スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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3and gardenの記事
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イベント・ニュース

街を彩るハンギングバスケットコンテスト@横浜 受賞作品発表
横浜の街を望む「山手イタリア山庭園」に咲き競う作品44点を展示 「ガーデンネックレス横浜2023」が開催された横浜は、バラが咲く山下公園や港の見える丘公園、日本大通りのイチョウ並木や山手西洋館、中華街と名所のあふれる街。そんな横浜で開催されたコンテストのテーマは、「横浜の景観に映えるハンギングバスケット(壁掛けタイプ)」。作品タイトルを添えて全国から出品された44の作品が、2023年4月22日(土)〜30日(日)まで庭園に展示され、訪れる人々に花の彩りが披露されました。 作品が展示されたのは、JR「石川町」駅から徒歩5分の場所にある「山手イタリア山庭園」。テラスからは横浜ベイブリッジやみなとみらい21が一望できる小高い丘の上にあり、フランス瓦の「ブラフ18番館」や、とんがり屋根の「外交官の家」が建つ敷地内に、噴水や花壇が幾何学的に配置されたイタリア式の公園です。 あらかじめ用意されたブルーのラティスを背景に、重量20kg以内、幅70cm、高さ80cmという規定サイズで作られた44の作品がずらりと設置された2023年4月22日。5名の審査員により、最優秀賞1作品、優秀賞3作品、奨励賞5作品、特別賞1作品の合計10作品が選ばれました。 一次審査、二次審査、協議の3つのステップで行われた審査風景。右上/横浜の花と緑をPRするアンバサダー、三上真史さん。左下/日本ハンギングバスケット協会理事長、上田奈美さん。 ハンギングバスケットは複数の植物を組み合わせ、一つの容器に植え付けて作品を作ります。作品はすべて規定のサイズで作られますが、一つとして同じようなものはなく変化に富んでいます。なぜなら、横浜と聞いてイメージするものがさまざまであることに加え、作者のハンギング技術も大いに影響するからです。日頃から植物の育ち方などの栽培知識の向上に努め、適した品種を入手する方法や、植え付けのテクニックを磨いていればこそ、個性を反映した作品を作り上げることができるのです。ハンギングバスケットの審査は主に、全体のフォルムがこんもり丸く整って乱れていないか、展示開始から最低1カ月は花が咲き、観賞期間が持続するかなどを評価します。また、全体のカラーハーモニーや葉の動き、アクセントになっている植物、背景との調和なども評価の対象になります。 個性が光る10作品の使用花材と作者の思い 作品の条件は、規定のサイズ内で根付きの植物を使うということのみ。容器の素材や形に制限はなく、使用する植物もサイズに収まっていれば種類は問いません。ですから、植物の組み合わせ次第で、表情が豊かに変わるのがコンテストの醍醐味。各受賞作品に選ばれた植物リストと、こだわった点や苦労した点、気に入っている点について、作者のコメントとともにご紹介します。 【最優秀賞】小屋智佳子さん作「花音(カノン)」 使用した植物 ♢オステオスペルマム サニー ♢和ペチュニア 折鶴 ♢ペチュニア ♢バーベナ エストレラ ♢ライスフラワー ロイヤルピンク ♢ボロニア ピナータ ♢雲南黄梅 ♢セネシオ エンジェルウィングス ♢ヘリオトロープ ♢フクシア ミスティックカラーズ ♢ヘリクリサム ライム ♢トリフォニウム バニーズ こだわった点 誰もが知っている名曲「パッフェルベルのカノン」が表現できるように苗選びをしました。色のグラデーションで、音の重なりを感じてもらえるよう細い苗を差し込んで調節しました。 苦労した点 2段目に入れたバーベナが、搬入間近の気温上昇により急速に咲き進み、つぼみがなくなって、期間中に花が無くなりそうになったため、さんざん迷って2日前に予備の苗と差し替えをしました。他の苗にもダメージを与えたかと心配しましたが、無事搬入できたのは運がよかったのではと思います。 気に入っている点 フォルムが丸くふんわりとできたことと、タイトルを花音(はなおと)→かおん→カノンとつけたこと。 【審査員の講評】審査員全員一致で、絶妙な色の組み合わせに感動しました。パステルカラーの花に重厚感のあるワインレッドの花を添える新しい色合わせ。そして、多くの花を使っているのに、とてもまとまりがある。品があって横浜の街に合う色の演出がされています。植物に目を向けると、形や大きさの異なる多くの種類が巧みに組み合わされていて、引き立て合いハーモニーを作っています。見事に、このピンポイントの審査日に花が咲き揃っていて、花たちが最大のパフォーマンスを表現してくれています。そして、作品名の「花音」、つまりカノンの4重奏が横浜の多面的な魅力をよく表現し、調和していました。まるで音楽が流れているように感じました。 【優秀賞】石川久美子さん作「春のしずく」 使用した植物 ♢オステオスペルマム シルバーナイト ♢マーガレット ♢ペチュニア 妖精のチュチュ ♢ヘリオトロープ ♢セネシオ エンジェルウィングス ♢ロータスブリムストーン ♢テマリシモツケ ディアボロ ♢ワイルドストロベリー アレキサンドリア ♢コプロスマ ブロッキー こだわった点 全体のカタチです。タイトルの「しずく」を表現するために植物を選びました。 苦労した点 寒暖の差が例年よりはげしく、開花調整は大変でした。 気に入っている点 カタチと色合いです。このコンテストで、しずくの形を表現するために1年間練習をしました。渋めの色味が好きなので、自分の好きな色合いで挑戦しました。 【審査員の講評】 作品名である“しずく形”がきれいに形作られている点や、セネシオ・エンジェルウィングスがアイキャッチになっていて、さらには黄色の花色を中心としながらも、全体に優しいハーモニーが感じられました。また、中心に据えられた銅葉と紫花のヘリオトロープがシックな色で引き締め役になり、周りに配置されたリーフで動きも演出されていて魅力ある作品です。 【優秀賞】北多加子さん作「山手の風 がんばっているあなたへ」 使用した植物 ♢ペチュニア あずき ♢フクシア(八重、一重) ♢オステオスペルマム ♢ワスレナグサ ♢ラベンダー ♢ライスフラワー ♢シモツケ ゴールドフレーム ♢ブッドレア シルバーアニバーサリー ♢オレアリア リトルスモーキー ♢ヒューケラ キャラメル ♢ヘデラ リンダ こだわった点 ➀葉物を生かす ➁花の形の違いを意識する ③ブルーを差し色に使う ④ふんわりと大きく、植物がいきいきと育つ植え込みをする この4つを意識して、シモツケ ゴールドフレームを効果的に使い、葉物のよさを引き出し、ペチュニアあずきや八重のフクシアなどで華やかさを出しました。 苦労した点 ➀色合わせ ➁素材のよさをいかに引き出すか ③ブルーの花の選択と使い方 ④八重のフクシアの使い方(暑さに弱かったので) 気に入っている点 ➀フォルムの美しさとダイナミックさ ➁素材のよさを表現できたこと ③背景 【審査員の講評】 皆さん同じ規定サイズでの制作の中、とても大きく感じた作品です。植物のバリエーションも多く、迫力を感じました。その分、植物が密集しているように感じるものですが、それぞれの植物が傷まないように丁寧に植え込まれているのも評価のポイントです。レモンイエローと落ち着いたオレンジの色彩の調和も素敵です。 【優秀賞】貝瀬洋子さん作「時をこえて」 使用した植物 ♢ペチュニア・モンローウォーク ベールモーブシルバー ♢ペチュニア Crazytunia アンティーク(2種) ♢ペチュニア ジュリエット ♢ユーフォルビア・ダイアモンドフロスト ♢エリゲロン・カルビンスキアヌス ♢ネメシア・メーテル「ともえ」 ♢ハゴロモジャスミン ミルキーウェイ ♢斑入りナルコユリ ♢ヒューケラ(2種) ♢オレガノ ケントビューティ ♢アキレギア ウィンキーダブルレッド&ホワイト ♢キンギョソウ(2種)♢ロータス・ヒルスタス ブリムストーン こだわった点 背景とペチュニアの黄色、ペチュニアの花心と紫のヒューケラ、ペチュニアの花びらと淡いオレンジのヒューケラなど、色によるリレーにこだわりました。また、タイトルを連想するようなアンティークな色合いにもこだわりました。 苦労した点 主役の花材選びに苦労しました。あらかじめ買っておいたオステオスペルマムが、コンテスト期間中に盛りを過ぎそうだったので、気に入った色のペチュニアを探して、あちこちの園芸店をまわりました。 気に入っている点 チャームポイントのように使った、斑入りナルコユリと、伸びやかに散らしたハゴロモジャスミンが、気に入っています。 【審査員の講評】ペチュニアを色違いで使いながら、花心の紫とヒューケラの紫の組み合わせや、黄花とエリゲロンの花心の黄色が調和していたりと、大人かわいいハーモニーが全体に感じられました。ユーフォルビアやエリゲロンなどの小花がそれぞれの間をつなぎ、トップに枝垂れる斑入りのナルコユリの葉を配して動きを出したのも効果的で、巧みなテクニックを感じました。横浜の歴史を表現していますね。 【奨励賞】井上恵さん作「Yokohama Blue」 使用した植物 ♢オステオスペルマム・シルバーナイト ♢ペチュニア・モンローウォーク ペールモーグシルバー ♢ペチュニア・モンローウォーク ペールヴァルド ♢ペチュニア・ヨコハマブルーシャトー ♢ロベリア・春くれよん ぐんじょう ♢ロベリア・春くれよん そらいろ ♢バーベナ・ラナイアップ トゥルーブルー ♢サルビア・ディスコロール ♢ヒューケラ・エレクトラ ♢ヒューケラ・トパーズジャズ ♢スクテラリア・ブルーファイヤー ♢プリムローズジャスミン ♢ヘリクリサム・ペティオラレシルバー ♢キンギョソウ・クレバータッチ こだわった点 ブルーで制作しようと考えて苗を揃えましたが、暗いイメージになってしまうのでカラーリーフで色の変化や明るさが出るように考えました。 苦労した点 展示の時期に花が満開の状態になるよう、苗選びの時からつぼみの大きさを見てチョイスしたり、咲いている花はカットして花上がりの調整をしましたが、天候の影響もあり、思うようにはいきませんでした。 気に入っている点 以前購入してあったお気に入りのオステオスペルマムを使用したくて、それに合わせてシックなペチュニアを選びました。自分好みの色合いです。 【奨励賞】山本泰子さん作「花澄む街角〜yokohama〜」 使用した植物 ♢マーガレット・スウィートピンク ♢クレマチス・ミゼットブルー ♢ペチュニア・モンローウォーク ペールモーヴシルバー ♢ペチュニア・妖精のチュチュ ♢サルビア・ボルドー ♢サルビア・メルロー ♢スカビオサ 大輪 ♢ロベリア・ホワイトエール ♢ライスフラワー・ロイヤルピンク ♢フクシア・プーニー ♢フクシア リーフ ♢ルブス・サンシャインスプレーダー ♢ヒューケラ・ブロンディインライム ♢ヒューケラ・シルバーガムドロップ ♢セネシオ・エンジェルウィングス ♢エレモフィラニベア ♢ヘーベ ♢シロタエギク ♢カレックス・テヌイクルミス ♢アイビー ♢ツルニチニチソウ こだわった点 タイトルの『花澄む街角 ~yokohama~』に合うイメージでつくりあげる点です。お洒落な横浜の街でふと目にする花のシーンは、ナチュラルさと甘さ、シックなアンティークさをも感じられる大人なテイストに仕上げたいと思いました。また、ブルーでは海も感じられるように。セネシオ エンジェルウィングスは、翼を纏った天使が、花のバスケットに現れた要素や、海の波しぶきの要素も兼ねてイメージし取り入れました。 苦労した点 花が咲き揃うように角度を変えつつ、日の光をまんべんなく行き渡らせたかったのですが、天候にも左右され、なかなか思うようにはいかなかったです。 気に入っている点 全体に活力があり、さまざまな植物が混合していても、一体感が生まれた所です。見てくださる方々にも、元気をお届けすることができそうなハンギングバスケットになりました。 【奨励賞】原田有子さん作「春が眩しくて」 使用した植物 ♢オステオスペルマム(スターシリーズ オレンジマジック) ♢ペチュニア(ベリーラテ) ♢ゲウム ハナビ ♢スカビオサ ♢ダーベルグデージー ♢クレマチス・ピクシー ♢リシマキア リッシー ♢アジュガ ライムブルー こだわった点 とにかくタイトルとテーマに合う花材を集めることにこだわりました。私は、どちらかというと落ち着いたトーンの色を好む傾向があるので、タイトルの「春が眩しくて」に添うような、パッと見て明るい、キラキラとした印象を与える花材を集めるのに苦労しました。ただ、作品を作り終えると、一つひとつは全く派手な色では無かったので、要は組み合わせなのかな、とも思いました。 苦労した点 毎回のことですが、週間天気予報と毎日にらめっこしつつ、展示の日に向けて開花を揃えていけるように養生することです。とはいえ、思ったようにいかないものです。また、横浜に搬入するのに車で長時間かかるため、細心の注意を払って運転し、車内の冷暖房にも気を遣いました。 気に入っている点 全体の花の色合わせはもちろん、オレンジ色のゲウム(ダイコンソウ)、ラベンダーカラーのマツムシソウがぴょんぴょん飛び出て、可愛らしさをアピールしているところです。また、アジュガとリシマキアのカラーリーフが渋い色で、作品全体に私らしさが出ているかなぁと思っています。自分の「好き」が集まって完成した作品が評価していただけると、本当に嬉しいです。 