スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中! 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中! 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)発売中!
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暮らし

【二十四節気】桜咲く春分。目だけでなく舌でも季節を感じる桜とは?
二十四節気 春分 3月20日頃 四季を彩る花・桜 世の中に たえて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし(古今和歌集) 在原業平が平安時代に詠んだこの歌をはじめ、日本では古来より桜が愛され、多くの人が心を寄せてきました。現代でも、入学式などの人生の節目に、空気までかすみがかったようにあたりを染め上げる桜の美しさは、日本の春を象徴する景色。桜の花は日本の国花ともいえます。 zum87/Shutterstock.com そんな桜の中でも多くの人がまず思い浮かべるのが、“ソメイヨシノ(染井吉野)”でしょう。淡い色合いの花が一斉に咲いてはらはらと散る光景こそ、まさに桜のイメージ。その景色を見るために桜の名所に出かけていく人も多く、春の風物詩となっています。もちろん名所でのお花見も素敵ですが、家で桜を育てると、また違った季節の楽しみを味わうことができます。ゆったり夜桜を眺めたり、静かにくつろげるのは自宅ならではの楽しみです。 MIZO/Shutterstock.com 私たちの庭でもし桜の木を植えるならと考えると、各地の名所でゆったり枝を伸ばすような大木になってしまうのでは? と心配になるかもしれません。ですが、桜にはたくさんの種類があるので、成長がゆっくりな品種やコンパクトに生育する品種を選べば大丈夫です。鉢植えにして、庭の片隅で育てることもできます。 庭植えにおすすめの花や実を楽しむ桜 フジザクラ(富士桜) annaj77/Shutterstock.com Prunus incisaバラ科 サクラ属大きくても2~3mと、コンパクトに生育するためマメザクラ(豆桜)とも呼ばれる富士桜。鉢植えでも育てやすい品種です。 サトウニシキ(佐藤錦) Prunus vaium ‘Satounishiki’バラ科 サクラ属最高級のサクランボ。管理に少し手間がかかりますが、その分完熟もぎたてのサクランボの味わいは格別です。 仙台八重紅枝垂れ桜 Cerasus spachiana Lavalee ex H.Otto f. spachiana‘Yaebenishidare’バラ科 サクラ属しなやかに垂れ下がる枝の様子が華やかな八重咲き品種。きれいなピンク色も魅力。 サワーチェリー weha/Shutterstock.com Prunus aviumバラ科 サクラ属実も楽しめるサワーチェリー(酸果桜桃)は、5月下旬頃から収穫できる「アーリーリッチモンド」や、小ぶりでルビー色の「ノーススター」など。摘果や摘葉の必要がなく実ります。 身近に桜が咲く暮らしの楽しみ Marty Oishi/Shutterstock.com 桜の木が身近に一株あるだけで、蕾の膨らみから一分咲き、五分咲き、満開、散り際、新葉の展開まで、一連の変化を観察することができます。時には野鳥がやってきて、さえずりが聞こえてきたりして、家族との会話もきっと増えますよ。ほんのり白く輝くような桜の花や、まん丸で色鮮やかな八重の桜など、自宅で咲いたら、ぜひ一枝花瓶に活けて室内に飾りましょう。庭で咲いた桜を部屋に飾る… 花のある暮らしの楽しみのひとつです。 tomertu/Shutterstock.com 桜が咲いたら、桜の塩漬けを作ったりドライフラワーにしたり、暮らしを豊かにしてくれる魅力たっぷりの花木です。 春のサクランボを楽しもう A_Lesik/Shutterstock.com サクランボが実る品種なら、花が終わってもアクセサリーのような可愛い実姿を楽しめます。目だけではなく舌でも季節を感じることができ、もぎたてを贅沢に味わえるのも自家栽培ならではの楽しみ。 オススメのサクランボは、「サワーチェリー(酸果桜桃)」と呼ばれる種類です。コンパクトで自家受粉する品種が多く、庭でも育てやすいでしょう。春先に株全体に咲かせる白い花も、ソメイヨシノに劣らぬ美しさです。「佐藤錦」などの甘い品種に比べると、酸味が強い「サワーチェリー」ですが、火を通すと香りが高く、美しい色合いのジャムやコンポートになります。たくさん収穫できたら、小瓶に詰めてお裾分けするのもいいですね。 サワーチェリーのジャムの作り方 Murni/Shutterstock.com サワーチェリーの種を取り、砂糖とレモン汁を加えて火にかける。中火でアクを取りながら、とろみがつくまで煮詰める。味を見て、必要なら砂糖やレモン汁を加えて冷ます。好みで、香りづけにキルシュヴァッサー(サクランボのリキュール)などを加えても。 istetiana/Shutterstock.com 真っ赤なジャムをパウンドケーキなどに焼き込めば、ほんのり色づいたサクランボケーキに。クレープにジャムを巻いて朝食に、生クリームとサクランボを添えて、紅茶と一緒に午後のティータイムにもぴったりですよ。桜が咲く素敵な季節をぜひ、楽しんでくださいね。
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家庭菜園

ニンジン(人参)を自分で栽培したい! ニンジンの基本的な栽培方法や注意点などをご紹介
身近だけど意外と知らない! ニンジンってどんな野菜? ニンジンは根菜類に分類され、根の収穫を目的に栽培します。スーパーなどでは一年中手に入る馴染みの野菜ですが、「旬はいつ?」「どんな種類がある?」などと問われれば、もやっとしてうまく答えられないのではないでしょうか。ここでは、ニンジンの基本情報について詳しく解説します。 ニンジンの基本情報 Val Weston/Shutterstock.com ニンジンは、セリ科ニンジン属の根菜類で、原産地は中央アジアです。細長い東洋系品種と、太くて短い西洋種があります。 東洋系ニンジンは、16世紀頃に中国経由で日本に伝わりました。お正月に縁起食としても食べられる金時ニンジンが有名で、甘みが強くて臭みが少なく、和食によく合います。根が長く成長するため家庭菜園には向きませんが、日本では古くから栽培されてきました。 一方、西洋ニンジンはトルコで栽培されるようになり、12〜13世紀にヨーロッパに伝わったとされています。日本へは19世紀初頭にもたらされました。東洋系に比べて根が太くて短いのが特徴です。戦後の日本で急速に普及し、ニンジンといえば東洋種だったのが逆転して、現代では西洋種のほうがポピュラーになっています。 家庭菜園で栽培されるのはほとんどが西洋ニンジンで、より育てやすいもの、食味のよいものをと、品種改良が進んでいます。おすすめの品種は、初心者でも育てやすい‘向陽二号’、揃いがよく尻詰まりもいい‘恋むすめ’、低温下での生育と太りに優れる‘いなり五寸’、甘くて栄養価に優れる‘Dr.カロテン5’などです。コンテナで栽培するなら、ミニニンジンの‘ピッコロ’、‘ベビーキャロット’などが向いています。変わり種を育ててみたいなら、紫ニンジンの‘パープルスティック’、‘ダークパープル’などもありますよ! ニンジンの栄養 Kovaleva_Ka/Shutterstock.com ニンジンは緑黄色野菜の一つで、カロテンを多く含んでいます。「カロテン」という言葉がニンジンの英名である「キャロット」に由来していることからも分かるように、カロテンの含有量は他の食材の比ではありません。ほかにもビタミンC、カルシウム、葉酸、食物繊維、鉄分なども含む栄養豊富な野菜です。 ニンジンは細かく刻んでサラダに利用できるほか、きんぴらやかき揚げ、煮込み料理、漬物にと汎用性が高く、常備野菜の一つとなっています。キャロットケーキやキャロットゼリーなど、スイーツにもアレンジできますよ! 旬ってあるの? おすすめの栽培時期は? teatian/Shutterstock.com ニンジンは、年に2回栽培することができます。 一般地では春まきが3月下旬〜5月上旬で、順調に生育すれば6月下旬〜8月中旬頃に収穫できます。夏まきは6月下旬〜7月中旬で、収穫は9月下旬〜2月頃です。寒冷地や暖地では、種まきや収穫のタイミングが少しずれるので、購入したニンジンの種袋をよく確認して、適期に播くとよいでしょう。 年に2回栽培できますが、同じ場所で連作すると土壌のバランスが崩れてネコブセンチュウなどの病害虫が発生しやすくなります。必ず輪作を心がけるようにしてください。 ニンジンの畑の準備 Sleepyhobbit/Shutterstock.com ニンジンを栽培する際には、栽培場所の準備が大切です。同じ科の野菜を続けて同じ場所で育てると、連作障害が出て生育が悪くなるので、前作にセリ科の植物を栽培していない場所を選びましょう。また、土の中に硬いものや土の塊など、異物が混入している場合は取り除いて、十分耕すことがポイント。ニンジンの根が成長する際に異物に触れると、股根になるなど変形してしまうからです。 種まきの2〜3週間以上前に、苦土石灰を1㎡当たり約100g散布し、よく耕して土に混ぜ込んでおきます。さらに植え付けの1〜2週間前に、1㎡当たり堆肥約500g、化成肥料(N-P-K=8-8-8)約100gを全面に散布し、よく耕して平らにならしておきましょう。土作りをして時間をおくことで、分解が進んで土が熟成します。 種まき Sadasiba sb/Shutterstock.com 【菜園】 ニンジンの種まきの適期は、一般地で春まきが3月下旬〜5月上旬、夏まきが6月下旬〜7月中旬。発芽適温は15〜20℃です。 根菜類に分類されるニンジンは、直根性で移植を嫌います。そのため、種まきからスタートするのが鉄則です。 幅60cm、高さ5〜10cmの畝を作ります。畝の長さは作りたい量や広さに応じて自由に決めてかまいません。畝の中央に、園芸用の支柱などを押し当てて深さ7〜8mmのまき溝をつけます。そのまき溝に、1cm間隔でニンジンのタネを播いていきましょう。溝の両側から土を寄せて薄くタネにかぶせ、軽く手のひらで押さえます。ニンジンは好光性種子といって、発芽に光を必要とするので、「覆土は薄く」を心がけてください。 タネを播いた後、保湿のために不織布を畝全体にかけ、風で飛ばされないように土を盛るか、Uピンなどの金具でしっかり固定しておきましょう。最後に、ジョウロにはす口をつけて、柔らかい水流になるように高い位置から水やりをします。 