スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
3and gardenの記事
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寄せ植え・花壇

南国ムードを満喫! 夏色の花と秋まで楽しめるコリウスの寄せ植え
夏の寄せ植えで活躍するビビッドカラーの夏花 年々暑さを増す夏。こうなったらもうビビッドな花色の植物をたっぷり使って、南国ムードを楽しんでしまいましょう。ここでご紹介する花たちは可愛いだけでなく、暑さや蒸れに強く、真夏の寄せ植えできれいな姿を保ってくれるものばかりです。 1. ペンタス‘グラフィティ20/20’ 分枝性に優れ、花が密にこんもりと咲く。草丈25〜30cmで寄せ植えや花壇の前方を彩るのに最適。白やルビー色、ピンク、バイカラーなど色幅豊富。 同シリーズの新色「アップルブロッサム」。 2. ランタナ‘ブルーミファイ’ 高温期での花もちが抜群に優れた品種。花色が2色のグラデーションになり秋まで美しく咲き続ける。 同シリーズの新色「ピンク」。 3. ジニア‘ダブルザハラ・ラズベリーリップル’ 耐暑性、耐病性に優れる。高温で色が淡く、低温で濃く出る。 4. ガイラルディア‘アリゾナ・サン’ 花径10cmほどの大きな花が秋までよく開花する。全米審査会受賞品種。ガーデンでもハイパフォーマンス。 5. ビンカ‘タトゥー’ 花心が黒っぽく染まり、インクを垂らしたような印象的な花色。寄せ植えの中で存在感抜群。 日向に強い! 夏から秋までずっと美しくローメンテナンスなコリウス 夏の寄せ植えの名脇役として活躍するのがコリウス。コリウスは本来、半日陰で美しさを発揮するカラーリーフとして重宝されてきました。赤や黒、斑入りなどカラーバリエーションが豊富で、見頃も春から晩秋までと長く、ローメンテナンス。そんな魅力たっぷりのコリウスを日向でも楽しめるようにと品種改良されたのが、プレミアムサンシリーズ(写真左)とバレッティ(写真右)。どちらも葉焼けしにくく日向でも美しさを発揮してくれ、季節によって葉色が変化するのも魅力。株が充実してくると淡い紫の花穂を上げますが、花が咲くと葉が衰えてくるので、晩秋までは花を咲かせず楽しむことをおすすめします。 ‘バレッティ’とは舞台で踊るバレリーナのこと。葉が小さめでフリル状になり、寄せ植えでも使いやすい。 夏色の花とコリウスの寄せ植え ビンカ‘タトゥー’とコリウス‘プレミアムサン・ウォーターメロン’を組み合わせた寄せ植え。どちらも黒みがかった赤色で、エキゾチックな雰囲気が相性抜群です。この2種類だけでもインパクトが強く見応えがありますが、ピンクのブラキカムと赤いジニアを背後に添えて、どこから眺めてもきれいに見えるよう、ふんわりまとめました。 ガイラルディア‘アリゾナ・サン’を主役にした寄せ植え。‘アリゾナ・サン’のように特徴的な花色のものを主役に選ぶときは、ほかの花も主役の色に合わせると、きれいにまとまります。ですから、この寄せ植えでは黄色と赤の2色がテーマ。ライムイエローの葉が美しいリシマキアとジニアをサイドへ、赤色のダブル咲きカリブラコアを中央前方へ配置。コリウスは赤っぽい葉にライム色の縁取りが入る‘バレッティ’を選びました。コリウスを間に入れることで、花が際立ちます。 コリウス‘バレッティ’は葉の造形が細やかで、脇役ながら寄せ植えに優雅な雰囲気を与えてくれる。 赤いペンタス、カリブラコアに銅葉のリーフ類を合わせたバスケットの寄せ植えです。白い小花のユーフォルビア‘ダイアモンドフロスト’で軽やかさをプラス。コリウスには赤系の葉色も多いので、赤い花との寄せ植えに重宝します。 コリウス‘スローワー・チポトレ’を赤い花と合わせて。黒っぽい小さな葉はリシマキア‘ミッドナイトサン’。 鮮やかなピンクのペチュニア‘ホットローズ’を主役にした寄せ植えです。両サイドの株元に赤葉のコリウス‘バレッティ’を、背後はコレオプシスとカラーリーフのハロラギスで高さを出しました。 ランタナとペチュニア、アンゲロニアなどを組み合わせた寄せ植えです。咲き進むと中央からランタナがこんもり茂り、より華やかに。スッと花穂が高く伸びたアンゲロニアは‘エンジェルダンス’という新品種。株の勢いが強く、花穂が折れにくく丈夫です。花色がグラデーションになるランタナに合わせて、コリウスもグラデーションが美しく、茎の色が赤く染まる‘バレッティ・オーロラ’をチョイス。 真夏の寄せ植えの管理 【水やり】 早朝か夕方涼しくなってから水をやりましょう。ホースで与えるときは、出し始めの水の温度が高いことがあるので、必ず手で温度を確かめてから。夏は植物が茂っていることが多いので、しっかり株元に水がかかるように植物を手で押さえながら与えます。 【肥料】 ここでご紹介した植物は、花が秋まで連続して開花するものなので、夏場も定期的な施肥で栄養補給が必要です。液肥や粒状の緩効性化成肥料などを与えましょう。 【切り戻し】 草姿が乱れてきたら切り戻しをして整えると、見頃が長くなります。株元のほうの新しい芽が出ている上でカットします。ここでご紹介したコリウスは分枝力に優れているのでどこで切っても大丈夫。切り戻したら液肥を与えると、分枝が促されて早くこんもり茂り、きれいな姿になります。 ここでご紹介したように、暑い夏にも元気に咲き、秋まで魅力的な姿を見せてくれる花がたくさんあります。涼しい時間帯を選んで、寄せ植えを楽しんでくださいね。
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宿根草・多年草

真夏の花盛りを涼しい部屋で楽しもう!華やかでおしゃれな観葉植物「木立性ベゴニア」
真夏が花盛り!シャンデリアのような花が咲く「木立性ベゴニア」 左は四季咲き性が強く、5月上旬の母の日にも花が咲く‘マザーズ・デイ’。小型ながら花つきがよく丈夫。右は鮮やかなオレンジ色の花の‘ナポリアン・サンセット’。中型種。 外に出るだけでジワリと汗が出るこの夏。屋外でのガーデニングはもはや危険レベル。庭の花たちも休みがちなこの季節は、無理をせず涼しい室内で植物を楽しみませんか。おすすめは、今まさに開花期を迎えているシャンデリア咲きの木立性ベゴニア。観葉植物といえば葉を楽しむもの、という固定観念を一変させる美しい花が咲く観葉植物です。 立体感のある株姿で、角度を変えて眺めてもおしゃれ。 華やかな開花期間が2カ月続く木立性ベゴニア 左/くっきり水玉模様の葉に魅惑的なピンクの花がよく咲く‘流れ星’。中上/サーモンピンクとライムグリーンがグラデーションになる‘アイリーンナス’。中下/鮮やかな桃色の多弁花になる‘ザクセン’。右上/フリル入りの透明感のある白花は‘白雪姫’。右下/黒檀色の葉にオレンジの豪華な花が映える‘エボニー’。 室内で楽しむ観葉植物といえば、サボテンやゴムの木といったワイルドなイメージのものが主流。インダストリアル系のカッコいいインテリアやシンプルな部屋のアクセントとして大活躍しているのをよく見かけますが、これらは一年を通じてあまり大きな変化がないのが共通点です。一方、木立性ベゴニアは、夏にドラマチックな変化を見せます。それがシャンデリア咲きという呼び方に象徴される華麗な花。桜貝のようなピンク色や透明感のある白色、夕陽のようなオレンジ色など、愛らしい花が連なり、華やかに咲く姿は、エレガントなお部屋によく似合います。 しかもこの美しさは、ほんの一時ではありません。1段目の花が咲き終わると花茎が分枝し、次の段の花を咲かせることを繰り返して伸びていき、品種によっては5~6段の豪奢な花房になるものも! 開花期間は平均しておよそ2カ月と、驚くほど長期間にわたり美しい花が楽しめるのです。 観葉植物界のレディー・ガガ⁉︎ 個性派揃いの葉 左/水玉模様の葉の元祖となった原種の‘マクラータ・ワイティイ’。右上/レア品種の‘ミッドナイト・サン’。中下/メタリックな葉模様が美しい‘ルッキング・グラス’。花は咲かず葉を楽しむ品種。右下/ピンクの水玉模様が珍しい‘ピンク・スポット・ルツェルナ’。環境により色が濃く出てルビー色になることも。 花の楽しみがある一方で、葉の個性も観葉植物の中で群を抜くバリエーションを誇るのが木立性ベゴニアの魅力。単純な緑の葉はむしろ少なく、メタリックなシルバーやルビー色の水玉模様、鮮やかなオレンジの葉に緑色の葉脈が浮かび上がるものなどなど…。まるでアーティストの衣装のように強烈な個性を放つ葉は、観葉植物界のレディー・ガガとでも呼びたくなるほど。 木立性ベゴニアの基本情報 左/大型の木立性ベゴニア‘ラナ’。右上/根茎性ベゴニア ボウエレ・ニグラマルガ。右下/球根性ベゴニア‘アメイジングレース’。 木立性ベゴニアは、常緑多年草のベゴニアの1グループで、他に根茎性ベゴニア、球根性ベゴニアなどのグループがあります。ベゴニアは世界の熱帯・亜熱帯地域(オーストラリア以外)に分布し、全体では3,000種類もの原種があります。 例えば、ガーデンプランツの中でも特に園芸品種数が多い植物として知られるバラの原種は150~200種程度。いかにベゴニアの原種が多いかが分かりますが、それらを掛け合わせて生まれる園芸品種に至っては、まさしく星の数ほど。耐陰性があるので室内で観葉植物として楽しめるほか、戸外の日陰や、木漏れ日が当たる程度の風通しのよい場所でも栽培できます。なかでも木立性ベゴニアは病害虫にも強く育てやすいので、初めてベゴニアを育てる人にもおすすめです。 膨大な品種数ですから、葉模様のみならず、株姿や性質も多彩です。直立して伸びるタイプや横に広がるように伸びるタイプ、日光を好むものからさほど光量を必要としないもの、ジメジメとした湿度が大好きなものなど、とても一括りにまとめられないほど。裏を返せば、限られたスペースや日差しが届きにくい一角など、ほかの植物が育てられないような環境であっても、ベゴニアならぴったりのものが見つかる可能性があります。 木立性ベゴニアの置き場所と飾り方のコツ 大型種や中型種を取り合わせて飾ったベゴニア観葉コーナー。 木立性ベゴニアには、草丈が1m以上になる大型種と1m未満の中・小型種、つる性、這性があります。買ってきたばかりの苗は、いずれもたいていプラスチックの鉢に入っているので、花や葉の色、インテリアに合わせて、鉢もコーディネートしてあげましょう。鉢選びや飾り方のコツをご紹介します。 