【奨励賞】田中則子さん作「横浜デートコース」 使用した植物 ♢ゼラニウム ♢ペチュニア ♢ライスフラワー ♢スカエボラ ♢ダイアンサス ♢ローダンセマム ♢オステオスペルマム ♢ヒューケラ ♢バーベナ ♢アベリア ♢プリペット ♢ロニセラ ♢ヘデラ こだわった点 「横浜の景観に映える作品」がテーマでしたので、赤レンガ倉庫での若いカップルをイメージしました。背景のレンガは本物の素材にこだわり、軽いレンガを探し、色も赤レンガらしい色に塗り替えました。 苦労した点 コンテストの時はいつもそうですが、搬入時にすべての花が美しい状態であるというのは難しいことです。 気に入っている点 今回の作品は、いつも私が使う色合いではないのですが、若いカップルらしい可愛らしいピンクをイメージして花材を揃えました。搬入から1カ月が経ったこの作品は、ゼラニウムの花が終わりかけていますが、しばらくしたら次の花が出てくるでしょう。その他はいまだに元気に咲いています。 【奨励賞】勝又有佳さん作「春の輪舞(ろんど)」 使用した植物 ♢ペチュニア(あずき・夕焼けオレンジ)♢ゼラニウム(サニーデイ) ♢ガザニア(ビーストレモン) ♢ディスコロールセージ ♢ヒューケラ ♢ラミウム ♢ヘデラ(雪の踊子) ♢ライスフラワー ♢ネメシア ♢シレネ(ホワイトパンサー) こだわった点 横浜の海と空の青に映える色の花で作ることにこだわりました。 苦労した点 搬入の2週間前に作ったため、花が終わらないか、いいタイミングでつぼみが開くかなどの管理に苦労しました。 気に入っている点 ゼラニウムのピンクとシレネの白のコントラストです。思っていた以上にきれいなコントラストになりました。 【特別賞】清水淳子さん作「海を見ていた午後」 使用した植物 ♢ヒューケラ 2株 ♢ペチュニア白 3株 ♢マーガレット 2株 ♢プラチーナ カロケファルスシルバーボーイ 2株 ♢ニゲラ ブルー 2株 ♢バコパ スコーピア 1株 ♢ペチュニア クレイジーチュニアホワイトブラック 2株 ♢セネシオ エンジェルウィングス 4株 ♢ロベリア青 2株 ♢ヘリクリサム 1株 ♢モンタナ 1株 こだわった点 横浜といえば? と考えたとき、音楽と映像に関わる仕事していることから、やっぱりユーミン! と、曲の中のフレーズを切り取りたくてイメージしました。 苦労した点 ソーダ水の中なので、シュワシュワ感を出したかったのですが、難しくて断念。 ニゲラ⇒泡 セネシオ⇒カモメ ロベリア⇒海 を感じてもらえたらと植物を選びました。 気に入っている点 「カモメ・貨物船・キラキラの空と海」を表現した背景です。 【審査員の講評】 規定サイズの中に収まりながら、きれいな円形が保たれ、しっかりしたフォルムが形作られています。セネシオ・エンジェルウィングスがカモメの羽を思わせ、飛んでいるようでもあり、何羽かとまっているかのようにも見えます。また、ロベリアが海を感じさせ、全体の色を抑えていながらも華やかで、随所に光る植物を選ばれている。風通しよく植物を育てられる工夫もされていました。「海を見ていた午後」という作品のタイトルのとおり、作品から物語を感じました。 受賞の皆さま、おめでとうございます! 2023年5月11日、横浜市庁舎1階アトリウムで行われた表彰式にて受賞者の方々とプレゼンター。 審査員長、上田奈美さんによる総評 今年は3月、4月と寒暖差が非常に厳しいなか、4月下旬の審査日に合わせてピンポイントで開花するように調整することは非常にテクニックが必要でした。生きている花を前に、フォトスポットになる花が咲いてほしいと祈りながら出品されたのではないでしょうか。みなさんどれも技術力が高く、わずかな点差で受賞作品が決まりましたが、これは、一部「運」にも左右されます。審査日の日差しの具合や風の有無によっても、作品の見え方が変わり、映える花色が変わってくることがあります。ですから、今回受賞とならなかった方も、ぜひ、次もチャレンジしていただきたいです。じつは、ハンギングバスケットがイギリスから導入されて、まだ30年弱ですが、すでに模倣ではなく、日本の気候に合う多くの植物を用いて、素晴らしい作品を作り上げる技術が日本で築き上げられています。今まであまり使われてこなかったクレマチスやアジサイも今回使われるようになりました。どんな品種を使って作品を作るか。植物の可能性も引き続き勉強されて、「ザ゙・日本」の素晴らしい園芸を2027年園芸博に向けて、発展させてくださることを期待します。 右から/審査委員 福山一男さん(横浜市緑の協会 理事長)/審査委員 横浜の花と緑をPRするアンバサダー 三上真史さん/審査委員長 上田奈美さん(日本ハンギングバスケット協会 理事長)/審査委員 倉重香理(ガーデンストーリー編集長)/審査委員 藤田辰一郎さん(横浜市環境創造局 みどり政策推進担当理事)
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寄せ植え・花壇

【夏の寄せ植え】耐暑性・耐雨性ペチュニアと寄せ植え実例5選
ペチュニアとは ビビッドなピンク色が目を引くペチュニア‘ホットローズ’。 ペチュニアはナス科の植物で、本来は多年草ですが、寒さに弱いため日本では基本的に一年草として扱われます。夏の暑い時期もよく咲き、花期が長く品種のバリエーションも豊富なので、夏のガーデンには欠かせない存在。草丈は15〜30cm程度で、多くのものは這うように広がってこんもりとした丸い花の茂みを作ります。鉢植えにすると縁からあふれるように咲き、とても華やかです。 耐暑性・耐雨性に優れたペチュニアの登場 しかし、近年の日本の夏は、夏の定番花ペチュニアにとっても過酷。40℃を超える異常な暑さや打ち付けるような強い雨によって、きれいに咲いていた花がダメになってしまった、という残念な思いをしている人も多いのでは? でも、もうがっかりしなくて大丈夫。耐暑性はもちろん、耐雨性にも優れた品種が次々に登場しています。黄色のペチュニア‘ビーズニーズ’はその一つ。近年の厳しい夏の課題をクリアし、ジャパンフラワーセレクションでベスト・フラワー賞、グッドパフォーマンス賞を受賞するのみならず、アメリカのオール・アメリカ・セレクションでも最高品種賞のゴールドメダルを獲得。なんと、ペチュニアがこの賞に輝くのはコンテスト90年の歴史において、‘ビーズニーズ’でまだ2度目。約70年ぶりに、あまたの優れた草花のなかでNO.1に輝いた、いわば奇跡のペチュニアなのです。 オレンジ&ブラウンのグラデーションがおしゃれな‘ゆうやけこやけ’も同様に、耐暑性・耐雨性に優れた品種。春から秋まで絶え間なく花が咲き、長く楽しませてくれます。写真は9月末の様子。まだまだつぼみが上がり最盛期が続きます。 繊細な色彩のペチュニアも続々 暑さにも雨にも負けない「強さ」を追求する一方で、ビジュアルの進化も目を見張るペチュニア。単に色幅だけでなく、一輪のなかで複雑かつ繊細な色合いを展開するものが増えています。 白い花弁にラズベリーピンクがにじむような‘ピンクサファイア’。ツンと尖った小ぶりの花弁が幾重にも重なり合う愛らしい花です。色鉛筆でふわっと色をつけたような素朴な味わいのある‘花ことば’。ピンクから次第に淡い紫へと花色が変化し、株全体がグラデーションになります花弁の重なりが多く目を惹く‘花衣(はなごろも)’シリーズの新色「瑠璃静(るりしずか)」。淡い藤色に白い覆輪が入る小ぶりの八重咲きです。ライムグリーンにプラムカラーの花心、花弁の縁がわずかに藤色がかり、ひらひらとひるがえる優雅な花姿は、これまでにない個性。来春、デビューするか否か、お楽しみの品種です。 ペチュニアとカラーリーフの寄せ植え実例5選 同系色での色合わせ 単体でも見どころ満載のペチュニアですが、色の複雑性ゆえに寄せ植えの花材としてもこれほど楽しいものはありません。例えば、発売以来不動の人気を誇るペチュニア‘カプチーノ’。アイボリーの花弁にブラックの花心がおしゃれな花ですが、このような複色の場合、ペチュニアを構成するアイボリーとブラックの2色で他の草花を色合わせすれば、美しくまとまること間違いなし。ここではブラックリーフのミカニア・デンタータと白い粒々の花が愛らしい斑入りコデマリ‘ピンクアイス’を合わせました。 このペチュニアは日本の育種家、花芳さんの八重咲きペチュニア‘ジュリエット’「モダンホワイト」。なんとも複雑でユニークでおしゃれな花を主役に、同系色のアジュガとミカニア・デンタータを合わせ、鉢もアンティークカラーのものを選びました。 こちらはシックなベルベットレッドのペチュニア‘スイートサンシャイン’「バーガンディ」を主役にした寄せ植えです。このペチュニアの花色は、一口に「赤」と言えない深みのある色です。花色をよく観察してみると、赤紫や黒みがかった赤色などで構成されています。それをヒントに、他の植物を選びます。カラーリーフにはミカニア・デンタータとシルバータイムを。シルバータイムは葉の色に目が行きがちですが、じつは茎の色が赤紫で今回の寄せ植えの主役のペチュニアの花色と重なります。さらに赤紫の花のアゲラタムを組み合わせました。植物の色は1色に見えて、よく観察するとこのように複数の微妙な色で構成されていることがよくあります。寄せ植え植物のセレクトは、まずは主役となる花を決め、それをよく観察するのがポイント。組み合わせのヒントは花が教えてくれます。 赤紫という共通点で選んだ植物セレクト。 補色の植物セレクト ‘花衣(はなごろも)’シリーズの「瑠璃静(るりしずか)」を主役にした寄せ植えです。淡い藤色の花と組み合わせたのは、オレガノやルーなど、ライムイエローの葉を持つ植物。紫と黄色は補色ですが、補色もお互いの色を引き立て合うため相性のよい組み合わせです。花を縁取る白い覆輪に合わせて、斑入りのバコパやアジュガ、シルバータイムを入れて繊細な雰囲気もプラスしました。 白と紫のコントラストが鮮やかな‘花衣’シリーズの「藍染」を使った寄せ植え。基本的には先ほどと同様の補色の組み合わせですが、それに加えスッと茎を伸ばすガウラやサルビア‘ブルーチル’、ユーフォルビアなど白っぽい花をプラス。風に揺れる風情が涼しげな一鉢に仕上げました。 ペチュニアの寄せ植えを長く美しく保つコツ 八重咲きの品種は雨に当たると花が傷みやすいため、軒下など直接雨がかからない場所に置くとよいでしょう。春から植えていたものは、品種によって梅雨頃には茎が伸びて中心部が空洞化してくることがあります。そうなったら一度、株元10〜15cmを残してカットします。これを「切り戻し」といいますが、しばらくすると再び花が上がってきて、こんもりきれいな形に茂ります。また、花を咲かせ続けると株は体力を使うため、定期的に液肥などを与えて栄養を補給してやりましょう。切り戻し後も液肥を与えると、分枝が促進されます。 魅力的な品種があふれるペチュニア。いろいろ試して、夏のガーデンも楽しく美しく彩ってくださいね。
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ストーリー

山崎亮子さん新刊本『いのちのガーデン 北の森で暮らす車椅子のガーデナー』
亮子さんと家族が大切に育ててきた「森の庭」 北海道馬追(まおい)丘陵の森の中、そこだけポッカリ開けた、陽だまりのような庭があります。ここは山崎亮子さんと家族がつくる「森の庭」。 4月、雪解けを待ってクロッカスが花開くと、スイセン、シャクヤク、バラ、キキョウ、フロックス、アスターと、季節を花が咲き継いでいきます。庭を囲むシラカバやヤナギ、ハンノキの森は花々を輝かせる緑のキャンバスとして活躍してくれますが、秋には黄金や紅色に色づき、庭シーズンの華やかなフィナーレを飾る主役となります。 11月、雪が降り始めると、草花は銀世界の中で眠りにつきます。そこから半年近くは雪に白く縁取られた森の木々が窓辺の景色。時折、梢に積もった雪を落としながらエゾリスが走っていきます。この森も、庭も、亮子さんと家族が時間をかけて大切に育ててきました。 花を植え、咲いた花を摘んで窓辺に飾り、庭で実るスモモやブラックベリーを味わい、森の梢を薪に使ってお茶を入れ、焚き火を囲んで家族で夜空をあおぎ、また花を植える。かたわらでは子どもたちや犬が走り回り、リスも遊びにやってくる、まるで絵本のような暮らし。しかし、この穏やかな暮らしは、穏やかなだけの日々で手にしたものではありません。 病気と向き合い、自分らしく生きるために 亮子さんの生活には今、電動車椅子と人工呼吸器が欠かせません。四肢体幹の麻痺と慢性呼吸不全という症状があるためです。この症状が始まったのは2010年のこと。よく転ぶようになるという異変を発端に、歩けなくなり、次第に座っているのも辛くなり、数年のうちに呼吸もままならない状態に陥りました。保育士として働き、両親の暮らしをサポートしながら子育てをしていたハツラツとした自分が失われ、一つずつできなくなっていくことが増える焦りと不安、恐怖、そして身体の痛みに苛まれる日々。息さえも思うように吸えない苦しさとともに、亮子さんをさらに苦しめたのは、病名不明という状態です。いくつもの病院に足を運び診断を仰ぎましたが、原因が分からず、治療法も定まりません。「難病」と呼ばれる疾患は、このような原因不明の病気に当てはまることが多くありますが、亮子さんの場合、病気かどうかすら分からない混乱状態におかれることになりました。 原因不明の「難病」というカテゴリーからもこぼれ落ちてしまう状態は、現在医療社会学の分野で研究がなされており、代表的な疾患として「筋痛性脳脊髄炎」「慢性疲労症候群」「線維筋痛症」「過敏性腸症候群」「化学物質過敏症」などがあげられます。