スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中! 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中! 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)発売中!
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樹木

サントリナはシルバーリーフが魅力のハーブ! 特徴や育て方のコツを詳しく解説
サントリナの基本情報 カラーリーフとして人気の高いサントリナは、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは、基本情報や名前の由来、花言葉、樹姿などについてガイドします。 kakteen/Shutterstock.com 植物名:サントリナ学名:Santolina chamaecyparissus英名:cotton lavender和名:ワタスギギクその他の名前:コットンラベンダー、ラベンダーコットン科名:キク科属名:ワタスギギク属(サントリナ属)原産地:地中海沿岸分類:常緑性低木 サントリナは、キク科ワタスギギク属(サントリナ属)の常緑低木。原産地は地中海沿岸で高温多湿を苦手とし、寒さに強い性質をもっています。びっしりと白い産毛に覆われたシルバーリーフが大変美しく、主に茎葉を観賞するカラーリーフプランツとして人気があります。常緑性のため、冬の寄せ植えなどにも人気です。また、全草にサントリナオイルと呼ばれる芳香成分をもち、ハーブとして利用されてきました。ラベンダーに似た香りから、「コットンラベンダー」の別名がありますが、ラベンダーとは別種です。 花や葉の特徴 Katarish/Shutterstock.com 園芸分類:低木、ハーブ開花時期:6〜7月樹高:30〜60cm耐寒性:強い耐暑性:強い花色:黄 サントリナの樹高は30〜60cmと低いため、草花のように利用でき、扱いやすいのが特徴です。葉には細かい切れ込みが入り、産毛に覆われたシルバーグリーンの色合いも相まって、繊細な表情を持っています。常緑性のため、一年を通して葉姿を楽しめます。品種によって、緑が強いものや青みが強いものなどがあり、カラーリーフとして人気です。また、ハーブの一種で葉には芳香があり、ポプリや虫除けなどに利用できます。 6〜7月に花径2cmほどの丸い黄花を咲かせます。花弁のない頭状花で、よい香りを放ちます。 サントリナの名前の由来や花言葉 DSGNSR1/Shutterstock.com サントリナという名前は、学名のSantolinaをそのまま読んだものです。「Santolina」は、「聖なる」という意味の「Sanctum」と、亜麻という意味の「Linum」が語源とされています。和名は「綿杉菊(ワタスギギク)」で、産毛をまとった杉のような葉をもつ菊という意味。外見から名付けられたようです。 サントリナの花言葉は「移り気な人」「悪を遠ざける」「さりげない魅力」などです。 サントリナの主な品種 ‘レモンクイーン’。SIAATH/Shutterstock.com サントリナにはさまざまな園芸品種がありますが、その中でも国内で主に流通しているものをご紹介します。 ランブルックシルバー サントリナ・カマエパリッサス種の代表的な園芸品種。シルバーグレーの葉をもち、樹高は20〜60cmで、株幅は30〜60cm。刈り込めばこんもりと茂って葉が密生します。自由に剪定でき、生け垣やトピアリー仕立てにしてもよいでしょう。 レモンクイーン サントリナ・カマエパリッサス種の園芸品種で、樹高は30〜60㎝。花色は明るいクリーム色で、周囲の草花と調和しやすいのが魅力です。他の品種に比べ繊細な樹姿で、ややコンパクトにまとまります。 サントリナの栽培12カ月カレンダー 開花時期:6〜7月肥料:4〜5月、10~11月植え付け・植え替え:3〜6月、9~11月挿し木:4〜5月、9月下旬〜10月 サントリナの栽培環境 Nahhana/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しのよい場所を好みます。日当たりが悪い場所では、ヒョロヒョロとか弱い茎葉が茂って間のびするので注意。 【日当たり/屋内】基本的に屋外で栽培します。 【置き場所】産毛に覆われているため蒸れやすく、多湿を嫌います。水はけのよい土壌をつくり、盛り土をして周囲より高くしておくとよいでしょう。鉢栽培の場合は、長雨が続く時期は軒下など雨の当たらない場所に移動するとよいでしょう。また、高温多湿の環境を苦手とするので、真夏は風通しのよい半日陰など、涼しい場所で管理することが大切です。 耐寒性・耐暑性 寒さには強く、マイナス15℃くらいまで耐えるので、戸外で越冬できます。その際は、株元にバークチップなどを施してマルチングをしておくのがおすすめです。暑さにも強いですが、多湿が苦手なので、夏は蒸れに注意し風通しよく管理します。 サントリナの育て方のポイント 用土 blueeyes/Shutterstock.com 【地植え】 植え付ける1〜2週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性肥料を投入し、よく耕して水はけのよい土壌をつくっておくとよいでしょう。事前に土づくりをしておくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。自身で培養土をブレンドする場合は、赤玉土中粒4、鹿沼土3、腐葉土3を混合し、さらに元肥として緩効性肥料を施しておくとよいでしょう。 水やり Osetrik/Shutterstock.com サントリナは細かな産毛を株全体にびっしりとまとっています。そのため、茎葉に水がかかると蒸れやすいので、水やりの際には注意してください。株全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えるようにしましょう。 真夏は気温の高い昼間に水やりすると、水の温度が上がり株が傷んでしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。反対に、真冬は気温が十分に上がった日中に行います。夕方に水やりすると凍結の原因になるので避けてください。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉を伸ばすようになるまでは、水切れしないように管理しましょう。根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。ただし、多湿を嫌う性質のため、与えすぎには注意し、いつもジメジメしている環境にならないようにしてください。 土の表面が十分に乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、水やりを忘れないよう注意します。冬は生育が止まって表土も乾きにくくなるので、控えめに与えるとよいでしょう。 肥料 Pawel Beres/Shutterstock.com 【地植え】 土づくりの際に、元肥として緩効性肥料を施しておきます。多肥にするとかえって弱ることがあるので、追肥はほとんど不要です。しかし、株に勢いがないようであれば、液肥を与えて様子を見てください。 【鉢植え】 土づくりの際に、元肥として緩効性肥料を施しておきます。追肥は、4〜5月と10月頃にそれぞれ1回、緩効性化成肥料を周囲にばらまいて軽く耕し、土に馴染ませておきましょう。 注意すべき病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 サントリナが発症しやすい病気はほとんどありません。 【害虫】 サントリナに発生しやすい害虫は、アブラムシ、ハダニです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、シャワーではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 ハダニは、葉裏に寄生して吸汁する害虫です。体長は0.5mmほどと大変小さく、黄緑色や茶色い姿をしています。名前に「ダニ」がつきますが、クモの仲間です。高温で乾燥した環境を好み、梅雨明け以降に大発生しやすいので注意が必要。繁殖力が強く、被害が大きくなると、葉にクモの巣のような網が発生することもあります。ハダニは湿気を嫌うため、高温乾燥期には予防として葉裏にスプレーやシャワーなどで水をかけておくとよいでしょう。 サントリナの詳しい育て方 苗の選び方 苗木を購入する際は、節間が間のびしておらず、がっしりと締まって勢いのあるものを選びましょう。 植え付け・植え替え Vlyaks/Shutterstock.com 適期は3〜6月か、9〜11月です。ただし、花苗店などではほかの時期にも苗木が出回っているので、購入したら早めに植え付けてください。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、根鉢よりも一回り大きな穴を掘って苗木を植え付けます。複数の苗木を植える場合は、約30〜50cmの間隔を取っておきましょう。植え付けた後に、たっぷりと水やりします。 地植えの場合は、環境に合えば植え替えの必要はなく、そのまま植えっぱなしにしてかまいません。 【鉢植え】 単植する場合は、購入した苗木よりも1〜2回り大きな鉢を準備します。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。苗を鉢に仮置きし、高さを決めたら、軽く根鉢をほぐして植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出さないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出して根鉢をくずし、古い土や根を落として新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 日常のお手入れ mihalec/Shutterstock.com 【花がら摘み】 開花期には、終わった花を見つけたら適宜摘み取りましょう。まめに傷んだ花を摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まってしまうので注意しましょう。 【切り戻し】 樹姿が乱れてきたら、適宜切り戻して株の若返りをはかります。樹高の半分くらいまでを目安に、深めにカットしましょう。梅雨前に行うと、株が蒸れやすくなるのを防ぎ、風通しよく管理することができます。 増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com サントリナは、挿し木で増やすことができます。 挿し木とは、枝葉を切り取って地面に挿しておくと、発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。 挿し木の適期は、4〜5月頃か9月下旬〜10月頃です。新しく伸びた枝を10cmほど、切り口が斜めになるように切り取り(挿し穂)、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を半分くらい取ります。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。明るい日陰に置いて適宜水やりをしながら管理し、発根して十分に育ったら植えたい場所へ定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 サントリナのさまざまな利用方法 AmyLv/Shutterstock.com 香り高くハーブの一種として分類されるサントリナ。ここでは、さまざまな利用方法についてご紹介していきます。 リースにして飾る リースを作る場合は、剪定の際に切り落とした枝を用いるとよいでしょう。リースの土台に、枝をワイヤーでくくりつけていきます。ドライフラワーやほかのハーブと一緒にアレンジしても素敵です。 香りを利用する サントリナの香りには虫が嫌う成分が含まれていることから、防虫剤として利用することができます。剪定した枝を風通しのよい日陰に吊してドライにし、布袋に入れてサシェにします。タンスに入れたり、クローゼットに吊しておくのもおすすめです。 コンパニオンプランツにも使える サントリナが放つ香りを虫が嫌うことから、コンパニオンプランツとしての役割も期待できます。ほかの植物と一緒に植栽すれば、虫を寄せつけない環境づくりに一役買ってくれるはずです。 サントリナを育てて花やカラーリーフを楽しもう crystaldream/Shutterstock.com 花や葉に芳しい香りがあり、ハーブとしても利用できるサントリナ。明るいシルバーリーフは常緑で、一年を通してみずみずしい姿を楽しめます。ぜひ庭やベランダに取り入れてはいかがでしょうか。