木立性ベゴニアの鉢選び 艶やかな濃緑色の葉の間から、純白の花をシャンデリアのように咲かせる‘ダイアモンド・リリー’。花色に合わせて白色の深鉢をチョイス。花台を使うと花の姿が映える。 つる性・這性以外の品種は、ある程度高さのある深い鉢を選ぶのがポイント。上に向かって伸び、鉢に合わせて大株へと成長していく木立性ベゴニアは、浅い鉢では頭でっかちになってバランスが崩れ、倒れてしまう恐れがあります。あまり大きくしたくない場合は、鉢は大きくせず、素敵な鉢カバーに入れるのも一つの方法です。横に広がる這性の品種は、浅く広い鉢のほうが相性がよいでしょう。 木立性ベゴニアの飾り方のコツ 木立性ベゴニアは耐陰性がありますが、ベゴニアの中では比較的日照を好みます。ただし直射日光には弱いので、レースのカーテン越しの日差しなどに当てましょう。また、玄関ポーチなど日陰ができる場所も適しています。木立性ベゴニアは品種によって花が何段にも枝垂れて咲くので、台などを使って高さを出すと花の美しさが際立ちます。また、葉裏の美しいものや葉が枝垂れるタイプのものも、棚などの高い位置へ置くとその魅力を堪能できます。 つる性タイプの‘オロココ’を飾り棚に。つる性や這性タイプはハンギング鉢で栽培しても枝垂れる葉の美しさが堪能できる。 木立性ベゴニアの基本の育て方 室内ではレースのカーテン越しの光を。美しい葉模様が人気の‘シルバー・ミスト’。 【置き場所】 栽培適温は15〜25℃で、人が快適な空間をベゴニアも好みます。夏は直射日光を避けてレースのカーテン越しの光が当たる場所へ、冬は明るい窓辺でしっかりと日光に当てて育てます。春~秋の成長期は戸外の明るい日陰や、木漏れ日が当たる程度の風通しのよい場所へ。寒さには弱いので、冬は室内に取り込みましょう。 【ベゴニアに適した土】 ベゴニア栽培の用土は、排水性と保水性のある、やや弱酸性の土が適します。初心者の方はベゴニア専用の培養土を使うと簡単です。 【水やり】 水はさほど必要としないので、やりすぎに注意しましょう。鉢の表面が乾いて数日したら、鉢底から流れ出るくらいにたっぷりと水を与えましょう。葉が繊毛に覆われているタイプは霧吹きで葉を潤し、適度に湿度を保ちましょう。 【肥料】 生育期の春~秋に固形肥料を置き肥し、開花中は2週間に1回程度液肥を与えます。35℃を超える盛夏は生育が緩やかになるので液肥をストップし、秋に再開します。冬は肥料を与えません。 【病害虫】 病害虫の心配はほとんどありませんが、高温期はハダニが発生することがあるので、葉の乾燥に注意し、発生してしまったらシャワーで洗い流します。 【植え替え】 生育旺盛なので、1年に1回を目安に、生育期の春から秋に一回り大きな鉢に植え替えます。特に葉が大きい品種は、鉢を大きくすると大株になります。コンパクトに育てたい場合は、鉢から株を抜き出し、根の先端を1/3カットし、元の大きさの鉢に新しい用土で植え付けます。 【剪定】 木立性ベゴニアは生育旺盛で、茂りすぎると根詰まりして勢いがなくなってきます。そんな時は、バッサリ切り戻しても大丈夫。節の上で剪定すると、切った後に節から新芽が出て元気な葉が増え、株がリフレッシュします。これを「切り戻し」といいます。日当たりが極端に悪いと葉と葉の間が間のび(徒長)して、姿が悪くなるので、その場合も同様にします。切った枝は切り花として楽しめます。じつはベゴニアは水揚げがよく、長期間楽しむことができます。花屋さんではまず見かけないベゴニアの切り花は、育てている人だけの特権です。 切り戻した花は花瓶に飾って。花もちよく長く楽しめる。 ファーストベゴニアにおすすめ! 「花郷園」野口さんが選ぶイチオシ品種はコレ 数ある木立性ベゴニアの中でも、ビギナーにおすすめなのが ‘流れ星’。愛らしいピンクの花が、夏も休まず春~秋まで本当によく咲き、葉には一番人気の水玉模様がくっきりと入ります。ガーデニング初心者にも育てやすく、エレガントな花とエキゾチックな葉という木立性ベゴニアの魅力が余すところなく味わえる品種です。 もう一つ、普通とは少し違ったベゴニアをお求めの方におすすめなのが‘ソフィー・セシール’。大胆な深い切れ込みが入り、葉裏のえんじ色がチラリと覗くところもカッコいいベゴニアです。人の背丈ほどにまで成長し、特に大型に育った株の存在感は格別。対照的に、花は優しい桃色です。光の届きにくい室内はもちろん、春~秋はシェードガーデンや木陰のフォーカルポイントとしても抜群のインパクトです。 大株に育った‘ソフィー・セシール’。 ‘流れ星’ ‘バングレス’ ‘アリス.N’。美しい葉と花はアートギャラリーのよう。 花郷園ではこのほかにも、数十年をかけて海外から集めたベゴニアの希少なコレクションが揃います。木立性ベゴニアだけでもその数は100種類以上。暑い夏、涼しい室内で優雅に花咲く木立性ベゴニアを観賞しませんか。
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宿根草・多年草

ルドベキアとエキナセアは似ているようで違う! 2種の特徴と違いを解説
ルドベキアとエキナセアの共通点 kw-photographic/Shutterstock.com 夏にも元気に花を咲かせるルドベキアとエキナセア。この2つの花が間違われやすい理由として、さまざまな共通点があることが挙げられます。まずは2種の共通点を確認しましょう。 ルドベキアとエキナセアはどちらもキク科に属し、初夏から秋にかけて花を咲かせる(同時期に開花期を迎える)植物です。また、花弁が放射状に広がる花姿が似ていることも、混同されやすい大きな要因ではないでしょうか。 ルドベキアとエキナセアの特徴と違い Media Marketing/Shutterstock.com ルドベキアとエキナセアは一見似ていますが、じつは異なる点が多くあります。 ここでは、それぞれの特徴から、2種の違いについて解説します。 ルドベキアの特徴 Wut_Moppie/Shutterstock.com ルドベキアは、キク科オオハンゴウソウ属(ルドベキア属、Rudbeckia)の宿根草で、宿根草の中では比較的短命な植物です。耐寒性はあまりなく、寒さには強くありません。成長が早いため、植え付けからすぐにたくさんの花を咲かせます。 ガクが柔らかめで、茎や葉に産毛が生えている点がエキナセアとの大きな違いです。主な花色は黄色や茶などで、複色のものもあります。 エキナセアの特徴 Simon Groewe/Shutterstock.com エキナセアは、キク科ムラサキバレンギク属(エキナセア属、Echinacea)の宿根草です。耐寒性・耐暑性はともに強いです。ゆっくりと成長するため、たくさんの花が楽しめるようになるのは、植え付けから数年後になります。 ルドベキアとは違い、ガクの部分がトゲトゲしていて触れると痛く、茎や葉に産毛はありません。主な花色は赤、ピンク、オレンジ、黄、白、緑などです。 ルドベキアの育て方 africa_pink/Shutterstock.com まずは、ルドベキアの育て方について解説します。 ルドベキア栽培の環境・用土 Singkham/Shutterstock.com ルドベキアは、日当たりと風通しのよい場所で育てます。 水はけと肥料もちのよい用土を好み、有機質肥料を施した肥沃な土壌が理想です。水はけの悪い場所に植える場合は、盛り土をしたり、腐葉土を混ぜたり、植え穴の底に大粒の赤玉土を敷いたりして、水はけをよくしておくことが大切です。 水やり・肥料 Kingcraft/Shutterstock.com 地植えの場合、根付いた後は基本的に水やりの必要はありません。雨が極端に少なく、からからに乾いたときのみ与えます。鉢植えの場合は、土の表面がしっかり乾いたらたっぷり与えます。 肥料はあまり必要ありませんが、鉢植えの場合は、4〜10月に緩効性化成肥料を与えます。地植えの場合は、元気がないときのみ緩効性肥料を与えます。 ルドベキア栽培に必要な作業 iMarzi/Shutterstock.com ルドベキアは花びらが散った後も、中心の筒状花の部分が残るシードヘッドまで長期間観賞できるのも魅力です。次の花を咲かせたい場合は早めに切り戻す(葉の上で花茎を切り取る)とよいでしょう。草姿が乱れてきたら、8月頃に半分くらいまで切り戻すと、秋にまた美しい草姿で咲いてくれます。 ルドベキアの植え付け・植え替え triocean/Shutterstock.com ルドベキアの植え付けの適期は4〜5月です。 植え付け後、根付くまでは地植えでも水切れしないようしっかり管理することが大切です。 植え替えの適期は、4〜5月です。地植えの場合は数年そのままでもよいのですが、混み合ってきたら掘り上げて株分けし、植え替えるとよいでしょう。鉢植えの場合は、1年に1度のペースで植え替えます。 ルドベキアの増やし方 freya-photographer/Shutterstock.com ルドベキアは、種まきや株分けで増やせます。 種まきの適期は9〜10月と3月頃です。種まきしてから10日ほどで発芽します。発芽したら日当たりのよい場所で管理し、本葉が4〜6枚付いたら鉢上げするとよいでしょう。 株分けは4〜5月に行います。 ルドベキアの病害虫 Kazakova Maryia/Shutterstock.com ルドベキアを育てる際に注意すべき病気は特にありませんが、まれにうどんこ病にかかることがあります。風通しよく管理することが大切です。 害虫としては、アブラムシやハモグリバエに注意が必要です。 エキナセアの育て方 Simon Groewe/Shutterstock.com 続いて、エキナセアの育て方について解説します。 エキナセアの環境・用土 j.chizhe/Shutterstock.com エキナセアは日光を好むため、日当たりのよい場所で育てます。 用土は水はけのよいものを用意します。市販の草花用培養土や、赤玉土、鹿沼土、腐葉土の配合土などがおすすめです。水はけが悪いと梅雨時に根腐れしやすいので注意が必要です。 エキナセアの水やり・肥料 Osetrik/Shutterstock.com エキナセアの水やりは、地植えの場合はほとんど必要ありません。雨が降らず極端に乾いたら与えます。鉢植えの場合は、土の表面がしっかり乾いたらたっぷり与えます。 肥料については、5〜6月と10月頃、月に1〜2回のペースで化成肥料の置き肥をするか、月に4、5回液肥を施すとよいでしょう。 