スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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暮らし

ボタニカルって何? ボタニカルライフを上手に手に入れるコツ!
ボタニカルってどういうこと? CLICKMANIS/Shutterstock.com 「ボタニカル」は英語のbotanicalをカタカナ読みにしたもので、もともとは「植物の」という意味です。食べ物や飲み物、コスメなどでは植物由来の材料や素材を使っている場合に使われています。以前だと「自然素材」「天然素材」「植物由来」などと言っていたものも、今ではボタニカルという表現を使うことが増えているようです。 ファッションの分野では植物をモチーフとした模様、デザインのことを「ボタニカル柄」「ボタニカルモチーフ」などと呼んでいます。 服の生地やカーテン、壁紙なども、最近では観葉植物などの葉や、植物全体をモチーフにしたものが増えてきています。これまで植物をモチーフにしたデザインでは花をあしらった「花柄」や「フルーツ柄」をなどが定番でしたが、より植物全体を楽しむ傾向にあるようです。 スキンケア・化粧品の「ボタニカル」 j.chizhe/Shutterstock.com ボタニカルという言葉がポピュラーになった大きなきっかけの一つが、「ボタニカルシャンプー」です。 植物由来の素材を多く使い、中にはその90%が植物由来というものもあります。化学的に合成された素材でアレルギー反応が出てしまう人が使える商品などは、香り成分も植物由来のものなので、強い香りが苦手な人にもおすすめです。過剰なパッケージや装飾をやめ、環境負荷を低くすることを目指したものなど、エコな意識が高い現代人の感覚に合った商品も少なくありません。 ファッション・インテリアの「ボタニカル」 Photographee.eu/Shutterstock.com 草木や花、木の実やフルーツなどをモチーフにしているのがボタニカル柄です。 ボタニカル柄のテキスタイルを使った服や壁紙、カーテンなどが、ファッション、インテリアの分野でも人気です。 おなじみの花柄もボタニカル柄といえますが、最近は花だけでなく、葉などのグリーンをプラスしたり、植物全体をモチーフにしたものが増えて、上品で、落ち着きのある大人っぽさを演出することができます。また、あえてレトロ感を出したデザインや、刺繍を使ってクラフト感を強調したものなども人気があります。 オーガニックとの違いは? Singha Songsak/Shutterstock.com 「ボタニカル」と似た雰囲気の言葉に「オーガニック」があります。どちらも自然派で、よいイメージの言葉ですが、どんな違いがあるのでしょうか? オーガニックの定義 オーガニックは英語のorganic、「有機的な」「有機質の」といった意味を持つ言葉です。 農産物や農産物加工食品については、日本国内では農林水産省が行っている「有機JAS」の認証を受けた場合にのみ「有機」「オーガニック」などの呼称を使ってよいことになっています。ただし、コスメについては特に規定がないため、「オーガニックコスメ」がどのようなものかは、曖昧なところがあります。ポイントは、オーガニックな原料をしっかり使っているかどうか、というところでしょうか。輸入製品については、それぞれの生産国で定められたオーガニック認証を受けているものだと信頼度が高いといえそうです。 「ボタニカル」については、特に法律的な定めはなく、植物原料を使った製品に対してその呼称が広く用いられています。 スキンケアなどの美容製品における「ボタニカル」 colnihko/Shutterstock.com 一般に、安価なコスメは石油を原料としたケミカルな成分が多いのに対し、ボタニカルを謳っているコスメは植物由来の成分を多く使っているのが特徴です。 こうしたコスメは、石油由来の合成素材を使ったものに比べ、肌への負担を感じにくいといわれています。 アレルギー体質の人でも肌が荒れにくかったり、「自然治癒力が高まった」という声もあり、リピートする人も少なくありません。 ライフスタイルとしての「ボタニカル」 Myimagine/Shutterstock.com 最近では「ボタニカルライフ」という言葉も聞かれるようになってきました。 SNSなどでは、現代的なライフスタイルや生活空間の中に観葉植物や多肉植物などを置いている暮らしぶりをよく目にすることができます。 そうしたポストなどを見ると、スマートフォンなどのデジタル機器を使いこなしつつ、それぞれのライフスタイルに合わせて植物を取り入れた暮らしを「ボタニカルライフ」と呼んでいることが多いようです。 葉や樹形を楽しむフィカスなどの観葉植物のほか、花が咲かないビカクシダなども人気で、花が咲いていないときの植物の姿も楽しむというスタイルが増えてきています。 こうした植物をインテリアに取り入れることで、生活空間にうるおいをプラスすることができます。 部屋に植物を一つ置くだけで、目に優しい葉の色合いや質感などが心を和ませてくれますし、インテリアのアクセントとしても生きてきます。 葉の色もブロンズや赤などバリエーションが増え、さまざまなスタイルのインテリアに合わせて選択できます。 ボタニカルライフを目指す! 観葉植物を上手に取り入れるコツ New Africa/Shutterstock.com 暮らしの中に植物を取り入れた「ボタニカルライフ」を始めるにはどうしたらよいのでしょうか? 本物の植物を取り入れる方法や、植物をモチーフにしたアイテムの選び方などをご紹介します。 小鉢から始める panattar/Shutterstock.com いきなり大きな鉢に植えられた植物から始めてしまうと、置き場所や手入れが大変で持て余すこともあります。まずは、お花屋さんの店頭などで売られている小さな鉢の観葉植物などから始めてみてはどうでしょう。 気に入ったガラスの瓶に、花を一輪飾ってみるところから始めてもいいかもしれません。 お花屋さんで買った花だけでなく、道端や野山で摘んだ花を飾るのもおすすめ。 清楚な野の花を一輪挿しにちょっと活けるだけで、心安らぐ空間が生まれます。 食べられるものを育てる jucha/Shutterstock.com 食べられる実がなる果樹や、食用にできるハーブは、育てる楽しみに加えて収穫の楽しみもあるのがいいところ。ハーブは、一年を通じて葉を観賞したり収穫できるものも多く、おすすめです。 中でもおすすめは、ローズマリーとミント。 どちらも日当たりと風通しがよい場所に置き、水やりをしっかりすれば、ぐんぐん育つハーブです。料理やお菓子作り、ハーブティーなどにも活用できるので、育てるモチベーションも上がるはず。 ミカンなどの柑橘類やオリーブ、観葉植物としても売られているコーヒーの木は、大きく育つ分、水切れもしにくく、育てやすいといえます。オリーブや柑橘類は、乾燥や暑さにも強いので猛暑にもよく耐え、実りも多く、おすすめです。 お世話が楽な多肉植物を育てる Julia Karo/Shutterstock.com 植物を育てていると水やりを忘れて枯らしてしまうことがありますが、多肉植物ならそんな心配が少なく、おすすめです。多肉植物は、サボテンやアロエなどに代表される、葉に厚みがある植物の総称で、もともと砂漠などの雨が少ない地域に自生しています。 厚みのある葉の中には水が蓄えられていて、土がカラカラに乾いても平気な強い植物です。 しばらく水やりを忘れていてもすぐには枯れないので、うっかりさんでも長くつきあうことができ、世話も楽なことから人気があります。サボテンのような棘のあるものだけでなく、ぷっくりとした葉や、ずんぐりとした姿をしたものなど、造形的にも面白いものが多く、飾って楽しむのにもおすすめです。 ドライフラワーを飾る jan j. photography/Shutterstock.com 暮らしに取り入れるのは、必ずしも生きている植物である必要はありません。 ドライフラワーはその名の通り、乾燥させた花です。 花だけでなく、葉や茎、果実などもドライフラワーとして販売されています。植物は乾燥させることでくすんだ色合いになり、その優しい色味が部屋をおしゃれな雰囲気にしてくれます。 ボタニカル柄の壁紙や家具を買う Photographee.eu/Shutterstock.com 植物をモチーフにした壁紙やカーテン、家具や雑貨を置くだけで、ガラッと部屋の雰囲気が変わります。 特に壁紙とカーテンは視界の中で大きな面積を占めるので、イメージチェンジの効果が絶大です。甘口な印象になる花柄ではなく、葉や植物全体がモチーフになった柄を選ぶと、今っぽい雰囲気になります。 ボタニカルライフに癒やされよう! Followtheflow/Shutterstock.com 植物のグリーンは目に優しく、そばにあるだけで気持ちをリラックスさせてくれます。 また、建物や家具には直線の部分が多いのですが、植物ならではの自然な曲線が加わると、部屋全体が柔らかな印象になります。 日頃たまりがちなストレスを少しでも軽くするためにも、まずは簡単なものから植物を暮らしに取り入れ、ボタニカルライフを楽しんでみてください。
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宿根草・多年草

ホトトギスの花を自宅で育ててみたい! ホトトギスを育てるポイント
「ホトトギス」の基本情報 「鳥のホトトギスなら知っているけれど、植物にもホトトギスがあるの?」とピンと来ない方もいるかもしれませんね。ここでは、ホトトギスの基本情報について、詳しくご紹介していきます。 日陰に紫色の斑点の花を咲かせる NatalieSchorr/Shutterstock.com ホトトギスは、ユリ科ホトトギス属の多年草です。原産地は東アジアで、約20種が分布するとされており、日本では約10種が自生。種類によって、花穂が立ち上がるものや下垂するものがあります。草丈は10〜100cmほど。 花弁に斑点が入る様子が、鳥のホトトギスの腹部に現れる斑点に似ているとして、この名前がつきました。別名は、油がはねたような斑点があることから「油点草(ゆてんそう)」。花弁は6枚、花は径2〜3cmとやや小ぶり。花色は白、紫、ピンク、黄などで、斑点が入らない種類もあります。 日本では南関東以西の主に太平洋側、山野の日陰地で自生。半日陰の場所を好み、夏の強い日差しや暑さをやや苦手とする性質です。 ライフサイクル THMEYA/Shutterstock.com ホトトギスは多年草で、一度植え付ければ毎年花を咲かせてくれる、コストパフォーマンスの高い植物です。 生育期は3月下旬頃からで、春になると新芽が動き始めます。葉を旺盛に茂らせて、早い種類では7月頃から開花。11月上旬頃まで花を楽しめますが、最盛期は9〜10月頃です。その後、寒くなると茎葉を枯らして地上部から姿を消し、休眠します。枯れたと判断して抜き取って処分せずに、地際でカットしてそのまま置いておきましょう。越年し、また翌春になると目を覚まして新芽を出し始めます。 花言葉 Mihai-Bogdan Lazar/Shutterstock.com ホトトギスの花言葉は、「永遠にあなたのもの」「秘めた意志」「永遠の若さ」など。これらの言葉は、ホトトギスの開花期間が長いことが由来となっているようです。 ホトトギスの種類 guentermanaus/Shutterstock.com ホトトギスは、前述したように東アジアを中心に、約20種類が分布しています。