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花と緑

聖なる夜は美しい花と共に! クリスマスイメージの花たちをご紹介
ポインセチア クリスマスに飾る花として一番に思い浮かぶのは、やっぱりポインセチアですよね。赤い花とグリーンの葉のコントラストが目に鮮やかですが、ポインセチアとはどんな植物なのでしょうか。クリスマスに飾られる由来も併せて、ご紹介します。 nnattalli/Shutterstock.com 植物名:ポインセチア学名:Euphorbia pulcherrima英名:Poinsettia和名:ショウジョウボク(猩々木)科名:トウダイグサ科属名:トウダイグサ属(ユーフォルビア属)原産地:メキシコの山地分類:常緑性低木 ポインセチアとは? ポインセチアは、トウダイグサ科トウダイグサ属(ユーフォルビア属)の植物です。メキシコの山地が原産地で、現地の人々はポインセチアの白い樹液を解熱剤として、赤い苞を染料として利用してきたそうです。19世紀にアメリカの初代メキシコ公使だったJ.R.ポインセットがこの美しい植物に魅せられてアメリカへと持ち帰りました。ポインセットは植物学者でもあったので、品種改良を重ねて発表したことで世間に広く知れ渡ることとなり、彼の名前にちなんで、「ポインセチア」と名付けられたとされています。現在では世界中へ広まり、日本へは明治時代に伝えられました。比較的新しくもたらされた植物のようでもありますが、日本での栽培の歴史は100年超えということになります。 ポインセチアの花 Heidi Brand/Shutterstock.com ポインセチアは花鉢として冬に販売されていることが多いため、草花のようなイメージがありますが、じつは低木です。一度購入すれば毎年観賞できるライフサイクルの長い植物といえます。開花期は12〜2月。花として楽しんでいる部分はじつは苞で、実際は中央に黄色い小さな花があります。苞の色は赤、ピンク、白、紫があり、クリスマスシーズンの贈答用としても人気です。 寒さに弱いので、基本的には冬は室内に置いて観賞します。冬に入手した開花株は、日当たりがよく暖かい窓辺などで管理しましょう。エアコンの風が直接当たらない場所に置くこともポイントです。多湿を嫌うので水やりは控えめにし、乾燥気味に管理しましょう。終わった苞はまめに摘み取り、株の消耗を防ぐとともに株まわりを清潔に保ちます。 2〜3月にはほとんど生育が止まりますが、乾燥気味に水やりを続けてください。無事に冬越しして新芽が動き始めたら、3〜5月に、1/3くらいの高さまで大きく切り戻し、根鉢をくずして新しい培養土を使って植え直します。5〜9月は戸外に出し、日当たりのよい場所に移動しましょう。9〜11月に17時頃から翌朝8時頃までダンボールなどを被せて暗くする短日処理を行い、花芽をつけさせます。ただし、近年は短日処理を行わずとも、花芽がつく品種も出回っています。 ポインセチアにつきやすい害虫は、カイガラムシです。カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすい害虫で、体長は2〜10mm。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われており、薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 ポインセチアの花言葉は「祝福する」「聖夜」「幸運を祈る」「私の心は燃えている」など。花色ごとの花言葉もあり、ピンクのポインセチアは「思いやり」「清純」、白は「慕われる人」「あなたの祝福を祈る」などです。 なぜクリスマスの花? Pixel-Shot/Shutterstock.com ポインセチアは、なぜクリスマスシーズンに飾られるようになったのでしょうか。主な由来とされるのは、その苞の色です。葉が緑、苞が赤、樹液が白のポインセチアは、クリスマスカラーそのものです。赤は「キリストの血」、緑は「永遠の象徴」、白は「純潔」を象徴する色で、メキシコにたどり着いたフランシスコ修道会の宣教者がポインセチアを見いだして「ノーチェ・ブエナ(聖夜)」と名付けました。当初はキリストの誕生祭の行列に登場していたようですが、徐々に世界中に広まって、クリスマスの花として親しまれるようになったとされています。また、フォルムがキリスト教にまつわるベツレヘムの星に似ているからという説もあるようです。 クリスマスローズ クリスマスローズという名前、なんとなくロマンチックですね。品種が多く、花色や花姿がバラエティーに富んでいるうえ、毎年新品種が発表されることから、コレクターズアイテムとしてガーデナーに大人気の草花です。では、クリスマスローズとはどんな植物なのか、詳しくご紹介しましょう。 ヘレボルス・ニゲル。BlackRabbit3/Shutterstock.com 植物名:クリスマスローズ学名:Helleborus英名:hellebore、Christmas rose和名:レンテンローズその他の名前:ヘレボルス、雪起こし、寒芍薬科名:キンポウゲ科属名:クリスマスローズ属(ヘレボルス属)原産地:ヨーロッパからトルコ、シリア、ジョージア(ヘレボルス・チベタヌスのみ中国)分類:常緑多年草 クリスマスローズとは? 日本でクリスマスローズと呼ばれている花は、キンポウゲ科ヘレボルス属の多年草です。名前に「ローズ」とついていますが、バラの仲間ではありません。花の形が一重咲きのバラに似ていることから、クリスマスローズと呼ばれるようになったとされています。ではなぜ「クリスマス」の名前がついているのでしょうか。「クリスマスローズ」という名前は、イギリスでクリスマスの頃に咲く、原種のヘレボルス・ニゲル(Helleborus niger)に付けられた英語名なのです。ヨーロッパでは、この一種のみをクリスマスローズと呼んでいるのですが、日本では原種や園芸品種を問わずに、ヘレボルスがクリスマスローズとして普及しました。そのため、今では12月には咲かない原種や園芸品種のほうが多くなり、ちょっとややこしくなっています。 クリスマスローズの花 yuri-ss/Shutterstock.com クリスマスローズは常緑性の多年草(宿根草)で、一度根付けば毎年花を咲かせてくれる、寿命の長い植物です。寒さに強く、半日陰の環境でも育ちます。本来の英名のクリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル)の開花期は12月下旬のクリスマスの頃ですが、日本で広く普及しているクリスマスローズ(ニゲル以外の原種や園芸品種)の開花期は1〜3月です。花色は白、ピンク、紫、黄、茶、黒、複色などがあります。一重咲き、半八重咲き、カップ咲き、平咲き、星咲きなど咲き姿も品種によって多様で、選ぶ楽しみがある、人気の植物です。 クリスマスローズの植え付けの適期は10〜3月です。草丈は10〜50cmで、花壇の前〜中段向き。地植えの場合は、落葉樹の足元など明るい半日陰に、水はけのよい土壌をつくって植え付けます。鉢栽培の場合は6〜7号鉢を用意し、市販の草花用培養土を利用して植え付けるとよいでしょう。開花期間中はまめに花がらを摘み、速効性の液体肥料を10日〜2週間に1度施して株の勢いを保ちましょう。真夏は生育が止まるので、鉢栽培の場合は風通しのよい明るい日陰に移動して管理します。植え付けから数年経って大株に育ったら、掘り上げて数芽つけて株分けし、若返りをはかりましょう。 クリスマスローズに発生しやすい害虫は、アブラムシです。アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 クリスマスローズの花言葉は「追憶」「私を忘れないで」「私の不安を取り除いてください」「なぐさめ」など。これは、戦地へ行くことが決まった男性が、愛する人にクリスマスローズを贈ったという言い伝えから派生したものです。 なぜクリスマスの花? Natalia Greeske/Shutterstock.com クリスマスローズという名前は、クリスマスの頃に咲く(ヘレボルス・ニゲルに限る)ことが由来となっていますが、次のようなストーリーも残されています。キリストが生まれたとき、多くの人々がさまざまな贈り物を携えて祝福に訪れました。マデロンという貧しい羊飼いの少女もお祝いを伝えに訪問したいと望んでいましたが、贈り物を買うお金がありません。それを嘆いて少女が流した涙が地面に落ちて種となり、芽が出てバラのように美しい白い花(ヘレボルス・ニゲル)を咲かせました。少女はその花を摘んで聖母マリアと生まれたばかりのキリストに捧げ、幸福に満たされたそうです。 シクラメン シクラメンは冬の花鉢として人気で、以前から贈答に利用されてきました。クリスマスの頃にも、プレゼントとして花好きの方々へ贈られることが多くなっています。では、シクラメンとはどのような花でしょうか。ここからは、シクラメンについて詳しく紐解いていきます。 Sunny_Smile/Shutterstock.com 植物名:シクラメン学名:Cyclamen persicum英名:Cyclamen和名:カガリビバナその他の名前:ブタノマンジュウ科名:サクラソウ科属名:シクラメン属原産地:北アフリカから中近東、ヨーロッパの地中海沿岸地域分類:球根 シクラメンとは? シクラメンは、サクラソウ科シクラメン属の多年草です。原産地は地中海沿岸から小アジアにかけてで、10種類ほどが分布しています。一般に鉢花として栽培されているのはシクラメン・ペルシカムから改良された園芸品種で、日本ではシクラメンといえばこの品種群のことを指すことが多くなっています。草丈は品種にもよりますが、20〜40cmです。寒さに弱いので、基本的に鉢栽培にして冬は室内で冬越しさせましょう。開花中、終わった花をまめに摘み取ると、次々とつぼみが上がってきます。 シクラメンが花鉢として主に流通している一方で、ガーデンシクラメンの人気も高くなっています。ガーデンシクラメンとは、耐寒性のある原種のシクラメンを元にしてつくられた、寒さに強く屋外でも栽培できる品種群です。といっても耐寒性は0〜5℃くらいなので、地植えにするなら温暖地限定。鉢栽培にするなら霜の降りない軒下やベランダなどで管理するとよいでしょう。ガーデンシクラメンの草丈は10〜20cmとやや小ぶり。日当たりがよく、水はけ・水もちのよい土壌に植え付けます。鉢栽培では入手した苗よりも1〜2回り大きな鉢を準備し、草花用培養土を利用して植え付けます。開花期間中はまめに花がらを摘み、速効性の液体肥料を10日〜2週間に1度施して株の勢いを保ちましょう。水やりは乾燥したら与える程度に。多湿にすると根腐れすることがあるので注意します。 シクラメンに発生しやすい害虫は、ヨトウムシです。ヨトウムシは蛾の幼虫で、漢字で「夜盗虫」と書き、主に夜に姿を現して茎葉を食害します。食欲が旺盛で、大きくなった幼虫は、一晩で株を丸裸にしてしまうほどです。葉から食害し始めるので、異変を察したら幼虫がまだ若いうちに駆除しましょう。発生しやすい時期は4〜6月、9〜10月です。食害の跡が認められたら、夜にパトロールして捕殺するか、適用のある薬剤を散布して防除します。 シクラメンの花 Tibesty/Shutterstock.com 開花期は10月中旬〜4月中旬で、花色は赤、ピンク、紫、白、複色など。咲き姿も一重咲きや八重咲き、花弁にフリルが入るフリンジ咲きなどがあります。シクラメンの花は、花茎を地際から長く伸ばした先に、1輪ずつ開花。花弁が上に反り返るようにして咲きます。このような花姿からカガリビバナ(篝火花)という別名ももっています。 シクラメンの花言葉は「遠慮」「内気」「はにかみ」「気後れ」など。花弁を反らせてうつむき気味に咲くため、このようなやや内向的なイメージに結びついたとされています。 なぜクリスマスの花? Galina Grebenyuk/Shutterstock.com シクラメンには、クリスマスにまつわるストーリーがありません。では、なぜクリスマスの定番の花鉢として知られるようになったのでしょうか。それは、花が少ない冬にシクラメンが贈答などに利用されてきた歴史があるからと推測されます。さらにクリスマスシーズンと重なって、花好きな家族や知人へのプレゼントとして選ばれるようになったという経緯があるようです。和洋どちらの雰囲気も持つ上品な花姿をしていることから、クリスマスはもちろん、お歳暮やお正月の贈り物としても需要があります。冬に華やかに咲く花は少ないので、クリスマスの頃にはクリスマスベルやリボン、オーナメントを飾り、お正月には扇子や水引などをあしらって長く楽しむのもいいですね。 飾ってよし贈ってよしのクリスマスイメージの植物 Rusana Krasteva/Shutterstock.com ここまで、クリスマスにちなんだ花には、どんな種類があるのかご紹介してきました。楚々とした花姿のものや、豪華な雰囲気をもつ華やかな花などが揃っていますね。これらのクリスマスを盛り上げる花を飾って、家族や友人たちと祝福のひとときを過ごしてはいかがでしょうか。
