネ、清掃用具やゴミ袋など、作業に必須のものは横浜市から支援してもらい、草刈り機の貸し出しや技術講習、花壇づくりの講習なども受けることができます。 こうした活動は、1961年からスタートした横浜市の事業です。公園愛護会のサポートにより、地域市民が協力して公園の清掃を行い、花を植えるなどの活動をすることは安全な地域づくりにもつながり、SDGsの目標の一つ「住み続けられるまちづくり」にも貢献しています。 2022年10月の山下公園、植え付けの様子。大小さまざまな球根をばらまく作業のひとコマ。* 山下公園の花壇づくりは、毎年秋に公園愛護会に所属する方の中から参加希望者を募り、10月末の植え付け、12月と2月の草取り(有志のみ)、4月の開花の観察と手入れまでを行っています。山下公園での作業経験が、地域の公園の技術アップにもつながるという人気の企画です。 あなたの庭でも実践できる! 球根ミックス花壇の魅力 旭区「鶴ヶ峰公園」では、公園愛護会と近隣の保育園、土木事務所が一緒に花壇づくり。球根をばらまいてランダムに植える作業に、園児たちも楽しく参加。* 山下公園で実践されている球根ミックス花壇は、公園愛護会を通じて各地の公園でも行われ、さらには各家庭での花壇づくりの手法としても普及しています。その魅力は、・長く楽しめる・予想のつかない魅力的な景色が作れる(どんどん変わる) ・組み合わせが無限大また、ガーデニング初心者でもポイントを覚えれば毎年楽しめる花壇づくりです。 旭区「鶴ヶ峰公園」の公園愛護会が植栽した2023年春の花壇。* <球根ミックス花壇の作り方のポイント> 山下公園では例年10~11月に植え付けを行いますが、植え付け時期は、紅葉が始まった頃が目安。ここでご紹介した品種を参考に、この秋はオリジナルの花壇づくりに挑戦してみましょう! ポイント① 早咲き・中咲き・遅咲きの球根を1:1:1〜2:1:2程度の配合でブレンドして植え付けます。 ポイント② チューリップだけでなく、遅咲きのスイセン、クロッカス 、ムスカリなどを入れると花の時期が長くなったり、さまざまな組み合わせの変化を楽しめます。 ポイント③ 植物を何も植えていない場所では、チューリップの球根は平米あたり40〜50球を、宿根草などほかの植物が植わっている場所では、平米あたり5~15球を目安に植えますが、球根がない場所もあると自然な雰囲気になります。 カンタン!気軽にやってみよう! 春のお手入れのコツ 山下公園では、早咲きのチューリップが咲き進んだ4月上旬に、植え付けから参加してきた「公園愛護会」のメンバーが集合し、花壇の観賞会と手入れが行われました。可愛く咲く花々を愛でながら、手分けして短時間で作業は完了! 初心者からベテランまで一緒にできる手入れのポイントをご紹介します。 <球根ミックス花壇のお手入れのポイント> ●種類ごとのポイント チューリップ/終わった花も、終わりかけと思った花も花首の下をポキッと折り取る。光合成の役に立つように花茎を残す(少しでも来年開花しやすくなるように)。落ちた花びらは病気の原因につながることもあるので取りのぞきます。花弁が反って広がりっぱなしの花は、もう終わりのサイン。 アネモネ/花が終わり、自然に花弁が落ちている茎は、切り取らなくてもOK。このあと、花心が膨らみタネがつきますが、アネモネはタネをつけたままでも株が弱ることがありません。タネになる過程も観賞価値があります。種の後に出てくるわた毛がうっとうしいようなら切りましょう。 ヒヤシンス/花が傷んでいたら花茎の根元で切り取る。花が重く倒れていたら、二股や三股に分かれたきゃしゃな小枝を支柱にし、花を地面から起こして自然な角度で支えてあげましょう。自然の枝を使えば花壇に馴染み、目立ちにくくなります。 スイセン/頭の節を手でポキッと折り取る。 アネモネの葉と咲き終わったクロッカスの葉もグラウンドカバーになっています。* ●雑草は抜く?抜かない? 山下公園の球根ミックス花壇では、春の雑草は景色の邪魔になったり、球根の花や葉などの成長の妨げにならない限りは生かしています。その理由は、地表の土が隠れて、緑の草のカーペットの中からチューリップが咲いているような見た目の効果があること、また表土の水分の蒸発を抑えるため、水やりの頻度が減り、手入れの時間も短縮できるからです。早春に芽生えた小球根の葉が草に覆われないように、12月と2月に草取り作業を行っています。 