ここでは、よく知られている主なものについてご紹介していきます。 シロホトトギス ホトトギスの白花種。日本原産種の一つで、北海道から九州に分布。山野のやや湿り気のある日陰地に自生しています。清楚な雰囲気をもつ白い花弁が魅力。全体に斑点は入りませんが、花心あたりに黄色い斑点が見つかります。 タイワンホトトギス 台湾が原産地で、他に比べて真夏の強い光にも比較的耐え、強健な性質を持っています。茎は直立して枝分かれし、その頂部で房状に開花。ホトトギスの中でも生命力旺盛な性質を生かし、さまざまな園芸品種が生まれています。 ヤマジノホトトギス 草丈は30〜60cmほどで、ホトトギスに比べてやや小ぶり。開花期は7〜9月頃です。白い花弁に斑点が入り、花は平咲きになります。葉腋から花茎が伸びて2〜3輪が開花。花柱が太いのが特徴的です。 キバナノホトトギス 主に九州・宮崎県に分布している種類です。草丈は10〜30㎝で、やや小さめ。開花期は8〜10月で、鮮やかな黄色い花弁に小さな紫色の斑点が控えめに入ります。茎は直立し、上向きに咲く姿が可憐です。 ホトトギスを育てよう!楽しみ方 Flower_Garden/Shutterstock.com 野生味のある雰囲気を生かし、ナチュラルガーデンやロックガーデン、和風の庭で活躍します。また、半日陰で湿り気のある環境でもよく育つので、シェードガーデンや樹木の足元に植栽して、やや暗めの場所に彩りを添えてもよいでしょう。白や黄色の花は、洋風のガーデンにもよく似合います。 下垂する草姿のタイプは、ハンギングバスケットの縁に取り入れて、流れるようなラインを楽しむのも一案です。 ホトトギスの育て方 ここまで、ホトトギスの基本情報やライフサイクル、花言葉、種類などについて解説してきました。ここからは、育て方について、詳しく解説。植え付けから、水やりや追肥など日頃の管理の仕方、病害虫対策、増やし方などについて、幅広くご紹介していきます。 栽培環境(日当たりや温度) tamu1500/Shutterstock.com 基本的には、半日陰地が栽培適地です。 しかし、3〜7月の生育期は日当たりのよい場所で管理したほうが、生育がよく株も大きくなります。梅雨が明けて真夏の強い光線にさらされると、葉焼けして弱ってしまうことがあるので注意。また夏の暑さに弱い傾向があるので、真夏は直射日光が照りつけない、涼しい場所で管理するとよいでしょう。 冬は地上部が枯れて越冬します。寒さには強いほうで、関東地方以西の暖地では防寒対策の必要もなく屋外で越冬します。しかし、寒さが厳しい地域では、鉢に植え替えて軒下などで管理するか、地植えしている場所に腐葉土やバークチップなどでマルチングをしておくとよいでしょう。 土づくり Duet PandG/Shutterstock.com 【地植え】 水はけ、水もちのよい土壌を好みます。植え場所に、直径、深さともに30cm程度の穴を掘りましょう。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきます。 【鉢植え】 あらかじめ山野草の栽培用に配合された、市販の培養土を利用すると手軽です。 植え付け OlegDoroshin/Shutterstock.com ホトトギスは種まきからでもスタートできますが、花が咲くまで管理の手間がかかるため、花苗店で苗を購入するのがおすすめです。 植え付けの適期は、新芽が動き始める前の3〜4月です。7〜10月に花苗店などに出回る開花株を買い求めた場合は、植えたい場所へ早めに定植します。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、入手した苗の根鉢より1〜2回り大きな穴を掘って、植え付けましょう。最後にたっぷりと水やりをしておきます。 【鉢植え】 鉢の大きさは、6〜7号鉢に1株を目安にします。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。ホトトギスの苗をポットから取り出して鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にあふれ出さないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下までを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら用土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 水やり wavebreakmedia/Shutterstock.com ホトトギスは乾燥に弱いので、水の管理には注意が必要です。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根づいた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、真夏に晴天が続いて乾燥しすぎる場合は水やりをして補いましょう。真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、直射日光が当たらない半日陰の場所で管理し、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。真夏は気温が上がっている昼間に水やりすると水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝夕の涼しい時間帯に行うことが大切です。 冬に休眠したら、水やりは控えめにしてOK。4〜5日に1回を目安に、表土が乾いたら与える程度でよいでしょう。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 追肥の適期は生育期の3〜6月、9月中旬〜10月です。やや苦手とする真夏に肥料を与えると根が傷むので、この時期は肥料を与えないことがポイント。休眠中も不要です。 【庭植え】 追肥の適期に、月に1回を目安に、緩効性化成肥料を株周りに施し、生育を促します。株の状態を見て勢いがないようであれば、液体肥料を水やり代わりに与えて、様子を見ましょう。 【鉢植え】 追肥の適期に、月に1回を目安に緩効性化成肥料を施し、株の勢いを保ちます。10日に1回を目安に、液体肥料を水やり代わりに与えてもかまいません。 植え替え Sandu Herta/Shutterstock.com ホトトギスは、一度植え付ければ毎年花を咲かせてくれる、息の長い植物です。成長とともに根詰まりしたり、大株に育ちすぎたりするので、定期的に植え替えをして、株の若返りを図りましょう。植え替えの適期は、3〜4月です。 【庭植え】 地植えでは3年ほどはそのまま育ててかまいませんが、旺盛に生育して株が込み合っているようなら3〜4月に掘り上げて株分けし、植え直します。手順は「植え付け」の項目を参考にしてください。 【鉢植え】 ホトトギスは生育旺盛なため、根詰まりを起こすことがあります。1〜2年に1回は植え替えましょう。植え替えの前に、水やりを控えて鉢内の土を乾燥させておきましょう。鉢から株を取り出し、根鉢を少しずつ崩していきます。不要な根を切り取り、1/3くらいまでを目安に根鉢を小さくしましょう。これ以上大きくしたくない場合は同じ鉢に、もう少し大きくしたい場合は2回りくらい大きな鉢に植え替えます。手順は「植え付け」の項目を参考にしてください。 ホトトギスの増やし方 Vladyslav Lehir/Shutterstock.com ホトトギスは、株分けして増やすことができます。大株に育ったら、株を掘り上げて土を落とし、2〜3芽つけて根を切り分ければ、その分株の数も増えるというわけです。株分けの適期は3〜4月。大株に育つと、存在感が大きくなりすぎて持て余してしまうこともあるのではないでしょうか。株を小分けにすることで、株が若返って再び勢いよく生育するメリットもあります。 また、挿し芽でも増やせます。適期は5月中旬〜6月。春に伸びた若くて勢いのある新しい茎を選んで切り取ります。市販の園芸用の培養土を育苗用トレイなどに入れて、採取した茎を挿しておきます。直射日光の当たらない明るい場所で、水切れしないように管理を。発根したら黒ポットなどに植え替えて育成します。大きく育ったら、植えたい場所に定植しましょう。挿し芽で増やすメリットは、採取した株のクローンになることです。 ホトトギスは、種まきでも増やせます。秋の開花後、11月頃にタネを採取。密閉容器に入れて保存しておきましょう。翌年の3月頃に、種まき用のトレイに園芸用培養土を入れてタネを播き、霧吹きで水やりします。発芽後、込んでいる場所があれば間引きましょう。本葉が2〜4枚ついたら、鉢上げのタイミングです。直径6cmの黒ポットに園芸用培養土を入れ、苗を植え付けます。表土には緩効性肥料を置き肥し、最後にたっぷり水やりを。その後は、1〜2週間に1回を目安に液肥を施して育苗します。 美しく元気に育てるために、この病害虫に注意! schankz/Shutterstock.com モザイク病などウイルス性の病気が発生することがあります。葉に斑点などの症状が現れたら、抜き取って処分し、周囲に蔓延するのを防ぎましょう。ウイルス病はアブラムシが媒介することが多いので、アブラムシの防除に努めることも大切です。 害虫は、アブラムシ、ヨトウムシ、ナメクジなどが発生しやすくなります。適応する薬剤を散布して防除するとよいでしょう。 斑点が個性的なホトトギス!自宅で育てて楽しもう Peter Turner Photography/Shutterstock.com ここまで、ホトトギスのプロフィールからその特性、育て方など、幅広くご紹介してきました。野趣に富んだ花姿は、夏〜秋の庭で個性を発揮します。昔から日本に自生してきた植物なので、育てやすく手がかからないのもメリット。素朴な花姿が魅力のホトトギスを、庭に取り入れてはいかがでしょう。
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アレンジ

ホオズキで作るおしゃれなボタニカルクラフト「リース飾り」&「透かしホオズキ」