ニンジンは、種まきから発芽までが難しい野菜です。タネは保水力がないので、発芽までは毎日水やりをして乾燥させないように管理しましょう。種まきから発芽までは、7〜10日ほどかかります。 【コンテナ栽培】 コンテナで普通サイズのニンジンを育てるのは難しいのですが、ミニニンジンの品種を選べば、十分に栽培可能です。種まきの適期は、3月下旬〜5月、7月中旬〜9月上旬です。 標準サイズのコンテナを準備。底穴にネットを敷き、底が見えなくなるくらいまで鉢底石を入れ、その上に野菜用にブレンドされた培養土を入れます。水やりの際にあふれ出さないように、ウォータースペースを鉢縁から2〜3cm残しておきましょう。園芸用支柱などを使い、手前と後ろに10〜15cmほどの間隔をあけて2本のまき溝をつけます。溝の深さは5mmほどが目安です。ミニニンジンの種を1cm間隔でまき、溝の両側から土を寄せて薄くタネにかぶせ、表土を軽く手で押さえます。最後にジョウロにはす口をつけて、底穴から流れ出すまでたっぷりと水やりしましょう。発芽までは乾燥させずに管理することがポイントです。 生育中のポイント ニンジンは「種まきから発芽までが難しい」とよくいわれる野菜です。しかし発芽がしっかり揃えば、後は管理が楽な野菜ともいえます。ここからは、日頃のケアについてご紹介していきます。 水やり Osetrik/Shutterstock.com 【菜園】 根づいた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、真夏に雨が降らずに乾燥が続く場合は水やりをして補いましょう。真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 【コンテナ栽培】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチすることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。真夏は気温が上がっている昼間に水やりすると、水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝夕の涼しい時間帯に行うことが大切です。 間引き Inga Gedrovicha/Shutterstock.com ニンジンは「共育ち」と表現され、苗が幼い時は隣同士の茎葉が触れるほどの密植状態で育てます。ニンジンの葉をよく見てみましょう。葉には細かく切れ込みが入っていますね。そのため、葉が重なっても光が届きやすくなっていて、苗同士の生存競争が穏やかなので、急いで間引きをする必要のない野菜です。勢いのある苗を残すように見定め、徐々に株間を広げていくようにしましょう。また、ニンジンは初期生育が遅く、周囲に雑草が生い茂ると負けてしまい、生育が悪くなります。間引くタイミングで、周囲に雑草があれば抜き取っておくとよいでしょう。 間引いた苗は、間引き菜として利用できるので捨てないで! 柔らかくてセリ科独特の風味があります。お浸しや天ぷら、味噌汁の具などに利用するのがおすすめです。ニンジンの葉は傷むのが早いので、販売はされていないのですが、抜きたては柔らかく、美味しく食べられます。これぞ家庭菜園の醍醐味ですね。 【菜園】 1回目の間引きは、本葉が1〜2枚展開した頃に行います。ひょろひょろと長く徒長している苗や弱々しい苗を選び、苗が3〜4cm間隔になるように間引きましょう。残す苗の根を傷めないように、株元を押さえて抜き取り、残した苗には周囲の土を寄せて倒れないようにしておきます。 2回目の間引きは、本葉が5〜6枚ついた頃を目安にしましょう。最終株間が10〜12cm間隔になるように間引いていきます。 【コンテナ栽培】 発芽して双葉が揃ったら、3cm間隔になるように間引きます。また、2週間ほどしたら、5〜6cm間隔になるように間引きます。残す苗の根を傷めないように、株元を押さえて抜き取り、残した苗には周囲の土を寄せて倒れないようにしておきましょう。 追肥 Vaakim/Shutterstock.com 【菜園】 2回目の間引きの際に、化成肥料(N-P-K=8-8-8)1㎡当たり約30gを株の周囲にばらまいて軽く耕します。周りよりも少し高めになるように、株にしっかりと土を寄せておきましょう。 【コンテナ栽培】 2回目の間引きから2週間ほど経ったら、化成肥料(N-P-K=8-8-8)約10g(ひとつかみほど)を株の周囲に均一にばらまき、土になじませて株に土寄せをします。その後は2週間に1度を目安に、同様に追肥をします。 病害虫 JimCochrane1/Shutterstock.com ニンジンは、比較的病害虫に強い野菜です。しかし、キアゲハの幼虫がつきやすいので注意しましょう。日頃からパトロールしてキアゲハが発生していないか確認を。気づかないでいると、食欲旺盛なため茎葉を丸裸にされてしまうことも。派手な縞模様の幼虫は体長4〜5cmと大きく、一見ギョッとしますが、ひるまずにニンジンを守ってあげましょう。見つけるのは簡単なので、すぐに捕まえて処分します。 人参の収穫方法 LedyX/Shutterstock.com 【菜園】 品種にもよりますが、種まきから約90日ほどが収穫のタイミングです。根の直径が5〜7cmになり、肩の部分が張り出しているような株から収穫していきます。地際の茎を持って、一気に抜き取りましょう。収穫が遅れると、実割れすることもあるので、適期を逃さずに。とはいえ、実割れして品質は落ちても食べることはできます。 【コンテナ栽培】 種まきから11〜12週間後が収穫のタイミングです。根が充実したものから順に収穫していきましょう。 人参にありがちな生育不良など 【股根になっている】 ニンジンの根が、1本ではなく数本に分かれてしまうことを「股根」「岐根」などといいます。ニンジンは直根性の植物で、1本の根がまっすぐ伸びる性質があるため、タネを播いた後に移植をすると、股根になってしまいます。ですから、植え替えは厳禁です。また、土中に石や未熟な堆肥などがあると、成長する時に根が当たって分かれてしまうことがあります。土作りの際にはしっかり耕して、異物があれば取り除いてふかふかの土にしておきましょう。 ただし、股根になっているからといって、食べられないわけではありません。食味が落ちるわけでもなく、きれいにできた1本の根と同様に調理して食べられます。思いがけず面白い形をしたニンジンができるのも、けっこう楽しいものです。 【ニンジンの肩が変色している】 生育中に、ニンジンの根元が緑色になっていることがあります。これは、土寄せが足りずに肩が表土から出てしまい、日光が当たったことが原因です。ニンジンの根は太陽の光が当たると、光合成を始めて緑色に変色してしまいます。追肥の際に、しっかりと土寄せをしておくのがポイントです。 ニンジンが緑化しても腐っているわけではなく、ジャガイモのように食中毒を起こしやすくなるわけでもありません。緑化していないニンジンと同様に食べることができます。ただ見栄えが悪いというだけなので、捨てずに普通に調理してかまいません。 収穫した人参の保存方法 Africa Studio/Shutterstock.com 収穫後は、すぐに根の際で葉を切り取り、土を洗い流しましょう。水気をしっかり切り、1本ずつキッチンペーパーなどにくるみ、密閉できる袋に入れて冷蔵庫で保存します。細切りやイチョウ切りなど、調理方法によって切り方を変え、1回の調理に使う分量ごとに小分けにして密閉袋に入れ、冷凍してもOKです。 また、掘り上げたニンジンを20cmほどの穴を掘って埋め戻しておくと、長期間保存しておくことができます。 病気や生育不良に注意しながらおいしい人参を育てよう! この記事では、ニンジンの基本情報や栄養素、種類、菜園やコンテナでの栽培方法について、掘り下げてご紹介してきました。ニンジンは発芽さえうまくいけば、ほぼ成功といわれる、比較的育てやすい野菜です。ぜひ家庭での栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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おすすめ植物(その他)

黄色い花は春に多いというのは本当? 花の種類と花言葉を知って育ててみよう!
春には黄色い花が多い? kojihirano/Shutterstock.com 春になると、黄色い花をよく見かけるようになりますね。日本で咲く花のうち、黄色は2番目に多い花色で、じつに国内で咲く花の3割にのぼるとされているのです。 春に黄色い花が多いのはなぜなのか。それは植物の種の保存戦略に理由があります。じつのところ、ハチなどの昆虫は、黄色いものに集まりやすいという習性があるのです。植物が花を咲かせ、受粉して子孫を残そうとする場合、受粉を媒介する昆虫たちを呼び寄せるために、黄色い花を咲かせるとされています。特に早春に咲く花に黄色が多いのは、昆虫が活発に動き始める前、ようやく活動し始めたばかりの数少ない虫たちにいち早く見つけてもらうためなのです。植物たちの巧みな生存戦略が隠されているとはいえ、まだ寒い時期にいち早く咲く黄色い花を見つけると、春の到来を予感して心が躍りますね! 春によく見る黄色い花と花言葉 ここでは、春によく見かける黄色い花10種と、その花言葉をご紹介します。 チューリップ Ulada/Shutterstock.com チューリップは、ユリ科チューリップ属の球根植物です。原産地は中央アジア〜北アフリカで、寒さに強く、夏の暑さを苦手とします。開花期は4月頃です。花色は、ほかに赤、ピンク、オレンジ、緑、紫、黒、複色などがあり、色のニュアンスもさまざま。ユリ咲き、フリンジ咲き、パーロット咲きなど個性的な花姿の品種もあります。草丈は10〜70cm。黄色いチューリップの花言葉は「見込みのない恋」。3人の男性にプロポーズされた少女が思い悩み、黄色いチューリップに自らの姿を変えたというヨーロッパの伝説に由来しています。育て方の詳細は、後半の項目を参照してください。 タンポポ Nataliia Yankovets/Shutterstock.com タンポポは、キク科タンポポ属の多年草です。原産地はヨーロッパ。日本でも雑草化して野山に自生する姿が見られることからも分かるように、放任して手をかけずともよく育ちます。タンポポの花言葉は「思わせぶり」「愛の神託」「真心の愛」「別離」など。開花期は3〜6月です。黄色い花が愛らしいタンポポですが、庭に植えるとこぼれ種であちこちから顔を出し、繁茂しすぎて他の植物との調和を乱しやすいので注意してください。 菜の花 shepherdsatellite/Shutterstock.com 菜の花は、アブラナ科アブラナ属の一年草です。