当事者には明らかな症状があり、日常生活が送れないにもかかわらず、既存の医学的な検査では異常が確認されないために、長期にわたり未診断状態におかれ、精神疾患と誤診されることがままあります。亮子さんもまた、同じ経過を辿ることになりました。また、症状によって数えきれないほど生活に支障があるにもかかわらず、病名のつかない亮子さんは、社会保証制度や社会福祉制度の利用においても数々の困難を体験しました。日本では、病院に行けばどうにかなると誰もが思って暮らしていますが、現在の医療でも未だに解明できないことは多々あります。いざというときは助けてもらえると当たり前のように信じていた医療や福祉も、熟練の名医ですら戸惑う状況下では、満足に機能しにくい現実を前に、途方に暮れる日々。生きるための息をつなぐのがやっとで、唯一寄り添ってくれる家族の会話にも加われない寂しさと悲しみが、亮子さんを覆っていきました。 闇の底に沈むような孤独に光を灯したのは「森の庭」です。厳寒の冬を経て力強く芽吹く森の木々、雨に打たれても再び光に向かって顔を上げる花々、動けぬ身ながら風や他の生き物にタネを託して自由に移動する植物たち。巡る季節に立ち止まることのない「森の庭」の命の営みは、ベッドの中で一日を過ごす亮子さんに、楽しみと勇気、そして希望を与えてくれました。長い長い紆余曲折の末に、診断が困難で治療方針を立てにくい難しい状況下でありながら、真摯に向き合い、救いの手を差しのべてくれる医師にも恵まれ、亮子さんの患う症状は心因性ではなく、何らかの神経筋疾患であることが分かりました。そして電動車椅子や人工呼吸器を用いることで、再び庭に出ることも叶いました。今も病名は分からず、車椅子や命をつなぐための医療機器は欠かせませんが、亮子さんは「自分らしく生きている」と胸を張ります。 明るく日の差すほうへ人生を進める亮子さんとガーデンライフ 本書では、美しい「森の庭」の四季と、車椅子を使いながら庭づくりをする亮子さんのガーデニング、季節ごとの手仕事の楽しみなどがまとめられています。香りを振りまくバラの花のモビール、ホオズキのランタン、グラス(草)のしめ縄など、庭の収穫物を使った暮らしの美しいアイデアもいっぱい。身体が不自由でも庭づくりを続ける工夫や楽しみ方は、誰にとっても参考になります。何より、困難の縁にあっても光をたぐり寄せ、明るく日の差すほうへ人生を進める姿に勇気づけられます。ガーデニングの楽しみを教えてくれながら、生きるヒントを見つけられる1冊です。 『いのちのガーデン 北の森で暮らす車椅子のガーデナー』目次 森の庭というガーデンスタイル <Essay 私の転機> 車椅子のガーデナーになるまで 庭が真ん中のナチュラルライフ 森の庭の四季/5月 黄金のスイセン 幸せの花畑 <Column> ビンに花を生ける 森の庭の四季/6月 ルピナスの季節 シャクヤクの女王様 <Column> ハーブでティータイム 森の庭の四季/7月 私たちのバラ わんこと過ごす庭 私の庭仕事 森の庭の四季/8月 焚き火にくつろぐ 青い野原でキキョウに思う <Column> 森の果樹を楽しむ 森の庭の四季/9月 秋の庭仕事 まさ土の道を作る 森の庭の四季/10月 森のハロウィン 庭じまいの季節 森の庭の四季/11月 遊び心ある空間づくり 森の庭の四季/12~2月 雪のなかの暮らしぶり 小さなガーデン、窓辺で楽しむ春 他多数 著者:山崎亮子定価:1,760円(本体1,600円+税)発売:2023年6月16日判型:A5判 ページ数:128ページ発行:家の光協会ISBN:978-4259567651 ●お求めは、お近くの書店、または「amazon」でお求めいただけます。
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一年草

【上手に咲かせるコツ】ニコチアナは連作障害に注意! 特徴や育て方のポイント
ニコチアナの主な特徴とは 庭に個性をもたらすニコチアナは、どんな特徴をもっているのでしょうか。ここでは、ニコチアナの基本情報や名前の由来・花言葉、特徴についてご紹介します。 基本情報 ElenaSnezh/Shutterstock.com ニコチアナはナス科ニコチアナ属の植物です。本来は多年草ですが日本の寒さを苦手とし、冬に枯死してしまうことが多いために、一年草として流通しています。原産地はアメリカ、オセアニア、アフリカで50種以上が確認されており、タバコの原料となるものから開花を観賞するものまで多様です。タバコの原料となるものを葉タバコ、観賞用を花タバコと呼び分けています。草丈は種類によって幅があり、30〜100cmです。 名前の由来や花言葉 MalvaElena/Shutterstock.com ニコチアナという花名は、学名のNicotianaの読みそのもので、フランスに初めてタバコをもたらした、ジャン・ニコ氏の名前が由来となっています。 花言葉は「あなたがいれば寂しくない」「孤独な愛」などです。 花や葉の特徴 mcajan/Shutterstock.com ニコチアナの開花期は5〜10月で、花つきがよく、開花期間中は次から次へとつぼみが上がります。花色は赤、ピンク、紫、グリーン、白、複色など。花のサイズは3〜5cm。基部が筒状で、先端は5裂した星形の花が開花します。夕方から芳香を漂わせ、特に白花の香りは濃厚で、ジャスミンタバコという異名もあるほど。葉は広めの楕円形で、品種によっては触るとベタベタとした粘着物質が手につくことがあります。 ニコチアナの育て方のポイント9つ ここまで、ニコチアナの基本情報や花言葉、名前の由来、特徴などについてご紹介してきました。では、ここからはガーデニングの実践編として、植え付けや水やり、施肥、日頃の管理や気をつけたい病害虫など、育て方について詳しく解説します。 1.栽培環境 M. Schuppich/Shutterstock.com ニコチアナは日当たり・風通しのよい場所を好みます。日当たりの悪い場所では、ひょろひょろと徒長した軟弱な株になり、花つきも悪くなるので注意しましょう。また、水はけのよい環境を好むので、水はけの悪い土壌であれば、腐葉土や堆肥を多めにすき込み、10〜20cm土を盛って周囲よりも高くしておくとよいでしょう。 2.種まき Montana Isabella/Shutterstock.com ニコチアナは、ビギナーでも種まきから育てられます。種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなりますね。 ただし、手軽に栽培したいなら、苗の植え付けからのスタートがおすすめです。ニコチアナの苗は春から花苗店に出回り始めます。「1〜2株あれば十分だから、苗の植え付けから始めたい」という方は、後ろの「植え付け」の項に進んでください。 発芽適温は20〜25℃、種まき適期は4〜5月です。 まず、種まき用のトレイに草花用にブレンドされた市販の培養土を入れ、種子を数粒ずつ播きます。ニコチアナは「好光性種子」といって、発芽に光を必要とする性質のため、覆土はしなくてOK。浅く水を張った容器に入れて底から給水します。これはジョウロなどで上から水やりすると微細な種子が流れ出してしまうことがあるからです。発芽までは明るい半日陰で管理し、乾燥しないように適度に底から給水しましょう。 10日前後で発芽するので、その後は日当たりのよい場所で管理します。勢いがあって元気のよい苗を1株のみ残し、ほかは間引きましょう。ヒョロヒョロと伸びて弱々しい苗や、葉が虫に食われたり黄色くなっている苗などを選んで間引きます。本葉が2〜3枚ついたら黒ポットに鉢上げして育苗し、十分に育ったら花壇や鉢などの植えたい場所に植え付けます。 3. 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの約2週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込んで、よく耕してください。土に肥料などを混ぜ込んだ後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の草花用培養土を利用すると手軽です。 4.植え付け・植え替え OlegDoroshin/Shutterstock.com ニコチアナの植え付け・植え替えの適期は、4月下旬〜6月上旬です。ただし、ほかの時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。苗を購入する際は、節間ががっしりと締まって勢いのあるものを選びます。葉が傷んでいるものや、ヒョロヒョロと間のびしているものは避けたほうが無難です。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、根鉢を軽くくずして植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。 一年草の場合は、開花後は衰えて枯死するので、抜き取って処分します。多年草を地植えにしている場合は、2〜3年は植えたままにしてもかまいません。しかし、大株に育って込み合ってきたら、掘り上げて株分けして植え直し、株の若返りをはかるとよいでしょう。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、6〜8号の鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから草花用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗をポットから取り出して鉢の中に仮置きし、高さを決めたら、根鉢を軽くくずして植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。大きな鉢にほかの草花と一緒に寄せ植えてもOKです。 一年草の場合は、開花後は衰えて枯死するので、抜き取って処分します。多年草の場合は、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出して根鉢をくずし、新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 5.水やり Ivanko80/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は、気温の高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に水をやると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつも湿った状態にしていると根腐れの原因になるので、与えすぎに注意。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 6.肥料 Sarycheva Olesia/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 植え付けの際に肥料を施しておきます。開花期間は、10日〜2週間に1度は液体肥料を与えて、株の勢いを保ちましょう。 7.日常のお手入れや注意点 Andrii Zastrozhnov/Shutterstock.com 【支柱の設置】 草丈が高くなるタイプは、早めに支柱を設置して茎を誘引しておくと、強風による倒伏を防げます。 【花がら摘み】 ニコチアナは次から次へと花が咲くので、終わった花は花茎の根元から園芸用バサミで切り取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 8.増やし方 Kazakov Maksim/Shutterstock.com ニコチアナは種まきで増やせます。その場合は、開花後に種子を採取します。開花期が終わりを迎える頃に花がら摘みをやめ、熟したら種子を採取して密閉容器に入れ、種まき適期まで保管しておきましょう。ただし、交配された園芸品種の場合は、親と同じ性質になるとは限らないことに留意しましょう。 種まきの方法については、前述の「種まき」の項目を参照してください。 9.注意すべき病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 ニコチアナが発症しやすい病気は、モザイク病、灰色かび病です。 モザイク病はウイルス性の病気で、アブラムシやアザミウマ、コナジラミなどの虫が媒介となって発症します。したがって、発症しやすい時期はアブラムシなどが活発に動き出す春から秋にかけて。主に花や葉に被害が発生し、モザイク模様が現れます。症状が進むとウイルスの種類によっては葉などが縮れてきたり、湾曲して変形したりし、株の生育が著しく悪くなります。治療効果のある薬剤はないので、発症したら抜き取って土ごと処分し、周囲に蔓延するのを防ぎましょう。アブラムシ対策をしておくことが、発症を抑制することにつながります。 灰色かび病は花や葉に発生しやすく、褐色の斑点ができて灰色のカビが広がっていきます。気温が20℃ほど、かつ多湿の環境下にて発生しやすい病気です。ボトリチス病、ボト病などとも呼ばれています。風通しが悪く込み合っていたり、終わった花や枯れ葉を放置していたりすると発生しやすくなるので注意。花がらをこまめに摘み取り、茎葉が込み合っている場合は、間引いて風通しよく管理しましょう。 【害虫】 ニコチアナに発生しやすい害虫は、アブラムシ、オオタバコガなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 オオタバコガは蛾の一種で、主に幼虫が植物を食い荒らして被害をもたらします。