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寒さに強い植物は? 冬の寄せ植えにおすすめの植物をご紹介
寄せ植えとは? Natalia Greeske/Shutterstock.com 寄せ植えとは、一つの鉢に複数の植物を植え付けた、ブーケのように華やかな花鉢のことをいいます。「冬に咲く花なんてあるの?」と疑問を持つかもしれませんが、晩秋から春にかけて長い間咲く草花はありますよ! いや、晩秋から開花するけれども真冬には生育が止まって、暖かくなったら成長が盛んになる植物、といったほうがいいかもしれません。じつは、冬ならではの寄せ植えのメリットがあるんです! 春に寄せ植えを作る場合は、これから旺盛に生育するのを見越して、はじめは隙間をあけておく必要があったり、成長とともにバランスが崩れやすかったりするもの。しかし、冬に作る寄せ植えは、春まで生育が止まったままなので、最初から詰め込み気味に植えて豪華なひと鉢にできるメリットがあります。12月に寄せ植えを作ったら、そのまま3月上旬くらいまではバランスが崩れずに見栄えよく保つことができるので、冬の寄せ植えはコストパフォーマンスに優れると言えます。それに、冬は虫が活動していないので、害虫の食害の心配がないのもいいですね。 冬はクリスマスやお正月などのイベントが控えていますから、豪華な寄せ植えを作って、クリスマス用のオーナメントを飾ったり、お正月飾りを添えたりするのもおすすめ。春を迎えて旺盛に生育し始めたら植え替えて、春らしい寄せ植えに模様替えするとよいでしょう。 寄せ植えの基本的な作業 sanddebeautheil/Shutterstock.com 寄せ植えを作る際は、鉢、鉢底ネット、鉢底石、市販の培養土(元肥配合済み)と花苗を準備します。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、鉢底石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。準備した苗をポットのまま鉢に入れてバランスを見ながら仮置きし、植え場所を決めます。その後、苗をポットから出して植え付けていきましょう。水やりの際にあふれ出さないよう、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えます。 水やりは、冬は気温が低いために土が乾きにくいので、表土の乾き具合を見て控えめに与えるようにしてください。葉や花にかけずに、株元の土を狙って与えるようにします。また、冬は気温が十分に上がった日中に水やりすることがポイント。夕方の水やりは、凍結の原因になって植物が傷むので避けましょう。 肥料は冬の間は生育が止まっているので、元肥が配合されている培養土を使っている場合は不要です。枯れ葉などはこまめに摘み取って、株周りをきれいにし、見栄えよく保ちましょう。 寄せ植えで必要な道具 Abramova Elena/Shutterstock.com 寄せ植え作りやその後の管理に必要な道具は、ガーデニング用の手袋、スコップまたは土入れ、園芸バサミ、ジョウロなどです。 手袋は、植え付け・植え替えの際の必需品。手袋をせずに作業すると土が爪に入り込んでなかなか取れずに不潔な印象を与えてしまいます。また、敏感肌の方は土を直接触ると手荒れすることがあるので、綿の手袋をはめた上にゴム手袋をするのがおすすめです。 スコップや土入れは、植え付けや植え替えの際に使います。園芸バサミは枯れ葉や花がら摘み、切り戻しなどに。ジョウロは水やりの際に欠かせません。 冬の寄せ植えにおすすめの植物 冬でも開花する草花や、脇役として活躍する葉姿の美しいカラーリーフプランツなど、冬の寄せ植えで活躍する、おすすめの植物をピックアップしました。いずれも花苗店で手に入りやすいものばかりです。 ガーデンシクラメン GOLFX/Shutterstock.com シクラメンというと贈答用に用いられることが多く、室内で管理する鉢花というイメージが強いもの。しかし、ガーデンシクラメンは、耐寒性のある原種のシクラメンを元にして作られた、寒さに強く屋外でも栽培できる品種群です。といっても耐寒性は0〜5℃くらいなので、霜の当たらない軒下やベランダなどで管理するとよいでしょう。 ガーデンシクラメンは、一度植え付ければ毎年開花する息の長い球根植物です。 開花期は10月中旬〜4月中旬で、花色は赤、ピンク、白、複色など。咲き姿も一重咲きや八重咲き、花弁にフリルが入るフリンジ咲きなどがあります。草丈は10〜20cm。 ガーデンシクラメンは、日当たり、風通しのよい場所で管理します。開花期間中はまめに花がらを摘み、速効性の液体肥料を10日〜2週間に1度施して株の勢いを保ちましょう。水やりは乾燥したら与える程度に。多湿にすると根や球根が腐ることがあるので注意します。 葉牡丹(ハボタン) Sann von Mai/Shutterstock.com 原産地はヨーロッパで、二年草、多年草に分類されています。葉が結球する姿を楽しむカラーリーフプランツで、葉色は白、紫、淡いピンク、斑入りなどがあります。また、葉姿も丸葉、縮れ葉、切れ葉などが揃います。草丈は種類によって5〜100cmと幅が広いのが特徴。昔はハクサイのような大きさのハボタンを花壇などでよく見かけましたが、年々小型化が進んで、寄せ植えにも利用できるミニサイズも出回るようになっています。和の雰囲気を持っているので、お正月飾りに利用するのもいいですね。春になると花茎を伸ばして菜の花のような黄色い花を咲かせます。 葉牡丹は、日当たり、風通しのよい場所を好みます。水やりは表土が乾いたらたっぷりと。巻いた葉の中に水がかかると蒸れやすいため、表土を狙って与えてください。液体肥料を10日〜2週間に1度施して株の勢いを保ちましょう。3月頃からはアブラムシがつきやすいので、あらかじめ土中に混ぜ込んでおくタイプの殺虫粒剤を、植え付け時に施しておくとよいでしょう。 パンジー・ビオラ Nick Pecker/Shutterstock.com パンジーやビオラの原産地はヨーロッパ。寒さに強く、暑さに弱い性質で、冬でも戸外で越冬できます。10月下旬から花苗店に出回り、多様な品種が揃っています。花色は赤、ピンク、オレンジ、黄色、白、紫、複色など。草丈は10〜30cmです。 パンジー・ビオラは日当たり、風通しのよい場所で管理します。秋〜冬に植えると、生育は緩慢で華奢な姿を保ちますが、3月下旬くらいからは生育が旺盛になり、こんもりと茂って次々と開花し、初夏まで咲き続けます。開花期間は10月下旬〜5月中旬と長いので、終わった花はまめに摘み取って株が老化するのを防ぎましょう。また、株の勢いを保つために、春からは1カ月に1〜2回、速効性の液体肥料を与えます。3月頃からアブラムシがつきやすくなるので、あらかじめ土中に混ぜ込んでおくタイプの殺虫粒剤を、植え付け時に施しておくとよいでしょう。一年草でライフサイクルは短く、夏の暑さに耐えられずに枯死するので、抜き取って処分します。 プリムラ・ジュリアン yoshi0511/Shutterstock.com ヨーロッパが原産地の多年草ですが、日本の酷暑を乗り切るのが難しく、一年草として出回っています。開花期は11〜4月。花色は赤、ピンク、オレンジ、黄、白、紫、青、茶、黒、白、複色など豊富なので、選ぶ楽しみがありますよ! 草丈は5〜10cmと低いので、鉢の前面や縁取りなどに向いています。 プリムラは日当たり、風通しのよい場所を好みます。平らな葉を放射状に伸ばした中央に花が咲くため、水やりの際に葉や花にかかりやすいので注意。株が蒸れてしまいます。3月頃からは次々とつぼみを上げてくるので、2週間に1度を目安に液肥を与えて、株の勢いを保つとよいでしょう。また、春からはアブラムシがつきやすくなるので、あらかじめ土中に混ぜ込んでおくタイプの殺虫粒剤を植え付け時に施しておくとよいでしょう。終わった花がらはまめに摘み取り、株まわりを清潔に保ちましょう。真夏は涼しい半日陰の場所で管理すると、越年も可能です。 ヒューケラ kuro3/Shutterstock.com 原産地は北アメリカ。常緑の多年草で、冬も地上部を枯らすことなく、一年を通してみずみずしい葉姿を保ちます。ヒューケラの魅力は、なんといっても葉色がバラエティー豊かなことでしょう。カラーリーフプランツとして愛されており、葉色は緑、白の斑入り(斑の入り方も品種によってさまざま)、赤、黄、オレンジ、ワインレッドなど、多様な品種が出回っています。そのため、冬の寄せ植えでも花の引き立て役として重宝する植物です。草丈は20〜50cm。素朴で美しい花を咲かせることでも知られ、開花期は5〜6月。細い花茎を20〜50cmほど伸ばした先に、穂状になって小さな花が次々と咲いていきます。花色は、赤、ピンク、白、グリーンなど。 ヒューケラは日向〜半日陰の環境を好みます。水やりは、表土が乾いたらたっぷりと。肥料は、春から2週間に1度を目安に与えましょう。枯れ葉があれば、早めに取り除いて株周りを清潔にし、風通しよく管理してください。 キンセンカ Marija Mara Gajic/Shutterstock.com キンセンカは別名カレンデュラとも呼ばれています。原産地は地中海沿岸で、寒さには強い一方で、夏の暑さには弱い性質です。種類によって一年草、多年草がありますが、日本の酷暑が苦手で暑さを乗り切れずに枯死することが多いため、一年草として流通しています。花色はカラフルで、黄、オレンジ、クリーム、複色などがあります。花茎を立ち上げた頂部に咲く花のサイズは3〜10cm。花姿は清楚な一重咲きや、花弁が多数重なる華やかな八重咲きがあります。草丈は、30〜90cm。幅が広いのは種類が多様なためで、鉢に寄せ植えする場合は背丈の低い品種を選ぶとよいでしょう。 キンセンカは日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。水やりは表土が乾いたらたっぷりと。肥料は春から2週間に1度を目安に与えましょう。まめに花がらを摘み、枯れ葉があれば取り除いて株周りを清潔に保ちます。 シロタエギク APugach/Shutterstock.com シロタエギクは、別名ダスティーミラーとも呼ばれ、地中海沿岸が原産の多年草です。葉に白い産毛が密生しているため、シルバー色に見え、カラーリーフプランツとして人気の高い植物です。どんな花色とも合わせやすいので、寄せ植えの脇役として大人気。また、寒さに強いので、冬の寄せ植えに最適です。草丈は10〜60cmですが、大きくなってバランスを崩すようであれば、切り戻して小さくまとめてもかまいません。6〜7月に、小さな黄色い花が咲きます。 シロタエギクは日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。水やりは表土が乾いたらたっぷりと。産毛のある茎葉に水がかかると蒸れやすいため、表土を狙って与えてください。肥料は春から2週間に1度を目安に与えましょう。 スイートアリッサム Nonchanon/Shutterstock.com 地中海北岸〜西アジア原産の多年草。本来は多年草ですが、高温多湿に弱く、日本では暑い夏を乗り切れずに枯死するので、一年草として扱われています。開花期は9月下旬〜12月下旬、2月上旬〜6月上旬で、花色は白、ピンク、紫、オレンジなど。一つひとつの花は小さいのですが、集まって咲くので色のかたまりとなってよく目にとまります。草丈は10〜15cm。這うように広がり、鉢の前面や縁に植えるとこぼれ出すように茎葉を伸ばすので、脇役として重宝します。植え付けの適期は10月か3月頃ですが、それ以外の時期に苗を入手したら早めに定植しましょう。 スイートアリッサムは日当たり、風通しのよい場所を好みます。水やりは乾燥したら与える程度にし、多湿にならないように管理してください。開花期はまめに花がらを摘み、春からは速効性の液体肥料を10日〜2週間に1度施して株の勢いを保ちましょう。 冬に寄せ植えを楽しもう NagyG/Shutterstock.com クリスマスやお正月などのイベントが目白押しの冬。草花で寄せ植えを作って、そこへクリスマス用のオーナメントやお正月飾りを添えれば、たちまちイベントを盛り上げるアイテムになります。ぜひ冬に咲く草花で寄せ植えを作り、寂しくなりがちな冬の庭を彩ってはいかがでしょうか?