日本では菜の花畑が各所にあり、一斉に咲いて黄色いカーペットのように景色を染める様子は見応えがあります。花言葉は「快活」「豊かさ」「明るさ」など。春の訪れを告げる明るい花姿からイメージしてこれらの言葉が与えられたとされています。種まきは関東地方の平地で9〜10月、冬を乗り越えて翌春の3〜4月に開花。早生種では12月頃から咲くものもあります。こぼれ種で増えていくほど生命力が強く、寒さにも強くて大変育てやすい植物です。菜の花は、観賞用、菜種油用、食用に栽培され、おひたしや和え物など、料理に使われるものは菜花(なばな)と呼ばれます。 ミモザ Nastasya_Sav/Shutterstock.com 日本で一般にミモザと呼ばれているのは、ギンヨウアカシア。マメ科アカシア属の常緑高木で、自然樹高は5〜10mですが、剪定でコントロールできます。原産地はオーストラリア南東部で、寒さ暑さに強い性質。開花期は3月頃で、一つひとつの花は丸くて小さいのですが、木を覆うほどによく咲きます。他の春の草花たちが咲き始める少し前に満開になるので、春の喜びをより強く感じさせてくれます。またシルバーグリーンの葉が美しく、冬でもみずみずしい葉姿を楽しめるので、シンボルツリーにおすすめ。マメ科の植物らしく、開花後には中に種が入ったサヤが多数つきます。ミモザの花言葉は「秘密の恋」「感受性」「思いやり」など。日当たり、風通しのよい場所に植え付け、強風による倒伏を防ぐために支柱を立てて栽培するとよいでしょう。成長が早いので、毎年の剪定が必須です。一般の家庭の庭では3〜4mの樹高をキープするようにするとよいでしょう。翌年の花芽が8月にはできるので、それ以降の剪定は避け、花後すぐに込み合っている部分を切り取って樹形を整えます。 ロウバイ Yoshihide KIMURA/Shutterstock.com ロウバイは、ロウバイ科ロウバイ属の落葉性花木です。樹高は4mほど。原産地は中国で、暑さ・寒さに強い性質です。開花期は12月中旬〜2月で、つやつやとした黄色い小さな花を咲かせます。葉を出す前に満開になるので、黄色い花が目に飛び込んで青空とのコントラストも美しいものです。ロウバイの花言葉は「ゆかしさ」「慈しみ」「先導」「先見」など。栽培適地は、日向〜半日陰です。多湿の環境を嫌うので、土壌改良資材をすき込み、盛り土をして高くするなど、水はけのよい土壌づくりがポイント。植え付けの適期は落葉期の11〜12月。自然に樹形が整うので、剪定は、込んでいる部分を切って風通しをよくする程度でOKです。 スイセン Jan Gessberg/Shutterstock.com スイセンは、ヒガンバナ科スイセン属の秋植え球根植物です。原産地はイベリア半島を中心に地中海沿岸で、寒さに強い性質を持っています。花色は、ほかに白、オレンジ、複色など。花姿は一重咲き、八重咲き、ラッパ咲き、カップ咲き、バタフライ咲きなど多様です。昔から人気の高い花で、品種改良が盛ん。毎年新品種が発表されており、選ぶ楽しみがあります。草丈は10〜50cmで、種類によって幅があります。スイセンの花言葉は「自己愛」「神秘」「私の元へ帰って」「尊敬」など。10〜11月に球根を植え付けて栽培をスタートします。日当たり、風通しのよい場所で、水はけのよい土壌が適地です。開花期は次から次に花が咲くので、終わった花はこまめに花首で切り取りましょう。6月頃に地上部が枯れますが、枯死したわけではなく、休眠してまた生育期に入ると新芽を出します。数年は植えっぱなしでかまいませんが、大株に育ったら掘り上げて分球し、風通しのよい半日陰で保管を。秋に植え直しましょう。 レンギョウ Vlad_art/Shutterstock.com レンギョウは、モクセイ科レンギョウ属の落葉樹です。樹高は1.5〜3mの低木。地際から細い枝を立ち上げて密生し、ややしなる低木株立ちの樹形をしています。原産地は中国で、暑さ寒さへの耐性は普通程度。開花期は3〜4月で、細い枝にびっしりと小さな花を咲かせる姿は見応えがあります。レンギョウの花言葉は「期待」「希望」「集中力」など。植え付けの適期は、落葉期の12〜2月。日当たり、風通しのよい場所を選び、水はけ・水もちがよく、適度に湿度を保つ土壌を好みます。翌年の花芽は7月頃にできるので、強い切り戻しや刈り込みは花後すぐに行いましょう。落葉期の剪定は、込み合っている部分を透かす程度にし、古くなった枝は地際で切り取って新しい枝に切りかえます。 マンサク billysfam/Shutterstock.com マンサクは、マンサク科マンサク属の落葉樹。樹高は2〜3mの低木です。原産地は日本で、昔から野山に自生してきたため寒さ暑さに強く、環境に馴染んで放任してもよく育ちます。開花期は2〜3月で、新葉を出す前の枝にびっしりと花をつける姿は大変華やか。花色は、ほかに赤、オレンジ、茶があります。マンサクの花言葉は、「ひらめき」「魔力」「霊感」など。植え付けの適期は、落葉期の寒い時期を除く11月か3月頃。日当たりのよい場所を選び、水はけ、水もちのよい土壌づくりをして植え付けます。剪定は、花が終わった後に、込んでいる部分をすかす目的で余計な枝を切り、根元から出るひこばえや枯れ枝などを切り取りましょう。 フリージア monstrose/Shutterstock.com フリージアは、アヤメ科フリージア属の球根植物です。草丈は20〜50cm。原産地は南アフリカで、寒さにやや弱い性質を持っています。開花期は3月中旬〜5月中旬。花茎を長く伸ばした先に、ラッパ状の花をいくつも連ねます。花色はほかに白、赤、ピンク、オレンジ、紫、複色など。フリージアの花言葉は「あどけなさ」「純潔」「慈愛」「憧れ」などがあり、黄花は「無邪気」。栽培は、球根の植え付けからスタートします。植え付け適期は9月下旬〜11月上旬。日当たり、風通しのよい場所を選び、水はけ、水もちのよい土作りをして5〜10cm間隔で植え付けます。終わった花はまめに摘み取り、株まわりを清潔に保ちましょう。夏前に地上部を枯らして休眠し、生育期になると再び新芽を伸ばします。 ‘ゴールデンクラッカー’ zzz555zzz/Shutterstock.com ‘ゴールデンクラッカー’はキク科ユリオプス属の常緑低木で、学名はEuryops virgineus ‘Golden Cracker’、ユリオプス・バージネウス種の園芸品種です。樹高は50〜150cm。原産地は南アフリカで、寒さには強いものの真夏の暑さが苦手です。開花期は1〜5月。枝に切れ込みが細かく入った小さい葉を枝に密につけ、小さな花を多数咲かせます。‘ゴーデンクラッカー’の花言葉は「心躍る」「祝福」「美しい日々」「明るい愛」など。植え付けの適期は9月頃。日当たり、風通しのよい場所に、水はけのよい土作りをして植え付けます。樹形が乱れてきたら、開花後の5月頃に切り戻すとよいでしょう。 黄色いチューリップを育ててみよう Real_life_Studio/Shutterstock.com 春に咲く黄色い花の中でも、最も人気が高く、初心者でも育てやすいチューリップの育て方をご紹介します。球根は植え付けする時期である秋から園芸店などで入手できます。 球根の植え方 Elena Zajchikova/Shutterstock.com 球根の植え付け適期は10月中旬〜12月中旬です。球根を購入する際は、ふっくらとして重みがあり、傷がないものを選びましょう。 チューリップを植える場所は、日当たりがよく、風通しのよい環境を選びます。植え付ける1〜2週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性化成肥料をよく混ぜ込んで耕し、土作りをしておきましょう。あらかじめ土づくりをしておくと、ゆっくりと分解が進んで熟成し、植え付ける頃には適した土壌になっています。植え付けの際は、球根2個分の深さに、尖ったほうを上にして植えます。複数植える場合は、球根2個分の間隔を空けましょう。チューリップは球根を1〜2球植えるより、同じ品種を5〜10球ずつ植えるマス植えにすると見栄えがします。 鉢植えにする場合は、5号鉢に3球を目安に植え付けます。用土は、市販の草花用に配合された培養土を利用すると便利です。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を入れます。水やりの際にすぐあふれ出さないよう、土の量は鉢縁から2〜3cm下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。球根は、2個分の深さの穴に、等間隔を取って植え付けます。チューリップの栽培では、冬の寒さにあわせることが大切なので、必ず戸外で管理しましょう。 庭植え、鉢植えともに、植え付けた後にたっぷりと水やりをします。 水やりの方法と肥料の与え方 Osetrik/Shutterstock.com 水やり 【地植え】 水やりは、地植えの場合は地中から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、晴天が続いて乾燥し、葉がしなびた状態になっている場合は、水やりをして補いましょう。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。真冬に水やりする場合は、夕方に与えると凍結の原因になるので、十分に気温の上がった真昼に行います。 肥料 12月中旬に緩効性化成肥料を株の周囲に均一にばらまき、土によく馴染ませます。 しおれたら切り取る mihalec/Shutterstock.com 翌年も開花させるために球根を掘り上げる場合は、花が咲き終わったら、早めに花首を切り取ります。いつまでも終わった花を残しておくと、種をつけようとして株が消耗するからです。 球根を掘り上げよう Vasyliuk/Shutterstock.com 花が終わったあと、地上部には茎葉が残りますが、6月頃に黄色く変色して枯れるまではそのままにしておきます。葉が光合成をして養分を球根に送り、翌年の発芽や開花のためのエネルギーを蓄えるためです。植えっぱなしで翌年も同じ場所で再び芽吹きますが、移動する必要がある場合は、地上部が完全に枯れたら、枯れ葉を処分し、球根を掘り上げます。土を丁寧に落とし、ネットなどに球根を入れて風通しのよい日陰などで保管しましょう。秋の植え付け適期になったら再び球根を植え付けます。 黄色い花で明るい気分に stock_studio/Shutterstock.com 緑が少なくなって、冬枯れた景色が寂しかった庭。そこへ黄色い花がいち早く咲き始めると、輝くように明るくなり、一気にみずみずしく生命力にあふれたシーンを作り出してくれます。春の喜びを強く感じられる演出として、黄色い花を咲かせる植物を、ぜひ庭やベランダに取り入れてみませんか?