公園愛護会をサポートする横浜市の職員が手入れの説明を行った後、用意された道具を使い、手分けして作業開始。20分もかからずに、ゴミ袋2つ分もの花がら摘みなどが完了。 公園愛護会により毎年、来園者を笑顔にするフォトジェニックな球根ミックス花壇。山下公園で始まった花壇づくりの方法が市民に引き継がれ、横浜市のあちこちの公園で球根花が春到来の喜びを伝えています。2027年開催の国際園芸博覧会「GREEN × EXPO 2027」に向けて、花と緑の取り組みが加速する神奈川県横浜市に、こうして年々花咲く風景が増えています。 2022年オランダで開催された国際園芸博覧会『フロリアード EXPO 2022』では、2027年の国際園芸博覧会のPRとして、山下公園で横浜らしく成長した球根ミックス花壇が『里帰り花壇』としてつくられ、多くの人々を魅了しました。 ●山下公園の花壇の開花状況や、各地の花壇、花壇づくりの動画などを横浜市のHPでご覧いただけます。●「公園愛護会」については、こちら
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育て方

夏の庭でありがちなガーデニングの失敗「水切れ」応急処置法
水切れ症状を覚えましょう 3日ほど家を空けて帰宅したら、鉢植えのバラがこんなありさまに。鉢植えのバラは日陰に取り込んでおきましたが、5鉢のうち鉢サイズの小さかったこの1鉢だけが水切れでグッタリ。つぼみがいっぱい付いているのに、開花前に水切れさせてしまい、大ピンチです。花は咲くでしょうか…。 枝先がぐったり垂れてしまいました つぼみや開花した花がある枝先が、一様に首を垂れてしまいました。これが典型的な水切れの症状です。急に気温が上昇し、油断しているとこのように水切れ状態になることがしばしばあります。 葉の黄変も水切れ症状の一つ 葉の黄変も水切れ症状の一つです。一度黄変すると、パラパラと落葉してしまいます。 つぼみの根元が黒く変色し、折れてしまった箇所もあります。無念。 水切れ大ピンチを救う「腰水」の方法 症状を見つけたらすぐに水やりを行いましょう。鉢穴から水が流れ出てもストップせず、しばらくたっぷり与え続けましょう。鉢の中の温度が高くなっていることがあるので、まずは温度を下げます。次に水切れの鉢がすっぽり入る大きさのバケツを用意します。鉢をバケツに入れ、鉢の2/3ほどが浸かるようにバケツに水を注ぎ、そのまま一晩おきます。こうすると、バラの根が鉢底穴から水を吸います。これを「腰水(こしみず)」といいます。 腰水から2時間経過。だんだんつぼみが上を向いてきました。開いた花も上を向いて咲くようになりました。なんとか復活しそうですが、念のため一晩浸けたまま様子を見ます。 腰水をして1〜2日で復活 翌朝、ほとんどのつぼみがピンと上を向きました。新たな花も開いています。バケツから出して、陽の当たる場所へ。この鉢はピンチから脱しましたが、場合によっては一晩では復活しないこともありますので、そんな時は根気よく、2日くらいはバケツに浸けたまま様子を見ましょう。かなり乾いてしまっていても、奇跡的に復活することがあります。 腰水は1鉢につき1回の限定復活法 ただし、「腰水」の応急処置は1鉢につき1回までの限定復活法と覚えておきましょう。何度も水切れさせると、確実に株が弱り、枯れます。また、開花前に水切れさせると本来の花色や大きさで咲かないことがあります。 水切れを防ぐ5つの方法 留守が多い人は自動灌水機を設置するとよいでしょう。 夏休み、GWなどで、2〜3日留守にすることがある場合は、あらかじめ腰水をしてから出かけます。*バラが休眠期に入る冬は必要ありません。 鉢が小さいと水切れしやすいので、大鉢に植えます。2〜3日の外出ならお出かけ前にたっぷり水をやれば水切れしにくくなります。真夏の場合は、日陰へ移動してから出かけましょう。 水やりを人に頼みます。植物に興味のない親族より、花好きの友人などに頼んだほうが安心です。お土産を忘れずに。 頼める人がいない場合には、ガーデン施工店などに相談してみるのも手です。水やり代行サービスやペットホテルのように、大事な鉢を預かってくれるお店もあります。
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宿根草・多年草

【元気花】アイビーゼラニウムはハンギングにもおすすめ! 育て方のコツをご紹介!