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育て方

12月の庭仕事をチェック! ガーデニングカレンダー December
バラの剪定&誘引 photo/元木はるみ 実録! バラがメインの庭づくり 冬のバラ仕事第1弾~誘引・仮剪定 つるバラは、構造物に留めている紐などを外して、古い枝や枯れた枝を切り、仕立て直しましょう。葉が残っていたら、すべて取り去ることで病害虫を翌年に持ち越さない効果があります。枝は水平に誘引すると、花をたくさん咲かせます。遅くても1月中に終わらせるのが目標です。たくさんの株がある庭は、計画的に進めましょう。なお、鉢植えのバラの剪定は、2月中に終わらせます。 ⚫︎バラの専門家がズバリ答える! 冬の大切な作業「つるバラの剪定」 庭やベランダをライトアップ 今、自分で手軽に設置できる屋外用のライトが増えています。日中は太陽光で充電し、暗くなると自動で点灯するものや、雪の模様を壁に投影できる小型のプロジェクターなど、用途もタイプもいろいろ。LEDなら植物を傷つけないので、庭やエントランス、ベランダで光の演出を楽しみましょう。 ⚫︎おしゃれなイルミネーション! ‘おうちイルミ’と‘ナイトベランピング’のアイデア集 コニファー類の剪定 コニファー類の剪定をします。剪定で出た枝はクリスマスリースやスワッグ、ツリー風アレンジに使いましょう。極端に短く切り詰めてしまうと、先祖返りをして性質が変わってしまうことがあるので、毎年少しずつ剪定することをおすすめします。幹周りに残っている枝葉も取り除いておくと、春以降の虫の被害を防除することにもなります。 ⚫︎【Christmas Crafts】コンパクトで飾りやすいテーブルクリスマスツリー 防寒対策 Ludmila-Kapustkina/shutterstock.com 地面が凍りついて霜柱ができると、植物の根が持ち上がって切れてしまうことも。霜柱対策には、ウッドチップや腐葉土などを表土に敷くマルチングが効果的です。寒さと風から守るには、植物の周囲に支柱を立てて、不織布などで覆うのもよいでしょう。 耐寒温度-10℃~0℃程度の植物/暖地なら屋外でも越冬できます。 耐寒温度3℃~5℃程度の植物/寒さに少し弱いので、寒さ対策をしたほうがよいでしょう。 耐寒温度8℃以上の植物/特に寒さに弱いので、室内でガラス温室などを利用するとよいでしょう。 野菜苗の防寒 11月にタネを播いたエンドウマメやソラマメに、防寒をしましょう。笹や木の枝で囲うと、ヒヨドリからの食害も防げます。 ⚫︎植物の防寒・冬越し・寒さ対策 鉢植え植物のダメージを回避する5つの方法 忘れがちな水やり Alonia/shutterstock.com 鉢植えの宿根草や球根の水やりを忘れずにしましょう。地上部が枯れていたり、まだ芽が出ていない鉢は草花の姿がないので水やりを忘れがちです。毎日でなくてよいので、時々水をあげましょう。極端に乾燥すると枯れてしまうことがあります。 自然素材でオーナメントづくり Lyuba Alex/shutterstock.com クリスマスの時期です。庭や林にオーナメントの材料を探しに行きましょう。植物のタネ姿や松ぼっくり、ドングリなどは、銀色や金色にスプレーすると意外なほど美しいオーナメントになります。 野鳥が庭にやって来る Volker Rauch/shutterstock.com 野鳥のために、庭にバードフィーダー(餌台)かバードバス(水飲み場)を設えましょう。冬は野山にエサが少なくなり、食べ物を求めて住宅街へも鳥たちがやってきます。小鳥たちに気に入ってもらうための、バードハウスづくりにはいくつかのポイントがあります。以下の記事を参考に、D.I.Y.してみませんか? もし万が一空き家のままでも、ガーデンのアクセサリーとして活躍してくれるのでガッカリしませんように。 ⚫︎庭で野鳥観察! バードハウスづくりの6のポイント 冬至の過ごし方 Krzysztof Slusarczyk /Shutterstock.com 2024年の冬至は12月21日。日照時間が一年でもっとも短く、この日を境に再び日が長くなることから、太陽の力がもっとも衰える日や太陽が生まれ変わる日として捉えられ、世界各地でさまざまな風習が伝わっています。日本での冬至の風習の一つは、運気が上がる「ん」がつく食べ物を食べること。特に、名前に「ん」が2回含まれる食べ物は、運気が2倍になって縁起がよいとされ、特によく食べられるのがカボチャ(なんきん)です。カボチャを食べる風習は江戸時代からあるとか。 ⚫︎[冬至とは]2024年はいつ? 柚子湯にカボチャなど冬至の風習や雑学をご紹介 Iryna Mylinska/shutterstock.com カボチャは夏の野菜ですが、保存性にすぐれ長期保存がきき、江戸時代でも冬に食べられる野菜として重宝されてきました。冬至にカボチャを食べることで、「中風(脳卒中)」「しもやけ」「風邪」などの病気を避けることができると昔から考えられていたそうです。ということで、冬至はカボチャを食べましょう。カボチャを手軽に食べるおすすめレシピは、カボチャのスープ。皮をむき、サイコロ状に切ってラップで柔らかくなるまで温め、裏ごしして生クリームとコンソメスープと合わせると、コクのあるカボチャのスープができますよ。 ⚫︎ 南瓜(かぼちゃ)を使った世界の料理レシピ【キッチンガーデンレシピ】
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野菜

じつはキャベツに近い!? 青汁以外にも活用方法があるケールを育ててみよう
ケールってこんな野菜! まずは基本情報を確認 Natali Zakharova/Shutterstock.com ケールはアブラナ科アブラナ属に分類され、学名はBrassica oleracea。原産地は地中海沿岸で、野菜として扱われる植物です。草丈は30~80cmになり、黄色い花を咲かせます。 ケールの特徴 Kaiskynet Studio/Shutterstock.com ケールの和名は「羽衣甘藍(はごろもかんらん)」といいます。甘藍とはキャベツを意味しており、その名の通り、キャベツの原種に近い野菜です。イメージとしては葉が丸まっていないキャベツのようで、キャベツの葉に似た円形や長円形の葉が上に向かって伸びます。葉には縮れやしわがあるタイプと、無いタイプがあります。葉を収穫せずそのまま育てていると、花茎を伸ばしてアブラナ科らしい黄色い菜の花を咲かせます。 ケールの起源と世界に広まった歴史 Andrey Yurlov/Shutterstock.com ケールの原産地は地中海沿岸ですが、紀元前にはすでに利用されていたといわれています。キャベツやブロッコリー、英語で「オーナメンタルケール」と呼ばれる葉ボタンも、ケールの原種から改良されて生まれた植物です。 ケールは栽培の歴史も古く、ギリシアで栽培が始まって古代ローマ人も食していたといわれています。さらに、現在のスペインでケールを食べているのを見たケルト人が、自分たちも栽培を始め、彼らが世界に広めたそう。8世紀頃には中国でもケールの仲間が栽培されており、日本には江戸時代に伝わったとされています。もっとも、日本には初めは観賞用として伝来したそうです。 ケールの種類 bonchan/Shutterstock.com ひと口にケールといってもさまざまな種類があり、日本では「コラードケール」や「シベリアンケール」「カーリーケール」などがよく栽培されています。 コラードケールは、大きくなる品種で、葉にしわがほとんどなく、青汁によく利用されています。 シベリアンケールは比較的小さめの品種で、葉にしわが少なくカールしているという特徴を持っています。 カーリーケールは葉に細い切れ込みが多いのが特徴で、苦みが少ないためサラダにも使えます。 これらのほか、ベビーケールという名前でケールの新芽もよく流通しています。 ケールを上手に育てるためのポイント Bodor Tivadar/Shutterstock.com ここまで、ケールの基本的な特徴についてご紹介しました。 ここからは、そんなケールの育て方について、項目別に詳しく解説していきます。 ケールに適した栽培環境 Hannamariah/Shutterstock.com ケールを育てるには、日当たりがよく、風通しのよい場所がベストです。生育の適温は8〜25℃です。 また注意が必要なポイントとして、連作障害があります。アブラナ科の植物を植えた場所には続けて植えないようにしましょう。代表的なアブラナ科の作物としては、キャベツ、ハクサイ、チンゲンサイなどがあります。 ケールを植えるのに適した用土 funnyangel/Shutterstock.com ケールを植える用土は、弱酸性から中性の土が適しています。酸性の土壌は苦手なので、地植えではあらかじめ石灰を混ぜ込んで中和しておくとよいでしょう。プランターで栽培する場合は、野菜専用の培養土を用いればOKです。 ケールは種から育てられる!種まきの方法 Ilike/Shutterstock.com ケールは、3~4月が種まきの適期です。 育苗ポットや播種用のトレイに種まき用土を入れて、4粒程度ずつ播きます。種を播いたらたっぷりと水やりをして、発芽まで水を切らさないように注意します。芽が出たら生育の悪いものを間引きながら育て、最終的に本葉が2~3枚の頃に1株だけ残るようにしましょう。 苗の選び方と植え付け方法 FootMade0525/Shutterstock.com 種から育てている場合は、本葉が5~6枚になったら植え付けます。苗を購入して植える場合は、本葉が5枚以上出ているものを選びましょう。 植え付けの時期は、寒冷地では5~8月、暖地では4~5月または7月~10月初旬まで、中間地では5月または7月~9月上旬です。 植え付けの際は、地植えであれば株の間隔を40cm程度とり、プランターであれば幅60cmのものに2~3株を目安に植え付けます。 ケールの水やり amenic181/Shutterstock.com ケールの苗を植え付けた直後は、たっぷりと水やりをします。しっかりと根付いたあとは地植えの場合は降雨のみで育ちます。プランター栽培の場合は、土の表面が乾いたら水やりをしてください。極度に乾燥すると葉が傷むので、乾燥しすぎに気をつけましょう。 ケールの肥料 Hennadii H/Shutterstock.com ケールが肥料切れして株が弱らないよう、追肥をする必要があります。本葉が10枚ほどになったら、野菜用の固形肥料を施しましょう。その後も2週間おきに固形肥料、または1週間おきに液体肥料を施して株の成長が衰えないようにします。 ケールの収穫 iceink/Shutterstock.com 収穫時期は寒冷地では夏から秋にかけて、暖地では種まきや植え付け時期を除けば、ほぼ通年収穫することが可能です。葉が30~40cmになった頃が収穫のタイミング。ケールはキャベツのように葉が巻いて結球しないため、外側の葉から順次収穫していくことができます。 ケールを育てるうえで注意しておくべき病気や害虫 Appu Stocks/Shutterstock.com ケールは比較的病気には強い植物ですが、べと病や灰色カビ病、黒腐病などにかかることがあります。こういった病気の予防のためには、株間をあけて風通しをよくしておくことが大切です。 またケールはアブラナ科のため、アオムシやコナガなどの害虫がつきやすいです。防虫ネットや寒冷紗などをかけて、虫の侵入を防ぎましょう。 スーパーフードと呼ばれるケール! その栄養価は? supanut piyakanont/Shutterstock.com ケールは非常に栄養価が高い野菜で、βカロテンやビタミンC、葉酸などのビタミン類、カルシウムや食物繊維などの栄養素をバランスよく含んでいます。さらに、ルテインやスルフォラファンなど、抗酸化作用を持つ成分が多く含まれていることも特徴です。 栄養豊富なケールを美味しく食べる方法 Pinkyone/Shutterstock.com 栄養バランスもよくビタミン豊富なケールですが、どのように調理すればよいのでしょうか。苦いというイメージが強いケールを美味しく食べる、おすすめの方法をご紹介します。 生のままジュース、スムージー、サラダなどに Anna Hoychuk/Shutterstock.com 生のままケールを食べるには、青汁はもちろん、バナナやリンゴなど甘みの強い果物や豆乳などと一緒にスムージーにするのもおすすめです。 ケールの苦みを和らげる食材やドレッシングを合わせたり、苦みの少ないベビーケールを使用すれば、サラダとして食べることもできます。 炒め物や和え物にもおすすめ Ezume Images/Shutterstock.com 火を通すとボリュームが減るので、炒め物や和え物にすると栄養豊富なケールをたっぷり食べられます。苦みが気になる場合は、さっと塩ゆでするか、調味料に風味が強いオイルやマヨネーズ、ガーリック、粉チーズなどを使うと食べやすくなります。 煮込み料理やスープにしても leonori/Shutterstock.com 煮込み料理や鍋、スープにすると汁ごと食べられるので、ケールの栄養を余すことなくいただけます。スープの場合は、ミキサーにかけてクリーミーな食感にアレンジすることもできるほか、他の野菜やベーコンなどの肉類と一緒にミネストローネにするのもおすすめ。煮込み料理に添えたり、鍋やみそ汁の具材にすることもできます。 さまざまな方法で食べられるケールを育ててみよう! Elena Veselova/Shutterstock.com この記事ではケールの基本的な情報から育て方、おすすめの食べ方についてご紹介しました。 丈夫で育てやすく、とっても栄養豊富なケールは、生で食べるのはもちろん、アレンジ次第でさまざまな料理に使うことができます。ぜひケールを栽培して、美味しい料理に活用してみてはいかがでしょうか?