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育て方

3月の庭仕事をチェック! ガーデニングカレンダー March
「寒の戻り」にご注意を Gayane/shutterstock.com もうすっかり春! と嬉しくなるような暖かな日があるかと思えば、首をすくめるような寒い日があったり。3月は暖かな日と寒い日が交互にやってきます。いったん暖かい日が続いたあと、一時的に急に寒くなることを「寒の戻り」といいます。ちょうどこの頃植物は芽吹いてきますが、霜に当たると新芽が傷むので、天気予報に注意して寒くなるようなら室内に取り込むなど、防寒対策を忘れずに。 春野菜のタネの播きどき。でも播きすぎに注意 Pim/shutterstock.com 温暖地では春野菜のタネの播きどきです。ジャガイモ・ニンジン・キャベツ・レタス・ルッコラ・ブロッコリー・カブetc。ジャガイモやタマネギなど保存のきく野菜以外は、1週間程度ずらして数回に分けてタネ播きをすると、少しずつ収穫できて長く楽しめます。タネ袋に入っているタネを全部播いてしまうと、一度に大量のレタスやキャベツができて途方に暮れることになります。タネを播くときには家族でどれくらい食べられそうかなど、収穫時のことも考えましょう。ベビーリーフ類はタネ播きから20日程度で収穫できるので、初心者にもオススメ。 花がら摘みで開花期間を長く パンジーやビオラは暖かくなるにつれ、次々に花をつけます。咲き終わった花がらをそのままにしておくと、タネをつけて咲かなくなってしまいますが、こまめに花がらを摘んでいれば5月まで花を楽しむことができます。また、プリムラ類はこの頃に一回り大きな鉢に植え替えをするか、地植えにすると開花期間が長くなります。 スイセンやムスカリ、ヒヤシンス、スノーフレークなどが順番に咲いては花期を終え、しおれ始めます。花が咲き終わったら、切り取る手入れを。房咲きの花は、しおれた花だけを切り取り、ヒヤシンスのように1茎に何輪もまとまって咲くものは、地際付近の花茎の根元で切り取ります。 「啓蟄(けいちつ)」に虫現る 毎年3月5〜6日頃は「啓蟄」といい、冬の間に眠っていた虫たちが活動を始める頃とされています。春の最初の頃に出てくる虫といえば、テントウムシ。テントウムシは可愛らしいだけですが、テントウムシを見つけたら餌のアブラムシもいると思って植物をチェックしましょう。アブラムシは爆発的に数が増えるので、まだ少ないうちに駆除しておくのがベター。昆虫の被害は最初が肝心ですから、お出かけ前のチェックを習慣にしてしまいましょう。 バラの「芽かき」をしましょう anemad/shutterstock.com バラが一斉に芽吹いてくる頃です。その中で1箇所から同時にたくさん芽が出ている場合があるので、株の内側に向かっている芽は若芽の時点で取り除きます。この作業を「芽かき」といいます。全ての芽を育てると、枝が混みすぎて病気や害虫の温床になりがちです。芽の時点である程度間引いておくと、病害虫コントロールも楽に済みます。ただし、ミニチュアローズ系は枝が多いほうがこんもり華やかに咲いてくれるので、そのままでも構いません。 観梅シーズン&梅まつり MI7/Shutterstock.com お花見といえば桜ですが、桜の前に日本各地の梅林で花が見頃になります。暖かな週末にお出かけしてみては。白梅は特に香りがよいものがあるので、枝に顔を近づけて香りも楽しみましょう。全国的にも有名な偕楽園のある茨城県水戸市では、例年2月中旬~3月中旬頃まで梅まつりが開催されています。 ※梅まつりの開催の最新の情報は各主催者のHP等でご確認ください。
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家庭菜園

初心者にもおすすめ! 菜の花を育てて食べて観賞して、春を満喫
菜の花の基本情報 kai keisuke/Shutterstock.com 植物名の総称:菜の花学名:Brassica英名:Rape blossom、Turnip rape、Chinese colza和名:菜花(なばな)その他の名前:花菜(はなな)、油菜(あぶらな)科名:アブラナ科属名:アブラナ属原産地:東アジア、ヨーロッパ分類:一・二年草 菜の花といえば、早春から景色を彩る黄色い花として誰もが知る存在ではないでしょうか。しかし、これが特定の植物の名前ではなく、アブラナ科に属する植物の総称だということは意外に知られていないかもしれません。一年草または二年草で、草丈は40〜50cm。秋に種まきをすると、翌年の春に開花します。 和種アブラナと西洋アブラナ 和種アブラナ。yoshi0511/Shutterstock.com 食べると甘みとほろ苦さがバランスよく口に広がる菜の花は、和種アブラナと西洋アブラナに分けることができます。青果店やスーパーに並んでいる菜の花をじっくり見てみましょう。和種アブラナは、長さの揃った花芽が束になっているもので、淡い黄緑色で柔らかいのが特徴です。西洋アブラナは若い茎葉が束になっており、より緑が濃く葉も厚みがあります。 菜の花は栄養も満点 studio presence/Shutterstock.com 菜の花に多く含まれる栄養素はβカロテンです。ほかにビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、鉄、カルシウム、カリウム、食物繊維、マグネシウム、リン、鉄などを含みます。 花を楽しむ菜の花 aleori/Shutterstock.com 園芸分類:草花・野菜開花時期:2〜4月草丈:40〜50cm耐寒性:強い耐暑性:弱い花色:黄、白 菜の花は、花の美しさを観賞する目的で栽培する方も多いことでしょう。ほとんどの菜の花は、「食用」と「観賞用」が明確に区別されてはいませんが、‘黒川寒咲きちりめん’や‘春雷’など、観賞用として出回っている品種もあります。また、切り花用として販売されているのは、ちりめん白菜を改良した品種が多く、葉がやわらかく明るい黄緑色で、縁が縮れているのが特徴です。育てる際には、株間を広く取るとよく分枝して、野菜としての収穫量が多くなります。逆に株間を狭めにすると分枝が少なくなって、観賞用として大きく見応えのある花を楽しめます。 菜の花の名前の由来や花言葉 taka1022/Shutterstock.com 「菜」という漢字には、食用にする草という意味があります。菜の花は、さしずめ食用できる草の花ということになるでしょうか。花言葉は「快活な愛」「競争」「小さな幸せ」「快活」「活発」「元気いっぱい」「豊かさ、財産」などです。 菜の花の栽培12カ月カレンダー 開花時期:2〜4月肥料:10月頃種まき:8月下旬〜10月中旬 菜の花の栽培環境 Honki Kumanyan/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たりがよく、風通しのよい環境を好みます。 【日当たり/屋内】屋外で栽培します。 【置き場所】風通しのよい環境を好み、密植すると蒸れて病気が発生しやすくなり、側枝が発生しにくくなるので注意しましょう。 耐寒性・耐暑性 菜の花の生育適温は15〜20℃で、冷涼な気候を好みます。暑さと乾燥が苦手で、寒さには強いのが特徴です。したがって、ビギナーでも作りやすいのは、秋に種を播いて育てる「秋まき」です。 菜の花の育て方のポイント 用土 Sleepyhobbit/Shutterstock.com 水はけ・水もちのよいふかふかとした土壌を好みます。多湿を苦手とするので、水はけの悪い土壌では堆肥や腐葉土などを多めに施し、畝を高めにしておくとよいでしょう。適した土壌酸度 (pH) は6.0〜6.5で、酸性に傾いた土壌を苦手とするため、土づくりの際には、苦土石灰を散布しておきます。 【地植え】 種まきの2〜3週間以上前に、苦土石灰を1㎡当たり約100g散布し、よく耕して土に混ぜ込んでおきます。さらに植え付けの1〜2週間前に、1㎡当たり堆肥2〜3ℓ、化成肥料(N-P-K=8-8-8)約100gを全面に散布し、よく耕して平らにならしておきましょう。 【鉢植え】 野菜用にブレンドされた市販の培養土を利用すると便利です。 水やり 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。真冬は、気温が低くなる夕方に水やりをすると凍結の原因になることもあるので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。 【地植え】 発芽後は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、晴天が続いて過度に乾燥する場合は水やりをして補いましょう。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。ただし、いつもじめじめと湿った状態にするのは禁物。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 肥料 Pawel Beres/Shutterstock.com 種まきから1カ月後を目安に、追肥と土寄せを行います 。菜園では化成肥料を1㎡当たり30g、コンテナでは約10gを周囲にばらまき、土によくなじませます。 このとき、苗の周囲を軽く耕す「中耕」の作業を行っておきましょう。土は降雨や水やりが繰り返されると、かたく締まった状態になります。周囲を軽く耕すことで、土中に空気が送り込まれて根の生育がよくなります。また、土寄せをして株元をしっかりと支えましょう。その際、雑草が生えていれば抜いておきます。 注意すべき病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 菜の花に発生しやすい病気は、白さび病、立ち枯れ病などです。 白さび病は、カビによる伝染病で、葉の裏に白く小さな楕円形の斑点が現れます。この斑点は、やや細長くイボ状に突起するのが特徴です。症状が進むと斑点が破れ、中から粉のように細かい胞子を飛ばします。放置すると株が弱り、枯死することもあるので注意。梅雨や秋の長雨の時期に発生しやすくなります。茎葉が茂りすぎたら適宜間引いて風通しよく管理しましょう。発病した葉は見つけ次第切り取って処分し、適用のある薬剤を散布して防除します。 立ち枯れ病は、根や地際の茎から感染する病気です。だんだん生育が悪くなり、葉が黄色くなって株全体に病気が広がり、やがて腐って枯れてしまいます。発生初期に適用のある殺菌剤をかけて防除しましょう。病気が広がるようなら、抜き取って処分します。 【害虫】 菜の花に発生しやすい害虫は、アブラムシ、ヨトウムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、シャワーではじいたりして防除しましょう。食用ではなく観賞用として育てる場合は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 ヨトウムシは蛾の幼虫で、漢字で「夜盗虫」と書くとおり、主に夜に姿を現して茎葉を食害します。大きくなった幼虫は食欲が旺盛で、一晩で株を丸裸にしてしまうほどです。葉から食害し始めるので、異変を見つけたら幼虫がまだ若いうちに駆除しましょう。発生しやすい時期は4〜6月、9〜10月です。食害の痕が認められたら夜にパトロールして捕殺を。観賞用として育てる場合は適用のある薬剤を散布して防除します。 