エキナセア栽培に必要な作業 Jananz/Shutterstock.com エキナセアは、あまり手がかからない植物です。 枯れた花は、種子を採る目的がない場合は、こまめに摘み取ると美観もよく、病害虫が発生する心配が減ります。冬は地際で切り詰め、マルチングして防寒対策をするとよいでしょう。 エキナセアの植え付け・植え替え santypan/Shutterstock.com エキナセアは種子も流通していますが、苗を購入して植えるのが一般的です。 植え付けは3〜4月が適期です。鉢植えの場合は根詰まりしやすいため、毎年3〜4月に、根をほぐして古い土を落とし、枯れた根を切ってから植え替えましょう。 エキナセアの増やし方 Alex Manders/Shutterstock.com エキナセアは、種まきと株分けで増やすことができます。 どちらも春と秋が適期ですが、確実に増やすなら株分けがおすすめです。 エキナセアの病害虫 AVIcon/Shutterstock.com エキナセアを育てる際に注意すべき病気には、灰色カビ病や白絹病、うどんこ病があります。 害虫としては、フキノメイガに注意が必要です。 ルドベキアとエキナセアの違いを理解して栽培を楽しもう Lijuan Guo/Shutterstock.com ルドベキアとエキナセアは、見た目や開花期はよく似ていますが違う植物で、葉や茎を見ると見分けることができます。 どちらもカラフルで愛らしい花を咲かせる植物ですので、ぜひお好みの品種や違いを観察しながら、2種同時に育ててみてはいかがでしょうか。
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野菜

【家庭菜園】ズッキーニってどんな野菜? 育て方のポイントやおすすめの食べ方を解説
ズッキーニはどんな野菜? Zhukovskaya Elena/Shutterstock.com ズッキーニは、ウリ科カボチャ属の夏野菜。キュウリに似た姿をしていますが、実際はカボチャの仲間です。原産地はアメリカ大陸で、生育適温は10〜23℃。寒さにも強いといわれていますが、苗を植え付ける場合は、遅霜の心配がなくなってからのほうが無難です。栽培されているズッキーニは細長い緑色のものが一般的ですが、中には黄色い実や、丸い実もあり、育てて味比べしてみてもよいでしょう。スーパーでは手に入らない、開花前の花を収穫して味わう「花ズッキーニ」も楽しめます。 ズッキーニの栽培方法 ズッキーニは、ビギナーでも比較的簡単に育てられる野菜で、菜園ではもちろん、鉢栽培も可能です。ここでは、ズッキーニの栽培方法について、詳しくご紹介します。 栽培環境 Peter Turner Photography/Shutterstock.com ズッキーニは、日当たりと風通しのよい場所を好みます。連作を嫌うため、以前にウリ科の植物を1〜2年は植えていない場所を選んで栽培しましょう。また茎葉を四方に大きく伸ばすため、余裕を持って1株当たり1m四方くらいのスペースを確保しておくのをおすすめします。庭などで栽培する場合は、種まきまたは苗の植え付けから4〜5カ月は占有することになるので、植え場所の吟味もポイントです。 土づくり Sleepyhobbit/Shutterstock.com 【地植え】 植え付ける場所に畝幅を約70cm取り、園芸用支柱や割りばしなどで畝幅の目印を四隅に立てておきます。畝の長さは、環境や作りたいズッキーニの量に合わせて決めてかまいません。 植え付けの2〜3週間前に、1㎡当たり100〜150gの苦土石灰を全体に散布し、よく耕して土に混ぜ込んでおきます。耕している際に、小石や木片などの異物があれば取り除き、全体にふかふかとした土壌を目指します。 植え付けの約1週間前に、畝の中央に深さ約30cmの溝を掘り、1㎡当たり堆肥約1.5kg、緩効性化成肥料(N-P-K=8-8-8)約50gを溝全体に均一にまきます。耕して土に馴染ませて、溝に土を埋め戻しましょう。さらに高さ10cmほどの畝を作り、畝の表土を平らにならしておきましょう。土に有機質資材や肥料などを混ぜ込んだ後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 畝を立てた後は、黒マルチを畝の上にのせてピンと張り、四方に土を盛って固定しておきましょう。 種まき Snap Crackle Pop/Shutterstock.com ズッキーニは、ビギナーでも種まきから簡単に育てられますよ! 種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。たくさんの苗を育てたい場合は、コストカットにもなります。 ただし、ズッキーニの苗は初夏から花苗店に出回り始めます。手軽にスタートしたいなら、苗の植え付けからがおすすめです。「1〜2株あれば十分だから、苗の植え付けから始めたい」という方は、次項に進んでください。 ●種まき ズッキーニの種まきの適期は4月頃です。 畝を立てて、黒マルチを張っていた中央に90cm間隔で穴をあけ、そこに直径4〜5cm、深さ1cmほどの植え穴を作ります。植え穴に、ズッキーニの種を4〜5粒ずつ播き、種子が隠れる程度に土をかぶせます。軽く手のひらで押さえて土に馴染まて、たっぷりと水やりをしておきましょう。まだ気温が低い時期なので、ホットキャップ(霜や寒さから苗を守る被覆資材)などをかぶせて防寒しておきます。 ●間引き ズッキーニは、種まきから3〜5日ほどで発芽します。1回目の間引きは、本葉が1〜2枚出た頃に行います。生育のよい株を2本残したら、株元に軽く土を寄せ、苗が倒れないようにしておきましょう。間引く際は、ヒョロヒョロと長く伸びて徒長しているもの、葉色が薄く傷んでいるもの、虫に食われているものなどを選んで抜き取りましょう。 2回目の間引きは、本葉が4〜5枚ついた頃に行います。生育のよい苗を1本残してほかは間引き、1本立ちにしてください。 苗の植え付け Vlyaks/Shutterstock.com この項目は、購入苗の植え付けからスタートする場合の解説です。種まきからスタートする方は次項へ進んでください。 苗の植え付け適期は、4月中旬〜5月中旬です。 苗は花苗店やホームセンターなどで入手できます。苗を選ぶ際は、ヒョロヒョロと頼りなく伸びているものや、虫食い跡があるものなどを避け、節間が短くがっしりと締まって勢いのあるものを選びましょう。 畝に張った黒マルチの中央に約90cm間隔で穴をあけて植え穴を作り、水をたっぷりと注いだ後に苗を植え付けます。ポットから苗を出したら、根鉢をくずさずにそのまま植え付けてください。株元を押さえてぐらつかないようにし、さらに竹ひごなどを仮支柱として立てて、苗が安定するようにしておきます。ズッキーニの苗は折れやすいので、防風のために、植え付け後にトンネル支柱を設置して防虫ネットを張っておくのも一案です。1カ月ほど経ったら撤去してかまいません。 水やり topseller/Shutterstock.com 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。また、真夏は、気温の高い昼間に水やりすると、すぐに水がぬるま湯のようになり株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 植え付けから約1カ月経ったら、2〜3週間おきに追肥します。黒マルチの裾をはがし、畝の周囲に1㎡当たり40〜50gの緩効性化成肥料(N-P-K=8-8-8)を均一にばらまき、クワなどで軽く耕して土に馴染ませます。株元ではなく畝の周囲に肥料をまくのは、根の先端がそこまで伸びてきているからです。 日頃の手入れ mihalec/Shutterstock.com 大きな葉がたくさんつくので、枯れ葉があれば取り去って株まわりをきれいにしておきます。込み合っている下葉があれば刈り取って風通しをよくし、病気や蒸れを防ぎましょう。また、受粉できずに肥大しない果実があれば、早めに切り取っておきます。 人工授粉 masterpiece creator/Shutterstock.com 6月頃までは受粉を媒介する虫が活動的ではないため、人工授粉をすると実つきがよくなります。花粉の質がよい午前中に行うのがポイントです。ちなみに、ズッキーニは雌花と雄花があるのをご存じですか? 見分け方は簡単です。花の付け根を見てみると、雌花は膨らんでおり、雄花は膨らんでいません。人工授粉の際は、雄花を切り取って花弁を取り除き、花粉を雌花のめしべに軽くこすりつけて受粉させます。 受粉がうまくいくと、実が大きくなっていきます。花弁がそのままついていると、腐ってしまう原因になるので、いつまでもつけておかずに、早めに摘み取るようにしましょう。 収穫 Esther Pueyo/Shutterstock.com 実の長さが20〜30cmくらいになったら、付け根で切り取って収穫します。 病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 ズッキーニに発生しやすい病気は、うどんこ病です。 うどんこ病は、カビによる伝染性の病気です。葉、新梢、つぼみに発生しやすく、表面が白く粉を吹いたような状態になり、放任するとどんどん広がるので注意。対処せずにそのままにしておくと光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発病しやすくなります。うどんこ病が出たら病気の葉を摘み取って処分し、適用のある殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 【害虫】 ズッキーニに発生しやすい害虫は、アブラムシ、ヨトウムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目も悪いので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、シャワーではじいたりして防除しましょう。 ヨトウムシは蛾の幼虫で、漢字で「夜盗虫」と書くように、主に夜に姿を現して茎葉を食害します。大きくなった幼虫は食欲が旺盛で、一晩で株を丸裸にしてしまうほどです。葉から食害し始めるので、できれば幼虫がまだ若いうちに駆除しましょう。発生しやすい時期は4〜6月、9〜10月です。