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観葉・インドアグリーン

【冬でもおしゃれなインテリアに!】寒さに強い観葉植物と管理方法をご紹介
冬の観葉植物の管理方法 CLICKMANIS/Shutterstock.com 冬でも青々とした葉を茂らせている観葉植物は室内インテリアとして高い人気がありますが、一方で、冬になると枯れてしまったという経験をした方も多いのではないでしょうか。ここでは、観葉植物の冬の管理方法のコツをご紹介します。 水のやりすぎに注意 Pixel-Shot/Shutterstock.com 植物にとって水は必要不可欠ですが、やり過ぎは根腐れの原因となり、時には深刻なダメージを与えます。冬の間、多くの植物は生き抜くためにエネルギーを蓄え、生育などの活動を控え休眠状態になります。そのため、暖かい季節と同じ感覚で水やりをしていると、根が水を吸収しきれずに根腐れを起こしてしまうのです。 室内で育てられる観葉植物の多くは熱帯地方原産。森林の中に自生しているためにあまり強い光は必要ありませんが、通年温暖な気候の中で育つ植物です。気温が下がる時期は活動が鈍くなるため、あまり根から水を吸わず、一度水やりをしてしまうと鉢の中が過湿な状態のままになってしまい根腐れを起こしてしまうことがあります。 水は土の表面が乾いてから2~3日後くらいに、鉢土の上半分が湿る程度のイメージで与えましょう。与えた水が受け皿にたまった場合は、そのままにしておくと根腐れの原因になるため、すみやかに捨てるようにしましょう。 置く場所に注意 rattiya lamrod/Shutterstock.com 観葉植物は熱帯地方など暖かい地域の植物が多く、寒さが苦手です。室温が10℃を下回るようだと、多くの観葉植物は元気がなくなってしまいます。玄関のような冷え込む場所に置くことは避けたほうがよいでしょう。また、リビングなどは、就寝時など人がいなくなったときの温度差に注意が必要です。暖房を切った後、窓から入ってくる冷気で傷んでしまうことがあるので、カーテンを閉めて冷気から遠ざける、夜間はダンボールやビニールシートで覆い保温するといった対処がおすすめです。暖かい空気は上のほうにいくので、普段から高い位置に置いておくのもよいでしょう。 一方、常時空調がきいた部屋に置く場合は、乾燥に注意が必要です。暖房の温風は葉の水分を奪って植物を弱らせてしまいます。温風が直接当たらない場所に置くと同時に、加湿器を利用したり葉水をして過度な乾燥を防ぐように心がけます。 日光浴も大事 JulieK2/Shutterstock.com 植物は光を浴びて光合成をして生きています。光は必要不可欠ですが、植物によって日光が大好きなものから強い直射日光が苦手なものまでさまざまです。日光が好きな植物でも直射を長く受けると葉焼けを起こしてしまうため注意が必要。一方で日陰に強い植物は、室内の人工照明の光しかなくても元気に育ちます。観葉植物はカーテン越しの柔らかい光を好むものが多いので、天気のよい日はカーテン越しの日光に数時間当ててやると元気を取り戻すことができます。 寒さに強い観葉植物をご紹介 L. Feddes/Shutterstock.com 観葉植物は亜熱帯から熱帯地方が原産のものが多く、日本は寒すぎる場合がほとんどですが、比較的寒さに強く、耐えられる植物もあります。ここではいくつか寒さに強い植物をご紹介します。 イングリッシュアイビー ArtBackground/Shutterstock.com イングリッシュアイビーは暑さ寒さに強いつる性の観葉植物で、温暖な地域であれば屋外で越冬が可能です。耐陰性もあるので、室内で育てることもできますが、日光に当たっているほうが葉の模様がはっきりするので、できるだけ昼間は日光浴をさせるほうがよいでしょう。置く場所を選ばず、どんどんつるを伸ばすので、高い場所に置いて枝垂れるように飾っても。葉模様、サイズ、形がバラエティーに富んでいるのも魅力です。 シュガーバイン JenJ_Payless/Shutterstock.com シュガーバインは寒さに強く、明るい日陰や室内でも育てることができます。小さな手のひらのように5枚の葉っぱを広げたとても愛らしい姿が人気です。蒸れ、過湿には弱いため、じめじめしたところには置かず、窓辺のカーテン越しの明るいところや風通しのよいところで管理しましょう。直射日光に当てると葉焼けするため注意が必要です。大株になると枝垂れて動きが出るので、大変華やかな雰囲気になります。シッサスに似ていますが、分類上はパルテノシッサス属という異なるグループの植物です。 ゴムの木(フィカス) Ann Bulashenko/Shutterstock.com ゴムの木の葉は大きくて光沢があり、皮のように厚みがあるのが特徴です。乾燥や寒さに強く、日陰にも耐えられるため、冬場の日当たりのよくない部屋でも育てられます。晴れた日にはカーテン越しの光に当てると徒長を防ぐことができます。斑入りや大型のものなどバラエティー豊富なので、部屋の雰囲気に合ったものを選びましょう。フィカスという名前がついた観葉樹木は、どれもゴムの木の仲間です。 ストレリチア Whistling Swan/Shutterstock.com ストレリチアは極楽鳥花(ゴクラクチョウカ)とも呼ばれ、その名の通り極楽鳥のような鮮やかなオレンジの萼が目を引く花を咲かせます。楕円形の葉がエキゾチックで熱帯の植物というイメージが強いですが、意外と耐寒性があります。5℃以上なら冬越し可能で、夜間のみ5℃を下回るという場合でも、問題なく育てられます。冬は土の表面がカラカラに乾いてから2~3日後くらいに水を与えましょう。代表種のストレリチア・レギネ(Strelitzia reginae)は1mほどの高さになるので、部屋で育てる場合は置き場所を考慮する必要があります。 オリーブ deckorator/Shutterstock.com オリーブは食材としていろいろ親しまれていますが、葉の表は光沢のある深緑色、裏が銀白色でコントラストが美しく、シンボルツリーとしても人気の高い観葉植物です。一年を通して日光を好みますが耐寒性は高いです。日陰には耐えられないため、日光のよく当たるベランダや窓際に置いて育てましょう。また、定期的に切り戻しをしながら育てると美しい樹形を保てます。一般的には戸外で育てます。 パキラ Lifesummerlin/Shutterstock.com パキラは風水では金運が向上するといわれ、昔からインテリアとして根強い人気があります。どっしりとした幹のものや編み込み状に仕立てたものなど、幹に特徴がある観葉植物です。半日陰で風通しのよい場所を好み、乾燥にも強いため育てやすく、暖かい季節は直射日光を避けた屋外でよく育ちます。休眠期に入る晩秋頃からは、室内に移動させるほうがよいでしょう。 フェニックス・ロベリニー New Africa/Shutterstock.com フェニックス・ロベリニーはヤシの木でも最もメジャーで、常夏のイメージが浮かぶ観葉植物です。 日当たりさえよければ寒さには意外と強く、0℃ぐらいまで耐えられ、霜が当たらなければ屋外での冬越しも可能です。乾燥には弱いため、エアコンの風が直接当たる場所には置かないようにして、水やりをしっかりと行いましょう。室内で育てる場合、晴れた日はカーテン越しの日光に当てましょう。根詰まりしやすいので、定期的に植え替える必要があります。 ユッカ Grumpy Cow Studios/Shutterstock.com ユッカは太くまっすぐ伸びた幹から細長い葉っぱを生やし、縦長に生育する個性的な姿から、インテリアグリーンとしてとても人気です。耐寒温度は5℃前後で、ある程度の耐陰性もあるので冬でも室内で安心して育てられます。日当たりのよいベランダでも、窓から離れた室内でも丈夫に育ち、場所を選ばないため初心者にもおすすめです。本来は日光が好きな植物なので、暖かい日は戸外に出したり、日当たりのよい場所に移動しましょう。 管理方法に注意しよう! maruco/Shutterstock.com この記事では、寒さに強く室内でも育てやすい観葉植物と冬の管理方法をご紹介しました。耐寒性のある植物の中からインテリアに合うものを選んで育ててみてはいかがでしょうか? その際は冬特有の水やり、置き場、日当たりに注意し、生き生きとした植物で部屋に彩りを添えましょう!
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ガーデンデザイン

庭木におすすめ! 落葉樹のメリットや人気の落葉樹をご紹介
落葉樹とは Svineyard/Shutterstock.com 落葉樹は、気温が低く、日照時間が少なくなって秋が深まると全ての葉を落とし、休眠期に入る樹木のことをいいます。葉がつくられてから1年以内に落葉するので、一年周期で表情が変化していく姿を楽しめるのが魅力です。ほとんどは葉が薄めの広葉樹で、低温で落葉する夏緑樹と、乾燥で落葉する雨緑樹に分けられますが、ここでは日本で一般に栽培されている夏緑樹について解説していきます。また、成木の自然樹高のサイズによって、高木、中木、低木に分類することができます。 葉が落ちるメカニズム nuu_jeed/Shutterstock.com 落葉樹が葉を落とすのは、日が短く、気温が低くなると光合成の生産量が少なくなり、葉を保つためのエネルギー量が足りなくなるからです。落葉への準備は着々と進み、気温が低くなるにつれて葉柄の付け根に「離層」というシャッターのような役割をする層が少しずつつくられます。それと同時に、葉の中にある成分で利用できるエネルギーを回収し始め、緑色の色素のクロロフィルが徐々に分解され、カロテノイドの色素が目立って、葉が黄色く変化。さらに限界まで長く光合成を続ける樹種は、アントシアニンという色素がつくられて赤く紅葉します。そして離層のシャッターが完成すると、葉は自然に剥がれ落ちていくのです。 落葉樹を庭木にするメリット 庭がある環境にお住まいなら、シンボルツリーを植えて目を引くポイントにすると、立体感や奥行き感が生まれます。特に落葉樹は、新緑・開花・結実・紅葉と四季によってその姿が変化し、庭に表情を与えてくれるので、シンボルツリーとしておすすめ。その魅力についてご紹介します。 見た目で楽しめる Ekaterina Pokrovsky/Shutterstock.com 落葉樹の魅力は、なんといっても季節の移ろいをはっきりと感じられることです。春に枯れ枝から新芽が吹き始める時期は感動的ですし、花を楽しめる花木なら爛漫と咲く姿を楽しめます。夏には葉をたっぷり茂らせて緑陰をもたらし、秋が深まると紅葉する姿も見事です。実を結ぶ樹種もあり、収穫して食べられるものもあれば、愛らしく観賞価値が高いものもあります。「今年も花が咲いたね」「たくさん収穫できたからジャムを作ろうか」など、落葉樹を通して、家族の会話も弾みそうです。 夏は涼しく、冬は暖かい Photographee.eu/Shutterstock.com 温暖化が進んで、年々暑くなっている日本の夏。少しでも涼しく乗り切りたいなら、大きめの落葉樹を植栽するのも一案です。成長期にたっぷりと枝葉を伸ばして、夏に緑陰をもたらす落葉樹を選べば、涼風を呼び込んでくれます。庭やリビング前に影を落とす位置に植えると、焦げつくような夏の日差しを遮ってくれます。一方、冬になればすっかり葉を落とすので、低くなった太陽の光を遮ることなく室内まで届け、暖かな陽だまりをもたらしてくれます。 ただし、交通量が多く外からの視線が気になったり、隣家と密接して目隠しが欲しい場合などは、落葉樹は葉を落とした冬の対策が必要。常緑樹やアーチなどの構造物とうまく組み合わせるとよいでしょう。 落葉樹の種類 落葉樹は、木の高さ(樹高といいます)によって、低木、中木、高木の3つに大別できます。ここでは、それぞれの特性や庭での生かし方、主な樹種についてご紹介しましょう。 低木 speakingtomato/Shutterstock.com 自然樹高が0.5〜2mくらいに収まるものを低木といいます。木姿がコンパクトにまとまって管理がしやすく、宿根草と中高木をつなぐ役割として重宝。庭に立体感や奥行き感を表現してくれます。主な樹種には、アジサイ、キンシバイ、コデマリ、コムラサキ、ドウダンツツジ、メギ、ヤマブキなどがあります。 中木 Peter Turner Photography/Shutterstock.com 自然樹高が1.5〜3mになるものを中木といいます。