ホオズキが実り色づく秋 お盆が近づくと街の花屋さんやスーパー、園芸店などに並ぶホオズキ。すでにオレンジに色づいた袋を多数つけた枝物も売っていますが、根付きの鉢や苗を庭や鉢で育てた場合は、5月頃から薄いクリーム色の小さな花が咲いた後、周囲のガクが育って、緑の袋が次第に膨らみ、熟すとオレンジ色のホオズキになります。袋をむくと、中にプリッと膨らんだ実が隠れていて、その様子がなんとも愛らしい植物です。 Photo/yamix/Shutterstock.com 全国各地で夏に開催される「ほおずき市」などで販売されている鉢植えは、促成栽培されていて7月頃からオレンジの実をつけ、枝の下から上へと順番に実を膨らませていきます。秋が深まる10月には草丈40〜50cmまで伸び、枝にたくさんのオレンジ色の実を下げ、秋のガーデンの彩りにも一役買ってくれます。晩秋には成長も衰えてくるので根元から刈り取りましょう。 このホオズキは、枝を切って花瓶に活けたり、一つずつ袋を採取して、クラフトに生かしても楽しめます。 Photo/Ilze Filipova/Shutterstock.com 袋をつけた枝を花瓶に活けても絵になるホオズキ。オレンジ色のキャンドルを添えて、テーブル飾りにもオススメです。ホオズキの実が色づき、涼しくなってくるシーズンには、暖かな色合いがホッとさせてくれます。 ホオズキの実でつくる大小のリース Photo/Agnes Kantaruk/Shutterstock.com ぷっくり膨らんだホオズキの実は、並べておくだけでも愛らしいですね。たくさん採取できたなら、丸く形づくるリースに仕立ててみましょう。まずは8つの袋を丸くつないだミニリースをご紹介。ホオズキの横から太めの針金を突き刺していくだけの簡単リース。同じ時期に赤く色づくローズヒップをホオズキの間に挟めば、リースにリズムが生まれます。 Photo/Bernhard Lux/Shutterstock.com 藤づるや小枝などのリースベースを土台にして、ホオズキを隙間なくとめつけると、とっても豪華なリースに仕上がります。形づくるポイントは、ホオズキの尖った先端が外側に向くように、針金やグルーガンでホオズキをとめつけること。量が多いので時間がかかりますが、その分、存在感がある作品に仕上がります。ホオズキの間にある、ふわふわと綿毛のようなパーツは、クレマチスのタネです。同じ季節に実るガーデンの恵みを一緒に使って、我が家流のオリジナルリースにしましょう。 ホオズキの魅力を引き出すクラフト「透かしホオズキ」 お家で簡単にチャレンジできるもう一つのクラフト「透かしホオズキ」は、「網ホオズキ」とも呼ばれ、白く繊細な葉脈と中の赤い実のコントラストが美しいドライフラワーです。 作り方はとてもシンプルで、ホオズキを丸ごと2週間程度水に浸けておきます。上手につくるポイントは、新鮮なホオズキを使うこと。ここでは、今年の夏に入手した枝物のホオズキの実と、鉢植えで実ったものと、まだオレンジに色づいていないものを使って、どれが一番きれいにできるか試してみます。 1.制作初日。ホオズキを入れた器にたっぷり水を注ぎます。 2.水中に袋が沈み込むように、軽く袋を握って中の空気を抜きます。そして2〜3日に1度、水を取り替えて、袋の表面に変化が現れるまでそのまま見守ります。 3.制作開始から12日目。水を入れ変えるたびに葉脈が現れてきました。時々、指でこすって、こびりついた皮を外していきますが、無理にこすると葉脈が切れてしまうので、溶けるのを待ちましょう。 4.制作開始から14日目。袋全体の皮が剥がれそうになったら、こびりついた皮を指で優しくこすって落とします。なかなか取れない箇所は、楊枝など先端が尖ったもので突くのもアリです。葉脈を切らないように進める作業は根気がいるので、休み休み進めましょう。 制作開始時に十分オレンジに色づいていなかったホオズキは、14日間水に浸けていても表面が溶けることがなく、透かしホオズキづくりには向かないことがわかりました。また、オレンジに色づいていても未熟な袋だった場合は、中の実がないことも。仕上がりまで時間がかかるので、失敗分も考えて少し多めに水に浸けるとよいでしょう。 5.葉脈の間に残っていた皮を丁寧に取り外したら、キッチンペーパーなどの上に並べて乾かします。中の実は溶けずにプリッとした丸い形が残っていました。感動の瞬間です。 6.制作15日目に透かしホオズキが完成! 葉脈が引き立って見えるように黒いお皿に並べ、同時期に庭に実ったヤマブドウとジュズサンゴを添えて数日限定の秋の実りを喜ぶコーナーに。中に収まっているつややかな実は、残念ながら1週間もするとしぼんでしまいますが、今年採取したホオズキで特別な道具も使わずにつくれる旬のクラフト。ぜひ、チャレンジしてみてください。
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ガーデニング

イチジクを鉢植えで育てよう! よく実る美味しいホームフルーツ
イチジクを育てやすい栽培環境とは? diamant24/Shutterstock.com イチジク(いちじく)はクワ科イチジク属の落葉樹です。観葉植物のウンベラータなど、フィカス類と同じ仲間で、亜熱帯原産なので耐寒性はやや弱い傾向にあります。品種によって温度は多少変わりますが、-9℃が最低生育温度で、1月の平均気温が3℃以上ある場所が栽培適地とされています。ただし、イチジクは鉢栽培も可能なので、冬に室内へ移動するなど寒さ対策をすれば寒冷地でも十分育てられます。基本的に日向で育てますが、真夏は直射日光を避けた半日陰が適しています。 受粉樹が必要なく1本だけで実るイチジク 果樹は受粉のために2本以上を植栽する必要があるものが多くあります。リンゴやナシ、キウイなどがそうした果樹で、1本だけでは実らない性質を「自家不和合性(じかふわごうせい)」といいます。一方、イチジクは「自家結実性(じかけつじつせい)」といい、1本で実がなるので小さな庭やベランダなど、限られたスペースでも果樹栽培が楽しめます。 イチジクのおいしい品種いろいろ Lyudmila/Shutterstock.com イチジクには初夏から盛夏に実る「夏果」と、晩夏から秋にかけて実る「秋果」があり、それぞれに専用品種があります。夏果は前年に伸びた枝に秋までに花芽ができ、それが冬を越して夏に果実を実らせます。そのため寒さを経験しながらじっくり育つため、夏果は特に甘いとされていますが、青果店などでの流通はあまり多くありません。一方、秋果は春から伸びた枝に花芽がつき、その年の秋に果実ができます。これらの夏・秋両方の果実ができる兼用品種もあります。 イチジクの主な品種 ‘桝井ドーフィン’日本で最も栽培されている品種で、木がコンパクトにまとまり育てやすい。果実が大きく収穫量も多い。夏秋兼用品種。 ‘日本種(蓬莱柿・ほうらいし)’耐寒性があり樹勢が強い。秋果専用品種。 ‘ビオレ・ドーフィン’甘みが強く、熟しても裂果しない。夏果専用品種。 ‘ザ・キング’収穫量が多く、果肉がなめらかできめ細かい。ドライにもよく利用される。夏果専用品種。 このほか、以下のページでもさまざまな品種と苗木の入手先を紹介しているのでご参考にしてください。『完熟果実を味わえる贅沢が待っている! イチジクを育てよう』 イチジクの地植え<植え付け手順> 用意するもの/苗木、A(堆肥、苦土石灰、熔成リン肥)、癒合剤、支柱、ヒモ 植え付ける前の1カ月〜2週間前までに土づくりをしておきます。幅・高さともに50㎝ほどの植え穴を掘り、掘り上げた土にAの資材を規定量混ぜて埋め戻しておきます。苗木をポットから出します。根が回っている場合には根を切って刺激を与えると生育がよくなります。植え穴に苗を入れ、土をかぶせ、地際から高さ50㎝のところで主軸の先端を剪定し、切り口に癒合剤を塗ります。支柱を斜めに土にしっかり差し込み、主軸とクロスする点で固定します。株元にたっぷり水をあげて作業完了。その後は極度に乾燥するようなら水やりをしますが、地植えでは基本的に水やりはしなくてOK。 苗木の植え付けは秋から厳寒期を除く、3月までです。園芸店や通販などで5号ほどのポット苗が流通しているので入手しましょう。 イチジクの鉢植え<植え付け手順> Prachaya/Shutterstock.com 用意するもの/苗木、8号以上の鉢、A(果樹専用培養土7:赤玉土2:川砂1+苦土石灰1握り)、油かす主体固形肥料、癒合剤 鉢にAを混ぜて入れ、苗木を植え付けたら地際から高さ20〜30㎝のところで主軸の先端を剪定し、癒合剤を塗ります。 株元に油かすを規定量施し、水をたっぷり与えたら完了。 イチジクの植え付け後の管理&剪定による仕立て方 水やり/鉢植えでは表土が完全に乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水を与えます。イチジクは葉が大きく、蒸散量が多いので特に夏場は水切れにならないように注意します。1年目の初夏/5月上旬に側枝3本を残して、残りの側枝は先端を剪定。1年目の冬/すべての側枝が20㎝ほどの長さになるよう剪定。 2年目以降の初夏 5月初旬には込み合って重なり合う枝を剪定します。花芽がついているので、切りすぎないように注意します。収穫/夏から秋にかけて収穫期です。施肥/果樹用の肥料を果実が実る前と収穫後に株元に規定量施します。 2年目以降の冬 夏果品種も秋果品種も枝が重なり合って込み合った場所は基部から剪定して枝を間引きます。夏果専用品種の場合、秋以降にはすでに夏果の花芽ができているので、全部の枝を剪定すると実りが少なくなってしまいますから、長い枝のみ20㎝ほどの長さになるよう剪定し、コンパクトなサイズに仕立てます。秋果専用品種の場合、長い枝は2〜3芽残して剪定します。 Elena Elizarova/Shutterstock.com 収穫したイチジクを楽しむ方法は『イチジクは秋が旬! 簡単アレンジでごちそうにするイチジクレシピ5』でご紹介しています。
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宿根草・多年草

秋の風情を感じる優雅さ! シュウメイギクの特徴、花言葉、育て方
シュウメイギクとは Edita Medeina/Shutterstock.com シュウメイギクはキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、原産地は中国、台湾。古い時代に日本に伝えられ、京都の貴船地方で自生するようになったとされています。人の手を借りずとも、自身の生命力で現代まで生き残っているワイルド派ですから、日本の気候に馴染んで旺盛に生育するということが分かりますね。それゆえ、初心者でも簡単に育てられる植物なんです! シュウメイギクは、八重咲き種の咲き姿がキクに似ていることから、名前の一部に「菊」がつけられたようですが、実際はキンポウゲ科に属する植物です。アネモネの仲間で、英語では「ジャパニーズアネモネ(Japanese anemone)」と呼ばれています。別名として「キブネギク」「キフネギク」がありますが、これは、前述のように京都の貴船で多く自生していたことにちなんでいます。 花名の由来 Tunatura/Shutterstock.com シュウメイギクは、漢字で「秋明菊」と書きます。「秋に咲いて明るく彩る菊の花」という意味で名付けられたとされています。一方、中国では「秋冥菊」と書き、これは「秋に咲くこの世のものとは思えないほどに美しい菊の花」という意味で名付けられました。当初はその名前の通りに日本に伝えられたようですが、日本で「冥」の字は冥土、つまり死をイメージされがちで、縁起が悪いように捉えられたのか、「明」の字が当てられたとされています。別名の「貴船菊」は、前項でもご紹介したように、京都の貴船で野生化して増えたことから与えられた名前です。 じつは花びらじゃない? IanRedding/Shutterstock.com シュウメイギクは、花びらに見える部分はじつはガクで、5〜20枚以上と品種によって枚数は異なります。白花種はガクの数が少なく、一重でふっくらとした花姿が楚々とした印象で、秋の茶花として人気です。 シュウメイギクはキンポウゲ科に属していますが、このキンポウゲ科に属する植物の多くは花びらを持っていません。花びらは退化していて、中心には淡いグリーンの雌しべがあり、それを囲むように多数の黄色い雄しべがつきます。ガクの色としべとのコントラストが美しいのも、シュウメイギクの魅力といえるでしょう。 シュウメイギクの見頃は? starryvoyage/Shutterstock.com シュウメイギクは、半常緑性の多年草です。