食害の跡が認められたら夜にパトロールして捕殺するか、適用のある薬剤を散布して防除します。 鉢栽培の方法 AngieC333/Shutterstock.com 鉢栽培する場合は、10号以上の大鉢と市販の野菜用にブレンドされた培養土を準備し、苗の植え付けからスタートすると手軽です。 ●植え付け 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安に入れます。中央に穴をあけ、苗の根鉢をくずさずに植え付けます。最後にたっぷりと水を与えます。ズッキーニの苗は折れやすいので、竹ひごなどを仮支柱として立てて、苗がぐらつかないようにしておきましょう。幼苗のうちは日当たりがよく、強風が吹き付けない場所で管理します。 ●水やり 鉢栽培では、日頃の水やりを忘れずに管理することがポイントです。ただし、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまうので注意。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。また、真夏は、気温の高い昼間に水やりすると、すぐに水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 ●肥料 収穫を始めたら、10日に1度を目安に液肥を与えます。 ※お手入れや人工授粉、収穫は地植えの作業と同様です。 ズッキーニに含まれる栄養素 CRISTIAN IONUT ZAHARIA/Shutterstock.com ズッキーニに含まれる栄養素は、β-カロテン、カリウム、カルシウムなど。100gに含まれるエネルギーは約16キロカロリーで、低カロリーかつヘルシーな野菜です。β-カロテンの吸収率をよくするには、油で調理するのがおすすめです。 ズッキーニの選び方と保存方法 Arina_B/Shutterstock.com ズッキーニを青果店やスーパーなどで購入する際の選び方や、収穫したズッキーニの保存の仕方などについてご紹介します。 美味しいズッキーニの選び方 ズッキーニは切り口がみずみずしく、皮がつややかでハリがあるものを選びましょう。切り口が乾燥していたり、持ってみてふかふかしているものは避けたほうが無難です。太さが均一で、長さが20cmくらいのサイズがベターです。 常温保存 夏野菜に分類されるズッキーニは、常温で保存するのが最も適しています。そのまま置いておくよりは、古紙などで1本ずつ包むと果実内の水分が失われにくく、長もちします。風通しがよく直射日光の当たらない場所に置いて1週間ほど保存できますが、時間とともに果実の水分が減ってふかふかしてくるので、早めに消費しましょう。 冷蔵保存 冷蔵保存する場合は、空気に触れないようにラップで隙間なく包んで野菜室に入れます。カットしたズッキーニも同様にし、4〜5日で食べ切りましょう。 冷凍保存 ズッキーニは、冷凍して保存することもできます。流水で洗ってしっかり水分を拭き取り、1本ずつラップで空気が入らないように包みます。さらにジッパー付きの保存袋に入れて冷凍庫に。冷凍庫では3週間ほど保存できます。使用する際は2〜3分流水にさらし、半解凍くらいの状態でカットして調理しましょう。 また、カットしてから冷凍することも可能です。よく洗って十分に水分を拭き取り、好みの大きさにカットしてジッパー付きの保存袋に入れて冷凍します。この場合は、冷凍したまま加熱調理が可能です。 ズッキーニの美味しい食べ方 MariaKovaleva/Shutterstock.com ズッキーニは油で調理すると、果実に含まれるβ-カロテンの吸収率がよくなるので、ソテーやフリッターなどに利用するのがおすすめです。刻んだニンニクとベーコン、薄くスライスしたズッキーニを塩炒めするだけでおかずの一品になります。定番のラタトゥイユや煮込み料理のほか、スライスしてチーズをのせ、オーブンで焼いてアツアツを食べるのも美味ですよ! ズッキーニを育てて料理に取り入れてみよう Nnattalli/Shutterstock.com 炒めてもフライにしても、煮込んでも美味しいズッキーニは、夏の定番野菜の一つです。実つきがよいため、庭に1株植えるだけで次々に収穫を楽しめます。初夏からの収穫を目指して、ズッキーニの栽培にチャレンジしてみませんか?
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一年草

【夏の青花】こんもりと咲く姿がかわいいアゲラタム
アゲラタムの主な特徴とは 初夏から長い期間にわたって愛らしい花を咲かせるアゲラタム。ここでは、アゲラタムの基本情報や、花や葉の特徴についてご紹介します。 基本情報 Picmin/Shutterstock.com アゲラタムはキク科アゲラタム属(カッコウアザミ属)の多年草で、別名カッコウアザミ。原産地は熱帯アメリカで、暑さには強い一方、寒さには大変弱い性質です。そのため寒い日本の冬を越せずに枯死しやすく、国内では主に一年草として出回っています。草丈は15〜80cmで、種類や品種によって幅があります。 花や葉の特徴 Traveller70/Shutterstock.com アゲラタムの開花期は5〜11月で、長い期間にわたって開花します。花色は青紫、ピンク、白など。花径1cmほどの小さい花ですが、花茎を伸ばした先端に数輪咲くので、それが色の塊となって華やかな花姿を楽しめます。1輪の花はアザミの花姿によく似ています。 アゲラタムの葉は楕円形でやや薄く、互生につくのが特徴。よく分枝してこんもりと茂り、株張りも大きくなります。 アゲラタムの育て方ポイント8つ ここまで、アゲラタムの基本情報と花や葉の特徴についてご紹介してきました。では、ここからはガーデニングの実践編として、アゲラタムの栽培方法について、詳しく解説します。 1.栽培環境 mizy/Shutterstock.com アゲラタムは、日当たりと風通しのよい場所を好みます。日当たりの悪い場所では花色や葉色が冴えずに花つきも悪くなり、徒長して軟弱な株になるので、日光不足に注意してください。土壌は、水はけと水もちのバランスがよく、有機質に富んだふかふかの状態を好みます。暑さには強い一方で、冬の寒さには弱く、本来は多年草ですが日本の冬の寒さに耐えられずに枯死してしまいます。夏は蒸れると株が弱ることがあるので、込み合っているようなら、適宜茎葉を間引いて風通しよく管理しましょう。 2.種まき Vladyslav Lehir/Shutterstock.com アゲラタムは、ビギナーでも種まきから育てられますよ! 種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなりますね。 ただし、アゲラタムの苗は初夏から花苗店に出回り始めます。手軽にスタートしたいなら、苗の植え付けからおすすめです。「1〜2株あれば十分だから、苗の植え付けから始めたい」という方は、次項に進んでください。 アゲラタムの発芽適温は20〜25℃前後。種まきの適期は、4〜6月頃です。種を播く際は、種まき用のトレイに草花用にブレンドされた市販の培養土を入れ、種同士が重ならないようにばらまきします。アゲラタムは「好光性種子」といい、発芽の際に光が差すのを好む植物のため、種に覆土はしないでください。種が流れ出すことがないように、トレイより一回り大きな容器に浅く水を張り、トレイを入れて底面から吸水させます。乾燥しないように管理すると、1週間ほどで発芽します。 発芽したら、日当たりと風通しのよい場所で管理しましょう。本葉が2〜3枚出始めたら、黒ポットに植え替えて育苗します。10日に1度を目安に液肥を与えると、生育がよくなります。本葉が5〜6枚つくまで管理し、ポットに根が回ってしっかりした株に育ったら、植えたい場所に定植しましょう。 3.用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 丈夫な性質で土壌を選びませんが、植え付ける1〜2週間前に腐葉土や堆肥などの有機質資材を投入し、よく耕して水はけのよい土壌を作っておくとよいでしょう。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 4.苗の植え付け・植え替え OlegDoroshin/Shutterstock.com 花苗店で苗を購入する際は、節間が短く茎ががっしりと締まって勢いがあるものを選びましょう。 アゲラタムは冬が寒い日本では一年草として扱われており、寒くなると枯れてしまうので植え替える必要はありません。枯れて株まわりが汚くなる前に抜き取って処分します。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗を植え付けます。複数の苗を植え付ける場合は、20〜25cmの間隔を取っておきましょう。あまり密に植え付けると、風通しが悪くなって株が蒸れることがあるので、余裕を持たせておいたほうが無難です。植え付けた後は、たっぷりと水やりをしておきましょう。 【鉢植え】 鉢の大きさは、入手した苗よりも2回りほど大きい鉢を準備します。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。アゲラタムの苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。苗をポットから出してみて根が白く回っているようなら、軽く根鉢をくずしてから植え付けましょう。水やりの際にすぐあふれ出さないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 アゲラタムは冬が寒い日本では一年草として扱われていますが、もともとは多年草なので、暖かい場所に移動すれば越冬も可能です。越冬できたら、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてこないよう、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してみて、根が詰まっていたら、根鉢をくずして古い根などを切り取りましょう。根鉢を1/2〜1/3くらいまで小さくして、元の鉢に新しい培養土を使って植え直します。 5.