主に葉などを食害し、老齢になると体長は3.5〜4cmに到達して食欲も旺盛に。春から秋にかけて動きが活発になり、特に高温・乾燥が続くと発生しやすくなります。産卵数が多いために大量発生して被害が拡大することがあるので注意。見つけ次第捕殺するか、適用の薬剤を散布して防除します。 ニコチアナの夏越し・冬越しの方法 Anton Starikov/Shutterstock.com ニコチアナの栽培で、夏越しや冬越しの注意点についてご紹介します。 夏越しの方法 長雨に当たると花が傷みやすいので、鉢植えの場合は梅雨前に軒下などに移動すると、きれいな開花を長く楽しめます。庭植えの場合も、傷んだ花はまめに摘んで株まわりを清潔にしておきましょう。 冬越しの方法 ニコチアナは寒さに弱く、冬に枯れることが多いのですが、暖地では越年できるケースもあるようです。霜対策として、バークチップなどを株元に敷き詰めておきます。鉢植えの場合は霜のあたらない軒下などに移動するか、室内の暖かい場所で越冬させるのもよいでしょう。冬越しできなかった場合に備えて、開花後に種を採取しておくのも一案です。 ニコチアナは連作障害に注意 mizy/Shutterstock.com ニコチアナは、連作障害が起きやすい植物です。連作とは、同じ科に属する植物を同じ場所に植え続けることをいいます。連作することによって土壌バランスが悪くなって病気や生理障害が発生しやすくなり、極端に生育が悪くなる状態を連作障害といいます。前年に同じナス科の植物を植えていた場所は避けましょう。植え替える場合、地植えでは別の場所を選び、鉢植えでは新しい培養土を用意して作業します。 ニコチアナの仲間 日本でよく見かけるニコチアナは、シルベストリスやラングスドルフィーです。それぞれの特性についてご紹介します。 シルベストリス Tom Meaker/Shutterstock.com 大型で草丈は約1.5mに達します。花筒が細長く、下向きに星形の花が咲くのが特徴です。花色は白で、甘い香りを放ちます。開花期は6〜8月で、暑さに強く、真夏も花を絶やすことなく、咲き続けます。冬の寒さに弱く、寒くなる前に枯死しますが、こぼれ種で増えるほど強健です。 ラングスドルフィー RukiMedia/Shutterstock.com ハナタバコの原種の一つです。グリーンの花色で、シルベストリスに比べてずんぐりとした花姿で愛らしい表情を楽しめます。花つきがよく、そよ風にゆらゆらと揺れる優しい株姿はナチュラルガーデンにぴったり。草丈は60〜120cmです。 星形の可愛い花を観賞しよう Bubushonok/Shutterstock.com 夕暮れ時から甘い香りを漂わせるニコチアナ。星形の花姿も愛らしく、たくさんの花をつけて初夏から秋まで庭を豊かに彩ってくれます。ぜひ植栽にチャレンジしてほしい、おすすめの草花です。
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早くも猛暑の気配⁉ バラの夏バテ対策&バラ栽培におすすめの資材を解説
こんな症状に注意! バラの夏バテ症状を徹底解説 夏バテしたバラは、葉色が抜けたり、黒星病にかかりやすくなるなどの症状が出ます。(右)Helen Liam/Shutterstock.com 多くのバラは、高温多湿の日本の夏には弱ってしまいがち。近年作出されたバラは耐暑性が向上しているとはいえ、ほとんどの品種で夏バテには注意が必要です。バラが夏バテすると、葉が縮れたり黄変したり、黒星病が蔓延したり、悪化するとほとんどの葉が落ちてしまうこともあります。多くの場合は気温が下がる秋にまた新芽を出してくれますが、夏にダメージを受けたバラは、秋バラの開花が少なくなってしまうだけでなく、回復する前に冬を迎えると翌年の春にまで不調を持ち越してしまうことも。できるだけ早い段階で夏バテに対処することが大切です。 バラの夏バテはなぜ起きる? Mariia Boiko/Shutterstock.com 植物の根の中でも、水や肥料をしっかりと吸収する役割を担っているのが、土の表面近くに張った「上根(うわね)」です。しかしながら、土の表面は夏の直射日光により50℃近くまで温度が上がってしまうこともある過酷な環境。さらに日々の水やりや降雨で、表面の土は次第に固くなり、空気や水が浸透しづらくなっています。こうした状況下では根が徐々にダメージを受け、いくら水をあげても吸い上げる力がなくなり、結果として土は濡れているのに株全体では水分不足という状態に。そして、根から吸い上げる水や養分が不足し、地上部の葉を維持できなくなり、ついに葉を落としてしまうのです。 ですから、バラを夏バテから回復させる秘訣は、根の元気を取り戻させること。夏バテしたバラへの対処として、まずは株元の雑草を取り除き、表面の土を軽く耕してあげましょう。そうすることで、カチカチに固くなった土の表面がほぐされ、空気や水を取り込みやすくなります。しかし、これはあくまで一時的な対処法。バラを夏バテからしっかり回復させるには、土壌改良と根のダメージの回復が必須です。 バラの夏バテ対策には活力液の使用がおすすめ! 夏のバラの手入れでは、花を咲かせることよりも、株の元気を回復させることが最優先。株が元気になれば、また美しい花を咲かせてくれます。水分や養分を吸い上げる根の力を回復させるためには、「活力液」の使用が効果的です。活力液は液肥とは異なり肥料を補給するわけではありませんが、発根や養分、水分の吸収を助けて樹勢の回復を促し、さらには土壌改良効果もあるので、夏バテ対策にはぴったりなのです。 バラを育てている人にはおなじみの「マイローズ」シリーズから、2023年に新たに発売された「マイローズばらの活力液DX」は、近年の猛暑に備えてぜひ持っておきたい1本。夏バテで弱ったバラ対策に効果を発揮してくれます。酵母抽出物が根張りをよくし、発根を助けてバラをもっといきいきと育ててくれます。さらにマルチミネラルやビタミン、アミノ酸入りの天然有機質が、土壌の微生物環境を整えてくれるので、土壌改善にも効果あり。吸収しやすいキレート鉄が、新葉の白化も防ぎます。バラの夏バテ対策にはもちろん、植え付けや植え替え時に使用すれば、定植後の発根を促してスタートダッシュを成功させてくれますよ。 「マイローズばらの活力液DX」は、水で希釈して使用します。いつもの水やりの際にジョウロに混ぜれば、簡単に夏バテ対策ができますね。気温の高い日は水切れに特に注意し、2週間に1回は活力液を与えるとよいでしょう。植え付けや植え替え時に使用するなら、水4ℓあたりキャップ1~2杯(100~200倍)が希釈の目安。容器をよく振ってから使用しましょう。液体肥料と混ぜて与えるのもおすすめです。 バラに関するあらゆる悩みを解決! バラを育てるなら信頼の「マイローズ」シリーズ 今回ご紹介した「マイローズばらの活力液DX」は、バラを育てている人にはおなじみの「マイローズ」シリーズから新たに発売された活力液。バラをデザインしたパッケージが目印の「マイローズ」シリーズは、初心者からベテランまで幅広いガーデナーに愛され続け、2023年に10周年を迎えた信頼のシリーズです。家庭園芸向けのバラ栽培のお助けアイテムがラインナップされているベストセレクションなので、初めてバラを育てようと思っているなら、「マイローズ」シリーズを選べば間違いなし! その中でも、初心者ガーデナーがまず揃えたい、バラ栽培に必須のベーシックな培養土・肥料・病害虫対策資材をご紹介しましょう。 「みんなでつくるマイローズコレクション」今年も開催中! 大切に育てたバラを写真に撮って投稿。みんなでバラの美しさを分かち合いましょう。 ご投稿いただいた方のなかから抽選で30名様にマイローズシリーズばら専用肥料&活力液をプレゼント。 開催期間は2023年6月30日(金)まで。お早めにご投稿を! 夏バテにも負けない丈夫なバラを育てる「マイローズばらの培養土」 植物を育てる際にとても大切なことが、適した土を使うこと。植物はそれぞれ好む土や必要な養分が異なるため、適した土を使うことが植物を元気に育てるための第一歩です。バラを育てるなら、バラ栽培に適した培養土を使うのが、美しい開花を楽しむための近道。ローズライフアドバイザーの有島薫氏が監修した「マイローズばらの培養土」は、バラ栽培専用の用土なので、バラを育てるのに最適です。良質な熟成馬ふん堆肥、腐葉土、鹿沼土などの厳選素材がバランスよくブレンドされた培養土が、しっかりと根が張った丈夫なバラを育てるサポートをしてくれます。さらに土に活力を与える腐植酸や鉄ポリフェノール、有用微生物資材(善玉菌)なども配合。この土を使うだけで、夏の暑さにも負けない丈夫で生育のよいバラ栽培に一歩近づきます。 肥料食いのバラの生育もしっかりサポート! 元肥にも追肥にも使いやすい肥料&活力液 「肥料食い」ともいわれるほど、肥料分をたくさん必要とするバラ。健全に育てて美しい開花を楽しむためには、適切な量の肥料が欠かせません。もちろん「マイローズ」シリーズにも、バラの生育をサポートするための肥料や活力液が揃います。置くだけで簡単に使え、長くしっかり効く新発売の「マイローズばらの置くだけ肥料」や、素早く効果を発揮する「マイローズばらの液体肥料」などの魅力的なラインナップがありますが、初めて肥料を購入するなら、元肥としても追肥としても使える「マイローズばらの肥料」がおすすめ。バラに特化した肥料成分が配合された扱いやすい粒状肥料で、施肥後すぐに効き始めて、2~3カ月の間効果が持続します。さらに温度によって溶け出す肥料の量が自動的に調節されるリリースコントロールテクノロジーにより、生育が旺盛な暖かい季節にはよく肥料分が溶け出す一方、涼しい季節には控えめになり、効率的にバラに肥料を届けることができます。ただ肥料分を補充するだけでなく、土壌改良効果のある腐植酸や有機質も配合され、土づくりにも効果を発揮します。 元肥として施す場合は、植え付けや植え替え時に用土に混ぜ込んで使います。使用量の目安は、6号鉢(直径18cm)なら1鉢20g程度、地植えであれば1㎡当たり200g程度。「マイローズばらの肥料」は直接根に触れても肥料焼けしないので、事前に土づくりをしておく必要がないのも手軽ですね。その後は生育に応じて追肥として与え、2~3カ月に1度を目安に株元に均一にばらまきましょう。 2本使いで耐性回避! 薬剤を確実に効率よく効かせるコツ 「マイローズ」シリーズの殺虫殺菌剤や殺虫剤など、病害虫対策資材のラインナップ。右側のスプレーボトルが「ベニカXファインスプレー」と「マイローズ殺菌スプレー」、金色のパッケージが「ベニカXガード粒剤」。 夏は黒星病やコガネムシなど病害虫の発生も多くなる季節です。病害虫が発生してしまったときに備えて、殺虫殺菌スプレーなどの病害虫用の資材があると安心です。「マイローズ」シリーズの中でも揃えておきたいのは、1本で病気にも害虫にも対応できる便利な殺虫殺菌スプレー「ベニカXファインスプレー」と、殺菌剤の「マイローズ殺菌スプレー」。どちらも手軽に使えるスプレータイプで、幅広いバラの病害虫に対応できます。「ベニカXファインスプレー」があれば、アブラムシやコガネムシなど、バラに集まるいろいろな害虫に対して素早く長く効き、病原菌の侵入を防いでバラの病気もしっかり予防してくれますよ。 1本で害虫と病気からバラを守る「ベニカXファインスプレー」。 殺虫殺菌スプレーと殺菌スプレーを組み合わせて使う理由は、1種類のスプレーばかり繰り返し使っていると、耐性菌が出現して効きにくくなってくることがあるため。「ベニカXファインスプレー」と「マイローズ殺菌スプレー」を組み合わせ、ローテーションで散布すると、効果をしっかり維持することができますよ。金のノズルが「ベニカXファインスプレー」、銀のノズルが「マイローズ殺菌スプレー」です。「マイローズ殺菌スプレー」は散布回数の制限がありませんが、「ベニカXファインスプレー」は年4回まで使用できます。病気の予防として症状が出る前や、害虫発生初期に使うとより効果的です。スプレーの目安は、葉がしっとりと濡れるくらい。病害虫が発生しやすい葉の裏側も忘れず、しっかりスプレーしましょう。 これらのスプレーに加え、パラッと土にまくだけ、混ぜるだけで病害虫を予防できる「ベニカXガード粒剤」を、植え付け時に使用するのもおすすめです。「ベニカXガード粒剤」は、根から吸収された殺⾍成分が植物にいきわたることで、葉を食べる虫も根を食べる虫も発生初期にしっかり退治してくれる優れもの。さらに微生物(B.t.菌)の作用によって植物の防御機能の強化を促し、病気に強い丈夫な株へと導いてくれます(抵抗性誘導)。 「ベニカXガード粒剤」の使い方は、とても簡単。バラであれば、1株につき5~10gを植え付け時に土に混ぜるか、株元にばらまくだけでOKです。予防効果に優れているので、植え付け時や種まき時に使うとよいでしょう。バラの場合は、株元散布で年に4回まで使用できます。 ※殺虫殺菌スプレーや粒剤を使用する際には、商品に記載された注意事項等をよく読み、記載事項に従って正しくお使いください。また、マスクや手袋、長袖の作業衣などを着用してください。作業後は手や顔などを石けんでよく洗いましょう。 憧れのバラの花が咲き乱れるガーデン。そんなガーデンづくりのパートナーとして、長年選ばれ続けている「マイローズ」シリーズはベストの選択肢。バラ栽培をより充実させてくれるアイテムが揃っています。「マイローズ」シリーズを取り入れて、あなたの庭やベランダでも美しいバラの花を楽しんでみませんか?