剪定によって樹高を抑えれば低木として利用でき、のびのび育てれば高木の代わりにシンボルツリーとして利用できるという、汎用性があるのが長所です。主な樹種には、ウツギ、バイカウツギ、ハナズオウ、ブッドレア、ブルーベリー、ボケ、ボタン、マユミ、ミツマタ、レンギョウなどがあります。 高木 Martin Fowler/Shutterstock.com 自然樹高が3m以上になるものを高木といいます。中には15m以上に達するものもありますが、適切な剪定をすれば樹高を低くキープできるので、「日陰になって困りそう」と心配する必要はないでしょう。ダイナミックに枝葉を広げる姿で、存在感のあるシンボルツリーになってくれます。主な樹種は、ウメ、エゴノキ、カエデ、ケヤキ、モクレン、サクラ、サルスベリ、ジューンベリー、シラカバ、スモークツリー、ハナミズキ、ハナモモ、ムクゲ、ヤマボウシ、ライラック、ロウバイなど。 おすすめの落葉樹【7選】 シンボルツリーとして庭に植樹するのにおすすめの落葉樹を、7種ピックアップしました。花の美しいもの、果実を収穫できるもの、紅葉が美しいものなど、いずれも人気の高い樹木です。また、比較的メンテナンスの手間がかからず、ビギナーにも育てやすいので、ぜひチャレンジしてみてください。 ハナミズキ Lilac Mountain/Shutterstock.com ミズキ科ミズキ属の落葉高木で、原産地は北米東部〜メキシコ北東部。春にたっぷりと花を咲かせ、花色には白、ピンク、赤があります。品種も多様で、葉に斑が入るものも。シンボルツリーに向いており、自然樹高で8mにも達しますが、毎年の剪定によって樹高をコントロールすることができます。成長速度はやや遅めなので、管理しやすい樹木です。4月から新芽を伸ばし、4月中旬〜5月中旬に開花。10月頃に小さな赤い実をつけ、11月頃には紅葉が見られます。やがて葉を落として12〜3月に休眠に入るというライフサイクルです。日当たりがよく、やや乾燥気味の環境を好みます。植え場所には、西日が強く当たる環境は避けたほうが無難です。若木のうちは芯が1本で上に伸びますが、成長と共に芯が分かれて枝が横に広がる自然樹形となるため、植え付けには余裕のある場所を選ぶとよいでしょう。剪定は休眠期の冬に行い、込んでいる部分や不要な枝を切り取ります。 ジューンベリー Iva Vagnerova/Shutterstock.com バラ科ザイフリボク属の落葉高木で、原産地は北アメリカ。自然樹高は5mほどになりますが、一般住宅でシンボルツリーにするなら樹高3mくらいに抑えて管理するとよいでしょう。寒さ、暑さに強く、初心者でも育てやすい樹木です。4月頃から新芽を出し始め、4月下旬〜5月下旬に小さく白い花が満開になる姿は見応えがあります。6月には赤い実をつけ、生食やジャムに利用できるのも人気が高い理由です。ただし、鳥に食害されることが多いので、ネットを張るなどの対策を講じましょう。11月頃に紅葉したのち、12〜3月に休眠します。剪定は休眠期に行いますが、比較的自然に樹形が整うので、不要な枝の剪定程度でOK。枝が込みすぎると実つきが悪くなるので、木の内側にまで光が入るように透かし剪定を心がけます。株元からひこばえが出やすいので、1本立ちの樹形ではその都度切り取りましょう。株立ちの場合は、常に5本程度にし、古い枝と若い枝を切り替えながらスマートな姿をキープします。 アオダモ モクセイ科トネリコ属の落葉高木で、原産地は日本。アオダモとは、落葉性トネリコ属の広義の呼称です。自然樹高で10〜15mにもなりますが、適期の剪定によって樹高を抑えれば、一般住宅でもシンボルツリーとして利用可能。薄くて繊細な葉がそよ風に揺れる様子は軽やかで、夏に涼風を呼ぶ緑陰をもたらしてくれます。特に株立ち種を選べば、その魅力が際立つのでおすすめ。4月頃から新芽を出し始め、5月頃にふわふわとした白い花を房状に咲かせます。雌雄異株で、雌株には10月頃に赤紫の実がついてきれいです。11月頃に紅葉したのち、12〜3月に休眠します。大きく育つので、植え付けの際は、樹冠を広げても余裕のある広さを確保しましょう。日本に古くから自生してきた樹木のため、手をかけなくても旺盛に育ちます。剪定の適期は、休眠期と6〜7月。込み合っている部分や伸びすぎている部分などを切り、木の内側まで光が入るようにし、風通しをよくします。軽やかな枝ぶりが魅力なので、強い切り戻しは避けたほうがよいでしょう。 ライラック Lyudmila2509/Shutterstock.com モクセイ科ハシドイ属の落葉高木で、原産地はヨーロッパ南東部。寒さには強いものの、暑さにはやや弱い傾向があります。自然樹高は6mに及びますが、剪定によってコントロールし、目標3mの樹高でキープするとよいでしょう。成長速度はやや遅いほうで、管理しやすい樹木です。3月頃から新芽を出し始め、4〜5月に開花。花色にはピンク、白、紫、青紫があり、枝先に穂状の花を多数つける姿は豪華で、花木としても人気があります。開花期も長いのが特徴です。11月頃に紅葉し、葉を落として12〜2月は休眠するライフサイクルです。日当たりと風通しがよく、水はけのよい環境を好みます。西日を嫌うので、植え場所を吟味しましょう。肥料は、新芽が出る前の3月と、花後のお礼肥として6月頃に有機質肥料を施します。7〜8月に花芽がつき始めるので、剪定は花後すぐに行います。込みすぎている部分を切って風通しをよくし、伸びすぎている枝は切り戻します。台木から芽が出ているのを見つけたら、その都度付け根で切り取りましょう。 ハクモクレン JIPEN/Shutterstock.com モクレン科モクレン属の落葉高木で、原産地は中国南西部。自然樹高は5〜15mになりますが、剪定によって低めの樹高にコントロールできます。成長速度は速いほうで、枝が横に広がるので、植え付けの際には広めの場所を確保しましょう。花は葉が芽吹く前の3月頃に咲き、春の訪れを告げる花木として広く愛されています。その後は葉を広げて緑陰をもたらしたのちに、11月頃に枯れ葉を落として12〜2月に休眠するというのが、一年のライフサイクルです。日当たりのよい場所であればよく育ち、強健で、それほどメンテナンスの手間もかかりません。ただし、根が粗くて細根が少なく、成木になってからの移植は難しいため、植え場所を決める時には吟味が必要です。剪定は、休眠中の冬に行います。枝の途中で切ると枯れ込みやすくなるので、付け根で切るのがポイントです。込んでいる部分や不要な枝を切り取って風通しをよくしましょう。6月には花芽ができるので、切り戻したい時は、花後すぐに行います。 アジサイ DenisProduction.com/Shutterstock.com アジサイ科アジサイ属(ハイドランジア属)の落葉低木で、原産地は日本。自然樹高は1.5mくらいで、樹形は株立ち状になります。3月頃から新芽を出して葉を広げ、6月頃に開花。花色は青、紫、ピンク、白などがあります。その後11月頃に葉を落とし、12〜2月に休眠。古くから日本に自生してきた植物で、手をかけなくてもよく育つので、ビギナーにおすすめです。日当たりがよく、湿り気のある環境を好みます。半日陰の場所でも育ちますが、日当たりがよいほうが花つきもよくなるようです。水切れすると生育や開花に影響するので、何日も雨が降らずに乾燥が続くような日があれば、適宜水やりをしましょう。肥料は芽出し前の3月頃と開花前の5月頃に有機質肥料を施します。翌年の花芽は9〜10月にはできるので、花後すぐに2〜3節下で切り戻しましょう。古くなった太い枝は付け根で切り取るか、芽の上で切って透かします。花芽は先端につき、秋以降に切り戻すと花が咲かなくなるので注意してください。 イロハモミジ loflo69/Shutterstock.com ムクロジ科カエデ属の落葉高木で、原産地は日本、朝鮮半島、中国、台湾。自然樹高は5〜10mになりますが、剪定によって樹高をキープすることができます。3月頃から新芽を出して、4月中旬〜5月上旬にごく小さな花が開花。旺盛に葉を茂らせ、11月下旬頃から紅葉を楽しめます。落葉後の12〜2月が休眠期です。日当たり、風通しがよく、適度な湿り気を保つ肥沃な土壌を好みます。枝葉をよく広げるので、植え付けの際は広さに余裕のある場所を確保しましょう。強健で手をかけなくてもよく育つので、ビギナーにおすすめの樹木です。休眠期間が短く、1月には盛んに樹液が流れているので、落葉したらすぐに有機質肥料を施しておきます。また、剪定も12月末までには済ませておくことが大切。基本的には、込み合っている部分を透かす間引き剪定にして、やわらかな自然樹形を保ちます。枝の途中で切ると枯れ込みやすいので、分岐点で切るようにしましょう。太い枝の剪定を嫌うので、枝が細いうちに剪定管理しておきます。 落葉樹で四季を楽しもう Phatranist Kerddaeng/Shutterstock.com ここまで、落葉樹の特徴や庭木としての魅力、おすすめの樹種などをご紹介してきました。落葉樹の一番の魅力は、新緑・開花・緑陰・結実・紅葉・落葉と、四季を通して表情が刻々と変わっていくことにあります。落葉樹を庭に取り入れて、季節の移ろいを強く感じられる庭を楽しんではいかがでしょうか。
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育て方

肥料の必要性とは? 有機質肥料と化学肥料の違いについて解説
肥料の必要性 Leo_nik/Shutterstock.com 例えば、野山に生えている植物は、人間が肥料を与えなくても育っています。それは、水やりをしなくても雨が降って野山の植物に水が供給されるように、自然環境の中で生きている植物や、動物の死骸やフンなどが微生物に分解され、植物の栄養分として利用されているからです。 しかし、人が暮らす生活環境の周囲では、落ち葉や枯れ枝、動物の死骸などは取り除かれることが多く、植物が利用する栄養分は不足しがちです。 特に、鉢植えやプランター植えの場合は、自然環境による栄養分はほとんど補給されません。そのため、育てている人が意識的に肥料を与える必要があります。 肥料の役割について ZaZa Studio/Shutterstock.com 植物が元気に育つためには16の元素が必要だとされています。それは、 「炭素、水素、酸素、チッ素、リン、カリウム、カルシウム、マグネシウム、硫黄、ホウ素、塩素、銅、鉄、マンガン、モリブデン、亜鉛」。 この中で、酸素、炭素、水素の3つは、水や空気として根や葉から吸収します。自然界では特に人が与えなくても供給され、これ以外の元素が、いわば人にとっての栄養素に当たります。 主に根から吸収される成分のうち、植物の生育に特に重要なのがチッ素、リン酸、カリ(カリウム)の3つです。 この3つは植物がたくさん利用するために不足しがちで、大きな葉や果実を付ける植物の場合は特にたくさん必要になります。この不足しがちな3つをはじめとして、不足しがちな成分を補うのが肥料です。 肥料の3要素「チッ素・リン酸・カリ」 Hemerocallis/Shutterstock.com 植物が生育するために特にたくさん必要となる3つの要素を「肥料の三大要素」と呼びます。 それぞれの主な働きと、使いこなしのポイントや注意点をご紹介します。 チッ素(N) 植物体全体の発育に関わる要素です。 チッ素が不足すると株が十分に大きくならなかったり、花が咲いたり実をつけたりするのに必要な体力が足りなくなる場合があります。 十分なチッ素があると葉の色が濃くなり、不足すると下葉の色が黄色っぽくなることがあります。このように過不足が葉に表れることから、「葉肥(はごえ)」とも呼ばれます。 与えすぎると節の間が間延びする徒長(とちょう)になったり、病気や虫の害を受けやすくなることがあります。また、トマトなどの野菜では「ツルぼけ」と呼ばれる、果実がつきにくい状態になることがあります。これは株が体を大きくするための成長を続け、次の世代のタネをつくるための成長を行わなくなってしまうためです。 花芽ができる時期にチッ素が多すぎると、花芽ができずに花が咲かないこともありますので、施す時期と量に気をつけましょう。 リン酸(P) 花や実の発育に関わるため、「花肥」「実肥」などとも呼ばれます。 植物体の組織ができ始めるときにも多く使われ、植え付け直後の発根の際などにも必要になる要素です。 ほかの要素では与えすぎると害が出ることがありますが、リン酸はあまり害が出にくい要素です。 