水やり Ivanko80/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は、気温の高い昼間に水やりすると、すぐに水がぬるま湯のようになり、株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に水やりすると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまいます。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 6.肥料 Vitalii Stock/Shutterstock.com 【地植え】 元肥として緩効性肥料を施してあれば、追肥の必要はありません。株の生育に勢いがない場合は、液肥を与えて様子を見てください。 【鉢植え】 5〜7月上旬と9月頃に、株の状態を見て勢いがないようであれば、緩効性化成肥料を少量、株の周囲にまきます。スコップなどで軽く耕し、土に馴染ませておきましょう。開花期間中は、緩効性化成肥料をやめて速効性タイプの肥料を与えるのも一案。開花を促すタイプの液体肥料を、10日に1度を目安に与えて株の勢いを保ちます。窒素成分の多い肥料を与えると、茎葉ばかりが茂って花つきが悪くなるので注意してください。 7.日常のお手入れ mihalec/Shutterstock.com 【花がら摘み】 アゲラタムは次々に花が咲くので、終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 【切り戻し】 6〜9月に草姿が乱れてきたら、そのつど切り戻して株の若返りをはかります。地際から草丈の1/2〜1/3の高さを目安に、深めにカットしましょう。すると新芽を出して株が盛り返し、再び開花し始めます。 【冬越し】 アゲラタムは、日本の冬の寒さに耐えられず枯死してしまうことが多いので、基本的には一年草として扱われています。しかし本来は多年草なので、冬に10℃以上を保つことができれば、越年させることも可能です。株が弱る前に鉢に植え替え、室内の日当たりがよく暖かい場所で管理するとよいでしょう。 8.注意すべき病害虫 muroPhotographer/Shutterstock.com 【病気】 アゲラタムが発症しやすい病気は、灰色かび病などです。 灰色かび病は花や葉に発生しやすく、褐色の斑点ができて灰色のカビが広がっていきます。気温が20℃ほど、かつ多湿の環境下で発生しやすい病気です。ボトリチス病、ボト病などとも呼ばれています。風通しが悪く込み合っていたり、終わった花や枯れ葉を放置していたりすると発生しやすくなるので注意。花がらをこまめに摘み取り、茎葉が込み合っている場合は、間引いて風通しよく管理しましょう。 【害虫】 アゲラタムに発生しやすい害虫は、アブラムシ、ハダニなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、シャワーではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 ハダニは、葉裏に寄生して吸汁する害虫です。体長は0.5mmほどと大変小さく、黄緑色や茶色い姿をしています。名前に「ダニ」がつきますが、クモの仲間。高温で乾燥した環境を好み、梅雨明け以降に大発生しやすいので注意が必要です。繁殖力が強く、被害が大きくなると、葉にクモの巣のような網が発生することもあります。ハダニは湿気を嫌うため、予防として高温乾燥期に葉裏にスプレーやシャワーなどで水をかけて予防するとよいでしょう。 アゲラタムの増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com アゲラタムは、種まきと挿し芽で増やすことが可能です。ここでは、それらの方法を詳しく解説します。 種まき アゲラタムを種まきから増やしたい場合、開花後に種を採取してもOKです。開花期が終わりを迎える頃に花がら摘みをやめ、熟したら種を採取して密閉容器に入れ、翌春まで保管しておきましょう。その後の手順は、前述の「種まき」の項目を参照してください。ただし、品種改良された園芸品種の場合は、親と同じ性質になるとは限りません。 挿し芽 挿し芽とは、茎葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し芽ができないものもありますが、アゲラタムは挿し芽で増やせます。 アゲラタムの挿し芽は、生育期ならいつでも可能です。新しく伸びた茎葉を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。採取した茎葉(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を2〜3枚切り取ります。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。成長して根が回ってきたら植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 アゲラタムの主な品種 ‘ブルーハワイ’。Nahhana/Shutterstock.com アゲラタムは40種ほどが分布しています。品種改良も盛んで、園芸品種も多様に揃います。ここでは、育てやすいスタンダードな品種をご紹介します。 トップブルー 夏の庭に涼を呼ぶブルーの花色が魅力。株張りは約50cm、草丈は80cmほどになります。花茎が丈夫で花もちがよいため、切り花にしてインテリアに飾っても素敵です。 レッドシー 赤紫色の花色がよく映える品種です。咲き始めのブライトレッドから、咲き進むにつれパープルレッドへと変化していきます。草丈は60cm前後。茎が細く、しなやかなのが特徴です。 ハワイシリーズ 草丈が15〜20cmの矮性タイプで、早くから咲き始めます。特に花数が多いことで知られるシリーズで、‘ブルーハワイ’、‘ホワイト’ ‘ロイヤル’ ‘スカイブルー’など、数種が揃います。 長く楽しめるアゲラタムで庭を華やかに EQRoy/Shutterstock.com アゲラタムはよく分枝してこんもりと茂り、開花期も長いため、初夏から秋にかけて庭を鮮やかに彩ってくれます。放任してもよく育つので、ビギナーさんにもおすすめ。ぜひ庭やベランダに取り入れて、庭を涼やかに演出してはいかがでしょうか。
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広い畑がなくても鉢でも育つ! スイカの育て方と注意点を解説
スイカってどんな植物? Menna/Shutterstock.com スイカは、ウリ科スイカ属の果菜類で、熱帯アフリカが原産地。高温で日当たりがよく、乾燥した場所を好みます。生育適温は28〜30℃。つるを伸ばして生育する植物で、つるは2m以上にも達します。可愛らしい黄色い花を咲かせ、雄花と雌花がつくのも特徴です。ウリ科の植物を同じ場所に植え続けると障害が起きやすく、つる割れ病を発症しやすくなるので、栽培の際には、前作にウリ科の植物を育てていない場所を選び、輪作をするようにしましょう。 スイカの種類 Pawel Beres/Shutterstock.com スイカは、アメリカや中国で品種改良が進んだこともあり、さまざまな品種が揃っています。最もポピュラーなのは、果重が5〜7kgの大玉スイカ。甘みが強く、ジューシーでシャキシャキとした歯ごたえが楽しめます。果皮の色はよく知られる縦縞模様のほか、緑色、黒色、黄色もあります。果肉の色は赤、桃色、黄色など。中には重さ15〜20kgになる、俵形の黒部スイカもあります。 また、果重が2kg前後の小玉スイカは家庭菜園向き。球形やラグビーボール形があり、果肉は赤、黄色など。一昔前は、小玉スイカは大玉に比べて甘みや食感が落ちると評されがちでしたが、品種改良によって現在では糖度が高くジューシーな小玉スイカが出回るようになっています。 家庭菜園で育てやすいおすすめの小玉スイカの品種は、裂果が少なくシャリシャリとした食感が楽しめる‘紅しずく’、舌触りがよく甘み、風味ともによい‘紅こだま’、果肉が濃い黄色で上品な甘さが楽しめる‘ニュー小玉’。大玉に挑戦するなら、日もちがよく高糖度の‘秀山’、ユニークな楕円形で糖度12〜13度を誇る‘カメハメハ’、黒皮で肉質がよく甘みも強い‘タヒチ’などです。 プランターでも育てられる! スイカを育てる場所について daphnusia/Shutterstock.com スイカはつるを大きく広げて生育する植物なので、広めの畑でのびのびと育てるのが一般的ですが、なんとプランター栽培もできます! 大型の長方形プランターに1株を目安に植え付け、支柱を4本設置して、あんどん状につるを仕立てる「立体栽培」にするのです。広めのフェンスがあれば、フェンスに仕立ててつるを広げてもOK。ただし、プランター栽培は小玉スイカに限ります。実がついたら、重さに耐えられるようにネットに吊す工夫などが必要ですが、スイカ自体は放任してもよく育つので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。 スイカの時期 Antonio Gravante/Shutterstock.com スイカのライフサイクルは、次のような流れです。4月頃にポットにタネを播いて育苗し、5月中旬頃に苗を畑に定植します。順調に生育すれば、6月下旬には黄色い花が開花。受粉後、7月下旬〜8月が収穫期です。1株につき、1〜3個の収穫を目指します。収穫後は枯死する一年草なので、収穫が終わったら、茎葉や土中の根を処分して整地しましょう。 スイカの種まきは加温器を使った管理が必要なので、家庭菜園では、花苗店で苗を入手してスタートするのが一般的です。地植えにする場合は、苗の植え付けの1カ月前に土づくりをして、準備をしておきましょう。 スイカを育てる前に! 土の準備 Jurga Jot/Shutterstock.com 【地植え】 連作を避けるため、前作にウリ科の植物を栽培していない場所を選びましょう。 苗の植え付けの2〜3週間以上前に、苦土石灰を1㎡当たり約100g散布し、よく耕して土に混ぜ込んでおきます。さらに、植え付けの1〜2週間前に畝幅を約100cm取り、その中央に深さ約15〜20cmの溝を掘り、1㎡当たり堆肥2kg、化成肥料(N-P-K=8-8-8)30〜40gを均一にまき、埋め戻して平らにならしておきましょう。