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コガネムシやアブラムシ…ガーデンの害虫対策にはコレ! 愛され続けて50周年「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」
ベテランガーデナーも愛用中! 鉢バラの害虫対策には「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」がマスト 溢れんばかりにバラや季節の花々が咲き誇る初夏の庭。どの花も、生き生きとした姿を保っています。ここは、数々のガーデン雑誌でも紹介されてきた、愛知県豊橋市にある黒田和重さんが丹精するガーデンです。この美しい庭を維持する黒田さんにとっても、害虫被害は悩みのタネ。「特に鉢植えの植物は、コガネムシ幼虫の被害にあいやすいんです」と黒田さん。コガネムシ幼虫は植物の根を食害する害虫で、根をかじられた植物は十分に水を吸い上げられなくなったり、栄養をとることができなくなって、葉が黄変したり急に萎れてきたり、生育が著しく阻害されます。幼虫は土の中にいて活動しているため、気づいたときには植物が弱っていることが多く、ガーデナーたちを困らせています。 そこで黒田さんが愛用するのが「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」。「オルトランは庭づくりでは欠かせません。特に鉢植えで育てている植物には必ず使っています。大鉢に育った株は根がたくさん張っているためか、オルトランを使わないとバラも植物も全てコガネムシ幼虫の被害が出ます。オルトランをまいておけば、かなり被害が防げるので、一番大きなサイズを庭に常備しています」と黒田さん。 美しい庭の秘密の一端が「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」です。 鉢栽培で育てている植物には「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」が欠かせませんと、黒田和重さん。 「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」の特徴 株元にばらまくだけでも効果を発揮。 「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」が土にまくだけで害虫対策ができるのは、浸透移行性の殺虫剤だから。根から吸収された有効成分が植物全体にいきわたることで、その植物を食害した害虫が退治されるという仕組みです。アブラムシやアザミウマのように植物の汁を吸う虫から、ヨトウムシやアオムシなど葉を食害する虫、土中にいて気づきにくいコガネムシ幼虫まで、幅広い害虫に効果があり、また多くの植物に使うことができるので、庭中の植物を幅広く対策できます。「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」には200g(ボトルタイプ)、650g、1kg、1.6kgのサイズ展開があるので、庭の大きさや使用量に合わせて選ぶことができます。 初心者でも簡単!「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」の使い方 土に混ぜ込んだりばらまくだけの、簡単便利な「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」。 「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」の使い方は簡単! 植え付け時に用土に混ぜ込んだり、株元にばらまくだけと、簡単便利。希釈の必要もないので、初心者も安心して使えます。使用量は植物の種類によって異なりますが、バラなどの花き類は3~6g/㎡が目安。200g入りボトルなら、容器を上下に軽く4~5回振ると約1g散布することができます。野菜も、定植時に混ぜ込んだ場合は、通常の収穫タイミングであれば問題ありません。ただし、間引き菜は収穫できなくなるのでご注意を。栽培期間中に使用した場合は、収穫まで3週間あけましょう。 アブラムシ、アザミウマ、ヨトウムシなど、「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」で適用のある害虫たち。S.O.E, Rusty Todaro, SSSHY/Shutterstock.com 幅広い植物に使える害虫対策のロングセラー「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」 害虫駆除のためとはいえ、「虫は見るのもいや!」という方もいるかもしれません。そんな方に嬉しい、手軽で便利な殺虫剤が「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」です。さらさらとして扱いやすい粒剤で、植え付けの際に土に混ぜ込んだり、株元にバラまくだけで植物全体に殺虫成分がいきわたり、植物自体が害虫をはねのけてくれるという優れもの。殺虫剤をかけたり直接虫を駆除する必要がなく、害虫対策をすることができます。花はもちろん、野菜や庭木など幅広い植物に使うことができ、1回施せば2~3週間と長く殺虫効果が続いて、植物をしっかりガードしてくれます。手軽さと確かな効き目が多くの人に愛され、「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」は2023年でなんと50周年を迎えました。「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」の歴史は、長くガーデナーに信頼され続けている証ですね。 美しい庭づくりのためには、害虫対策が欠かせません。そんな害虫対策を、簡単便利にしてくれるお役立ち資材「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」。ガーデナーから長く信頼され続ける「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」を上手に取り入れて、庭の植物を害虫被害から守りましょう。
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宿根草・多年草

【暑さに強い!】リアトリスはどんな花? 特徴や育て方のポイント・注意点を解説
リアトリスの主な特徴とは 長く伸ばした花茎にびっしりと花を咲かせるリアトリスは、人気の高い草花の一つです。ここでは、基本情報や名前の由来・花言葉、花や葉の特徴について解説していきます。 基本情報 speakingtomato/Shutterstock.com リアトリスはキク科ユリアザミ属の草花で、和名は「麒麟菊(キリンギク)」。原産地は北アメリカで、寒さや暑さに強く育てやすい植物です。冬に地上部の葉を落とす落葉性の多年草で、根が塊根状になっているため球根植物に分類されることもあるようです。草丈は40〜120cmで、花壇の中段から後段に向いています。花もちがよいので、切り花にしてインテリアに飾っても素敵です。 名前の由来や花言葉 addkm/Shutterstock.com リアトリスの名前は、ギリシア語の「leios(無毛)」と「iatros(医者)」から来ており、草姿の特徴と、薬草として用いられていたことが由来となっているようです。和名のキリンギクは、長い花穂を持つことから。 花言葉は、「燃える思い」「向上心」「長すぎた恋愛」などで、いずれもその咲き姿からイメージされたもののようです。 花や葉の特徴 Anna50/Shutterstock.com リアトリスの開花期は6〜9月で、花色は紫、ピンク、白など。まっすぐに花穂を立ち上げて小さな花をびっしりとつけ、頂部から下に向かって咲き進むのが特徴です。花のつき方によって「槍咲き」と「玉咲き」とがあります。リアトリスの葉は細長い線のような形で、放射状につきます。葉がユリに似ていることから、「ユリアザミ」と呼ばれることもあります。 リアトリスの育て方のポイント7つ ここまで、リアトリスの基本情報や名前の由来、花言葉、特徴などについてご紹介してきました。では、ここからはガーデニングの実践編として、リアトリスに適した栽培環境や植え付け、水やりや施肥、日頃の管理、注意したい病害虫など、育て方について詳しく解説します。 栽培環境 olenaholianskaphoto/Shutterstock.com リアトリスは日当たり・風通しのよい場所を好みます。日当たりの悪い場所では、ひょろひょろと徒長した軟弱な株になり、花つきも悪くなるので注意しましょう。また、水はけのよい環境を好むので、水はけの悪い土壌であれば、腐葉土や堆肥を多めにすき込み、10〜20cm土を盛って周囲よりも高くしておくとよいでしょう。高温多湿を嫌うため、茂りすぎているようなら適宜間引くように切り戻し、風通しをよくしておきます。 リアトリスは暑さ寒さに強いので、取り立てて季節による対策を講じる必要はありません。 リアトリスを植え付ける用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの約2週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込んでよく耕し、有機質に富む水はけ・水もちのよい土壌をつくります。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の草花用培養土を利用すると手軽です。 植え付け・植え替え Vasyliuk/Shutterstock.com リアトリスの植え付け・植え替えの適期は、4〜5月です。ただし、ほかの時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。苗を購入する際は、節間ががっしりと締まって勢いのあるものを選びます。葉が傷んでいるものや、ヒョロヒョロと間のびしているものは避けたほうが無難です。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘って植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。 地植えにしている場合は、2~4年は植えたままにしてもかまいません。しかし、大株に育って込み合ってきたら、掘り上げて株分けして植え直し、株の若返りをはかるとよいでしょう。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、6〜10号の鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから草花用の培養土を半分くらいまで入れましょう。リアトリスの苗をポットから取り出して鉢の中に仮置きし、高さを決めたら、少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出さないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えます。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出して根鉢をくずし、新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 水やり Afanasiev Andrii/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は、気温の高い昼間に水やりをすると、すぐに水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に水をやると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつも湿った状態にしていると根腐れの原因になるので、与えすぎに注意。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。また、冬でもカラカラに乾燥させることのないように、適宜水やりを続けてください。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 強健な性質なので、植え付けた年は、元肥として緩効性肥料を施してあれば、追肥の必要はありません。しかし、株の生育に勢いがない場合は、液肥を与えて様子を見てください。 越年後は、3月と9月に緩効性化成肥料を少量、株の周囲にまきます。スコップなどで軽く耕し、土に馴染ませておきましょう。追肥の適期以外でも、株の生育に勢いがない場合は、液肥を与えて様子を見てください。 