菜の花の詳しい育て方 種まきのコツ AmyLv/Shutterstock.com 菜の花の種まき適期は、8月下旬〜10月中旬です。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、幅約50cm、高さ約20cmの畝を作ります。畝の長さは作りたい量や広さに応じて自由に決めてかまいません。この畝の中央に、15〜20cm間隔で種まき用の穴をあけます。直径3〜4cm、深さ約1cmのこの穴に、種子を4〜5粒ずつ播きます。ごく薄く土をかぶせ、軽く手のひらで押さえます。最後に、はす口をつけたジョウロを使い、高い位置からやわらかな水流でたっぷりと水やりをしましょう。 【鉢植え】 標準サイズのプランターを準備。底穴に鉢底網を敷き、底が見えなくなるくらいまで鉢底石を入れ、その上に野菜用の培養土を入れます。水やりの際にあふれ出すことのないように、ウォータースペースを鉢縁から2〜3cm残しておきましょう。表土に約15cmの間隔で種まき用の穴をあけます。直径3〜4cm、深さ約1cmのこの穴に、種子を4〜5粒ずつ播き、土をかぶせ、軽く表土を手で押さえます。最後に、はす口をつけたジョウロを使い、高い位置からやわらかな水流で鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと水やりしましょう。発芽までは乾燥させずに管理することがポイントです。 間引きをして1本立ちにする S.O.E/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 菜の花は、種まきから3〜4日ほどで発芽します。本葉が2〜3枚ついたら、2本残してほかは間引きましょう。葉が傷んでいるものや、弱々しく生育が悪い苗を選んで抜き取ります。 本葉が4〜5枚ついたら、1本のみ残して間引きます。がっしりと締まって勢いのある苗を残しましょう。このとき、軽く周囲の土を耕して苗に寄せ、倒伏しないようにしておきます。 収穫 HikoPhotography/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 菜の花の収穫適期は、年内採りする場合は11月頃、越年する場合は3月上旬〜中旬です。 苗が順調に生育し、つぼみが見えてふくらみ始めたら収穫します。花の先端から10〜15cmくらいのところをハサミで切り取りましょう。切った部分からは、またわき芽が出て花芽が上がり収穫量が増えるので、まめに収穫を繰り返すとよいでしょう。 観賞用としての育て方のポイント やや密に植える。aleori/Shutterstock.com 日当たりと風通しのよい場所で育てるなど、基本的なことは収穫を目的とした育て方と同じです。 「気軽に始めたいから」と苗を購入してスタートする方もいるかもしれませんね。その場合は、ポットから苗を抜き出して植え付ける際には、絶対に根鉢をくずさずに作業することがポイントです。菜の花は「直根性」という性質で、根菜類のように太くて長い根を持っています。この太い根を傷つけてしまうと、その後の生育が大変悪くなってしまうので、注意しましょう。「直根性」の植物は、基本的に種まきをして間引きながら育苗するのがベターです。 また、観賞用として育てるなら、苗と苗の間隔は6〜7cmくらいにしてもかまいません。菜園よりも株間を狭めにするほうが、群植したときに迫力のあるシーンをつくることができます。収穫を目的としないならば、病害虫防除の薬剤散布も行えます。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するタイプの粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 収穫した菜の花をおいしく食べよう yoshi0511/Shutterstock.com 自身で育てて収穫した菜の花は、できるだけ美味しく食べたいですよね。収穫後の保存方法から下ごしらえ、おすすめの食べ方まで、押さえておきたいコツについてご紹介します。 おいしく保存する方法 収穫した菜の花は、水で湿らせたキッチンペーパーに包み、密閉袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。2〜3日のうちに食べ切りましょう。 一度にたくさん収穫できて食べきれない場合は、流水で洗った後に大鍋に湯を沸かしてゆでます。水を切ってキッチンペーパーで余分な水気を拭き取り、小分けにして冷凍保存を。使う際は、自然解凍してください。 菜の花の持ち味を最大限に生かすゆで方 菜の花に含まれる栄養素を失わずに調理するには、以下の方法がおすすめです。 菜の花は、水洗いした後に茎の太い部分とつぼみがついた先端のほうとを切り分けます。塩をひとつまみ入れた湯に茎の太いほうを先に入れて1分前後を目安にゆで、次につぼみがついた先端のほうを入れて30秒ほど待ってからざるに上げます。冷水にさらして、しっかり絞りましょう。 菜の花をおいしく食べる方法 菜の花独特のほろ苦さを味わうなら、おひたしや和え物が最適。ゆでた後に、みじん切りしたニンニクと一緒に、オリーブオイルまたはバターで炒めても美味です。パスタやスープの具材にするのもおすすめ。天ぷらにする場合は下ゆでせずに、そのまま衣にくぐらせて揚げましょう。 菜の花を飾って春を楽しもう ykokamoto/Shutterstock.com 菜の花を収穫用として栽培した場合も、最後には花を咲かせてインテリアに飾ってはいかがでしょう。黄色い菜の花は、ピンクや白との相性が抜群。特にひな祭りの時期には、桃と一緒に飾ると素敵です。水が濁らないように、水に浸かる葉は切り取っておきましょう。水をよく吸い上げるので、毎日替えてください。菜の花は切り花にしても少しずつ成長するので、水を替える際に切り口を少し切り戻すとよいでしょう。 育てて、食べて、飾って楽しめる菜の花で春を満喫しよう tamu1500/Shutterstock.com 秋に種まきし、寒い冬を乗り越えて早春に花を咲かせる菜の花。つぼみがふくらみ始めた頃に収穫して、栄養満点の野菜として美味しくいただくこともできます。眺めて美しく、食べて美味しい菜の花を、ぜひベランダや菜園で育ててみてはいかがでしょうか。丈夫な性質で放任してもよく育つので、ビギナーの方にもおすすめです。
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家庭菜園

愛するニャンコに新鮮な猫草を! 窓辺で簡単に育つ猫草自家栽培
ビタミン、ミネラル豊富なイネ科の植物 AllaSaa/Shutterstock.com 愛猫家の間ではよく知られている「猫草」。実は猫草という草があるわけではなく、猫が好んで食べるイネ科の若葉のことを総称してそう呼んでいます。猫がなぜこの草を好んで食べるのかには諸説あるようですが、一般的にはグルーミングした際の毛玉を吐き出すために、また便秘解消、栄養補給のためといわれています。 イネ科の植物にはイネ(米)はもちろん、小麦、大麦、ライ麦、トウモロコシ、キビ、アワ、ヒエなどがあります。これらは人類が主食としている穀類です。猫は本来、肉食動物なので穀類の炭水化物を必要としませんが、イネ科の植物にはビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素が多く含まれているため、それらの栄養素が必要な場合に猫草を食べると考えられています。ですから、猫草を食べないからといって心配することもありません。ちなみに道端の雑草にもイネ科の植物が多いので、犬も同様の理由で散歩の際に食べることがあります。 猫草を育ててみよう! ホームセンターや園芸店では猫草の苗も販売されていますが、タネから育てればコンスタントに新鮮な猫草を与えることができます。タネ播きから収穫までの10日間の経過を追ってみました。 <使ったタネ>イタリア原産の小麦のオーガニック種子。 オーガニック種子は、化学農薬・化学肥料を使用せず、遺伝子組み換えなしで栽培・採種されたオーガニックのタネのことで、採取後のタネにも消毒を施していません。 ねこ草(小麦)有機種子・固定種30g(約580粒)339円/グリーンフィールドプロジェクト <使った道具>水耕栽培用のプラスチック容器。タネを播く上段と水を入れる下段に容器が分離できるので、水替えの管理が楽にできます。 キッチンファーム 0.45L 330円(参考価格)/大和プラスチック ホームセンターやネット通販で入手可能。 <準備>タネを容器の下に入れて、一晩水につけておきます。水を切って、上段にタネ同士が重ならないように並べ、下段に上段の底ギリギリくらいまで水を張ります。スプラウト類と異なり、イネの発芽には光の明暗は関係しないので、そのまま日当たりのよい窓辺に置きます。穂を形成するまでは育てないので、10℃以上あれば発芽し、若葉までは十分育てられます。5℃以下では発芽しないので、冬場の置き場所には配慮しましょう。 <3日目>芽が1cmほど、水中に根も1cmほど伸びてきました。毎日水を替えます。 <6日目>よく日の当たる窓辺で、緑の若葉がスクスク伸びています。上段を外して水を替えるだけなので、管理はとても楽。 <7日目>前日と比較しても伸びているのが分かります。すごい成長力です。もう十分収穫できます。 <10日目>モヒカンのように伸びた小麦若葉。根がいっぱいになっているので、この器で育てるにはもう限界です。ペットが食べてくれない場合には、自分でいただいてしまいましょう。じつは、小麦若葉はスーパーモデルも注目する美容フードです。詳しくは『ミランダ・カーも愛飲! ウィートグラスジュースのつくり方』をご参照ください。 水耕栽培でなくても、鉢植えでも育てられます。猫だけでなく、モルモットさんもよく食べます。
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公共ガーデン

「第2回 東京パークガーデンアワード 神代植物公園 」ガーデナー5名の“庭づくり”をレポート!