アイビーゼラニウムの特徴とは 長い期間にわたって開花を楽しませてくれるアイビーゼラニウム。その基本情報や特徴について、ご紹介します。 基本情報 nnattalli/Shutterstock.com アイビーゼラニウムは、フウロソウ科テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)の多年草です。多年草とは、一度植え付ければ越年して毎年花を咲かせるライフサイクルの長い植物のことで、コストパフォーマンスに優れています。アイビーゼラニウムは、ペラルゴニウム属のうち、南アフリカのケープ地方が原産地のペルタツムを中心に交配された園芸品種群を指します。草丈は40〜150cm。乾燥を好むため、ハンギングバスケットなどに向いています。 花や葉の特徴 Esin Deniz/Shutterstock.com アイビーゼラニウムの開花期は、4月〜7月中旬、9月中旬〜11月中旬です。花色は白、赤、ピンク、紫、複色、花姿は一重咲き、八重咲きなどがあります。花茎を立ち上げた先端で枝分かれし、複数の花が咲いて大きな色の塊となるので、大変華やかです。葉は肉厚で光沢があり、品種によっては斑が入るものもあります。 アイビーゼラニウムの花言葉は「真の愛情」「結婚」などです。 アイビーゼラニウムとゼラニウムの違いとは phM2019/Shutterstock.com ゼラニウムは、熱帯アフリカ、シリア、オーストラリアなどに分布し、約280種が確認されています。もともとゼラニウム属とされていた植物群は、学問の進化によってゼラニウム属とペラルゴニウム属に分かれました。しかし園芸界ではペラルゴニウム属に分類された植物の多くが、昔からの名残でゼラニウムと呼ばれており、ちょっとややこしくなっています。 園芸界でゼラニウムと呼ばれている植物群は、ゼラニウム、アイビーゼラニウム、センテッドゼラニウム、ペラルゴニウムの4つに大きく分類されます。このうちアイビーゼラニウムは、前述のように南アフリカのケープ地方が原産地のペルタツムを中心に交配された園芸品種群。西洋ヅタのようなフォルムと、肉厚で光沢のある葉が特徴で、枝が下垂する性質を持っています。 アイビーゼラニウムの育て方のポイント8つ ここまで、アイビーゼラニウムの基本情報や特徴、花言葉などについてご紹介しました。ここからはガーデニングの実践編として、植え付けや水やり、施肥、花がら摘みや病害虫対策など、育て方について詳しく解説します。 1.栽培に適した環境 アイビーゼラニウムは、日当たり、風通しのよい場所を好みます。日当たりの悪い場所では花色や葉色が冴えずに花つきも悪くなり、徒長して軟弱な株になるので、日光不足に注意してください。 土壌は水はけ、水もちのバランスがよく、有機質に富んだふかふかの状態を好みます。また、弱アルカリ性から中性の土壌を好むので、庭植えでは植え付けの1カ月ほど前に苦土石灰を散布しておくのがポイントです。水はけの悪い場所では盛り土をして、周囲より少し高くしておくとよいでしょう。多湿を嫌うので、鉢栽培の場合は水の与えすぎに注意します。 また、アイビーゼラニウムは寒さをやや苦手とするので、寒くなる前に鉢に植え替え、室内の窓辺など日当たりがよく暖かい場所に移動して管理しましょう。 2.用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 アイビーゼラニウムは弱アルカリ性から中性の土壌を好むので、植え付けの1カ月ほど前に苦土石灰を、表土がうっすらと白くなる程度に散布してよく耕しておきます。さらに植え付ける1〜2週間前に、腐葉土や堆肥などの有機質資材を投入し、よく耕して水はけのよい土壌をつくっておくとよいでしょう。このように事前に土づくりをしておくことで次第に分解して土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 3.植え付け・植え替え AlenKadr/Shutterstock.com アイビーゼラニウムの植え付け・植え替えの適期は、4月中旬〜5月、または9〜10月です。ただし、ほかの時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。苗を選ぶ際は、節間が短くがっしりと締まって勢いのあるものを。黄色く傷んだ葉がついているものや虫食い痕のあるもの、ヒョロヒョロと茎葉が長く伸びて弱々しいものは避けたほうが無難です。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、軽く根鉢をほぐして植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。複数の苗を植える場合は、20〜40cmの間隔を取っておきます。 庭で育てている場合は、寒くなる前に鉢に植え替えて、室内の窓辺など暖かい場所へ移動しましょう。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、5〜7号の鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから草花用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗をポットから取り出して軽く根鉢をくずし、鉢の中に入れて高さを決めたら、少しずつ土を足して植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出さないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してみて、根が詰まっていたら、根鉢をくずして古い根などを切り取りましょう。根鉢を小さくして、元の鉢に新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 4.水やり Ivanko80/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えましょう。 真夏は、気温の高い昼間に水やりをすると、すぐに水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に水をやると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に行うようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまうので注意。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。