土づくりは植え付け直前ではなく、数週間前に行うことで、分解が進んで土が熟成します。 【プランター】 野菜用にブレンドされた市販の培養土を使うと便利です。それぞれの野菜に適した土壌酸度などが異なるので、製品の用途に「スイカ」の項目が入っているか、確認しておきましょう。 スイカを育てるポイント スイカの種まきは加温器で管理する必要があるなど、ビギナーさんにとってはハードルが高い作業です。でも、5月頃から花苗店やホームセンターで苗が出回り始めるので、苗の植え付けからスタートするとよいでしょう。ここでは、管理のしやすい小玉スイカの育て方をご紹介します。菜園などで地植えにする場合は、つるをそのまま地面に這わせる地這栽培、プランターで栽培する場合は、支柱につるを這わせる立体栽培を。菜園でも敷地に余裕がない場合は、立体栽培にしてもOKです。 植え付け PRASANNAPIX/Shutterstock.com 本葉が4〜5枚ついた頃が植え付けの適期です。茎が太く、節間が短くがっしり締まって勢いのある苗を選びましょう。値段は少し高くなりますが、接木苗を使うと病気に強く、管理がしやすいでしょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、幅100cm、高さ5〜10cmの畝をつくり、表土を平らにならします。畝ができたら、表面に黒マルチ(ポリフィルム製の被覆資材)を張り、風で飛ばないように四方に土を盛って固定します。黒マルチはできるだけピンと張っておきましょう。黒マルチを張ることで、地温を上げるとともに乾燥や雑草を防ぐことができます。また、泥はね防止になるため、病気の蔓延を防ぐ効果もあります。 畝の中央で黒マルチに穴をあけ(カッターでバツ印に切ってもOK)苗より一回り大きな植え穴を掘り、根鉢を崩さずそのまま苗を植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。苗を複数植える場合は、株の間隔を100cm以上離します。植える株数によって、畝の長さを調整します。 【プランター】 土が25〜30ℓ入る、大型の長方形プランターに1株を目安に栽培します。鉢底網、鉢底石、培養土、苗、支柱、ひもを用意します。 プランターの底穴に鉢底網を敷き、底が見えなくなるくらいまで鉢底石を入れ、その上に市販の野菜用培養土を入れます。水やりの際に水があふれ出ないように、ウォータースペースを鉢縁から2〜3cm残しておきましょう。苗より一回り大きな植え穴を掘り、根鉢を崩さず、そのまま苗を植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。 プランターの四隅に支柱を立てます。支柱の下から10cmと20cmのところ、2カ所をひもで囲ってあんどん状にしておき、つるが伸びてきたら適宜誘引していきましょう。苗の成長とともに、あんどん状のひも囲いの数を増やし、つるを誘引していきます。 水やり wavebreakmedia/Shutterstock.com 【地植え】 地植えの場合は、下から水が上がってくるので、天候に任せてもよく育ちます。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、水やりをして補いましょう。 【プランター】 土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えます。特に梅雨明け後の高温期は乾燥しやすいので、朝夕2回の水やりを忘れずに行いましょう。高温の真昼に水やりをすると、すぐにお湯状になって地温が上がり、かえって株が弱ってしまうので、必ず涼しい時間帯に与えることが大切です。 摘芯 本葉が6〜8枚ついたら、親づるの先端を切り取って、摘芯します。 整枝 親づるから脇芽が出て、子づるが伸びてきます。4本以上出てきたら、元気のいい子づるを2〜3本残し、ほかの子づるはすべて切り取りましょう。子づる1本につき1つの果実の収穫を目指すわけです。子づるからさらに孫づるが出たら、すべて切り取ります。 人工授粉 Naisakorn/Shutterstock.com 6月下旬頃から花が咲き始めます。放任しても自然に受粉しますが、確実に実をつけさせるために、人工授粉をしましょう。スイカの花には、雄花と雌花があります。見分け方は簡単で、花の下に膨らみがないのが雄花で、膨らみがあるのが雌花です。一番花はまだ不安定なので、二番花、三番花に授粉します。 人工授粉は花が新鮮なうちの朝、午前9時までに行います。雄花を摘んで、花粉が出ているのを確認して花弁を取り除き、雌花の雌しべに花粉をこすりつけましょう。品種にもよりますが、小玉スイカでは授粉から約40日後が収穫の目安なので、人工授粉をした日付を書き入れたラベルをつけておくと便利です。 追肥 Vitalii Petrushenko/Shutterstock.com 【地植え】 果実がピンポン玉くらいの大きさになったら、黒マルチをはがして1㎡につき化成肥料40〜50gを株の周囲にまいて軽く耕し、土になじませます。黒マルチは元に戻しておきましょう。また、3週間後を目安に、同様に追肥します。 【プランター】 果実がピンポン玉くらいの大きさになったら、化成肥料(N-P-K=8-8-8)約20gを均一にまいて、土になじませます。また、3週間後を目安に、同様に追肥します。 摘果 Arif Budi C/Shutterstock.com 果実がついて2週間くらいまでに、形が整って傷のないものを、つる1本につき1個残しましょう。残す果実以外はすべて摘み取り、養分を集中させます。 敷きわら・吊り玉づくり 【地植え】 fon.tepsoda/Shutterstock.com 果実の下に敷きわらをして保護します。 【プランター】 Zulashai/Shutterstock.com 果実が大きくなってきたら、ネットを利用してハンモック状にし、果実を載せて支柱にしっかりと固定します。ネットがなければ、ひもで編んでハンモック状に吊してもOK。 玉まわし Princess_Anmitsu/Shutterstock.com 日光が当たるとグリーンに色づくので、色むらができないように時々果実を回して、裏側もまんべんなく日光に当てましょう。 病害虫と対策方法 AJCespedes/Shutterstock.com スイカに生じやすい病気は、炭疽病やべと病、疫病、うどんこ病、つる割れ病などです。植え付けの項目でご紹介したように、畝に黒マルチを張っておくと、雨などで泥が跳ね返って茎葉に付着するのを防ぎ、病気の発生を抑えることができます。被害が出た葉は早めに摘み取って処分し、全体に蔓延するのを防ぎましょう。茎葉が茂り過ぎないように、不要な脇芽は取り除いて風通しよく管理することも予防になります。 また、スイカに発生しやすい害虫は、アブラムシ類、ウリハムシ、ハダニなどです。葉に虫食い痕があれば、葉裏までしっかりチェックして早期の発見に努め、見つけ次第捕殺しましょう。アブラムシは、キラキラと光るものを嫌う性質があるため、シルバーマルチを敷いて対処する方法もあります。周囲の雑草はまめに抜き取り、株に虫が飛来しづらい環境に整えておくことも大切です。 スイカの収穫 Efired/Shutterstock.com スイカは、見た目からは熟したかどうか判断しづらいので、花が咲いてから小玉スイカで約40日、大玉スイカで40〜50日を目安に収穫するとよいでしょう。授粉後の毎日の平均気温を足していき、「積算温度」が900〜1,000℃になる頃が収穫のタイミングという判定方法もあります。晴れた暑い日が長く続くと早く収穫できるということです。 収穫の際は、ヘタの上をハサミで切り取ります。収穫後は直射日光の当たらない、涼しい場所に置きましょう。採れたてのジューシーさと甘みは絶品ですよ! すべて収穫し終えたら、あとは枯死してしまうので、黒マルチや支柱などをして株や土中の根を処分しておきます。 スイカの栄養価 Elena Veselova/Shutterstock.com スイカは「ウォーターメロン」という英名を持っていますが、その名の通り、90%以上が水分です。ジューシーで甘い果肉に含まれる糖分はエネルギーに変換されやすく、疲労回復に役立ちます。ビタミンB1、B2、ビタミンC、ミネラル類やアレルギニンなどを含んでおり、栄養補給にもなります。体を冷やす効果もあるので、夏の熱中症対策などにも。また、利尿作用のあるカリウムも多く、体内の水分調整やむくみの解消などにも役立ちます。 自宅でおいしいスイカを育てよう! 06photo/Shutterstock.com 「スイカはスーパーや青果店で買うもの」というイメージを取り払って、ぜひ家庭で栽培してみませんか? 日に日に大きく育っていく成長ぶりを観察していると、その旺盛な生命力に驚くとともに、きっと元気をもらえるはず。手塩にかけて育てたスイカは、何倍も美味しく感じることでしょう。「果菜類の王様」ともいえる、スイカの栽培に、ぜひチャレンジしてみてください。
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一年草

初夏から晩秋まで咲き続ける、バリエーション豊富な一年草ジニア