また、関東地方に多く見られ、園芸用土にもよく使われる赤土や赤玉土などの火山灰土は、リン酸を吸着してしまい、せっかく施しても植物が利用できる量が限られます。 そのため、リン酸を常にやや多めに施すこともあります。 カリ(K) 根や茎を丈夫にするので、「根肥」とも呼ばれます。カリが十分にあると、病気や虫の害も受けにくくなります。 チッ素、リン酸、カリは、肥料に含まれる主要な成分であることから、肥料のパッケージにもそれぞれどのくらいの分量が含まれているのかが書かれています。 チッ素、リン酸、カリそれぞれ単体の肥料も販売されていますが、家庭園芸向けには三大要素があらかじめ配合された肥料もポピュラーです。 そうした肥料では「N-P-K=6−10−5」などの数字がパッケージに書かれています。これは、肥料100g中にN(チッ素)が6g、リン酸が10g、カリウムが5g含まれているという意味になります。 肥料に含まれる成分と働き Aleksandra Gigowska/Shutterstock.com 大量要素(三大要素)ほどの量は必要ありませんが、それに次ぐ必要量がある重要な成分を「中量要素」と呼びます。 中量要素としてはカルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、硫黄(S)があり、それぞれ以下のような働きがあります。 カルシウム 人間であれば、カルシウムをしっかり取っていると骨が丈夫になりますが、植物もカルシウムが十分あると組織がしっかりと丈夫になります。 カルシウムには植物の細胞と細胞を強固に結びつける働きがあり、病気や虫の害を受けにくくなります。また、根の正常な発育にとって欠かせない成分です。 雨が多い日本では、土の中のミネラルが流れ出て、酸性土壌になる傾向があり、カルシウムが欠乏しやすくなります。土壌があまり酸性に傾くと根の伸長が悪くなりますが、石灰やカキの貝殻などをまくことで中和することができます。 不足すると植物が軟弱に育ってしまうほか、トマトでは「尻腐れ病」というカルシウム欠乏症が起きることが知られています。 マグネシウム 植物が光合成を行うためには葉緑素が重要な役目を果たしていますが、マグネシウムは葉緑素を作る重要な要素です。 大豆では豆に含まれる脂肪を作る働きにも関わりがあることが知られています。 チッ素と同様、不足すると下葉が傷み始めます。 硫黄 植物体中の酸化、還元や、成長の調整などの生理作用に関わり、植物体を構成するタンパク質の材料となります。 不足すると下葉の色が黄色っぽくなります。 このほかにも、さらに微量ながら植物の生育に必要な要素として、鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛、モリブデン、銅、塩素などの「微量要素」と呼ばれるものがあります。 不足すると葉が黄色や茶色、白く変色したり、葉の形が変わって健全に生育できないことがあります。 肥料の種類 Singkham/Shutterstock.com 肥料は原料によって「有機質肥料」と「無機質肥料」の2つに分類することができます。 有機質肥料 菜種油を絞ったあとの絞りかすを発酵させた油かすのような植物由来の原料を使ったものと、鶏糞や骨粉などの動物由来の原料を使ったものがあります。 無機質肥料 一般的に化成肥料、化学肥料などと呼ばれているものです。 鉱物や石油など、生物由来ではない原料から作られたり、化学的に合成されて作られる肥料のことです。自然界に存在する鉱物から生成されるほか、大気中のチッ素を水素と反応させて作られるものもあります。 肥料成分自体は、水に溶ければ根が吸収することができる状態なので、すぐに効果が表れますが、さまざまなコーティングを施してゆっくりと長い期間効き目が続くようにしたものもあります。 有機質肥料と化学肥料の違い 写真/3and garden 肥料は素材によって有機質肥料と化学肥料に分けられます。 有機質肥料は、油かすや魚粉、鶏糞など、植物性または動物性の有機物から作られ、化学肥料は自然界に存在する鉱物や大気中のガスなどから作られます。 有機質肥料は微生物に分解されてから植物の根が肥料分を吸収し、化学肥料は水に溶け出すことにより根が吸収します。 有機質肥料はゆっくり効果が現れ長く持続するものが多く、化学肥料は即効性はあるが持続性が低いものが多いです。 以下では、それぞれのメリット、デメリットをご紹介します。 有機質肥料のメリット・デメリット sasimoto/Shutterstock.com 土の中や肥料自体に棲んでいる微生物に分解されたり、分解されることでできた肥料分が根から吸収されます。 そのため、肥料の効き目はゆっくりと表れ、しばらくの間持続するものが多いです。用土に施すと微生物が増え、土壌が固くなりにくいなどのメリットがありますが、未熟なものを使うと発酵の際に出る熱で根が傷んだり、エサとして食べる虫が発生したりすることもあります。 <メリット> 固形のものは肥料が効く期間が長く、ほぼ1カ月ほどの効果が期待できます。さまざまな元素が含まれており、銅、亜鉛などの微量必須要素の供給も期待できます。利用することで微生物が増え、土中の環境が改善されます。 <デメリット> 成分が分解・発酵してから効き目が出るものが多く、こうしたものの即効性は低いです。微生物の働きによって分解状況が変わるので量の調整が難しい面があり、気温によって利用できる肥料分に差が出ることがあります。発酵・分解の過程でガスや熱が発生して根を傷めたり、ニオイが強かったり虫が発生するものもあります。自然の素材を発酵・熟成させて作るので、肥料ができるまでに時間がかかる、原材料に限りがあるなどの理由から、大量生産しにくく、価格はやや高めです。 化学肥料のメリット・デメリット Singkham/Shutterstock.com <メリット> 肥料分はそのまま植物の根が利用できる形になっているので、一般に即効性が高いです。微生物の分解を待たず、すぐに植物に吸収されます。ニオイやガスが発生しません。粒の形や大きさが均一で成分も同じなので、施肥量を管理しやすくコントロールがしやすいです。植物の生育に欠かせない3要素を目的や用途に応じたバランスで配合できるので、生育段階や栽培目的に応じた肥料の使いこなしがしやすい。工場で大量生産が可能なため、安定した品質のものが安価に手に入ります。 <デメリット> 肥料分をそのまま粉末や粒にしたものはすぐに水に溶けて植物に吸収されてしまうため、持続性はありません。ただし、肥料が溶け出すのを遅らせるコーティングを施したものであれば、数カ月から1年程度、肥料効果が続くものもあります。有機質肥料のように微生物を増やす働きはないので、それによる土壌改良効果は期待できません。ただし、化学肥料の効果の早さと、土壌改良効果や微量要素の供給を併せ持つ有機質肥料と化学肥料を一つにした、有機化成肥料と呼ばれるものもあります。多く施しすぎたり、根に接するように施したりすると、根が傷む「肥料やけ」が起こりやすいです。 有機質肥料の種類 写真/3and garden 有機質肥料は、植物に吸収されて効果を出す肥料として以外にも、土壌に微生物を増やして土壌内の環境を改善したり、保水性や通気性がよい団粒構造を持った土作りにも役立ちます。 では、そうしたさまざまなメリットがある有機質肥料にはどのようなものがあるのか、ご紹介します。 油粕(あぶらかす) M. Schuppich/Shutterstock.com 油粕(あぶらかす)は、大豆や菜種などから油を搾ったあとの絞りかすのこと。これを発酵させ、粉末や粒にしたものが肥料として使われます。 チッ素が豊富なほか、リン酸、カリウムも含まれます。 発酵が不十分なものを使うと、ガスや熱が発生して根を傷めることがあるので気をつけましょう。 また、鉢土の表面に置き肥するとキノコバエなどの虫が集まってくることがあるので、室内に置く観葉植物に使うときは注意が必要です。 鶏糞(けいふん) Max_555/Shutterstock.com 養鶏場から出るニワトリの糞に、乾燥、発酵、炭化などの加工を施した肥料です。 乾燥だけさせてあるものはあまり大量に使ったり、根に触れるように使うと根が傷んで植物が弱ることがあります。 チッ素、リン酸、カリをバランスよく含み、有機質肥料としては比較的低価格で販売されています。 魚粉(ぎょふん) optimarc/Shutterstock.com イワシなどの小魚を煮て、水分や脂分を除いて乾燥させたものを粉末や粒状にしたものです。 チッ素とリン酸を多く含み、中でもチッ素は有機質肥料としては即効性が高く、追肥としても使いやすい肥料です。 骨粉(こっぷん) Garsya/Shutterstock.com 鳥や豚の骨を乾燥粉砕して作られています。 主な肥料成分はリン酸で、チッ素もわずかに含み、カリウムは含みません。 肥料の効果がゆっくりと長期間にわたって現れるため、元肥として使われます。 米ぬか homi/Shutterstock.com 玄米を精米する際に出る粉末です。 チッ素、リン酸、カリといった大量要素のほかに、ビタミンや各種ミネラル、糖分なども含まれます。 含まれる脂質が多いため分解に時間がかかり、ゆっくりと効果が表れます。 草木灰(そうもくばい) Fablok/Shutterstock.com その名の通り、草や木を燃やしたあとの灰です。 肥料分としてはカリウムが多く、リン酸も含みます。また、石灰分も含むため、酸性に傾いた土壌を中和するのにも利用されます。 効き目が早く表れるので、追肥としても使われます。 肥料を正しく理解して使い分けよう Sinisa Botas/Shutterstock.com 肥料は成分そのものの働きだけでなく、成分のバランスや、効果が表れるスピードなどにより、生育のどのようなステージに合うのか、いつ頃の季節に使うのがよいかなどが異なります。 食品やコスメでは「有機」というとよいイメージがありますが、肥料ではメリットやデメリットを正しく理解して適切な使い方をしないと逆効果になることもあります。 それぞれの肥料の特徴をよく理解して、使い分けるようにしましょう。
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クラフト

真っ赤なナナカマドでガーデンアクセサリーを作ろう
晩秋に美しい実をつけるナナカマド Leonid Ikan/Shutterstock.com ナナカマドは耐寒性に優れ、平地はもちろん寒冷地でも丈夫に育つ落葉樹です。5〜10mほどの高木ですが、大きくしたくない場合には鉢植えにするか、定期的に剪定すれば樹高を抑えることが可能です。ニワナナカマドという樹高の低い種類がありますが、こちらは赤い実はなりません。初夏に白い美しい花を咲かせますが、実や紅葉を楽しむことはできないので、選ぶ時にはご注意を。 ressormat/Shutterstock.com ナナカマドの赤い実は人には渋くて生では食べられませんが、動物たちにとっては冬の間の貴重な食料となります。リスは好んでナナカマドのタネを食べにやってきますし、野鳥もたくさん訪れます。庭にナナカマドの木があれば、冬の間はガーデンバード(&リス)ウォッチングを楽しめるかもしれませんね。 ナナカマドの実で季節のクラフト Agnes Kantaruk/Shutterstock.com ナナカマドの実を使って、簡単なクラフトを楽しんでみませんか。ハートに形づくったハンドメイドのガーデンアクセサリーをご紹介します。小鳥達も集まってくるかもしれません。 Agnes Kantaruk/Shutterstock.com 材料:ナナカマドの実、ワイヤー、フローラルテープ、ハサミ、麻紐 Agnes Kantaruk/Shutterstock.com 1. ワイヤーをハート型に曲げ、フローラルテープを巻きつけていきます。 Agnes Kantaruk/Shutterstock.com 2. ナナカマドの実を通していきます。 Agnes Kantaruk/Shutterstock.com 3. 大小2つのハートをつくって、麻紐でつなげて完成。ハート型だけでなく、いろいろな形をつなげて室内でモビールとしても楽しめますよ。
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育て方

今が買い時の宿根草「クリスマスローズ」最新・注目品種&今やっておきたいお手入れ公開!