一度植え付ければ毎年開花して長く楽しめる、コストパフォーマンスの高い植物です。生育期は3月頃からで、開花期は8月中旬〜11月。環境や品種によって、冬に葉を落として地上部を枯らすこともあれば、葉を残したまま越冬することもあります。 開花期が長いのは、品種によって早くから咲くものもあれば、遅めに咲くものもあるからで、最盛期は9月下旬〜10月頃です。開花する時期の差を利用して、早咲きと遅咲きを組み合わせて数種類の品種を植えると、長く開花を楽しめます。寒さに強いため、暖地では12月まで咲くこともあるようです。 また、開花を長く楽しむには、まめに終わった花がらを摘み取ることもポイント。開花後に放任すると、タネをつけるほうにエネルギーが取られて株が消耗し、開花する力を失ってしまいます。タネをつけさせないことで、シュウメイギクが種の保存の危機を感じて次から次へと花を咲かせようとするのです。 シュウメイギクの花言葉 lorenza62/Shutterstock.com シュウメイギクの花言葉は、「薄れゆく愛情」「淡い思い」「あせていく愛」「多感な時」「忍耐」など。シュウメイギクの薄い花びらが持つ楚々としてはかなげなイメージから、このような愛にまつわる切ない言葉が多くなったようです。シュウメイギクが「ジャパニーズ・アネモネ」という別名を持つことから、アネモネにまつわる悲しい神話に由来する花言葉に影響されているのかもしれません。 シュウメイギクの品種 Iva Villi/Shutterstock.com シュウメイギクの花色は、白、濃いピンク、淡いピンクなど。草丈は、20〜40cmに低く改良された矮性種から、スタンダードな50〜80cm、100〜150cmにも達するダイナミックサイズの高性種まで、品種によってさまざまです。また、花姿も5弁のガクからなる一重咲きや、ガクが多数重なる半八重咲き、八重咲き、広いガクが重なってボタンのような咲き姿を見せるボタン咲きなどがあります。 園芸品種でポピュラーな‘ダイアナ’は、より濃いピンクの一重咲き。‘プリマドンナ’は、草丈30〜40cmのコンパクトサイズで、ガクにはピンクの濃淡を映し出し、一花一花にニュアンスのある表情が特徴です。 花が終わっても楽しめる! Ian Grainger/Shutterstock.com シュウメイギクが初冬に花を散らせる頃、花がら摘みをせずにその後の様子を見守ってみましょう。ガクが散った後には、中心の雌しべだけが残ります。しばらくして雌しべが熟すと、割れて小さなタネを抱えた綿毛が現れます。このふわふわとした真っ白な綿毛の姿を観賞するのもおすすめです。綿毛が飛んでタネが落ちると、着地したところで発芽して増えていきます。 シュウメイギクの育て方 シュウメイギクは古くから自生してきた植物なので、手をかけなくても元気に育ちます。ここでは、植え付けから日頃の管理、増やし方、気をつけたい病害虫など、詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。 栽培環境 agatchen/Shutterstock.com 日なた〜明るい半日陰の環境が適地です。真夏に直射日光を浴びると、葉が焼けて枯れ込んできます。鉢植えの場合は、半日陰に移動して管理するとよいでしょう。庭植えの場合は、あまり日当たりが悪すぎても花つきが悪くなるので、午前中のみ日が差す東側か落葉樹の下など、チラチラと明るい半日陰の場所を選びましょう。真夏のみ鉢植えにして半日陰の場所に移動して養生させ、涼しくなったら日当たりのよい場所に植え戻すのも一案です。 水はけが悪い場所では病気が発生しやすくなるので、植え付け前に腐葉土や堆肥を投入してよく混ぜ込み、土壌改良しておきます。 暑さにも寒さにも強く、国内ならどこでも生育しますが、どちらかというと夏の暑さをしのげる高冷地などのほうが旺盛に育つ傾向です。シュウメイギクの根は暑さや乾燥を嫌うため、株元をバークチップなどで覆って対策するとよいでしょう。 土づくり funnyangel/Shutterstock.com 【庭植え】 水はけ、水もちのよい土壌を好みます。植え場所に直径、深さともに30cm程度の穴を掘りましょう。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきます。 【鉢植え】 赤玉土(小粒)4、鹿沼土3、腐葉土3の割合でブレンドし、水はけと水もちのよい土を利用するとよいでしょう。あらかじめ草花の栽培用に配合された培養土を利用してもOK。初心者なら市販の培養土を使うほうが手軽です。 植え付け laenon/Shutterstock.com シュウメイギクの植え付け適期は、新芽が動き始める前の3〜4月です。9〜10月に花苗店などに出回る開花株を買い求めた場合は、植えたい場所へ早めに定植します。 【庭植え】 土づくりをしておいた場所に、入手した苗の根鉢より1~2回り大きな穴を掘って、植え付けましょう。最後にたっぷりと水やりをしておきます。 庭植えでは3〜5年はそのまま育ててかまいませんが、旺盛に生育して株が込み合っているようなら、3月か9月に掘り上げて株分けし、植え直すとよいでしょう。 【鉢植え】 鉢の大きさは、6〜7号鉢に1株を目安にするとよいでしょう。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。シュウメイギクの苗をポットから取り出して鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら用土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 シュウメイギクは生育旺盛なため、根詰まりを起こすことがあります。1年に1度は植え替えましょう。植え替えの適期は3〜4月。植え替えの前に、水やりを控えて鉢内の土を乾燥させておきましょう。鉢から株を取り出し、根鉢を少しずつ崩していきます。不要な根を切り取り、1/3くらいまでを目安に根鉢を小さくしましょう。これ以上大きくしたくない場合は同じ鉢に、もう少し大きくしたい場合は2回りくらい大きな鉢に植え替えます。 水やり Osetrik/Shutterstock.com 【庭植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根づいた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、真夏に晴天が続いて乾燥しすぎる場合は水やりをして補いましょう。真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、直射日光が当たらない半日陰の場所で管理し、朝夕2回の水やりを欠かさないようにします。真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝夕の涼しい時間帯に行うことが大切です。 追肥 Vitalii Petrushenko/Shutterstock.com 【庭植え】 毎年3月頃に緩効性化成肥料を株周りに施して、その後の生育を促します。 【鉢植え】 3〜5月と10〜11月に、月に1回を目安に緩効性化成肥料を施し、株の勢いを保ちます。10日に1度を目安に、液体肥料を水やり代わりに与えてもかまいません。 やや苦手とする真夏に肥料を与えると根が傷むので、この時期は肥料を与えないことがポイントです。 病害虫 Marcel Jancovic/Shutterstock.com うどんこ病が発生しやすいので、茎葉が茂りすぎて込み合っているようなら、茎を数本、根元から切り取って風通しよく管理しましょう。大株に成長したら、株分けをして小さくし、風通しをよくします。また、地際に白絹病が発生する場合も。適応する殺菌剤を散布して対処しましょう。 害虫は、アブラムシが新芽やつぼみに発生します。植え付け時に適応する粒剤を土壌にまいておくと発生を防ぐことが可能です。また、真夏に乾燥が続くとハダニが発生することがあります。水に弱いので、涼しい時間帯に葉裏などに勢いよく水をかけて対処しましょう。 増やし方 Cautivante.co/Shutterstock.com シュウメイギクは、株分けして増やすことができます。大株に育ったら、株を掘り上げて土を落とし、2〜3芽つけて根を切り分ければ、その分株の数も増えるというわけです。株分けは3〜4月か、9〜10月。大株に育つと、存在感が大きくなりすぎて持て余してしまうこともあります。株を小分けにすると株が若返り、再び勢いよく生育するメリットもあります。 また、シュウメイギクは地下茎で増えていく性質を持っており、子苗を採取して増やすことも可能です。適期は3〜4月か、9〜10月。新芽に根をつけて採取し、黒ポットに植え替えて育苗。株が大きくなったら、植えたい場所に定植します。地下茎で増やすメリットは、採取した株のクローンになることです。 シュウメイギクを育てて秋を楽しもう High Mountain/Shutterstock.com ここまで、シュウメイギクの特性から育て方まで、詳しく解説してきました。シュウメイギクについて、親近感を増していただけたでしょうか? その名の通り、秋に見頃を迎える美しい花が魅力ですが、清楚な見た目とは裏腹に生命力旺盛で、初心者でも育てやすい植物です。ぜひ庭やベランダなどで咲かせて、秋の風情を感じてみてください。
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宿根草・多年草

秋の訪れを感じられる花! リンドウの特徴・花言葉・育て方
リンドウとは Flower_Garden/Shutterstock.com リンドウは、リンドウ科リンドウ属の多年草で、原産地は世界各地に及び、日本では約18種が確認されています。日本のほぼ全域に自生しており、もともとは野生の花で群生することなく、単独で自生する特性があります。寒さには強いものの、暑いのは苦手です。草丈は15〜40cmがポピュラーですが、中には1mにも達する高性種もあります。古来より人々の身近にあった植物で、薬草としても親しまれてきました。 リンドウは3月頃から新芽を出し、茎葉を順調に伸ばして夏を乗り越えた後、9〜11月に開花。常緑性以外は、冬に地上部を枯らし、休眠して越年します。一度植え付ければしっかり根付いて、毎年秋に花を咲かせる息の長い植物です。 リンドウの花名の由来 venars.original/Shutterstock.com リンドウは、世界各地で古くから薬草として利用されており、古代エジプト時代にもその記録が残っています。主に根が生薬にされ、その味が「竜の肝のように苦い」と評されたことから、中国では「竜胆」と名づけられました。それが日本に伝わり「リュウタン」と呼ばれていましたが、いつの間にかなまって「リンドウ」となったようです。 学名は「Gentiana」で、紀元前2世紀頃のイリリア国王、ゲンティウスに由来。彼はリンドウの薬効と利用価値を発見した人物といわれています。 別名の「疫病草(エヤミグサ)」は、根が生薬となり病気を治すとされていたことから名づけられました。 リンドウの花の特徴 Scisetti Alfio/Shutterstock.com リンドウの花色は、青、水色、紫、白、ピンクなど。中には白い花弁に紫がストライプ状に乗る複色もあります。直径2cmほどのベル形の花で、1輪に5〜6枚の花びらがつきます。