次々と咲くカラフルな花 akekalak phatchaitong/Shutterstock.com ヒャクニチソウという名でも親しまれている通り、5~11月頃まで、長い期間次々と花を咲かせてくれるジニア。メキシコを中心に、南北アメリカを原産とする春播き一年草です。ヒャクニチソウ、というと、昔ながらのお盆の花やお供え花といった印象があるため、庭で育てるにはちょっと…、と敬遠しがちな人もいるかもしれません。しかし、カラフルな花を次々と咲かせ、花期が長いジニアはガーデニング素材としても人気が高く、矮性種や高性種、さまざまな花形や草姿を持つ品種などが流通し、花壇やコンテナガーデンで活躍しています。どれも生育旺盛で育てやすく、夏の厳しい暑さや強い日差しの下でも花を咲かせ、夏花壇の彩りに使いやすい花です。 ジニアの主な系統 ジニア・エレガンス Tapui/Shutterstock.com 一般的にジニアやヒャクニチソウと呼ばれているのがジニア・エレガンス。最もオーソドックスなダリア咲きから、小さな花弁が集まって半球状になるポンポン咲き、細長い花弁のカクタス咲きまで、花形、花色がバリエーションに富み、さまざまな園芸品種が流通しています。 ポンポン咲きのジニア。Aunyaluck/Shutterstock.com 珍しい緑色の花を持つ大輪品種の‘エンヴィー’。Jennifer Yakey-Ault/Shutterstock.com アンティークな雰囲気の色彩がかわいい‘クイーン・レッド・ライム’。CMNK/Shutterstock.com ジニア・プロフュージョン Khairil Azhar Junos/Shutterstock.com 丈夫なリネアリスと花色豊富なエレガンスを掛け合わせたプロフュージョンは、暑さや乾燥に強く、霜が降りるまで咲き続ける丈夫なジニア。花径6㎝ほどの大きな花を咲かせ、摘心しなくてもよく分枝し、自然にこんもりとまとまります。コンパクトに育つので、花壇や鉢植えにも。 ジニア・ハーゲアナ Nick Pecker/Shutterstock.com 花弁の中央と先端で花色が異なる、ツートンカラーが印象的な覆輪花。中央が濃い赤色、周囲が黄色のものがよく知られています。和名ではメキシコヒャクニチソウと呼ばれ、アレンジメントなどでもよく使われます。 ジニア・リネアリス Elena Odareeva/Shutterstock.com 葉が細く、やや小輪で一重の花と相まって野生味のあるナチュラルな印象。性質は丈夫で、オレンジや黄色、白などの花がよく出回っています。摘心をしなくてもよく分枝し、群植するのもオススメです。 ジニアの育て方 LookTarn.ss/ Shutterstock.com ジニアの植え付け期は5月頃。この時期には苗も多く出回りますが、タネからでも容易に育てることができます。気温が低いと芽を出しにくいので、タネ播きは4月中旬以降に行うとよいでしょう。苗を植え付けるときは、日当たりと風通しのよい場所を選びます。日光にしっかり当てないと花つきが悪くなります。よく分枝するので、横に広がるタイプは株間を広くとって植え付けるように注意しましょう。 暑さに強い花ですが、乾燥すると株が弱りがちなので、水切れさせないように気をつけましょう。夏は乾燥しやすいので、必要に応じて朝夕2回水を与えます。一方で、梅雨時期などの長雨に当たったり、泥はねすると病害虫が発生しやすくなるため、鉢植えの場合は、雨の当たらない軒下などに移して管理するとよいでしょう。開花期に入ると花が次々と咲くので、肥料を切らさないように定期的に液体肥料などで追肥を施します。花が咲く時期は、こまめに花がらを摘みましょう。また、エレガンスは、数節下で茎を切る切り戻しをすることで、脇芽がよく出てさらに花数が増えます。リネアリスなどは特に花がら摘みを必要としませんが、8月中旬頃に草丈の1/3ほどを目安に切り戻すとよいでしょう。
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ガーデンデザイン

イギリスで見つけた! おしゃれな階段のあるガーデン風景7選
歴史を感じる苔むす階段 撮影場所:ザ・マナーハウス,アプトン・グレイ村 イギリスの庭では、段差を低く、石の乱張りでしっかり足場をつくった緩やかな階段が多いように感じます。庭散策中に、その先にちらりと見える隣のエリアに向かうための階段は、足を持ち上げる力を少なく、どんな年齢の人にも行き来しやすいよう配慮されているのではないでしょうか。 石の角が取れて、苔むし、自然に飛んできたタネから増えて広がった小さな草花が彩りを添えてナチュラルな雰囲気に。長い歳月を経て、景色に馴染んだ石づくりの階段です。 段差を緑や花でつなぐ階段 撮影場所:ザ・ナショナルトラスト, ヒドコート 1、2段目は間口が広く、上へ行くほど狭くなる扇状の階段を上ると、東屋に到着します。上り始めの1段目が左右に幅広く、アクセスしやすいデザインです。蹴上げに緑が茂っていることで、硬い石の表情を和らげ、周囲の緑とも馴染んでいます。 撮影場所:シシングハースト・カースル・ガーデン こちらの階段は、レンガづくりの館に合わせてレンガでつくられています。蹴上げ部分には、エリゲロン・カルビンスキアヌスの小花が咲く愛らしい演出。イギリスのガーデンでは、階段の蹴上げにエリゲロンが咲いているシーンをよく見かけます。 左右対称にトピアリーで飾った階段 撮影場所:ザ・ナショナルトラスト, ヒドコート トピアリーとは、ツゲなどの常緑の樹木を刈り込んで円錐形や動物など、いろいろな形をつくるガーデニングの手法の一つです。イギリスに限らず、イタリアやフランスなどでも多く見かけるトピアリーですが、イギリスの名園の一つ「ヒドコート」では、手すりの頂点に左右対称の鳥のトピアリーが飾られた石づくりの階段があります。手すりにはつる植物も絡み、上り下りしながら、左右に茂るシダの葉の美しさやダイナミックなトピアリーを眺めたりと、たった5段のステップの通過も楽しい一角です。 撮影場所:ラベンハム「スワン・ホテル&スパ」 アイビーの茂みと螺旋状に刈り込まれたトピアリーが、左右対称に配置されたモダンな雰囲気のレンガの階段。手前が濃い緑に統一されていることで、その先に見えるガーデンファニチャーが並ぶ明るいテラスが引き立ちます。トピアリーが植わるコンテナはグレーで、色を控えめにしているのもおしゃれ。 角度によって段差が見えない芝生の階段 撮影場所:ザ・マナーハウス, アプトン・グレイ村 なだらかな下り斜面の芝の小道を行くと、目の前に建物が現れ、自然と門をくぐってしまう面白い仕掛けのエントランス。つい先ほどまで歩いていた景色を確認するために振り返ると、踏み心地のよい感触を思い出させてくれる芝生が広がっています。 撮影場所:ザ・マナーハウス, アプトン・グレイ村 階段を下りた感覚がまったくないまま、低い位置にいることが不思議になる、驚きのあるデザインです。 撮影場所:ザ・マナーハウス, アプトン・グレイ村 蹴上げ部分には花壇の縁などに使われる、根や土をとめる園芸用のプラスチックのテープが施され、緩やかなカーブを描いて芝生の段差をつくっていました。 撮影場所:ザ・マナーハウス, アプトン・グレイ村 遠くの景色を邪魔しない芝生の階段 撮影場所:ミサーデン・パーク 遠くの山々が見える開けた場所に到着すると、眼下に広い芝生の広場が見えるのに、下りる階段が見当たりません。 撮影場所:ミサーデン・パーク この芝の斜面を駆け下りるのかと一歩踏み出すと、そこには驚くことに段差がありました。 撮影場所:ミサーデン・パーク 横から見ると確実に段差になっています。蹴上げ部分は、コッツウォルズストーンで土留めされ、幅10㎝ほどの土の溝にはブルーの花を植栽。階段の段差に収まる高さのロベリアが等間隔に植わり、下から見上げるとブルーに彩られた階段が浮かび上がる仕掛けです。 撮影場所:ミサーデン・パーク 下りるときは、その先の壮大な景色に夢中で階段のディテールに気づかず歩いていき、元の道に戻ろうとして見上げる視線の先にはブルーの花が咲く階段があるという、心憎い演出。 撮影場所:ミサーデン・パーク 高低差のある場所をつなぐ階段も、発想と工夫で驚きのある場所にすることができることを、イギリスの庭は教えてくれます。 階段にあると便利な庭道具 撮影場所:バートン・ハウス・ガーデン 数段の階段ならば、持ち運びができるスロープを用意しておくと、重たい用土や苗を積んだ一輪車で楽々行き来ができます。イギリスの庭で見つけた現代の庭作業のひとコマ。 併せて読みたい
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宿根草・多年草

夏の庭に欠かせない名脇役「アキレア」と夏の花の組み合わせ
カラフルな色の面として活躍 topolov/Shutterstock.com アキレアは夏に咲く宿根草で、5㎜程度の小さな花が固まって咲き、鮮やかな色の面をつくってくれます。近づいて見るとツブツブ状の花はとても可愛らしく、別名ノコギリソウといわれる所以でもあるギザギザの葉のつくりも繊細ですが、庭風景の中では「色の面」として効率的な配色の役割を担います。草丈は品種にもよりますが、だいたい70㎝前後で、他の花の背景としても効果的。単体でも華麗な風景をつくってくれますが、ちょうどブーケの中のカスミソウ的に、他の花々との組み合わせで活躍する夏の庭に欠かせない名脇役です。 アキレアと夏の花の組み合わせ8例 Del Boy/Shutterstock.com 渋い赤色のアキレア‘レッド・ベルベット’とエキナセア・パラドクサの組み合わせ。アキレアのシックな赤とエキナセアの花心の赤茶が、また、アキレアの花の極小の花心の黄色とエキナセアの儚げな黄色の花びらが絶妙にぴったりの組み合わせです。お互いに単体での植栽よりも、共演することでより個々の魅力が引き立っています。 InfoFlowersPlants/Shutterstock.com 淡いピンクのアキレアが雲のように咲き広がり、その中からバーベナ・ボナリエンシスが細い茎を伸ばして紫の花を咲かせています。手前の白色が混じる紫の花はスターチス。ややピンクがかったフサフサのグラスはホルデウム・ユバツム。とても優しげな色合いの絵画的な風景ですが、どの植物も「超」がつくほど丈夫なものばかり。大した苦労をせずとも、夏中この景色を維持してくれます。 Del Boy/Shutterstock.com オレンジ色と銅葉の組み合わせが華やかながら、大人っぽい雰囲気の夏の花壇。ルドベキアやダリアなど夏の花々の中で、アキレアが色の面としての効果を発揮しています。アキレアは空間を色で埋めるのに活躍してくれますが、特にこんなグラデーションカラーの品種は全体の調和が取りやすく重宝します。アキレア‘テラコッタ’は咲き始めから終わりまで、黄色やオレンジ、アプリコット、ピンクと、さまざまな色の変化が楽しめる品種です。 Del Boy/Shutterstock.com アキレアを色のベースとし、チョコレートコスモス、オレンジのクロコスミアで色をプラスして、グラス類で繊細さを加えたサークル状の花壇。確実な色帯が欲しいときにも、丈夫なアキレアはいい仕事をしてくれます。 Del Boy/Shutterstock.com 黄色と紫の花は反対色で相性抜群。草丈80㎝程度のベロニカとアキレアを合わせると、ちょうど花の高さが同じくらいになり、美しいコントラストが楽しめます。