彩り豊かな庭をつくるためにガーデナーが踏まえておく条件とは 2023年、画期的な試みとして大注目を浴びた「第1回 東京パークガーデンアワード」。2回目となる今回は、神代植物公園のプロムナード両脇の植栽エリアを活用して、コンテストガーデンが設けられました。以前ここはツツジや笹が列植する緑一色だったという場所だけに、花でどんな彩りがプラスされるのか期待が高まります。 北側に並ぶ日向の花壇(写真左)と、南側に並ぶ日陰の花壇。どちらの背後にもシラカシが列植されている。 コンテストガーデン区画(花壇)は、事務局にて既存地盤の上に盛土(厚さ40cm)を行い、土留め用の木材で囲った状態で引き渡しされました。基礎土壌は(上層20㎝が多孔質人工軽量土壌/下層10cmが黒土)が用いられていますが、ガーデナーは自身が表現したい植栽が健全に育つために、ガーデン制作時に土壌改良・施肥などをすることは可能です。 【ガーデン制作にあたり、デザイナーが踏まえておくこと】 ◼️ガーデンのテーマは「武蔵野の“くさはら”」とし、多年生植物をメインとしたガーデンを制作すること。◼️国内市場で流通している植物のみ使用可能(採取した植物は使用できません)。◼️主たる植物は多年生植物を使用。容易に制御が可能な、草本類に近い木本類は使用可能(全ての植物は高さ2m以内に限る)。◼️構造物やガーデンオーナメント等の設置は不可。植物のみで構成すること。 「第2回 東京パークガーデンアワード」【12月】第1回作庭 各ガーデナーの植え込みの様子をチェック。ガーデナーの経験値が頼りになる5者5様の土壌づくりにも注目を! コンテストガーデンAGrasses and Leaves, sometimes Flowers ~草と葉のガーデン〜 古橋 麻美さん率いる作庭メンバーの皆さん。 ◆使用資材◆ 土壌改良材:完熟堆肥(ガーデンプレミアムコンポ)、バーク堆肥排水確保:燻炭(ピノス)マルチング:杉皮バーク堆肥(ガーデンモス)元肥:有機肥料バットグアノ ◆土壌を整える◆ 土壌中の有機物を増やし微生物を活性化するために、バーク堆肥と完熟堆肥(ガーデンプレミアムコンポ)の2種類を混ぜながら耕す。 日向・日陰それぞれの花壇に水抜き穴を15カ所あけ、燻炭を入れる。 デザインに基づいて、溝や起伏を作る。 ◆植え付け◆ 苗を配置確認してから植える。 カマッシアやダッチアイリス、シラー、クロッカス、スイセンなどの球根を植え、グラス類以外の宿根草を植える場所に、有機元肥としてバットグアノを軽く混ぜ込む。 ◆マルチング&その他仕上げ◆ 左/杉皮バーク堆肥で全体にマルチングをする。右/植えつけた場所にそれぞれの植物名を書いたネームプレートを挿す。 【植え付け完了】 ■日向(北側) ■日陰(南側) 【メンテナンス時の発生材について】 左/日向・日陰とも花壇の後方に剪定枝で形作ったバイオネストを設置。右/雑草や切り戻した植物は、溝部分にも混ぜ込んでいく予定。 切戻しなどで出た病気にかかっていない枝葉は、なるべく細かくしてマルチングとして利用します。もしくは後方にバイオネストを作り、夏の間堆積し発酵を促した後、土壌に漉き込みを行う予定です。雑草も同様で、一年草は後方へ堆積。宿根性の雑草(ヤブガラシ、ドクダミ、ササなど)が出てきた場合、根は処分したいと考えています。 コンテストガーデンB花鳥風月 命巡る草はら メイガーデンズ、柵山 直之さん率いる作庭メンバーの皆さん。 ◆使用資材◆ 土壌改良材:腐葉土、もみ殻燻炭、バーミキュライト、ピートモスマルチング材:腐葉土、一部に剪定生チップ溝に入れ込むもの:鉢底石元肥:発酵腐葉土ぼかし、一部に有機肥料バイオゴールド ◆土壌を整える◆ 左/トラックから荷物を降ろして、自身の区画に運ぶ。右/デザインに基づいてラインを引き、位置確認をする。 左/保水性・通気性を高めるための資材(腐葉土:微生物の餌でありミネラルの元となる、もみ殻燻炭:アルカリ性ミネラルで微生物の住処になる、ピートモス:酸性ミネラルを補う、バーミキュライト:保肥力を高める)を投入する。右/水を注いで排水状態を確認。 左/1㎡単位水糸を張り、デザインに基づいて溝や起伏をつける。右/土壌全体に発酵腐葉土ぼかしを混ぜる。 ◆植え付け◆ 左/苗を置いて全体のバランスを確認してから苗を植える。右/水はけのために、溝の端部を深く掘り、鉢底石を敷きこんだ。 植えた苗の間に、スイセン、原種チューリップ、ダッチアイリス、カマッシアなどの球根を植える。 ◆マルチング◆ 花壇全体の表面を腐葉土で覆う。 【植え付け完了】 ■日向(北側) ■日陰(南側) 【メンテナンス時の発生材について】 ・雑草や剪定残渣は粉砕し、マルチング材として花壇に使用する。 ・簡易なインセクトホテルを制作し、今後刈り取ったイネ科の茎を詰め込んだテントウムシの冬越し場所を設けたい。 コンテストガーデンC草原は、やがて森へ還る。 吉野 ひろきさん率いる作庭メンバーの皆さん。 ◆使用資材◆ 土壌改良材:真砂土、バーク堆肥(炭入りコンパ)、竹炭、燻炭、もみがら、パーライト(ネニサンソ、ホワイトローム)マルチング材: バーク堆肥、落ち葉、杉皮樹皮バーク(しらさぎ難燃マルチバーク)溝に入れ込むもの:剪定枝葉竹、落ち葉、竹、稲藁、元肥:牛ふん、汚泥発酵肥料(タテヤマユーキ1号)、バークその他:プランツタグ、草花固定誘引ワイヤー ◆土壌を整える◆ 左/デザイン図に基づいて線を引いてから、起伏をつける。右/パサパサしている土壌の質を変えるため、関西で使われることが多くてやや重みのある真砂土、排水効果を高めるパーライト、団粒構造を作りながら維持するバーク堆肥、保水性や通気性を高めるもみ殻や燻炭を混ぜ込む。 左/溝に、空壁があって微生物が住み着きやすい竹炭を敷いてから樹木の枝を入れ込む。枝はモミジやカナメモチ、マキ、ウメなどで、これらを敷きつめることで空気や水が通りやすくなる。太さ・長さ・落葉性・常緑性にさまざまなタイプを投入することで腐食時間がまちまちになり、さまざまなバクテリアが発生しやすくなる。また、こうすることでこの溝に向かってまわりの植物の根が動き、土中環境を活性化させる。右/植え付ける場所に、肥料分として汚泥発酵肥料(タテヤマユーキ)、牛糞、バーク堆肥を混ぜる。 ◆植え付け◆ 配置図を確認しながら苗を配置し、1ポットずつ順に植え付ける。 原種チューリップやクロッカス、スイセンなどの小球根や大きめのアリウムの球根を、苗の合間に植える。 ◆マルチング◆ バークを敷きならしたのち、落ち葉、杉皮樹皮バーク(しらさぎ難燃マルチバーク)でカバーする。 【植え付け完了】 ■日向(北側) ■日陰(南側) 【メンテナンス時の発生材について】 ・ガーデン内の草花の各群落の間、地形の緩やかな起伏に合わせて、その間を縫うように深さ10~20cm、幅は10cm程度の溝を張り巡らせ、水や空気が通る道を作った。溝や穴には、主に有機物植物の枝葉が絡みつくように寝かせ、そこに落ち葉や竹炭、燻炭、微生物活性汚泥、バーク堆肥などを混ぜておく。こうすることで、ガーデン内の土壌の保水性・通気性・透水性を高め、土壌微生物の増殖をも促すので、植物の根系の成長が活性化されるものと考えている(作庭当初はこの溝が多少目立つが、やがて草花が覆い隠すので、気にならなくなる)。 ・メンテナンス時に発生した花がらや枯草、剪定枝、除草した草などは溝に漉き込むほか、落ち葉などとともにマルチング材としても再利用する。森の地面が落ち葉で深く覆われているように、表層を自然の野山と同じ状態にする。 ・発生有機物をすべてガーデン内で循環利用し、やがて土へ還り植物たちの栄養へと再び還元されるゼロエミッションな計画を考えている。 コンテストガーデンDfeeling garden ~伝え感じる武蔵野の新しい風景づくり~ 藤井宏海さん率いる作庭メンバーの皆さん。 ◆使用資材◆ 土壌改良材:腐葉土マルチング材:腐葉土元肥: 食品リサイクル有機質堆肥(ミラクルバイオ肥料FDS)、鶏糞有機発酵堆肥(アミノ有機)その他:樹名板(間伐材を加工した花名板を設置予定) ◆土壌を整える◆ 既存の土が肥性に優れた黒土と透水、通気性に優れた改良土(エコロベースソイルCAプラス)だったため、腐葉土を混ぜ込んで耕運機で耕うんして微生物の働きで団粒構造のあるフカフカな土にする。 黒土はリン酸が欠乏しやすそうなので、鶏糞を発酵させた有機発酵堆肥(アミノ有機)を耕運機でまんべんなく混ぜ込む。 水糸を張ってグリッドを作り、デザインに基づいて溝や盛り上がりを作る。グラス系の植物を植えこむ場所を盛り上げ通気性、排水性をよくする。花を植える部分には食品リサイクル有機質堆肥(ミラクルバイオ肥料FDS)を混ぜ込む。 ◆植え付け◆ 左/グリッドを生かして苗を配置し、植えていく。右/アリウム、チューリップ、オーニソガラムなどの球根を植え込む。 ◆マルチング◆ 武蔵野の黒土の色をイメージして、溝も含めて全体的に腐葉土で覆う。 【植え付け完了】 ■日向(北側) ■日陰(南側) 【メンテナンス時の発生材について】 ガーデン管理で出た剪定くずは、堆肥ヤードで堆肥化しマルチング材として活用し、ガーデン内で資源の循環を図る。微生物がより活発に活動がしやすい環境を作るために、枝や葉をヤード内に混合させる。 コンテストガーデンE武蔵野の“これから”の原風景 清水一史さん率いる作庭メンバーの皆さん。 ◆使用資材◆ 土壌改良材:完熟落ち葉堆肥(五段農園/岐阜県)、鹿沼土(刀川平和農園/栃木県)マルチング材:バーク堆肥(上田林業/滋賀県)、腐葉土(岡部産業/東京都) ◆土壌を整える◆ 左/既存の人工土壌と黒土の層が混ざり合うように、耕運機で念入りに耕してから均す。右/人工土壌がややアルカリ性なので、在来の野草がよく育つ弱酸性に傾けるために鹿沼土を一面に投入し、粒がつぶれないように軽く耕うん。 左/完熟落ち葉堆肥を最後に投入し、軽く攪拌、築山を造成していく。右/完熟した落ち葉堆肥(五段農園)。パッケージは培養土化した商品のもので中身は異なる。 ◆植え付け◆ 水糸を張ってグリットを作り、デザインに基づいて苗を植える。植物1種あたり0.5〜1.5㎡ほどをまとめて植えるブロックプランティングを採用。レイアウトを決めるマーキングにはスプレーなどを使わず、完熟落ち葉堆肥を線上に撒いて行った。 ◆マルチング◆ 目の細かなバーク堆肥を2cm、葉の形がやや残った腐葉土を2cm敷いた。土と植物の本来の姿を見届けるべく施肥は予定していない。 【植え付け完了】 ■日向(北側) ■日陰(南側) 【メンテナンス時の発生材について】 ・植物ゴミ等の現場発生資材を集めて、堆肥とするため“バイオネスト”を設置する。剪定した植物ゴミを投入、巡回時に天地返し。マルチング材として使用する”刈草堆肥”を作成する。 ・バイオネストに資材を投入し、巡回時に天地返しするだけでは“完熟”せずに雑菌や雑草種子、病原菌などの混入が懸念されるため、土壌への鋤きこみには使用せず、マルチングとして活用することを想定している。 ・将来的には、現場発生資材と神代植物公園内で発生する落ち葉を利用し、“完熟”落ち葉堆肥にするコンポストプログラムなども妄想し、ガーデンと公園で資源循環を実現できないかと考えている。 コンテストガーデンを見に行こう! Information 東京都・神代植物公園を舞台に行われている「第2回 東京パークガーデンアワード」。5人のガーデンデザイナーが日向と日陰のガーデンづくりにチャレンジし、趣の異なる10のガーデンを鑑賞することができます。いつでも自由に見学可能。日々表情を変えていくプロによる植栽を見に、ぜひ訪れてください。 都立神代植物公園(正門手前プロムナード[無料区域])所在地:東京都調布市深大寺元町5丁目31-10https://www.tokyo-park.or.jp/jindai/電話: 042-483-2300(神代植物公園サービスセンター)開園時間:9:30~17:00(入園は16:00まで)休園日:月曜日(月曜日が祝日の場合、翌日が休園日、年末年始12/29~翌年1/1)アクセス:京王線調布駅、JR中央線三鷹駅・吉祥寺駅からバス「神代植物公園前」下車すぐ。車の場合は、中央自動車道調布ICから約10分弱。
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暮らし

啓蟄(けいちつ)は時季を指す言葉! 旬の食べ物や見頃の花も解説