アイビーゼラニウムは多湿を嫌うので、乾燥気味に管理するのがポイントです。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。また、冬もカラカラに乾燥させることのないように、控えめにしながら水やりを続けてください。 5.肥料 Sarycheva Olesia/Shutterstock.com 【地植え・鉢植え共に】 春から秋までの生育期には、10日に1度を目安に液体肥料を与えて、株の勢いを保ちましょう。ただし、真夏はかえって株が弱るので、肥料を切らしておくことがポイントです。 6.日常のお手入れ・注意点 mihalec/Shutterstock.com 【花がら摘み】 アイビーゼラニウムの終わった花は、適宜摘み取りましょう。株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。花房が全て咲き終わったら、花茎の根元から切り取りましょう。 【切り戻し】 草姿が乱れてきたら、適宜切り戻して株の若返りをはかります。地際から草丈の半分くらいまでを目安に、深めにカットしましょう。梅雨頃からの高温多湿の時期の前に行うと、株が蒸れやすくなるのを防ぎ、風通しよく管理することができます。 【夏越し】 高温多湿の環境を嫌うため、鉢植えで栽培している場合は梅雨の時期は日当たりのよい軒下などに移動して雨が当たらないようにするとよいでしょう。真夏は風通しがよく、涼しい半日陰の場所へ移動します。 【冬越し】 冬は地植えしている場合も寒くなる前に鉢に植え替えて、室内の窓辺など暖かい場所へ移動します。 7.注意すべき病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 アイビーゼラニウムが発症しやすい病気は、灰色かび病、うどんこ病などです。 灰色かび病は花や葉に発生しやすく、褐色の斑点ができて灰色のカビが広がっていきます。気温が20℃ほど、かつ多湿の環境下で発生しやすい病気です。ボトリチス病、ボト病などとも呼ばれています。風通しが悪く込み合っていたり、終わった花や枯れ葉を放置していたりすると発生しやすくなるので注意。花がらをこまめに摘み取り、茎葉が込み合っている場合は、間引いて風通しよく管理しましょう。 うどんこ病は、カビによる伝染性の病気です。葉、新梢、つぼみに発生しやすく、表面が白く粉を吹いたような状態になり、放任するとどんどん広がるので注意。対処せずにそのままにしておくと光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発病しやすくなります。うどんこ病が出たら病気の葉を摘み取って処分し、適用の殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 【害虫】 アイビーゼラニウムに発生しやすい害虫は、アブラムシ、カイガラムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 カイガラムシの体長は2〜10mm。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと植物を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われており、薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 8.増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com アイビーゼラニウムは、挿し芽で増やすことができます。 挿し芽とは、茎葉を切り取って地面に挿しておくと、発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物のなかには挿し芽ができないものもありますが、アイビーゼラニウムは挿し芽で増やせます。 アイビーゼラニウムの挿し芽の適期は、6月頃か9〜10月頃です。新しく伸びた茎を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を半分くらいに切り取ります。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に植え穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。明るい日陰に置いて適宜水やりをしながら管理し、発根して十分に育ったら植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 アイビーゼラニウムをハンギングで育てるコツ nnattalli/Shutterstock.com アイビーゼラニウムは乾燥を好むため、乾燥しやすいのが難点のハンギングバスケットで活躍する植物です。茎が下垂するように長く伸びるため、高い場所に飾って流れるようなラインを強調し、アイキャッチにするのがおすすめ。花つきをよくするためにも、日当たりのよい場所に飾りましょう。 アイビーゼラニウムの代表的な園芸品種は Vika Lilu/Shutterstock.com アイビーゼラニウムは、多様な品種が揃います。ここでは、特に人気の高い品種を取り上げてご紹介しましょう。 エレガンテ 淡いピンクの花を咲かせる‘エレガンテ’は、‘エレガンス’とも呼ばれています。アイビーに似た肉厚な葉の縁に、白またはピンクの斑が入るのが特徴です。斑は気温が高い時期は白に、気温が低くなるとピンク色になります。草丈は20〜30cmで、コンパクトにまとまりやすいのも長所の一つ。生育旺盛でよく分枝します。 シュガーベイビー 花も葉もやや小ぶりで可憐な姿が魅力。シリーズ展開されて、花色はピンク、紫、白、赤などがあります。草丈は40cmくらいで、匍匐するように生育するので、窓辺のフラワーボックスなどにおすすめ。 トミー ドイツで生まれた「シビルシリーズ」の一品種が‘トミー’。黒みを帯びたダークレッドのシックな花色で、八重咲きとなる人気の高い品種です。草丈は40cm前後。花つきがよく、ゴージャスな雰囲気をまとっています。 アイビーゼラニウムをハンギングや寄せ植えで楽しもう Sebastian Janicki/Shutterstock.com 適した環境で管理すれば、長い期間にわたって開花を楽しめるアイビーゼラニウム。乾燥を好むので、ハンギングバスケットやコンテナなどで活躍します。さまざまな種類のアイビーゼラニウムを寄せ植えにした大型のハンギングバスケットを作ってアイキャッチにするのも素敵ですね。ぜひ庭やベランダにアイビーゼラニウムを迎えてはいかがでしょうか。



