花穂を立ち上げ、この小さな花が連なって咲くのが特徴です。 リンドウの花は、光に反応して開花し、曇りの日や夜には花弁を閉じてしまう性質があります。開花時期は、日当たりのよい場所で管理することがポイントです。 また、終わった花がらは1輪ずつ摘み取ると、株がタネを残そうとして次々と花を咲かせます。 リンドウの花言葉 venars.original/Shutterstock.com リンドウの花言葉は、「勝利」「正義感」「あなたの悲しみに寄り添う」「寂しい愛情」など。「勝利」「正義感」は、昔から薬草として利用され「病気に打ち勝つ」というイメージがあることから。「あなたの悲しみに寄り添う」「寂しい愛情」は、群生せずに単独で自生する特性からつけられたようです。また、紫のリンドウには「満ちた自信」、白のリンドウには「貞操」という花言葉が与えられています。 また、海外では「悲しんでいるあなたを愛する」「固有の価値」「愛らしい」などの花言葉があります。 リンドウの見頃 Svetlana0187/Shutterstock.com リンドウの開花期は、9〜11月で、最盛期は9月中・下旬頃。秋の訪れを感じさせてくれる花ですが、一部には3〜5月の春に咲く種類や、7〜9月の夏に咲く種類もあります。 リンドウの育て方 これまで、リンドウの特性やマメ知識などについて触れてきました。ここからは、ガーデニングの実践編として、リンドウの育て方についてご紹介。土づくりや植え付け、日頃の管理、病害虫対策、増やし方などについて、詳しく解説していきます。 栽培環境 Milosz Maslanka/Shutterstock.com 基本的には、日なたが栽培適地です。特に春の芽出しの時期と開花期は、十分に日の当たる場所で育て、株を充実させましょう。ただし、リンドウは真夏の暑さと乾燥に弱く、葉焼けしやすくなるので、一手間のケアが必要です。特に高山性の常緑性リンドウは涼しい気候を好み、暑さに弱いので注意を。鉢植えの場合は、涼しい半日陰に移動して管理します。庭植えの場合は、梅雨明け頃に午前中のみ光が差す東側や落葉樹の足元などの半日陰に移植するか、鉢植えにして風通しのよい半日陰の場所に移動し、夏越ししましょう。涼しくなったら、再び日当たりのよい場所に植え戻します。 暑さには弱いものの、寒さには強いほうで、強い凍結や寒風を避ければ屋外でも越冬できます。 土づくり funnyangel/Shutterstock.com 【庭植え】 水はけ、水もちのよい土壌を好みます。植え場所に、直径、深さともに30cm程度の穴を掘りましょう。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきます。 【鉢植え】 赤玉土(小粒)6、鹿沼土4に腐葉土少々の割合でブレンドした、水はけと水もちのよい土を利用するとよいでしょう。あらかじめ草花の栽培用に配合された培養土を利用してもOK。初心者なら市販の培養土を使うほうが手軽です。 植え付け OlegDoroshin/Shutterstock.com リンドウは種まきからでもスタートできますが、発芽までに時間がかかり、花が咲くまで1〜2年かかるため、花苗店で苗を購入するのがおすすめです。 植え付けの適期は、新芽が動き始める前の3〜4月。9〜10月に花苗店などに出回る開花株を買い求めた場合は、植えたい場所へ早めに定植します。 【庭植え】 土づくりをしておいた場所に、入手した苗の根鉢より1〜2回り大きな穴を掘って、植え付けましょう。最後にたっぷりと水やりをしておきます。 庭植えでは3〜5年はそのまま育ててかまいませんが、旺盛に生育して株が込み合っているようなら3月か9月に掘り上げて株分けし、植え直すとよいでしょう。 【鉢植え】 鉢の大きさは、6〜7号鉢に1株を目安にするとよいでしょう。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。リンドウの苗をポットから取り出して鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら用土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 リンドウは生育旺盛なため、根詰まりを起こすことがあります。1〜2年に1度は植え替えましょう。植え替えの適期は3〜4月。植え替えの前に、水やりを控えて鉢内の土を乾燥させておきましょう。鉢から株を取り出し、根鉢を少しずつ崩していきます。不要な根を切り取り、1/3くらいまでを目安に根鉢を小さくしましょう。これ以上大きくしたくない場合は同じ鉢に、もう少し大きくしたい場合は2回りくらい大きな鉢に植え替えます。 水やり Ivanko80/Shutterstock.com リンドウは、ひどく乾燥すると葉が傷んでしまいます。春から秋の終わりにかけての成長期は、好んで水を吸い上げるため、水切れに注意することがポイント。ただし、毎日与えればよいというものでもなく、多湿になると根腐れすることがあるので注意しましょう。土の乾燥状態を見て水やりし、適湿を保ちます。 【庭植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根づいた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、真夏に晴天が続いて乾燥しすぎる場合は水やりをして補いましょう。真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、直射日光が当たらない半日陰の場所で管理し、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝夕の涼しい時間帯に行うことが大切です。 冬に休眠したら、水やりは控えめにしてOK。4〜5日に1度を目安に、表土が乾いたら与える程度でよいでしょう。 追肥 Pawel Beres/Shutterstock.com 追肥の適期は生育期の4月下旬〜6月、9月下旬〜11月上旬です。やや苦手とする真夏に肥料を与えると根が傷むので、この時期は肥料を与えないことがポイントです。 【庭植え】 3月と9月下旬に1度ずつ緩効性化成肥料を株周りに施して、その後の生育を促します。株の状態を見て勢いがないようであれば、液体肥料を水やり代わりに与えて、様子を見ましょう。 【鉢植え】 月に1回を目安に緩効性化成肥料を施し、株の勢いを保ちます。10日に1度を目安に、液体肥料を水やり代わりに与えてもかまいません。 病害虫 Aleksandr Rybalko/Shutterstock.com 多湿の状態が続くと、病気が発生しやすくなるので、水の管理に注意します。葉にイボのような斑点が出ていたら、さび病の疑いあり。発生していたら、周りに病気を広げないように、ただちに抜き取って処分しましょう。 リンドウにつきやすい虫は、アブラムシ、ヨトウムシ、ネコブセンチュウなど。アブラムシは茎や葉について吸汁し、ヨトウムシは夜に活動して茎や葉を食害する害虫です。アブラムシやヨトウムシは、植え付け時に適応の粒剤を土壌にまいておくと発生を防ぐことが可能です。ネコブセンチュウは土壌に生息し、植物の根につく害虫です。植え替え時、掘り上げた株の根に小さなコブができていたら、ネコブセンチュウが寄生している疑いがあります。薬剤の対処は難しいので、コブのついた根を切り取って植え直すとよいでしょう。 増やし方 Montana Isabella/Shutterstock.com リンドウは、株分けして増やすことができます。大株に育ったら、株を掘り上げて土を落とし、2〜3芽つけて根を切り分ければ、その分株の数も増えるというわけです。株分けの適期は3〜4月。大株に育つと、存在感が大きくなりすぎて持て余してしまうことも。株を小分けにすることで、株が若返って再び勢いよく生育するメリットもあります。 また、挿し芽でも増やせます。適期は5月上旬〜6月上旬。春に伸びた若くて勢いのある新しい茎を選んで切り取ります。市販の園芸用の培養土を育苗用トレイなどに入れて、採取した茎を挿しておきます。直射日光の当たらない明るい場所で、水切れしないように管理を。発根したら黒ポットなどに植え替えて育成します。大きく育ったら、植えたい場所に定植しましょう。挿し芽で増やすメリットは、採取した株のクローンになることです。 リンドウは、種まきでも増やせます。ただし、発芽まで1カ月、開花まで1〜2年かかることを知っておいてください。秋の開花後にできる莢が黄色く変色したら、中に入っている粉のように小さなタネを採取。密閉容器に入れて保存しておきましょう。翌年の3月下旬〜4月中旬に、種まき用のトレイに園芸用培養土を入れてタネを播き、霧吹きで水やりします。発芽後、込んでいる場所があれば間引きましょう。本葉が2〜4枚ついたら、鉢上げのタイミングです。直径6cmの黒ポットに園芸用培養土を入れ、苗を植え付けます。表土には緩効性肥料を置き肥し、最後にたっぷり水やりを。その後は、1〜2週間に1度を目安に液肥を施して育苗します。 リンドウを育てて秋の訪れを楽しもう! lorenza62/Shutterstock.com これまで、リンドウの特性や豆知識、育て方まで、さまざまな角度からご紹介してきました。ガーデニングの花材として、深いブルーの花は種類が少ないもの。特にリンドウの青花は、秋の庭にインパクトを与えるのに重宝します。ぜひ美しい花を咲かせるリンドウを育てて、秋のガーデニングを楽しんでみてはいかがでしょう。
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おすすめ植物(その他)

夏植え球根を植えて秋の庭を華やかに! おすすめ品種6選
球根植物とは Nadezda Verbenko/Shutterstock.com 球根植物は、宿根草に分類される草花で、根や茎が肥大して水分や養分を蓄える器官をもっているのが特徴です。花を咲かせた後に葉を茂らせて光合成を行い、球根を太らせて養分を蓄えます。その後は地上部を枯らして休眠期に入ります。球根を掘り上げて貯蔵するか、植えたままにしてよいかは、育てる球根によって異なりますが、一年草のように半年ほどで枯死することはなく、上手に管理すれば毎年開花を楽しめる、息の長い植物です。一般に「球根」と呼ばれるのは養分を蓄える器官で、鱗茎、球茎、塊茎、根茎、塊根の5つに分類されています。また、種類によって植え付けに適した時期が異なり、主に春植え、夏植え、秋植えがあります。最もポピュラーなのは秋植え春咲きのもので、クロッカスやアネモネ、チューリップなどがあります。 夏植え球根とは ZanozaRu/Shutterstock.com 夏に植え付けると、秋に咲くのが夏植え球根です。開花が終わると葉を茂らせて光合成を行い、地下に養分を蓄えます。その後、春から夏にかけて地上部を枯らして休眠するライフサイクルです。9〜10月に開花するものが多く、種類によっては冬まで咲くものもあります。比較的植え付けから開花までが短いのが特徴です。休眠中の球根を植えたままにしてよいのか、掘り上げて貯蔵する必要があるのかは種類や栽培地域によって異なるので、ラベルに記載された説明書きなどで確認して、適切に越年させるとよいでしょう。 夏植え球根の栽培上のポイント 夏に植え付けるタイプの球根植物の栽培のポイントについて、解説します。 栽培環境 funnyangel/Shutterstock.com ほとんどの球根植物は、日当たり・風通しのよい場所を好みます。