キャンドル状のベロニカと扁平なアキレアは、花形の違いも際立って、印象的なコーナーをつくることができます。 Del Boy/Shutterstock.com 風に穂を揺らすイネ科の植物を使ったデザインは、近年のヨーロッパのガーデンデザインの流行です。泡のようなアキレアの咲き方は繊細なグラスの雰囲気を壊さず、空間に色を加えることができます。紫の丸い花はアリウム。 JohnatAPW/Shutterstock.com 白いアキレアを背景に咲くのはクロコスミア。やはり夏に長く咲いてくれる宿根草です。フワフワとしたアキレアが、オレンジ色のクロコスミアを優しい雰囲気で演出しています。 アキレアというと、ピンクや黄色の色鮮やかで元気なイメージがありますが、アキレア・プタルミカ‘ペリーズホワイト’のような八重の白花を群生させると、可憐で清楚な雰囲気。夏の庭に目にも涼しげなホワイトガーデンコーナーをつくることができます。 こちらも八重のアキレアで1㎝ほどのポンポンの花をつける‘ノブレッサ’。可愛らしい花ですが、同時に野趣にも溢れ、キキョウやリンドウなど和の花との相性も抜群です。 とにかく丈夫でよく増える! アキレアの最大の魅力は、とにかく丈夫ということ。寒さにも暑さにも乾燥にも強く、痩せた土地でも日当たりさえよければスクスク育って花を咲かせます。植えどきは秋か春で、その頃、園芸店や通販で苗が出回ります。 地植えの場合は、植栽したての頃は水やりをしますが、多湿にすると茎が倒れやすくなるため、根付いた後は、ほとんど放任でOKです。一度根を張ると、こぼれ種のほかに地下茎でも増えます。数年したら増えすぎに注意して、必要に応じて間引くとよいでしょう。 真夏の庭では、高温時に開花をいったん休止する花もあり、意外に色が寂しくなりがちです。庭の色がちょっと寂しいなと思う方は、いろいろなカラーバリエーションがあり、色のマスとして活躍してくれるアキレアを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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観葉・インドアグリーン

暑さに強いおすすめ観葉植物5選! 育て方や涼しげに飾るポイントも
暑さに強い観葉植物とは merrymuuu/Shutterstock.com 観葉植物の耐暑性や耐寒性が強いかどうかは、原産地の気候や自生環境によって変わります。例えば、砂漠地帯では日中は暑くても夜間は気温が下がるため、砂漠地帯原産の植物は耐暑性だけでなく耐寒性も高くなっています。 観葉植物として人気が高いもののグループに熱帯地方原産の植物がありますが、じつは原産地では最高気温が30℃を少し超えるくらいまでしか上がらないことが多く、日本の真夏のように35℃を超えることはほぼありません。そのため、日本の酷暑には耐えられない場合があり、注意が必要です。 暑さに強い観葉植物のおすすめ dropStock/Shutterstock.com それでは、暑さに強い観葉植物にはどのようなものがあるのでしょうか。ここではその中から、育てやすくておすすめの種類をご紹介します。 パキラ Mid Tran Designer/Shutterstock.com パキラは暑さや乾燥に強く、丈夫で育てやすい植物です。販売されている苗はサイズ展開も豊富で、手のひらにのる小さなものから、インテリア・アイテムとして強い存在感がある大株のものまであるので、置き場所に合わせたちょうどいいサイズに出会えます。 育てる際は、カーテン越しに日が当たる程度の明るい場所に置き、直射日光は当てないようにします。水やりは土の表面がしっかり乾いてからたっぷりと。冬は水やりを控えめにします。葉水もすると、より綺麗に保てます。 パキラには「発財樹」という別名があり、縁起がよい観葉植物ともいわれています。 サンスベリア Chavanilla/Shutterstock.com サンスベリアは、熱帯地方・亜熱帯地方が原産で、乾燥に強く、手入れが比較的簡単な植物です。葉は厚みがあり、独特の模様が入ることから、「虎の尾」という別名もあります。葉からマイナスイオンを放出することから空気洗浄効果が期待できるともいわれ、室内栽培に人気の種類です。 最低気温が10℃以下になると休眠状態になるので、寒い日は水やりを控えめにします。ただし、10℃以上のときに水が不足すると葉がシワシワになってしまうので気をつけましょう。 ポトス Khaohom Mali/Shutterstock.com ポトスは熱帯地域原産のつる性植物です。 日当たりのよい場所を好み、冬ならば直射日光に当たっても問題ありません。耐陰性もあるので、日光が当たらない場所でも電球の明るさで育てることができます。 水を好むので葉水なら毎日与えても問題ありませんが、水やりは根腐れを起こさない程度にし、過湿になりすぎないように注意します。土を使わず、水耕栽培で育てることもできます。 モンステラ Maxfluor/Shutterstock.com モンステラは深い切れ込みの入った大きく艶のある葉が特徴的な観葉植物です。 乾燥や日陰、寒さにも強いので置き場所を選びません。ただし、室外で育てる場合は5℃を下回ったら室内へ移動しましょう。販売されている苗は、ミニサイズから2mほどにもなる大型のものまでサイズが豊富にありますので、置き場所に合わせて選べます。 ガジュマル Maxfluor/Shutterstock.com ガジュマルは、沖縄では精霊キジムナーが宿り、幸せを運ぶ観葉植物といわれています。 日光を好むので、日当たりのよい場所に置くとよく育ちますが、耐陰性もあります。 寒さには弱いので、屋外で育てる場合には冬は室内に入れましょう。また、多湿を好むので、乾燥が気になる日にはスプレーなどで葉水をするのも効果的です。 暑さに強い観葉植物を育てるポイント Alliance Images/Shutterstock.com ここからは、暑さに強い観葉植物を上手に育てるためのポイントについて、ご紹介します。 置き場所 Mid Tran Designer/Shutterstock.com 暑さに強い観葉植物であっても、急に直射日光に当ててしまうと葉焼けを起こすことがあるので、暗い場所から日当たりのよい場所に移動させる場合は、徐々に慣らすようにして様子を見ながら移動するとよいでしょう。 室内でも直射日光は避け、カーテンやブラインドで強い日差しを遮ります。ただし、カーテン越しの光でも種類や状況によっては葉焼けしてしまうことがあるので、定期的に葉の状態をチェックすることを心掛けましょう。 葉焼け防止には、風通しのよさも重要なポイントです。定期的に換気して風を通したり、サーキュレーターなどで風を循環させることも葉焼け防止に効果的です。なお、冷たいエアコンの風は直接当たらないようにします。エアコンの風が当たり続けてしまうと、極端な暑さと寒さ、乾燥で弱ってしまいます。 水やり bearmoney/Shutterstock.com 夏は水分が蒸発しやすく、水切れを起こしやすい時期です。 水やりの基本は、土の表面がしっかり乾いたらたっぷりと与えること。量は鉢の底穴から水が流れ出すくらいが目安です。水を与えすぎると根腐れを起こすので、頻度が多すぎないように注意しましょう。時間は涼しい朝か夕方に。土の水分量の見極めが難しい場合は、水分計を使うのもおすすめです。 水やり後に受け皿に溜まった水は、必ず捨てておきましょう。 スプレーで葉に霧吹きをする「葉水(はみず)」も効果的です。これは葉の色艶がよくなるだけでなく、乾燥を好むハダニなどの病害虫を防ぐ効果もあります。 冬越しの注意点 Tatiana Buzmakova/Shutterstock.com 観葉植物は、原産地や自生地によって耐寒性が異なります。 耐寒性が弱い植物をベランダなどの屋外に置いている場合は、冬には室内に移動させます。部屋の中でも窓のすぐ近くは気温が低くなるので、寒さに弱いものは窓から離れた場所に置きます。 観葉植物で涼しさをプラスする飾り方ポイント Ground Picture/Shutterstock.com ここからは、観葉植物によってより涼しく感じさせる夏のインテリアにおすすめな演出方法をご紹介します。 水耕栽培 P_WON/Shutterstock.com 水耕栽培とは、土を使わずに水だけで育てる方法のことです。 ガラスやコップ、花瓶など透明の器に水を入れ、観葉植物の茎を挿せば、水のきらめきに茎や白い根が透けて見えて、とても涼しげです。部屋に土を持ち込むと汚れるのでは、と気になる方にもおすすめの育て方です。 水耕栽培の場合は、水をできるだけ清潔に保つため、1〜3日程度で取り換えましょう。茎から発根したらハイドロボールなどを入れた鉢に移し替え、大きくなったら土で育てるなど、段階的に栽培方法を変え、大きく育てる方法もあります。 ハンギングプランター TippyTortue/Shutterstock.comr ハンギングプランターとは吊り下げたプランターのことです。 部屋の壁面や天井などの空間を有効活用できるうえ、おしゃれな雰囲気が演出できるのも魅力です。つる性の観葉植物は、葉を垂らすと見た目に動きが出て、見栄えもよくなります。 ガラス製のハンギングプランターに入れて窓辺に吊すと、光が透けて部屋に葉影が映し出され、軽やかな雰囲気になります。 空調が効いている室内環境なら、吊すことで風通しがよくなるため、観葉植物の生育環境の改善としてもよい飾り方です。 プランターカバーを使う M88/Shutterstock.com 鉢を隠すためのプランターカバーにもさまざまなデザインのものが増え、選ぶ素材によって涼しさを演出することができます。 籐や藁、竹などを編んだバスケットはナチュラルな雰囲気で、軽やかでカジュアルな印象を与えてくれます。ブリキや鉄、銅などの金属製のものなら、モダンな雰囲気や洗練された印象をプラスすることもできます。カバーによって植物の印象が変わるので、季節や部屋の模様替えのタイミングで取り替えるのもおすすめです。 暑さに強い観葉植物で夏も爽やかな緑のある生活を New Africa/Shutterstock.com 室内に緑があると、爽やかな雰囲気や潤いのあるインテリアの演出ができます。暑さに強い観葉植物を選んで、置き場所や水やりのポイントを押さえ、涼しげな演出を楽しんでみてはいかがでしょうか。



