啓蟄の意味や二十四節気・七十二候について candy candy/Shutterstock.com 啓蟄という言葉は、もともとは陰暦で用いられるもので、二十四節気の一つ。まずは啓蟄という言葉の意味や、二十四節気、七十二候について解説します。 啓蟄の意味とは Konstanttin/Shutterstock.com 啓蟄の「啓」には「ひらく」「開放する」「夜が明ける」という意味が、「蟄」には「冬ごもりの虫が土の下にこもる」という意味があります。この漢字が示すとおり、啓蟄とは、冬ごもりしていた虫が外に這い出してくる頃をいい、二十四節気ではその日を指します。ただし虫だけでなく、ヘビやトカゲ、カエルなど、冬眠から覚めるすべての生き物が含まれます。 二十四節気とは Kwangmoozaa/Shutterstock.com 二十四節気とは、1年を24等分し、季節を表したもので、太陽の黄道上の動きを15度ずつに分けて決められています。1年を4つの季節に分け、その4つの季節をさらにそれぞれ6つに分けて、「節または節気」と「気(中または中気とも)」が交互にくるようになっています。 二十四節季では、春は「立春」から始まり、3番目に「啓蟄」がきます。啓蟄は太陽暦の3月の、5日か6日頃にあたります。5日か6日頃とあいまいになる理由は、二十四節気は、年によって1日程度前後することがあるためです。また、特定の日ではなく次にくる「春分」までの期間を指すこともあり、その場合は3月5日頃~3月20日頃にあたります。 七十二候とは Nitr/Shutterstock.com 七十二候(しちじゅうにこう)とは、1年を72等分したもので、二十四節気をさらに3分割したものです。それぞれの二十四節気には初候・次候・末候の3つの候があり、それぞれ草花や鳥、虫の様子などで表しています。 例えば、啓蟄も以下のように初候・次候・末候に分けられます。 初候は「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」で、すごもりしていた虫たちが外に出てくる時期です。次候は「桃始笑(ももはじめてさく)」で、桃がその年はじめて咲く時期です。末候は「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」で、冬を越した蝶の蛹が羽化してはばたく時期です。 啓蟄の頃の気候 rainsoop/Shutterstock.com 啓蟄の頃は雨が多く、この時期の雨を「菜種梅雨」や「催花雨」と呼びます。「菜種梅雨」は菜の花が咲く頃の雨で、「催花雨」は開花を促すような雨という意味です。 また、春の雷は「春雷」といい、特に啓蟄の頃の雷を「虫出しの雷」といいます。季節の変わり目で、気象の変化が激しく、風が吹く日もあります。この頃の穏やかな風を「春風」といい、強い風や激しい風を「春疾風」といいます。 啓蟄の頃を旬とする食べ物 Luca Santilli/Shutterstock.com 季節の変化に目を向けるなら、同時に季節の恵みを目いっぱい味わいたいものですね。それでは、啓蟄の頃に旬を迎える食べ物にはどのようなものがあるのでしょうか。野菜や魚介類について、種類ごとにご紹介します。 うど YUMIK/Shutterstock.com 啓蟄の頃になると、スーパーなどで山ウドが出回り始めます。 ウドは部位別に調理すると、1本まるごと使いきることができます。穂先は炊き込みご飯の具材にしたり、天ぷら、すまし汁などに。茎は生のまま和え物やサラダにするほか、煮物や炒め物にも。皮は厚めにむいて千切りにし、きんぴらなどにするのもおすすめです。 山菜 sakura r/Shutterstock.com わらびはシダ植物の仲間で、葉が広がる前の、くるくると巻いている新芽を食べます。ちょっとした山や野でもたくさん採れる身近な山菜です。 ぜんまいもシダ植物で、時計のゼンマイのように渦巻き状に先が丸まった状態で発芽します。食べられる部分は丸く巻いた若い葉の茎です。 たけのこ Aomas/Shutterstock.com たけのこは、竹の新芽の部分です。竹には70種類ほどありますが、そのうち芽が食べられるのは数種類です。竹の成長は非常に早いため、収穫できる期間はわずかです。 天ぷらやたけのこご飯などにして美味しく頂けます。 菜の花 karins/Shutterstock.com 菜の花は特定の種ではなく、アブラナ科アブラナ属の花やつぼみの総称です。店頭で菜の花として販売されているものの多くは、食用に開発された菜花(なばな)の花芽ですが、ハクサイやダイコンの花芽も同じように食べることができます。 ゆでて辛し和えやかき揚げ、菜の花ごはんなどにするのがおすすめです。 さより Taro_since2017/Shutterstock.com 魚介類では、さよりが旬を迎えます。啓蟄頃は産卵前のため、脂がのって味のよいものが流通します。 うま味があるため、お刺身や塩焼きなどにすると美味です。 はまぐり HikoPhotography/Shutterstock.com はまぐりの旬は2~4月です。はまぐりは2枚の殻がぴたりと重なることから、「夫婦和合」の意味で結婚などの祝い事の食材としても用いられてきました。また、ひな祭りの膳として定番のはまぐりのお吸い物は、食べると良縁を招くとされます。 お吸い物や酒蒸し、網焼きなど、いろいろな調理法で楽しめます。 啓蟄の頃の花 LFO62/Shutterstock.com ここからは、啓蟄の頃に見頃を迎える花についてご紹介します。 ジンチョウゲ Brookgardener/Shutterstock.com ジンチョウゲは、ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木で、原産地は中国です。 早春に小さな花が毬状になって枝先に咲き、よい香りを放ちます。 モモ Moni.ka/Shutterstock.com モモは、バラ科モモ属の落葉高木です。春に花を咲かせ、夏に果実を実らせます。たくさんの品種があり、花の美しい品種は特にハナモモと呼ばれ、観賞用として愛されています。 ひな祭りにはモモの花を飾りますが、飾る理由はいくつかあります。まずは、ちょうどこの時期に咲く花であること。また、モモは中国では霊力のある木とされていたこと。さらに、実がお尻の形に似ていることから、安産や多産の象徴とされたことなどです。 スミレ zikko2020/Shutterstock.com スミレは、スミレ科スミレ属の多年草の総称で、春先に紫色の小さな花を咲かせます。日本にも数多くの種類が自生しており、野山や街中でも見かけます。 カタバミ Natalka De/Shutterstock.com カタバミは、カタバミ科カタバミ属の植物の総称で、ハート形の葉に黄色い小さな花を咲かせます。晴れた日の午前中に花が開き、夕方には花弁を閉じ、葉も折りたたみます。日本でも道端や畑などあちこちに自生しています。 啓蟄は生き物たちが動き出す季節 oliver magritzer/Shutterstock.com 啓蟄は寒い冬から少しずつ暖かくなって、冬眠していた生き物たちが動き出す頃を指します。この時季に旬を迎える食べ物や花もたくさんありますので、ぜひ季節の移ろいを楽しんでみてはいかがでしょうか?
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イベント・ニュース

よりかわいく! 育てやすく! 楽しくなった「クリスマスローズの世界展2024」
2月23日(金)〜24日(土)開催「クリスマスローズの世界展2024」 新品種を紹介する「新花コンテスト」入賞・出品作品展示や日本クリスマスローズ協会会員が育てた美しい花々など、クリスマスローズの魅力が堪能できます。イベントの目玉であるクリスマスローズマーケットには人気の生産者や園芸店、園芸資材のお店が勢揃い。今年出展するクリスマスローズナーセリーの中から「横山園芸」と「クリスマスローズ ふみ屋」に、今年の一押し品種について伺いました。 愛らしさが進化した‘プチドール®︎’をご覧ください! 今や日本のクリスマスローズは精緻な美しさと圧倒的なバリエーションで世界を驚嘆させるほど。そんなクリスマスローズの育種の第一人者が、横山園芸の横山直樹さんです。 横山さんが作出した花弁数が247枚もある‘プリマドレス®︎ ルナソラ’(非売品)。 横山さんは、英国アシュウッドナーセリーで育種のノウハウを学び、これまでクリスマスローズにはなかった小輪で多花性、コンパクトな株姿に小さい葉っぱが特徴の‘プチドール®︎’や、花弁数が40枚以上になる大輪で華やかな‘プリマドレス®︎’、H.チベタヌス交配の‘ヨシノ’など、数々の名花を誕生させてきました。 横山園芸の代表品種の一つで希少種の‘ヨシノ’。 「100年後にも残る花を作りたいと思って、日々育種に取り組んでいます。整った形、品のある美しさ、可愛らしさだけでなく、丈夫に成長してくれる引き締まった株づくりをすることを大事にしています」と語る横山さん。なかでも今回のクリスマスローズ展で注目してほしいのは、‘プチドール®︎’だといいます。 小花がたわわに咲きコンパクトな株姿にまとまる‘プチドール®︎’。 「‘プチドール®︎’は日本の栽培環境に合わせて、狭いスペースでも楽しめることや育てやすさを課題にし、2001年に育種に取り組んで以降、今に至るまでどんどん進化させてきました。その結果、非常に可愛らしい花になってきました。花の色も明るくクリアーになり、花の大きさもより小ぶりな子たちが増えてきました。そしてダブル八重咲きタイプも少しずつお目見えしています。‘プチドール®︎’を使った寄せ植えのワークショップもありますので、ぜひ会場で新しい魅力に触れて、皆様で早春の花の楽しみを共有していただけたらと思います」。 左/‘プチドール®︎ ラウンドブーケ’、右/‘プチドール®︎ ライスシャワー’(ともに非売品)。 幻の花、チベタヌス交配の多彩なカラーバリエ ベインと呼ばれる赤色の筋が美しいチベタヌス交配品種。 幻のクリスマスローズ、チベタヌスの交配ナーセリーとして知られる「クリスマスローズ ふみ屋」で注目なのは、やはりチベタヌス交配の最新品種。 チベタヌスとはクリスマスローズの原種の一つで、ほとんどの原種が欧州に分布するのに対し、中国の四川省〜甘粛省の山奥に隔離分布します。幻といわれる所以は、1869年にフランス人宣教師のダヴィッド神父が発見して以降、100年以上も行方知れずとなったことから。その後、日本人の荻巣樹徳氏が神父の日記を頼りに中国の山奥へ分け入り、標高2,100m地点でチベタヌスを再発見。1世紀ぶりの空白を埋めたこの大発見は、日本のみならず欧州にも一大センセーションを巻き起こしました。さらにチベタヌスとの交配により数々の美しい園芸品種を生み出し、クリスマスローズの世界をより多様にしました。 チベタヌスは比較的早く芽を出し、冷たい空気の中で透き通るように薄い和紙のような質感の淡桃色の花を咲かせます。植生豊かなアジアでただ一種生き残ったチベタヌスは、ほかにはない美しさが魅力。「クリスマスローズ ふみ屋」では、そのチベタヌスを花粉親にほかのクリスマスローズを交配し、赤花や黒花など、新しいタイプのチベタヌス交配クリスマスローズを作出。個性豊かな花が会場に多数お目見えします。 こうした希少品種をゲットしたいなら、1時間早く入れるアーリーチケットがおすすめです。さらに、15時以降から入場できるお得なレイトチケットもありますので、ランチやお買い物の後に寄って、新しいお花をぜひ楽しんでください! クリスマスローズの世界展2024〜魅惑の花・新たなステージへ〜 開期:2月23日(金)〜24日(土)時間:10時〜19時(*アーリーチケットは9時〜)会場:東京池袋・サンシャインシティ文化会館ビル2F 展示ホールDHP:https://crsekai.com
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家庭菜園

じゃがいも入門! 自分でじゃがいもを育ててみよう!