明るめの半日陰の場所でも栽培は可能ですが、日なたに比べて茎や葉がひょろひょろと徒長気味に伸び、花数は少なくなるようです。 植える場所には堆肥や腐葉土などの有機質資材を混ぜ込み、水はけと水もちのバランスが取れた、ふかふかとした土を作るとよく育ちます。 植えっぱなしにして越年するものもあれば、寒さに弱いものもあるので、入手した品種のラベルに書かれている性質を確認しておくとよいでしょう。寒さ対策としては、腐葉土や落ち葉などをかぶせる「マルチング」をしておくのもおすすめです。 植え付け Richard Griffin/Shutterstock.com 夏植え球根の種類にもよりますが、植え付けの適期は6月中旬〜9月中旬です。花苗店などに出回る開花株を買い求めた場合は、早めに定植します。 球根植物は、1株のみ咲かせるより、同じ品種で球根を5〜10球まとめ植えし、一斉に咲かせると華やかに演出できます。 【地植え】 腐葉土や堆肥などの有機質資材をすき込んで土づくりをしておいた場所に、それぞれの球根に適した大きさの穴を掘り、植え付けます。たくさん植える場合は、適した間隔を開けましょう。最後にたっぷりと水やりをしておきます。 【鉢植え】 土は、草花の栽培用にブレンドされた市販の培養土を利用すると便利です。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を入れます。球根を植え付ける深さや間隔は、ラベルの説明に従ってください。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。最後にたっぷりと水やりをしておきます。 開花株を入手した場合は、ポットよりも1〜2回り大きな鉢を用意します。軽石を1〜2段分入れてから培養土を入れ、入手した株をポットから出して根鉢をくずさずに植え付けましょう。 日常の管理 Ivanko80/Shutterstock.com ●水やり 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えましょう。真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がって株が弱るので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。また、真冬は、気温が低くなる夕方に水やりすると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に行いましょう。 【地植え】 地植えの場合は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、真夏に過度の乾燥が続く場合は水やりをして補いましょう。 【鉢植え】 鉢栽培では土が乾きやすいので、日頃から水やりを忘れずに管理します。とはいっても、毎日水を与えればいいというものでもありません。なぜなら、気温や湿度など天候の状況によって、土の乾き具合が異なるからです。動物が毎日食事を必要とするのとは異なり、植物は毎日水を与えて土がジメジメと過湿の状態になると、根腐れして枯れてしまうこともあるので注意。土の状態を見てから水やりするのがポイントで、基本は、土の表面が白っぽく乾いたら、鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと与えます。また、茎葉がだらんと下がって勢いがなくなっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 一方で、真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕の水やりを欠かさないようにします。 ●肥料 【地植え・鉢植え共に】 球根植物は、肥大した根に養分を蓄えているため、植え付け時に元肥を施してあれば、開花までは特に追肥は不要です。開花した後は株が消耗している状態なので、地上部が枯れて休眠するまでは月に1度を目安に緩効性肥料を施し、球根を太らせましょう。根の発育を促すリン酸やカリ分が多めに配合された肥料を選ぶとよいでしょう。 ●花がら摘み 花が終わったら、花茎の先端にある花房の下で切り取ります。花茎は光合成をして球根を充実させるのに一役買ってくれるので、残しておきましょう。 花がらをいつまでも残しておくと、腐って病気を招いたり、種子を作ろうとして養分がそちらに集中し、株がエネルギーを消耗して球根が太れない結果になってしまいます(中にはヒガンバナのように種子をつけない種類もあります)。早めに切り取って株まわりを清潔に保ちましょう。 球根の掘り上げ OlegDoroshin/Shutterstock.com 球根は、植え付けてから数年経つと大きく太って充実します。植えっぱなしで込み合ってきたと感じたら、地上部の葉が枯れた後に、掘り上げてみましょう。大きくなった球根は自然にいくつかに分球できるので、それぞれ球根をはずし、離して植え直すと増やすことができます。 夏植え球根は、すぐに植え直して越年できるものと、掘り上げて次の植え付けまでネットなどに入れて風通しのよい場所で保存したほうがよいものがあります。種類によって掘り上げ後の対処の仕方が異なるので、入手した球根のラベルに書かれた説明に従うとよいでしょう。 夏植え球根の楽しみ方 夏植え球根は、花数が少ないものが多いので、球根を5〜10個ほどまとめ植えしたほうが迫力が出ます。また、夏植え球根は、葉よりも先に花茎を伸ばして開花するタイプが多く、株元には葉がないために寂しく見えがちに。そのため、草丈の低い秋咲きの植物やカラーリーフを手前に植えておくのがおすすめです。 おすすめの夏植え球根6選 夏に植え付けるタイプの球根植物はたくさんありますが、その中からビギナーでも失敗が少なく、育てやすいものをピックアップしました。ぜひ栽培にチャレンジしてください。 リコリス Picmin/Shutterstock.com リコリスは、ヒガンバナ科ヒガンバナ属(リコリス属)の球根植物。原産地は日本や中国、ミャンマーなど東アジアの地域で、10〜20種が確認されています。秋の彼岸頃に咲くヒガンバナや、山野などで見かけるキツネノカミソリ、ナツズイセンなどもリコリスの仲間です。日本でも自生している種類があるということは、ビギナーでも比較的育てやすい草花だといえます。 リコリスは葉よりも先に花茎を伸ばし、頂部に花を咲かせます。数輪の花弁が外側に向かって放射状に並ぶ、エレガントな咲き姿が大変華やか。細長い花弁が外にクルンと反り返り、長く伸びるしべとの対比もあって、秋の庭の主役となる存在感があります。植え付け適期は7〜8月で、開花期は9月中旬です。花色は赤、オレンジ、黄、白、ピンク、紫、青、複色があり、バラエティー豊か。花弁にキラキラとラメが入るような光沢感のある品種もあります。 リコリスの草丈は20〜50cmで、花壇の中段などに向いています。花茎を伸ばした先端に花を咲かせるときには、まだ葉が出ていないので株元がぽっかりと空いてしまいます。その空間を埋めるように、草丈の低い草花やカラーリーフプランツを組み合わせるとよいでしょう。 コルチカム Mariola Anna S/Shutterstock.com コルチカムは、イヌサフラン科イヌサフラン属(コルチカム属)の球根植物。原産地は欧州、北アフリカ、中東、中央アジアで60種ほどが分布しており、暑さにも寒さにも強い性質です。植え付け適期は8〜9月で、開花期は9月中旬〜10月。花色はピンク、紫、白、黄など。草丈は5〜30cmで、葉よりも先に花茎を伸ばし、頂部に花を咲かせます。早春から葉を伸ばすので追肥をしておくとよいでしょう。地上部が枯れた6月頃に掘り上げて、植え付け適期まで風通しのよい場所で貯蔵します。 コルチカムは土に植え付けずに、窓辺などに置いておくと茎葉を伸ばして開花するほど強健なので、開花までインテリアて楽しむのもいいですね。ただし、コルチカムの球根はアルカロイドの一種コルヒチンを含み、毒性があるので、幼児やペットなどが誤って口に入れることのないように管理してください。 ネリネ marineke thissen/Shutterstock.com ヒガンバナ科ヒメヒガンバナ属(ネリネ属)の球根植物。原産地は南アフリカで、暑さには強く寒さには弱い性質です。植え付け適期は4〜9月、開花期は10月中旬〜12月中旬で、花色は赤、ピンク、オレンジ、紫、白、複色など。花弁に光が当たるとキラキラと光るラメのような質感から、ダイヤモンドリリーの別名もあります。草丈は30〜40cmほど。2〜3年は植えっぱなしにしてもいいのですが、一般に流通しているネリネは耐寒性の弱いサルニエンシスをもとに品種改良されたものが多いため、鉢栽培にして越年させるほうが無難です。 サフラン ZhakYaroslav/Shutterstock.com アヤメ科サフラン属(クロッカス属)の球根植物。もともとは染料や香料、薬用などに利用されてきました。原産地は地中海沿岸で、寒さに強く、暑さにはやや弱い性質をもっています。植え付け適期は8〜9月、開花期は10月中旬〜12月上旬で、クロッカスに似た花を咲かせます。花色は紫で、芳香があるのが特徴です。草丈は10〜15cmとやや低いので、花壇の前面などに向いています。5月頃から地上部を枯らして休眠期に入るので、梅雨前までには掘り上げて風通しのよい涼しい場所で管理しましょう。鉢栽培の場合は、夏にあまり雨の当たらない涼しい場所へ移動できれば、数年は植えたままにしてもかまいません。 ステルンベルギア flaviano fabrizi/Shutterstock.com ヒガンバナ科キバナタマスダレ属(ステルンベルギア属)の球根植物。原産地はヨーロッパ南東部〜アジア南西部で、5〜8種が確認されており、寒さに強い性質です。植え付け適期は8〜9月、開花期は主に9月下旬〜10月中旬。花色は黄色で、クロッカスに似た花姿をしています。草丈は10〜25cm。水はけが悪い土壌では夏に球根が腐りやすいので、6月頃に葉色が黄変して地上部が枯れたら掘り上げ、植え付けまで風通しのよい涼しい場所で保管しておきましょう。 オキザリス ASakoulis/Shutterstock.com カタバミ科のカタバミ属(オキザリス属)の球根植物。原産地は主に南アフリカ、中南米で800〜850種が確認されており、世界中に分布しています。日本で流通しているのは20種ほどで、秋咲きタイプのほか、春咲きタイプ、四季咲きタイプもあります。秋咲きタイプの植え付け適期は8〜10月で、開花期は10〜12月。花色は紫、ピンク、白、黄、オレンジ、複色などがあります。草丈は5〜30cm。光に反応して花を開き、暗くなると閉じる性質があるので、一日を通して日当たりのよい場所で栽培しましょう。 夏植え球根で外空間を彩り豊かに John R Martin/Shutterstock.com 夏植え球根は、植え付け後、比較的短い期間のうちに花が咲き始めるため、ほとんど放任してもよく、ビギナーにおすすめの草花です。花のフォルムが美しく、花色もカラフルなものが多いので、庭や空き地、ベランダを華やかに彩るのに一役買ってくれます。ぜひ夏咲き球根の栽培にチャレンジしてはいかがでしょうか。
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一・二年草

源氏物語にも登場する「夕顔」 花の特徴から育て方までご紹介!