日常のお手入れや注意点 Renars Otto/Shutterstock.com 【摘心】 槍咲きタイプは、苗が幼いうちに茎の先端を切り取る「摘心」を行うと、わき芽が発生して枝葉が増え、花数も増えるので、ひと手間かけておくことをおすすめします。 【支柱の設置】 草丈が高くなるタイプは、早めに支柱を設置して茎を誘引しておくと、強風による倒伏を防げます。 【花がら摘み】 終わった花がいつまでもついているようであれば取り除き、花穂が衰えたら、根元から切り取ります。花がらを除去して株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして、長く咲き続けてくれます。 【刈り取り】 リアトリスは秋が深まると地上部を枯らして休眠するので、地際で刈り込んでおきましょう。枯れた茎葉をそのまま残しておくと病害虫の越冬場所となってしまうので、株まわりをきれいにしておきます。 注意すべき病害虫 muroPhotographer/Shutterstock.com 【病気】 リアトリスが発症しやすい病気は、白絹病、うどんこ病です。 白絹病はカビが原因の周囲に伝染しやすい病気です。根や茎に発生しやすく、初期は地際あたりに褐色の斑点が見つかります。病状が進むと株元の土に白いカビがはびこり、やがて株は枯れてしまうので注意が必要。病株を発見したら、周囲に蔓延させないためにただちに抜き取り、土ごと処分してください。土づくりの際に、水はけのよい環境に整えることが予防につながります。 うどんこ病は、カビによる伝染性の病気です。葉、新梢、つぼみに発生しやすく、表面が白く粉を吹いたような状態になり、放任するとどんどん広がるので注意。対処せずにそのままにしておくと光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発病しやすくなります。うどんこ病が出たら病気の葉を摘み取って処分し、適用の殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 【害虫】 リアトリスに発生しやすい害虫は、アブラムシ、アザミウマなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、シャワーではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 アザミウマは花や葉について吸汁する害虫です。スリップスという別名を持っています。体長は1〜2mmで大変小さく、体色は緑や茶色、黒の昆虫です。群生して植物を弱らせるので注意しましょう。針のような器官を葉などに差し込んで吸汁する際にウイルスを媒介するので、二次被害が発生することもあります。被害が進んだ花や葉は傷がついてかすり状になるので、よく観察してみてください。花がらや枯れ葉、雑草などに潜みやすいので、株まわりを清潔に保っておきます。土に混ぜるタイプの粒状薬剤を利用して防除してもよいでしょう。 リアトリスの増やし方 Vladyslav Lehir/Shutterstock.com リアトリスは、種まきと株分けで増やすことができます。ここでは、それぞれの方法について詳しくご紹介します。 種まき リアトリスを種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くて多数の苗を植えたい場合は、コストカットにもなります。 リアトリスの発芽適温は20℃くらいで、種まきの適期は5〜6月です。種まきから栽培する場合、花壇などに直まきすると、幼苗のうちに病気や虫の害にあいやすく、天候不順にも左右されやすいので、種まき用のトレイを利用するとよいでしょう。 種まき用のトレイに市販の草花用培養土を入れて種を播きます。覆土は種が隠れる程度が目安です。種が流れだすことのないように、水やりは水を浅く張った容器にトレイを入れ、底から給水します。発芽までは乾燥させないように水の管理をしましょう。2週間ほど経つと発芽し、双葉が揃います。 発芽したら日の当たる場所で管理し、数本が込み合っている部分などがあれば抜き取って間引きましょう。もったいないからといって密になっている部分をそのままにしておくと、ヒョロヒョロと間のびした徒長苗になってしまいます。 本葉が2〜4枚ついたら、トレイから抜いて鉢上げします。黒ポットに草花用の培養土を入れて、根を傷つけないように苗を周りの土ごと抜き取って植え付けましょう。日当たりのよい場所に置き、表土が乾いたら水やりをします。多湿になると根の張りが悪くなり、ヒョロヒョロと頼りなく伸びる徒長苗になったり、病気が発生したりするので注意。適切な水分管理をすることがポイントです。ポットに根が少し回るくらいまでを目安に育苗し、幼苗のうちに植えたい場所に定植します。年内に開花することはなく、越年後の初夏から開花します。 株分け リアトリスの株分け適期は2〜3月か、開花が終わった後です。株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら老化が進むので、「株分け」をして若返りをはかります。株を掘り上げて数芽ずつ付けて根を切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、同じ姿の株が増えていくというわけです。 リアトリスは連作障害に注意 dies-irae/Shutterstock.com リアトリスは、連作障害が起きやすい植物です。連作とは、同じ科に属する植物を同じ場所に植え続けることをいいます。連作障害とは、連作することによって土壌バランスが悪くなって病気や生理障害が発生しやすくなり、極端に生育が悪くなる状態をいいます。そのため、前年にリアトリスと同じキク科の植物を植えていた場所は避けましょう。植え替える場合、庭植えでは別の場所を選び、鉢植えでは新しい培養土を用意して作業します。 リアトリスの主な品種 リアトリスは、約40種が確認されています。ここでは、主に日本でガーデニング用として流通している種類をご紹介します。 リアトリス・スピカータ Karel Bock/Shutterstock.com スピカータは、切り花用として流通していることが多い槍咲きタイプで、花序は15〜30cmになります。花色は紫、白、ピンク。草丈は40〜110cmで、迫力のあるシーンを演出することができます。 リアトリス・リグリスティリス Jerrold James Griffith/Shutterstock.com リグリスティリスは、花穂の頂部で球状になる玉咲きタイプで、スピカータに比べて流通量は少なめ。草丈は30〜100cmです。 リアトリス・スカリオサ Nahhana/Shutterstock.com スカリオサは玉咲きタイプで、草丈は60〜120cm。小さな花がドーム状に集まり、長く伸びる穂にたくさんつくのが特徴。草丈が高く花姿も個性的なので、目を引く存在感があります。 リアトリスを育てて庭や切り花で楽しもう Kazakov Maksim/Shutterstock.com リアトリスは暑さや寒さに強く、ビギナーでも育てやすい草花の一つです。ダイナミックな花穂を展開するので、ガーデンの主役にもなれる存在。切り花としての人気も高く、インテリアに飾って楽しむのもおすすめです。ぜひガーデンに取り入れて、その咲き姿を愛でてはいかがでしょうか。
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美しすぎる!バラと草花が織りなす美しい初夏のあしかがフラワーパーク
バラと草花が共演するあしかがフラワーパークのローズガーデン あしかがフラワーパークといえば、米国CNNで「世界の夢の旅行先10箇所」に選ばれた藤の名所として有名。長い花房を連ねた大藤の幻想的な風景は圧巻ですが、じつは藤の花後も素晴らしい風景が展開しているのです。その一つが、バラ。500種2,500株のバラが咲き誇りますが、特筆すべきはその数ではなく、草花と織りなす花景色。美しく咲き誇るバラを背景に、さまざまな草花がバラに合わせてコーディネートされています。 例えば、ピンク&赤系でまとめたこのコーナー。鮮やかなつるバラ‘アップルシード’を背景に、同系色のジギタリスが長い花穂を連ね、ブロンズカラーの葉のペンステモンがシックな雰囲気をプラスしています。その株元でワインレッドの丸い花をふわふわと咲かせているのはスカビオサ。銀色にフワッと輝くように咲くのはボリジです。花色だけでなく、草丈や草姿の個性を生かした植栽が随所で見どころを作っています。 このエリアでは、つるバラと草花の豊富な組み合わせがいくつも展開しており、その巧みな配色は庭を作る人の参考にもなります。左は赤紫色で半八重咲きの‘ナイト・オウル’と、白いクレマチス‘フルディーン’のドラマチックな組み合わせ。右はピンクのコロンとした花がかわいい‘ジャスミーナ’とペンステモン、ホルデューム・ジュバタムの組み合わせ。もう少し季節が進むと、細長い茎に丸いつぼみをつけているアリウムが咲き出し景色が変化します。 日の光に穂を輝かせるホルデューム・ジュバタムが幻想的な風景を展開する、ローズガーデンのロングボーダー。ホルデューム・ジュバタムのようなグラスは脇役として活躍することの多い素材ですが、日が傾き始めるこの時間は圧倒的な美しさで主役に躍り出ます。濃いピンク色の小花が群れ咲くシレネ‘ファイアーフライ’と組み合わせることで明暗のコントラストが強調され、より美しさが極まります。グラスは光を受けることでその美しさを最も発揮する素材。ここではそのホルデューム・ジュバタムが最も美しく見える午後の光に合わせて花が選ばれているのか、アプリコットカラーのジギタリスやバラが多く植栽され、日が傾き始めた途端、庭は魔法がかけられたような美しさを放ちます。 白いオルレア・ホワイトレースを背景に、アプリコットカラーのジギタリスが咲くやさしいワンシーン。 歩むごとにバラと草花の色が美しく展開するロングボーダー。サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’の紫色は差し色効果抜群。 フォトスポットとして人気のローズトンネル。トンネルの向こうも、つるバラが彩る高いフェンスが背景となり、自撮りおすすめの映えスポットです。ところどころに置かれたベンチのそばには、こんもり仕立てられた鉢植えのクレマチスも彩りを添えます。 花色を堪能する「四季彩のステージ」 大きな木々に囲まれ、木漏れ日の下で花々が咲く「四季彩のステージ」。白・青・黄色・ピンクと花色でエリアが分けられ、カーブする小道と連なり植栽帯が設けられています。色を揃える一方で、景色が単調にならないように花形や草姿の異なる草花が選ばれており、立体的な花壇は遠くから眺めても、小道を歩いてみても楽しいエリア。木々の緑をキャンバスに、花色がよく映えます。 小型のデルフィニウムの群生。 洗練されたロマンチックな組み合わせのピンク花のエリア。 水辺のバラが美しい「バラの咲く島」 春は美しい藤で彩られた「うす紅橋」を渡ると、水に囲まれて浮かぶ「バラの咲く島」へ辿りつきます。水辺に赤いバラがせり出すように植えられ、水面に映る花景色も綺麗。水鳥の姿も見られ、優雅な非日常空間を体験できます。 水路の上を鮮やかに彩るローズトンネル。水音も心地よいリラックスエリア。 バラの見頃はまだまだ続き、次第にハナショウブやアジサイも加わり始めます。季節ごとに移り変わる圧巻の花景色を堪能しに、あしかがフラワーパークへお出かけしてみませんか。
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おすすめ植物(その他)

花盛りハイシーズン! いくつ知ってる? 5月に咲く人気花20選