今年注目の最新・人気クリスマスローズをピックアップ! クリスマスローズは丈夫で育てやすく、よく増えて年中常緑の葉が庭の彩りになる、コスパのよい植物です。さらには、花色、花形のバリエーションが多彩で、進化が止まらず、魅力的な品種が続々登場しています! ここでは、注目のイチオシ品種をご紹介。今お取り寄せして、つぼみから開花まで、その時にしか出会えない魅惑の花を、ぜひ堪能してください。 横山園芸作出の珠玉の品種「プチドール」 日本のクリスマスローズの第一人者として、今なお最先端の品種を発表し続ける横山園芸、横山直樹さんが作出したクリスマスローズです。これまで、花も葉も大ぶりなものが多いクリスマスローズの中で、草姿が小ぶりでかわいらしい花をたくさん咲かせる性質を持ち、日本人の琴線に触れるその姿は、思わず両手で掲げて見惚れてしまう魅力をまとっています。 指先ほど小さい極小の花が咲く株もある「プチドール」。 株がコンパクトなので小鉢での栽培も可能。クリスマスローズの栽培を諦めてしまったベランダや狭いスペースでも育てることができる点も、画期的な進化を遂げています。横山直樹さんが何世代にも渡る交配を繰り返したことで生まれた珠玉の品種です。⚫︎この記事の最後では「横山直樹さんの直筆サイン入り書籍」限定数販売のお知らせもご案内。お見逃しなく。 最新品種「雪の妖精 レオナ」 最新品種 「雪の妖精 レオナ」 「雪の妖精シリーズ」はクリスマスローズの名花「マダムラモニエ」を引き継ぐ原種ニゲル種の交配種です。ニゲルでは出せない色鮮やかなピンクやレッドなどの色合いが特徴。なかでも「レオナ」は「ニゲル」の姿の特徴を持った赤系花、「レッドニゲル」ともいえる最新花です。 氷の薔薇シリーズ「イタリアーノ ベノッタ」 「氷の薔薇シリーズ」は、名前の通り寒空の下に咲くバラのような美しさを持ちながら、性質が強く、真夏の暑さにも耐えるクリスマスローズの革命児としてデビューしました。これまでのニゲル系のガーデンハイブリッドにはない、豊かな色合いと圧巻の花数で豪華に咲き揃います。魅力的な個性を備えた新しい品種が次々登場するシリーズの中から、ピックアップしてご紹介します。 「氷の薔薇シリーズ」の中でも、超レアな「イタリアーノ ベノッタ」 「イタリアーノ ベノッタ」グレープレッドの深みのある花色が目を引きます。丸弁で整った花形に、明かりが灯ったような花心がチャームポイント。 最高峰のHGCシリーズ「ニゲル・パウロ」 HGCシリーズ「ニゲル・パウロ」 光を透かし、輝く純白花が美しいHGC(ヘレボレス ゴールドコレクション)の「ニゲル・パウロ」。優秀な個体からメリクロンによって増殖・株分けを経て、選び抜かれた究極の品種です。整った花形、くもりのない白花は次第にピンクに染まり、見頃が長く続きます。先のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世にちなんで命名されました。 ガーデンハイブリッドシリーズ「ピンクフロスト」 ガーデンハイブリッドシリーズ「ピンクフロスト」 近年最も注目されている、ヘレボルスの異なる原種間交配により登場した「ガーデンハイブリッド(ニゲル交配種)」は、両親の特徴を受け継ぎ、さまざまな表情が楽しめます。花だけでなく、葉の色や形にも魅力をまとっています。ガーデンハイブリッドシリーズの中でも、霜をまとったようなパウダーピンクの花が多数咲くのが、「ピンクフロスト」。濃淡の幅がある花色で存在感を放ちます。 クリスマスローズを美しく咲かせるお手入れ術 多数の花を咲かせるガーデンハイブリッドシリーズ「ピンクフロスト」。 お気に入りのクリスマスローズを毎年美しく咲かせるためには、晩秋の今時期のお手入れが肝心です。特に近年は、猛暑やゲリラ豪雨、暖冬など、クリスマスローズにとって少々厳しくなってきていますが、適した時期に最適な資材を使って植え替えすれば、年々花数が増えて立派な株に成長します。これからご紹介するクリスマスローズの新しい栽培テクニックを実践して、冬の庭の主役花、クリスマスローズを美しく咲かせましょう。 開花前に要注意‼︎ 絶対にやっておきたい病気予防 気温も下がりクリスマスローズの新芽や花芽が上がってくる晩秋。この時期、特に注意したいのが「灰色カビ病」です。 灰色カビ病になったクリスマスローズの株元。 この「灰色カビ病」にかかってしまうと、せっかく伸びた花茎や葉が株元から腐って倒れてしまったり、花や葉が展開したときに黒く筋が入ったようになってしまい、1年かけて育った株が台無しになってしまいます。 「灰色カビ病」は特に近年の温暖化の影響か被害が多いようで「平田ナーセリー」の店舗でもお客様からの相談が絶えません。「灰色カビ病」は、名前の通りカビが原因でおこる病気です。特に湿気が多くて日照が少なく、風通しの悪い条件で出やすくなりますが、しっかりと予防をすれば防げる病気でもあります。 病気予防の3つの極意をお教えします。 極意① 過湿にしないための「マルチング」と「モンモリロナイト」 左から、マルチング材のウッドチップ、ベラボン(ヤシガラチップ)、モンモリロナイト。 クリスマスローズの成長期の新芽や花芽は柔らかく繊細で、地際から出てくる際に「灰色カビ病」が付きやすくなります。ですので、この時期に株の上から水やりすることは特に厳禁。葉や葉柄を伝って株の付け根に水が溜まると過湿の原因となり「灰色カビ病」を誘発します。 株元の過湿を防ぐためにおすすめしたいお手入れが表土を覆うマルチングです。株元をヤシガラのチップやウッドチップでマルチング(株元が隠れるくらいの厚さで敷き詰める)すれば、株の付け根についた水分をマルチング素材が吸収し、株元を最適な湿度に保つうえ、春先の雑草の防止や、夏の暑さでによる地温の上昇を防ぐこともできます。 左・中央/「GOOD SOIL ウッドチップ(小粒)」。右/ヤシの実をチップ状にし、アク抜きをした素材「ベラボンプレミアム」(ヤシガラチップ)は、繊維質が多く吸水クッション性に富みます。 地表を木製チップやヤシガラチップで覆うマルチングは、まるで手品のように土中の過湿、温度上昇を抑えてくれます。真夏の強烈な日射しにさらされた、むき出しの地表温度は、なんと50℃を超えることも。ところが、ウッドチップを敷いた場所では30℃前後。これは、まさに天国と地獄ほどの違いです。 「モンモリロナイト」(土のお守り)左は1kg入り、右はお得な4kg入り。 また、「モンモリロナイト」(土のお守り)は、ケイ酸塩白土という名前でも呼ばれますが、根腐れ防止剤として利用している方が多いのではないでしょうか? 土壌改良剤として土の中の余分な水分や肥料分を吸着して根腐れを防いでくれるこの物質は、土の上にまくことでも効果を発揮。クリスマスローズの株元にひと握りまくことで、過湿を防ぎ「灰色カビ病」を予防してくれます。 極意② 風通しをよくするクリスマスローズの古葉切り 「灰色カビ病」は風通しのよい場所では発生しにくくなります。葉が茂りすぎた株は株の中が蒸れやすくなり、適正に古い葉を切ることで風通しがよくなり「灰色カビ病」の予防になります。 葉を切るタイミングについては、「植え替えをしたらすぐに切る」とか「冬の寒風から花芽・新芽を守るため、切らない」などのさまざまな説がありますが、長年クリスマスローズと付き合ってきた「平田ナーセリー」では、これまで育ててきた経験から以下の見解にたどりつきました(関東以西の平野部など、比較的温暖な地域)。 9月下旬~11月下旬 まだ温暖な秋に早々に全て葉を切り取ると、翌春に出てくる予定の新芽が秋に成長を始めてしまう傾向にあります。そのため秋に葉を切ってしまうと、花が遅れる・小さい・少ないなどパフォーマンスが悪くなりがちです。混みあった葉を間引くように切りましょう。 12月下旬頃が切るベストタイミング 12月下旬になると寒さも厳しくなり始めているので、新芽が伸びることもなく、葉を切られた刺激と光の刺激を受けて、急激に花芽が成長を開始します。葉がなくなり風通しのよい状態で成長した花芽は「灰色カビ病」に侵されることもなくしっかりとした花茎を伸ばします。 切らずにそのままずっと古い葉を切り取らないでいると、株の中心に光が当たらず、花芽の生育がかなり遅れてしまう傾向があります。株の中の風通しも悪くなり、過湿状態になりやすいため、「灰色カビ病」も出やすくなります。 極意③ 土にまくだけのお薬で病気予防!! 化学薬品はあまり使いたくない、植物を育てているとやはり自然環境は大事にしたい、という方は多いもの。もちろん無農薬で植物を育てられるに越したことはありませんが、無農薬にこだわるあまり大切な植物が手遅れになっては本末転倒です。 「灰色かび病」はうっかり放置してしまうとその年の花がダメになったり、株元から腐ってしまい、最悪の場合、枯らしてしまうことも。「ベニカXガード粒剤」はあらかじめ用土に混ぜ込んだり、株元にぱらぱらとまくだけで病害虫の予防になる優れもの。特に病気に対しての予防は一般的な農薬のように科学的に殺菌するのではなく、微生物(B.T.菌)の作用により植物の抵抗力を高め、丈夫にすることで病気を予防します。人間で言うワクチンで病気に対する抵抗力を獲得するのに近い仕組みで病気を防ぎます。 「灰色カビ病」だけでなく「うどんこ病」、「黒星病」にも効果があり、アブラムシなどの害虫ももちろん予防しますので、一つ持っておくと心強い薬です。 動画で作業をチェック! クリスマスローズの植え替え クリスマスローズを長く楽しむためのコツは、病害虫の予防だけでなくベストタイミングでの植え替えです。休眠から目覚めるタイミングを逃さず作業しましょう! クリスマスローズは、秋のお彼岸の頃を境に目覚め始めます。地域やその年の気候にも左右されるので、お住まいの地域でヒガンバナが自然開花し、見頃を迎えるときを目安にするとよいでしょう。そして、モミジが落葉し始めるまでには、植え替えを終わらせるのが理想です。 クリスマスローズは休眠から覚めると一気に冬に向けて新しい根を次々発生させ、成長を開始します。そのタイミングであれば、根を傷めても、株分けをしても、細胞の再生能力が高く、少々手荒く扱っても大丈夫。また、古い土や傷んだ根をきれいに取り除くチャンスにもなります。植物のお手入れ作業は、「最適な時期」を守ることが大切です。 <準備するもの> GOOD SOIL クリスマスローズの土 傷口の保護剤「トップジンMペースト」 ウイルス消毒液剤「ビストロン-5」 土の状態をリセットする「土のお守り」 殺虫殺菌剤「ベニカXガード粒剤」 植物活力剤「メネデール」 <クリスマスローズの植え替え・株分けの手順> 【手順1】鉢から株を抜き出して、根をほぐします。 この時期は少々手荒に扱っても大丈夫。それよりも、枯れた根や弱った根には病原菌が潜んでいる可能性が高いので、それを取り除くことが大切です。少々根が切れてしまっても、すぐに新しい根が出てくるので、しっかりほぐしてきれいにしましょう。グルグルに巻いた根鉢は、完全にほぐしましょう。 もし株分けをするならば、できるだけ2〜3芽以上の塊で分けましょう。あまり小さく分けすぎないように。大株の場合は、中心にある古い株もこの機会に取り除きます。使用するハサミ等の道具は、ウイルスの伝搬を防止するため、ウイルス消毒液剤「ビストロン-5」溶液にその都度浸しながら作業しましょう。 【手順2】株分けをしたら傷口に保護剤(トップジンMペースト)を塗って消毒します。 【手順3】植え付けるための新しい土を用意します。 クリスマスローズ栽培のためにブレンドされた専用土「GOOD SOIL クリスマスローズの土」がおすすめです。ふるいにかけ、微塵(みじん)という砂のように細かい土を取り除き、粒状の土だけを使いましょう。 【手順4】用土にケイ酸塩白土(モンモリロナイト)「土のお守り」を適量混ぜます。「土のお守り」は、細かい根をたくさん発生させる作用があります。この作業をすることでクリスマスローズは、すぐに成長を始め、冬の開花に向かっていきます。 また、コガネムシの幼虫など病害虫を予防する殺虫殺菌剤「ベニカXガード粒剤」も適量混ぜます。 昼夜の気温差が大きくなる秋以降は、うどんこ病や灰色かび病などさまざまな病気にもかかりやすくなります。そのため、あらかじめ用土に病原菌を殺菌する作用もある殺虫殺菌剤をブレンドしておくと、その後の成長がスムーズです。 例えば、以下のような症状は病原菌の仕業です。殺菌することで改善されます。 「新芽の付け根にカビが生えてダメになった」 「やっと咲き始めたのに、花茎の付け根が腐って倒れてしまった」 「新しい葉に黒いシミが広がり、次々と伝染していく」など。 【手順5】クリスマスローズの根にもまんべんなく「土のお守り」をまぶします。 【手順6】植え付けが終わったら、水に植物活力剤「メネデール」を適量混ぜ、鉢底から流れ出るまでたっぷり水やりして、植え替え・株分けは完了です。 栽培の極意は、クリスマスローズを栽培する「土」にこだわる 平田ナーセリーオリジナルの専用土「GOOD SOIL クリスマスローズの土」。 植物を正しく育てるには、いつも原生地の環境に大きなヒントがあります。そこで、クリスマスローズの原生地と日本との大きな違いを見比べてみましょう。それは、梅雨時期のジメジメと、夏の高温です。 原生地も夏は高温となり、冬は凍結する気候ですが、雨が少ないのが大きなポイント。日本では夏の土壌は雨水をたっぷり含んでいることが多く、気温の上昇によって土中の水分がすぐにお湯化してしまい、クリスマスローズの根が傷んでしまいがち。一方、雨が少ない原生地では、気温は上がっても土中にまでは伝わりにくいのです。空気をたっぷり含んだひんやりした土の中では、根が傷むことはありません。 つまり、大事なのは地上部の温度ではなく、土中の温度。雨が降った後でも、水はけがよく十分な空気を含んだ土であれば、高温による根のストレスを軽減することができます。 30冊限定!横山直樹さん直筆サイン入りクリスマスローズ最新本 2023年11月6日に発売された新刊『新版 クリスマスローズ〜この1冊を読めば原種、交雑種、栽培などすべてがわかる』(誠文堂新光社刊)の発売記念として横山直樹さんの直筆サインをいただいた貴重な書籍を30冊限定販売いたします。 クリスマスローズの魅力や歴史、栽培管理などを横山さんがたっぷり熱く語る一冊です。ぜひクリスマスローズ栽培のバイブルとしてお求めください。



