夕顔の基本情報 Carl Ning/Shutterstock.com 夕顔はウリ科ユウガオ属に分類されるつる性の一年生植物(一年草)です。原産地は北アフリカで、日本には平安時代以前に中国から渡ってきました。そのため枕草子や源氏物語などにもその名前があり、当時すでに栽培も行われていたと考えられています。また浮世絵や俳句の世界でも親しまれ、花は夏、果実は秋の季語となっています。夕顔は大きく2種類あり、細長い実を付けるナガユウガオと、丸い実を付けるマルユウガオに分けられます。 夕顔の名前の由来 kk Zumbul/Shutterstock.com 夕顔はその日の夕方に開花し、翌日の朝には萎んでしまうことから、朝顔や昼顔、夜顔に対して名付けられました。園芸店では、夜顔が夕顔という名前で販売されていることもありますが、この2つは別種です。見た目や名前が似ていることから、夕顔も朝顔、昼顔、夜顔と同じヒルガオ科の植物と思われがちですが、夕顔は学名をLagenaria sicerariaといい、なんとヒョウタンと同一種。ヒルガオ科ではなく、ウリ科の植物です。ちなみにLagenariaという学名の由来は、ラテン語で「瓶」を意味するlagenosからとされています。 夕顔の花言葉 Bapida/Shutterstock.com 夕顔の全般的な花言葉は「はかない恋」。ほかにも「夜の思い出」「魅惑の人」「罪」という言葉もあります。「はかない恋」は夕方から綺麗な花を咲かせても朝には萎んでしまうはかなさに由来、「夜の思い出」は夕方から朝にかけての暗い時間に咲くことに、また「魅惑の人」「罪」という花言葉は源氏物語に登場する夕顔という女性に由来しているとされています。 かんぴょうの原料? sasazawa/Shutterstock.com 夕顔は花を観賞するだけではありません。果実は生で、また乾燥させたものをかんぴょうとして食しているため、私たちの食文化にも関わりがあります。夕顔は秋になると長さ60~90cmほどのヒョウタンのような実を付けます。その実を細長く剥いで加工したものがかんぴょうです。今でもかんぴょうは、日本各地の郷土料理の食材として親しまれ、炒め物や汁物などにも使われています。ちなみにかんぴょう(干瓢)という名前は、古くは夕顔の実を瓢(ふくべ)と呼んでおり、「干した瓢」が「干瓢(かんぴょう)」になったものです。現在干瓢は栃木県と滋賀県が有名な産地で、夕顔の栽培も盛んです。 夕顔の育て方 Swapan Photography/Shutterstock.com 夕顔はつる性のウリ科植物で、放っておくと盛んにつるを伸ばして手入れが大変になってしまいます。ここでは、上手に栽培するコツについて解説します。 栽培環境 Swapan Photography/Shutterstock.com 夕顔は風が通り、日光のよく当たる環境で広めのスペースを確保することが大切です。原産地は温暖な気候なので栽培開始適期は4~5月ですが、発芽適温が25℃以上のため、種まきから行う場合、発芽させるための温度管理が難しいかもしれません。そのため苗を購入するほうが効率よく栽培できておすすめです。しばらくはポットで栽培し、本葉が5枚程度に増えてから地植えや大きな鉢に植えるとよいでしょう。夕顔は1株がかなり大きく育ち、また株間が近すぎると蒸れて弱りやすいため、地植えであれば幅1m、長さ10m程度の畝を作り、株間は80cm程度取るようにしましょう。鉢植えであれば直径、深さともに30cm以上の鉢を用意し、つるが巻き付けるような、あんどん支柱やネットを張っておきましょう。 土づくり funnyangel/Shutterstock.com 夕顔は水はけのよい中性から弱アルカリ性の土を好みます。鉢植え栽培やプランター栽培の場合は、赤玉土(小粒):腐葉土を5:5の割合で混ぜたものがよいでしょう。市販の野菜用培養土も適しています。地植えの場合は、植える2週間前に、深さ30cmほどを耕し、苦土石灰を適量混ぜこんでおくとよいでしょう。用土内にチッ素分が多いと、つるぼけといって葉ばかりが茂り、実付きや果実の肥大が悪くなるので注意しましょう。これはふんだんに栄養があると植物が子孫を残す成長(生殖成長)よりも自分の体を大きくする成長(栄養成長)を優先してしまうためで、カボチャなどつる性の野菜でも起きる現象なので気を付けましょう。 種まき・苗植え GreenThumbShots/Shutterstock.com 種まきから栽培を始める場合は、気温が25℃を超えるくらいの時期に行いましょう。暖地では4月の終わりから5月の半ばが適期です。ポットに種子を播き、適切に管理すると10日ほどで発芽します。本葉が5枚以上になりしっかりとしてきたら、大きな鉢に移植します。地植えの場合は、畝立てしたら、つるの方向が混ざらないよう誘引します。鉢植えでは、あんどんタイプの支柱に巻き付けながら栽培するか、ネットを張り、グリーンカーテンのように上方に誘引するのがよいでしょう。 水やり Jurga Jot/Shutterstock.com 夕顔は水分の多い土地だと弱いつるばかりが伸び、葉が茂るだけでよい株に育ちません。そのため、地植えの場合は水やりの必要はほとんどありません。ただ果実の形成、または肥大時はたくさんの水を必要とするため、その時期は水を切らさないように注意しましょう。また鉢植えの場合も、過度に水やりするとよくありません。土の表面が乾いてから、たっぷりと与えるようにしましょう。 肥料 VeIrina/Shutterstock.com 地植え、鉢植えともに植え付け時は果実が大きくなるように、リン酸が多く配合された野菜用の緩効性肥料を土によく混ぜておきましょう。果実を見て、ピンポン玉くらいの大きさになったら化成肥料を株元に施し、その後の経過で育ち具合が悪ければ15日に1回を目安に同じ肥料を与えるとよいでしょう。 病害虫 Lam Van Linh/Shutterstock.com 夕顔は病害虫の被害を受けにくいとされていますが、アブラムシと炭そ病には注意が必要です。アブラムシ被害は、少しの発生であれば牛乳スプレーや木酢液、または見つけ次第捕殺することで対処できます。大量に発生してしまった場合は、野菜用の殺虫剤をうまく活用しましょう。炭そ病は葉に発生するだけでなく、果実にも発生します。発生後は回復が難しいため、その部分を取り去り感染を広げないようにしましょう。炭そ病の発生原因には、水はけや風通しの悪さがあるので、発生した場合は風通しをよくし、株元に敷き藁やマルチなどをして雨などで泥はねが起きないように対処しましょう。 誘引・剪定 Young Swee Ming/Shutterstock.com 夕顔は、つるを3m以上伸ばして成長します。そのため放っておくと株が暴れ、手入れが大変になってしまいます。管理や収穫を楽にするためには、鉢植えであればあんどん型の支柱を活用し、巻き付けるように誘引することで株をコンパクトに抑えましょう。またネットを活用する場合は植え付け後すぐに準備し、つるをネットに絡ませ、上方に向かって伸びるように誘引します。親づるが5節ほど伸びたところで摘心し、子づるを出させます。その子づるから出てくる孫づるは、こまめに摘心しましょう。子づるに花が咲き、着果した後は、そのまま放任で栽培しましょう。 夕顔の儚い姿を楽しもう Sojibul/Shutterstock.com 夕顔の特徴から栽培までをご紹介しました。夕顔は大きくつるが張り出すので、やや大きなスペースがなければ栽培は難しいですが、白く大きな花の開花の様子は、荘厳さとはかなさを感じることができ、源氏物語に登場する夕顔の面影も垣間見えることでしょう。またヒョウタンのような面白い果実を付け、食べることもできるという、とても育てがいのある植物です。みなさんも夕顔を栽培して楽しんでみてはいかがでしょうか。
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育て方

観葉植物が伸びすぎた! 剪定して増やす簡単な方法
観葉植物の剪定、ビフォー&アフター 育てている観葉植物がとても調子がよく、思いがけないところから新しい芽が伸びて、葉っぱが増えてきた! とても嬉しいけれど、このまま伸びたら部屋に収まらないかも……。そう思ったら、剪定のタイミングです。剪定とは、はさみで枝を切り落として、木の姿を整えるガーデニング作業のひとつで、観葉植物にも時としてこの剪定が必要になるときがあります。 湾曲した幹が気に入って購入したフィカス・ウンベラータ。育てはじめて3年目に、新しい枝が脇から伸び出て葉数が増えました(写真左)。葉の数が増えたのは嬉しいのですが、湾曲した枝が隠れてしまい、バランスが崩れているように感じたので、中央付近に伸び出た枝を短く剪定しました(写真右)。 観葉植物のすっきりさせたい場所の枝を切る 剪定は、花切りバサミや剪定バサミなど、園芸用を使いましょう。紙を切るようなハサミは刃先が長いので思わぬ怪我をすることがありますよ。観葉植物の種類によって切った後に右写真のような白い液が出てきます。そのまま何もしなくても自然に乾くのでむやみに触らないように。植物の種類によってはかぶれることがあります。 なお、切り口から水分や養分が流出するのを防いだり、雑菌などの侵入を防ぐために癒合剤(ゆごうざい)を塗布するのも方法ですが、フィカスのような丈夫な観葉植物には、特に必要はありません。 観葉植物剪定後の枝は捨てなくてもOK 切り取った枝は水に入れておくと、根が自然と出てくることが多いので、水をはった器や花瓶に切った枝を挿しておきましょう。下方にある邪魔な葉は取ってしまっても大丈夫。でも、できるだけ葉を残しておく方が根が発生します。 水に入れて一週間で発根 切った枝の下方2節くらいを水につけて、数日ごとに新しい水に変えて一週間で、丸い窓にあるように白い根っこが出てきました。用土への植えつけにはまだ根の数や長さが足りないので、切って1カ月このまま様子を観察します。 発根させるもうひとつの方法 発根させるやり方には、もうひとつあります。それは、枝を切る前に幹の途中に発根させる「取り木(とりき)」方法で、根が生えた後にその上部を切り取って苗にするものです。用意するのは、水を含ませた水苔、小ぶりなビニールポット(切れ込みをいれておく)かビニール袋(黒い方が発根によい)、カッター、ホチキス、ゴム手袋です。 取り木する場所の樹皮を剥がす 樹液で手がかぶれるのを防ぐためのゴム手袋を装着したら、切り取りたい枝にカッターで3〜4㎝間をあけて上下2カ所をぐるりと枝を一周するように切れ込みを入れます。その上下の切れ込みの間に1本縦に切れ込みを入れたら、樹皮を1枚はぎとります。 樹皮を剥がした部分に水苔を巻く 樹皮を剥がした部分が乾かないうちに、水苔をひとにぎり当てます。次に黒ポットかビニールで水苔を包むようにかぶせ、ホチキスや紐で上下をとめて作業は完了です。 終わったら、いつ作業をスタートしたかメモを書いておくとよいでしょう。中の水苔が乾かないように時々霧吹きなどで湿らせてください。乾くと発根がストップしてしまいますよ。 1カ月が経過。さて、発根しているでしょうか? 黒ポットをゆっくり外してみたら、根が回っていました! 取り木に成功したので、切り離しましょう。 切る場所は、根が発生している位置のすぐ下です。根が傷まないように気をつけながら切り取ります。このまま土に植えて、次の植え替えの頃に水苔を外します。 お家で楽しめる植物の実験。観葉植物の剪定をお子さんと一緒にチャレンジ! 右が水に漬けて発根した枝、左が取り木で発根させた枝です。ここまで根が出ればあとは土に植えてOKです。 1カ月前に枝をバッサリ切って白い樹液がでていた切り口は、すっかり乾いて、脇から新芽が出始めています。新しい枝ぶりになるのが楽しみですね。 2本の枝を切って、2つの鉢植えが完成! 観葉植物の成長力を生かして剪定枝を発根させることで新しい株ができました。この方法におすすめの時期は、植物が成長する春から秋(できれば真夏は避けましょう)。冬の間に、株の形をどう整えたいか、どの枝を切るかよーく考えて、道具などをあらかじめ準備し、ぜひチャレンジしてみてください。増えた株は、予備の観葉植物として育てたり、お友達にプレゼントするのもよいですよ。