じゃがいもとは じゃがいものレシピは多岐にわたっており、おかずにおつまみ、おやつにと、食卓に頻繁に登場する人気の野菜です。でも、その出身地や性質については、意外と知られていないもの。ここでは、じゃがいものプロフィールや栄養価、食べ方・保存法など、多岐にわたって取り上げます。 根菜類に分類されるじゃがいも OlegDoroshin/Shutterstock.com じゃがいもは、ナス科ナス属の植物。普段食べているじゃがいもは丸い形に肥大した地下茎の先端部分で、根菜類として分類されています。じゃがいもは種イモの植え付けからスタートしますが、これには必ず花苗店やホームセンターで入手できる、検査に合格したウイルスフリーの種イモを使うことが大切です。菜園で自家採取したものや、青果店で購入したじゃがいもは、ウイルス病を広げる原因にもなるので、使用できません。 じゃがいもの原産地 Vadim Zignaigo/Shutterstock.com じゃがいもの原産地は、南米アンデス山脈地方。スペイン人によって16世紀にヨーロッパへ渡り、日本には1600年頃に、インドネシアのジャワ島を経て長崎に持ち込まれたとされています。じゃがいもは南米の高冷地が原産のため、冷涼な気候を好みます。北海道での栽培が盛んで、最大の生産地になっているのもうなずけますね。生育適温は15〜20℃で、温暖な地域では、春と秋の2回作ることができます。痩せ地でも栽培しやすい野菜の一つで、収穫量は、なんと種イモの10倍以上! 栽培効率のよい野菜です。 じゃがいもは栄養たっぷり! Anna Kucherova/Shutterstock.com じゃがいもは、穀物に迫るほどデンプンの含有量が多く、栄養価の高い野菜です。また、ビタミンCを多く含むため、フランスでは「大地のリンゴ」と呼ばれています。加熱によるビタミンCの損失が少ないのも特徴です。体内の塩分を排出するカリウムも豊富に含み、利尿作用があるとされています。 一方で、意外にカロリーは低く、100gで約70キロカロリー。これはお茶碗1杯のご飯の半分のカロリーに値します。 じゃがいもの調理と保存法 Matthew J Thomas/Shutterstock.com じゃがいもは、調理の幅が広いのも魅力ですね。シンプルにじゃがバターにして素材そのものの味を楽しむほか、煮物やスープの具材にも重宝。炒め物やポテトサラダ、コロッケなどにも利用できます。素揚げしたフライドポテトは、おやつやおつまみに大人気ですね。 また、じゃがいもは長期保存ができるのもメリットの一つ。ただし、保存中に光線が当たると皮が緑化してえぐみが発生するので、できるだけ光を通さない冷暗所で保存しましょう。新聞紙などでしっかり包んで冷蔵庫などに入れてもかまいません。また、イモの芽には有毒物質のソラニンが含まれ、食べると食中毒を起こすことがあるので、芽が出ている場合は深くまでえぐり取ってから調理に使うようにします。 じゃがいもの品種 Mink Supawatee/Shutterstock.com じゃがいもは品種が多く、それぞれに形や色、食感などが異なるので、いろいろな品種を栽培して食べ比べをしてみるのも楽しいもの。ここでは、家庭菜園に向く品種を取り上げてご紹介します。 男爵薯 ふっくらと丸く、表面はややゴツゴツとした形をしています。早生種で収穫量が多いのも特徴で、果肉は白く、ほくほくとした食感。デンプンを多く含み、粉質で、じゃがバターや粉ふきいもに向いています。煮込むとくずれやすいタイプです。 メークイン 長めの楕円形で、ゴツゴツ感は少なく、すべすべとした手触り。果肉はやや黄みがかった白色で、肉質はねっとりとして緻密です。やや甘みがあり、低温貯蔵すると甘みが増します。粘質で、コトコト弱火だと煮くずれしにくく、煮込み料理に向いています。 キタアカリ 北海道生まれで、早生種のため家庭菜園でも栽培しやすい品種です。丸みのある形で表面は少しゴツゴツしています。果肉はやや黄色みが強く、ほくほくとした食感です。粉質で火の通りが早く、粉ふきいもやじゃがバター向き。強火だと煮くずれしやすいので、調理は弱火で。 デジマ 暖地での栽培に向き、名前は長崎の出島にちなんでいます。楕円球形で芽が浅くつき、皮はなめらかな質感。果肉は黄みがかった白色で、やや粉質のほくほく感が楽しめます。強火だと煮くずれしやすいので、弱火にかけてほどよい煮くずれ感を楽しむカレーや肉じゃがに。 ニシユタカ 長崎で生まれた品種です。西南の暖地でよく育ち、収穫量も多いことが名前の由来。新ジャガとして春に出回ることが多いようです。楕円球形で、表皮はやや荒いのが特徴。果肉は淡い黄色で、やや粘質の食感です。煮くずれしにくいので、おでんなどの煮込み料理向き。 アンデス赤(アンデスレッド) なんといっても表皮が赤いのが、最大の特徴です。休眠期間が短いため、春と秋の二期作ができますが、長期保存には向かず、芽が出やすい特性があります。ふっくらとした球形で、表皮はややなめらか。果肉の明るい黄色は、βカロテンを多く含む証拠です。ほくほくとした食感を楽しめ、煮くずれしやすいので、マッシュポテトやコロッケなどに向いています。 じゃがいもの植え付け時期 Photos box/Shutterstock.com じゃがいもは、暖地なら春植えと秋植えの、年に2回の栽培ができる野菜です。 春植えでは2月下旬〜3月中旬に植え付けて、梅雨明け頃に収穫。秋植えでは9月に植えて11〜12月に収穫するのが一般的です(関東基準)。 春植えと秋植えでは、植え付けに適した品種が異なるので、品種の選定がポイントになります。春植えに向くのは、男爵薯、メークイン、キタアカリなどで、秋植えに向くのは、デジマやニシユタカなどです。アンデス赤は、春・秋両方に向いています。 春植え、秋植えに向く品種のキーポイントは、休眠の深さ(長さ)が関わっています。秋に植える種イモは、春植えして収穫したイモを使うので、休眠から早く目覚める品種を使う必要があるのです。そのため、秋植えでは休眠の浅い(短い)品種を選ぶのがポイントになります。 ただし、縦に長い日本では気候が多少異なるため、二期作に向かない地域もあります。東北・北海道などの寒冷地では、夏に植え付けて秋に収穫するのがよく、九州・沖縄地方では、冬の終わりに植え付けて梅雨入り前に収穫するのがおすすめ。土地の気候に合った栽培をするとよいでしょう。 育てるための事前準備と注意点 プランターで栽培する場合と、菜園で栽培する場合とに分けて、事前に準備しておくことを解説します。菜園の場合は特に、植え付けの2〜3週間前に土づくりをし、分解が進んで土が熟した頃に植え付けるように、あらかじめ準備をしておくことが大切です。 プランター nkula/Shutterstock.com じゃがいもは根菜類で、太らせた地下茎を収穫します。そのため、プランターで栽培する場合は、深めの大型容器を準備します。深さは30cmほど、容量では25ℓ以上あるとよいでしょう。じゃがいもの栽培に適した土壌酸度はpH5.0〜6.0の弱酸性なので、市販のじゃがいも用の培養土を準備します。 畑の土づくり Stivog/Shutterstock.com まず、植え付け場所の選定について。じゃがいもは連作を嫌うので、前作にナス、トマト、ピーマンなど、ナス科の植物を植えていた場所は避けましょう。日本は雨が多く、土壌が酸性に傾きがちなため、野菜用の土づくりの際に苦土石灰を散布するイメージがありますが、じゃがいもの場合は必要ありません。なぜなら、じゃがいもの栽培に適した土壌酸度はpH5.0〜6.0で、弱酸性の状態を好むからです。 植え付け場所が決まったら、種イモを植える2〜3週間前のタイミングを見はからって、土づくりを行います。そうか病の予防のために、米ぬかを1㎡当たり約30gを目安に、全体に散布。クワでよく耕して土全体に行き渡るように混ぜ込んでおきます。 じゃがいもの栽培管理のポイント では、いよいよじゃがいもの栽培管理のポイントを解説していきます。植え付けから収穫まで、約3カ月という短い期間なので、ビギナーに向く野菜といえるでしょう。 植え付け rodimov/Shutterstock.com 植え付けの2〜3日前に、種イモの準備をします。芽の数が均等につくように、1片50〜60gに切り分け、風通しのよい場所に置いて、切り口を乾かしておきましょう。 プランターで栽培する場合は、深型プランターに鉢底石を底が隠れる程度に敷き詰め、培養土を半分くらいまで入れます。プランターに入れた土を5cmほど掘って、種イモの芽を上にして植え付け、軽く覆土しましょう。最後に、水を鉢底から流れ出すまでたっぷりと与えます。 菜園に植え付ける場合は、畝幅は60〜70cm取って、よく耕します。畝の中央に、クワで深さ15cmの溝を掘り、株間を約30cm取って、切り口を下にして種イモを配していきます。種イモ同士の間に、堆肥300〜400gと化成肥料(N-P-K=8-8-8、以下同)を約30g置き、土を埋め戻して、周囲より5cmほど高い畝に整えましょう。 芽かき Nikolay Antonov/Shutterstock.com 発芽して、草丈が20〜30cmになったら、元気のいい芽を2〜3本残し、ほかの芽は取り除く「芽かき」を行います。芽をたくさん残すと、養分が分散されて小さなイモばかりになってしまいますが、芽かきをすると、数は絞られるものの、大きくてどっしりとしたイモを収穫することができるのです。芽かきの際は、勢いがあって丈夫な芽を残し、ほかは付け根からかき取ります。この時、種イモが一緒に上がってこないように、根元をしっかりと押さえておきましょう。最後に、1㎡当たり約30gの化成肥料を株元にまき、軽く耕して土に混ぜ込んで株元に寄せておきます。 追肥と土寄せ FotoDuets/Shutterstock.com 開花前後からイモが太り始めます。開花しそうになったら、1㎡当たり約30gの化成肥料を株の周囲にまいて追肥をします。軽くクワで耕して混ぜ込み、株元にしっかり土を寄せておきましょう。収穫するイモは、種イモよりも浅いところにできます。そのため、土寄せが足りないと、イモが地表に出てきてしまうので注意しましょう。じゃがいもが太陽に当たると緑化して有毒なソラニンが発生し、食べると食中毒を起こしてしまいます。以後は1〜2週間おきに株の状態をチェックして、必要であれば土寄せをして、イモが地表に出るのを防ぎましょう。 プランター栽培の場合は、同様に追肥のタイミングで鉢の縁までたっぷりと培養土を足し、増し土をします。 病気・害虫 MU Studio/Shutterstock.com じゃがいもにつきやすい害虫は、アブラムシやテントウムシダマシなど。見つけ次第捕殺して、発生初期に対処することが大切です。 じゃがいもの土壌酸度はpH5.0〜6.0が適しており、弱酸性の環境を好みます。土壌がアルカリに傾いている場合、そうか病にかかりやすくなるので、土づくりの際に注意しましょう。また、ナス科の植物を連作すると生理障害が発生しやすくなるので、必ず輪作することが大切です。 収穫 FotograFFF /Shutterstock.com 春植えでは5月下旬〜梅雨明け前、秋植えでは11月下旬〜12月が収穫のタイミングです。葉や茎が枯れて黄ばんできたのを目安に収穫します。雨の日に収穫すると、掘り上げたじゃがいもが腐りやすくなるので、晴れた日が2〜3日続いた頃に行うとよいでしょう。 収穫の際は、地中のじゃがいもを傷つけないように、株元から20〜30cm離れたところからスコップの刃をさします。周囲の土をゆるめてから、株元を手で持って引き上げます。地中にじゃがいもが残っていないか手で探り、残さずに収穫しましょう。 土を落として表面が乾いたら、遮光ネットをかぶせた冷暗所で保存を。10〜14日ほど追熟させると糖分が増して甘くなります。日光はもちろん、蛍光灯の光でも緑化してしまうので、保存時の管理には注意しましょう。 収穫後の畑は、枯れた葉や根を処分し、クワで表土をならして整地しておきます。 台所に欠かせないじゃがいも Val_R /Shutterstock.com 青果店やスーパーでは、一年中手に入る常備野菜のじゃがいも。調理法がさまざまで毎日の食卓を彩ってくれるうえ、保存もきくという、台所には欠かせない存在です。そんなじゃがいもが、じつは初心者でも簡単に育てられる野菜だということをご紹介しました。ぜひ家庭菜園やプランターで育ててみてはいかがでしょうか。




