バラバラ科低木/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・黄・紫・茶・黒・緑・複色/開花期:5~11月 美しく華やかな花に豊かな香りが、古くから人々に愛され続けているバラ。自然のなかに自生している野生種(原種)、人が手を加え品種改良をした園芸品種があり、園芸種もオールドローズやモダンローズ、ミニバラといったカテゴリーに分けられ、花色、形、香り、トゲの有無、花びらの枚数まで、膨大な種類があります。樹形もつる性、半つる性、木立ち性と3タイプあるので、好みの組み合わせで庭を素敵に演出することができます。バラの苗を購入したら植え替えをし、適切に肥料を与えながら育てましょう。剪定のタイミングは主に冬で、品種によっては夏にも剪定が必要な種類もあります。バラ全般の花言葉は「愛」「美」などです。 ●【バラの育て方】初心者さん必見!バラの基本的な育て方と種類・病気を解説 クレマチスキンポウゲ科つる性多年草/主な花色:白・青・赤・ピンク・茶・黄・黒・複色/開花期:4月中旬~10月 写真/おぎはら植物園 つる植物の女王とも呼ばれるクレマチス。自由奔放に伸びるしなやかなつると、美しい花が魅力で、バラと合わせる植物としても人気があります。数多くの品種や野生種があり、いくつかの系統に分類されていますが、系統によって管理方法が異なるので、それぞれに合わせて育てましょう。ガーデニング初心者は新枝咲きの品種を選ぶと、冬にばっさりと切り戻しせば翌春に新しい枝を伸ばして花を咲かせるので、管理が簡単です。根を切られることや移植を嫌うので、植え場所をよく考えておき、根をいじらないように植えましょう。植え付けの際は、つるを1~2節分埋める深植えにします。クレマチスの花言葉は「精神の美」「旅人の喜び」「策略」などです。 ●「知名度なくても素晴らしい!クレマチス5種」専門家が選ぶ珠玉の品種 フジマメ科つる性花木/主な花色:紫・白・ピンク・黄/開花期:4月下旬~5月中旬 Marina Andrejchenko/Shutterstock.com たっぷりとした房状の花序が、頭上から降り注ぐように咲くフジは、日本原産のつる性花木。その美しい姿を愛でることができる花の名所も全国各地にあるほど愛されています。また品種数も多く、世界中で植栽されています。代表的な紫色以外にもさまざまな花色がありますが、花色によって開花期が少し異なり、薄紅、紫、白、黄の順に開花していきます。藤棚を作るほか、フェンスなどに誘引して仕立てることもできます。根が切れると傷みやすいので、植え付けの際は根を切らないように注意し、長く伸びた根は巻くようにして植えましょう。フジの花言葉は「優しさ」「歓迎」「決して離れない」「恋に酔う」「忠実」などです。 ●藤の花が見頃を迎える季節は? 知っておくと観賞をより楽しめる豆知識も ボタンボタン科低木/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・黄・緑・茶/開花期:4月下旬~5月中旬 Nahhana/Shutterstock.com 大輪で艶やかな花から、「百花の王」とも呼ばれるボタン。美しさの象徴として、女性を形容詞したり、工芸品のモチーフにも広く使われてきた東洋を代表する花の一つです。園芸品種だけでも300種類以上あるといわれ、大輪八重咲きのほか、可憐な小輪種や一重咲きもあり、花色や花弁の重なり方、花の大きさも多様。新品種も次々に生み出されています。植え付けや植え替えの適期は、9月の彼岸過ぎから11月頃。水はけと日当たりのよい場所で育てます。肥沃な環境を好むので、元肥のほか、春の芽出し肥、花後のお礼肥、秋の追肥や冬の寒肥を適宜与えます。剪定は9月に行いましょう。ボタンの根の成長は遅いため、苗木を植えた1年目は花が咲かないように、早い時期につぼみを摘み取って根をしっかり育てることが、長く楽しむコツです。ボタンの花言葉は「風格あるふるまい」「王者の風格」などです。 ●ボタン(牡丹)の育て方。コツとお手入れ、植え替えや接ぎ木のしかたを一挙紹介します シャクヤクボタン科多年草/主な花色:赤・ピンク・白・黄・複色/開花期:5~6月 S.O.E/Shutterstock.com ボタンと同様に初夏に優雅で華やかな花を咲かせるシャクヤク。花の美しさに加え、香りを楽しめる品種もあります。花はボタンとよく似ていますが、低木であるボタンに対し、シャクヤクは多年草という違いがあります。ほかにも葉やつぼみの形状、開花時期などの違いから見分けることができます。シャクヤクの植え付け適期は9~10月。新しい根の伸びる秋以外に根をいじると生育が悪くなるため、適期以外の植え付けや植え替えは避けたほうが無難です。日当たりと水はけがよく、肥沃な場所を好みます。大きく茂るのでスペースを確保して栽培し、鉢植えの場合は2~3年を目安に植え替えます。肥料を必要とするので、元肥のほか、芽出し肥、お礼肥、追肥や寒肥を与えるとよいでしょう。摘蕾すると大きな花が咲きます。シャクヤクの花言葉は「恥じらい」「はにかみ」「謙遜」などです。 ●シャクヤク(芍薬・ピオニー)初夏に花開く絢爛豪華な大輪花 ラベンダーシソ科低木/主な花色:紫・白・ピンク/開花期:4~7月 aniana/Shutterstock.com 鮮やかな紫色の花と、リラックスできる優雅で豊かな香りから、ハーブの中でも人気の高いラベンダー。芳香剤やせっけん、ハーブティーなど、暮らしの中でも馴染み深い香りの一つで、鎮静作用や体の不調を整える効果が期待できる薬用植物として、古くから利用されてきました。香りのよいコモンラベンダーや、ウサギの耳のような苞葉を持つフレンチラベンダーなど、いろいろな種類があります。高温多湿に弱いので、温暖な地域では‘グロッソ’など比較的暑さに強い品種を選ぶとよいでしょう。酸性土壌を嫌うので、少量の苦土石灰を加えると生育がよくなります。日当たりと風通し、水はけがよく、西日の当たらない場所で育てるとよいでしょう。ラベンダーの花言葉は「沈黙」「清潔」「期待」「あなたを待っています」などです。 ●ラベンダーの剪定は品種ごとに微妙に時期が違う!育て方のコツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介します デルフィニウムキンポウゲ科多年草/主な花色:白・ピンク・青・紫・複色/開花期:4月下旬~6月 TMsara/Shutterstock.com イングリッシュガーデンに欠かせない花の一つ、デルフィニウム。まっすぐ伸ばした花茎にたくさんの花を咲かせ、ガーデンに縦のラインを演出してくれます。ボリュームのある大型のエラータム系や、華奢で繊細なシネンセ(シネンシス)系、中間的なベラドンナ系があります。ちなみにデルフィニウムという名は、つぼみの形がイルカに似ていることから、ギリシャ語でイルカを意味するDelphisに由来します。春と秋に苗が出回るほか、種まきから育てることもできます。花穂が下から咲き上がるので、咲ききった花茎は株元から切り戻すと、二番花を楽しめる場合もあります。デルフィニウムの花言葉は「清明」です。 ●イングリッシュガーデンの名脇役! デルフィニウムが華やかに咲く庭づくり ジギタリスオオバコ科多年草/主な花色:白・ピンク・オレンジ・黄・紫・茶・複色/開花期:5~6月 Natalia van D/Shutterstock.com ベル形の花を穂状につけ、草丈高く花茎を伸ばすジギタリスは、イングリッシュガーデンの定番。花壇の後方などに植えれば、美しい背景を作ってくれます。耐暑性が弱く、多くは二年草として扱われますが、植えっぱなしでも毎年楽しめるハイブリッド・ジギタリスなど改良種もあります。前年の秋に植えておくと、十分に根が張って大きく育ち、花数多くボリュームある咲き姿を楽しめます。日当たりと水はけのよい場所を好みますが、西日が強く当たる場所は避けたほうがよいでしょう。ジギタリスの花言葉は「不誠実」「熱愛」などです。 ●世界一のガーデンショーでベスト1に輝いた夢の花「ハイブリッド・ジギタリス」 アイリスアヤメ科多年草/主な花色:青・紫・白・黄・赤・ピンク・オレンジ・複色/開花期:5~6月 MaCross-Photography/Shutterstock.com ギリシャ神話の虹の女神に由来する名を持ち、多彩で美しい花色のアイリス。アヤメやハナショウブ、カキツバタなども、この時期に咲くなじみ深いアイリスの仲間ですが、ガーデンではその中でも陸生で育てやすく、華やかで品種も多いジャーマンアイリスがよく植栽されます。繊細な花色とは裏腹に、丈夫で何年も咲き続けてくれるコスパのよい宿根草で、株が横に広がってよく増えます。植え付けは、3月と9月下旬が適期。日当たりと風通しがよく、水のたまらない場所を好みます。酸性土を嫌うので、植え付け前に苦土石灰をまいておくとよいでしょう。また過湿にならないよう、腐葉土を入れて水はけがよくするとともに、20〜30cm土を高く盛り、芽を上に向けて、球根の半分が土の上に出るようにして植え付けます。よく増えるので2〜3年に1度、株分けを兼ねて植え替えましょう。アイリス全般の花言葉は「よい便り」「メッセージ」「希望」などです。 ●女神降臨! 夢見るような花色&丈夫でコスパ最高のアイリスを育てよう ツツジツツジ科低木/主な花色:白・赤・ピンク・紫・複色/開花期: 4月中旬~5月中旬 jirobkk/Shutterstock.com 街路樹や庭木など、町中でもよく見かけるツツジは、古くから栽培され、日本人に最も親しまれている花木の一つ。アジア東部が原産の半常緑性の低木で、暑さ寒さに強く育てやすいので、ガーデニング初心者にもおすすめです。ツツジという名はサツキを除くヤマツツジの仲間の総称として使われ、一般には4〜5月中旬に咲くのがツツジ、5月下旬以降に咲くのがサツキとして捉えられています。植え付けの適期は3~6月上旬、または9月下旬~10月。やや酸性の土壌を好みます。日本の土壌は酸性になりやすいので、地植えの場合は基本的に問題ありませんが、酸性土壌を嫌う植物の近くに植える場合は注意しましょう。水を好む植物なので、できるだけ水を切らさないように管理します。ツツジの花言葉は「節度」「慎み」などです。 ●【春を知らせる花】ツツジの育て方! 魅力や美しく咲かせる方法をご紹介 ニゲラキンポウゲ科一年草/主な花色:青・白・ピンク・紫・複色/開花期:4月下旬~7月上旬 billysfam/Shutterstock.com 糸のように細く、ふわふわした緑の葉の中に花を咲かせるニゲラ。英語では「ラブインナミスト」というロマンチックな名前で呼ばれ、クロタネソウの別名でも親しまれています。独特な姿のシードヘッドはドライフラワーにしても魅力的です。優しいブルーの花はバラとの相性もよく、ローズガーデンの下草としても人気があります。丈夫で育てやすく、秋に種まきをしても簡単に育てることができ、こぼれ種でもよく増える初心者にもおすすめの一年草です。嫌光性種子なので、種まきの際にはしっかりと覆土するのがポイント。日当たりと水はけのよい場所で育てましょう。ニゲラの花言葉は「当惑」「困惑」「不屈の精神」「夢の中の恋」「ひそかな喜び」「夢の中で会いましょう」などです。 ●ニゲラとは? ユニークな花を咲かすニゲラを育ててみよう! ヤグルマギクキク科一年草/主な花色:青・紫・ピンク・白・黒赤・複色/開花期:4~5月 Marina Demidiuk/Shutterstock.com 花弁の先端に切れ込みが入る小さな花を放射状に咲かせ、まるで風車のような姿のヤグルマギク。ヨーロッパではトウモロコシ畑や小麦畑に生える雑草ですが、その美しさから観賞用として愛されています。もともと雑草なので、丈夫でこぼれ種でもよく増える、育てやすい一年草です。ドライフラワーにも加工しやすく、またハーブとしても利用されます。日当たり・風通しのよい場所を好みます。酸性土壌を嫌うので、苦土石灰をまいておくとよいでしょう。開花期間が長いので、種子を付けさせない場合は、花がらは早めに花茎の元から切り取ります。ヤグルマギクの花言葉は「繊細」「優美」「教育」「信頼」などです。 ●切り花やドライフラワーにおすすめ! ヤグルマギクの魅力、育て方とは シャクナゲツツジ科低木/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・黄・紫・茶/開花期:4月下旬~5月中旬 Yulia YasPe/Shutterstock.com 初夏に豪華で美しい花を咲かせるシャクナゲ。常緑性の低木で、バラやクレマチスに次いで人気が高く、ヨーロッパではこの季節のガーデンに欠かせない植物です。夏季は冷涼な気候を好みますが、耐暑性や耐寒性の強い品種も多く、栽培しやすいものがほとんどです。シャクナゲは酸性土壌を好み、地表近くにたくさんの細い根を張ります。腐植質に富んだ水はけのよい酸性土壌に植えましょう。根が細く極端な乾燥を嫌うので、夏場の水切れに注意します。開花中はこまめに花がら摘みを。樹形は4月中旬から7月中旬に芽かきを行って整えます。シャクナゲの花言葉は「威厳」「荘厳」「危険」などです。 ●春の人気草花「シャクナゲ」。世界と日本の壮大な園芸品種 カーネーションナデシコ科多年草/主な花色:赤・ピンク・白・黄・複色/開花期:4~6月 フリルのような花弁が華やかながらも可憐なカーネーション。母の日の花として、フラワーアレンジや鉢花が人気で、さまざまな花色や花姿が揃い、多様な品種が楽しめます。開花条件が合えば春から秋まで何度か咲く四季咲き性もありますが、4〜6月が主な開花期です。高温多湿や水はけの悪い環境を嫌い、また日当たりが悪いとつぼみが開かずにしぼんでしまうことがあるので、日当たりと風通しのよい場所で育てます。鉢栽培では、梅雨時期は軒下など雨が当たらない場所で管理するとよいでしょう。一通り開花が終わり、草姿が乱れてきたら、新芽がついた部分を残して半分ほどに切り戻し、株の若返りをはかります。カーネーションの花言葉は「無垢で深い愛」です。 ●【母の日の花】カーネーションのおしゃれな鉢植えを贈ろう!長持ちのコツもご紹介 ポピーケシ科一年草/主な花色:白・赤・ピンク・複色/開花期:4月中旬〜7月中旬 ひらひらとした薄い花弁が繊細な印象のポピーは、色鮮やかで比較的花のサイズが大きく、主役級の存在感を放ちます。日本では、シャーレーポピー、アイスランドポピー、オリエンタルポピーが主に育てられていて、前者2つは夏越しできず一年草扱いされますが、大型のオリエンタルポピーは宿根して毎年花を咲かせます。交雑しやすいシャーレーポピーは、開花して初めて花色が分かるサプライズな楽しみも。ポピーは日当たりと風通しのよい場所を好み、過湿を嫌うので、盛り土などで水はけよく管理しましょう。酸性土壌を嫌うため、苦土石灰で酸度調整しておくと生育がよくなります。ポピーの花言葉は「いたわり」「思いやり」「恋の予感」「陽気で優しい」などです。 ●ポピーってどんな花? 色・品種ごとに異なる花言葉や育て方をご紹介 アマリリスヒガンバナ科多年草/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・黄・紫・緑・茶・複色/開花期:4~7月 Photo/fon.tepsoda/Shutterstock.com 長くて太い茎の先に、ユリに似た大きな花を鮮やかに咲かせるアマリリス。園芸上アマリリスと呼ばれているものは、実際にはヒッペアストラム属の植物で、華やかな佇まいで人気の高い球根植物です。豪華な大輪や八重咲きの品種が多く出回りますが、花弁の細いものや小輪タイプもあり、花色もバリエーションがあります。地植えもできますが、やや寒さに弱いため温度管理が簡単な鉢植えで育てるのがおすすめです。夏は直射日光の当たらない半日陰で、雨の多い時期は軒下などで管理を。冬は凍らない乾燥した場所に移動するとよいでしょう。芽出し球根は秋から春にかけて園芸店などで購入できます。アマリリスの花言葉は「誇り」「おしゃべり」「輝くばかりの美しさ」などです。 ●アマリリスの育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介します ゼラニウムフウロソウ科多年草/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・紫・複色/開花期:3月~12月上旬 Vika Lilu/Shutterstock.com 乾燥に強く丈夫なゼラニウムは、夏場でも高温多湿になりにくいヨーロッパでは栽培しやすく、プランターや吊り鉢、ウィンドウボックスなどあらゆる場所で活用され、街並みを彩っています。ゼラニウムはペラルゴニウム属の植物の総称で、主に多肉質の茎を持つ四季咲きのゼラニウム、下垂するように育つアイビーゼラニウム、葉に香りのあるセンテッドゼラニウム、ゴージャスな一季咲きのペラルゴニウムという4つのグループに分けられます。どれも丈夫で育てやすい植物です。日光を好み、高温多湿を嫌うので、日当たりと風通しのよい場所で管理しましょう。花がらは適宜取り除き、株姿が乱れてきたら新芽をつけるようにして切り戻します。凍結すると枯死するので、寒冷地では霜が降りる前に室内に取り込む必要がありますが、暖地では防寒対策をすれば戸外での越冬も可能です。ゼラニウムの花言葉は「尊敬」「信頼」「真の友情」などです。 ●色鮮やかな花が春から秋まで楽しめる! ゼラニウムの特徴や育て方を解説 ペチュニアナス科一年草/主な花色:赤・ピンク・青・紫・白・黄・複色/開花期:3~11月 Tepikina Nastya/Shutterstock.com 開花期間が長く、春から秋にかけて花壇や寄せ植え、ウィンドウボックス、ハンギングバスケットなどを彩ってくれるペチュニアは、夏のガーデンには欠かせない存在。品種のバリエーションが豊富で育てやすく、成長が早くてこんもり茂り、真夏もあふれんばかりにたくさんの花を咲かせてくれます。近年は、より花数が多く、丈夫で育てやすい園芸品種も多数登場しています。本来は多年草ですが、日本では基本的に一年草として扱われます。雨に弱いため、特に梅雨時は直接雨の当たらない場所で育てるとよいでしょう。泥がはねると病気が発生しやすくなるので注意します。植え付け時に摘心をすることでこんもり育ち、花数も増えます。蒸れが苦手なので、梅雨前や株姿が乱れてきたら半分程度まで切り戻して風通しよく育てましょう。開花期間中は適宜花がらを摘み、追肥を行うと長く楽しめます。ペチュニアの花言葉は「あなたと一緒なら心がやわらぐ」「心のやすらぎ」などです。 ●ペチュニアの育て方! 可愛い花をたくさん咲かせよう インパチェンスツリフネソウ科一年草/主な花色:赤・白・ピンク・オレンジ/開花期:5月~11月上旬 Photo/Ole Schoener/Shutterstock.com 開花期間が長く、暑さに負けずに鮮やかな花をたっぷり咲かせるインパチェンスは、夏を代表する花の一つです。酷暑や直射日光に弱い難点もありましたが、高温多湿や陽射しに強い改良品種も登場し、より育てやすくなっています。日当たりがよく、風通しのよい場所を好みますが、半日陰でも育てられるのも嬉しいところ。水を好むので、特に夏場は水切れしないように注意しましょう。株姿が乱れてきたら切り戻しをすると、成長して再び花を咲かせてくれます。開花期間中は花がら摘みと追肥を忘れずに行いましょう。インパチェンスの花言葉は「鮮やかな人」「強い個性」などです。 ●インパチェンスはどんな花? 特徴や花言葉、育て方について マリーゴールドキク科一年草/主な花色:黄・オレンジ・白・赤・複色/開花期:4~12月 Grigoriy Pil/Shutterstock.com オレンジや黄色などのビタミンカラーが元気をくれるマリーゴールド。初夏から咲いていますが、花の少なくなるこの季節にはひときわ目を引きます。開花期が長く、一度植え付ければ手をかけずとも元気に育ち、花壇の定番として愛される人気の花です。また、マリーゴールドはセンチュウなど害虫を寄せ付けない効果もあるので、コンパニオンプランツとして家庭菜園に取り入れるのもおすすめ。日本でガーデニング素材として利用されるものは一年草が多いですが、中には多年草の品種もあります。日当たり・風通しのよい場所を好み、種まきからでも簡単に育てることができます。マリーゴールド全般の花言葉は「勇者」「可憐な愛情」などです。 ●ビタミンカラーが鮮やか! いろいろ楽しめるマリーゴールドを育てよう 5月に見頃を迎える人気の花を育てよう! 今回は、5月に咲くガーデニングで人気の花を20種類ご紹介しました。ここで取り上げた花以外にも、5月に見頃を迎える花はまだまだたくさんあります。ぜひお気に入りのものを見つけて、5月のガーデニングを楽しんでみてくださいね。
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500種のハーブが香る「鈴木ハーブ研究所」の癒やしの庭
500種ものハーブが生きる回遊式のガーデン ミントは10種類ほどを育てている。地植えにすると地下茎ではびこるため、鉢植えごと土に埋めて根が広がりすぎないようにコントロール。 ワイルドストロベリーもハーブの一つ。実はもちろん、葉もハーブティーなどでに使える。 葉に甘い香りと味があるフェンネル。 ミントやタイム、ラベンダー、カモミール、フェンネル、レモングラス…。500種類以上のハーブが植えられたこの庭は、「鈴木ハーブ研究所」のハーブガーデン。ハーブといわれる有用植物の多くは芳香成分を多く含むので、ガーデンを歩きながらさまざまな植物に触れて香りを楽しむことができます。たくさんのハーブが植えられたこの庭では、草花の間を渡っていく風さえも芳香をはらみ、回遊式のガーデンを一周する頃にはアロマセラピーを受けたような心地よさを感じることができます。 エルダーフラワーの木。ヨーロッパでは古くからハーブとして利用されてきた樹木で、白い花も、そのあとにできる黒い実もジュースやジャムなどでいただける。 「エルダーフラワーのコーディアルでもいかがですか」と、グラスの入ったバスケットを抱えて庭に出てきてくれたのは、鈴木ハーブ研究所の代表、鈴木さちよさん。ハーブの楽しみ方やその力を知ってほしいと、造園家の阿部容子さんに依頼してこの庭をつくりました。 「この庭は見て楽しむだけでなく、実際にここで育った草花を摘んで、モイストポプリやジュースづくりなどの講習会もしているんですよ。このエルダーフラワーコーディアルもこの庭の木から花を摘んでつくったんです。ヨーロッパでは“田舎の薬棚”と呼ばれるほど多くの薬効があるんです」 ノコギリソウの白い花が揺れる初夏のガーデン。チラチラとした小花の多いハーブの庭で、はっきりとした構造デザインが庭風景を美しくまとめている。 鈴木ハーブ研究所は、植物が人の肌や健康にもたらす作用を研究し、スキンケア化粧品の開発と販売を行っています。代表の鈴木さちよさんが会社を起こしたのは、自身の子どものアトピーがきっかけでした。「次女が生まれて5カ月の頃からアトピー症状が出始めて、朝起きたら血だらけみたいなこともあるほどでした。病院の薬や市販の保湿剤などいろいろ試したんですが、思うように結果が得られなくて随分悩みました。そんなときに、納豆の成分が保湿にいいと聞いたんです。とにかく試してみようと思ったんですが、保湿剤の市販品がなかったので、原料メーカーさんに事情を説明して材料を分けてもらい、自家用に保湿剤をつくったんです」 その自家製保湿剤により、ひどかった娘さんの症状はすっかり改善。同じ悩みを持つ人たちの間で、鈴木さんの納豆ローションは口コミで広がり、欲しいという人が次々に現れたために工場生産をすることに。以降、納豆ローションのもととなっている大豆のほか、ハーブを中心とした植物の薬効に着目して新しい商品を開発。鈴木ハーブ研究所は、スキンケアブランドとして発展し20年になります。 祖母と暮らしていた家の庭の木を、現在のハーブガーデンにも残してある。 鈴木さんが植物の未知なる力に興味を持ったのは、娘さんのアトピーだけでなく、自身の経験も大きく影響しています。 「実は私、幼い頃から祖母とともに暮らしてきたんですが、24歳の時にその祖母が亡くなったんです。就職はしていましたが、これから私、一体どうなっちゃうのかなって、どうやって生きていったらいいのかなって、広い古い家で一人不安と孤独でいっぱいでした」。そんなとき、偶然雑誌で見つけた古木の桜に、鈴木さんは心を奪われます。 Photo/ 京浜にけ 三春滝桜。福島県三春町で1,200年以上前から咲き続ける国の天然記念物に指定されている枝垂れ桜です。この木に会いたい! という衝動に突き動かされ、すぐに出かけた三春町では、たくさんの人がその古木の桜を見に訪れ、桜の下は人々の笑顔で溢れていました。 「それを見て、ああ、私もこういう風に生きたいなって強く思いました。人に喜ばれる人になろう、歳を重ねてもずっと魅力的な人でいようって思ったんです」 生き方の目標を見つけたその帰り、鈴木さんはもう一つ、三春町で植物と運命的な出会いをします。それがハーブ。 「三春ハーブ花ガーデン(現ブリトマート)で、香りがあって効能もある植物があるんだっていうことを初めて知って、ラベンダーやローズマリーの苗を買って帰ったのが、私のハーブ栽培の始まりなんです」 園路は近所にある施設の人が車椅子でも巡れるようにと、真砂土でつくった。 祖母を亡くし、突然一人暮らしをすることになった鈴木さんを、ハーブの優しい香りはいつも癒し、慰めてくれました。そして、地面にしっかりと根を張り逞しく生きる姿は、生き方を教えてくれたと言います。 「植物は私の人生の師のような存在です。だから、よい製品をつくってたくさんの人に喜んでもらい、植物が持っているいろいろな力を多くの人に知ってもらうことが、植物に私ができる恩返しだと思っています」 5月下旬にオープンガーデンを開催 ※終了しました 鈴木ハーブ研究所のハーブガーデンは、茨城県東海村にあるショップに隣接し、毎年オープンガーデンを開催しています。2023年の庭は元気が出るオレンジ色をテーマカラーとし、カレンデュラやリナリア、ダイアーズカモミール、アキレアなどが咲きます。お菓子や野菜、雑貨、陶器などのショップも出店し、一日ゆっくり楽しめます。ガーデンを巡りながら、ハーブの魅力を発見してみませんか。 Information 鈴木ハーブ研究所「オープンガーデン2023 〜ハーブの力で元気になろう〜」 イベント開催日時/2023年5月26日(金)〜27日(日)10〜16時お問い合わせ/029-219-5733(9〜18時)*イベントは上記2日間ですが、6月中もハーブガーデンが見頃です。見学希望の方は店舗スタッフまでお声かけください。会場/鈴木ハーブ研究所 〒319-1112 茨城県那珂郡東海村大字村松2461http://s-herb.com 併せて読みたい



