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園芸用品

【プロの推し】庭仕事がグイグイはかどる希少金属繊維のスゴい手袋
手袋はガーデニングの必需品 植物を上手に育てるガーデニング名人のことを「グリーンサム(緑の指)」と呼びますが、その手に欠かせないのがガーデニング手袋。植物は素手で触れると葉っぱの縁がギザギザになっているもの(「鋸歯(きょし)」といいます)が多く、知らぬ間に手が切れていたり、草陰に隠れている害虫にうっかり触ってしまったりすることがよくあります。また、剪定バサミやノコギリ、スコップといった刃物を使うシーンも多く、ケガから手を守るために手袋は必須です。 ガーデン手袋の種類 一口にガーデン手袋といっても、ホームセンターなどの園芸コーナーにはさまざまな種類の手袋が並んでいます。主な種類とその特徴をご紹介します。 ■布製/最も安価でカラフルな柄も多い。ただし、長時間土をいじっていると土の湿り気で指先が濡れ、繊維の間から土が入って汚れることもあるので、本格的なガーデニング作業には向かない。洗濯可。 ■ゴム製/濡れたり土が入るのを防ぐ。指先にフィットするものも多く作業性はよい。ただし、全体がゴム製のものは通気性が悪く、長時間装着していると汗で蒸れ、手荒れの原因に。通気性を考慮して手の甲部分を布にした、「背抜き加工」と呼ばれるものもあるが、刃物から手を守る機能性には欠ける。洗濯可。 ■革製/素材に厚みがあるものは手指の保護性は高く、ケガを防ぐことはできるが指先の動作性はあまりよくない。ヒモを結ぶなど細かな作業には向かない。比較的高価で、高いものでは2〜3万円。洗濯不可。 このように、用途によって適した手袋は異なりますが、園芸のプロはどんなものを使っているのでしょうか。日頃からさまざまなシーンで手袋を使うガーデンクラフト作家の原嶋早苗さんに伺ってみました。 プロの推し手袋「タングステン耐切創手袋(ストロングンテ)」 原嶋さんは造園の仕事の一方で、「モルタルデコ」という独自の技術を開発し、ガーデンクラフト作家としても活躍中。自身が丹精する「Sanae Garden」にはガーデンクラフト工房があり、ここで全国から集まる生徒さんにその技術を教えています。 「庭の手入れはもちろん、工房でガラスを切ったり、ワイヤーを曲げたりするので、手袋は必需品です。いろんなタイプのものを持っていますが、最近注目しているのがタングステン耐切創(たいせっそう)手袋『ストロングンテ』です。タングステン線という金属繊維を編み込んでいるというのですが、見た目もつけた感覚もしなやかでフィット感があります。なのに、切れにくいという優れものです」 高い耐切創性と柔軟性を両立した手袋 耐切創手袋とは、金属やガラスなど鋭利なものによって手指が切れるのを防ぐ機能を持った手袋のこと。欧州の安全規格で耐切創レベルがA〜Fまで規格化されており、綿の軍手はBで、Fに近づくほど耐切創性に優れています。「ストロングンテ」デイリーユースの耐切創レベルはD(プロユースはEやFもあります)。この高い耐切創性は、タングステン線という素材に理由があります。タングステン線とは、Panasonicが白熱電球のフィラメント技術を応用し、タングステンという一般的なステンレスの約2倍の強度※をもつ希少金属を、髪の毛の1/4という細さに加工した金属繊維です。これを15ゲージ(*プロユースは13ゲージ)で編み込んだのがタングステン耐切創手袋(ストロングンテ)。およそ金属とは思えない柔軟性も特徴です。 ※SUS304との引張強度の比較 【推しポイント1】刃物による切り傷を防ぐ高い耐切創性 「ガーデニングの道具ってほとんどが刃物なんですが、いい道具ほど切れるんですよね。だから手袋は必須。でも、一般的なガーデニング手袋は、手の甲のほうが背抜きといってゴムの加工がなくて布のことが多いんです。これだと、手が滑って勢いで手袋ごと切れることもあり、危ないなんてこともよくあります。でも『ストロングンテ』はタングステン繊維で手の甲のほうもしっかりガードしてくれるので、刃物を使い慣れていない女性でも安心して作業ができます」(原嶋さん) 「宿根草の株分けで根切りナイフを使うときも、株元を押さえておく必要があるから刃物と手がすごく近いんですが、この手袋をはめていれば切れにくいので作業しやすいです」(原嶋さん) イネ科の雑草は鋸歯があり手が切れやすいので、草取りの際も手袋が必須。 「庭で摘んだ花を飾るのも庭づくりの楽しみの一つです。ブルーベリーやアジサイなどの枝物を室内に飾ることもよくあるのですが、水をよく吸い上げるように枝物は先端をナイフで斜めに削いで水揚げをします。このときも、やはり指が刃物の近くにあるので、以前は恐る恐るやっていましたが、「ストロングンテ」をはめていればスパッと思い切りよく切れますし、枝の小さな引っ掛かりなどのケガからも手を守ってくれます」(原嶋さん) ブルーベリーの枝をリビングの花瓶に。 【推しポイント2】滑りにくく柔らかい発泡ゴムコートで力のいる作業もしやすい 次々に赤く実るミニトマトの房を収穫。 道具を使って作業するときは、切るのにも掘るのにもぐっと手に力を入れる必要がありますが、そんな時にも「ストロングンテ」が役に立つと原嶋さんは話します。「剪定バサミなどは男性用にできていることが多いので、大きくて扱いづらいんです。なので、金属製の剪定バサミを素手で持つとスルッと滑ってしまうことがあるんですが、『ストロングンテ』のデイリーユース(レギュラーシリーズ)は、手のひら側が柔らかい発泡ゴムでコーティングされているので、グリップが効いて剪定バサミも使いやすいですね」(原嶋さん)。 収穫したトマトでピザを焼き、ガーデンランチ。 【推しポイント3】手にフィットして指先が動かしやすい 茎をヒモで結わえて支柱に留めつける作業も手袋をはめたままラクラク。 手袋をはめていると指先が動かしにくく、ヒモを結んだりといった細かな作業の際に邪魔になることがあります。手袋を外したり、またはめたりといった動作をガーデニング中に繰り返すのは、作業効率が悪くなりイライラするもの。手にしなやかにフィットし指先が動かしやすい「ストロングンテ」は、そんなプチストレスからも解放してくれます。 「特に小さめシリーズは、手が小さい私にジャストフィット。指先だけのゴムコートだからスイスイ動かせ、ガーデンクラフトの細かな作業時に重宝します。ミニチュアハウスの窓やステンドグラスを使ったフレーム作りなどでガラスをよく扱うんですが、ガラスを切るときって、ガラスカッターの刃に体重をのせて一気に引かないときれいに切れないんです。初めての生徒さんはガラスを扱うのに恐る恐るで、なかなか一気にはできないものなんですが、この手袋をはめていれば思い切って切れます。小さなガラスも難なく扱えて、作業がスムーズです」(原嶋さん) ガラスやワイヤーを扱って細かな作業をするときにもストロングンテが活躍。※突き刺しに対する耐性はありません。 【推しポイント4】土が入りにくく手が汚れにくい タングステン耐切創手袋「ストロングンテ」のデイリーユース(レギュラーシリーズと小さめシリーズ)は15ゲージというハイゲージで編まれており、目が細かいうえに指先から手のひらまでがゴムでコーティングされているので、指先に土が入りにくいのも特徴です。さらに、手首部分の幅も広く、しっかりフィットして隙間から土が入るのも防いでくれます。 「爪に土が入ると、なかなかブラシで洗っても取れないんです。それに土って結構、手荒れの原因になるんですよ。手袋をしないで素手で土に触れていると、手の水分が奪われて、思いのほか手が乾燥してしまいます。手先が荒れていたり爪が汚れていたりすると、外で食事をするときとか、お会計のときとか、やっぱり気になるものです。常日頃、土を触る身としては、土が入りにくいっていうのは、ありがたいですね」(原嶋さん) 【推しポイント5】手袋をしたままタッチパネル操作ができる 「ストロングンテ」デイリーユース(レギュラーシリーズ)は、タッチパネル操作が可能。ガーデニング中にスマートフォンに電話がかかってきても、手袋を外そうと慌てる必要はありません。 「きれいだなって思った時にすぐにスマホで写真が撮れるのもいいですよね。葉陰とか花にくる蝶々とか、美しいなと思う自然の事象は、留まっていてはくれませんから」(原嶋さん) 【推しポイント6】繰り返し洗えてタフで経済的 ガーデニング作業中は手にも汗をかきやすいものですが、「ストロングンテ」は水洗いができ、洗濯機の使用も可能です。乾きやすい素材なので、作業が終わったら洗って清潔に保管でき、繰り返し使えるので経済的です。 優秀な園芸ツールで庭仕事をもっと快適に楽しく! 優秀な園芸ツールを使えば作業の効率が上がって、庭仕事も快適で楽しくなり、庭もどんどんきれいになるはず。そんなプラスのスパイラルのスタート地点が「ストロングンテ」。手をケガから守り、指先の操作性もよいストロングンテが、あなたの指もグリーンサムに導きます。 ★本品は耐切創性素材を使用していますが、刃物やガラス、金属のバリなどに対して絶対に切れない、破れないというものではありません。綿やナイロンなどの素材と比較して、切創抵抗値が高く切れにくく、切創事故防止の目的でつくられている商品です。製品の安全上のご注意をお読みの上、ご使用ください。






















